JP3218419U - スプリンクラー設備の減圧弁組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】パイロット減圧弁と流水検知装置とを1つの減圧弁組立体として構成し、スプリンクラー設備の小型化を図る減圧弁組立体を提供する。【解決手段】減圧弁組立体は、消火水通路5に最下部が消火水供給用ポンプ3(水源)に接続される状態で設けられ、スプリンクラーヘッド4側の圧力が定常圧力より低下した状態で水源側の消火水の第1の圧力より低い第2の圧力の消火水が最上部から流出するパイロット減圧弁部6を備える。また、パイロット減圧弁部6の最上部に最下部が接続され、スプリンクラーヘッド4側の圧力が定常圧力より低下した状態で警報を発するとともに、最下部から流入した第2の圧力の消火水が最上部から消火水通路5に流出する流水検知装置部7を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、消火水通路に設けられるパイロット減圧弁と流水検知装置とによって構成されたスプリンクラー設備の減圧弁組立体に関する。
従来、スプリンクラー設備には特許文献1に記載されているような流水検知装置と、特許文献2に記載されているようなパイロット減圧弁とが設けられている。流水検知装置は、スプリンクラーヘッドが解放されて消火水通路内で消火水が流れたときに警報を発するものである。パイロット減圧弁は、水源から供給された高圧の消火水の圧力をスプリンクラーヘッドに適合する圧力に減圧するもので、流水検知装置より上流側に設置されている。
このパイロット減圧弁は、上流端と下流端とにそれぞれ継手として接続用フランジを備えており、これらの接続用フランジを介して上流側の配管と下流側の配管とに接続されている。パイロット減圧弁の接続用フランジは、水源から高圧の消火水が送られる消火水通路に接続されるために、高圧仕様のものが用いられている。
一方、流水検知装置は、パイロット減圧弁で減圧された消火水が流入するために、上流端と下流端とにパイロット減圧弁のフランジより耐圧性能の低い低圧仕様のフランジが設けられている。低圧仕様のフランジは、高圧仕様のフランジに接続することはできない。このため、パイロット減圧弁と流水検知装置との間には、上流端に高圧仕様のフランジを有しかつ下流端に低圧仕様のフランジを有する通路構造体が設けられている。
一方、流水検知装置は、パイロット減圧弁で減圧された消火水が流入するために、上流端と下流端とにパイロット減圧弁のフランジより耐圧性能の低い低圧仕様のフランジが設けられている。低圧仕様のフランジは、高圧仕様のフランジに接続することはできない。このため、パイロット減圧弁と流水検知装置との間には、上流端に高圧仕様のフランジを有しかつ下流端に低圧仕様のフランジを有する通路構造体が設けられている。
従来のスプリンクラー設備においては、パイロット減圧弁と流水検知装置との間に上述した通路構造体が設けられているから、スプリンクラー設備が大型化するという問題があった。このような不具合を解消するためには、減圧機能付きの流水検知装置を使用することが考えられる。しかし、この種の流水検知装置では、流水検知と減圧とを1つの弁を使用して行うために、弁の僅かな動きや、僅かな圧力変化を確実に検出することが難しく、流水を精度良く検知することができない。
また、パイロット減圧弁と流水検知装置とをそれぞれ個別に消火水通路に接続すると、メンテナンス用に減圧弁にバイパス回路を設ける必要があり、装置全体が更に大型化することになる。
また、パイロット減圧弁と流水検知装置とをそれぞれ個別に消火水通路に接続すると、メンテナンス用に減圧弁にバイパス回路を設ける必要があり、装置全体が更に大型化することになる。
本考案の目的は、パイロット減圧弁と流水検知装置とを1つの減圧弁組立体として構成し、スプリンクラー設備の小型化を図ることである。
