JP3218148B2 - 芳香族無水物と脂肪族エステルとの共重合体 - Google Patents

芳香族無水物と脂肪族エステルとの共重合体

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JP3218148B2 JP12467794A JP12467794A JP3218148B2 JP 3218148 B2 JP3218148 B2 JP 3218148B2 JP 12467794 A JP12467794 A JP 12467794A JP 12467794 A JP12467794 A JP 12467794A JP 3218148 B2 JP3218148 B2 JP 3218148B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、芳香族無水物と脂肪族エステ
ルとの共重合体に関するものである。より詳細には、本
発明は、溶融加工して生医学デバイス、特に創傷閉合デ
バイスを調製するに特によく適合している芳香族無水物
と脂肪族エステルとの共重合体に関する。
【0002】脂肪族および芳香族無水物のポリマー類は
長年に渡って広範囲に研究されてきている。1930年代に
及ぶずっと以前に、Carothersが、織物産業で繊維とし
て用いるに適した一連の脂肪族ポリ無水物を製造した
(J. Am. Chem. Soc.、 54、 1569 (1932)参照)。その
後1950年代の中頃、Conixは、改良されたフィルムおよ
び繊維を生じる特性を有する芳香族ポリ無水物を合成す
ることを可能にした(J. Polym. Sci.、 29 343 (1958)
参照)。しかしながら、際だった特性を有するポリ無水
物を製造しようとするこれらの初期の試みは不成功であ
った、と言うのは、これらのポリ無水物は劣った熱およ
び加水分解安定性を示したからである。従って、この期
間の間には、ポリ無水物の商業的用途は見いだされなか
った。
【0003】より最近になって、薬剤徐放特性を示すポ
リ無水物が作られた。米国特許第4,757,128号およびDom
b他、 J. of Polymer Sci.、 25、3373 (1987)には、任意
の配位触媒存在下、温度および時間に関する充分に限定
された重合反応条件下で、二酸類と酢酸との単離された
純粋なプレポリマー類からポリ無水物を製造することが
開示されている。この単離されたプレポリマーから製造
されたポリ無水物の分子量は、単離しなかったプレポリ
マー混合物を用いた時達成されるよりも高いと報告され
ている。しかしながら、Domb他が述べているように、も
しこの重合温度を長期に渡って高温に維持するとそのポ
リ無水物が解重合してゴム状のゲルを生じる。
【0004】Dombが記述した合成技術により、生物活性
物質を徐放させるための生分解性マトリックスとしてポ
リ無水物を用いることがもたらされた。例えば、米国特
許第4,857,311号および米国特許第4,888,176号を参照の
こと。ポリ無水物を生分解性マトリックスとしての使用
に特に充分に適合させる因子の1つは、それが湿った体
組織に長期間暴露されると分解してモノマー状二酸を基
とする生適合性分解生成物を生じるという点である。こ
れらの生適合性分解生成物は、有意な如何なる組織応答
も生じさせることなく或は消化もしくは血管系に障害を
与えることなく、その組織を容易に通過し得る。
【0005】無水物共重合体の合成を最適にする試みが
最近成された。特に、薬剤徐放用マトリックスとして用
いられた時長期の放出と分解時間を示す無水物共重合体
が研究された。米国特許第4,789,724号には、個別に製
造して単離したプレポリマー類から共重合体を製造する
ことが記述されている。Domb、Macromolecules、 25、12
(1992)には、通常の溶媒に高い溶解性を示す、従って
溶媒キャスト薬剤放出デバイスの製造に適切な比較的低
い分子量(I.V.<0.45dL/g)を有する芳香族無
水物共重合体が記述されている。
【0006】Dombおよび彼の同僚が行った広範な研究に
より、上述した如く、薬剤を放出させるためのマトリッ
クスとして用いるに適切な特定のポリ無水物を製造する
ことが可能であることが示されてはいるが、このような
有意な種類のポリ無水物は、数多くの生医学用途、特に
創傷閉合用の移植可能デバイスを製造するには不適切で
ある。Dombの研究を注意深く再吟味すると、Dombは高い
分子量を有する脂肪族ポリ無水物の製造は成功している
が、主に芳香族であるポリ無水物の分子量に関して報告
されている値は、生医学デバイスを製造するに必要とさ
れている通常の溶融加工技術で用いるにはあまりにも低
過ぎることが明らかになってきた。脂肪族ポリ無水物を
用いて薬剤搬送デバイスを製造することは可能である
が、Dombが記述している脂肪族ポリ無水物が示す熱安定
性は低いことから、それらを用いて生医学デバイスを製
造することは不可能であると思われる。しかしながら、
通常の溶融加工および照射技術が用いられている溶融加
工および殺菌の影響に耐え得るポリマー類からデバイス
を加工する方が高度に望ましいと言える。これに関し
て、生医学デバイスを加工するための溶融工程を受けさ
せるか或は殺菌を達成するための照射を受けさせるに
は、このポリ無水物が有するポリマー鎖の中に芳香族官
能を組み込むことが重要である。例えば、殺菌のための
照射の影響に耐え得る芳香族官能を高い度合で有する生
医学用途用ポリマー類の製造を記述している米国特許第
4,435,590号、 4,510,295号および4,546,152号を参照の
こと。
【0007】無水物官能を含んでいる他のポリマー組成
物が文献の中に記述されている。例えば米国特許第4,41
4,381号には、芳香族ポリ(エステル−無水物)共重合
体の製造が記述されている。これらの共重合体は溶融加
工可能であり、繊維、フィルムおよび成形用粉末を製造
するに有効であるとして記述されている。不幸なことに
は、これらの共重合体は生吸収性を示さず、従って数多
くの移植可能医学デバイス用途には不適切である。
【0008】Dombおよび他の研究者達は生吸収性芳香族
ポリ無水物ポリマーを高分子量で合成することに失敗し
たことから、上記ポリ無水物を生医学デバイスとして用
いる適合性が制限されている。更に、インビボで迅速に
吸収され得るポリマー類、例えば脂肪族ポリエステル類
などを含んでいる芳香族ポリ無水物を開発する方が高度
に望ましいと言える。このような不充分さを鑑み、生吸
収性を示す芳香族ポリ無水物共重合体を開発することが
できるとしたならば最も望ましいと言えるであろう。従
って、特に溶融加工技術、例えば射出成形または押出し
成形などを用いて生医学デバイスを製造するに適した、
必要とされる生吸収性を示す芳香族ポリ無水物を含んで
いる共重合体を製造するのが望ましい。同様に、長期間
に渡り高温で顕著な熱および寸法安定性を示すと共に、
通常の照射技術が用いられている殺菌を行った後の物理
的および生物学的特性を維持する能力を有する、芳香族
ポリ無水物を含んでいる共重合体を製造するのが望まし
い。このような特性の全ては、生医学デバイス、特に不
利な組織応答または他の不利な反応を引き起こすことな
く体組織内で吸収され得る移植可能な創傷閉合デバイス
および接着防止バリヤーを製造するに適した、芳香族ポ
リ無水物を含んでいる生吸収性ポリマーにとって最も有
益である。
【0009】
【発明の要約】1つの面において、本発明は、芳香族ポ
リ無水物と脂肪族エステルとの新規な共重合体を提供す
る。
【0010】別の面において、本発明は、芳香族ポリ無
水物と脂肪族エステルとの共重合体を製造する方法を提
供する。
【0011】従来技術の芳香族ポリ無水物とは異なり、
芳香族無水物と脂肪族エステルとから製造した共重合体
は、適切な生吸収プロファイルを示すと共に縫合糸およ
び他の生吸収性デバイスの中に組み込むに必要とされる
物性を示す。更に、本発明の共重合体は顕著な熱安定性
を示すことから、これらを溶融加工することが可能であ
る。このようにして製造した製品が機械的特性を兼ね備
えていることで、これらの共重合体は数多くの用途で用
いられ得る。
【0012】更に、本明細書の中に記述する芳香族無水
物/脂肪族エステル共重合体は、通常の放射線処理の影
響に対して比較的安定である。
【0013】従って、医学グレードの部品を殺菌するに
必要とされる放射線にこれらの共重合体が暴露された時
でも、これらの共重合体が示す顕著な機械的特性が犠牲
になることはない。
【0014】これらの芳香族無水物/脂肪族エステル共
重合体は、体組織に暴露された時所望の生吸収性を示
す。この新規な種類のポリマーに関する全体的特性スペ
クトルは、生医学デバイス、特に移植可能創傷閉合デバ
イス、例えば外科用ステープル、クリップおよび縫合糸
などを製造するに特によく適合している。更に、薬剤搬
送賦形剤並びに接着防止バリヤーとしてそれらが用いら
れることもまた明らかである。
【0015】
【発明の詳細な記述】本発明の芳香族無水物/脂肪族エ
ステル共重合体は、これらの共重合体を薬剤搬送システ
ム、繊維またはフィルムへの押し出し、ステープル、ク
リップなどの如き外科用デバイスの射出成形で用いるに
適合し得るようにする物性を有している。
【0016】一般に、これらのポリマー類が含んでいる
芳香族無水物繰り返し単位と脂肪族エステル繰り返し単
