JP3218410B2 - 送信機の同期切換方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、監視システム用の閉回
路テレビジョンに使用されるテレビジョンカメラを選択
しかつ切り換える方法および装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】情報伝送システムの１つとして使用され
る監視テレビジョンシステムにおいては、少なくとも１
つのテレビジョンモニタが複数のテレビジョンカメラに
複数の伝送線と電子的スイッチを介して接続される。電
子的スイッチは、テレビジョンカメラからの画像をテレ
ビジョンモニタに表示させるためまたはビデオレコーダ
に順次記録させるために、複数のテレビジョンカメラを
順次切り換えることまたはテレビジョンカメラを個々に
選択することを提供する。このような情報伝送システム
においては、モニタに表示された画像が１つのテレビカ
メラから他のテレビカメラへの切換操作の間およびその
直後に乱れることを防止する上で、複数のテレビカメラ
の内部同期信号と切換時とを外部同期信号にロックさせ
ることが望まれている。

【０００３】複数のテレビカメラを同期させる装置の１
つとして、テレビジョンシステムにおいて使用される、
垂直同期信号、水平および垂直同期信号、または複合同
期信号を受信機側から送信機側へ送信する装置が知られ
ている。この公知の装置においては、送信される同期信
号自体がノイズに影響されやすいパルス列信号であるか
ら、高シールド効果を有する同軸ケーブルを同期信号の
送信に使用する必要があり、複数のテレビカメラを備え
るシステムにおいては高価になる。

【０００４】複数のテレビカメラを同期させる他の装置
として、外部同期信号をビデオ信号用伝送線に挿入する
ことにより外部同期信号を受信機側から送信機側へ送信
し、送信された外部同期信号によりテレビカメラの内部
同期信号発生器をロックする装置がある（例えば、米国
特許第４，６０３，３５２号）。このような情報送受信
システムにおいては、セレクタが、モニタ側に配置さ
れ、また複合ビデオ信号伝送用の、複数の同軸ケーブ
ル、ツイスト・ペアのような他の伝送線、またはファイ
バー・オプティクスに接続される。しかし、設置すべき
テレビカメラ数が多い場合、受信機と送信機との距離が
大きい場合等には、多量の伝送線が必要になるから、伝
送線の敷設作業が煩雑になり、装置が高価になる。

【０００５】

【解決しようとする課題】本発明は、モニタに表示され
た画像が１つのテレビカメラから他のテレビカメラへの
切換操作の間およびその直後に乱れることなく、テレビ
カメラの選択のための切換操作を遠隔的に行うことがで
きる廉価な切換方法および装置を提供することを目的と
する。

【０００６】

【解決手段、作用、効果】本発明の同期切換方法は、そ
れぞれが個々に許された識別コードを有しかつ複合ビデ
オ信号を送信する複数の送信機と、前記複合ビデオ信号
を受信する受信機と、前記送信機および前記受信機間で
情報の送受信をするための少なくとも１つの伝送線とを
含むテレビジョンシステムにおける送信機の同期切換方
法であって、前記受信機は、変化させることができる外
部同期信号を、前記個々に許された識別コードと同等の
識別コード信号とともに、前記伝送線を介して複数の前
記送信機に送信し、いずれかの前記送信機は、前記識別
コード信号がその送信機に許された前記識別コードと同
等でありかつ前記外部同期信号が変化されたときに、前
記複合ビデオ信号を前記伝送線を介して送信するオン状
態に切り換えることを含む、ことを特徴とする。

【０００７】本発明の同期切換装置は、それぞれが個々
に許された識別コードを有しかつ複合ビデオ信号を送信
する複数の送信機と、前記複合ビデオ信号を受信する受
信機と、前記送信機および前記受信機間で情報の送受信
をするための少なくとも１つの伝送線とを含むテレビジ
ョンシステムにおける同期切換装置であって、前記受信
機は、前記個々に許された識別コードのいずれかと同等
の識別コード信号を発生する回路と、外部同期信号を発
生し、前記外部同期信号および前記識別コード信号を前
記伝送線を介して前記送信機に送信する送信回路と、前
記外部同期信号を変化させる回路とを含み、各前記送信
機は、伝送された前記識別コード信号を解読するデコー
ド回路と、前記識別コード信号を前記個々に許された識
別コードと比較して、コード一致信号またはコード不一
致信号を出力するコード比較回路と、前記変化された外
部同期信号を感知して、変化された信号を出力する変化
感知回路と、前記コード一致信号と前記変化された外部
同期信号とが一致したとき、前記複合ビデオ信号の送信
をオン状態に切り換え、前記コード不一致信号と前記変
化された外部同期信号とが一致したとき、前記複合ビデ
オ信号の送信をオフ状態に切り換える送信制御回路とを
含む、ことを特徴とする。

【０００８】識別コード信号と変化された外部同期信号
とは、受信機から送信機に、複合ビデオ信号用伝送線を
介して送信される。これにより複数の送信機は外部同期
信号により同期され、いずれかの送信機から受信機へ複
合ビデオ信号を送信する送信機が切り換えられる。

【０００９】本発明によれば、複数の送信機からのビデ
オ信号が共通の伝送線を介して送信されるとともに識別
コード信号と変化された外部同期信号とが前記伝送線を
介して送信されるから、モニタに表示された画像が１つ
のテレビカメラから他のテレビカメラへの切換操作の間
およびその直後に乱れることなく、テレビカメラの切換
を行うことができるとともに、装置が廉価になる。

【００１０】外部同期信号は、少なくとも１つのパルス
をそのパルス列から除去することにより変化させてもよ
いし、パルスの幅を広げるまたは狭めることにより変化
させてもよく、さらにはパルスの振幅を高くするまたは
低くすることにより変化させてもよいし、パルスの極性
を反転させることにより変化させてもよい。いずれかの
送信機が複合ビデオ信号を送信するオン状態に切り換え
られるときは、変化された外部同期信号の後の最初の垂
直同期パルス、変化された外部同期信号の後の予め定め
られた垂直同期パルス、および、変化された外部同期信
号に対応する垂直同期パルスのいずれに同期させてもよ
い。前記識別コード信号が許された識別コードと同等で
なくかつ前記外部同期信号が変化されているとき、前記
複合ビデオ信号を前記受信機に前記伝送線を介して送信
しているいずれかの前記送信機をこれが送信を停止する
オフ状態に切り換えることができる。いずれかの前記送
信機が前記受信機への前記伝送線を介する前記複合ビデ
オ信号の送信を停止しかつスイッチ・オフに切り換わる
ときを、変化された外部同期信号の後の垂直同期パル
ス、変化された外部同期信号の後の予め定められた垂直
同期パルス、および変化された外部同期信号に対応する
垂直同期パルスのいずれかに同期させることができる。

