JP3219215U - クーラントコレット組立品 - Google Patents
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Abstract
【課題】作動中の刃物の加熱部分を効率良く冷却できるクーラントコレット組立品を提供する。【解決手段】クーラントコレット組立品は、コレット本体10と刃物とを備える。コレット本体は、外側端11、内側端、環状溝13、複数の外部スリット15、複数の内部スリット16及び複数のクーラント流路17を有している。外部スリット及び内部スリットは、千鳥状に配置される。各クーラント流路は、刃物孔14の周りで縦方向に延びるようにコレット本体に形成され、外側端に向かって集束するように半径方向に傾斜し、各1つの内部スリットと連通する端部と外側端に形成された開口とを有する。刃物は、刃物孔に挿入される。クーラントは、コレット本体のクーラント流路を流れ、集束するように傾斜したクーラント流路によって、作動中の刃物の加熱部分に導かれる。【選択図】図1
Description
本実用新案は、加工工具のための刃物ホルダ組立品に関し、より具体的には刃物を冷却するためにコレット本体に形成されたクーラント流路を有するクーラントコレット組立品に関する。
コレットは、刃物を固定するための部品であり、刃物を堅く固定するために自在な変形を可能とする複数のスリットを有する。
従来の刃物は、クーラント孔を有するものとクーラント孔を有さないものとの2つのタイプを含んでいる。クーラント孔を有する刃物は、中央クーラントシステムを有する加工工具において使用される。中央クーラントシステムからのクーラントは、作動中の刃物を冷却するために刃物のクーラント孔を流通し得る。クーラント孔を有さない刃物は、中央クーラントシステムからのクーラントが刃物を介して流れずに刃物の固定端に停滞し、作動中の刃物の加熱部分を効率よく冷却でないので、加工工具の中央クーラントシステムの代わりに外部クーラントシステムによって冷却され得る。
この欠点を解決するために、本実用新案は、前述の問題を軽減又は除去するクーラントコレット組立品を提供する。
本実用新案の主要な目的は、コレット本体の端部に形成された開口を有するクーラント流路を備え、作動中の刃物の加熱部分を冷却するために中央クーラントシステムからのクーラントが前記コレット本体の前記クーラント流路を介して流れるクーラントコレット組立品を提供することである。
本実用新案に係る前記クーラントコレット組立品は、コレット本体と刃物とを備えている。
前記コレット本体は、外側端と、内側端と、環状溝と、刃物孔と、複数の外部スリットと、複数の内部スリットと、複数のクーラント流路とを有している。
前記外側端と前記内側端とは、互いに向かい合っている。前記環状溝は、前記コレット本体の外表面に形成され、前記外側端の近くに配置されている。前記刃物孔は、前記コレット本体の中心軸に沿って前記コレット本体に軸方向に形成されている。前記外部スリットは、前記コレット本体に放射状に形成され、前記刃物孔の周りに等角の間隔で配列され、前記外側端から縦方向に延び、前記刃物孔と連通している。各外部スリットは、前記外表面に形成された外側開口と、前記外側端に形成された端部開口と、前記刃物孔と連通する内側開口と、前記コレット本体の前記外表面の反対側に位置し、前記刃物孔に隣接する内側端縁と、前記コレット本体の前記外側端の反対側に位置し、前記外表面に設けられた外側端縁とを有している。各外部スリットの延伸長さは、前記コレット本体の縦方向の長さよりも短い。各内部スリットは、前記コレット本体に放射状に形成され、前記刃物孔の周りに等角の間隔で配列され、前記内側端から縦方向に延び、前記刃物孔と連通し、前記外部スリットと千鳥配置となっている。各内部スリットは、前記外表面に形成された外側開口と、前記内側端に形成された端部開口と、前記刃物孔と連通する内側開口とを有する。各内部スリットの延伸長さは、前記内側端から前記環状溝までの距離よりも短い。各内部スリットの幅は、各外部スリットの幅よりも大きい。前記クーラント流路は、前記コレット本体において前記刃物孔の周りに縦方向に形成され、前記外側端に向かって集束するように半径方向に傾斜している。各クーラント流路は、孔軸と、前記内部スリットの各1つに連通する端部と、前記外側端に形成された開口とを有する。前記孔軸と前記中心軸との角度は、0度よりも大きく且つ12度以下である。
前記刃物は、固定端と切削端とを有し、前記コレット本体の前記刃物孔に前記固定端から挿入され、前記コレット本体の前記外側端から突出し、前記コレット本体の前記外側端から前記刃物の前記切削端までの距離は、前記刃物の直径の4倍となっている。
