JP3217998B2 - 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン - Google Patents

温度ヒューズ機能付き導電接触ピン

Info

Publication number
JP3217998B2
JP3217998B2 JP32617097A JP32617097A JP3217998B2 JP 3217998 B2 JP3217998 B2 JP 3217998B2 JP 32617097 A JP32617097 A JP 32617097A JP 32617097 A JP32617097 A JP 32617097A JP 3217998 B2 JP3217998 B2 JP 3217998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact pin
conductive contact
conductive
crosslinker
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32617097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11162314A (ja
Inventor
秀樹 庄司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo System Co Ltd
Original Assignee
Toyo System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo System Co Ltd filed Critical Toyo System Co Ltd
Priority to JP32617097A priority Critical patent/JP3217998B2/ja
Publication of JPH11162314A publication Critical patent/JPH11162314A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3217998B2 publication Critical patent/JP3217998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Fuses (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、温度ヒューズ機
能付き導電接触ピンに関し、詳しくは、例えば、二次電
池の充放電用電池パネルの電極として電池と通電装置と
を電気的に接続導通するための導電接触ピンであって、
これにより当該電池の温度上昇を感知して通電を停止さ
せる機能を備えた温度ヒューズ機能付き導電接触ピンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯機器の普及に伴い、ニッケルカドミ
ウム電池、ニッケル水素電池およびリチウムイオン電池
など、密閉形二次電池の需要が増大している。
【0003】これらの電池は、放電状態の活物質を用い
て電極を作製して電池を組立てる場合が多く、出荷前に
電池を充電したり、充放電を繰り返す活性化処理を施し
たり、あるいは充放電を行い電圧や容量を検査したりす
ることが一般的に行なわれている。
【0004】充放電等を行う通電用電池パネルの通電端
子には、電池との接触導通を確実にするために付勢手段
としてスプリングや板バネが配設されている。通常、一
般には、比較的電池の脱着が容易で、接触導通が確実に
行なえることから、導電接触ピンが使用されている。
【0005】密閉形電池においては、高電圧や大電流で
充電された場合、または電池の容量を大きく超えて充放
電された場合には、電池内でガスが発生して、電池内圧
および電池温度の上昇を惹起するが、通常の密閉形電池
には安全弁が取り付けられており、電池内圧が所定の作
動圧を超えて上昇すると安全弁が作動し、ガスを外部に
放出する構造が採られている。
【0006】このようなガスの発生が急激に起こると、
電池容器が開裂して、酸素と水素の他に、電解液として
使用されている有機溶媒なども飛散する場合があるが、
何らかの原因でこれらのガスや飛散する電解液に引火す
ると非常に危険である。
【0007】そのため、電池の充電やいわゆる電池活性
化処理に使用されている電源装置においては、その多く
は電池電圧の異常時等には通電を自動停止するように制
御する機構を有している。
【0008】たとえば、特開平9ー204939で開示
の発明技術では、通電中の電池温度を測定する温度セン
サを、導電接触ピンに内蔵しているので、このセンサか
らの信号をもとに外部の通電遮断機構を起動させる構成
を採ることもできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池電
圧、通電電流あるいは電池温度等により通電制御を行う
場合であっても、電源装置や制御装置の故障あるいはノ
イズの影響による誤動作が皆無とはいえない。
