JP3219121U - 漂流物の回収案内装置 - Google Patents

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嘉昭 影山
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Abstract

【課題】高額な機器を使用せずに、簡易に漂流物の位置を表示して、回収船に位置情報を提供できる漂流物の回収案内装置を提供する。
【解決手段】浮力を有して面情報を発信するGPS発信装置12と、浮力を有して点情報を発信する発光装置11と、前記のGPS発信装置12と、発光装置11とを漂流物2に取り付ける連結部材13とによって回収案内装置1を構成する。
【選択図】図2

Description

本考案は、漂流物の回収案内装置に関するものである。
海上には多くの漂流物が浮遊、移動しているが、巨木や破損した木造船、あるいは転覆した船舶から流出したコンテナなどは船舶の航行の障害となる。
特許文献1には、漂流コンテナの捜索方法が開示されている。
特開2017−35951号公報
前記の特許文献1に記載された漂流コンテナの捜索方法にあっては、次のような問題点がある。
<1>位置の情報を発信するブイをコンテナに磁石で取り付け、その信号を頼りに回収用のクレーン船などが捜索を行う方法であるが、漂流中にコンテナが沈没してしまっても、ブイに蓄積した信号を解析して漂流経路を把握して沈没位置を特定できるので、回収の可能性を高めることができる、という技術思想である。
<2>確かに海難事故でコンテナが海上にばらまかれてしまうと二次災害の発生を避けるだけでなく、高価な品物を収納しているコンテナを回収するという目的を達成するには適した発明であると思われる。そうであればその対応には複雑で高価な装置を使用しても採算が取れるのかもしれない。
<3>しかし実際にコンテナがばらまかれるような海難事故はめったに発生するものではない。それよりは流木や漁業用の網、日本海で頻繁に発生する難破船、などの漂流物の対策の方がより重要である。
<4>そのような漂流物の発生頻度は高いから、その対策として1件ごとに複雑で高価な装置を使用することは困難である。
本願考案は上記のような課題を解決するためになされたもので、本考案は、水上で漂流する漂流物を回収対象とした、漂流物の回収案内装置であって、浮力を有して面情報を発信する、GPS発信装置と、浮力を有して点情報を発信する、発光装置と、前記GPS発信装置および発光装置を漂流物に取り付け可能な、連結部材と、を備えることを特徴とする。
また、本願考案は、前記考案において、連結部材が、水上の漂流物に対し、船上から取り付け可能な構造を有していることを特徴とする。
また、本願考案は、前記考案において、連結部材が、漂流物の漂流中には漂流物から取り外しできない構造を有していることを特徴とする。
また、本願考案は、前記考案において、連結部材が、漂流物に絡まる構造を有していることを特徴とする。
また、本願考案は、前記考案において、連結部材として、フック付きのロープを採用したことを特徴とする。
また、本願考案は、前記考案において、連結部材の先端に、船上から縮径可能なループを設けることを特徴とする。
本考案の漂流物の回収案内装置は以上説明したようになるから次のような効果の少なくともひとつを得ることができる。
<1>技術の発達で現在では安価なGPS発信装置と、やはり安価な発光装置を漂流物に取りつけるだけであるから、経済的な負担が軽微で多数の漂流物に対処することができる。
<2>漂流物の回収のためのクレーン船などは、まず遠方から把握しやすい面としての情報を発信するGPS装置によって概略の範囲を把握する。次に点情報を発信する発光装置によって漂流物そのものに接近することができる。このように本考案の回収案内装置は面情報と点情報を備えているために、安価な装置を利用して個別には弱い情報であっても、両者の弱点を補って経済的に回収の案内を行うことができる。
<3>本考案は、船舶が漂流物に衝突するような災害の発生を防止するためのものであり、水面下に沈下した漂流物を回収する方法ではない。したがって、回収する専用船の到着するまでに漂流物が沈下してしまったら航行の障害は除去されたことになり回収は不要である。そのために特許文献1記載のような、経済価値のあるコンテナを回収するために沈下地点を追いかけるといった高度な技術は必要ではなく、市販の簡易な装置の活用によって目的を達成することができる。
<4>連結部材の先端に、船上から縮径可能なループを設けることで、漂流物にループを通したのち、ループを船上から縮径することで、GPS発信装置および発光装置の漂流物への取付作業を簡単かつ確実に実行できる。
