JP3218839U - 洗浄用ブラシセット - Google Patents
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Abstract
【課題】商品展示時やトラック搬送時などの際に洗浄用ブラシがブラシケースの吊持用杆部から離脱しても、洗浄用ブラシの払拭体が潰れ変形を生じて商品価値が損なわれることのない洗浄用ブラシセットを提供する。【解決手段】洗浄用ブラシセット1は、洗浄用ブラシ2と、ブラシケース3とを備えて成り、ブラシケース3の受皿部7の上面開口9Bを蓋う蓋体51を備え、この蓋体51には、洗浄用ブラシ2の把手杆4を上下移動自在に通す係合孔56が上下貫通して形成され、洗浄用ブラシ2の把手杆4には、この把手杆4が吊持用杆部12の先端部12Aから離脱したときに蓋体51の係合孔56と係合して洗浄用ブラシ2の払拭体5を受皿部7内で中空保持する段部4Eが設けられている。【選択図】図3
Description
本考案は、払拭体を有する洗浄用ブラシと、洗浄用ブラシを収容するブラシケースと、を備えて成る洗浄用ブラシセットに関するものである。
従来、この種の洗浄用ブラシセットは、例えば下記の特許文献1に記載されている。この洗浄用ブラシセットは、図13に示すように、把手杆4の一端部に払拭体5が取り付けられた洗浄用ブラシ2bと、洗浄用ブラシ2bの払拭体5を収容する受皿部7を有するブラシケース3と、から構成されている。ブラシケース3は、収容空間8を有するケース本体6の上面9に竪柱部11が立設され、竪柱部11の上部に天地逆Uの字状の吊持用杆部12が延設されている。把手杆4の他端部4Bに磁石板15が配備され、吊持用杆部12の先端部12Aに磁石板16が配備されている。そして、この洗浄用ブラシセットでは、ブラシケース3における吊持用杆部12の磁石板16が洗浄用ブラシ2における把手杆4の磁石板15に磁着して洗浄用ブラシ2を吊持したときに、払拭体5が受皿部7の収容空間8内の空中位置に保持される寸法設定にされている。また、吊持用杆部12の下端部が把手杆4の上端面に密着して把手杆4を垂直に静止させることにより、払拭体5が受皿部7の内周面とも非接触となるようになっている。
ところで、上記従来の洗浄用ブラシセットでは、吊持用杆部12に磁着されてぶら下がっている洗浄用ブラシ2bが、商品展示の際に見学者に触られたりトラックなどによる商品搬送時に振られたりして、吊持用杆部12から離脱することがある。吊持用杆部12に磁着されているときに、払拭体5は受皿部7内のどこにも触れていないのに、把手杆4が吊持用杆部12から離脱すると、払拭体5が受皿部7の底面に落下する。すると、洗浄用ブラシ2bの自重により払拭体5のブラシ毛が押し潰されて潰れ毛部5B(図13に示した状態)を生じてしまい、洗浄用ブラシ2bの商品価値が損なわれることとなる。
本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、商品展示時やトラック搬送時などの際に洗浄用ブラシがブラシケースの吊持用杆部から離脱しても、洗浄用ブラシの払拭体が潰れ変形を生じて商品価値が損なわれることのない洗浄用ブラシセットの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る洗浄用ブラシセットは、把手杆の一端部に払拭体が取り付けられた洗浄用ブラシと、洗浄用ブラシの払拭体を収容する受皿部を有するブラシケースと、を備えて成り、ブラシケースは、当該ブラシケースに立設された竪柱部と、竪柱部の上部に延設されるとともに受皿部の上方位置に先端部が配置される天地逆Uの字状の吊持用杆部と、を有して成り、洗浄用ブラシにおける把手杆の他端部と吊持用杆部の先端部とのいずれか一方に磁石が配備され、他方には磁石に磁着される他の磁石または磁性体が配備され、ブラシケースの吊持用杆部が洗浄用ブラシの把手杆に磁着して洗浄用ブラシを吊持したときに、払拭体が受皿部内の空中位置に保持されるとともに受皿部の内周面とも非接触の配置となるように構成された洗浄用ブラシセットであって、ブラシケースの受皿部の上面開口を蓋う蓋体を備え、当該蓋体には、洗浄用ブラシの把手杆を上下移動自在に通す係合孔が上下貫通して形成され、洗浄用ブラシの把手杆には、当該把手杆が吊持用杆部の先端部から離脱したときに蓋体の係合孔と係合して洗浄用ブラシの払拭体を受皿部内で中空保持する係止用突部が、設けられていることを特徴とする構成にしてある。
