JP3217822U - 蜜蜂巣箱用換気断熱箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】蜜蜂巣箱の温度上昇を抑えて当該蜜蜂巣箱内の環境改善を図ることができる、蜜蜂巣箱用換気断熱箱を提供する。
【解決手段】既存の蜜蜂巣箱4が収容可能な発砲合成樹脂で形成された断熱箱本体部2と断熱箱蓋部3にて構成し、断熱箱本体部2は、一方の短側面下部には収容した蜜蜂巣箱4の巣門8と対向する位置に断熱箱巣門13を設け、底面には断熱箱本体部2内に外気を吸入するための吸気口を設け、該吸気口の上部に換気ファンを設置可能にした構造とし、断熱箱蓋部3は、断熱箱本体部2内に吸入した外気を排出するため、蓋の上面に上面排気口17又は蓋の上側面に側面排気口18のいずれか一方又は両方を形成して構成する。
【選択図】図1
【解決手段】既存の蜜蜂巣箱4が収容可能な発砲合成樹脂で形成された断熱箱本体部2と断熱箱蓋部3にて構成し、断熱箱本体部2は、一方の短側面下部には収容した蜜蜂巣箱4の巣門8と対向する位置に断熱箱巣門13を設け、底面には断熱箱本体部2内に外気を吸入するための吸気口を設け、該吸気口の上部に換気ファンを設置可能にした構造とし、断熱箱蓋部3は、断熱箱本体部2内に吸入した外気を排出するため、蓋の上面に上面排気口17又は蓋の上側面に側面排気口18のいずれか一方又は両方を形成して構成する。
【選択図】図1
Description
本考案は、蜜蜂巣箱の温度上昇を抑えて当該蜜蜂巣箱内の環境改善を図るための、蜜蜂巣箱用換気断熱箱に関するものである。
蜂蜜やローヤルゼリーなどを採取するための養蜂は、杉板やベニヤ板などで組み立てられた養蜂箱に女王蜂を中心とした数万匹単位の蜜蜂を飼育して行われている。近年は、野菜や果物などのハウス栽培において、前記養蜂以外に受粉を行わせるために蜜蜂を利用している。これは、人手による人工受粉の労力を解消するため、数千匹単位の蜜蜂をハウス内に放ち、花粉媒介昆虫としての役割を利用して受粉を行わせるものである。
上記蜂蜜採取用の養蜂箱や受粉用の蜜蜂巣箱において、蜜蜂は暗所を好むために巣門と称する出入口は狭くて小さく密閉構造に近いため、空気の流通が悪いものであった。このため、夏場の気温の高い時期では巣箱内の温度が上昇して高温多湿状態となり、蜜蜂にとって最悪の環境となっていた。該問題を解決すべく、特許登録第6186556号公報においては、「出入口開口部(巣門)から遠い奥側の蓋板に外部と連通する換気室と換気ダクトにて構成した換気装置を取付け、換気ダクトに回動自在で取外し可能なT型ダクトを固定し、T型ダクト内を一方から他方に風が通過できるようになし巣箱内の空気の換気を可能としたことを特徴とする養蜂用巣箱」について記載され、特開2015−149898号公報においては、「上部に開閉自在な蓋板を備えた巣箱本体と、巣箱本体の前後壁および底板の内側に内設される第一内部シートと、巣箱本体の左右側壁の内側に内設される第二内部シートと、装着時に巣箱本体の蓋板、底板および左右側壁を被覆可能に形成されたカバーを備え、巣箱本体の前後壁の一方又は両方と、左右側壁の一方又は両方にそれぞれ通気窓を設け、前記第一内部シートおよび第二内部シートにおいて該通気窓に対応する部分には網窓が、また、前記カバーにおいて該通気窓に対応する部分には開閉自在な通気口がそれぞれ設けられたことを特徴とする蜜蜂巣箱」について記載されている。
上記各特許文献に記載の蜜蜂巣箱における空気の流通は、巣門と換気ダクト間又は巣門と通気窓間での自然換気であり、無風状態に近いハウス内にあっては殆ど機能しないという欠点があった。また、蜜蜂巣箱自体がハウス内の空気に直接触れているためハウス内の温度の影響を直に受けてしまい、さらに換気効率が悪くなるという欠点もあった。