漂流物へ回収案内装置を取り付ける作業を示す説明図 漂流物に回収案内装置を取り付けた状態の説明図 連結部材の別実施例の説明図。 連結部材の更なる別実施例の説明図。
以下、図面を参照にしながら本考案の漂流物の回収案内装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>全体の構成。
本考案の漂流物2の回収案内方法は、回収の専用船の到着の際に、漂流物2の位置を案内する回収案内装置1を利用して行う方法である。
そしてこの回収案内装置1は、GPS発信装置12と、発光装置11と、連結部材13によって構成する。
<2>GPS発信装置。
浮力を有して面情報を発信するGPS発信装置12として、プラスチック製、あるいは発泡スチロールロース製などの浮体にGPS発信装置12を取り付けて構成する。
位置信号を発信するGPS発信装置12は、車両追跡発信装置や、子供の安全のための位置発信装置として安価に市販されている。
さらに本考案の場合には発光装置11との組み合わせで回収船を案内するので、GPS発信装置12は概略の範囲を面として発信できればよく、強力な電源が不要なためさらに安価で機能の安定した装置を活用することができる。
<3>発光装置。
浮力を有して点情報を発信する発光装置11として、やはりプラスチック製などの浮体に電池式の発光体を取り付けて構成する。
例えば4秒に1回点灯するような発光装置11では単一電池で3ヶ月発光を続けるような装置が安価に市販されている。
上記のGPS発信装置12と、発光装置11は、同一の浮体に搭載する。
<4>連結部材。
前記の回収案内装置1、すなわちGPS発信装置12と、発光装置11とを漂流物2に取り付けるためには、連結部材13が必要である。
この連結部材13は、水上の漂流物に対し、船上から取り付け可能な構造を有していることが望ましい。これは、取付作業を容易とするためである
また、連結部材13は、漂流物の漂流中には漂流物から取り外しできない構造を有していることが望ましい。これは、従来の特許文献1に記載の発明のように、漂流物と共にブイが引きずり込まれることを回避するため磁石をコンテナから積極的に外して紛失を防止するよう構成とは全く相反する考えである。
本発明では、漂流物が漂流している段階において、連結部材を外すことが可能な機構は採用せずに、取付後の漂流物との一体性を重視する。
なお、本発明に係る回収案内装置は従来の特許文献に記載の発明と比較しても低コストでの製作が可能であるため、回収案内装置が漂流物とともに沈降してしまったとしても、コスト面での被害を最小限に抑えることができる。
また、連結部材13は、漂流物に絡まる構造を有していることが望ましい。
これは、前記取付後の漂流物の動きによって、連結部材が漂流物からほどけて一体性が失われないようにするためである。
そのために、連結部材13として例えば、先端にフック13bを付けた数メートルのロープ13aを採用することができる。
このロープ13aを、クレーンなどの回収装置を持たない、小型で走行速度の早い監視船3から漂流物2に投げてフック13bを引っ掛け、監視船3までたぐり寄せるように使用するものである。
あるいは連結部材13として、「サビキ釣り」に利用するような、メインロープ13cの途中から複数の枝ロープ13dを分岐させ、各枝ロープ13dの先端にフック13bを取り付けたものを使用することができる。メインロープ13cを遠方に投擲しやすいように、メインロープの先端には重り13eを取り付けおく。(図3)
また、連結部材13として投網を利用することもできる。
あるいは、連結部材13としてゴムの弾力で銛を漂流物2に打ち込む水中銃を採用することができる。その銛には尾端にロープが着いており、ロープの他端に回収案内装置1を接続して使用する。
あるいは人力で投擲する手銛を採用することができる。手銛の先端からフックが側面に向けて飛び出すことで、漂流物2の確保を確実にする。
あるいは、連結部材13の先端には、船上から縮径可能なループを設けておくこともできる。この連結部材には、例えば荷締めベルトなどを用いることができる(図4)。
荷締めベルトは船上で予め先端にループ13fを形成しておき、銛や刺叉のような長尺材4を用いて監視船3の近くまで漂流物2をたぐり寄せてから漂流物2にループを通し、ベルトの一端を緊張してループ13fを縮径することで、GPS発信装置12と発光装置11とを漂流物2に取り付けることができる。
<5>回収方法。
一部を前記したように本考案の回収案内装置1は、大型のクレーン船などではなく、広範な海域を迅速に走行して漂流物2を見つける、小型で速度が早い監視船3などが装備する。
監視船3から双眼鏡などで漂流物2を発見したらすぐ近くまで接近する。
<6>漂流物への取り付け。