【００１１】前記送信回路は、前記伝送線に接続された
外部同期信号発生回路であって前記送信機により発生さ
れる前記複合ビデオ信号の最大電圧レベルより大きい電
圧レベルまたは前記複合ビデオ信号の最小電圧レベルよ
り小さい電圧レベルを有する同期パルス信号を発生する
外部同期信号発生回路を備え、前記各送信機はさらにレ
ベル比較回路を含み、前記レベル比較回路は、前記複合
ビデオ信号を、前記パルス信号の電圧レベルとほぼ等し
い電圧レベルを有する基準信号と比較することにより、
前記伝送線を介して送信される前記パルス信号を分離
し、前記レベル比較回路が設けられた前記送信機を分離
されたパルス信号に同期させる回路を含むことができ
る。また、前記送信回路は、垂直同期パルスのみ、垂直
および水平同期パルス、並びに垂直および水平同期パル
スを組合せた複合同期パルスの１つからなる前記外部同
期信号を発生して前記送信機を同期させる外部同期信号
発生回路を含むものであってもよい。さらに、前記送信
回路は、垂直駆動信号のみ、垂直および水平駆動信号、
並びに垂直および水平駆動信号を組合せた複合駆動信号
の１つからなる前記外部同期信号を発生して前記送信機
の同期回路を同期させる外部同期信号発生回路を含むも
のであってもよい。

【００１２】前記識別コード信号を発生する回路は、前
記複合ビデオ信号の１以上の垂直走査期間の間に、前記
識別コードを発生する回路とすることができる。また、
前記識別コード信号を発生する回路は、前記識別コード
が設定されるコード設定回路と、前記複合ビデオ信号の
水平走査線数を垂直走査のフィールド毎またはフレーム
毎に計数するカウンタと、前記カウンタの計数値が予め
定められた値であるとき、前記コード設定回路に設定さ
れた識別コードに対応する識別コード信号を発生する回
路とを含むものであってもよい。前記識別コード信号
は、複合ビデオ信号中の画像信号の白レベルである高レ
ベルと、黒レベルである低レベルとの２つのレベルを有
することができる。前記デコード回路は、前記複合ビデ
オ信号の水平走査線数を垂直走査のフィールド毎または
フレーム毎に計数するカウンタと、前記カウンタの計数
値が予め定められた値のとき前記識別コードを解読する
回路とを含むことができる。

【００１３】前記外部同期信号を変化させる回路は、外
部同期信号のパルス列からの少なくとも１つのパルスを
指令に基づいて除去するゲート回路、外部同期信号のパ
ルス列から全ての他のパルスを指令に基づいて除去する
分割回路またはフリップ・フロップ、広いまたは狭いパ
ルス幅の外部同期信号を発生する単安定回路またはマイ
クロプロセッサ、増大されたまたは減少されたパルス振
幅の外部同期信号を指令に基づいて発生するバッファ回
路、および外部同期信号の極性を指令に基づいて反転さ
せるバッファ回路のいずれかを含むことができる。

【００１４】前記制御器の切換時は、変化された外部同
期信号の後の最初の垂直同期パルス、変化された外部同
期信号の後の予め定められた垂直同期パルス、および変
化された外部同期信号に対応する垂直同期パルスのいず
れかに同期させることができる。

【００１５】

【実施例】図１を参照するに、同期切換装置１０は、監
視室等に設置された受信機１２と、被写体に対応して配
置され、被写体に対応する複合ビデオ信号を発生する複
数の送信機１４とを含む。送信機１４は、ビデオ信号伝
送用の共通の伝送線１６により受信機１２に接続されて
おり、また個々に許された１，２，３・・・ｎのような
識別コードを有する。

【００１６】受信機１２は、伝送線１６を介して伝送さ
れる複合ビデオ信号を受信しかつ受信した複合ビデオ信
号をテレビジョン受像機のようなモニタ１８とビデオテ
ープレコーダのようなビデオレコーダ２０とに出力すべ
く、複合ビデオ信号を送信する送信機１４を選択的に切
り換える。

【００１７】図２に示すように、受信機１２は、送信機
１４に送信する外部同期信号Ｐ1 を発生する外部同期信
号発生回路２２と、外部同期信号Ｐ1 を伝送線１６に端
子２８ａを介して挿入する外部同期信号挿入回路２４
と、入力信号中の外部同期信号Ｐ1 をクリップすること
により、外部同期信号Ｐ1 が除去された複合ビデオ信号
をモニタ１８およびビデオレコーダ２０に端子２８ｂを
介して出力する外部同期信号クリップ回路２６とを含
む。

【００１８】外部同期信号の周波数は、送信機１４から
送信される複合ビデオ信号の垂直周波数に関係されてお
り、フレーム走査周波数またはフィールド走査周波数の
いずれかとすることができる。例えば、ＮＴＳＣ方式の
場合、フレーム走査周波数は３０Ｈｚであり、フィール
ド走査周波数は６０Ｈｚであるから、外部同期信号は、
３０Ｈｚのフレーム外部同期パルスまたは６０Ｈｚのフ
ィールド外部同期パルスとすることができる。

【００１９】図５に示すように、外部同期信号Ｐ1 は、
送信機１４から送信される複合ビデオ信号の垂直帰線期
間に対応する期間内に発生される。これにより、映像信
号に影響を与えることなく、伝送線１６を複合ビデオ信
号と共通に利用して外部同期信号を送信することができ
る。また、信号レベルの入力エラーを避ける上で、外部
同期信号Ｐ1 の電圧レベルをモニタ１８またはビデオレ
コーダ２０に供給される複合ビデオ信号の白レベルより
大きくすることが好ましい。

