JP3219209U - 研磨用具 - Google Patents

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原田 博文
博文 原田
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Abstract

【課題】 研磨剤を含む内容液が効率良く研磨面に供給され、効果的かつ安定な研磨作業ができる研磨具を提供する。
【解決手段】 本考案で使用する研磨用具は、キャップ内側の中央には、研磨剤ペースト計量用の突起部が設けられている。このため、キャップ内に研磨剤ペーストを所定量計量する際に、キャップ中央の突起部の高さを指標に研磨剤ペーストを取り分けることで、別途計量用の装置を必要とせずに所定の研磨剤ペーストが計量できることとなる。
このため、作業者が研磨剤ペーストを再度補充する際にも、計量用の装置なしに、任意に再補充を可能とすることができる。
さらにキャップ内側の中央に設けた研磨剤ペースト計量用の突起部の高さ(H)を、フェルトの見かけの厚み(T)の1/3以上2/3以下とすることによって、研磨剤ペーストを過不足なく計量することができる。
【選択図】 図1

Description

この考案は、研磨剤による研磨作業をするための研磨用具であって、別途研磨剤ペーストを収容する容器等を併用することなく、片手で研磨作業することが可能な研磨用具に関するものである。
研磨剤ペーストを収容する容器であって、片手で研磨作業することが可能な研磨用具に関する先行技術として、特許文献1に記載の研磨用具が知られている。
実用新案登録第3166918号
特許文献1に記載の研磨用具では、研磨剤ペーストを容器内から押し出すことにより必要量の研磨剤ペーストを供給する構造となっているため、片手で研磨作業することが可能となっているが、作業中に手から容器に伝わる温度変化等によって研磨剤ペーストが過剰に流出するため、研磨作業上の障害となっていた。
この考案は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、片手で作業でき、効率的かつ安定的な研磨作業ができる研磨用具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本考案で使用する研磨用具は、円柱状のスポンジにフェルトを張り合わせた本体と、本体のフェルト面側と勘合させる内側の中央に研磨剤ペースト計量用の突起部を設けたキャップから構成される。
さらには、キャップ内側の中央に設けた研磨剤ペースト計量用の突起部の高さ(H)が、フェルトの見かけの厚み(T)の1/3以上2/3以下とすることによって、研磨剤ペーストを過不足なく計量することができる。
本考案の研磨用具の本体は、円柱状のスポンジにフェルトを張り合わせた構造とする。
スポンジは、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン等から選択することができるが、安価で耐薬品性に優れる発泡ポリエチレンとするのが好適である。
フェルトは、羊毛やポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材質から選択することができるが、安価で耐薬品性に優れるポリプロピレン・ポリエチレン複合体とするのが好適である。
スポンジの形状は、研磨剤ペーストの密封性保持の観点から円柱状が好適である。この場合、スポンジに張り合わされるフェルトとキャップも円形が選択される。
スポンジとフェルトの張り合わせ方法は、接着や溶融によるのが簡便であるが、耐薬品性の高いホットメルト接着剤を使用するのが簡便である。
フェルトはスポンジの片面に貼りつけるのが定法であるが、スポンジの両面に貼り付けることもできる。
キャップの成型は、薄いシート状のプラスチック板を熱変形させる定法が使用可能であり、この場合にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂が使用できる。
キャップの形状は、本体外周に勘合可能なように凹状になっており、キャップ内側の中央に研磨剤ペースト計量用の突起部が設けられている。
さらにキャップ内側の中央に設けた研磨剤ペースト計量用の突起部の高さ(H)が、フェルトの見かけの厚み(T)の1/3以上2/3以下とすることによって、研磨剤ペーストを過不足なく計量することができる。
本考案で使用するキャップ内側の中央には、研磨剤ペースト計量用の突起部が設けられている。このため、所定量の研磨剤ペーストを計量する際に、突起部の高さを指標に研磨剤ペーストを取り分けることで、別途計量用の装置を必要とせずに所定量の研磨剤ペーストが計量できることとなる。
同様に作業者が研磨剤ペーストを再度補充する際にも、計量用の装置なしに簡便に再補充することができる。
さらにキャップ内側の中央に設けた研磨剤ペースト計量用の突起部の高さ(H)を、フェルトの見かけの厚み(T)の1/3以上2/3以下とすることによって、研磨剤ペーストを過不足なく計量することができる。
本考案にて、フェルトの見かけの厚み(T)の1/3以上2/3以下を特に推奨する理由は、一般的なフェルトの吸液量が、厚みの1/3以上であることに帰着できる。つまり、この範囲の量であればフェルトの銘柄によらず、ほぼ全量を吸収することができる。一方、キャップを閉めた際に研磨剤ペーストが漏れる恐れがあるため、フェルトの吸液量の2/3を上限とするのが望ましい。
以下にこの考案を具体化した一実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1に示される本考案の研磨用具では、円柱状のスポンジの片面にフェルトを張り合わせた構造とする。
スポンジは、直径65mmの発泡ポリエチレン製で、フェルトは、ポリプロピレン・ポリエチレン複合体からなる厚み3mmのものを使用し、ホットメルト接着剤を使用してスポンジに張り合わせた。
図2に示されるキャップは、直径66mmのポリスチレン製で、キャップ内側の中央に直径3mm高さ1.5mmの突起部が設けられている。
酸化アルミニウムとエチレングリコールを等量比で混合し調整した研磨剤ペーストを、キャップ内側の突起部の高さまで、図3のように取り分けた。そこへ、フェルト面を図4のようにキャップに押し当て、研磨剤ペーストをフェルトに吸収させ研磨用具を調整した。
研磨剤ペーストは、キャップから漏れ出すことなく、かつ過不足なく計量することができた。
研磨剤を含む研磨剤ペーストが過不足なく研磨面に供給され、迅速的かつ安定な研磨作業ができる。
本考案の研磨用具の縦断面図 本考案のキャップの正面図 研磨剤ペーストを、キャップ内側の突起部の高さまで取り分けた状態図 フェルト面をキャップに押し当てて、研磨剤ペーストをフェルトに吸収させる状態図
1 キャップ
2 突起部
3 フェルト
4 スポンジ
5 研磨剤ペースト

Claims (2)

  1. 円柱状のスポンジにフェルトを張り合わせた本体と、本体のフェルト面側と勘合させる内側の中央に研磨剤ペースト計量用の突起部を設けたキャップから構成されることを特徴とする研磨用具。
  2. キャップ内側の中央に設けた研磨剤ペースト計量用の突起部の高さ(H)が、フェルトの見かけの厚み(T)の1/3以上2/3以下であることを特徴とする請求項1に記載の研磨用具。
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