本考案は、上記欠点を解決するために成されたものであり、無風状態に近いハウス内であっても効率的に換気が行え、ハウス内の温度の影響も受けることなく、蜜蜂巣箱の温度上昇を抑えて当該蜜蜂巣箱内の環境改善を図ることができる、蜜蜂巣箱用換気断熱箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本考案の蜜蜂巣箱用換気断熱箱は、既存の蜜蜂巣箱が収容可能な発砲合成樹脂で形成された断熱箱本体部と断熱箱蓋部にて構成し、前記断熱箱本体部は、一方の短側面下部には収容した蜜蜂巣箱の巣門と対向する位置に断熱箱巣門を設け、底面には断熱箱本体部内に外気を吸入するための吸気口を設け、該吸気口の上部に換気ファンを設置可能にした構造とし、前記断熱箱蓋部は、前記断熱箱本体部内に吸入した外気を排出するため、蓋の上面に上面排気口又は蓋の上側面に側面排気口のいずれか一方又は両方を形成して構成する。
上記断熱箱本体部の底面に設置した換気ファンの制御は、該換気ファンの駆動回路に接続したスイッチにて手動で行う手段又はセンサーを接続した専用のコントローラーで設定した条件下において自動的に行う手段又はセンサーを接続した専用のコントローラーで設定した条件下において自動的に行うと共にインターネット経由で前記条件の変更や遠隔監視が行える手段のいずれかで行う。
本考案の蜜蜂巣箱用換気断熱箱によれば、換気ファンにより強制換気を行うため、無風状態に近いハウス内であっても効率的に換気が行える。また、蜜蜂巣箱自体を発砲合成樹脂で形成された断熱箱内に収容するため、ハウス内の温度の影響を受けることもない。このため、大幅に蜜蜂巣箱の温度上昇を抑えて当該蜜蜂巣箱内の環境改善を図ることができるという効果を奏する。
本考案を実施するための形態を図を用いて説明する。図1及び図2に示すように、本考案の蜜蜂巣箱用換気断熱箱1は、既存の蜜蜂巣箱4が収容可能な発砲合成樹脂で形成された断熱箱本体部2と断熱箱蓋部3にて構成し、前記断熱箱本体部2は、一方の短側面下部には収容した蜜蜂巣箱4の開閉扉7を開けた際に現れる巣門8と対向する位置に断熱箱巣門13を設け、底面には断熱箱本体部2内に外気を吸入するための吸気口15を設け、該吸気口15の上部に換気ファン19を設置可能にした構造とし、前記断熱箱蓋部3は、前記断熱箱本体部2内に吸入した外気を排出するため、蓋の上面に上面排気口17又は蓋の上側面に側面排気口18のいずれか一方又は両方を形成して構成する。該上面排気口17と側面排気口18の個数や位置は図で示したものに限定することはない。また上面排気口17と側面排気口18には蜜蜂の出入りを防ぐための網を設けると好適である。
断熱箱本体部2の内側面において、長側面及び短側面の縦方向に突起部12を複数箇所設けているが、該突起部12は蜜蜂巣箱4を収容した際に当該蜜蜂巣箱4と断熱箱本体部2の内面に間隙を確保して空気の流通を良くするためである。なお、該突起部12の配設は必須ではなく、発泡合成樹脂や木材などの端材を詰めて代用してもよい。
換気ファン19は、薄型のファン21とバッテリー20にて構成され、断熱箱本体部2の底面に設けた吸気口15と前記ファン21とが重なるように当該断熱箱本体部2の底面に溝14を形成する。なお、該溝14の一部に設けた穴16は、溝14内に設置した換気ファン19を取り出す際に指を掛けたり、換気ファン19の制御を行う際のケーブルを通すためものである。
上記断熱箱本体部2と断熱箱蓋部3を構成する発泡合成樹脂板の厚さは20mm程度が好適であるが、特に限定するものではない。なお、該断熱箱本体部2と断熱箱蓋部3の表面に専用塗料にてシボ塗装などを行うことにより、強度が増して好適となる。