【００２０】各送信機１４は、受信機１２から送信され
る外部同期信号に同期して被写体を撮像し、撮像した被
写体に対応する複合ビデオ信号を発生するテレビジョン
カメラを備える。テレビジョンカメラとしては、例えば
米国特許第４６０８３５２号に記載されているように、
複合ビデオ信号の白レベルより大きい電圧レベルまたは
黒レベルより小さい電圧レベルを有する外部同期信号に
より同期される公知のテレビジョンカメラを用いること
ができる。

【００２１】図３に示すように、公知のテレビジョンカ
メラ３０は、所定の電圧レベルを有する基準電圧を発生
する基準電圧源３２と、受信機から端子４０に送信され
る外部同期信号の電圧レベルを基準電圧源３２から供給
される基準電圧と比較して両電圧レベルが所定の関係を
有するときパルス信号を発生するレベル比較回路３４
と、レベル比較回路３４から出力されるパルス信号を受
け、受けたパルス信号に同期した内部同期信号を発生す
る内部同期信号発生回路３６と、内部同期信号に同期し
た複合ビデオ信号を発生するビデオ信号発生回路３８と
を含む。

【００２２】公知のテレビジョンカメラ３０において、
レベル比較回路３４は、複合ビデオ信号の白レベルより
大きい電圧レベルの外部同期信号を用いるときは外部同
期信号の電圧レベルが基準電圧と等しいかそれより高い
とき前記パルス信号を発生し、複合ビデオ信号の黒レベ
ルより小さい電圧レベルの外部同期信号を用いるときは
外部同期信号の電圧レベルが基準電圧と等しいかそれよ
り小さいとき前記パルス信号を発生する。

【００２３】以下の説明においては、各送信機１４は上
記した公知のテレビジョンカメラ３０を備えるものと
し、複合ビデオ信号の白レベルより大きい電圧レベルを
有するフレーム外部同期パルス、特に第２のフィールド
の位相に対応するフレーム外部同期パルスを外部同期信
号Ｐ1 として用いるものとする。しかし、本発明におい
ては他の種類のテレビジョンカメラを用いてもよい。

【００２４】図４に示すように、各送信機１４におい
て、レベル比較回路３４の第１の入力端子は受信機１２
から伝送線１６を介して送信される外部同期信号を受け
るべく端子４２に接続され、第２の入力端子は基準電圧
を受けるべく基準電圧源３２に接続される。基準電圧
は、送信機１４から送信される複合ビデオ信号の白レベ
ルより大きい電圧レベル、好ましくは外部同期信号の電
圧レベルとほぼ等しい電圧レベルを有する。従って、レ
ベル比較回路３４は、第１の入力端子に供給される信号
の電圧レベルが第２の入力端子に供給される基準電圧以
上のとき、すなわち外部同期信号を受けたときパルス信
号Ｐ0 を発生する。

【００２５】また、各送信機１４において、内部同期信
号発生回路３６は、レベル比較回路３４から出力される
パルス信号Ｐ0 を入力端子に受けかつ受けたパルス信号
Ｐ0に同期した垂直および水平内部同期信号Ｖｉおよび
Ｈｉを発生するように配置され、ビデオ信号発生回路３
８は、垂直および水平内部同期信号ＶｉおよびＨｉを受
けかつ受けた両内部同期信号に同期して被写体を撮像し
て、撮像した被写体に対応する複合ビデオ信号を発生す
るように配置される。

【００２６】図２に示すように、外部同期信号発生回路
２２は、基準の垂直および水平同期パルスＶ0 およびＨ
0 を発生する同期パルス発生回路４２と、同期パルス発
生回路４２で発生された任意な同期パルス、例えば垂直
同期パルスＶ0 を基に２種類のパルス信号Ｐ1 ，Ｐ2 を
発生するパルス整形タイミング回路４４とを備えること
ができる。

【００２７】図５に示すように、パルス信号Ｐ1 ，Ｐ2
は、予め定められた、率、幅および電圧レベルを有して
おり、また複合ビデオ信号の垂直帰線期間に対応された
位相に調整されており、さらに第２のフィールド垂直同
期パルス毎に発生される。パルス信号Ｐ1 は外部同期信
号として外部同期信号挿入回路２４に供給され、パルス
信号Ｐ2 は外部同期信号を除去するためのタイミング信
号として外部同期信号クリップ回路２６に供給される。
図５において、Ｖｗ，ＶｂおよびＶｏは、それぞれ、白
レベル、黒レベルおよびペデスタルレベルを示す。

【００２８】外部同期信号挿入回路２４は、パルス整形
タイミング回路４４から出力されるパルス信号Ｐ1 すな
わち外部同期信号Ｐ1 を入力端子に受け、受けた外部同
期信号Ｐ1 を送信機１４に送信すべく伝送線１６中に挿
入する。その結果、伝送線１６の信号は、外部同期信号
Ｐ1 が複合ビデオ信号の垂直帰線期間に対応する期間に
挿入された図５（Ｂ）に示す信号となる。

【００２９】外部同期信号クリップ回路２６は、図５
（Ｂ）に示す信号を一方の入力端子に受け、図５（Ｃ）
に示すパルス信号Ｐ2 すなわちタイミング信号Ｐ2 を他
方の入力端子に受ける。また、外部同期信号クリップ回
路２６は、一方の入力端子に供給される信号中の部位で
あって外部同期信号Ｐ1 に対応する部位の信号レベル
を、他方の入力端子に供給されるタイミング信号Ｐ2 を
利用して、複合ビデオ信号の黒レベル以下に低下させ
る。その結果、図５（Ｄ）に示すように、外部同期信号
Ｐ1 は、外部同期信号クリップ回路２６において、モニ
タ１８およびビデオレコーダ２０に供給される複合ビデ
オ信号から除去され、モニタ１８およびビデオレコーダ
２０に影響を与えない。

【００３０】これにより、外部同期信号Ｐ1 が外部同期
信号クリップ回路２６に供給される複合ビデオ信号中に
含まれていても、外部同期信号Ｐ1 は、外部同期信号ク
リップ回路２６から出力される複合ビデオ信号が外部同
期信号Ｐ1 を含まないように、外部同期信号クリップ回
路２６により本質的に除去される。

