JP3218346B2 - 半連続鋳造装置用下型 - Google Patents

半連続鋳造装置用下型

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JP3218346B2
JP3218346B2 JP28340197A JP28340197A JP3218346B2 JP 3218346 B2 JP3218346 B2 JP 3218346B2 JP 28340197 A JP28340197 A JP 28340197A JP 28340197 A JP28340197 A JP 28340197A JP 3218346 B2 JP3218346 B2 JP 3218346B2
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健志 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばアルミ
ニウムスラブやアルミニウムビレットを鋳造するのに用
いられる半連続鋳造装置用下型に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】たとえば
アルミニウムスラブの半連続鋳造では、鋳造初期の熱歪
みや下型に対するすべり等により、下端部、すなわち下
型に近い部分において、スラブに曲り、捩じれ等の変形
が生じる。したがって、得られたスラブの捨て代を大き
くしなければならず、歩留まりが低下する。
【0004】上記のようなスラブの変形を防止するため
には、下型上面の凹所を深くすれば良いのであるが、こ
の場合にも、得られたスラブの捨て代を大きくしなけれ
ばならず、歩留まりの低下を防止することはできない。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決し、得
られた鋳塊の捨て代を小さくして歩留まりを向上しうる
半連続鋳造装置用下型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる半連続鋳造装置用下型は、上面における周縁の所定
幅部分を除いた全体に凹所が形成され、かつ凹所の底面
から下方にのびる複数の穴が形成されている下型本体
と、下型本体の各穴内に、その上部が凹所底面よりも上
方に突出するように抜き差し自在に挿入されている金属
製ピンとを備えており、ピンにおける凹所底面よりも上
方に突出した部分が鉛直線に対して所定角度曲げられて
いるものである。
【0007】この発明の半連続鋳造装置用下型によれ
ば、下型本体の各穴内に、その上部が凹所底面よりも上
方に突出するように抜き差し自在に挿入されている金属
製ピンを備えており、ピンにおける凹所底面よりも上方
に突出した部分が鉛直線に対して所定角度曲げられてい
るので、鋳造初期において、金属製ピンの凹所底面から
上方に突出した部分が鋳塊中に鋳ぐるまれ、これにより
鋳造初期の熱歪みや下型に対するすべり等に起因する下
型に近い部分での鋳塊の曲り、捩じれ等の変形を防止す
ることができる。しかも、このような変形を防止するた
めに、凹所を深くする必要もなくなる。したがって、得
られた鋳塊の捨て代を、従来の場合よりも小さくするこ
とが可能になり、歩留まりが向上する。
【0008】また、下型本体の各穴内に、金属製ピンが
その上部が凹所底面よりも上方に突出するように抜き差
し自在に挿入されているので、鋳造終了後、鋳塊をクレ
ーン等により吊り上げると、ピンは鋳塊に固定された状
態で穴から抜ける。したがって、このピンは鋳塊の捨て
代と同時に除去されることになり、別途ピンを除去する
作業を必要としない。
【0009】この発明の半連続鋳造装置用下型におい
て、下型本体の複数の穴が貫通穴であることがある。こ
の場合、鋳造時に下型の凹所内に溜まった水を、鋳造終
了後に簡単に抜き取ることができる。
【0010】また、この発明の半連続鋳造装置用下型に
おいて、金属製ピンにおける下型本体の凹所底面よりも
上方に突出した部分が鉛直線に対して30〜80度の角
度をなすように曲げられていることがある。この場合、
金属製ピンにおける凹所底面よりも上方に突出した部分
が確実に鋳塊に鋳ぐるまれ、その結果鋳造初期の熱歪み
や下型に対するすべり等による下型に近い部分において
の鋳塊の変形を確実に防止することができる。
【0011】さらに、この発明の半連続鋳造装置用下型
において、金属製ピンにおける下型本体の凹所底面より
も上方に突出した部分の長さが、10〜30mmである
ことがある。この場合、鋳造初期の熱歪みや下型に対す
るすべり等による下型に近い部分においての鋳塊の変形
を確実に防止することができるとともに、得られた鋳塊
の捨て代を不必要に長くすることなくピンを除去するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。なお、この実施形態は、この
発明による下型を、アルミニウムスラブの半連続鋳造装
置に適用したものである。
【0013】図1および図2はこの発明による下型を示
し、図3はこの発明による下型を用いた半連続鋳造装置
を示す。
【0014】図3において、溶湯移送樋(10)に形成され
た注湯管(11)の下方に水冷鋳型(12)が配置され、鋳型(1
2)の下方に上下動自在の下型(1) が配置されている。注
湯管(11)の先端には鋳型(12)内の溶湯レベルを一定に保
つ分配フロート(13)が上下動自在に取り付けられてい
る。
【0015】図1および図2に示すように、下型(1)
は、上面における周縁の所定幅部分を除いた全体に平面
から見て長方形状でかつ底面が平坦面となされている凹
所(3)が形成された下型本体(2) を備えている。下型本
体(2) には、凹所(3) の底面の4隅部から鉛直下方にの