また、前記構成において、洗浄用ブラシの係止用突部が、払拭体を有する把手杆の下側部分と、当該下側部分よりも太い把手杆の上側部分と、の境目に形成された段部で構成されていることを特徴とするものである。
そして、前記した各構成において、蓋体の係合孔が平面視で楕円形ないし長円形に係合され、係合孔の短孔径が把手杆の下側部分よりも大径で且つ係止用突部を係止する孔径に形成され、係合孔の長孔径が把手杆の上側部分の外径よりも大径に形成されていることを特徴とするものである。
更に、前記した各構成において、互いに磁着した状態の、洗浄用ブラシの把手杆の他端部および吊持用杆部の先端部の双方が収容される杆収容筒体を備えていることを特徴とするものである。
また、前記した各構成において、洗浄用ブラシの払拭体が、把手杆の一端部と、その一端部に植設された多数のブラシ毛と、から構成されていることを特徴とするものである。
本考案に係る洗浄用ブラシセットによれば、ブラシケースの受皿部の上面開口を蓋う蓋体を備え、その蓋体には洗浄用ブラシの把手杆を上下移動自在に通す係合孔が上下貫通して形成され、洗浄用ブラシの把手杆には係止用突部が設けられているので、商品展示中に手で触られたり商品搬送中に振動したりするなどして、互いに磁着していた吊持用管部から洗浄用ブラシが離脱しても、洗浄用ブラシの把手杆の係止用突部が蓋体の係合孔に係止される。この係止状態のときに、洗浄用ブラシの払拭体はブラシケースの受皿部内で中空保持されている。このように、払拭体は受皿部の底面まで落ちないので、払拭体のブラシ毛などが潰れることが無く、洗浄用ブラシの商品価値が損なわれることを未然に防止できる。
また、洗浄用ブラシの係止用突部が、払拭体を有する把手杆の下側部分と、当該下側部分よりも太い把手杆の上側部分との境目に形成された段部で、構成されているものでは、係止用突部として機能する段部は簡素な構成で済み、デザイン性の優れた製品を提供できる。
そして、蓋体の係合孔が平面視で楕円形ないし長円形に係合され、係合孔の短孔径が把手杆の下側部分よりも大径で且つ係止突部を係止する孔径に形成され、係合孔の長孔径が把手杆の上側部分の外径よりも大径に形成されているものでは、係合孔の長孔径が把手杆の外径よりも大きいので、把手杆の他端部が蓋体の係合孔に差し込まれる際に、係合孔を短孔径方向外向きに押し広げることができる。これにより、把手杆の上側部分を係合孔に差し込むことが可能となり、係止用突部を越えて把手杆の下側部分まで係合孔を到達させることができる。
更に、互いに磁着した状態の、洗浄用ブラシの把手杆の他端部および吊持用杆部の先端部の双方が収容される杆収容筒体を備えているものでは、洗浄用ブラシが吊持用杆部から離脱したときでも、把手杆の他端部は杆収容筒体内に収容されているので、把手杆が傾くことがない。従って、受皿部内の払拭体が受皿部の内周面に接触することを防止できる。これにより、払拭体に潰れ変形をいっそう確実に防ぐことができる。
また、洗浄用ブラシの払拭体が、把手杆の一端部と、その一端部に植設された多数のブラシ毛と、から構成されているものでは、ブラシ毛を有する払拭体が受皿部の底面に落ちたままであると、ブラシ毛が曲がって潰れたままとなって形が戻らないが、そのように変形しやすいブラシ毛を有する払拭体であっても、本考案の洗浄用ブラシセットに用いれば受皿部の底面に接触しないので、ブラシ毛の潰れを防ぐことができる。
本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本考案を具体化した一例に過ぎず、本考案の技術的範囲を限定するものでない。図1は本考案の一実施形態に係る洗浄用ブラシセットの全体斜視図、図2は前記洗浄用ブラシセットの正面図、図3は前記洗浄用ブラシセットの一部断面を含む側面図である。
各図において、この実施形態に係る洗浄用ブラシセット1は、洗浄用ブラシ2と、この洗浄用ブラシ2を収容するブラシケース3と、ブラシケース3の上面開口9Bを蓋う蓋体51と、洗浄用ブラシ4の他端部4Bおよび吊持用杆部12の先端部12Aを収容する杆収容筒体52と、から構成されている。