【００３１】伝送線１６に挿入された外部同期信号Ｐ1
は、前記したように、伝送線１６を介して受信機１２か
ら送信機１４に伝送されて、送信機１４のレベル比較回
路３４において基準電圧と比較される。

【００３２】外部同期信号挿入回路２４および外部同期
信号クリップ回路２６を用いる代わりに、外部同期信号
Ｐ1 を送信機１４のレベル比較回路３４に直接供給して
もよい。テレビジョンカメラがレベル比較回路を備えて
いない場合は、パルス信号Ｐ1 を外部同期信号として送
信機１４の内部同期信号発生回路３６に直接供給しても
よい。この場合、外部同期信号挿入回路２４と外部同期
信号クリップ回路２６は、必要でない。

【００３３】テレビジョンカメラが、水平および垂直同
期信号、複合同期信号、または水平および垂直駆動信号
により同期される場合、水平および垂直同期信号、複合
同期信号、または水平および垂直駆動信号の発生回路を
外部同期信号発生回路２２、外部同期信号挿入回路２４
および外部同期信号クリップ回路２６の代わりに配置し
てもよい。

【００３４】テレビジョンカメラについては、前記した
米国特許第４６０８３５２号に記載されているので、こ
こでは詳細には説明しない。

【００３５】図２に示すように、受信機１２は、また、
送信機１４毎に許された識別コードに対応する識別コー
ド信号Ｓ1 を発生する識別コード信号発生回路４６を含
む。識別コード信号発生回路４６は、任意な識別コード
が選択的に設定されかつ設定された識別コードに対応す
る識別コード信号を発生する識別コード設定回路４８
と、水平走査線数を垂直走査毎に計数するカウンタ５０
と、カウンタ５０の計数値を基にゲート信号を発生する
ゲート信号発生回路５２と、識別コード設定回路４８か
ら発生される識別コード信号を、前記ゲート信号を基に
伝送線１６に出力するゲート回路５４とを備えることが
できる。

【００３６】識別コード設定回路４８に設定される識別
コードは、送信機１４に個々に許された識別コードに対
応する。このような識別コードとしては、例えば、１，
２，３・・・ｎのような番号を用いることができる。識
別コード設定回路４８は、設定された識別コードに対応
する識別コード信号をゲート回路５４に供給する。識別
コード設定回路４８は、複合ビデオ信号の送信の切換を
入力する切換指令入力用スイッチを備える。

【００３７】識別コード設定回路４８からゲート回路５
４に供給される識別コード信号は、２以上の電圧レベル
を有するバイナリーコード信号またはバーコード信号で
ある。このような識別コード信号の電圧レベルとして
は、例えば、図６（Ａ）に示すように、テレビジョンカ
メラにより発生される複合ビデオ信号中の画像信号の、
最大電圧レベルである白レベルすなわち高レベル”
Ｈ”、最小電圧レベルである黒レベルすなわち低レベ
ル”Ｌ”および中間電圧レベルである緑レベルすなわち
中間レベル”Ｍ”等、パルス信号の振幅変化を利用する
ことができる。

【００３８】しかし、識別コード信号として、図６
（Ｂ）に示すように、パルス幅の変化を利用してもよ
い。また、識別コード信号として、図６（Ｃ）に示すよ
うに、識別コードに対応する周波数を有する正弦波信号
またはパルス信号のいずれかを利用してもよい。このよ
うな正弦波信号またはパルス信号は、１以上の水平走査
期間の間、好ましくは垂直帰線期間の間に発生される。

【００３９】カウンタ５０は、同期パルス発生回路４２
から出力される水平同期パルスＨ0を加算端子に受け、
また同期パルス発生回路４２から出力される垂直同期パ
ルスＶ0 をクリア端子に受け、それにより、水平走査線
数をフィールド走査毎またはフレーム走査毎に計数し
て、計数値をゲート信号発生回路５２に供給する。

【００４０】ゲート信号発生回路５２は、カウンタ５０
の計数値が予め定められた値に達したときだけ、少なく
とも１つの水平走査期間のゲート信号をゲート回路５４
に供給する。ゲート信号発生回路５２に予め定められた
値すなわち走査線数は、垂直帰線期間内の水平走査線数
に対応する値であることが好ましい。例えば、ＮＴＳＣ
システムにおいては最初から２１番目の水平走査までが
垂直帰線期間であるから、いくつかの予め定められた水
平走査期間、例えば、１つの垂直帰線期間内の１０〜２
０番目の水平走査期間内にゲート信号をゲート信号発生
回路５２から発生させることが好ましい。

【００４１】ゲート回路５４は、識別コード設定回路４
８に設定されている識別コードに対応する識別コード信
号を、ゲート信号発生回路５２からゲート信号を受けて
いる間、伝送線１６に出力する。これにより、識別コー
ド信号Ｓ1 が伝送線１６中の複合ビデオ信号に重畳され
るから、識別コード信号Ｓ1 は伝送線１６を介して送信
機１４に送信される。

【００４２】図４に示すように、各送信機１４は、前記
したテレビジョンカメラ３０の他に、伝送線１６を介し
て伝送される識別コード信号Ｓ1 を内部同期信号発生回
路３６で発生される水平および垂直内部同期信号Ｈｉお
よびＶｉを用いて垂直走査毎に抽出するコード抽出回路
すなわちデコード回路５６と、送信機１４に許された識
別コードを設定するコード設定回路５８と、両回路５
６，５８から出力される両識別コード信号を比較するコ
ード比較回路６０とを含む。

【００４３】デコード回路５６としては、例えば、図７
に示すように、水平内部同期信号Ｈｉと垂直内部同期信
号Ｖｉとを基に、複合ビデオ信号のフィールドまたはフ
レーム垂直走査毎に計数するカウンタ６２と、カウンタ
６２の計数値が予め定められた値のときに伝送線から端
子４２を介して供給される信号を出力するゲート回路６
４と、ゲート回路６４から出力される信号のレベルまた
は包落線を感知することにより識別コード信号を再生
し、再生した識別コード信号を図４に示すコード比較回
路６０に端子６８を介して出力するレベルセンサ６６と
を備える回路を用いることができる。ゲート回路６４
は、識別コード信号が受信機から伝送線および端子４２
を経て送信されるときに開放される。