位とのモル比は、95:5から5:95、最も好適には
10:90から90:10のモル比である。この脂肪族
エステル繰り返し単位の下限を低くするのも望ましい、
と言うのは、このエステルを5モル%加えた時の方がこ
の共重合体の生吸収性が速くなるからである。この芳香
族無水物繰り返し単位の下限を低くするのも望ましい、
と言うのは、この芳香族無水物を5モル%加えると、通
常の照射技術を用いてこの共重合体の放射線殺菌をする
ことが可能になるからである。
【0017】この共重合体の中に組み込む芳香族無水物
繰り返し単位は、芳香族無水物と脂肪族エステルとを重
合させることによって得られる。適切な芳香族無水物繰
り返し単位は、式:
【0018】
【化17】
【0019】[式中、Yは、好適には直接結合である
が、二価の−(CH2n−または−(CH2nO−基で
あってもよく、ここで、nは1から4であってもよく、
そしてこのエーテル酸素は、もし存在している場合、直
接Xに結合しており、そして
【0020】
【化18】
【0021】基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位
置しており、そしてここで、Xは、
【0022】
【化19】
【0023】から成る群から選択されるが、ここで、R
は、−(CH2q−(ここで、qは1から20の整数で
ある)、−O−、−(C(CH32)−、−(O−(C
2mp−(ここで、mは1から20の整数でありそ
してpは0から20の整数である)、
【0024】
【化20】
【0025】から成る群から選択され、そしてここで、
1は、−O−、−C(CH32−から成る群から選択
され、そしてnは、1から4の整数である]で表される
芳香族繰り返し単位およびそれらの2種以上の組み合わ
せから成る群から選択され得る。好適なものは、式:
【0026】
【化21】
【0027】[ここで、rは1−20の整数である]、
および
【0028】
【化22】
【0029】[ここで、sは1−20の整数でありそし
てtは0−20の整数である]で表される芳香族繰り返
し単位から成る群から選択される芳香族無水物繰り返し
単位である。
【0030】最も好適なものは、rが2から6の整数で
ある芳香族繰り返し単位である。これらの繰り返し単位
を得るに適切なモノマー類は、1,2−ビス(p−カル
ボキシフェノキシ)エタン無水物、1,3−ビス(p−
カルボキシフェノキシ)プロパン無水物、1,4−ビス
(p−カルボキシフェノキシ)ブタン無水物および1,
6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物
から成る群から選択される芳香族無水物モノマー類およ
びそれらの2種以上の組み合わせである。
【0031】本発明で用いるに適切な芳香族無水物は、
公知方法、例えば単官能カルボン酸の無水物、例えば無
水酢酸などを過剰に存在させて適当な芳香族ジカルボン
酸を加熱することなどによって製造され得る。また、遊
離酸またはそれらのアルカリ金属塩とアシルクロライド
類とを反応させて、所望の芳香族無水物を得ることも可
能である。芳香族ジカルボン酸と無水物とを反応させて
芳香族無水物モノマーを生じさせ、このモノマーを単離
および精製する通常段階が、米国特許第4,757,128号
(「’128特許」)およびDomb他、 J. of Polymer Sc
i.、 25、 3373 (1987)(これらの各々は引用することに
よって本明細書に組み入れられる)の中に記述されてい
る。
【0032】本質的に不純物が入っていない精製したジ
カルボン酸を用いてこの芳香族無水物モノマーを生じさ
せるのが本発明の実施に好適である。このジカルボン酸
の中に含まれている、ジカルボン酸でない不純物または
不活性不純物の量が、この酸の約0.5重量%以下、好
適には約0.3重量%以下、最も好適には約0.1重量
%以下である場合、この精製したジカルボン酸には不純
物が「本質的に入っていない」。この不純物の濃度が約
0.5%以上であると、溶融加工後でも優れた機械的特
性を維持している成形品を得るに必要とされる上昇した
分子量を達成するに充分な条件下でこの無水物モノマー
の溶融重縮合を実施することが不可能になり得る。精製
したジカルボン酸から芳香族無水物モノマーを生じさせ
るに適切な1つの方法が、1992年7月20日出願の表題が
「芳香族ポリ無水物」である米国特許出願連続番号916,
919(これの原文は引用することによって本明細書に組
み入れられる)の中に開示されている。
【0033】本発明の好適な態様では、芳香族ジカルボ
ン酸を過剰量の無水物と還流下で少なくとも60分間反
応させてその無水物モノマーを生じさせることによっ
て、この芳香族無水物モノマーを製造する。以前の文献
に記述されている反応時間である15分に比較して、こ
のように比較的長い反応時間は、有利に、この酸の本質
的に全てをその無水物と反応させるに充分である。従っ
て、この態様では、未反応の無水物をその反応混合物か
ら除去する試みを行う必要がなくなる。これは、この重
合で製造した芳香族無水物/脂肪族エステル共重合体が
示す分子量、化学構造および熱安定性に対する不安定化
効果を引き起こし得る溶融重縮合条件下で、このモノマ
ーとその脂肪族エステルとを重合させた時、その未反応
の無水物が不純物として働き得ることから有意であり得
る。
【0034】適切な脂肪族エステルコモノマー類は、グ
リコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメソ)、トリ
メチレンカーボネート、p−ジオキサノン、ジオキセパ
ノン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−ブチロラクト
ン、イプシロン−デカラクトン、2,5−ジケトモルホ
リン、ピバロラクトン、アルファ,アルファ−ジエチル
プロピオラクトン、エチレンカーボネート、エチレンオ
クザレート、3−メチル−1,4−ジオキサン−2,5
−ジオン、3,3−ジメチル1,4−ジオキサン−2,
5−ジオン、3−メチル−1,4−ジオキサン−2,5
−ジオン、3,3−ジエチル−1,4−ジオキサン−
2,5−ジオン、ピバロラクトン、ガンマ−ブチロラク
トン、1,4−ジオキセパン−2−オン、1,5−ジオ
キセパン−2−オン、1,4−ジオキサン−2−オン、
6−8−ジオキサビシクロオクタン−7−オンおよびそ
れらの2種以上の組み合わせから成る群から選択され得
る。好適な脂肪族エステルコモノマー類はグリコリド、
ラクチド、p−ジオキサノン、トリメチレンカーボネー
トおよびそれらの2種以上の組み合わせから成る群から
選択される。
【0035】これらの芳香族無水物/脂肪族エステル共
重合体を好適には2段階重合方法で製造する。この第一
段階は、溶融開環重合による脂肪族エステルプレポリマ
ーの製造である。この重合の第二段階は溶融重縮合であ
る。
【0036】上に記述した脂肪族プレポリマー類を製造
するに適切な方法は本技術でよく知られている。このプ
レポリマーの分子量並びにそれの組成を、このプレポリ
マーがその共重合体に与えるべき所望の特質に応じて変
化させ得る。しかしながら、この共重合体を製造する基
となる脂肪族エステルプレポリマーは、25℃のヘキサ
フルオロイソプロパノール(HFIP)の溶液1デシリ
ットル当たり0.1gで測定して1g当たり約0.2か
ら約2.0デシリットル(dL/g)のインヘレント粘
度を与える分子量を有するのが好適である。本分野の技
術者は、本明細書に記述する脂肪族プレポリマー類は1
種以上の脂肪族エステル類からも製造され得ることを理
解するであろう。2種以上の脂肪族エステル類を用いて
このプレポリマーを生じさせる場合、この脂肪族エステ
ル類の1つはカプロラクトンであってもよい。
【0037】この脂肪族エステルのプレポリマーは、有
機金属触媒および開始剤の存在下、上昇させた温度で1
種以上の脂肪族エステル類を所望割合で重合させること
によって調製され得る。この有機金属触媒は好適には錫
を基とする触媒、例えばカプリル酸第一錫などであり、
約15,000から80,000/1の範囲のモノマー
対触媒モル比でこのモノマー混合物内に存在している。
この開始剤は典型的にアルカノール、グリコール、ヒド
ロキシ酸またはアミンであり、約100から5000/
1の範囲のモノマー対開始剤モル比でこのモノマー混合
物内に存在している。典型的には、所望の分子量および
粘度が達成されるまで、約80から220℃、好適には
160−190℃の温度範囲でこの重合を実施する。
【0038】この脂肪族エステルプレポリマーを製造し
た後、好適には、減圧下約200℃程の温度の溶融重縮
合条件下で、この芳香族無水物と脂肪族エステルとの重
合を実施する。この重合温度が高ければ高い程、この共
重合体の分子量増大が更にもたらされる可能性があり、
これは、数多くの用途に望ましいものであり得る。選択
する正確な反応条件は、所望ポリマーの特性、反応混合
物の粘度、並びにこのポリマーが示すガラス転移温度お
よび軟化温度などを含む数多くの因子に依存している。
温度、時間および圧力に関する好適な反応条件は、上記
および他の因子を評価することによって容易に決定され
得る。例えば、この溶融重合を行っている間の温度を上
げると、この重縮合中にエステル交換が起こり易く、そ
の結果として、ランダムなポリマー構造を有する共重合
体がもたらされる。同様に、例えばこの温度を低くしそ
