JP3218493U - 物品陳列用スタンドのカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】形状保持性及び意匠性の両立を容易に図ることのできる物品陳列用スタンドのカバーを提供する。
【解決手段】スタンド10のカバー50は、カバー本体30を備えている。カバー本体30は、箱体20内に折り畳まれた状態で収容されている。箱体20は、頂面部、頂面部に対向する底面部20b、及び頂面部の周縁と底面部20bの周縁とを全周にわたって連結する側面部20cとを有し、側面部20cに全周にわたって設けられたミシン目により頂面部を含む切り離し部が底面部20bを含むケース部22から切り離される。カバー本体30は、カバー本体30が環状に組み立てられた状態において、ケース部22の側面部20cに外嵌される周壁部31を有している。
【選択図】図5

Description

本考案は、物品陳列用スタンドのカバーに関する。
従来より、厚紙製の箱体の一部が他の部分から切り離されることで形成され、箱体内に収納された物品を露出させた状態で陳列する物品陳列用スタンドがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、正面部と、背面部と、一対の側面部とで構成される四角筒状部と、四角筒状部の上下端縁から延設され、互いに閉じ合わせることにより上面部と下面部となるフラップとを有する収納箱が開示されている。上面部と、正面部の上部を含む大部分とからなる切り離し部は、ミシン目によって収納箱の他の部分から切り離し自在とされている。商品出荷時には、商品を収納した収納箱の上面側フラップと側壁とが粘着テープによって封止される。また、上記収納箱を受け取った店舗では、収納箱に商品が収納された状態のまま、上記切り離し部を除去することによって、切り離し残部に収納された商品を露出させた状態で陳列することができる。なお、表面部の切り離し残部には、商品の宣伝文が表示されている。
特開2002−211547号公報
しかしながら、文献1に記載の収納箱の場合、切り離し残部が商品輸送時に露出しているため、輸送中の衝撃などにより型崩れしたり、宣伝文部分に汚れが付着して外観を損なうおそれがある。
本考案の目的は、形状保持性及び意匠性の両立を容易に図ることのできる物品陳列用スタンドのカバーを提供することにある。
上記目的を達成するための物品陳列用スタンドのカバーは、物品を収容するとともに、頂面部、前記頂面部に対向する底面部、及び前記頂面部の周縁と前記底面部の周縁とを全周にわたって連結する側面部とを有し、前記側面部に全周にわたって設けられたミシン目により前記頂面部を含む切り離し部が前記底面部を含むケース部から切り離される箱体内に折り畳まれた状態で収容される一方、環状に組み立てられた状態において前記ケース部の前記側面部に外嵌される周壁部を有するカバー本体を備える。
同構成によれば、箱体の切り離し部をミシン目に沿ってケース部から切り離すと、箱体内に折り畳まれた状態で収容されていたカバー本体を取り出すことが可能となる。そして、カバー本体を環状に組み立てた状態でケース部の側面部に外嵌させることで、物品をケース部から取り出すことなくスタンドが組み立てられる。ここで、カバー本体は折り畳まれた状態で箱体内に収容されているため、輸送時にカバー本体が型崩れしたり、カバー本体に汚れが付着したりすることを抑制できる。こうしたスタンドによれば、段ボールなどからなる箱体のケース部によってスタンドの形状保持性を確保しつつ、陳列される物品の広告などが表示されるカバー本体によってスタンドの意匠性を確保することができる。
本考案によれば、形状保持性及び意匠性の両立を容易に図ることができる。