【００４４】コード比較回路６０は、デコード回路５６
から供給される抽出コードがコード設定回路５８から供
給される設定コードに対応するときコード一致信号Ｓ2
を発生し、デコード回路５６から供給される抽出コード
がコード設定回路５８から供給される設定コードに対応
しないときコード不一致信号Ｓ3 を発生する。コード比
較回路６０から発生されるコード一致信号Ｓ2 およびコ
ード不一致信号Ｓ3 は、複合ビデオ信号の送信をスイッ
チ・オンにまたはスイッチ・オフに切り換える送信制御
回路７０に供給される。

【００４５】図２に示すように、受信機１２は、さら
に、複合ビデオ信号の送信をスイッチ・オン（送信状
態）にまたはスイッチ・オフ（送信中止状態）に切り換
えるべく、外部同期信号を変化させる変化指令回路７２
を含む。変化指令回路７２は、識別コード信号設定回路
４８から供給される切換指令と同期パルス発生回路４２
から供給される同期信号とを基に、複合ビデオ信号の送
信を切り換えさせるべきときに、識別コード信号Ｓ1 の
発生と同期された変化指令Ｓ4 をパルス整形タイミング
回路４４に出力する。

【００４６】パルス整形タイミング回路４４は、変化指
令Ｓ4 を変化指令回路７２から受けると、複合ビデオ信
号を伝送させる送信機１４を順次にまたは任意に切り換
えるべく、外部同期信号Ｐ1 のパルス列から少なくとも
１つのパルスを除去することにより切換指令信号を出力
する。このようなパルス整形タイミング回路４４として
は、外部同期信号挿入回路２４に出力する外部同期信号
Ｐ1 のパルス列から少なくとも１つのパルスを除去する
公知のゲート回路を備える回路を用いいることができ
る。

【００４７】図４に示すように、各送信機１４は、さら
に、切換指令信号すなわち変化された外部同期信号を感
知する感知回路７４を含む。この感知回路７４は、内部
同期信号発生回路３６から発生される内部垂直同期信号
Ｖｉを基に、内部垂直同期信号Ｖｉに同期されかつ所定
の電圧レベルを有する基準信号を基準信号発生回路７６
から発生させ、レベル比較回路３４から出力されるパル
ス信号Ｐ0 と基準信号発生回路７６から出力される基準
信号とを基に、外部同期信号が変化されたことを変化信
号検出回路７８で感知してその旨を意味する変化信号Ｓ
5 を変化信号検出回路７８から制御回路７０に出力す
る。

【００４８】図示の実施例においては、外部同期信号Ｐ
1 が変化されていないとき、すなわち外部同期信号Ｐ1
のパルス列の少なくとも１つのパルスが除去されていな
いとき、レベル比較回路３４から出力されるパルス信号
Ｐ0 と基準信号発生回路７６から出力される基準信号と
が同期しているから、変化信号検出回路７８として、入
力パルス列の連続性を比較するパルス計数回路、ゲート
回路等を用いることができる。

【００４９】図８に示すように、各送信機１４の送信制
御回路７０は、図４に示す感知回路７４から端子８０に
供給される変化信号Ｓ5 と図４に示すコード比較回路６
０から端子８２に供給されるコード一致信号Ｓ2 または
コード不一致信号Ｓ3 とが一致しているか否かを検出す
ることにより、一致信号Ｓ6 とオン信号Ｓ7 とを、また
は一致信号Ｓ6 とオフ信号Ｓ8 とを発生する一致回路８
４と、一致回路８４から一致信号Ｓ6 を受けたことによ
り端子８６に供給される内部垂直同期信号Ｖｉを計数
し、計数値が所定のプリセット値に達したことにより切
換信号Ｓ9 を出力するプリセットタイプのカウンタ８８
と、一致回路８４およびカウンタ８８の出力信号Ｓ7 ，
Ｓ8 ，Ｓ9 に応じて、端子９０に供給される複合ビデオ
信号を送信する状態（オン状態）または複合ビデオ信号
の送信を停止する状態（オフ状態）に切り換えられる切
換回路９２とを含む。

【００５０】送信制御回路７０において、コード一致信
号Ｓ2 と変化信号Ｓ5 とが一致回路８４に同時に入力す
ると、一致回路８４は、一致信号Ｓ6 をカウンタ８８に
出力すると共に、オン信号Ｓ7 を切換回路９２に出力す
る。これにより、カウンタ８８は、動作を開始して、垂
直内部同期信号Ｖｉを計数し始め、計数値がプリセット
値になったことにより、切換信号Ｓ9 を切換回路９２に
出力する。その結果、切換回路９２は、このときすでに
オン信号Ｓ7 を受けているから、オン状態に切り換えら
れて、複合ビデオ信号を端子４２を介して伝送線に送信
する。

【００５１】これに対し、コード不一致信号Ｓ3 と変化
信号Ｓ5 とが一致回路８４に同時に入力すると、一致回
路８４は、一致信号Ｓ6 をカウンタ８８に出力すると共
に、オフ信号Ｓ8 を切換回路９２に出力する。これによ
り、カウンタ８８は、動作を開始して、垂直内部同期信
号Ｖｉを計数し始め、計数値がプリセット値になったこ
とにより、切換信号Ｓ9 を切換回路９２に出力する。そ
の結果、切換回路９２は、このとき既にオン信号Ｓ7 を
受けているから、オフ状態に切り換えられて、複合ビデ
オ信号の送信を中止する。

【００５２】カウンタ８８のプリセット値は、切換のタ
イミングを最初の変化された信号に同期させるべくゼロ
であってもよいし、変化指令の長さまたは識別コード信
号の発生のタイミングと対応させるべく１，２，３・・
・ｎ等の１以上の任意な数であってもよい。カウンタ８
８は、切換信号Ｓ9 を出力した後に任意な時期にクリア
される。