して/またはこの反応時間を短縮することによって、ブ
ロック共重合体が生じ易くするようにその重縮合条件を
調節することができる。
【0039】一般に、この脂肪族エステルプレポリマー
を生じさせた後、この反応混合物の温度を約220℃に
まで上昇させ、そして続いて、この脂肪族エステルプレ
ポリマーに1種以上の芳香族無水物モノマーまたは芳香
族無水物のプレポリマーを激しく撹拌しながら加える。
この重合反応を、上昇させた温度で約15から360分
間進行させる。次に、この温度を約200℃にまで下げ
る。この共重合体に望まれている分子量および変換パー
セントが達成されるまで、この温度で重合を継続しても
よいが、これは典型的に約1から24時間かかるであろ
う。
【0040】別の態様において、その脂肪族エステルプ
レポリマーに添加するに先立って、芳香族無水物プレポ
リマーを溶融重縮合条件下で重合させることによって、
芳香族無水物/脂肪族エステルの共重合体を製造するこ
とができる。個々の各プレポリマーを単離して精製した
後、これらの芳香族無水物プレポリマーとその脂肪族エ
ステルプレポリマーとを混合し、そして温度および時間
に関する所望条件を受けさせることによる溶融重縮合重
合でこれらのプレポリマー類を共重合させることで、こ
の芳香族無水物/脂肪族エステル共重合体を製造する。
【0041】上に記述した芳香族無水物プレポリマー類
を製造するに適切な方法は本技術でよく知られている。
このプレポリマーの分子量並びにそれの組成を、このプ
レポリマーがその共重合体に与えるべき所望の特質に応
じて変化させ得る。しかしながら、この共重合体を製造
する基となる芳香族無水物プレポリマーは、25℃のク
ロロホルム(CHCl3)溶液1デシリットル当たり
0.1gで測定して1g当たり約0.2から約2.0デ
シリットル(dL/g)のインヘレント粘度を与える分
子量を有するのが好適である。本分野の技術者は、本明
細書に記述する芳香族無水物プレポリマー類は1種以上
の芳香族無水物からも製造され得ることを理解するであ
ろう。
【0042】本発明の方法で製造した芳香族ポリ無水物
/脂肪族エステル共重合体が示す有益な特性の1つは、
これらのエステル結合が加水分解的に不安定であり、従
ってこのポリマーは湿った体組織に暴露されると容易に
分解して小さいセグメントを生じることから、生吸収性
を示す点である。これに関連して、この無水物プレポリ
マーを生じさせる目的でこの芳香族ジカルボン酸と無水
物との反応混合物に共反応体を混合することも可能であ
ると思われるが、この反応混合物には、後で製造するポ
リマーが吸収性を示さないようにする程の濃度で如何な
る共反応体も含めないのが好適である。その得られるポ
リマーが吸収性を示さなくなるとしたならば、この反応
混合物にはそのような如何なる共反応体も本質的に含め
ないのが好適であり、特に、吸収性を示さないことがよ
く知られている芳香族ポリエステル官能を有する如何な
る反応体も含めないのが好適である。
【0043】本発明の共重合体は、望ましくは、約30
00psi以上、好適には約4500psi以上の降伏
応力、例えば引張り強度を表し得る。このような引張り
強度は、特に、選択したプレポリマー類が有する化学構
造に応じて、所望用途の目的でポリマーのモジュラスお
よび伸びを変化させながら達成され得る。
【0044】本発明の共重合体は、幅広い種類の有効な
デバイスを調製する目的で、数多くの方法で溶融加工さ
れ得る。これらの共重合体を射出成形または圧縮成形す
ることで、移植可能な医学用および外科用デバイス、特
に創傷閉合デバイスを製造することができる。好適な創
傷閉合デバイスは外科用クリップ、ステープルおよび縫
合糸である。
【0045】また、これらの共重合体を押し出して繊維
を製造することができる。このようにして製造したフィ
ラメントを、公知技術で縫合糸または結さつ糸に加工
し、外科用針に取り付け、包装して殺菌することができ
る。本発明のポリマー類をマルチフィラメント糸として
紡糸し、織るか或は編んでスポンジまたはガーゼなどを
生じさせるか(或は不織シートを製造することも可
能)、或は他の成形された圧縮性構造物と一緒に、ヒト
または動物の体内で用いる人工器官デバイスとして用い
ることも可能であり、ここでは、この構造物の引張り強
度が高いことと服従性および/または延性が所望レベル
であることが望まれている。有効な態様には、動脈、静
脈または腸修復のための分枝管を含む管、神経スプライ
シング、腱スプライシング、血液型検定用シート、並び
に損傷を受けた表面擦過傷、特に主要な擦過傷、または
皮膚または下に存在している組織が損傷を受けたか或は
外科除去された領域を支持するためのシートが含まれ
る。
【0046】追加的に、殺菌した時接着防止バリヤーと
して有効性を示すフィルムを生じさせる目的で、これら
の共重合体を成形することができる。本発明の共重合体
を加工する別の代替技術には、特に薬剤搬送マトリック
スが望まれている用途のための溶媒キャスティングが含
まれる。
【0047】より詳細には、本発明のフィラメント、フ
ィルムおよび成形品の外科用および医学用用途には、こ
れに限定されるものではないが、下記が含まれる。
【0048】編んだ製品、織物または不織物、および成
形品には下記が含まれる: a. 火傷用包帯 b. ヘルニア用パッチ c. 薬物添加包帯 d. 筋膜の代替物、 e. 肝臓止血用ガーゼ、織物、シート、フェルトまた
はスポンジ、 f. ガーゼ包帯、 g. 人工移植片または代替物、 h. 皮膚表面用包帯、 i. 縫合糸結び目クリップ、 j. 整形外科用ピン、クランプ、ねじおよびプレー
ト、 k. クリップ(例えば静脈、大静脈用) l. ステープル、 m. フック、ボタンおよびスナップ、 n. 骨代替物(例えば下顎骨人工器官)、 o. 針、 p. 子宮内デバイス(例えば殺精子デバイス)、 q. 排出用もしくは試験用管または毛細管、 r. 外科手術具、 s. 血管移植組織または支持体、 t. 脊椎盤、 u. 腎臓および心臓−肺機械用体外配管、 v. 人工皮膚など。
【0049】本明細書に記述する芳香族無水物/脂肪族
エステル共重合体を製造する方法全体を理解するための
追加的助けとして、図1に、これらの共重合体の製造過
程図式の概略を示す。
【0050】以下に示す実施例は説明の目的でのみ示す
ものであり、如何なる様式でもその請求する本発明の範
囲を限定することを意図したものでない。本発明の範囲
および精神内に入る数多くの追加的態様が本分野の技術
者に容易に明らかになるであろう。
【0051】
【実施例】下記の実施例では、生医学デバイスとして潜
在的有効性を示す、高い分子量を有する、芳香族無水物
と脂肪族エステルとの新規な共重合体を記述する。
【0052】この合成方法では、不活性な窒素雰囲気下
110℃から230℃の温度で3から24時間溶融開環
重合を行うことで、予め重合させた脂肪族ポリ(エステ
ル)を反応させた後、高真空(<20ミクロン)下11
0から230℃の温度で、高純度の芳香族混合無水物と
溶融重縮合させることを含む方法を用いて、高分子量の
コポリ(無水物−エステル)を製造する。
【0053】この重合時間と温度を種々に協力させて、
高い分子量を有する芳香族ポリ(無水物)−脂肪族ポリ
(エステル)類を生じさせる。
【0054】これらの実施例では、ラクトンモノマー類
を基とする脂肪族ポリ(エステル)類、例えばグリコリ
ド、ラクチド、PDOなどと一緒に、1,6−ビス(p
−カルボキシフェノキシ)ヘキサン、1,4−ビス(p
−カルボキシフェノキシ)ブタンおよび1,2−ビス
(p−カルボキシフェノキシ)エタンの如き高純度の芳
香族混合無水物モノマー類から、高い分子量を有する芳
香族コポリ(無水物)−脂肪酸(エステル)ポリマー類
を製造した。
【0055】化学組成および純度(NMR、FT−I
R、元素分析)、熱分析(DSC)、溶融流動学(溶融
安定性および粘度)および分子量(インヘレント粘度)
に関して上記ポリマー類およびモノマー類の特徴付けを
行った。成形した筒状ダンベル試験品を用いて、基本線
となる特性とインビトロ機械特性(インストロン応力/
歪み)を測定した。
【0056】Nicolet FT-IRを用いたFT−IRを実施
した。ポリマーサンプルを溶融プレス加工して薄フィル
ムを生じさせた。モノマー類をプレス加工してKBrペ
レットを生じさせた。参照としてCDCl3を用いた2
00MHzのNMRを用いて1H NMRを実施した。S
chwarzkopf Microanlytical Laboratoriesで元素分析を
実施した。
【0057】DuPont 912示差走査熱量計(DSC)を用
い10℃/分の加熱速度でポリマー類とモノマー類の熱
分析を実施した。また、モノマー類の融点を測定する目
的でFisher-Johns融点装置を用いた。DuPont 951 TGAを
用い窒素雰囲気下10℃/分の割合で熱重量分析を実施
した。また、Rheometrics Dynamic Analyzer RDA IIを
用い、窒素雰囲気下220℃から260℃の温度範囲で
1時間、これらのポリマー類の等温溶融安定性を測定し
た。
【0058】熱電対で25℃に調節した水浴の中に浸漬
した、50個の穴が備わっているCannon-Ubbelhode希釈
粘度計を用い、適当な溶媒25mL当たり0.025g
の濃度で、これらのポリマー類のインヘレント粘度(I.