【0010】このような場合、電池は許容範囲外の電圧
や電流で充放電されたり(過充電や過放電がされた
り)、あるいは電池温度が異常に上昇した場合でも通電
されてしまう危険性があった。
【0011】また、上記公報開示技術も含め、通電を制
御するために、通電される電圧や電流を測定するほか
に、電池温度等を測定して電池を監視することは、電池
を安全に充放電する観点からは好ましいものであるが、
制御装置の複雑化、高コスト化を招くという欠点があっ
た。
【0012】
【目的】そこで、本願発明は、この現状に着目して鋭意
研究の結果為されたもので、温度上昇により通電を遮断
する温度ヒューズ機能を導電接触ピンに内蔵することで
電池の更なる温度上昇による電池の破損、ひいてはこれ
に起因する危険な状態を確実に回避し、さらには、何等
の付帯装置を必要とすること無く従来品の代換えとして
簡易安価に提供することを目的とする、新規な温度ヒュ
ーズ機能付き導電接触ピンを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は以下のように構成される。すなわち、一
端面が電気部品の端子に付勢当接して通電を行う通電子
を絶縁体を介して通電方向で2分割し、分割された通電
子どうしを接触導通させる架橋子を移動可能に配置し、
昇温溶融する感温体の介在により付勢作動を抑止させた
状態で付勢手段を前記架橋子に作用させることで、感温
体の溶融による抑止解除により、付勢手段が通電子部間
の接触導通を遮断する方向に架橋子を付勢作動させる構
成とする。
【0014】なお、上記構成は、通電子のみから構成さ
れる導電接触ピンの他に、この通電子と電気的絶縁をも
って付設され、一端面が前記同一端子に付勢当接して電
気的測定を行う測定子を備えた導電接触ピンにおいても
上記構成を適用することが可能である。
【0015】さらに、一端面が電気部品の端子に付勢当
接して通電を行う略筒状の通電子と、該通電子内の略同
軸上に該通電子と電気的絶縁をもって内設され、一端面
が前記同一端子に付勢当接して電気的測定を行う略棒状
の測定子と、からなる導電接触ピンにおいては、通電子
を絶縁体を介して通電方向で2分割し、分割された通電
子どうしを接触導通させる架橋子を、電気的絶縁をもっ
て前記測定子に移動可能に環装配置し、昇温溶融する感
温体の介在により付勢作動を抑止させた状態で付勢手段
を前記架橋子に作用させ、感温体の溶融による抑止解除
により、付勢手段が通電子部間の接触導通を遮断する方
向に架橋子を付勢作動させる構成とする。
【0016】上記構成において、付勢手段は、通常、弾
発勢動するコイルスプリングや板バネ等が用いられる
が、この外、形状記憶合金を用いても良い。すなわち、
抑止手段として上記のように低融点合金を介在させるこ
となく、上記付勢手段の位置に形状記憶合金からなる所
定形状の付勢手段を配置してもよい。
【0017】なお上記架橋子は、当接接触させてもよい
が、接触導通を確実なものとするため、架橋子自体に付
勢手段を具備させ、付勢力をもって通電子に接触させて
もよい。
【0018】また、付勢作動の抑止にあっては、例え
ば、分割された通電子部間を導通させた状態にある架橋
子と通電子とを低融点合金で固着させることにより行う
ようにしてもよく、又は架橋子の付勢作動による移動方
向に低融点合金を配置して行うようにしてもよい。
【0019】
【作用】上記構成により本願発明は以下のように作用す
るものである。初期状態は、架橋子を分割された通電子
部間に架け渡して接触した状態で維持し、分割された通
電子どうしを導通させた状態とする。この状態の保持
は、架橋子に作用する付勢手段の付勢作動を、固形状態
にある感温体を介在させて抑止することにより行う。
【0020】次に、給電対象物である電池の所定温度以
上の上昇により感温体が溶融すると、付勢手段の抑止状
態が解除され、付勢手段は弾発勢動して、架橋子に作用
して移動させ、通電子部間の導通を遮断する。
【0021】請求項2の構成にあっては、通電子、架橋
子、及び測定子が略同一軸上に配置されているため、初
期状態では、通電子の内周壁へ架橋子の外周壁が接触し
て導通状態を維持し、感温体の溶融作動時には、架橋子
が測定子の外周壁に沿って、(互いに絶縁状態は維持さ
れながら、)摺動移動し、分割された通電子部間の導通
を解除して、通電を遮断する。
【0022】また請求項3の構成にあっては、温度変化
により付勢手段が変形し、この変形力が架橋子に作用し
て、分割された通電子部間の通電を遮断する方向へ移動
させる。
【0023】請求項4の構成にあっては、架橋子と通電
子とが付勢接触して、より確実な導通が行われる。請求
項5の構成にあっては、架橋子と通電子とを低融点合金
により融着させているため、付勢手段の抑止と共により
確実な導通が行われる。
【0024】請求項6の構成にあっては、低融点合金の
存在により、確実な付勢手段の抑止と、より正確に所定
温度で導通遮断が行われる。請求項7の構成にあって
は、確実でかつ作動力の大きい弾発勢動が行われる。
【0025】この結果、電池が高電圧や大電流で充電さ
れたり、又は電池の容量を大きく超えて充放電されたり