この目的を達成するために、本考案に係るスプリンクラー設備の減圧弁組立体は、スプリンクラー設備の水源とスプリンクラーヘッドとの間の消火水通路に最下部が前記水源に接続される状態で設けられ、前記スプリンクラーヘッド側で消火水が流れたときに前記水源側の消火水の圧力である第1の圧力より低い第2の圧力の消火水が最上部から流出するパイロット減圧弁部と、前記パイロット減圧弁部の前記最上部に最下部が接続される状態で前記パイロット減圧弁部と前記スプリンクラーヘッドとの間の消火水通路に設けられ、この消火水通路で消火水が流れたときに警報を発する流水検知装置部とを備えたものである。
本考案は、前記スプリンクラー設備の減圧弁組立体において、前記パイロット減圧弁部は、前記最下部と前記最上部とにそれぞれ接続用フランジを有するパイロット減圧弁によって構成され、前記流水検知装置部は、前記最下部と前記最上部とにそれぞれ接続用フランジを有する流水検知装置によって構成され、前記パイロット減圧弁の前記最下部の前記接続用フランジは、前記第1の圧力に適合するものが用いられ、前記パイロット減圧弁の前記最上部の前記接続用フランジと、前記流水検知装置の前記最下部の接続用フランジとは、それぞれ前記第2の圧力に適合するもので、互いに重ねられて結合されていてもよい。
本考案は、前記スプリンクラー設備の減圧弁組立体において、前記パイロット減圧弁部は、前記消火水通路が形成された弁箱と、この弁箱内の消火水通路を開閉する弁体と備え、前記流水検知装置部は、前記消火水通路が形成された本体と、この本体内の消火水通路を開閉する弁体とを備え、前記弁箱と前記本体とは、一体に形成されて1つの鋳造体を構成していてもよい。
本考案においては、パイロット減圧弁部の最上部に流水検知装置部の最下部が接続されるから、これら両部の間に通路構造体が不要になる。したがって、パイロット減圧弁部と流水検知装置部とを1つの減圧弁組立体として構成し、スプリンクラー設備の小型化を図ることができる。
(第1の実施の形態I)
以下、本考案に係るスプリンクラー設備の減圧弁組立体の一実施の形態を図1〜図5を参照して詳細に説明する。以下において、この減圧弁組立体の構成を説明するうえで方向を示すにあたっては、便宜上、図1に示す正面を前部とし、この前部と向き合うように減圧弁組立体を見たときの方向で示す。
以下、本考案に係るスプリンクラー設備の減圧弁組立体の一実施の形態を図1〜図5を参照して詳細に説明する。以下において、この減圧弁組立体の構成を説明するうえで方向を示すにあたっては、便宜上、図1に示す正面を前部とし、この前部と向き合うように減圧弁組立体を見たときの方向で示す。
図1に示す減圧弁組立体1は、スプリンクラー設備2の消火水供給用ポンプ3とスプリンクラーヘッド4との間の消火水通路5に用いられるもので、図1において最も下に位置するパイロット減圧弁部6と、このパイロット減圧弁部6の上に載せて取付けられた流水検知装置部7とを備えている。スプリンクラー設備2は、いわゆる湿式のもので、消火水供給ポンプ3とスプリンクラーヘッド4との間の配管内は常に消火水で満たされ、所定の圧力に加圧されている。
この実施の形態によるパイロット減圧弁部6は、パイロット減圧弁8によって構成され、流水検知装置部7は、流水検知装置9によって構成されている。
この実施の形態によるパイロット減圧弁部6は、パイロット減圧弁8によって構成され、流水検知装置部7は、流水検知装置9によって構成されている。
パイロット減圧弁8は、本考案の出願人が特願2017−143313号で出願したものと同等のもので、図2および図3に示すように、弁箱11を有する主弁部12と、この主弁部12に接続されたパイロット弁部13とを備えている。
主弁部12は、図4に示すように、弁箱11と、この弁箱11に取付けられた蓋体21と、この蓋体21と弁箱11との間に設けられたダイヤフラム22などを備えている。弁箱11は、下から上に消火水が流れる姿勢で使用される。
主弁部12は、図4に示すように、弁箱11と、この弁箱11に取付けられた蓋体21と、この蓋体21と弁箱11との間に設けられたダイヤフラム22などを備えている。弁箱11は、下から上に消火水が流れる姿勢で使用される。
