JP3218676B2 - 防滴型ステレオマイクロフォン - Google Patents

防滴型ステレオマイクロフォン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な防滴型ステレオマ
イクロフォンにに関する。詳しくは、ビデオカメラ等の
キャビネットに取付けられて使用される、所謂内蔵型ス
テレオマイクロフォンに関し、防滴構造をも併せ持った
ステレオマイクロフォンを提供しようとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラを屋外にて使用する場合に
おいて、多少の雨や水の飛沫による内部への水の侵入を
防ぐために、防滴仕様とすることが提案されている。
【0003】しかしながら、ビデオカメラ本体はキャビ
ネットの構造を改良してその密閉度を高めることができ
るので比較的簡単に防滴仕様とすることが可能である
が、音声を収録するマイクロフォンはその構造から外気
と完全に遮断して密閉仕様とするわけにはいかないの
で、防滴仕様とすることが非常に困難であり、特にステ
レオ録音が可能なものにおいては、後述する理由によっ
て防滴仕様とすることは不可能であった。
【0004】すなわち、音声をステレオで録音するに
は、一般的には単一指向性マイクロフォンを2つ用い
る。この方式においてはマイクロフォンカプセルの前後
の音孔からの入力によって指向性を得ている。
【0005】ところで、外気と遮断せずに防滴効果を得
ようとするならば、簡単に述べれば水の侵入のみを排除
すれば良いわけである。
【0006】近年、防水効果(撥水性)を持ちながら、
通気性をも併せ持った防滴シートが種々発明されてい
る。これら防滴シートの原理を簡単に述べれば、一般的
に水滴よりも空気などの気体の分子の方が小さいことに
着目して、布体に水滴よりも小さくて空気などの気体の
分子よりも大きい孔が多数形成された、即ち、多孔質の
樹脂を塗布したものである。
【0007】そこで、このようなマイクロフォンを防滴
構造とするためには、例えば、この前後の音孔をこのよ
うな防滴シートで覆うことや、単一指向性マイクロフォ
ンカプセルが配置されたキャビネットの前面を防滴シー
トで覆うといった方法が考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな防滴型ステレオマイクロフォンには以下のような問
題があった。
【0009】即ち、前者の方法においては、防滴シート
が、前部の音孔には取付けられても後部の音孔にはリー
ド線があるため取付けられないか、または取付けられた
としてもリード線の導出孔が必要なため、不十分な防水
・防滴効果しか得られない。
【0010】更に、後者の方法においても、防滴シート
とキャビネットでマイクカプセルの前後が全て覆われて
しまうため、防滴シートとキャビネットで画成された空
間内に於いて不必要な反響が生じ、ステレオマイクロフ
ォンとしての所望の指向特性が得られなくなり音声がス
テレオではなくなったりしてしまう。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明防滴型ステ
レオマイクロフォンは上記した課題を解決するために、
左右両チャンネル用の2つの無指向性マイクロフォンカ
プセルと、マイクロフォンカプセルが各々所望の距離だ
け離間されて配置される箱状キャビネットと、無指向性
マイクロフォンカプセルから出力された音声信号に電気
的な処理を行ってステレオ効果をもたせる回路とを備え
たステレオマイクロフォンであって、マイクロフォンカ
プセルは合成ゴムからなる防滴ケースに収められ、該防
滴ケースの音孔前面に防滴シートが被着されると共に、
防滴ケースの開口に防滴キャップが外嵌され、防滴ケー
スが箱状キャビネットに穿設された取付孔に嵌合される
ことによって箱状キャビネットの内部空間を密閉できる
ようにしたものである。
【0012】
【作用】従って、本発明によれば、今までは実現不可能
であったステレオ録音ができる内蔵型マイクロフォンを
その機能を損なうことなく防滴仕様とすることができ
る。
【0013】
【実施例】以下に本発明防滴型ステレオマイクロフォン
の詳細を添付図面に示した実施例に従って説明する。
【0014】1はビデオカメラであり、その本体2の前
面にステレオマイクロフォン3が一体的に設けられてい
る。
【0015】ステレオマイクロフォン3は、断面略凸状
のキャビネット4と、該キャビネット4内に設けられ、
略円筒状をした防滴ケース5、5に内嵌された左右
(L,R)両チャンネル用の無指向性マイクロフォンカ
プセル6、6を有し、このマイクロフォンカプセル6、
6の詳細は図示を省略するが、その前面7、7には音孔
8、8が形成されている。
【0016】9、9はキャビネット4の左右両側に穿設
され、防滴ケース5、5を取り付けるための取付孔であ
る。
【0017】10、10は金属メッシュ等からなる保護
ネットであり、キャビネット4の前記取付孔9、9が設
けられた側面全体を覆うように取付けられる。また、キ
ャビネット4には内部空間11が形成されている。
【0018】防滴ケース5、5は合成ゴムからなり、
2及び図3からも明らかなように、一端部が閉塞された
円筒状をしたホルダー部12、12とキャップ部13、
13とで構成され、該キャップ部13、13は前面にマ
イクロフォンカプセル6、6の音孔8、8に対応した透
音孔14、14が形成された、略環状をしている。そし
て、この透音孔14、14を覆うように、例えば四弗化
エチレン樹脂を塗布した布体、つまり、空気を透過し水
は透過させない多孔質の防滴シート15、15が、糊着
されている。
【0019】しかして、ホルダー部12、12にマイク
ロフォンカプセル6、6が内嵌され、更に、ホルダー部
12、12の前部にキャップ部13、13が外嵌される
ことによってマイクロフォンカプセル6、6が外部から
隔離され防滴構造を有するようになる。そして、この防