本実施形態における物品陳列用スタンドを示す斜視図。 同実施形態における物品陳列用スタンドについて、ボトル、カバー本体、及び表示シートが箱体内に収容されている状態を示す斜視図。 切り離し部とケース部とが切り離された状態を示す斜視図であって、切り離し部、カバー本体、表示シート、ボトル、及びケース部を互いに離間して示す分解斜視図。 同実施形態に係るカバー本体の組立手順を示す斜視図であって、(a)は、折り畳まれたカバー本体の周壁部が環状に組み立てられる途中の状態を示す斜視図、(b)は、カバー本体の周壁部が環状に組み立てられた状態を示す斜視図、(c)は、正面フラップ及び背面フラップの各々が周壁部の内側に向けて折り返された状態を示す斜視図。 同実施形態における物品陳列用スタンドの組立手順を示す斜視図であって、(a)は、ケース部に対してカバー本体を組み付けるときの状態を示す斜視図、(b)は、ケース部に対して組み付けたカバー本体の側壁フラップを側壁部の内側へ折り返した状態を示す斜視図と、5b−5b線に沿った断面図、(c)は、カバー本体に対して表示シートを取り付けるときの状態を示す斜視図。
以下、図1〜図5を参照して、物品用陳列スタンド(以下、スタンド10)の一実施形態について説明する。
図2に示すように、スタンド10は、ボール紙からなる直方体状の箱体20を有している。箱体20は、長方形状の頂面部20aと、頂面部20aと同一の形状をなす底面部20bと、頂面部20aの周縁と底面部20bの周縁とを全周にわたって連結する環状の側面部20cとを有している。
箱体20の内部には、複数の物品(本実施形態においては、ボトルB)が陳列された状態で収容されている。側面部20cの高さ方向の中央部分には、全周にわたって上下一対のミシン目23が設けられている。図3に示すように、一対のミシン目23を切り離すことにより、箱体20は、頂面部20aを含む切り離し部21と、底面部20bを含むケース部22とに切り離される。
図2及び図3に示すように、箱体20の内部に収容されている各ボトルBのキャップ上面には、ケース部22の側面部20cに外嵌されるカバー本体30が折り畳まれた状態で載置されるとともに、商品名などの物品情報を表示する表示シート40がカバー本体30に重ねて載置されている。カバー本体30と表示シート40とによりスタンド10のカバー50が構成される。
次に、図4及び図5を参照して、カバー本体30及び表示シート40の構成と、箱体20内からカバー本体30及び表示シート40を取り出した後のスタンド10の組立手順とについて説明する。
図4(a)及び図4(b)に示すように、カバー本体30は、厚紙からなり、環状の周壁部31を有している。周壁部31は、長方形状の正面部31aと、正面部31aに対向する長方形状の背面部31bと、正面部31aと背面部31bとを連結する一対の側壁部31cとを有している。背面部31bは、幅Wが正面部31aと同一であるとともに、高さHが正面部31aよりも高い。このため、一対の側壁部31cは、その高さが正面部31aに近接するほど低くなる台形状をなしている。
図4(b)及び図4(c)に示すように、正面部31aの上端には、正面フラップ32aが連なっている。正面フラップ32aは、正面部31aとの境界部分Laを起点に正面部31aの内側に向けて折り返される。背面部31bの上端には、背面フラップ32bが連なっている。背面部31bの高さ方向の中央部分には、一対の円弧状の切り込み33が幅W方向に間隔をおいて設けられている。背面フラップ32bが背面部31bとの境界部分Lbを起点に背面部31bの内側に向けて折り返されると、背面フラップ32bの先端縁が一対の切り込み33に差し込まれる。背面部31bと背面フラップ32bとの境界部分Lbには、一対の差込孔34が幅W方向に間隔をおいて設けられている。一対の側壁部31cの各々の下端には、一対の側壁フラップ32cが連なっている。なお、図4(a)に示すように、正面部31a及び正面フラップ32aの幅W方向の中央部には、折り線L1が設けられている。背面部31b及び背面フラップ32bの幅W方向の中央部には、折り線L2が設けられている。
図5(a)に示すように、四角環状に組み立てられたカバー本体30の周壁部31は、側壁フラップ32cを下側に向けた状態で、ケース部22の開口側から側面部20cに外嵌される。このとき、図5(b)に拡大して示すように、正面部31aと、折り返された状態の正面フラップ32aとにより、ケース部22の側面部20cが挟持される。カバー本体30がケース部22の側面部20cに外嵌された状態において、カバー本体30の一対の側壁部31c及び背面部31bは、ケース部22の開口よりも上方へ突出している。
同図に示すように、一対の側壁フラップ32cが側壁部31cとの境界部分Lcを起点に側壁部31cの内側に向けて折り返され、ケース部22の底面部20bに当接される。