弁箱11の下端には上流側フランジ23が設けられ、上端には下流側フランジ24が設けられている。上流側フランジ23は、スプリンクラー設備2の水源としての消火水供給用ポンプ3に上流側配管25を介して接続される。すなわち、パイロット減圧弁部6は、スプリンクラー設備2の水源とスプリンクラーヘッド4との間の消火水通路5に最下部が水源に接続される状態で設けられている。
上流側フランジ23は、上流側配管25内の圧力である水源側の第1の圧力に対応するものが用いられている。下流側フランジ24は、後述する流水検知装置部7の上流側フランジ26に接続されている。この上流側フランジ26は、パイロット減圧弁8で減圧された後の相対的に低い第2の圧力に適合するものが用いられている。
蓋体21は、断面山形状に形成されている。この蓋体21の突出端部には空気抜き弁27が設けられている。
蓋体21は、断面山形状に形成されている。この蓋体21の突出端部には空気抜き弁27が設けられている。
ダイヤフラム22は、弁箱11内と蓋体21内とを仕切っており、弁体28が取付けられている。弁体28は、弁箱11内の消火水通路29を開閉するものである。消火水通路29の弁体28より上流側は、後述するパイロット弁部13のエゼクタ31の高圧水入口31aにストレーナ32を介して接続されている。消火水通路29の弁体28より下流側は、後述するパイロット弁部13のパイロット弁33に接続されている。
ダイヤフラム22は、蓋体21内に設けられたばね部材34によって弁体28が閉じる方向(図4においては右方向)に付勢されている。蓋体21の内部は、後述するエゼクタ31の吸込口31bに開閉弁35と流量調整弁36とを介して接続されている。蓋体21内の空間は、通常は弁箱11内の消火水通路29の上流部と同等の圧力の消火水で満たされている。
パイロット弁部13は、図4に示すように、上述したエゼクタ31、ストレーナ32、パイロット弁33、開閉弁35および流量調整弁36などを備えている。
エゼクタ31は、ストレーナ32とパイロット弁33に高圧の水が流れることにより流量調整弁36側から消火水を吸い込む。
流量調整弁36は、流量調整可能な可動式のニードル型の弁体36aを有し、開閉弁35側からエゼクタ31に流入する消火水の流量を調整する。なお、消火水がエゼクタ31側から流量調整弁36に供給された場合は、消火水がその圧力に応じた流量で流量調整弁36を通過する。この流量調整弁36は、図1および図3に示すように、蓋体21の上部の前方に配置されている。
エゼクタ31は、ストレーナ32とパイロット弁33に高圧の水が流れることにより流量調整弁36側から消火水を吸い込む。
流量調整弁36は、流量調整可能な可動式のニードル型の弁体36aを有し、開閉弁35側からエゼクタ31に流入する消火水の流量を調整する。なお、消火水がエゼクタ31側から流量調整弁36に供給された場合は、消火水がその圧力に応じた流量で流量調整弁36を通過する。この流量調整弁36は、図1および図3に示すように、蓋体21の上部の前方に配置されている。
開閉弁35は、操作ハンドル35aを一方または他方に回すことにより開閉するもので、図1および図3に示すように、蓋体21の右上部の前方に配置されている。
パイロット弁33は、内部に消火水通路33aが形成されているとともに、この消火水通路33aを開閉する弁体33bを有している。消火水通路33aの上流側は、エゼクタ31の水出口31cに接続され、下流側は、弁箱11内の消火水通路29の下流部に接続されている。
パイロット弁33は、内部に消火水通路33aが形成されているとともに、この消火水通路33aを開閉する弁体33bを有している。消火水通路33aの上流側は、エゼクタ31の水出口31cに接続され、下流側は、弁箱11内の消火水通路29の下流部に接続されている。
パイロット弁33の弁体33bは、消火水通路33aの壁の一部を構成するダイヤフラム33cに接続されている。ダイヤフラム33cは、弁体33bが開く方向にばね部材33dによって付勢されている。ばね部材33dのばね力は、アジャストねじ33eを締め込んだり緩めたりすることよって調整可能である。