本実用新案の他の目的、利点及び新規な特徴は、以下の詳細な説明と添付図面からより明らかになるだろう。
図1〜5を参照すると、本実用新案に係るコレット組立品は、コレット本体10と刃物20とを備えている。
前記コレット本体10は、中心軸Xと、外側端11と、内側端12と、外表面と、環状溝13と、刃物孔14と、8本の外部スリット15と、8本の内部スリット16と、4本のクーラント流路17とを有している。
前記外側端11と前記内側端12とは、互いに向かい合っている。前記環状溝13は、前記外表面の周りに凹んで形成され、前記外側端11の近くに配置されている。前記コレット本体10は、双円錐のように形成され、前記環状溝13が形成された部分における前記コレット本体1の直径は、前記外側端11の直径よりも、前記内側端12の直径よりも大きい。前記刃物孔14は、前記中心軸Xに沿って、前記コレット本体10に軸方向に形成されている。
前記外部スリット15は、前記コレット本体10に放射状に形成され、前記刃物孔14の周りに等角の間隔で配列され、前記外側端11から縦方向に延び、前記刃物孔14と連通している。各外部スリット15は、前記コレット本体の外表面に形成された外側開口と、前記外側端11に形成された端部開口と、前記刃物孔14と連通する内側開口と、前記外側端11の反対側に位置し、前記刃物孔14と隣接する内側端縁151と、前記外側端11の反対側に位置し、前記コレット本体の外表面に設けられた外側端縁152とを有している。各外部スリット15の延伸長さ15Lは、前記コレット本体の縦方向の長さ10Lよりも短く、前記外側端11から各外部スリット15の内側端縁151までの距離は、前記外側端11から各外部スリット15の外側端縁152までの距離よりも短い。
前記内部スリット16は、前記コレット本体に放射状に形成され、前記刃物孔14の周りに等角の間隔で配列され、前記外部スリット15と等角の間隔で千鳥状に配置され、前記内側端12から縦方向に延び、前記刃物孔14と連通している。各内部スリット16は、前記コレット本体10の外表面に形成された外側開口と、前記内側端12に形成された端部開口と、前記刃物孔14に連通する内側開口と、前記内側端12の反対側に位置し、前記刃物孔14と隣接する内側端縁161とを有している。各内部スリット16の延伸長さ16Lは、前記内側端12から環状溝13までの距離よりも短い。各内部スリット16の幅Cは、各外部スリット15の幅Eよりも大きい。前記内側端12から各内部スリット16の前記内側端縁161までの距離は、前記内側端12から各外部スリット15の前記内側端縁151までの距離よりも大きく、各外部スリット15と各内部スリット16は、各内部スリット16の前記内側端縁161の位置から各外部スリット15の対応する前記内側端縁151の位置まで前記刃物孔14の表面に形成された重複部分Mを有している。
前記クーラント流路17は、前記コレット本体10に縦方向に形成され、前記刃物孔14の周りに配列され、前記外側端11に向かって集束するように半径方向に傾斜している。各クーラント流路17は、孔軸Aと、前記内部スリット16の各1つと連通する端部と、前記外側端11に形成された開口とを有する。各クーラント流路17の前記孔軸Aと中心軸Xとの角度θは、0度より大きく且つ12度以下であり、各クーラント流路17の孔軸Aと前記中心軸Xとは、前記内側端12の反対側であって前記外側端11から離れた、前記コレット本体の外側の位置で互いに交差する。
前記刃物20は、クーラント流路を有さない刃物であり、固定端と切削端とを有し、前記刃物孔14に前記固定端から挿入され、前記コレット本体10の前記外側端11から突出している。前記刃物20の前記切削端から前記コレット本体10の前記外側端11までの距離Lは、前記刃物20の直径Dの4倍となっている。
図1に示すように、前記外部スリット15及び前記内部スリット16の本数はそれぞれ8本でもよく、前記クーラント流路17の本数は、4本でもよく、又は、図8に示すように、クーラント本体10Aは、6本の外部スリット15Aと6本の内部スリット16Aと3本のクーラント流路17Aとを有していてもよい。