また図4は、蜜蜂巣箱用換気断熱箱1の換気ファン19の各種制御手段を示している。(a)は、換気ファン19の駆動回路に接続したスイッチ22にて手動で行う手段である。該手段は人の判断にてスイッチ22の入り切りを行うため低コストで制御することができる。(b)は、センサー23を接続した専用のオフラインコントローラー24で設定した条件下において自動的に行う手段である。該手段は換気ファン19の制御が設定条件下で自動で行われるため煩わしさがない。(c)はセンサー23を接続した専用のオンラインコントローラー25に設定した条件下において自動的に行うと共にインターネット26経由で前記条件の変更や遠隔監視が行える手段である。該手段も換気ファン19の制御が設定条件下で自動で行われるため煩わしさがないと共に、条件の変更や遠隔監視が手元のスマートフォン27などで行えて便利である。
上記センサー23は温度センサーを基本とするが、湿度センサーなど複数のセンサーを組み合わせて使用しても構わない。温度センサーのみを内蔵した場合の設定条件は温度のみとなり、温度センサーと湿度センサーを内蔵した場合の設定条件は温度と湿度になる。該センサー23は蜜蜂巣箱用換気断熱箱1に内蔵するが、上記オフラインコントローラー24又はオンラインコントローラー25は蜜蜂巣箱用換気断熱箱1に内蔵又は外部設置のいずれでも構わない。
上記のようにして構成した蜜蜂巣箱用換気断熱箱1内に蜜蜂巣箱4を収容してハウス内で使用する場合は、当該ハウス内で温度の低い場所の地面の上に直に設置する。地面の表面温度はハウス内でも一番低く、蜜蜂巣箱用換気断熱箱1内に外気を吸入して当該蜜蜂巣箱用換気断熱箱1内の蜜蜂巣箱4の温度を下げるには好適である。
図3は、蜜蜂巣箱用換気断熱箱1内の換気ファン19を動作させた際の空気の流通経路であり、断熱箱本体部2の底面より吸入した外気は当該蜜蜂巣箱用換気断熱箱1内及び蜜蜂巣箱4内を流通して蓋の上面にある上面排気口17又は蓋の上側面にある側面排気口18のいずれか一方又は両方より排出される。断熱箱本体部2の底面には脚11が形成されており、地面との狭い隙間を通して外気が吸入されるため、地表の温度の低い外気が蜜蜂巣箱用換気断熱箱1内に吸入されることになる。なお図1で示した蜜蜂巣箱4において、巣箱本体部5の上部に被せた巣箱蓋部6において、該巣箱蓋部6の上部の天蓋9との間に僅かな間隙の換気口10を設ければ、該蜜蜂巣箱4の内部及び外部の両方に外気が流通することになり、大幅に蜜蜂巣箱の温度上昇を抑えて当該蜂蜜巣箱内の環境改善を図ることができることになる。
上記説明において、蜜蜂巣箱用換気断熱箱1を構成する断熱箱本体部2と断熱箱蓋部3は、図1から図3では発砲合成樹脂の一体成型品で示したが、その構成は限定するものではない。例えば、天板と底板及び側板で構成した平板状の発砲合成樹脂板を専用の固定部材で固定し又は接着剤にて接着し、蜜蜂巣箱用換気断熱箱1を構成するようにしても構わない。
1 蜜蜂巣箱用換気断熱箱
2 断熱箱本体部
3 断熱箱蓋部
4 蜜蜂巣箱
5 巣箱本体部
6 巣箱蓋部
7 開閉扉
8 巣門
9 天蓋
10 換気口
11 脚
12 突起部
13 断熱箱巣門
14 溝
15 吸気口
16 穴
17 上面排気口
18 側面排気口
19 換気ファン
20 バッテリー
21 ファン
22 スイッチ
23 センサー
24 オフラインコントローラー
25 オンラインコントローラー
26 インターネット
27 スマートフォン
2 断熱箱本体部
3 断熱箱蓋部
4 蜜蜂巣箱
5 巣箱本体部
6 巣箱蓋部
7 開閉扉
8 巣門
9 天蓋
10 換気口
11 脚
12 突起部
13 断熱箱巣門
14 溝
15 吸気口
16 穴
17 上面排気口
18 側面排気口
19 換気ファン
20 バッテリー
21 ファン
22 スイッチ
23 センサー
24 オフラインコントローラー
25 オンラインコントローラー
26 インターネット
27 スマートフォン
Claims (2)
- 既存の蜜蜂巣箱が収容可能な発砲合成樹脂で形成された断熱箱本体部と断熱箱蓋部にて構成し、前記断熱箱本体部は、一方の短側面下部には収容した蜜蜂巣箱の巣門と対向する位置に断熱箱巣門を設け、底面には断熱箱本体部内に外気を吸入するための吸気口を設け、該吸気口の上部に換気ファンを設置可能にした構造とし、前記断熱箱蓋部は、前記断熱箱本体部内に吸入した外気を排出するため、蓋の上面に上面排気口又は蓋の上側面に側面排気口のいずれか一方又は両方を形成して構成することを特徴とする、蜜蜂巣箱用換気断熱箱。