することがなくなり、ガスの発生、電池内圧の上昇、お
よび電池温度の上昇が回避される。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施形態例を図
面に基づき詳細に説明する。図1は本実施形態の導電接
触ピンの全体を示す切欠き断面斜視図であり、図2はそ
の付勢作動前の状態を示す部分縦断面図であり、図3は
その状態の要部を示す拡大縦断面図であり、図4はその
付勢作動後の状態を示す部分縦断面図である。なお、説
明中の方向性の記載は、図面を基準とした便宜上のもの
である。
【0027】本実施形態の導電接触ピン1の主要構成要
素は、図示するように、通電子2、測定子3、及び架橋
子4とからなる。通電子2は、導電接触ピン1におい
て、対象物の電気部品(例えば、二次電池)の極端子
(図示省略)と外部通電装置の通電端子(図示省略)と
の間に挟持されて接触通電を行う主体部として機能する
ものであり、導電性の部材で両端開放の円筒状に構成さ
れている。
【0028】この通電子2は、通電方向、すなわち軸方
向へ2分割されて、電気部品の極端子と当接する極接通
電子部21(図面において下側)と、外部通電装置の電
極と当接する外接通電子部22(図面において上側)と
に分けられ、互いを絶縁体部23を介して連接し、一体
化形状に構成されている。極接通電子部21と外接通電
子部22とは、金属等の導電性材で形成され、絶縁体部
23は樹脂またはセラミック等の非導電性材で形成され
ている。
【0029】極接通電子部21には、(図面において)
その下端部付近の外周面に拡径段部21aが形成され、
その内周面に縮径段部21bが形成されている。また、
電極への当接面21cとなる開放口の内周面には段部2
1dをもって拡径された収納口21eが形成されてい
る。
【0030】通電子2の外周側には、円筒状のスリーブ
24が、通電子2と絶縁された状態で軸方向へ摺動可能
にして環装されており、その下端部と前記拡径段部21
bとの間には、極接通電子部21に環装された外側コイ
ルスプリング25が、拡張付勢力を持つように圧縮設置
されている。また、外接通電子部22の中程の外周囲に
は、ストッパリング26が取り付けられ、前記スリーブ
24の上端部の移動止点としている。
【0031】また、絶縁体部23との接合部付近の極接
通電子部21、及び外接通電子部22の外周囲には、そ
れぞれに内部へ貫通した充填孔21f、22aが各々1
箇所又は2箇所以上開設されている。
【0032】次に、測定子3は、電気部品の極端子に当
接して電気的測定を行うものであり、略棒状をなし、通
電子2内部の空間の同軸上に、かつ両端開放口から露出
する程度の長さをもって配置されている。この測定子3
は、主体部が金属等の導電性材からなり、側面の略全周
面が絶縁材31で被覆されている。そして、極接通電子
部21の内部空間の縮径段部21bと段部21dとの間
に密着嵌合させて、かつ上端部32は外接通電子部22
の開放口に被せるように取り付けられた絶縁体のキャッ
プ33を貫通させるようにして保持されている。
【0033】前記極接通電子部21側の測定子3の下端
部には、先端(下端)が当接面21cより露出する当接
部34aをもった棒状の摺動子34が、所定量進退自在
にして収納されており、その基部34bには軸上コイル
スプリング35が、拡張付勢力を持つように圧縮配置さ
れている。これにより摺動子34の当接部34aの極端
子への当接時に付勢力が付加される。この摺動子34
は、導電性材で形成されると共にその当接部34aは、
後退時に前記極接通電子部21の下端部の収納口21e
に、内面と接触することなく収納可能な大きさに形成さ
れている。
【0034】次に、架橋子4は、前記通電子2の内側周
面と前記測定子3の外側周面との間に、区画形成された
円筒状空間41内に配置されている。この架橋子4は、
前記通電子2の絶縁体部23を挟んで配置された極接通
電子部21と外接通電子部22との間を架け渡すことが
可能な長さをもった円筒状をなし、軸方向の摺動が自在
となるようにして前記測定子3の外側に環装され、かつ
通電子2の内側周面とは摺動可能な程度に接触してい
る。また、架橋子4と前記極接通電子部21の内周囲に
形成させた縮径段部21bとの間には、内側コイルスプ
リング42が、配置されている。
【0035】この架橋子4は、初期状態として、極接通
電子部21と外接通電子部22とを架け渡す位置に配置
され、前記通電子2の充填孔21f、22aから感温体
としての溶融した低融点合金5が、架橋子4まで充填さ
れることにより、架橋子4が保持されている。このと
き、内側コイルスプリング42は、圧縮撓み状態に、又
は引張撓み状態に、保持されて付勢作動(弾発勢動)を
抑止した状態にされている。
【0036】
【実施形態の作用】上述した構成により、本実施形態は
以下のように作用するものである。すなわち、導電接触
ピン1は電気部品の極端子に当接させると、通電子2お
よび測定子3は、それぞれ外側コイルスプリング25と
内側コイルスプリング42により、付勢力をもって押し
付けられる。かかる導電接触ピン1の設置により、通電
と同時に、電気的測定が行われる。なお、この配置の方