V.)を測定した。また、Rheometrics Dynamic Analyzer
RDA IIを用い、窒素雰囲気下160℃から290℃の
温度範囲で、1cm-1から100cm-1の周波数で1℃
/分から10℃/分の割合で分子量(溶融粘度)を測定
した。
【0059】乾燥窒素雰囲気のチャンバが備わっている
CSI Mini-max射出成形機を用い、滞留時間を2−3分間
にして120℃から260℃の範囲の温度で、筒状ダン
ベルを調製した。
【0060】Instronモデル1122を用い、0.35イン
チ/分のクロスヘッド速度で、上記の如く製造した共重
合体の筒状ダンベルが示す基本線となる特性およびイン
ビトロ機械特性分析を行った。試験片のゲージ長は0.
35インチであり、その幅は0.06インチであった。
結果は8から12個のダンベル試験片の平均である。3
7℃の温度の緩衝溶液(pH=7.27)内で1、3、
6および9週間、インビトロ試験を行った。8から10
個の筒状ダンベル(2.4から3.0グラム)を100
mLの緩衝溶液内に入れた。この緩衝溶液を週毎に交換
した。2.5Mradの線量でコバルト60照射を行うこと
によって、これらのダンベルの殺菌を実施した。
【0061】いくつかの共重合体合成実施例を次の数頁
に記述する。
【0062】実施例1 ポリ[1,6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキ
サン無水物−グリコリド] (供給物内に50/50重量%で1,6−ビス(p−カ
ルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物/グリコリドが入
っているものを重合)頭頂機械撹拌機、真空アダプタ、
75°アダプタ、真空取り出しできる留出物用曲管、お
よび50mLの収集用フラスコが備わっている、炎乾燥
した250mmの2口丸底フラスコに、15gの純粋な
グリコリド、そしてトルエン溶液中0.33モル規定の
カプリル酸第一錫の4.8ミクロリットルを、窒素パー
ジしたグローブボックスを用いて加えた。
【0063】次に、このアセンブリを高真空(<10ミ
クロン)拡散ポンプに取り付けた後、窒素流下、180
℃の高温用オイルバスの中に入れた。このグリコリドモ
ノマーを撹拌すると直ちに溶融し始めた。30分後、そ
の粘度が上昇し始めた。次に、この低い粘度を示す溶融
物を230℃に加熱した後、新しく調製した1,6−ビ
ス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物の15
gを、粉末添加漏斗を通して加えた。15分後、この溶
融物が均一になってきた。次に、これを200℃にまで
冷却し、この系に強真空をかけると、留出物(無水酢
酸、酢酸およびグリコリドモノマー)が多量に発生し始
め、これを集めた。30分後、その溶融物が粘性を示す
ようになってきた。次に、この重合物を230℃にまで
加熱した後、時折撹拌しながら3時間、高真空(10か
ら30ミクロン)下で重合を継続した。
【0064】高分子量のポリマーであるポリ−1,6−
ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物−ポ
リ(グリコリド)共重合体(1,6−PA−PGAとも
呼ぶ)をその浴から取り出し、窒素流下で室温にまで冷
却し、単離した後、粉砕することで細かい粉末にした。
次に、このポリマーを50℃の真空下に24時間置い
た。この最終収率は70から75%であった。
【0065】同じ条件下で他のいくつかの組成物を調製
した。これらは90/10、75/25、25/75お
よび10/90重量%の1,6−ビス(p−カルボキシ
フェノキシ)ヘキサン無水物/グリコリドである。この
組のポリ(無水物−エステル)共重合体が示す重量損失
を含む特性を表1に記述する。
【0066】 表1 ポリ[1,6−ビス(カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物]−PGA 共重合体の特性 筒状ダンベル 引張り強度 降伏歪み 引張りモジュラス 実際の組成 重量損失* 1,6PA-PGA (psi) (%) (psi) (重量%) 10-90 12500 6.2 192000 16-84 3% 25-75 8300 6 149000 32-68 5% 50-50 6900 6.7 108000 55-45 10% 75-25 6100 7 88000 80-20 50% 90-10 6100 7 87000 93-07 100% PGA=ポリ(グリコリド) 5から10%の標準偏差 データは5から10個の筒状ダンベルの平均である *還流クロロホルム抽出(1g/200mL、24時
間)における重量損失 1,6−ポリ無水物はクロロホルムに溶解性を示すこと
から、この共重合体の抽出試験で受ける重量損失を用い
ることで、未反応もしくは低分子量のポリ無水物量を測
定することができる。この一連の共重合体が示す重量損
失に関する表1内のデータは、ポリ無水物を50%未満
の量で含んでいる共重合体では極めて低い。例えば、ポ
リ無水物を32重量%含んでいる共重合体が示す損失は
5重量%未満であり、これは充分に実験誤差の範囲内で
ある。このことは、これらのポリマーは真の共重合体で
あってホモ−ポリ無水物とホモ−ポリグリコリドのブレ
ンド物ではないことを示している、と言うのは、もしこ
のポリ無水物がそのポリグリコリド(即ちクロロホルム
に極めて不溶なポリマー)と反応していないとすると、
このポリ無水物の全てが還流クロロホルムで抽出される
と予測されるからである。
【0067】これらの共重合体が示す特性、例えば物理
的強度およびモジュラスなどは、ホモ−ポリ無水物が示
す特性とポリグリコリドが示す特性との中間にある。こ
れらの共重合体が示す物性の範囲は、降伏強度が6,0
00から13,000psiでありそしてモジュラスが
80,000から190,000psiである。
【0068】また、脂肪族ラクトンポリマー類のバック
ボーンに芳香族ポリ(無水物)類を組み込むとコバルト
殺菌性を示す材料が得られると考えられた、と言うの
は、Ethiconで芳香族ホモ−ポリ無水物に対して行った
以前の研究(米国特許第4,510,295号および4,532,928
号)において、このポリマーバックボーンの中に芳香族
置換基を組み込むと照射安定性が得られることが確立さ
れていたからである。
【0069】その結果として、この1,6−ポリ(無水
物−グリコリド)の試験クーポンにコバルト照射を受け
させた。その試験結果を表2に報告する。
【0070】 表2 ポリ[1,6−ビス(カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物]−PGA 共重合体50/50の特性 筒状ダンベル 引張り強度 降伏歪み 引張りモジュラス 降伏* (psi) (%) (psi) 未照射 6600 6.6 125000 はい 1週インビトロ 4200 4.1 100000 いいえ 3週インビトロ 3200 4.6 64000 いいえ 4週インビトロ 2000 3.8 56000 いいえ 照射(2.5Mrad) 6500 7 112000 はい 1週インビトロ 4100 3.4 102000 いいえ 2週インビトロ 3100 3.9 80000 いいえ 3週インビトロ 2900 4.1 71000 いいえ 4週インビトロ 2100 5 42000 いいえ 5から10%の標準偏差 データは5から10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 基本線において強度もしくはモジュラスの損失は全く観
察されなかった。しかしながら、インビトロにおける暴
露時間の関数としてこれらのポリマー類の物理的特質を
確立することも重要である。これは必要とされる要求で
ある、と言うのは、過去の研究において、コバルト照射
を受けさせてもポリマー類の物理的/機械的基本線特性
はほとんど変化を示さない可能性があるが、インビトロ
で試験すると急速に全ての物理的強度が失われることが
示されていたからである。図2で分かるであろうよう
に、コバルト照射を受けさせたクーポンと未照射クーポ
ンとの間でインビトロ特性の差は全く観察されていな
い。
【0071】従って、表2は、物性の損失を生じさせる
ことなく、芳香族ポリ(無水物)−脂肪族ポリ(グリコ
リド)共重合体のコバルト照射を行うことが可能である
ことを立証している。ブレンドしたのではコバルト照射
安定性が改良される可能性は低いことから、このような
追加的証拠は、この1,6PAが実際にそのPGAバッ
クボーンの中に組み込まれていることを示唆している。
【0072】実施例2 ポリ[1,6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキ
サン無水物−グリコリド−ラクチド] (供給物内に50/50重量%で1,6−ビス(p−カ
ルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物/グリコリド−ラ
クチド90−10が入っているものを重合)頭頂機械撹
拌機、真空アダプタ、75°アダプタ、真空取り出しで
きる留出物用曲管、および50mLの収集用フラスコが
備わっている、炎乾燥した250mmの2口丸底フラス
コに、15gの純粋なグリコリド、1.86gのラクチ
ド、135ミクロリットルのエチレングリコール(DE
G)、そしてトルエン中0.333モル規定のカプリル
酸第一錫溶液の3.33ミクロリットルを、窒素パージ
したグローブボックスを用いて加えた。
【0073】次に、このアセンブリを高真空(<10ミ
クロン)拡散ポンプに取り付けた後、窒素流下、185
℃の高温用オイルバスの中に入れた。このグリコリドモ
ノマーを撹拌すると直ちに溶融し始めた。30分後、そ
の粘度が上昇し始めた。次に、この低い粘度を示す溶融
物を220℃に加熱した後、更に180分間放置した。
【0074】次に、新しく調製した1,6−ビス(p−
カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物の15gを、粉
末添加漏斗を通して加えた。15分後、この溶融物が均
一になってきた。次に、この均一な溶融物を強真空下に
置くと、留出物(無水酢酸、酢酸)が多量に発生し始
め、これを集めた。30分後、その溶融物が粘性を示す
ようになってきた。時折撹拌しながら3時間、高真空
(10から30ミクロン)下で重合を継続した。
【0075】高分子量のポリマーであるポリ−1,6−
ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物−ポ
リ(グリコリド−ラクチド)ターポリマーをその浴から
取り出し、窒素流下で室温にまで冷却し、単離した後、
粉砕することで細かい粉末にした。次に、このポリマー
を50℃の真空下に24時間置いた。この最終収率は7
0から75%であった。
【0076】同じ条件下で他のいくつかの組成物を調製
した。これらは75/25および25/75重量%の
1,6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無
水物/グリコリド−ラクチド(表3)である。このポリ
マーはHFIPに溶解性を示すことから、この材料の真
の性質、即ちターポリマーであるか或はブレンド物であ
るかを検査する目的でNMRを利用した。NMRは、こ
の無水物とグリコリドがエステル交換していることを示
している(表3)。
【0077】抽出試験およびコバルト殺菌結果と共に上
記証拠は、これらのポリマー類は真のコ−およびターポ
リマー類であり、ホモ−ポリ無水物とホモ−ポリグリコ
リドまたはコポリグリコリド−ラクチドとのブレンド物
でないことを立証している。上述した方法を用いて、
1,4−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ブタン無水
物/グリコリド−ラクチド(90−10)並びに1,2
−ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタン無水物/グ
リコリド−ラクチド(90−10)を含むいくつかの組
成物を調製した(表3、4、5、6、7、8および
9)。
【0078】 表3 1,6ポリ(無水物)−(PGA−PLA90−10) ポリマー類の特性 PA-PGA-PLA 破壊強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* 重量%(供給) (psi) (%) (psi) 75/25 6500 127 133000 はい 50/50 9300 6 176000 はい 25/75 5000 2.4 196000 いくらか 1,6PA 5000 150 50000 はい 5から10%の標準偏差、PLA=ポリ(ラクチド) データは5から10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 表4 1,4ポリ(無水物)−(PGA−PLA90−10) ポリマー類の特性 PA-PGA-PLA 破壊強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* 重量%(供給) (psi) (%) (psi) 75/25 8400 55 137000 はい 50/50 8800 35 171000 はい 25/75 9800 7 191000 はい 1,4PA 7500 120 80000 はい 5から10%の標準偏差 データは5から10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 表5 1,4−ポリ無水物−(PGA−PLA90−10)共重合体 50/50の特性 筒状ダンベル 引張り強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* (psi) (%) (psi) 未照射 8800 34 171000 はい 1週インビトロ 7200 5.7 143000 いくらか 2週インビトロ 1900 1.6 108000 いいえ 3週インビトロ 400 1.0 43000 いいえ 5から10%の標準偏差 データは10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 表6 1,4−ポリ無水物−(PGA−PLA90−10)共重合体 75/25の特性 筒状ダンベル 引張り強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* (psi) (%) (psi) 未照射 8400 55 137000 はい 1週インビトロ 7500 16 106000 はい 2週インビトロ 6000 7 102000 いくらか 3週インビトロ 4500 6 78000 いいえ 4週インビトロ 3200 5 68000 いいえ 5から10%の標準偏差 データは10個の筒状ダンベルの平均である 表7 1,2ポリ(無水物)−(PGA−PLA90−10) ポリマー類の特性 PA-PGA-PLA 破壊強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* 重量%(供給) (psi) (%) (psi) 75/25 11800 46 175000 はい 50/50 13000 13 235000 はい 25/75 12800 6 242000 はい 1,2PA 11300 80 115000 はい 5から10%の標準偏差 データは5から10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 表8 1,2−ポリ無水物−(PGA−PLA90−10)共重合体 50/50の特性 筒状ダンベル 引張り強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* (psi) (%) (psi) 未照射 13000 13 235000 はい 1週インビトロ 11300 7.4 202000 はい 2週インビトロ 3900 2.1 167000 いいえ 3週インビトロ 1500 2.0 87000 いいえ 5から10%の標準偏差 データは10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 表9 1,2−ポリ無水物−(PGA−PLA90−10)共重合体 75/25の特性 筒状ダンベル 引張り強度 破壊歪み 引張りモジュラス 降伏* (psi) (%) (psi) 未照射 11800 46 175000 はい 1週インビトロ 10300 10 163000 いくらか 2週インビトロ 6700 5 136000 いくらか 3週インビトロ 4300 11 88000 いくらか 4週インビトロ 2500 3 76000 いくらか 5から10%の標準偏差 データは10個の筒状ダンベルの平均である *降伏=ポリマーが降伏したか? 表4から表9は、いくつかの1,4および1,2ポリ無
水物/グリコリド−ラクチドターポリマー類が示す特性
を説明している。この1,6PA−PGA50−50と
同様、1,4PAおよび1,2PA−PGA−PLAタ
ーポリマーもまた筒状ダンベルに成形し、そして基本線
となる特性と共にインビトロ物性も測定した。
【0079】これらの表および図4から7から分かるで
あろうように、この降伏強度およびモジュラスは1,6
PA−PGA50−50のそれよりも大きい。この1,
4PAおよび1,2PAが有する繰り返し単位当たりの
メチレン基が少ないことから、これは予想通りである。
このことから、若干堅い、従って相当して降伏強度およ
びモジュラスの上昇をもたらすポリマー鎖が生じる。
【0080】これらの1,4および1,2PA−PGA
−PLA(75−25重量%)ターポリマー類が示す長
期のインビトロにおけるBSRはその50−50重量%
ターポリマーよりも高いことも明らかであろう。これら
のターポリマー類が有するポリ無水物のパーセントはそ
の50−50重量%ポリマー類よりも高いことから、こ
れは予想通りである。
【0081】これらのポリ無水物は、強度が直線的に低
下するに先立つ最初の3から6週間に渡ってほとんど強
度損失を生じない誘導期間を有するもの(即ち1,4お
よび1,6PA)から、誘導期間なしに強度が直線的に
低下するもの(即ち1,2PA)に及ぶ、非常に幅広い
範囲のBSRプロファイルを有することが示された。P
GAおよびPLAの如きバルク分解用ポリマー類を組み
込むことで、更に幅広い範囲のBSRプロファイルが可
能になる。この種類の挙動を図4から7に示す。
【0082】実施例3 ポリ[1,2−ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタ
ン無水物]−ポリ(ジオキサノン)頭頂機械撹拌機、真
空アダプタ、75°アダプタ、真空取り出しできる留出
物用曲管、および50mLの収集用フラスコが備わって
いる、炎乾燥した250mmの2口丸底フラスコに、2
0gの純粋なPDO、37ミクロリットルのエチレング
リコール(DEG)、そしてトルエン中0.333モル
規定のカプリル酸第一錫溶液の11.8ミクロリットル
を、窒素パージしたグローブボックスを用いて加えた。
【0083】次に、このアセンブリを高真空(<10ミ
クロン)拡散ポンプに取り付けた後、窒素流下、110
℃の高温用オイルバスの中に入れた。このPDOモノマ
ーを撹拌すると直ちに溶融し始めた。30分後、その粘
度が上昇し始めた。この低い粘度を示す溶融物を110
℃に6時間放置した。次に、この重合を90℃で更に1
8時間継続した。
【0084】次に、この重合温度を110℃に上昇させ
た後、新しく調製した1,2−ビス(p−カルボキシフ
ェノキシ)エタン無水物の15gを溶融状態で、粉末添
加漏斗を通して加えた。15分後、この溶融物が均一に
なってきた。次に、この均一な溶融物を強真空下に置く
と、留出物(無水酢酸、酢酸)が多量に発生し始め、こ
れを集めた。30分後、その溶融物が粘性を示すように
なってきた。時折撹拌しながら3時間、高真空(10か