摘ケース5、5がキャビネット4の取付孔9、9にそれ
ぞれ嵌合された状態で取付けられる。
【0020】また、防摘ケース5、5、は、そのキャッ
プ部13、13が取付孔9、9よりも径が稍大きく形成
されているので、防滴ケース5、5が取付孔9、9に嵌
合された状態でこのキャップ部13、13が該取付孔
9、9とホルダー部12、12との間を閉塞し、内部空
間11と外部との間の密閉度が高くなる。
【0021】さらに、防滴シート15、15が空気を透
過させる多孔質でありながら、水を透過させない(撥水
性を有する)ために外部とマイクロフォンカプセル6、
6との間にこの防滴シート15、15が介在された状態
であっても、音声の収録性能が妨げられることがない。
【0022】次に、2つの無指向性マイクロフォンを用
いてステレオ録音を行えるようにする方法について説明
するが、この方法については特願平2−132051号
特許出願の明細書及び図面に詳しく記載されているの
で、簡単に説明する。
【0023】即ち、図4に示したように、16はステレ
オ演算処理回路であり、バッファアンプ17、17、遅
延回路18、18、アッティネータ19、19、加算器
20、20、及びイコライザ21、21より成る。
【0024】マイクロフォンカプセル6、6で収録され
た音波は、電気信号に変換され、各々バッファアンプ1
7、17を介して遅延回路18、18に入力され、更に
アッティネータ19、19を介して加算器20、20に
入力される。
【0025】この場合、アッティネータ19、19の出
力信号は、その極性が反転されていると共にL側の出力
信号はR側の加算機20に、R側の出力信号はL側の加
算器20に入力されるようになっており、また、加算器
20、20には、各々バッファアンプ17、17の出力
信号も入力される。
【0026】そして、加算器20、20の出力信号は、
各々イコライザ21、21を介してLチャンネル、Rチ
ャンネルの音声信号として出力端子22、22に出力さ
れる。
【0027】そして、本願ステレオマイクロフォン3に
おいては、6KHz以上の周波数を有する比較的高音の
音声に対しては、マイクロフォンカプセル6、6で受音
された時点に於いて既にキャビネット4の構造によりス
テレオ感が与えられ、また、6KHz以下の周波数を有
する比較的低音の音声に対しては、上述したような回路
によって電気的処理を施されてステレオ感が与えられ
る。
【0028】しかして、無指向性マイクロフォンカプセ
ル6、6は、防滴ケース5、5に内嵌されており、しか
も、音孔8、8の前面は多孔質の防滴シート15、15
によって覆われているため、音声の収録を妨げずに水の
侵入を防止することができる。
【0029】そのうえ、マイクロフォン3の左右両チャ
ンネル用のマイクロフォンカプセル6、6によって収音
された音声は、キャビネット4自体の構造と電気的処理
によってステレオ効果がもたらされるので、小型の内蔵
型ステレオマイクロフォンが実現できる。
【0030】
【発明の効果】以上に記載したところにより明らかなよ
うに、本発明防滴型ステレオマイクロフォンによれば、
マイクロフォンカプセルは合成ゴムからなる防滴ケース
に収められ、防滴ケースの音孔前面に防滴シートが被着
されると共に、防滴ケースの開口に防滴キャップが外嵌
され、防滴ケースが箱状キャビネットに穿設された取付
孔に嵌合されることによって箱状キャビネットの内部空
間を密閉することによって、音声の収録性能を損なうこ
となく、高い防滴効果を得ることができる。
【0031】更に、キャビネットの構造により、比較的
高音の音声に対してステレオ感が与えられるとともに、
比較的低音の音声に対しては、電気的処理を行う回路に
よりステレオ感が与えられる。
【0032】従って、防滴効果を持った内蔵型ステレオ
マイクロフォンの製作が可能となり、近年益々小型化す
るビデオカメラを、ステレオ録音ができ、かつ、防滴性
能をも併せ持ったものとすることができるので、近年、
より多様化しつつある商品ニーズに答えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防滴型ステレオマイクロフォンを
用いた小型ビデオカメラの斜視図である。
【図2】要部を拡大して示す水平断面図である。
【図3】要部の分解斜視図である。
【図4】ステレオ演算処理回路のブロック図である。
【符号の説明】
ステレオマイクロフォン(防滴型ステレオマイクロ
フォン) 4 キャビネット(箱状キャビネット)5 防滴ケース 6 マイクロフォンカプセル 8 音孔9 取付孔 11 内部空間 13 キャップ部(防滴キャップ) 15 防滴シート 16 ステレオ演算処理回路(回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 1/00 321 H04N 5/225 H04R 5/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両チャンネル用の2つの無指向性マ
    イクロフォンカプセルと、 該マイクロフォンカプセルが各々所望の距離だけ離間さ
    れて配置される箱状キャビネットと、 上記無指向性マイクロフォンカプセルから出力された音
    声信号に電気的な処理を行ってステレオ効果をもたせる
    回路とを備えたステレオマイクロフォンであって、 上記マイクロフォンカプセルは合成ゴムからなる防滴ケ
    ースに収められ、該防滴ケースの音孔前面に防滴シート
    が被着されると共に、防滴ケースの開口に防滴キャップ
    が外嵌され、 上記防滴ケースが上記箱状キャビネットに穿設された取
    付孔に嵌合されることによって箱状キャビネットの内部
    空間を密閉できるようにした ことを特徴とする防滴型ス
    テレオマイクロフォン。
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