法、及び機能は従来品の導電接触ピンと同様である。
【0037】ここで何らかの異常により電気部品が発熱
すると、その熱は、導電接触ピン1に伝わり、所定温度
以上に上昇すると、低融点合金5を溶かすこととなる。
この低融点合金5の溶融は、内側コイルスプリング42
の抑止状態の解除を招き、この内側コイルスプリング4
2の弾発勢動により架橋子4は、極接通電子部21と外
接通電子部22との間を架け渡しを解除する方向へ弾き
出される。すなわち、内側コイルスプリング42が圧縮
撓み状態であったときは、図面上、上方へ、又は内側コ
イルスプリング42が引張撓み状態であったときは、図
面上、下方へ、弾き出されることになる。この結果、極
接通電子部21と外接通電子部22との間の導通回路が
遮断されて電気部品への通電、又は電気部品からの通電
が停止されることになる。
【0038】
【他の実施形態の可能性】ところで、上記の実施形態の
他に、本願発明の目的を達成するため、次のような変形
を加えてもよい。
【0039】導電接触ピン、通電子の形状は円筒形状に
限定されるものではないので、例えば多角柱状としても
よい。また本実施形態では、導電接触ピンの通電子およ
び測定子は、二重の円筒を構成しているが、両者を並列
配置することも可能であるし、測定子を省略した構成と
することもできる。
【0040】なお、付勢手段として、コイルスプリング
を用いているが、これに限定するものではなく、付勢作
動を可能とする板バネ等の弾性機素と置き換えてもよ
い。さらに、付勢手段は架橋子の上側に(図面におい
て)、配置することも可能である。あるいは、昇温によ
り架橋子の移動を行うもの、例えば温度変化による形状
記憶合金の伸縮作用を、上記付勢手段と置き換えること
も可能である。
【0041】また、低融点合金を用いて極接通電子部と
外接通電子部を架橋子に加熱接合しているが、いづれか
一方のみを架橋子に加熱接合し、他方は架橋子を接触さ
せることにより導通させるようにすることもできる。
【0042】あるいは、架橋子を極接通電子部および外
接通電子部のいづれにも加熱接合しないで、架橋子を接
触させることのみにより導通させ、架橋子の上側に低融
点合金を配置して付勢作動の抑止を行うようにすること
も可能である。
【0043】なお、極接通電子部および外接通電子部の
導通を、架橋子の接触導通のみで行う場合にあっては、
例えば、拡径方向に付勢したバネ等の弾発手段を有する
架橋子とすることで、架橋子が付勢力をもって極接通電
子部および(または)外接通電子部に接触するようにし
てもよい。
【0044】
【実施例】80℃で溶融する低融点合金からなる感温体
を用いて外部端子および接続端子を架橋子に加熱接合す
ることにより、上記構成の導電接触ピンを作製した。
【0045】導電接触ピンおよび従来の導電接触ピンを
用いて、表1に示す4種類の組み合わせで、各5CH、
合計20CHの電池パネルを作製した。この電池パネル
に市販の18650型リチウムイオン電池を装着し、
1.2Aで2時間充電し、過充電時の安全弁の作動状況
を観察した。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】 実施例1から3は全て1時間から1時間30分までの間
に電流が遮断され、安全弁の作動は全く無かった。
【0047】しかしながら、比較例では電流が遮断され
ることはなく、1時間30分を超えた時点において、全
ての安全弁が作動し、電池の正極端子部よりガスと電解
液が飛び散る様子が観察された。
【0048】試験後、試験に使用した導電接触ピンを解
体したところ、本実施形態による全ての導電接触ピン
は、低融点合金が溶融し付勢スプリングの付勢反発力に
よって架橋子が移動し、通電子の導通が遮断されてい
た。
【0049】尚、通電子と外部回路との間に温度ヒュー
ズを外付けしても同様の効果が得られるが、この場合、
温度ヒューズは、導電接触ピンを介して電池に接続され
ているため、熱の伝導に遅れが生じたり、風などの影響
により、動作の確実性が若干悪くなると同時に、電池パ
ネルの組み立てが煩雑となるので好ましいものではな
い。
【0050】
【効果】本願発明は上記のように、二次電池等の電気部
品の昇温を感知して通電を遮断する手段を導電接触ピン
に内蔵したため、機構を簡易にすることができると共に
確実な作動を確保することができる。
【0051】また、外観形状は従来品と比較して、ほぼ
同じ大きさにすることができるため、外部通電装置を変
更することなく従来品の代換えとして簡単に取り付ける
ことができる特徴を有する。その結果、従来の品のよう
に外部に別個に設ける場合と異なり非常に安価に提供す
ることができる。
【0052】さらに、感温体として低融点合金を用いた
場合は、作動温度を誤差を小さくすることができるばか
りでなく、スプリング等の付勢手段の抑止を確実に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の導電接触ピンの全体を示す切欠き
断面斜視図である。
【図2】本実施形態の導電接触ピンの付勢作動前の状態
を示す部分縦断面図である。
【図3】本実施形態の導電接触ピンの付勢作動前の状態