【００５３】受信機１２の、外部同期信号発生回路２
２、外部同期信号挿入回路２４、外部同期信号クリップ
回路２６、識別コード信号発生回路４６、および変化指
令回路７２、並びに各送信機１４の、デコード回路５
６、コード設定回路５８、コード比較回路６０、感知回
路７４、および送信制御回路７０は、いずれも、容易に
入手することができる集積回路やマイクロプロセッサを
用いる公知の信号処理技術、トランジスタ、抵抗器、ダ
イオード等を用いる公知の信号処理技術等を利用した回
路とすることができる。

【００５４】同期切換装置１０において、常時は、送信
機１４は受信機１２から送信される外部同期信号Ｐ1 に
より互いに同期して駆動されており、またいずれかの送
信機１４からの複合ビデオ信号が受信機１２に伝送され
ている。それにより、伝送された複合ビデオ信号に対応
する画像がモニタ１８に表示されると共に、伝送された
複合ビデオ信号がビデオレコーダ２０に記録される。

【００５５】なお、識別コード信号Ｓ1 は、受信機１２
から送信機１４へ、垂直走査毎に常時伝送するようにし
てもよいし、複合ビデオ信号の送信状態を切り換えると
きに所定期間のみに送信するようにしてもよい。

【００５６】複合ビデオ信号の送信状態を切り換えると
き、任意な送信機に許された識別コードが受信機１２の
識別コード設定回路４８に設定された後、切換指令が識
別コード設定回路４８に入力され、その結果外部同期信
号Ｐ1 が変化される。

【００５７】それにより、それまで複合ビデオ信号を送
信していた送信機においては、コード不一致信号Ｓ3 が
コード比較回路６０から送信制御回路７０に供給される
と共に、変化信号Ｓ5 が感知回路７４から送信制御回路
７０に供給されるから、それまで複合ビデオ信号を送信
していた送信機は複合ビデオ信号の送信を中止するオフ
状態に切り換えられる。

【００５８】これに対し、新たに設定された識別コード
に対応する送信機においては、コード一致信号Ｓ2 がコ
ード比較回路６０から送信制御回路７０に供給されると
共に、変化信号Ｓ5 が感知回路７４から送信制御回路７
０に供給されるから、それまで複合ビデオ信号を送信し
ていた送信機は複合ビデオ信号を送信するオン状態に切
り換えられる。

【００５９】このため、同期切換装置１０によれば、複
合ビデオ信号を伝送させるべき送信機を任意の切り換え
ることができるし、順次切り換えることができる。

【００６０】また、同期切換装置１０によれば、送信機
をオン状態およびオフ状態に切り換えられるタイミング
が垂直帰線期間に発生される外部同期信号のタイミング
に同期されるから、送信機が外部同期信号により互いに
同期されていることとあいまって、複合ビデオ信号を伝
送させるべき送信機を切り換える間およびその直後に、
複合ビデオ信号、ひいてはモニタ１８上の画像が乱れる
恐れがない。

【００６１】さらに、同期切換装置１０によれば、伝送
線１６を、複合ビデオ信号、外部同期信号、識別コード
信号および切換指令の伝送に共通に使用するのみなら
ず、全ての送信機で共通に使用することができ、装置が
廉価になる。

【００６２】なお、識別コード信号は、受信機１２から
ビデオレコーダ２０に記録される信号から除去されない
から、記録された信号からそれに対応する画像を再生す
るとき、記録された識別コード信号を利用して特定の識
別コードに対応する画像のみを再生することができる。
ビデオレコーダに記録された信号を上記のように利用す
る場合には、識別コード信号を常時伝送することが好ま
しい。

【００６３】送信の切換指令は、外部同期信号のパルス
列のうちの少なくとも１つを除去するにより外部同期信
号に変化を与える代わりに、他の手法により行ってもよ
い。

【００６４】例えば、外部同期信号Ｐ1 の電圧レベル、
すなわちパルスレベルまたはパルス振幅を高くするか低
くすることにより、外部同期信号Ｐ1 に変化を与えるこ
とができる。この場合、図２に示すパルス整形タイミン
グ回路４４の変化指令Ｓ4 を受ける入力は、例えば、指
令によりパルスのレベルまたは振幅を増減する公知のパ
ルスドライバーの制御入力とすることができる。

【００６５】外部同期信号Ｐ1 のレベルまたは振幅が変
化されたことを感知する感知回路７４としては、例えば
図９に示すように、基準電圧を発生する基準電圧源１０
０と、レベル比較器を用いた変化信号検出回路１０２と
を備えることができる。変化信号検出回路１０２は、レ
ベルまたは振幅を高くするか、低くするかに応じて、端
子１０４に供給される外部同期信号Ｐ1 の電圧レベルが
基準電圧源１００から与えられる基準電圧により高い
か、基準電圧より低いとき変化信号Ｓ5 を端子１０６を
介して図４における送信制御回路７０に出力する。

【００６６】外部同期信号Ｐ1 のパルス幅を広くするか
狭くすることにより、外部同期信号Ｐ1 に変化を与える
ことができる。この場合、図２に示す変化指令Ｓ4 を受
けるパルス整形タイミング回路４４は、指令によりパル
ス幅を変更する単安定マルチバイブレータを備える。

【００６７】外部同期信号Ｐ1 のパルス幅が変化された
ことを感知する感知回路７４としては、例えば図１０に
示すように、図４における内部同期信号発生回路３６か
ら端子１０８に供給される垂直内部同期信号Ｖｉを基に
所定のパルス幅を有する基準信号を発生する単安定マル
チバイブレータのような基準信号発生回路１１０と、パ
ルス幅比較器を用いた変化信号検出回路１１２とを備え
ることができる。変化信号検出回路１１２は、端子１１
４に供給されるパルス信号Ｐ0 または外部同期信号Ｐ1
のパルス幅が基準信号のそれと対応するとき変化信号Ｓ
5 を端子１１６を介して図４における送信制御回路７０
に出力する。

【００６８】外部同期信号Ｐ1 の極性を反転させること
により、外部同期信号Ｐ1 に変化を与えることができ
る。この場合、図２に示す変化指令Ｓ4 を受けるパルス
整形タイミング回路４４は、指令により信号の極性を反
転させるバッファ・インバータを備える。