各図において、この実施形態に係る洗浄用ブラシセット1は、洗浄用ブラシ2と、この洗浄用ブラシ2を収容するブラシケース3と、ブラシケース3の上面開口9Bを蓋う蓋体51と、洗浄用ブラシ4の他端部4Bおよび吊持用杆部12の先端部12Aを収容する杆収容筒体52と、から構成されている。
前記の洗浄用ブラシ2は、棒状の把手杆4と、把手杆4の一端部4Aに取り付けられた払拭体5と、を備えている。払拭体5は、把手4杆においてブラシ台に相当するブロック状に形成された一端部4Aと、そのブロック状の一端部4Aに植設された多数のブラシ毛5A,5A,5A,・・・と、から構成されている。把手杆4の他端部4Bには磁石板15が埋設されている。
前記のブラシケース3は例えばABSなどの合成樹脂を材料として一体成型されており、平面視で前後に長い楕円形のケース本体6と、ケース本体6内に配置された受皿部7と、ケース本体6の上側周縁部と受皿部7の上側周縁部とをつなぐ上面9と、上面9の後部に形成された装着穴10と、から構成されている。装着穴10内には、竪柱部11の下部11Bに設けられた係止用鍔14を係止するための、係止用溝13が形成されている。受皿部7は有底筒状に形成されていて、上面開口9Bを有する収容空間8を備えている。この受皿部7の収容空間8内には、洗浄用ブラシ2の払拭体5が収容されるようになっている。
また、ブラシケース3は、その上面9に立設された棒状の竪柱部11と、竪柱部11の上部11Aに連結される吊持用杆部12と、を有している。吊持用杆部12は竪柱部11の上部11Aから延在して連結されている。吊持用杆部12は、上向きに膨出して湾曲した天地逆Uの字状に形成されていて、その先端部12Aはブラシケース3の受皿部7の上方位置に配置されている。また、吊持用杆部12の先端部12Aの端面は下方を向いている。吊持用杆部12の先端部12Aには、磁石板16が埋設されている。この磁石板16は、洗浄用ブラシ2の磁石板15と係脱可能に磁着して洗浄用ブラシ2を吊持し払拭体5を空中に保持するようになっている。すなわち、前記の磁石板15と磁石板16とから、本実施形態の吊持機構17が構成される。
前記の吊持機構17の磁石板15と磁石板16は、図5〜図7に示されるように、組み付けられている。これらの磁石板15,16は、例えば永久磁石であって磁力の高いネオジム磁石で構成されている。但し、磁石板の構成材料としては、ネオジム磁石に限られず、他の種類の磁石を用いても構わない。
まず、磁石板15では、把手杆4の他端部4Bの上端面4Cに、下向きの装着穴28が形成されている。装着穴28の底部の中央部分は、上向きに盛り上がった支持台部30となっている。この支持台部30の上面に磁石板15が載置される。そうして、磁石板15を保持するために、保持具31が用いられる。上凸出部47である保持具31は、底面が開口した有蓋筒状に形成されていて、筒外周面に、装着穴28の内周面に圧着して係止される係止用鍔32が全周にわたって形成されている。また、保持具31の内周面の例えば4ケ所には、支持台部30の基部外周面および磁石板15の外周面に圧着してこれらと係合する縦長の係止用突条18,18,18,18が設けられている。
まず、磁石板15では、把手杆4の他端部4Bの上端面4Cに、下向きの装着穴28が形成されている。装着穴28の底部の中央部分は、上向きに盛り上がった支持台部30となっている。この支持台部30の上面に磁石板15が載置される。そうして、磁石板15を保持するために、保持具31が用いられる。上凸出部47である保持具31は、底面が開口した有蓋筒状に形成されていて、筒外周面に、装着穴28の内周面に圧着して係止される係止用鍔32が全周にわたって形成されている。また、保持具31の内周面の例えば4ケ所には、支持台部30の基部外周面および磁石板15の外周面に圧着してこれらと係合する縦長の係止用突条18,18,18,18が設けられている。
次に、磁石板16についてであるが、磁石板15と同様の構成をほぼ天地逆にした構成である。すなわち、吊持用杆部12の先端部12Aの下端面12Bに、上向きの装着穴35が形成されている。装着穴35の天井部の中央部分は、下向きに盛られた支持台部37となっている。この支持台部37の下方位置に磁石板16が配置される。そして、磁石板16を保持するために、保持具38が用いられる。保持具38は、上面が開口した有底筒状に形成されていて、筒外周面に、装着穴35の内周面に圧着して係止される係止用鍔39が全周にわたって形成されている。また、保持具38の内周面の例えば4ケ所には、支持台部37の基部外周面および磁石板16の外周面に圧着してこれらと係合する縦長の係止用突条19,19,19,19が設けられている。