図5(c)に示すように、表示シート40は、カバー本体30と同一の厚紙からなり、物品情報を表示する長方形シート状の表示部41と、表示部41の外縁(同図の下縁)から外側に向けて突出された一対の差込片42とを有している。一対の差込片42の間には、表示部41の外縁から差込片42と同方向に向けて突出された係止片43が設けられている。一対の差込片42がカバー本体30の一対の差込孔34に差し込まれることにより、表示シート40が背面部31bの上端部に立設される。このとき、図1に示すように、係止片43は、背面部31bの内側に向けて折り返された背面フラップ32bの正面側へ位置している。すなわち、背面フラップ32bが、表示シート40の差込片42と係止片43とで挟持されている。これにより、表示シート40が、カバー本体30に対して安定して保持される。
なお、図4及び図5において、ボトルBの図示を省略したが、上述したスタンド10の組立作業は、ボトルBがケース部22に陳列された状態のまま行われる。
以上説明した本実施形態に係るスタンドのカバーによれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)スタンド10のカバー50は、カバー本体30を備えている。カバー本体30は、箱体20内に折り畳まれた状態で収容されている。箱体20は、頂面部20a、頂面部20aに対向する底面部20b、及び頂面部20aの周縁と底面部20bの周縁とを全周にわたって連結する側面部20cとを有し、側面部20cに全周にわたって設けられたミシン目23により頂面部20aを含む切り離し部21が底面部20bを含むケース部22から切り離される。カバー本体30は、カバー本体30が環状に組み立てられた状態において、ケース部22の側面部20cに外嵌される周壁部31を有している。
こうした構成によれば、箱体20の切り離し部21をミシン目23に沿ってケース部22から切り離すと、箱体20内に折り畳まれた状態で収容されていたカバー本体30を取り出すことが可能となる。そして、カバー本体30を環状に組み立てた状態でケース部22の側面部20cに外嵌させることで、ボトルBをケース部22から取り出すことなくスタンド10が組み立てられる。ここで、カバー本体30は折り畳まれた状態で箱体20内に収容されているため、輸送時にカバー本体30が型崩れしたり、カバー本体30に汚れが付着したりすることを抑制できる。こうしたスタンド10によれば、段ボールなどからなる箱体20のケース部22によってスタンド10の形状保持性を確保しつつ、陳列されるボトルBの広告などが表示されるカバー本体30によってスタンド10の意匠性を確保することができる。
(2)カバー本体30の周壁部31は、正面部31aと、正面部31aに対向する背面部31bと、正面部31aと背面部31bとを連結する一対の側壁部31cとを有している。
こうした構成によれば、一般的な段ボール箱などの箱体に対して本考案を適用することができる。
(3)正面部31aには、正面部31aの内側に向けて折り返される正面フラップ32aが連なっている。正面フラップ32aと正面部31aとにより、正面部31aに対向するケース部22の側面部20cが挟持される。
こうした構成によれば、正面フラップ32aとカバー本体30の正面部31aとにより、正面部31aに対向するケース部22の側面部20cが挟持されるため、ケース部22に対してカバー本体30を密に嵌合させることができ、ケース部22からカバー本体30が外れることを抑制できる。
(4)カバー本体30における一対の側壁部31cの高さは、正面部31aに近接するほど低い。
こうした構成によれば、正面側に陳列されるボトルBの視認性を向上することができるとともに、背面側に陳列されるボトルBをスタンド10に対して安定して収容することができる。
(5)スタンド10は、箱体20内に収容され、ボトルBの物品情報を表示するシート状の表示部41と、表示部41の外縁から外側に向けて突出された差込片42とを有する表示シート40を備えている。周壁部31の背面部31bには、カバー本体30がケース部22の側面部20cに外嵌された状態において開口側に連なるとともに背面部31bの内側に向けて折り返される背面フラップ32bが設けられている。背面部31bと背面フラップ32bとの境界部分Lbには、表示シート40の差込片42が差し込まれる差込孔34が設けられている。