漂流物2に接近したら、連結部材13で回収案内装置1、すなわちGPS発信装置12と発光装置11を取り付ける。
その方法として、先端にフック13b付きのロープ13aを投げて監視船3の近くまで手繰り寄せ、漂流物2を海中で回転させてロープ13aを絡めて回収案内装置1を取り付けることができる。
図3に示すような、メインロープ13cの途中から複数の枝ロープ13dを分岐させ、各枝ロープ13dの先端にフック13bを取り付けたものを使用すると、波にもまれることで複雑に絡みつくので、捕獲が確実となる。
フック13b付きのロープ13aに代えて、漁業用の市販の投網を利用することができる。
あるいは、連結部材13としてゴムの弾力で銛を漂流物2に打ち込む水中銃を採用することができる。その銛には尾端にロープが着いており、ロープの他端に回収案内装置1を接続して使用する。
あるいは人力で投擲する手銛を採用することができる。手銛の先端からフックが側面に向けて飛び出すことで、漂流物2の確保を確実にする。
あるいは、連結部材13の先端に設けたループ13fを漂流物2に通して船上からループ13fを縮径させる方法を採用することができる。
したがって監視船3からの作業に限らず、岸壁からでも同様の作業を行うことができる。
その後、ロープ13aの他端に取り付けたGPS発信装置12と発光装置11を海面におろして監視船3としての役割は終わる。
漂流物2に取り付けた発光装置11は例えば4秒に1回の点灯を行うから、衝突警告機能も備えていることになる。
監視船3はその後、海上保安部などに通報して次の漂流物2の監視、発見作業に戻る。
海上保安部などではその連絡を受けて、クレーン船など漂流物2を回収する船舶を派遣する。
その回収船は案内装置1のGPS発信信号にしたがって漂流物2の概略の位置に到達することがきる。
<7>発信装置と発光装置の機能。
GPS発信装置12からは一定の範囲の「面」としての位置情報を発信しているので、回収船は漂流物2の付近まで接近することができる。
その後、発光装置11が「点」として、漂流物2そのものの位置情報を発信しているので回収船は目視によって漂流物2に接近してクレーンなどで漂流物2を回収して、航路の安全を図る。
なお、理論的にはGPS発信装置12のみで回収船が漂流物2に接近できるはずである。
しかし本考案に利用するGPS発信装置12は数万円代のものを予定している。その程度のGPS発信装置12では、誤差が最大で50m程度発生する可能性がある。そこで漂流物2を「点」として表示する発光装置11を併用することで経済的な回収案内装置1を構成することができる。
その経済性とは別に、漂流物が水面の直下にある場合、危険であるにもかかわらずGPS発信装置12だけでは発見が困難である。その場合にも漂流物を「点」として示す発光装置11の存在価値がある。
またGPS発信装置は充電式なので電波は1分間に1回程度しか発信することができない。波が強いと1分間でかなりの距離、流されるので、その点でも、例えば単一乾電池で3か月間、4秒に1回発光を続けるような経済的な発光装置の存在価値がある。
1 回収案内装置
11 発光装置
12 GPS発信装置
13 連結装置
2 漂流物
3 監視船
4 長尺材

Claims (6)

  1. 水上で漂流する漂流物を回収対象とした、漂流物の回収案内装置であって、
    浮力を有して面情報を発信する、GPS発信装置と、
    浮力を有して点情報を発信する、発光装置と、
    前記GPS発信装置および発光装置を漂流物に取り付け可能な、連結部材と、を備えることを特徴とする、
    漂流物の回収案内装置。
  2. 連結部材が、水上の漂流物に対し、船上からの投擲により取り付け可能な構造を有していることを特徴とする、請求項1記載の漂流物の回収案内装置。
  3. 連結部材が、漂流物の漂流中には漂流物から取り外しできない構造を有していることを特徴とする、請求項1または2に記載の漂流物の回収案内装置。
  4. 連結部材が、漂流物に絡まる構造を有していることを特徴とする、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の漂流物の回収案内装置。
  5. 連結部材として、フック付きのロープを用いたことを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の漂流物の回収案内装置。
  6. 連結部材の先端に、船上から縮径可能なループを設けることを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の漂流物の回収案内装置。
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