JP3217557U - 睡眠具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ツボを刺激すると同時に副交感神経を活性化させる睡眠具を提供する。
【解決手段】睡眠具1は、両目の周辺を覆うフェイスマスク2と、頸部を覆うネックピロー3とを備え、面ファスナー4により着脱自在としている。フェイスマスク2とネックピロー3とを面ファスナー4を貼り合せて一体化させるとき、睡眠具1の使用者の顔の形状に応じて貼り合せ位置を調整する。フェイスマスク2は、マスク本体内にチュービングヒーターを包み込んでおり、使用時に両目の周辺に熱を伝達することで、筋肉を弛緩させて血行を良くしリラックスさせる。ネックピロー3は、粒状の多数の押圧子が充填されており、同時に押圧子によって頸部のツボを刺激する。
【選択図】図1
【解決手段】睡眠具1は、両目の周辺を覆うフェイスマスク2と、頸部を覆うネックピロー3とを備え、面ファスナー4により着脱自在としている。フェイスマスク2とネックピロー3とを面ファスナー4を貼り合せて一体化させるとき、睡眠具1の使用者の顔の形状に応じて貼り合せ位置を調整する。フェイスマスク2は、マスク本体内にチュービングヒーターを包み込んでおり、使用時に両目の周辺に熱を伝達することで、筋肉を弛緩させて血行を良くしリラックスさせる。ネックピロー3は、粒状の多数の押圧子が充填されており、同時に押圧子によって頸部のツボを刺激する。
【選択図】図1
Description
本考案は、眠気を促進して不眠症を解消する睡眠具に関する。
眠気を促進する睡眠具としては安眠枕があり、種々のタイプの枕が使用されている。その中でも、頸部の後ろ側及びこの両側のツボを刺激する半円形状の凹部を上面に形成すると共に、凹部に遠赤外線輻射布を使用して成る安眠枕が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、U字筒状をした枕袋の内側底部に、硬質のパイプが横に寝せて収容されると共に、該パイプの収容部と枕袋の両先端部を除いた枕袋の内部に、枕充填材が充填されて、該枕充填材が充填されていない枕袋の両先端部が、その結び合わせ箇所を変更調整可能に互いに結び合わせてドーナツ型状にした安眠枕も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特許文献1の安眠枕は頸部のツボを刺激することで眠りを誘うものである。そして、特許文献2の安眠枕は、熟睡できるよう就寝時に頸椎を立ったままの自然体に近い状態に伸ばす構造としている。
質の良い眠りを得るには、副交感神経の働きを活性化させて身体をリラックスさせるのがよいことが知られている。しかしながら、頸部のツボを刺激したり或いは頸部を伸ばしたりするだけでは、周囲の環境や身体が興奮状態にある場合などの状況によっては、スムーズに眠りに入れないことがある。
上記点から本考案は、副交感神経を効果的に活性化させることでスムーズに眠りに入れる睡眠具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本考案による睡眠具は、少なくとも両目の周辺を覆うフェイスマスクと、頸部を覆うネックピローとから成る睡眠具であって、前記フェイスマスクは、体温より高い温度の発熱体と、前記発熱体を包み込んで両目の周辺に熱を伝えるマスク本体と、を備え、前記ネックピローは、多数の粒状の押圧子を収容して頸部と接する袋体を有して、前記フェイスマスクと前記ネックピローとは、取り外し自在としている。
前記マスク本体は、前記発熱体を挟み込む2枚のタオル地の布と、一方の前記タオル地の布と重なるシルクの布との3層構造とすれば、保温性や保湿性が高まる。
また、前記マスク本体は両目と共に両方のこめかみ及び耳を覆って熱を伝える構成とすることで筋肉が弛緩して血行が良くなり、加えて、これら部位に集中しているツボに温熱刺激を与えることで、身体がリラックスできる。
発熱体の温度は、37℃から40℃の範囲内とするのが、好適である。そして、発熱体を電気ヒーターで構成したときには、タイマーで発熱時間を制限することで、長時間に亘る皮膚への加温による低温火傷を防止する。
また、前記押圧子は適度な刺激を与えるのが好ましく、その一例としては、正立方体の各面に四角錐の突起を設けた形状がある。
本考案による睡眠具は、頸部のツボを刺激すると同時に、両目の周辺を温め副交感神経の活性化を促すことで、スムーズに眠りに入り易くすることができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。図1は本考案の一実施形態である睡眠具1を示している。睡眠具1は、両目と両方のこめかみ及び耳の周辺を覆うフェイスマスク2と、頸部を覆うネックピロー3とを面ファスナー4で繋げて構成される。
図2はフェイスマスク2の平面図、図3はそのA−A断面図を示している。フェイスマスク2のマスク本体5は、2枚のタオル生地5a、5bとシルク生地5cとを互いの周縁を縫合して作られる。フェイスマスク2は、シルク生地5cが皮膚と接触する面となっている。シルク生地5cを皮膚との接触面とすることで肌への保湿効果と共に美肌効果もある。
タオル生地5a、5bの間には、家庭用のコンセントから電源が供給されるビニールで被覆された柔軟性のある紐状のチュービングヒーター6が発熱体として配線されて、マスク本体5を暖かく保つ。そして、コンセントに差し込むプラグ7とフェイスマスク2に差し込まれるコネクタ8とのコードの間には、温度を調整するコントローラ9が設けられて、マスク本体5の温度をサーモスタットで検出して適切な温度に保持される。