また、ブラシケース3の吊持用杆部12の磁石板16が洗浄用ブラシ2の第1係合部15と係合して洗浄用ブラシ2を吊持したときに払拭体5がブラシケース3の受皿部7内で空中位置に保持されているように、吊持用杆部12の先端部12Aの高さTと、洗浄用ブラシ2における払拭体5から把手杆4の他端部4Bまでの長さLとの関係が予め設定されている。そして、横架杆部12における先端部12Aの下端面12Bには、上向きに陥入した上凹陥部46が形成され、洗浄用ブラシ2における把手杆4の上端面4Cには、上向きに突出した上凸出部47が形成されている。このような構成によって、洗浄用ブラシ2の磁石板15が横架杆部12の磁石板16と磁着したときに、横架杆部12の上凹陥部46と把手杆4の上凸出部47とが嵌合して横架杆部12の下端面12Bと洗浄用ブラシ2の上端面4Cとが密接することにより洗浄用ブラシ2を直立静止させて、払拭体5を受皿部7の内周面7Aと非接触にするようになっている。
更に、洗浄用ブラシ2の把手杆4には、把手杆4の下側部分4Dと、この下側部分4Dの短外径D3および短外径D4よりも太い外径D2の上側部分4Fとの境目に、段部4Eが形成されている。この段部4Eは側面から視て前向きに下るように傾斜して形成されている。把手部5が吊持用杆部12の先端部12Aから離脱したときに蓋体51の係合孔56と係合して洗浄用ブラシ2の払拭体5を受皿部7内で中空保持するようになっており、この段部4Eが本考案に云う係止用突部の一例となる。把手杆4の下側部分4Dは、平断面で楕円筒状(図4および図9(c)参照、短外径D3)に形成された部分と、平断面でDの字筒状(図4および図9(d)参照、短外径D4)に形成された部分とがある。
前記の蓋体51は、図8に示すように、ケース本体6の上面開口9Bを蓋う大きさ・形状すなわち平面視長円形状に形成された薄板で透明合成樹脂製の蓋本体53と、蓋本体53の両側辺に延設された耳部54,54と、を備えている。耳部54,54は下向きに折り曲げられて、ケース本体6の上端縁9Aの外側に係止されるようになっている。この蓋体51には、洗浄用ブラシ2の把手杆4を上下移動自在に通す係合孔56が上下貫通して形成されている。蓋体51の係合孔56は平面視で例えば僅かな楕円形に形成されている。係合孔56の短孔径E4は把手杆4の下側部分4Dよりも大径で且つ段部4E(=外径D2)を係止する孔径に形成されている。係合孔56の長孔径E3(<E4)は把手杆4の上側部分4Fの外径D2よりも大径に形成されている。
前記の杆収容筒体52は、例えば透明合成樹脂製で内径E1(図3参照)の円筒状に形成されている。杆収容筒体52の内径E1は、吊持用杆部12の外径D1および把手杆4の他端部4Bの外径D2よりも幾分大きな径にされている。すなわち、この杆収容筒体52は、把手杆4の磁石板15および吊持用杆部12の磁石板16が互いに磁着した状態で、把手杆4の他端部4Bおよび吊持用杆部12の先端部12Aの双方を収容するようになっている。
上記のように構成された洗浄用ブラシセット1の作用を次に説明する。まず、図11に示した分解状態から、天地逆向きに上下反転させた蓋体51の支持孔55に、吊持用杆部12の先端部12Aを通し、吊持用杆部12の逆Uの字状部分を通過させるうちに蓋体51が上下反転し、その後竪柱部11を通過させ、ケース本体6の近くまで蓋体51を持ってくる。そして、蓋体51の係合孔56に、洗浄用ブラシ2の把手杆4の他端部4Bが差し込まれる。このとき、係合孔56の短孔径E4は把手杆4の外径D2よりも小さいが、係合孔56の長孔径E3が把手杆4の外径D2よりも大きいので、係合孔56を短孔径E4方向外向きに押し広げることができる。これにより、把手杆4の上側部分4Fを係合孔56に差し込めることが可能となり、段部4Eを越えて下側部分4Dまで係合孔56を到達させることができる。
そうして、洗浄用ブラシ2の払拭体5を受皿部7内に収容し、蓋体51を上端面9A上の規定位置に載置する。更に、杆収容筒体52の上端側から吊持用杆部12の先端部12Aを筒内に差し込み、杆収容筒体52の下端側から把手杆4の他端部4Bを筒内に差し込んで、吊持用杆部12の磁石板16に把手杆4の磁石板15を磁着させる。このようにして組み立てると、図1〜図3に示した態様の洗浄用ブラシセット1が完成する。