- 断熱箱本体部の底面に設置した換気ファンの制御は、該換気ファンの駆動回路に接続したスイッチにて手動で行う手段又はセンサーを接続した専用のコントローラーで設定した条件下において自動的に行う手段又はセンサーを接続した専用のコントローラーで設定した条件下において自動的に行うと共にインターネット経由で前記条件の変更や遠隔監視が行える手段のいずれかで行うことを特徴とする、請求項1に記載の蜜蜂巣箱用換気断熱箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001937U JP3217822U (ja) | 2018-05-09 | 2018-05-09 | 蜜蜂巣箱用換気断熱箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001937U JP3217822U (ja) | 2018-05-09 | 2018-05-09 | 蜜蜂巣箱用換気断熱箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3217822U true JP3217822U (ja) | 2018-09-06 |
Family
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109247266A (zh) * | 2018-09-13 | 2019-01-22 | 贵州云上蜂源生态农业科技有限公司 | 一种移动式多功能的养蜂装置 |
CN113163673A (zh) * | 2021-03-12 | 2021-07-23 | 安徽金日晟矿业有限责任公司 | 一种矿井用提升机自动化监控系统 |
JP2022519578A (ja) * | 2019-09-20 | 2022-03-24 | ヒョク ジョン, | 自動蜂掃い装置 |
JP7356144B2 (ja) | 2020-03-02 | 2023-10-04 | 丸東東海商事株式会社 | 蜜蜂巣箱用天蓋 |
-
2018
- 2018-05-09 JP JP2018001937U patent/JP3217822U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109247266A (zh) * | 2018-09-13 | 2019-01-22 | 贵州云上蜂源生态农业科技有限公司 | 一种移动式多功能的养蜂装置 |
CN109247266B (zh) * | 2018-09-13 | 2023-08-01 | 贵州云上蜂源生态农业科技有限公司 | 一种移动式多功能的养蜂装置 |
JP2022519578A (ja) * | 2019-09-20 | 2022-03-24 | ヒョク ジョン, | 自動蜂掃い装置 |
JP7196321B2 (ja) | 2019-09-20 | 2022-12-26 | ヒョク ジョン, | 自動蜂掃い装置 |
JP7356144B2 (ja) | 2020-03-02 | 2023-10-04 | 丸東東海商事株式会社 | 蜜蜂巣箱用天蓋 |
CN113163673A (zh) * | 2021-03-12 | 2021-07-23 | 安徽金日晟矿业有限责任公司 | 一种矿井用提升机自动化监控系统 |
CN113163673B (zh) * | 2021-03-12 | 2023-08-01 | 安徽金日晟矿业有限责任公司 | 一种矿井用提升机自动化监控系统 |
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