ら30ミクロン)下で重合を継続した。
【0085】高分子量のポリマーをその浴から取り出
し、窒素流下で室温にまで冷却し、単離した後、粉砕す
ることで細かい粉末にした。次に、このポリマーを50
℃の真空下に24時間置いた。この最終収率は70から
75%であった。
【0086】同じ条件下で75/25重量%の1,2−
ビス(p−カルボキシフェノキシ)エタン無水物−PD
O組成物も調製した。
【0087】実施例4 供給物内に75/25重量%で1,6−ビス(p−カル
ボキシフェノキシ)ヘキサン無水物/アセトキシ安息香
酸が入っているものの重合 (以下に記述する方法は米国特許第4,414,381号と同様
である)頭頂機械撹拌機、真空アダプタ、75°アダプ
タ、真空取り出しできる留出物用曲管、および50mL
の収集用フラスコが備わっている、炎乾燥した250m
mの1口丸底フラスコに、新しく調製した1,6−ビス
(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物の33g
および純粋なアセトキシ安息香酸の11gを、窒素パー
ジしたグローブボックスを用いて加えた。
【0088】次に、このアセンブリを高真空(<10ミ
クロン)拡散ポンプに取り付けた後、窒素流下、220
℃の高温用オイルバスの中に入れた。この無水物モノマ
ーを撹拌すると直ちに溶融し始めた。その後直ぐにアセ
トキシ安息香酸が溶融し始めた。これらのモノマー類が
溶融した時点で、この系に強真空をかけると、留出物
(無水酢酸、酢酸)が多量に発生し始め、これを集め
た。15から20分後、その溶融物が粘性を示すように
なってきた。時折撹拌しながら、高真空(10から30
ミクロン)下で重合を継続した。この全反応時間は20
0分間であった。
【0089】高分子量のポリマーであるポリ−1,6−
ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物−ポ
リ(オキシベンゾエート)共重合体をその浴から取り出
し、窒素流下で室温にまで冷却し、単離した後、粉砕す
ることで細かい粉末にした。次に、このポリマーを50
℃の真空下に24時間置いた。この最終収率は70から
75%であった。
【0090】同じ条件下で他のいくつかの組成物を調製
した。これらは95/5、90/10および85/15
重量%の1,6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘ
キサン無水物/アセトキシ安息香酸である。
【0091】以下に示す表10において、芳香族無水物
/芳香族共エステル共重合体、芳香族無水物ホモポリマ
ーおよび脂肪族エステルホモポリマーに対して、いくつ
かの芳香族無水物/脂肪族エステル共重合体が示す物性
を比較する。
【0092】 表10 ポリ[1,6−(カルボキシフェノキシ)ヘキサン無水物] 共重合体の物性 重量−重量% 引張り強度 破壊伸び 引張りモジュラス 加水分解** 1,6PA-PE* (psi) (%) (psi) 90-10 5700 170 51000 40 1,6PA-POB 75-25 7100 149 63000 51 1,6PA-POB 50-50 8200 26 66000 65 1,6PA-POB 90-10 6400 120 87000 5 1,6PA-PGA-PLA 75-25 7000 100 133000 0 1,6PA-PGA-PLA 50-50 8500 25 149000 0 1,6PA-PGA-PLA 1,6PA 5000 150 50000 10 PGA-PLA 17000 20 200000 0 *1,6PA=ポリ無水物 *PE=ポリエステル、POB=ポリオキシベンゾエー
ト、PGA−PLA=ポリ(グリコリド−ラクチド)9
0−10 **100℃のインビトロ(pH=7.27)で2日後
に残存しているポリマーのパーセント 表10のデータは、芳香族無水物/脂肪族エステル共重
合体の引張り強度および引張りモジュラスが芳香族無水
物/芳香族エステル共重合体に比較して改良されている
ことを示している。更に、この芳香族無水物/脂肪族エ
ステル共重合体が示す加水分解速度は、その芳香族無水
物ホモポリマーおよび芳香族無水物/芳香族エステル共
重合体が示す加水分解速度よりも有意に速い。
【0093】これは、芳香族ポリ無水物に脂肪族ポリエ
ステルを低い割合で組み込むとその芳香族ポリ無水物が
示す破壊特性が上昇することを強力に示している。芳香
族ポリ無水物に少量の芳香族ポリエステルを組み込むと
加水分解の上昇がもたらされないで、実際、そのポリ無
水物の加水分解速度が遅くなり、その結果として、吸収
性を示さない材料がもたらされる。
【0094】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0095】1.ブロックまたはランダム共重合体にお
いて、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
ジオキセパノン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−ブ
チロラクトン、イプシロン−デカラクトン、2,5−ジ
ケトモルホリン、ピバロラクトン、アルファ,アルファ
−ジエチルプロピオラクトン、エチレンカーボネート、
エチレンオクザレート、3−メチル−1,4−ジオキサ
ン−2,5−ジオン、3,3−ジメチル1,4−ジオキ
サン−2,5−ジオン、3−メチル−1,4−ジオキサ
ン−2,5−ジオン、3,3−ジエチル−1,4−ジオ
キサン−2,5−ジオン、ピバロラクトン、ガンマ−ブ
チロラクトン、1,4−ジオキセパン−2−オン、1,
5−ジオキセパン−2−オン、1,4−ジオキサン−2
−オンおよび6−8−ジオキサビシクロオクタン−7−
オンから成る群から選択される脂肪族エステルから生じ
るプレポリマーと、 b)式:
【0096】
【化23】
【0097】[式中、Yは、好適には直接結合である
が、二価の−(CH2n−または−(CH2nO−基で
あってもよく、ここで、nは1から4であってもよく、
そしてこのエーテル酸素は、もし存在している場合、直
接Xに結合しており、そして
【0098】
【化24】
【0099】基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位
置しており、そしてここで、Xは、
【0100】
【化25】
【0101】から成る群から選択されるが、ここで、R
は、−(CH2n−(ここで、nは1から20の整数で
ある)、−O−、−(C(CH32)−、−(O−(C
2mp−(ここで、mは1から20の整数でありそ
してpは0から20の整数である)、
【0102】
【化26】
【0103】から成る群から選択され、そしてここで、
1は、−O−、−(C(CH32)−から成る群から
選択され、そしてnは、1から4の整数である]で表さ
れる芳香族繰り返し単位を含む、この共重合体の残り、
との反応生成物で構成されている共重合体。
【0104】2.該脂肪族エステルのプレポリマーを、
グリコリド、ラクチド、トリメチレンカーボネートおよ
びp−ジオキサノンから成る群から選択される1種以上
の脂肪族エステル類から生じさせる第1項の共重合体。
【0105】3.該プレポリマーの中に追加的にカプロ
ラクトンが存在している第1項の共重合体。
【0106】4.該芳香族繰り返し単位が、
【0107】
【化27】
【0108】[ここで、rは1−20の整数である]、
および
【0109】
【化28】
【0110】[ここで、sは1−20の整数でありそし
てtは0−20の整数である]から成る群から選択され
る第1項の共重合体。
【0111】5.該芳香族繰り返し単位が、
【0112】
【化29】
【0113】であり、そしてrが2から6の整数である
第1項の共重合体。
【0114】6.ブロックまたはランダム共重合体にお
いて、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
ジオキセパノンおよびそれらの2種以上の組み合わせか
ら成る群から選択される脂肪族エステルから生じるプレ
ポリマーと、 b)
【0115】
【化30】
【0116】[ここで、rは1−20の整数である]お
よび
【0117】
【化31】
【0118】[ここで、sは1−20の整数でありそし
てtは0−20の整数である]から成る群から選択され
る芳香族繰り返し単位を含む、この共重合体の残り、と
の反応生成物で構成されている共重合体。
【0119】7.該プレポリマーの中に追加的にカプロ
ラクトンが存在している第6項の共重合体。
【0120】8.該共重合体を10−90モル%の該脂
肪族エステルと90−10モル%の該芳香族繰り返し単
位とから生じさせる第6項の共重合体。
【0121】9.該芳香族繰り返し単位が、
【0122】
【化32】
【0123】であり、そしてrが2から6の整数である
第6項の共重合体。
【0124】10.該共重合体が3000psi以上の
引張り強度を有する第6項の共重合体。
【0125】11.少なくとも3000psiの引張り
強度を有している共重合体から作られている外科用デバ
イスにおいて、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
ジオキセパノン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−ブ
チロラクトン、イプシロン−デカラクトン、2,5−ジ
ケトモルホリン、ピバロラクトン、アルファ,アルファ
−ジエチルプロピオラクトン、エチレンカーボネート、
エチレンオクザレート、3−メチル−1,4−ジオキサ
ン−2,5−ジオン、3,3−ジメチル1,4−ジオキ
サン−2,5−ジオン、3−メチル−1,4−ジオキサ
ン−2,5−ジオン、3,3−ジエチル−1,4−ジオ
キサン−2,5−ジオン、ピバロラクトン、ガンマ−ブ
チロラクトン、1,4−ジオキセパン−2−オン、1,
5−ジオキセパン−2−オン、1,4−ジオキサン−2
−オンおよび6−8−ジオキサビシクロオクタン−7−