このように完成した状態の洗浄用ブラシセット1は商品展示コーナーなどに展示され、見学者などの目に留まる。このとき、見学者が洗浄用ブラシ2に触って把手杆4を引き下げると、磁石板15〜16間の磁力に抗して、把手杆4の上端面4Cが吊持用杆部12の下端面12Bから離脱し、図10に示すように、把手杆4が下降する(図中の矢印S)。しかしながら、把手杆4の段部4Eが蓋体51の係合孔56の孔縁に係止されて停止するので、払拭体5のブラシ毛5A,5A,5A,・・・は受皿部7の底面に接触することがなく、洗浄用ブラシ2の商品価値の低下を防ぐことができる。このような離脱現象はトラックなどによる商品搬送時にも起こり得るが、その場合も同様に、払拭体5のブラシ毛5Aの潰れ変形を防ぐことができる。
加えて、この洗浄用ブラシセット1は杆収容筒体52を備えているので、洗浄用ブラシ2が吊持用杆部12から離脱したときでも、把手杆4の他端部4Bは杆収容筒体52内に収容されたままなので、把手杆4が蓋板51の係合孔56を支点として傾くことがない。従って、受皿部7内の払拭体5が受皿部7の内周面7Aに接触することを防止できる。これにより、ブラシ毛5Aの潰れ変形をいっそう確実に防ぐことができる。
一方、洗浄用ブラシ2を使用する場合には、把手杆4が押し下げられて他端部4Bが杆収容筒体52から抜き取られ、把手杆4が蓋板51とともに持ち上げられて払拭体5がケース本体6から取り出される。蓋体51の係合孔56から段部4Eを通過させて、把手杆4が抜き取られる。つぎに、吊持用杆部12の先端部12Aから杆収容筒体52が取り外される。蓋体51の支持孔55に竪柱部11および吊持用杆部12を通過させて、蓋体51が吊持用杆部12から抜き取られる。これにより、図11に示すように、全ての構成部品がバラバラになって使用可能な状態となる。この場合、払拭体5が受皿部7内に収容され把手杆4の磁石板15が吊持用杆部12の磁石板16に磁着される。すると、払拭体5は受皿部7内で空中位置に配置されて、受皿部7の底面はもとより内周面7Aとも非接触な状態に保持される。
そして、洗浄用ブラシ2の把手杆4を手で持って引き下げると、この引き下げ力が磁石板16と磁石板15との磁力に打ち勝ったとき、洗浄用ブラシ2の把手杆4がブラシケース3の吊持用杆部12から離れて洗浄用ブラシ2が取り外される。そして、例えばトイレ掃除などに使用した後の洗浄用ブラシ2をブラシケース3に収容する際には、洗浄用ブラシ2の払拭体5をブラシケース3の受皿部7内に装入し、その状態で洗浄用ブラシ2の把手杆4の他端部4Bをブラシケース3の吊持用杆部12の先端部12Aに近接する。すると、磁石板15が磁石板16と磁着して、洗浄用ブラシ2が吊持用杆部12に吊持される。このとき、吊持用杆部12の先端部12Aと把手杆4の長さの寸法関係により、払拭体5は受皿部7内の空中位置に保持されている。
上記したように、この実施形態の洗浄用ブラシセット1によれば、ブラシケース3の吊持用杆部12に洗浄用ブラシ2を吊持させたときに、洗浄用ブラシ2の払拭体5をブラシケース3の受皿部7内の空中位置に保持することができる。これにより、払拭体5の周囲が空気で囲まれるから、払拭体5の乾きを早くすることができる。その結果、雑菌の繁殖や悪臭の発生を抑制することが可能となる。
そして、洗浄用ブラシ2の係止用突部は、把手杆4の下側部分4Dと上側部分4Fの境目に形成された段部4Eで構成されているので、簡素な構成で済みデザイン性に優れている。この場合、段部4Eは前向きに低くなる傾きで形成されている。把手杆4の軸心に対する段部4Eの前後傾斜角は、ケース本体6の上端縁9Aの前後傾斜角とほぼ同じにされている。すなわち、洗浄用ブラシ2が落下して段部4Eが蓋板51の係合孔56に係止されたときにも、段部4Eおよびケース本体6の上端縁9Aの角度設定のおかげで、把手杆4はほぼ垂直な姿勢を保つことができる。
尚、上記の実施形態では、ブラシ毛5Aを有する払拭体5を例示したが、本考案はそれに限定されない。例えば、図12に示すようなボンボン様で球状の払拭体5aを用いても構わない。この洗浄用ブラシ2aでは、把手杆4aの一端部4Aaに、側面から杆内部に陥入した装着窓20が形成されている。装着窓20の底面は水平直線面である係止用棚部45となっている。また、一端部4Aaの下端面には、挿通穴21が上向きに形成されていて、装着窓20の係止用棚部45に開口している。この把手杆4aの一端部4Aaにも、係止用突部が設けられている。