図6を参照すると、本実用新案に係るコレット組立品を刃物ホルダ30に取り付けた場合、前記コレット本体10は、前記内側端12から前記刃物ホルダ30の円錐凹部31に挿入される。ナット40は、前記ナット40の内側フランジと前記コレット本体10の前記環状溝13とが係合する状態で前記コレット本体10に取り付けられる。前記刃物20は、前記コレット本体10の前記刃物孔14に固定端から挿入される。それから、前記ナット40は、前記コレット本体10を前記刃物ホルダ30の前記円錐凹部31内に押圧するように前記刃物ホルダ30に螺合させられ、前記刃物20を所望の組付位置で堅く固定するように前記外部スリット15、前記内部スリット16及び刃物孔14を縮小させる。各内部スリット16の前記幅Cは、各外部スリット15の前記幅Eよりも大きいので、前記コレット本体10は、前記コレット本体10のうち前記外側端11に近い外側部分よりも前記コレット本体10のうち前記内側端12に近い内側部分においてより柔軟に変形する。それに加えて、各外部スリット15及び各内部スリット16は、前記刃物孔14の表面に形成された前記重複部分Mを有し、前記コレット本体10は、前記外部スリット15及び前記内部スリット16の縮小により、前記刃物20を固定するための強固な固定力を提供することができる。前記刃物20の前記切削端から前記コレット本体10の前記外側端11までの距離Lは、前記刃物20の直径Dの4倍以上なので、前記コレット本体10の前記固定力及び固定安定性、並びに、前記刃物20の切削効率及び切削精度を最適に釣り合わせることができる。
図7を参照すると、前記中央クーラントシステムからのクーラントが前記刃物ホルダ30内に流入する場合、クーラントは、前記内側端12から前記コレット本体10の前記内部スリット16及び前記刃物孔14に流入する。前記コレット本体10の外表面に形成された、前記内部スリット16の前記外側開口は、前記刃物ホルダ30の前記円錐凹部31によって閉ざされ、前記刃物孔14は、前記刃物20によって閉鎖されているので、クーラントは、前記クーラント流路17を通って流れ、前記外側端11に向かって集束するように傾斜した前記クーラント流路17の配置によって、作動中の前記刃物20の加熱部分へ案内され、集束していく。
前記刃物20の切削端から前記外側端11までの前記距離Lは前記刃物20の前記直径Dの4倍であるので、前記距離Lの大きさは、前記刃物20の前記直径Dの大きさに依存する。作動中の前記刃物20の加熱部分へクーラントを集束するように導いて加熱部分を冷却するために、中心軸Xと各クーラント流路17の孔軸Aとの前記角度θは、前記距離Lに対応し、前記刃物20の前記直径Dが大きくなれば、前記中心軸Xと各クーラント流路17の孔軸との前記角度θは小さくなる。前記角度θの好ましい範囲は、0度より大きく且つ12度以下であり、それにより、刃物20を冷却するための良好な冷却効果が得られる。さらに、前記外側端11から各外部スリット15の前記内側端縁151までの距離が前記外側端11から各外部スリット15の前記外側端縁152までの距離よりも短く、前記刃物孔14と連通する、前記外部スリット15の前記内側開口が前記刃物孔14に挿入される刃物20によって閉ざされ得る。そのため、クーラントは、前記外部スリット15へそれて行かず、前記クーラント流路17へ集中し、前記刃物20を冷却するための最適な冷却効率をもたらすことができる。
図9を参照すると、本実用新案に係るコレット組立品の第3実施形態が、刃物ホルダ30に取り付けられている。複数のプラグ19はそれぞれ、クーラント流路17Bに着脱可能に取り付けられ、前記コレット本体10Bの前記外側端11Bにおける前記クーラント流路17Bの開口を閉鎖している。前記プラグ19は、ゴム製プラグ及びボルト等であり得る。第3実施形態においては、クーラント孔21Aが内部に形成された刃物20Aが前記コレット本体10Bの前記刃物孔に挿入され、前記コレット本体10Bの前記外側端11Bから前記刃物20Aの前記固定端までの距離は、前記コレット本体10Bの前記外側端11Bから前記コレット本体10Bの前記外部スリットの前記内側端縁までの距離よりも大きい。前記クーラント流路17Bの前記開口は、前記プラグ19によって閉ざされ、前記外部スリットの前記内側開口は前記刃物20Aによって閉ざされているので、クーラントは、前記刃物20Aの前記クーラント孔21Aに集中し、その結果、前記刃物20Aを冷却するための最適な冷却効率をもたらすことができる。クーラント孔を有さない刃物20が前記コレット本体10Bの刃物孔に挿入される場合には、前記プラグ19が前記コレット本体10Bの前記クーラント流路17Bから取り外され、クーラントは、クーラント流路17Bから流出して前記刃物20を冷却する。
Claims (7)
- コレット本体と、刃物とを備え、
前記コレット本体は、
中心軸と、
外側端と、
前記外側端と向かい合う内側端と、
外表面と、
縦方向長さと、
前記外表面の周りに形成され、前記外側端の近くに配置された環状溝と、
前記中心軸に沿って軸方向へ前記コレット本体に形成された刃物孔と、
前記コレット本体に放射状に形成され、前記刃物孔の周りに等角の間隔で配置され、前記外側端から縦方向に延び、前記刃物孔と連通する複数の外部スリットと、