このパイロット弁33は、弁箱11内の消火水通路29の下流部の圧力が予め定めた圧力(スプリンクラーヘッド4に消火水が満たされて保持されている警戒時の消火水の圧力)であるときに閉じる。この閉状態は、ダイヤフラム33cが消火水通路33aの容積が増える方向にばね部材33dのばね力に抗して変位している状態である。弁箱11内の下流部の圧力が低下すると、消火水通路33aの容積が減る方向にダイヤフラム33cが変位し、これに伴って弁体33bが移動してパイロット弁33が開く。
この実施の形態によるパイロット弁33は、図1および図2に示すように、蓋体21の左側部分の前方に配置されている。
このパイロット弁33は、弁箱11内の消火水通路29の下流部の圧力が予め定めた圧力(スプリンクラーヘッド4に消火水が満たされて保持されている警戒時の消火水の圧力)であるときに閉じる。この閉状態は、ダイヤフラム33cが消火水通路33aの容積が増える方向にばね部材33dのばね力に抗して変位している状態である。弁箱11内の下流部の圧力が低下すると、消火水通路33aの容積が減る方向にダイヤフラム33cが変位し、これに伴って弁体33bが移動してパイロット弁33が開く。
この実施の形態によるパイロット弁33は、図1および図2に示すように、蓋体21の左側部分の前方に配置されている。
流水検知装置9は、消火水が流れていることを検知する機能と、実質的に逆止弁を構成してスプリンクラーヘッド4側からの消火水の逆流を防ぐ機能とを有している。この実施の形態による流水検知装置9は、図5に示すように、上下方向に延びる消火水通路41が形成された本体42と、この本体42内の消火水通路41を開閉するディスク43と、図1に示すように本体42の左側部に設けられた流水検知部44と、本体42の右側部に設けられた排水弁45と、本体42の前部に設けられた2つの圧力計46,47などを備えている。
本体42の下端部には上流側フランジ26が設けられ、上端部には下流側フランジ48が設けられている。これらの上流側フランジ26と下流側フランジ48は、パイロット減圧弁部6で減圧されて第1の圧力より低下した第2の圧力に適合するものが用いられている。
本体42の下端部には上流側フランジ26が設けられ、上端部には下流側フランジ48が設けられている。これらの上流側フランジ26と下流側フランジ48は、パイロット減圧弁部6で減圧されて第1の圧力より低下した第2の圧力に適合するものが用いられている。
流水検知装置9の上流側フランジ26と、上述したパイロット減圧弁8の下流側フランジ24とは、互いに重ねられて図示していないボルトとナットとによって結合されている。
流水検知装置9の下流側フランジ48は、スプリンクラー設備2のスプリンクラーヘッド4に消火水を供給する下流側配管49に接続される。すなわち、流水検知装置部7は、パイロット減圧弁部6の最上部に最下部が接続される状態でパイロット減圧弁部6とスプリンクラーヘッド4との間の消火水通路5に設けられる。
流水検知装置9の下流側フランジ48は、スプリンクラー設備2のスプリンクラーヘッド4に消火水を供給する下流側配管49に接続される。すなわち、流水検知装置部7は、パイロット減圧弁部6の最上部に最下部が接続される状態でパイロット減圧弁部6とスプリンクラーヘッド4との間の消火水通路5に設けられる。
ディスク43は、いわゆる逆止弁の弁体に相当するもので、本体42に揺動自在に支持されており、重力で本体42内の弁座50に着座している。このディスク43は、 スプリンクラーヘッド4側の消火水の圧力が低下したときに消火水によって押されて弁座50から上方に離れる。このようにディスク43が弁座50から離れることにより消火水が流水検知装置9を通過する。
流水検知部44は、ディスク43が揺動して弁座50から離れたことを検知するセンサ(図示せず)を有し、このセンサの検知結果に基づいて警報を発する。
排水弁45は、ディスク43より下流側の消火水を排出するための弁で、操作ハンドル45aが回されることにより開閉する。操作ハンドル45aは、図1に示すように本体42の右側方であって、図3に示すように、本体42の前端部の近傍に配置されている。