前記の払拭体5aは無数の刷毛27で形成され、刷毛27はポリエステル製で多角断面形状を持つマイクロファイバーを材料として構成されている。この刷毛27は便器を傷つけにくい反面、水だけでも汚れを落とすことができ、落とした汚れがこびり付きにくい性質を有している。このような刷毛27は保持部材22で束ねられてしっかりと保持される。前記の保持部材22は、一カ所で割られたリング部23と、リング部23の分割位置の両側からリング径方向外向きに突出して形成された2本の脚部24,24と、脚部24,24の先端部から互いに離間する方向に突出して形成された2つの係止突起25,25と、から一体に形成されている。リング部23内は無数の刷毛27を収容するための束ね用空間26となっている。2つの係止突起25,25に近い部分の脚部24,24の間には、互いに内向きに撓み変形できるような隙間が形成されている。
そして、無数の刷毛27がそれぞれの毛長手方向の中央部が保持部材22のリング部23の束ね用空間26内に充填され、この状態で保持部材22の係止突起25,25が把手杆4aの一端部4Aaの下端面側から挿通穴21を通される。そのうち、係止突起25,25が挿通穴21を通過して装着窓20に届くと、外向きに広がって係止用棚部45に係止される。これにより、無数の刷毛27がリング部23の内周面で締め付けられ、刷毛27の両端側が展開してリング部23を中心とするボンボン状の球体となる。このようなボンボン状の払拭体5aでも、受皿部7の底面に落ちると、自重により刷毛27,27,27,・・・が潰れて商品価値を損なうことがある。しかしながら、係止用突部を有する把手杆4aと、係合孔56を有する蓋体51とを用いることにより、洗浄用ブラシ2aの商品価値が損なわれることを防止できる。
また、上記では、把手杆4において細径の下側部分4Dと太径の上側部分4Fとの境目の段部4Eを係止用突部として例示したが、本考案はそれに限定されない。例えば、払拭体5近傍位置の把手杆4の外周面に突設された棒状突起などを、係止用突部として用いることも可能である。
また、上記では、吊持機構として磁石板15と磁石板16を用いた例を示したが、本考案はそれに限定されない。例えば、吊持用杆部12と把手杆4のいずれか一方に磁石を配備し、他方には、前記の磁石に磁着される例えば鉄板等の磁性体あるいは別の磁石を配備しても構わない。
そして、上記では、吊持用杆部12の先端部12Aに上凹陥部46を設け、把手杆4の他端部4Bに上凸出部47を設けた例を示したが、例えば上下逆に、すなわち吊持用杆部12側に保持具31を取り付けて下凸出部とし、把手杆4側に保持具38を取り付けて下凹陥部とすることも可能である。
1 洗浄用ブラシセット
2,2a 洗浄用ブラシ
3 ブラシケース
4,4a 把手杆
4A,4Aa 一端部
4B 他端部
4C 上端面
4D 下側部分
4E 段部(係止用突部)
4F 上側部分
5,5a 払拭体
5A ブラシ毛
6 ケース本体
7 受皿部
7A 内周面
9B 上面開口
11 竪柱部
11A 上部
12 吊持用杆部
12A 先端部
12B 下端面
15 磁石板(磁石)
16 磁石板(磁石)
51 蓋体
52 杆収容筒体
56 係合孔
D2 外径
D3,D4 短外径
E1 内径
E3 長孔径
E4 短孔径
2,2a 洗浄用ブラシ
3 ブラシケース
4,4a 把手杆
4A,4Aa 一端部
4B 他端部
4C 上端面
4D 下側部分
4E 段部(係止用突部)
4F 上側部分
5,5a 払拭体
5A ブラシ毛
6 ケース本体
7 受皿部
7A 内周面
9B 上面開口
11 竪柱部
11A 上部
12 吊持用杆部
12A 先端部
12B 下端面
15 磁石板(磁石)
16 磁石板(磁石)
51 蓋体
52 杆収容筒体
56 係合孔
D2 外径
D3,D4 短外径
E1 内径
E3 長孔径
E4 短孔径
Claims (5)