前記コレット本体に放射状に形成され、前記刃物孔の周りに等角の間隔で配置され、前記内側端から縦方向に延び、前記刃物孔と連通し、前記外部スリットと千鳥状に配置された複数の内部スリットと、
前記刃物孔の周りにおいて前記コレット本体に縦方向に形成され、前記外側端に向かって集束するように半径方向に傾斜する複数のクーラント流路とを有し、
前記各外部スリットは、
前記外表面に形成された外側開口と、
前記外側端に形成された端部開口と、
前記刃物孔と連通する内側開口と、
幅と、
前記コレット本体の前記縦方向長さよりも短い延伸長さと、
前記コレット本体の前記外側端の反対側に位置し、前記刃物孔に隣接する内側端縁と、
前記コレット本体の前記外側端の反対側に位置し、前記外表面に設けられた外側端縁とを有し、
前記各内部スリットは、
前記外表面に形成された外側開口と、
前記内側端に形成された端部開口と、
前記刃物孔に連通する内側開口と、
前記各外部スリットの前記幅よりも大きな幅と、
前記内側端から前記環状溝までの距離よりも短い延伸長さとを有し、
前記各クーラント流路は、
孔軸と、
前記内部スリットの各1つと連通する端部と、
前記外側端に形成された開口と、
前記孔軸と前記コレット本体の前記中心軸との間の、0度より大きく且つ12度以下の角度とを有し、
前記刃物は、直径と固定端と切削端とを有し、前記コレット本体の前記刃物孔に前記固定端から挿入され、前記コレット本体の前記外側端から突出し、
前記コレット本体の前記外側端から前記刃物の前記切削端までの距離は、前記刃物の前記直径の4倍であるクーラントコレット組立品。 - 請求項1に記載のクーラントコレット組立品において、
前記コレット本体の前記外側端から前記各外部スリットの前記内側端縁までの距離は、前記コレット本体の前記外側端から前記各外部スリットの前記外側端縁までの距離よりも短いクーラントコレット組立品。 - 請求項2に記載のクーラントコレット組立品において、
前記コレット本体の前記内側端から前記各内部スリットの前記内側端縁までの距離は、前記コレット本体の前記内側端から前記各外部スリットの前記内側端縁までの距離よりも大きいクーラントコレット組立品。 - 請求項3に記載のクーラントコレット組立品において、
前記クーラント流路には、複数のプラグが着脱可能に取り付けられ、
前記プラグは、前記コレット本体の前記外側端における前記クーラント流路の前記開口を閉鎖しているクーラントコレット組立品。 - 請求項4に記載のクーラントコレット組立品において、
前記刃物は、前記刃物を貫通して形成されたクーラント孔を有し、
前記コレット本体の前記外側端から前記刃物の前記固定端までの距離は、前記コレット本体の前記外側端から前記コレット本体の前記各外部スリットの前記内側端縁までの距離よりも大きいクーラントコレット組立品。 - 請求項3乃至5の何れか1つに記載のクーラントコレット組立品において、
前記コレット本体は、6本の前記外部スリットと、6本の前記内部スリットと、3本の前記クーラント流路とを有しているクーラントコレット組立品。 - 請求項3乃至5の何れか1つに記載のクーラントコレット組立品において、
前記コレット本体は、8本の前記外部スリットと、8本の前記内部スリットと、4本の前記クーラント流路とを有しているクーラントコレット組立品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003721U JP3219215U (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | クーラントコレット組立品 |
Applications Claiming Priority (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3219215U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113001205A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-06-22 | 无锡烨隆精密机械股份有限公司 | 一种加长刀座 |
-
2018
- 2018-09-26 JP JP2018003721U patent/JP3219215U/ja active Active
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CN113001205A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-06-22 | 无锡烨隆精密机械股份有限公司 | 一种加长刀座 |
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