びる4つの貫通穴(4) が形成されている。貫通穴(4) 内
には、横断面円形の金属製ピン(5) が、その上部が凹所
(3) 底面よりも上方に突出するように抜き差し自在に挿
入されている。ピン(5) の横断面形状は円形に限らず、
適宜変更可能である。
【0016】金属製ピン(5) における貫通穴(4) 内に挿
入されている鉛直部(5a)の長さXは40〜80mm程度
であることが好ましく、50mm程度であればよい。こ
の場合、スラブの鋳造初期における熱収縮によるピン
(5) の貫通穴(4) からの抜けを確実に防止することがで
きる。ピン(5) における下型本体(2) の凹所(3) 底面よ
りも上方に突出した部分が鉛直線に対して30〜80度
の角度をなすように曲げられている。この屈曲部を(5b)
で示す。屈曲部(5b)の長さYは10〜30mm程度であ
ることが好ましく、20mm程度がよい。また、ピン
(5) の直径は8〜15mm程度であることが好ましく、
10mm程度でよい。さらに、ピン(5) の材質は、鋳造
すべきスラブと同じであるか、あるいは純Alであるの
がよい。この場合、鋳造されたスラブから切除された捨
て代と一緒に再生利用することができるからであるが、
これに限るものではなく、ピン(5) の材質は適宜選択可
能である。
【0017】上述した半連続鋳造装置を用いてのアルミ
ニウムスラブの鋳造は、次のようにして行われる。
【0018】水素ガス等の溶存有害ガスや非金属介在物
を除去する溶湯処理の施された後、溶湯移送樋(10)によ
り送られてきたアルミニウム溶湯は、注湯管(11)から分
配フロート(13)を経て鋳型(12)内へ導かれ、ここで1次
冷却されて鋳塊殻が形成される。これと同時に下型(1)
が下降し、鋳塊殻が鋳型(12)から出たところで、鋳塊殻
の表面に鋳型(12)に形成された2次冷却水吹出口(14)か
ら吹出された冷却水が当たり、2次冷却されて中心部ま
で凝固が完了し、横断面長方形状のアルミニウムスラブ
(S) が形成される。
【0019】アルミニウムスラブ(S) の鋳造初期におい
て、ピン(5) の凹所(3) 底面から上方に突出した屈曲部
(5b)がスラブ(S) 中に鋳ぐるまれ、これにより鋳造初期
の熱歪みや下型(1) に対するすべり等に起因するスラブ
(S) の曲り、捩じれ等の変形が防止される。
【0020】鋳造終了後、スラブ(S) をクレーン等によ
り吊り上げると、ピン(5) はスラブ(S) の下端に固定さ
れた状態で下型本体(2) の貫通穴(4) から抜ける。した
がって、このピン(5) はスラブ(S) の捨て代と同時に除
去されることになり、別途ピン(5) を除去する作業を必
要としない。しかも、ピン(5) の材質がスラブ(S) と同
じであるか、あるいは純Alであれば、スラブ(S) の捨
て代と一緒に再利用される。
【0021】また、鋳造時に下型本体(2) の凹所(3) 内
に溜まっていた冷却水は、ピン(5)が抜き取られた後の
貫通穴(4) から簡単に除去される。
【0022】上記実施形態においては、貫通穴(4) の数
は4つであるが、これに限るものではなく、2以上の複
数であれば適宜変更可能である。但し、複数の貫通穴は
適当な間隔をおいて形成するのがよい。また、貫通穴に
限らず、有底穴であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による半連続鋳造装置用下型の実施形
態を示す斜視図である。
【図2】下型の要部拡大垂直断面図である。
【図3】この発明による下型を備えた半連続鋳造装置の
一部分を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
(1):下型 (2):下型本体 (3):凹所 (4):貫通穴 (5):金属製ピン (5b):屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−215804(JP,A) 特開 昭58−65544(JP,A) 特開 昭54−134029(JP,A) 特開 平7−1083(JP,A) 特開 昭59−113961(JP,A) 特開 昭54−53620(JP,A) 特開 平5−50186(JP,A) 実開 昭57−52248(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/049 B22D 11/00 B22D 11/04 311 B22D 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面における周縁の所定幅部分を除いた
    全体に凹所が形成され、かつ凹所の底面から下方にのび
    る複数の穴が形成されている下型本体と、下型本体の各
    穴内に、その上部が凹所底面よりも上方に突出するよう
    に抜き差し自在に挿入されている金属製ピンとを備えて
    おり、ピンにおける凹所底面よりも上方に突出した部分
    が鉛直線に対して所定角度曲げられている半連続鋳造装
    置用下型。
  2. 【請求項2】 下型本体に形成されている複数の穴が貫
    通穴である請求項1記載の半連続鋳造装置用下型。
  3. 【請求項3】 金属製ピンにおける下型本体の凹所底面
    よりも上方に突出した部分が、鉛直線に対して30〜8
    0度の角度をなすように曲げられている請求項1または
    2記載の半連続鋳造装置用下型。
  4. 【請求項4】 金属製ピンにおける下型本体の凹所底面
    よりも上方に突出した部分の長さが、10〜30mmで
    ある請求項1、2または3記載の半連続鋳造装置用下
    型。
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