- 把手杆の一端部に払拭体が取り付けられた洗浄用ブラシと、前記洗浄用ブラシの払拭体を収容する受皿部を有するブラシケースと、を備えて成り、前記ブラシケースは、当該ブラシケースに立設された竪柱部と、前記竪柱部の上部に延設されるとともに前記受皿部の上方位置に先端部が配置される天地逆Uの字状の吊持用杆部と、を有して成り、前記洗浄用ブラシにおける把手杆の他端部と前記吊持用杆部の先端部とのいずれか一方に磁石が配備され、他方には前記磁石に磁着される他の磁石または磁性体が配備され、前記ブラシケースの吊持用杆部が前記洗浄用ブラシの把手杆に磁着して前記洗浄用ブラシを吊持したときに、前記払拭体が前記受皿部内の空中位置に保持されるとともに前記受皿部の内周面とも非接触の配置となるように構成された洗浄用ブラシセットであって、
前記ブラシケースの受皿部の上面開口を蓋う蓋体を備え、当該蓋体には、前記洗浄用ブラシの把手杆を上下移動自在に通す係合孔が上下貫通して形成され、前記洗浄用ブラシの把手杆には、当該把手杆が前記吊持用杆部の先端部から離脱したときに前記蓋体の係合孔と係合して前記洗浄用ブラシの払拭体を前記受皿部内で中空保持する係止用突部が、設けられていることを特徴とする洗浄用ブラシセット。 - 前記洗浄用ブラシの係止用突部が、前記払拭体を有する前記把手杆の下側部分と、当該下側部分よりも太い前記把手杆の上側部分と、の境目に形成された段部で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄用ブラシセット。
- 前記蓋体の係合孔が平面視で楕円形ないし長円形に係合され、前記係合孔の短孔径が前記把手杆の下側部分よりも大径で且つ前記係止用突部を係止する孔径に形成され、前記係合孔の長孔径が前記把手杆の上側部分の外径よりも大径に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の洗浄用ブラシセット。
- 互いに磁着した状態の、前記洗浄用ブラシの把手杆の他端部および前記吊持用杆部の先端部の双方が収容される杆収容筒体を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の洗浄用ブラシセット。
- 前記洗浄用ブラシの払拭体が、前記把手杆の一端部と、当該一端部に植設された多数のブラシ毛と、から構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の洗浄用ブラシセット。
Priority Applications (1)
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JP2018003400U JP3218839U (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 洗浄用ブラシセット |
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JP2018003400U JP3218839U (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 洗浄用ブラシセット |
Publications (1)
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JP3218839U true JP3218839U (ja) | 2018-11-08 |
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Family Applications (1)
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JP2018003400U Active JP3218839U (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 洗浄用ブラシセット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3218839U (ja) |
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2018
- 2018-08-31 JP JP2018003400U patent/JP3218839U/ja active Active
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