流水検知部44は、ディスク43が揺動して弁座50から離れたことを検知するセンサ(図示せず)を有し、このセンサの検知結果に基づいて警報を発する。
排水弁45は、ディスク43より下流側の消火水を排出するための弁で、操作ハンドル45aが回されることにより開閉する。操作ハンドル45aは、図1に示すように本体42の右側方であって、図3に示すように、本体42の前端部の近傍に配置されている。
2つの圧力計46,47のうち、下に位置する上流側圧力計46は、コック51を有する配管52を介して本体42の下部に接続されており、ディスク43より上流側の消火水通路41の圧力を表示する。上に位置する下流側圧力計47は、コック53を有する配管54を介して本体42の上部に接続されており、ディスク43より下流側の消火水通路5の圧力を表示する。これらの圧力計46,47は、表示面46a,47a(図1参照)が流水検知装置9の前方を指向するように設置されている。この実施の形態においては、これらの圧力計46,47が請求項4記載の考案でいう「表示器」に相当する。
このように構成されたスプリンクラー設備2の減圧弁組立体1においては、スプリンクラーヘッド4が開放されて流水検知装置部7より下流側の消火水の圧力が低下することにより動作する。すなわち、下流側の消火水の圧力が低下することにより、流水検知装置部7のディスク43が上に揺動して消火水が流水検知装置部7を通過する。このようにディスク43が動作すると、流水検知部44のセンサがこれを検知し、流水検知部44が警報を発する。すなわち、この流水検知装置部7は、スプリンクラーヘッド4側で消火水が流れたときに警報を発するとともに、最下部から流入した第2の圧力の消火水が最上部から消火水通路5に流出する。
一方、流水検知装置部7より下流側の消火水の圧力が低下することにより、パイロット減圧弁部6のパイロット弁33が開き、蓋体21内の消火水がエゼクタ31によって吸い出され、パイロット減圧弁8の弁体28を閉側に付勢する力が低下する。この結果、弁体28が上流側の消火水の圧力によって押されて開き、大量の消火水がパイロット減圧弁8で減圧されて流水検知装置部7を通ってスプリンクラーヘッド4に供給される。
このスプリンクラー設備2の減圧弁組立体1においては、パイロット減圧弁部6の最上部に流水検知装置部7の最下部が接続されるから、これら両部の間に通路構造体が不要になる。したがって、パイロット減圧弁部6と流水検知装置部7とを1つの減圧弁組立体1として構成し、スプリンクラー設備2の小型化を図ることができる。
この実施の形態によるパイロット減圧弁部6は、最下部と最上部とにそれぞれ接続用フランジ(上流側フランジ23と下流側フランジ24)を有するパイロット減圧弁8によって構成されている。流水検知装置部7は、最下部と最上部とにそれぞれ接続用フランジ(上流側フランジ26と下流側フランジ48)を有する流水検知装置9によって構成されている。パイロット減圧弁8の最下部の接続用フランジ(上流側フランジ23)は、第1の圧力に適合するものが用いられている。パイロット減圧弁8の最上部の接続用フランジ(下流側フランジ24)と、流水検知装置9の最下部の接続用フランジ(上流側フランジ26)とは、それぞれ第2の圧力に適合するもので、互いに重ねられて結合されている。
このため、個別に形成されたパイロット減圧弁8と流水検知装置9とを互いに結合することにより本考案の減圧弁組立体1を構成することができるから、設置作業を容易に行うことが可能なスプリンクラー設備の減圧弁組立体を提供することができる。
このため、個別に形成されたパイロット減圧弁8と流水検知装置9とを互いに結合することにより本考案の減圧弁組立体1を構成することができるから、設置作業を容易に行うことが可能なスプリンクラー設備の減圧弁組立体を提供することができる。
(第2の実施の形態)