オンから成る群から選択される脂肪族エステルから生じ
るプレポリマーと、 b)式:
【0126】
【化33】
【0127】[式中、Yは、好適には直接結合である
が、二価の−(CH2n−または−(CH2nO−基で
あってもよく、ここで、nは1から4であってもよく、
そしてこのエーテル酸素は、もし存在している場合、直
接Xに結合しており、そして
【0128】
【化34】
【0129】基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位
置しており、そしてここで、Xは、
【0130】
【化35】
【0131】から成る群から選択されるが、ここで、R
は、−(CH2n−(ここで、nは1から20の整数で
ある)、−O−、−(C(CH32)−、−(O−(C
2mp−(ここで、mは1から20の整数でありそ
してpは0から20の整数である)、
【0132】
【化36】
【0133】から成る群から選択され、そしてここで、
1は、−O−、−(C(CH32)−から成る群から
選択され、そしてnは、1から4の整数である]で表さ
れる1種以上の芳香族繰り返し単位を含む、この共重合
体の残り、との反応生成物で構成されている共重合体か
ら作られている外科用デバイス。
【0134】12.少なくとも3000psiの引張り
強度を有している共重合体から作られている、縫合糸、
火傷用包帯、ヘルニア用パッチ、薬物添加包帯、筋膜の
代替物、ガーゼ、織物、シート、フェルト、スポンジ、
動脈移植片、動脈の代替物、皮膚表面用包帯、縫合結び
目クリップ、ピン、クランプ、ねじ、プレート、止血用
クリップ、ステープル、フック、ボタン、スナップ、骨
代替物、針、子宮内デバイス、排出用もしくは試験用
管、毛細管、外科手術具、血管移植組織または支持体、
脊椎盤、腎臓および心臓−肺機械用体外配管および人工
皮膚から成る群から選択される外科用デバイスにおい
て、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
ジオキセパノンおよびそれらの2種以上の組み合わせか
ら成る群から選択される脂肪族エステルから生じるプレ
ポリマーと、 b)式:
【0135】
【化37】
【0136】[ここで、rは1−20の整数である]お
よび
【0137】
【化38】
【0138】[ここで、sは1−20の整数でありそし
てtは0−20の整数である]で表される芳香族繰り返
し単位を含む、この共重合体の残り、との反応生成物で
構成されている共重合体から作られている外科用デバイ
ス。
【0139】13.該芳香族繰り返し単位が、
【0140】
【化39】
【0141】であり、そしてrが2から6の整数である
第12項の外科用デバイス。
【0142】14.a)グリコリド、ラクチド(l、
d、dlまたはメソ)、トリメチレンカーボネート、p
−ジオキサノン、ジオキセパノン、デルタ−バレロラク
トン、ベータ−ブチロラクトン、イプシロン−デカラク
トン、2,5−ジケトモルホリン、ピバロラクトン、ア
ルファ,アルファ−ジエチルプロピオラクトン、エチレ
ンカーボネート、エチレンオクザレート、3−メチル−
1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,3−ジメチ
ル1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−メチル−
1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,3−ジエチ
ル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、ピバロラク
トン、ガンマ−ブチロラクトン、1,4−ジオキセパン
−2−オン、1,5−ジオキセパン−2−オン、1,4
−ジオキサン−2−オンおよび6−8−ジオキサビシク
ロオクタン−7−オンから成る群から選択される脂肪族
エステルからプレポリマーを重合させ、 b)式:
【0143】
【化40】
【0144】[式中、Yは、好適には直接結合である
が、二価の−(CH2n−または−(CH2nO−基で
あってもよく、ここで、nは1から4であってもよく、
そしてこのエーテル酸素は、もし存在している場合、直
接Xに結合しており、そして
【0145】
【化41】
【0146】基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位
置しており、そしてここで、Xは、
【0147】
【化42】
【0148】から成る群から選択されるが、ここで、R
は、−(CH2n−(ここで、nは1から20の整数で
ある)、−O−、−(C(CH32)−、−(O−(C
2mp−(ここで、mは1から20の整数でありそ
してpは0から20の整数である)、
【0149】
【化43】
【0150】から成る群から選択され、そしてここで、
1は、−O−、−(C(CH32)−から成る群から
選択され、そしてnは、1から4の整数である]で表さ
れる芳香族ジカルボン酸から誘導される1種以上の芳香
族無水物と上記プレポリマーとを溶融重縮合させる、こ
とを含む、ブロックもしくはランダム共重合体の製造方
法。
【0151】15.該プレポリマーが追加的にカプロラ
クトンを含んでいる第14項の方法。
【0152】16.該共重合体を1種以上の芳香族無水
物のプレポリマーから生じさせる第14項の方法。
【0153】17.該プレポリマーをグリコリド、ラク
チド(l、d、dlまたはメソ)、トリメチレンカーボ
ネート、p−ジオキサノン、ジオキセパノンおよびそれ
らの2種以上の組み合わせから成る群から選択される脂
肪族エステルから生じさせ、そして該プレポリマーが、
25℃のヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)
の溶液1デシリットル当たり0.1gで測定して1g当
たり約0.2から約2.0デシリットル(dL/g)の
インヘレント粘度を有する第14項の方法。
【0154】18.該プレポリマーを、式:
【0155】
【化44】
【0156】[ここで、rは1−20の整数である]お
よび
【0157】
【化45】
【0158】[ここで、sは1−20の整数でありそし
てtは0−20の整数である]で表される芳香族ジカル
ボン酸から誘導される芳香族無水物と溶融重縮合させる
第17項の方法。
【0159】19.該溶融重縮合をランダム共重合体が
生じる条件下で実施する第14項の方法。
【0160】20.該溶融重縮合をブロック共重合体が
生じる条件下で実施する第14項の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】芳香族ポリ無水物と脂肪族エステルとの共重合
体を製造する合成方法を示している。代表的な繰り返し
単位を有する本発明の共重合体に関する1つの態様を示
す。
【図2】1,6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘ
キサン無水物とグリコリドとの共重合体(1,6PA−
PGA)をコバルト照射する前と後のインビトロ破壊強
度抵抗力(BSR)プロファイルのプロットである。
【図3】1,6−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ヘ
キサン無水物とラクチドとグリコリドとの共重合体のN
MRであり、これは、この無水物とこれらの脂肪族エス
テル類との間にエステル交換が生じていることを示して
いる。
【図4】1,4−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ブ
タン無水物とラクチドとグリコリドとの共重合体(1,
4PA−(PGA−PLA))および1,2−ビス(p
−カルボキシフェノキシ)エタン無水物とラクチドとグ
リコリドとの共重合体(1,2PA−(PGA−PL
A))が示すインビトロ破壊強度抵抗力(BSR)のプ
ロットであり、これは、このモノマー含有量の関数とし
てこれらの共重合体が示す経時的強度保持を説明してい
る。
【図5】1,4−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ブ
タン無水物とラクチドとグリコリドとの共重合体(1,
4PA−(PGA−PLA))および1,2−ビス(p
−カルボキシフェノキシ)エタン無水物とラクチドとグ
リコリドとの共重合体(1,2PA−(PGA−PL
A))が示すインビトロ破壊強度抵抗力(BSR)のプ
ロットであり、これは、このモノマー含有量の関数とし
てこれらの共重合体が示す経時的強度保持を説明してい
る。
【図6】1,4−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ブ
タン無水物とラクチドとグリコリドとの共重合体(1,
4PA−(PGA−PLA))および1,2−ビス(p
−カルボキシフェノキシ)エタン無水物とラクチドとグ
リコリドとの共重合体(1,2PA−(PGA−PL
A))が示すインビトロ破壊強度抵抗力(BSR)のプ
ロットであり、これは、このモノマー含有量の関数とし
てこれらの共重合体が示す経時的強度保持を説明してい
る。
【図7】1,4−ビス(p−カルボキシフェノキシ)ブ
タン無水物とラクチドとグリコリドとの共重合体(1,
4PA−(PGA−PLA))および1,2−ビス(p
−カルボキシフェノキシ)エタン無水物とラクチドとグ
リコリドとの共重合体(1,2PA−(PGA−PL
A))が示すインビトロ破壊強度抵抗力(BSR)のプ
ロットであり、これは、このモノマー含有量の関数とし
てこれらの共重合体が示す経時的強度保持を説明してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンジエロ・ジー・スコペリアノス アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08889ホワイトハウスステーシヨン・ジ ヨンスチーブンスロード7 (56)参考文献 米国特許4414381(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロックまたはランダム共重合体におい