の要部を示す拡大縦断面図である。
【図4】本実施形態の導電接触ピンの付勢作動後の状態
を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・導電接触ピン 2・・・通電子 21・・極接通電子部 21a・・拡径段部 21b・・縮径段部 21c・・当接面 21d・・段部 21e・・収納口 21f・・充填孔 22・・外接通電子部 22a・・充填孔 23・・・絶縁体部 24・・・スリーブ 25・・・外側コイルスプリング 26・・・ストッパリング 3・・・測定子 31・・・絶縁材 32・・・上端部 33・・・キャップ 34・・・摺動子 34a・・当接部 34b・・基部 35・・・軸上コイルスプリング 4・・・架橋子 41・・・筒状空間 42・・・内側コイルスプリング 5・・・低融点合金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 37/76 G01R 31/36 H01M 2/34 H01M 10/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端面が電気部品の端子に付勢当接して通
    電を行う通電子を絶縁体を介して通電方向で2分割し、 該分割された通電子部どうしを接続導通させる架橋子を
    移動可能に配置し、 昇温溶融する感温体の介在により付勢作動を抑止させた
    状態で付勢手段を前記架橋子に作用させると共に、 該付勢手段は、感温体の溶融による抑止解除により、前
    記通電子部間の導通を遮断する方向に架橋子を付勢作動
    させるように構成したことを特徴とする温度ヒューズ機
    能付き導電接触ピン。
  2. 【請求項2】一端面が電気部品の端子に付勢当接して通
    電を行う略筒状の通電子と、 該通電子内の略同軸上に該通電子と電気的絶縁をもって
    内設され、一端面が前記同一端子に付勢当接して電気的
    測定を行う略棒状の測定子と、からなる導電接触ピンに
    おいて、 前記通電子を絶縁体を介して通電方向で2分割し、 該分割された通電子部どうしを接続導通させる架橋子
    を、電気的絶縁をもって前記測定子に移動可能に環装配
    置し、 昇温溶融する感温体の介在により付勢作動を抑止させた
    状態で付勢手段を前記架橋子に作用させ、 該付勢手段は、感温体の溶融による抑止解除により、前
    記通電子部間の導通を遮断する方向に架橋子を付勢作動
    させることを特徴とする温度ヒューズ機能付き導電接触
    ピン。
  3. 【請求項3】一端面が電気部品の端子に付勢当接して通
    電を行う通電子と、 該通電子と電気的絶縁をもって付設され、一端面が前記
    同一端子に付勢当接して電気的測定を行う測定子と、か
    らなる導電接触ピンにおいて、 前記通電子を絶縁体を介して通電方向で2分割し、 該分割された通電子部どうしを接続導通させる架橋子を
    移動可能に配置し、 昇温により変形する形状記憶合金からなる付勢手段を前
    記架橋子に作用させ、 該付勢手段は、昇温による変形力が、前記通電子部間の
    導通を遮断する方向に作用するように構成したことを特
    徴とする温度ヒューズ機能付き導電接触ピン。
  4. 【請求項4】 架橋子において、 架橋子自体に付勢手段を備え、これにより通電子へ付勢
    接触させるようにしたことを特徴とする請求項1、2、
    又は3記載の温度ヒューズ機能付き導電接触ピン。
  5. 【請求項5】 付勢作動の抑止において、 分割された通電子どうしを接続導通させた状態にある架
    橋子と通電子とを低融点合金で固着させることにより行
    うことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の温度ヒ
    ューズ機能付き導電接触ピン。
  6. 【請求項6】 付勢作動の抑止において、 架橋子の付勢作動による移動方向に低融点合金を配置し
    て行うことを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載
    の温度ヒューズ機能付き導電接触ピン。
  7. 【請求項7】 付勢手段を、 コイルスプリング、又は板バネとしたことを特徴とする
    請求項1、2、4、5、又は6記載の温度ヒューズ機能
    付き導電接触ピン。
JP32617097A 1997-11-27 1997-11-27 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン Expired - Lifetime JP3217998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32617097A JP3217998B2 (ja) 1997-11-27 1997-11-27 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32617097A JP3217998B2 (ja) 1997-11-27 1997-11-27 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11162314A JPH11162314A (ja) 1999-06-18