パイロット減圧弁部の弁箱と流水検知装置部の本体とは、図6に示すように一体成型により一体に形成することができる。図6において、図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6に示すスプリンクラー設備2の減圧弁組立体61は、パイロット減圧弁部6と流水検知装置部7とから構成されている。パイロット減圧弁部6は、消火水通路5が形成された弁箱62と、この弁箱62内の消火水通路63を開閉する弁体28と備えている。弁箱62と蓋体21とには、第1の実施の形態で説明したパイロット弁部13の各部品が接続されている。
パイロット減圧弁部の弁箱と流水検知装置部の本体とは、図6に示すように一体成型により一体に形成することができる。図6において、図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図6に示すスプリンクラー設備2の減圧弁組立体61は、パイロット減圧弁部6と流水検知装置部7とから構成されている。パイロット減圧弁部6は、消火水通路5が形成された弁箱62と、この弁箱62内の消火水通路63を開閉する弁体28と備えている。弁箱62と蓋体21とには、第1の実施の形態で説明したパイロット弁部13の各部品が接続されている。
流水検知装置部7は、消火水通路5が形成された本体64と、この本体64内の消火水通路65を開閉するディスク43とを備えている。この実施の形態においては、このディスク43が請求項3記載の考案でいう「流水検知装置部7の弁体」に相当する。本体64には、第1の実施の形態で説明した流水検知部、排水弁および圧力計46,47などが設けられている。
パイロット減圧弁部6の弁箱62と、流水検知装置部7の本体64とは、鋳造によって一体に形成されて1つの鋳造体66を構成している。このため、弁箱62内の消火水通路63の下流部と、本体64内の消火水通路65の上流部とは、1つの通路壁67によって形成されている。
パイロット減圧弁部6の弁箱62と、流水検知装置部7の本体64とは、鋳造によって一体に形成されて1つの鋳造体66を構成している。このため、弁箱62内の消火水通路63の下流部と、本体64内の消火水通路65の上流部とは、1つの通路壁67によって形成されている。
このため、この実施の形態によれば、パイロット減圧弁部6と流水検知装置部7とが一体化されるから、第1の実施の形態で示したようにこれらの機能部を個別に形成して組合わせる場合と較べると、接続用フランジが不要になる。この結果、この実施の形態の構成を採ることにより、より一層小型されたスプリンクラー設備の減圧弁組立体を提供することができる。
上述した各実施の形態によるパイロット減圧弁部6は、手動で操作可能な複数の弁を有している。これらの複数の弁とは、蓋体21の空気抜き弁27、流量調整弁36、開閉弁35、パイロット弁33などである。
流水検知装置部7は、消火水通路5内の圧力を表示する圧力計46,47を備えているとともに、手動で操作可能な弁として排水弁45とコック51,53を備えている。これらの手動で操作可能な複数の弁および圧力計46,47は、パイロット減圧弁部6の弁箱11,62と流水検知装置部7の本体42,64とに対して水平方向において同一の方向(前方)に配置されている。
この実施の形態によれば、点検やメンテナンスを水平方向において同一の方向から行うことができるから、使い勝手がよいスプリンクラー設備の減圧弁組立体を提供することができる。
流水検知装置部7は、消火水通路5内の圧力を表示する圧力計46,47を備えているとともに、手動で操作可能な弁として排水弁45とコック51,53を備えている。これらの手動で操作可能な複数の弁および圧力計46,47は、パイロット減圧弁部6の弁箱11,62と流水検知装置部7の本体42,64とに対して水平方向において同一の方向(前方)に配置されている。
この実施の形態によれば、点検やメンテナンスを水平方向において同一の方向から行うことができるから、使い勝手がよいスプリンクラー設備の減圧弁組立体を提供することができる。