【００６９】外部同期信号Ｐ1 の極性が変化されたこと
を感知する感知回路７４としては、例えば図１１に示す
ように、レベル比較器を用いた変化信号検出回路１１８
を備えることができる。変化信号検出回路１１８は、端
子１２０に供給される外部同期信号Ｐ1 を基準信号源１
２２からの基準信号と比較して、外部同期信号Ｐ1 の極
性が反転されているか否かを判定し、反転されていると
き変化信号Ｓ4 を端子１２４を介して図４における送信
制御回路７０に出力する。

【００７０】既に述べたように、送信制御回路７０にお
ける複合ビデオ信号の送信をオンにするタイミングおよ
びオフにするタイミングを外部同期信号に同期させるこ
とが好ましい。オン・オフの切換のタイミングは、外部
同期信号を変化させる手法、すなわち切換指令信号に応
じて選択することができる。

【００７１】例えば、外部同期信号のパルス振幅を変化
させる場合、外部同期信号の極性を変化させる場合等に
おいては、パルスの発生のタイミングが無変化のときと
同じであるから、オン・オフの切換のタイミングを、最
初の変化された外部同期信号に同期させることができ
る。しかし、外部同期信号を除去する場合、外部同期信
号のパルス幅を変化させる場合等においては、変化され
た外部同期信号が不明確になるから、その後の変化され
た外部同期信号のタイミング時に切り換えることが好ま
しい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る同期切換装置の好ましい一実施例
を示す電気回路のブロック図である。

【図２】本発明における受信機の好ましい一実施例を示
す電気回路のブロック図である。

【図３】フレームまたはフィールド外部同期法を用いる
公知のテレビジョンカメラの一実施例を示す電気回路の
ブロック図である。

【図４】本発明における送信機の好ましい一実施例を示
す電気回路のブロック図である。

【図５】伝送される信号の波形を示す図である。

【図６】識別コード信号の波形を示す図である。

【図７】本発明におけるデコード回路の一実施例を示す
電気回路のブロック図である。

【図８】本発明における送信制御回路の一実施例を示す
電気回路のブロック図である。

【図９】本発明における感知回路の他の実施例を示す電
気回路のブロック図である。

【図１０】本発明における感知回路のさらに他の実施例
を示す電気回路のブロック図である。

【図１１】本発明における感知回路のさらに他の実施例
を示す電気回路のブロック図である。

【符号の説明】

１０ 同期切換装置 １６ 伝送線 Ｐ0 パルス信号 Ｐ1 外部同期信号 Ｓ1 識別コード信号 Ｓ2 コード地位位置信号 Ｓ3 コード不一致信号 Ｓ4 切換指令 Ｓ5 変化信号 Ｓ6 一致信号 Ｓ7 オン信号 Ｓ8 オフ信号 Ｓ9 切換信号 Ｖｉ 垂直内部同期信号 Ｈｉ 水平内部同期信号