    て、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
    ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
    ジオキセパノン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−ブ
    チロラクトン、イプシロン−デカラクトン、2,5−ジ
    ケトモルホリン、ピバロラクトン、アルファ,アルファ
    −ジエチルプロピオラクトン、エチレンカーボネート、
    エチレンオクザレート、3−メチル−1,4−ジオキサ
    ン−2,5−ジオン、3,3−ジメチル1,4−ジオキ
    サン−2,5−ジオン、3−メチル−1,4−ジオキサ
    ン−2,5−ジオン、3,3−ジエチル−1,4−ジオ
    キサン−2,5−ジオン、ピバロラクトン、ガンマ−ブ
    チロラクトン、1,4−ジオキセパン−2−オン、1,
    5−ジオキセパン−2−オン、1,4−ジオキサン−2
    −オンおよび6−8−ジオキサビシクロオクタン−7−
    オンから成る群から選択される脂肪族エステルから生じ
    るプレポリマーと、 b)式: 【化1】 [式中、Yは、好適には直接結合であるが、二価の−
    (CH2n−または−(CH2nO−基であってもよ
    く、ここで、nは1から4であってもよく、そしてこの
    エーテル酸素は、もし存在している場合、直接Xに結合
    しており、そして 【化2】 基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位置しており、
    そしてここで、Xは、 【化3】 から成る群から選択されるが、ここで、Rは、−(CH
    2n−(ここで、nは1から20の整数である)、−O
    −、−(C(CH32)−、−(O−(CH2mp
    (ここで、mは1から20の整数でありそしてpは0か
    ら20の整数である)、 【化4】 から成る群から選択され、そしてここで、R1は、−O
    −、−(C(CH32)−から成る群から選択され、そ
    してnは、1から4の整数である]で表される芳香族繰
    り返し単位を含む、この共重合体の残り、との反応生成
    物で構成されている共重合体。
  2. 【請求項2】 ブロックまたはランダム共重合体におい
    て、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
    ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
    ジオキセパノンおよびそれらの2種以上の組み合わせか
    ら成る群から選択される脂肪族エステルから生じるプレ
    ポリマーと、 b) 【化5】 [ここで、rは1−20の整数である]および 【化6】 [ここで、sは1−20の整数でありそしてtは0−2
    0の整数である]から成る群から選択される芳香族繰り
    返し単位を含む、この共重合体の残り、との反応生成物
    で構成されている共重合体。
  3. 【請求項3】 少なくとも3000psiの引張り強度
    を有している共重合体から作られている外科用デバイス
    において a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
    ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
    ジオキセパノン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−ブ
    チロラクトン、イプシロン−デカラクトン、2,5−ジ
    ケトモルホリン、ピバロラクトン、アルファ,アルファ
    −ジエチルプロピオラクトン、エチレンカーボネート、
    エチレンオクザレート、3−メチル−1,4−ジオキサ
    ン−2,5−ジオン、3,3−ジメチル1,4−ジオキ
    サン−2,5−ジオン、3−メチル−1,4−ジオキサ
    ン−2,5−ジオン、3,3−ジエチル−1,4−ジオ
    キサン−2,5−ジオン、ピバロラクトン、ガンマ−ブ
    チロラクトン、1,4−ジオキセパン−2−オン、1,
    5−ジオキセパン−2−オン、1,4−ジオキサン−2
    −オンおよび6−8−ジオキサビシクロオクタン−7−
    オンから成る群から選択される脂肪族エステルから生じ
    るプレポリマーと、 b)式: 【化7】 [式中、Yは、好適には直接結合であるが、二価の−
    (CH2n−または−(CH2nO−基であってもよ
    く、ここで、nは1から4であってもよく、そしてこの
    エーテル酸素は、もし存在している場合、直接Xに結合
    しており、そして 【化8】 基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位置しており、
    そしてここで、Xは、 【化9】 から成る群から選択されるが、ここで、Rは、−(CH
    2n−(ここで、nは1から20の整数である)、−O
    −、−(C(CH32)−、−(O−(CH2mp
    (ここで、mは1から20の整数でありそしてpは0か
    ら20の整数である)、 【化10】 から成る群から選択され、そしてここで、R1は、−O
    −、−(C(CH32)−から成る群から選択され、そ
    してnは、1から4の整数である]で表される1種以上
    の芳香族繰り返し単位を含む、この共重合体の残り、と
    の反応生成物で構成されている共重合体から作られてい
    る外科用デバイス。
  4. 【請求項4】 少なくとも3000psiの引張り強度
    を有している共重合体から作られている、縫合糸、火傷
    用包帯、ヘルニア用パッチ、薬物添加包帯、筋膜の代替
    物、ガーゼ、織物、シート、フェルト、スポンジ、動脈
    移植片、動脈の代替物、皮膚表面用包帯、縫合結び目ク
    リップ、ピン、クランプ、ねじ、プレート、止血用クリ
    ップ、ステープル、フック、ボタン、スナップ、骨代替
    物、針、子宮内デバイス、排出用もしくは試験用管、毛
    細管、外科手術具、血管移植組織または支持体、脊椎
    盤、腎臓および心臓−肺機械用体外配管および人工皮膚
    から成る群から選択される外科用デバイスにおいて、 a)グリコリド、ラクチド(l、d、dlまたはメ
    ソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオキサノン、
    ジオキセパノンおよびそれらの2種以上の組み合わせか
    ら成る群から選択される脂肪族エステルから生じるプレ
    ポリマーと、 b)式: 【化11】 [ここで、rは1−20の整数である]および 【化12】 [ここで、sは1−20の整数でありそしてtは0−2
    0の整数である]で表される芳香族繰り返し単位を含
    む、この共重合体の残り、との反応生成物で構成されて
    いる共重合体から作られている外科用デバイス。
  5. 【請求項5】 a)グリコリド、ラクチド(l、d、d
    lまたはメソ)、トリメチレンカーボネート、p−ジオ
    キサノン、ジオキセパノン、デルタ−バレロラクトン、
    ベータ−ブチロラクトン、イプシロン−デカラクトン、
    2,5−ジケトモルホリン、ピバロラクトン、アルフ
    ァ,アルファ−ジエチルプロピオラクトン、エチレンカ
    ーボネート、エチレンオクザレート、3−メチル−1,
    4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,3−ジメチル
    1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3−メチル−
    1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,3−ジエチ
    ル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、ピバロラク
    トン、ガンマ−ブチロラクトン、1,4−ジオキセパン
    −2−オン、1,5−ジオキセパン−2−オン、1,4
    −ジオキサン−2−オンおよび6−8−ジオキサビシク
    ロオクタン−7−オンから成る群から選択される脂肪族
    エステルからプレポリマーを重合させ、 b)式: 【化13】 [式中、Yは、好適には直接結合であるが、二価の−
    (CH2n−または−(CH2nO−基であってもよ
    く、ここで、nは1から4であってもよく、そしてこの
    エーテル酸素は、もし存在している場合、直接Xに結合
    しており、そして 【化14】 基は、二価の芳香族基Xに関して対称に位置しており、
    そしてここで、Xは、 【化15】 から成る群から選択されるが、ここで、Rは、−(CH
    2n−(ここで、nは1から20の整数である)、−O
    −、−(C(CH32)−、−(O−(CH2mp
    (ここで、mは1から20の整数でありそしてpは0か
    ら20の整数である)、 【化16】 から成る群から選択され、そしてここで、R1は、−O
    −、−(C(CH32)−から成る群から選択され、そ
    してnは、1から4の整数である]で表される芳香族ジ
    カルボン酸から誘導される1種以上の芳香族無水物と上
    記プレポリマーとを溶融重縮合させる、ことを含む、ブ
    ロックもしくはランダム共重合体の製造方法。
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