上述した各実施の形態による減圧弁組立体1,61は、パイロット減圧弁部6と流水検知装置部7とが上下に並んでいるから、空気が排出され易い。すなわち、消火水の配管内には気泡が混入していることがあり、このような気泡は、時間の経過とともに上昇してパイロット減圧弁部6に入る。パイロット減圧弁部6と流水検知部44が上下方向に並び、消火水の流れる方向が下から上に向かう方向であるから、この気泡は、メンテナンス時に消火水が流れることによりパイロット減圧弁部6と流水検知装置部7とを通過して上方に排出される。このため、パイロット減圧弁8の中に空気が溜まることがないから、作動の信頼性が高いスプリンクラー設備の減圧弁組立体を提供することができる。
上述した各実施の形態に示した流水検知装置部7は、ディスク43の動作、位置などを検知して警報を発する、いわゆる自動警報弁型のものである。しかし、流水検知装置部としては、作動弁型のものを使用することができる。作動弁型の流水検知装置部は、逆止弁である主弁(ディスク43)が開弁したのに併せてパイロット弁も開弁し、その流体圧力を検知して警報を発する。
1,61…減圧弁組立体、2…スプリンクラー設備、3…消火水供給用ポンプ(水源)、4…スプリンクラーヘッド、5…消火水通路、6…パイロット減圧弁部、7…流水検知装置部、8…パイロット減圧弁、9…流水検知装置、11,62…弁箱、23,26…上流側フランジ(接続用フランジ)、24,48…下流側フランジ(接続用フランジ)、42,64…本体、43…ディスク(弁体)、66…鋳造体。
Claims (3)
- スプリンクラー設備の水源とスプリンクラーヘッドとの間の消火水通路に最下部が前記水源に接続される状態で設けられ、前記スプリンクラーヘッド側で消火水が流れたときに前記水源側の消火水の圧力である第1の圧力より低い第2の圧力の消火水が最上部から流出するパイロット減圧弁部と、
前記パイロット減圧弁部の前記最上部に最下部が接続される状態で前記パイロット減圧弁部と前記スプリンクラーヘッドとの間の消火水通路に設けられ、この消火水通路で消火水が流れたときに警報を発する流水検知装置部とを備えたことを特徴とするスプリンクラー設備の減圧弁組立体。 - 請求項1記載のスプリンクラー設備の減圧弁組立体において、
前記パイロット減圧弁部は、前記最下部と前記最上部とにそれぞれ接続用フランジを有するパイロット減圧弁によって構成され、
前記流水検知装置部は、前記最下部と前記最上部とにそれぞれ接続用フランジを有する流水検知装置によって構成され、
前記パイロット減圧弁の前記最下部の前記接続用フランジは、前記第1の圧力に適合するものが用いられ、
前記パイロット減圧弁の前記最上部の前記接続用フランジと、前記流水検知装置の前記最下部の接続用フランジとは、それぞれ前記第2の圧力に適合するもので、互いに重ねられて結合されていることを特徴とするスプリンクラー設備の減圧弁組立体。 - 請求項1記載のスプリンクラー設備の減圧弁組立体において、
前記パイロット減圧弁部は、前記消火水通路が形成された弁箱と、この弁箱内の消火水通路を開閉する弁体と備え、
前記流水検知装置部は、前記消火水通路が形成された本体と、この本体内の消火水通路を開閉する弁体とを備え、
前記弁箱と前記本体とは、一体に形成されて1つの鋳造体を構成していることを特徴とするスプリンクラー設備の減圧弁組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018002983U JP3218419U (ja) | 2018-08-02 | 2018-08-02 | スプリンクラー設備の減圧弁組立体 |
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KR102358358B1 (ko) * | 2021-04-02 | 2022-02-08 | 권영규 | 알람밸브 |
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2018
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KR102358358B1 (ko) * | 2021-04-02 | 2022-02-08 | 권영규 | 알람밸브 |
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