コントローラ9は、サーモスタットでマスク本体5の温度を37℃から40℃の範囲内で保つように設定されている。この温度は人の体温より僅かに高い温度であり、顔に当てても熱いと感じることはない。このように、両目及びこめかみの周辺と耳を温めることで筋肉が弛緩して血行が良くなりリラックスできるため、快眠につながるばかりか、疲れ目や眼精疲労等にも効果が期待できる。
そして、目の周辺には、さん竹、瞳子りょう、睛明の各ツボがあり、また、耳には自律神経の交感神経と副交感神経とを調整するツボである神門やその他の体の各部位のツボが密集しており、マスク本体5が目、こめかみ、耳を温めてこれらのツボに温熱刺激を与えることで、対応する部位の血流が促されてリラックスできる。
チュービングヒーター6は、動作開始後から最大でも30分以内にコントローラ9のタイマーによって通電が遮断される。眠りに入るときには体温が徐々に下がり、リラックスできる副交感神経が交感神経より優位な状態で睡眠する。したがって、フェイスマスク2が温かいままだと交感神経が再び優位となって熟睡できなくなる。そこで、チュービングヒーター6の通電を遮断することで、副交感神経が優位な状態を維持する。また、長時間の加温による低温火傷を防ぐことにもなり、電源遮断後は、フェイスマスク2による光のシャットアウトで目を休めて安眠状態に保つ。
発熱体はチュービングヒーター6等の電気ヒーターに限らず、鉄粉を酸化反応させて発熱させる使い捨てタイプのカイロであってもよい。この場合、タオル生地5a、5bにはその間にカイロが差し替え可能なよう挿入部を設けることになる。
図4は、ネックピロー3を一部切欠の外観図で示しており、通気性の良い生地による細長形状の袋体で構成されて、中空内部には木材のチップやそばの実、合成樹脂のビーズ、合成樹脂製ストローの輪切り片、その他の粒状の押圧子10が充填されている。ネックピロー3は頸部に巻いたとき、頸部を固定すると共に押圧子10によって頸部にある天柱、風池の各ツボを刺激する。図5は合成樹脂のビーズによる好ましい押圧子10の一例を示しており、略12mm四方の立方体の各面から高さが略4mmの四角錐を突出させた多面体の形状としている。
ネックピロー3は、両端にフェイスマスク2に装着するための面ファスナー4の一方の面が取り付けられる貼付片5を備えている。そして、フェイスマスク2の両端の表面には面ファスナー4の他方の面が取り付けられて、ネックピロー3は貼付片5をフェイスマスク2に重ねて面ファスナー4の両方の面を貼り合せることで、フェイスマスク2と一体化する。よって、面ファスナー4の両面の貼り合せ位置を調整することで、フェイスマスク2が目とこめかみと耳とを正しく覆って且つ、ネックピロー3が頸部のツボを刺激可能な位置となるように、使用者は顔の形状に応じて正しく睡眠具1を装着することができる。尚、面ファスナー4に限らず、ボタンとボタンホール又はスナップボタンによってフェイスマスク2とネックピロー3とを着脱自在としてもよい。
以上の構成の睡眠具1を使用すれば、頸部に接するネックピロー3が押圧子10によって頸部の天柱、風池のツボを刺激して自律神経の乱れを整え、フェイスマスク2が両目及びこめかみの周辺と耳を温めて副交感神経の活性化を促すために、スムーズな眠りに入り易くなる。
1 睡眠具
2 フェイスマスク
3 ネックピロー
4 面ファスナー
5 マスク本体
6 チュービングヒーター
10 押圧子
2 フェイスマスク
3 ネックピロー
4 面ファスナー
5 マスク本体
6 チュービングヒーター
10 押圧子
Claims (6)
- 少なくとも両目の周辺を覆うフェイスマスクと、頸部を覆うネックピローとから成る睡眠具であって、
前記フェイスマスクは、
体温より高い温度の発熱体と、
前記発熱体を包み込んで両目の周辺に熱を伝えるマスク本体と、
を備え、
前記ネックピローは、多数の粒状の押圧子を収容して頸部と接する袋体を有して、前記フェイスマスクと前記ネックピローとは、取り外し自在としたことを特徴とする睡眠具。 - 前記マスク本体は、前記発熱体を挟み込む2枚のタオル地の布と、一方の前記タオル地の布と重なるシルクの布との3層構造であることを特徴とする請求項1に記載の睡眠具。
- 前記マスク本体は両目と共に両方のこめかみ及び耳を覆って熱を伝えることを特徴とする請求項1に記載の睡眠具。
- 前記発熱体は、37℃から40℃の範囲内で発熱することを特徴とする請求項1に記載の睡眠具。
- 前記発熱体は、電気ヒーターで構成されてタイマーで発熱時間を制限することを特徴とする請求項1に記載の睡眠具。
- 前記押圧子は、正立方体の各面に四角錐の突起を設けた形状であることを特徴とする請求項1に記載の睡眠具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002072U JP3217557U (ja) | 2018-06-05 | 2018-06-05 | 睡眠具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002072U JP3217557U (ja) | 2018-06-05 | 2018-06-05 | 睡眠具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3217557U true JP3217557U (ja) | 2018-08-16 |
Family
ID=63165709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3217557U (ja) |
-
2018
- 2018-06-05 JP JP2018002072U patent/JP3217557U/ja not_active Expired - Fee Related
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