JP3217998B2 true JP3217998B2 (ja) 2001-10-15

Family

ID=18184835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32617097A Expired - Lifetime JP3217998B2 (ja) 1997-11-27 1997-11-27 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3217998B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101468034B1 (ko) * 2014-09-26 2014-12-11 (주)갑진 전지 충방전용 핀

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4617671B2 (ja) * 2003-12-25 2011-01-26 株式会社Gsユアサ 密閉型蓄電池
GB2505426A (en) * 2012-08-29 2014-03-05 Energy Control Ltd Secondary battery pack formed by bridge connection of two secondary battery cells and two fuses.
CN113702840B (zh) * 2021-09-30 2022-09-27 深圳新益昌科技股份有限公司 锂电池自动测试机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101468034B1 (ko) * 2014-09-26 2014-12-11 (주)갑진 전지 충방전용 핀
WO2016047857A1 (ko) * 2014-09-26 2016-03-31 (주)갑진 전지 충방전용 핀

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11162314A (ja) 1999-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2993933B1 (ja) 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン
US8519816B2 (en) External operation thermal protector
JP3154279B2 (ja) 二次電池
JPH10154530A (ja) リチウム二次電池
JP3649491B2 (ja) 防爆機能を有する電池
JP3217998B2 (ja) 温度ヒューズ機能付き導電接触ピン
KR101053212B1 (ko) Ptc 본체가 조립식으로 장착된 전지팩
JP5111760B2 (ja) 電池用保護素子及び電池
US20190131611A1 (en) Electrical energy storage cell with integrated bridging device
JP2004521459A (ja) 蓄電池用の接続装置
JP3882267B2 (ja) 電池電源装置
JPH10321105A (ja) 感温遮断スイッチ
JP3426840B2 (ja) 圧力遮断センサ
JPH10188945A (ja) リチウム二次電池
JPH10334883A (ja) 密閉型電池の安全構造
KR20220022590A (ko) 단선 유도 전극리드를 포함하는 배터리 모듈 및 이를 이용한 안전성 향상 방법
KR20050049835A (ko) 형상기억합금에 의한 이차 전지의 캡 조립체
JPH11176303A (ja) 過熱時の電池用自動放電素子
KR100302913B1 (ko) 온도휴즈기능을갖는도전접촉핀
JPH06325751A (ja) 温度上昇防止機構内蔵電池
US11509159B2 (en) System and method for thermal cutoff protection device control from an external component
JPH1154005A (ja) 電流・温度複合ヒューズ、及びこれを用いた二次電池用保護素子
KR102074308B1 (ko) 회로 폐로 장치
US20240062977A1 (en) Electric circuit breaker device
WO2023152907A1 (ja) 電気回路切替装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090803

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140803

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term