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 7/18 H04N 5/232

Claims (28)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれが個々に許された識別コードを
   有しかつ複合ビデオ信号を送信する複数の送信機と、前
   記複合ビデオ信号を受信する受信機と、前記送信機およ
   び前記受信機間で情報の送受信をするための少なくとも
   １つの伝送線とを含むテレビジョンシステムにおける送
   信機の同期切換方法であって、 前記受信機は、変化させることができる外部同期信号
   を、前記個々に許された識別コードと同等の識別コード
   信号とともに、前記伝送線を介して複数の前記送信機に
   送信し、 いずれかの前記送信機は、前記識別コード信号がその送
   信機に許された前記識別コードと同等でありかつ前記外
   部同期信号が変化されたときに、前記複合ビデオ信号を
   前記伝送線を介して送信するオン状態に切り換えること
   を含む、送信機の同期切換方法。
2. 【請求項２】 前記受信機は、同期パルス列を発生し、
   その同期パルス列内のパルスを基に前記外部同期信号を
   発生すると共に変化させる、請求項１に記載の同期切換
   方法。
3. 【請求項３】 前記外部同期信号を、そのパルスの幅を
   広げるまたは狭めることにより、変化させる、請求項１
   に記載の同期切換方法。
4. 【請求項４】 前記外部同期信号を、そのパルスの振幅
   を高くするまたは低くすることにより変化させる、請求
   項１に記載の同期切換方法。
5. 【請求項５】 前記外部同期信号を、そのパルスの極性
   を反転させることにより変化させる、請求項１に記載の
   同期切換方法。
6. 【請求項６】 いずれかの前記送信機が前記複合ビデオ
   信号を前記受信機に前記伝送線を介して送信するオン状
   態に切り換わるときを、変化された外部同期信号の後の
   最初の垂直同期パルスに同期させる、請求項１に記載の
   同期切換方法。
7. 【請求項７】 いずれかの前記送信機が前記複合ビデオ
   信号を前記受信機に前記伝送線を介して送信するオン状
   態に切り換わるときを、変化された外部同期信号の後の
   予め定められた垂直同期パルスに同期させる、請求項１
   に記載の同期切換方法。
8. 【請求項８】 いずれかの前記送信機が前記複合ビデオ
   信号を前記受信機に前記伝送線を介して送信するオン状
   態に切り換わるときを、変化された外部同期信号に対応
   する垂直同期パルスに同期させる、請求項１に記載の同
   期切換方法。
9. 【請求項９】 前記識別コード信号が許された識別コー
   ドと同等でなくかつ前記外部同期信号が変化されている
   とき、前記複合ビデオ信号を前記受信機に前記伝送線を
   介して送信しているいずれかの前記送信機をこれが送信
   を停止するオフ状態に切り換える、請求項１に記載の同
   期切換方法。
10. 【請求項１０】 いずれかの前記送信機が前記受信機へ
    の前記伝送線を介する前記複合ビデオ信号の送信を停止
    しかつオフ状態に切り換わるときを、変化された外部同
    期信号の後の最初の垂直同期パルスに同期させる、請求
    項９に記載の同期切換方法。
11. 【請求項１１】 いずれかの前記送信機が前記受信機へ
    の前記伝送線を介する前記複合ビデオ信号の送信を停止
    しかつオフ状態に切り換わるときを、変化された外部同
    期信号の後の予め定められた垂直同期パルスに同期させ
    る、請求項９に記載の同期切換方法。
12. 【請求項１２】 いずれかの前記送信機が前記受信機に
    前記伝送線を介する前記複合ビデオ信号の送信を停止し
    かつオフ状態に切り換わるときを、変化された外部同期
    信号に対応する垂直同期パルスに同期させる、請求項９
    に記載の同期切換方法。
13. 【請求項１３】 それぞれが個々に許された識別コード
    を有しかつ複合ビデオ信号を送信する複数の送信機と、
    前記複合ビデオ信号を受信する受信機と、前記送信機お
    よび前記受信機間で情報の送受信をするための少なくと
    も１つの伝送線とを含むテレビジョンシステムにおける
    同期切換装置であって、 前記受信機は、前記個々に許された識別コードのいずれ
    かと同等の識別コード信号を発生する回路と、外部同期
    信号を発生し、前記外部同期信号および前記識別コード
    信号を前記伝送線を介して前記送信機に送信する送信回
    路と、前記外部同期信号を変化させる回路とを含み、 各前記送信機は、前記識別コード信号を解読するデコー
    ド回路と、伝送された前記識別コード信号を前記個々に
    許された識別コードと比較して、コード一致信号または
    コード不一致信号を出力するコード比較回路と、前記変
    化された外部同期信号を感知して、変化された信号を出
    力する変化感知回路と、前記コード一致信号と前記変化
    された外部同期信号とが一致したとき、前記複合ビデオ
    信号の送信をオン状態に切り換え、前記コード不一致信
    号と前記変化された外部同期信号とが一致したとき、前
    記複合ビデオ信号の送信をオフ状態に切り換える送信制
    御回路とを含む、送信機の遠隔同期切換装置。
14. 【請求項１４】 前記送信回路は、前記受信機の近くに
    あって前記伝送線に接続された外部同期信号発生回路で
    あって前記送信機により発生される前記複合ビデオ信号
    の最大電圧レベルより大きい電圧レベルまたは前記複合
    ビデオ信号の最小電圧レベルより小さい電圧レベルを有
    するパルス信号を前記外部同期信号として発生する外部
    同期信号発生回路を備え、各送信機はレベル比較回路を
    備え、前記レベル比較回路は、前記複合ビデオ信号を、
    前記パルス信号の電圧レベルとほぼ等しい電圧レベルを
    有する基準信号と比較することにより、前記伝送線を介
    して送信される前記パルス信号を分離し、当該レベル比
    較回路が備えられた前記送信機を分離されたパルス信号
    に同期させる、請求項１３に記載の同期切換装置。
15. 【請求項１５】 前記送信回路は、垂直同期パルスの
    み、垂直および水平同期パルス、並びに垂直および水平
    同期パルスを組合せた複合同期パルスの１つからなる前
    記外部同期信号を発生して前記送信機を同期させる外部
    同期信号発生回路を含む、請求項１３に記載の同期切換
    装置。
16. 【請求項１６】 前記送信回路は、同期パルス列を発生
    し、その同期パルス列内のパルスを基に前記外部同期信
    号を発生すると共に変化させる外部同期信号発生回路を
    含む、請求項１３に記載の同期切換装置。
17. 【請求項１７】 前記識別コード信号を発生する回路
    は、前記複合ビデオ信号の１以上の垂直走査期間の間
    に、前記識別コードを発生する回路である、請求項１３
    に記載の同期切換装置。
18. 【請求項１８】 前記識別コード信号を発生する回路
    は、前記識別コードが設定されるコード設定回路と、前
    記複合ビデオ信号の水平走査線数を垂直走査のフィール
    ド毎またはフレーム毎に計数するカウンタと、前記カウ
    ンタの計数値が予め定められた値であるとき、前記コー
    ド設定回路に設定された識別コードに対応する識別コー
    ド信号を発生する回路とを含む、請求項１７に記載の同
    期切換装置。
19. 【請求項１９】 前記識別コード信号は、複合ビデオ信
    号中の画像信号の白レベルである高レベルと、黒レベル
    である低レベルとの２つのレベルを有する、請求項１８
    に記載の同期切換装置。
20. 【請求項２０】 前記デコード回路は、前記複合ビデオ
    信号の水平走査線数を垂直走査のフィールド毎またはフ
    レーム毎に計数するカウンタと、前記カウンタの計数値
    が予め定められた値のとき前記識別コードを解読する回
    路とを含む、請求項１３に記載の同期切換装置。
21. 【請求項２１】 前記外部同期信号を変化させる回路
    は、外部同期信号のパルス列からの少なくとも１つのパ
    ルスを指令に基づいて除去するゲート回路を含む、請求
    項１３に記載の同期切換装置。
22. 【請求項２２】 前記外部同期信号を変化させる回路
    は、外部同期信号のパルス列から全ての他のパルスを指
    令に基づいて除去する分割回路またはフリップ・フロッ
    プである、請求項１３に記載の同期切換装置。
23. 【請求項２３】 前記外部同期信号を変化させる回路
    は、広いまたは狭いパルス幅の外部同期信号を発生する
    単安定回路またはマイクロプロセッサである、請求項１
    ３に記載の同期切換装置。
24. 【請求項２４】 前記外部同期信号を変化させる回路
    は、増大されたまたは減少されたパルス振幅の外部同期
    信号を指令に基づいて発生するバッファ回路である、請
    求項１３に記載の同期切換装置。
25. 【請求項２５】 前記外部同期信号を変化させる回路
    は、外部同期信号の極性を指令に基づいて反転させるバ
    ッファ回路である、請求項１３に記載の同期切換装置。
26. 【請求項２６】 前記制御器の切換時は、変化された外
    部同期信号の後の最初の垂直同期パルスに同期される、
    請求項１３に記載の同期切換装置。
27. 【請求項２７】 前記制御器の切換時は、変化された外
    部同期信号の後の予め定められた垂直同期パルスに同期
    される、請求項１３に記載の同期切換装置。
28. 【請求項２８】 前記制御器の切換時は、変化された外
    部同期信号に対応する垂直同期パルスに同期される、請
    求項１３に記載の同期切換装置。