こうした構成によれば、カバー本体30がケース部22の側面部20cに外嵌された状態において、カバー本体30の背面部31bの開口側に連なる背面フラップ32bが背面部31bの内側に向けて折り返される。この状態で、背面部31bと背面フラップ32bとの境界部分Lbに設けられた差込孔34に表示シート40の差込片42を差し込むことにより、表示シート40を背面部31bの上部に立設させることができる。これにより、表示シート40がカバー本体30の背面部31bよりも上方に突出するため、表示部41に表示されるボトルBの商品名などの物品情報が視認されやすくなる。また、表示シート40は箱体20内に収容されているため、輸送時に表示シート40が破れたり、カバー本体30に汚れが付着したりすることを抑制できる。
<変更例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・表示シート40を省略した構成とすることもできる。例えば、背面部31bの内側に向けて折り返した背面フラップ32bの正面側に物品情報を表示することもできる。
・カバー本体の一対の側壁部31cの高さが正面部31aと背面部31bとの間において一定である構成としてもよい。
・フラップ32a,32b,32cを省略することもできる。
・カバー本体30の形状は、四角環状に限られず、円環状など他の形状であってもよい。こうした構成によれば、円筒状のなど他の形状を有する箱体に対して、本発明を適用することができる。
・カバー本体30及び表示シート40はボトルBの側面とケース部22の側面部20cとの隙間に収容することもできる。
10…スタンド、20…箱体、20a…頂面部、20b…底面部、20c…側面部、21…切り離し部、22…ケース部、23…ミシン目、30…カバー本体、31…周壁部、31a…正面部、31b…背面部、31c…側壁部、32a…正面フラップ、32b…背面フラップ、32c…側壁フラップ、33…切り込み、34…差込孔、40…表示シート、41…表示部、42…差込片、43…係止片,La,Lb,Lc…境界部分、L1,L2…折り線、50…カバー。

Claims (5)

  1. 物品を収容するとともに、頂面部、前記頂面部に対向する底面部、及び前記頂面部の周縁と前記底面部の周縁とを全周にわたって連結する側面部とを有し、前記側面部に全周にわたって設けられたミシン目により前記頂面部を含む切り離し部が前記底面部を含むケース部から切り離される箱体内に折り畳まれた状態で収容される一方、環状に組み立てられた状態において前記ケース部の前記側面部に外嵌される周壁部を有するカバー本体を備える、
    物品陳列用スタンドのカバー。
  2. 前記カバー本体の前記周壁部は、正面部と、前記正面部に対向する背面部と、前記正面部と前記背面部とを連結する一対の側壁部とを有している、
    請求項1に記載の物品陳列用スタンドのカバー。
  3. 前記周壁部には、前記周壁部の内側に向けて折り返されるフラップが連なっており、
    前記フラップと前記周壁部とにより、当該周壁部に対向する前記ケース部の前記側面部が挟持される、
    請求項2に記載の物品陳列用スタンドのカバー。
  4. 前記カバー本体における一対の前記側壁部の高さは、前記正面部に近接するほど低い、
    請求項2または請求項3に記載の物品陳列用スタンドのカバー。
  5. 前記箱体内に収容され、当該物品の物品情報を表示するシート状の表示部と、前記表示部の外縁から外側に向けて突出された差込片とを有する表示シートを備え、
    前記周壁部の前記背面部には、前記カバー本体が前記ケース部の前記側面部に外嵌された状態において開口側に連なるとともに前記背面部の内側に向けて折り返される背面フラップが設けられており、
    前記背面部と前記背面フラップとの境界部分には、前記表示シートの前記差込片が差し込まれる差込孔が設けられている、
    請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の物品陳列用スタンドのカバー。
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