JP3217483U - 導電性ステッカー - Google Patents
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Abstract
【課題】自己放電性能を向上することができる導電性ステッカーを提供する。【解決手段】導電性ステッカーには複数のスリットが形成され、当該スリットは、複数の角部Eを有する形状をなしている。スリットの長さ及び導電性シートの外縁部2a,2b,2c,2dの長さの合計によって定められる線長に対する、導電性シート中の角部Eの合計の個数の割合は、0.5(個数/mm)以上である。ここで、導電性ステッカー内において、自己放電は導電性ステッカー内に形成された角部Eにて特に発生する。従って、本実施形態に係る導電性ステッカーのように、導電性シートの線長に対する角部の合計の個数の割合を高くすることにより、高い自己放電性能を得ることができる。【選択図】図4
Description
本考案は、導電性ステッカーに関する。
従来、導電性ステッカーとして特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、自動車に貼り付けられる導電性ステッカーが記載されている。
ここで、導電性ステッカーにおいては、貼付け対象物に帯電した静電気を自己放電させる機能を向上することが求められていた。すなわち、導電性ステッカーの自己放電性能を向上することが要請されていた。
本考案の一形態に係る導電性ステッカーは、導電性シートと、導電性シートの一方の面に形成され、対象物と接合する接合層と、を備える導電性ステッカーであって、導電性シートには、複数のスリットが形成され、スリットは、複数の角部を有する形状をなし、スリットの長さ及び導電性シートの外縁部の長さの合計によって定められる線長に対する、導電性シート中の角部の合計の個数の割合は、0.5(個数/mm)以上である。
本考案の一形態に係る導電性ステッカーは、導電性シートと、導電性シートの一方の面に形成され、対象物と接合する接合層と、を備える導電性ステッカーであって、導電性シートには、複数のスリットが形成され、スリットは、所定の方向に沿って延びる本体部と、本体部に比して短く、当該本体部と交差する交差部と、を有する。
本考案によれば、導電性ステッカーの自己放電性能を向上することができる。
以下、添付図面を参照して、本考案の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本考案の実施形態に係る導電性ステッカー1を示す斜視図である。導電性ステッカー1は、対象物に貼付けられ、当該対象物に帯電した静電気を自己放電させるためのステッカーである。なお貼付け対象となる対象物として、自動車が挙げられる。導電性ステッカー1は、自動車のボディやガラスなどに貼り付けられてよい。なお、対象物として、自動車の他、飛行機、電車などが採用されてよい。
図1に示すように、導電性ステッカー1は、導電性シート2と、接合層3と、を備える。また、導電性シート2には複数のスリット20が形成される。なお、特定のパターンの形状及び配列で並べられた複数のスリット20によるパターンをスリットパターン50と称する場合がある。導電性ステッカー1は、長手方向に延びる帯状の長方形をなしている。導電性ステッカー1の寸法は特に限定されないが、自動車用途としては短辺方向の寸法(テープ幅)が10〜1000mmに設定され、長辺方向の寸法(テープ長)が30〜1000mmに設定されてよい。また、複数のスリット20は、導電性ステッカー1の長手方向(所定の方向)に沿って延びている。また、複数のスリット20は、導電性ステッカー1の短手方向に沿って並ぶように配置されている。図1においては、図4(a)の導電性シート2の形状が採用され、図7(b)に示すスリットパターン50が採用されている。ただし、導電性シート2の形状、スリットパターン50は、後述に詳細に説明される形状が採用されてよい。
図2(a)に示すように、導電性シート2と接合層3とは互いに積層されている。導電性シート2は、導電性の材料によって構成されるシート状の部材である。導電性シート2の材料は、例えば、アルミニウム、金、銀、銅などである。アルミニウムが採用される場合、導電性シート2に酸化防止加工がなされてよい。導電性シート2の厚みは特に限定されないが、例えば、0.01〜0.5mmに設定されてよい。接合層3は、導電性シート2の一方の面に形成される。接合層3は、導電性ステッカー1を対象物に貼り付けるときに、当該対象物と接合する層である。接合層3は、例えばアクリルなどの材料を含む粘着剤、またはゴムの材料などを含む粘着剤の層を導電性ステッカー1の一方の面に形成することで構成される。接合層3の厚みは特に限定されないが、例えば、0.01〜1mmに設定されてよい。
導電性ステッカー1は、アルミニウム、銅、ポリアセチレン等の導電性シート2、及び/若しくは、フィラー等又はそれ自体で導電性を有する粘着剤等の接合層3により導電性を有している。たとえば接触抵抗が1Ω/25x25mm2以下、0.1Ω/25x25mm2以下、又は0.05Ω/25x25mm2以下であってよい。
図2(b)に示すように、導電性シート2は、対象物への貼付けが行われる前段階(製造時や流通時)においては、剥離紙6及びカバーシート7で保護されている。剥離紙6は、導電性シート2のうち、接合層3側の面を覆っている。カバーシート7は、導電性シート2のうち、導電性シート2側の面を覆っている。導電性ステッカー1を対象物に貼り付ける時、剥離紙6及びカバーシート7は、導電性シート2から剥離される。
図3は、導電性ステッカー1の仕様態様の一例を示す図である。導電性ステッカー1は、特定部位及び特定部位近傍に帯電した正の電荷の静電気のエネルギーに応じて自己放電する帯電抑制材として機能する。導電性ステッカー1は、自動車10のうち、正の電荷を帯びた空気流Aが車体の表面に沿った流れから表面から離れた流れに変化し始める特定部位に設けることにより、車体の特定部位周りの静電気を電気的に中和除電させることができる。そのため、正に帯電した車体の表面と、正の電荷を帯びている空気流との間に反発力が発生しにくくなり、車体の特定部位周りの空気流Aが剥離しにくくなって、空気流Aの乱れを低減することができる。これにより、自動車10の空気抵抗を低減させ、かつ空気流Aの乱れに起因する自動車10の振動を抑制して自動車10の操縦安定性を向上させることができる。図3に示す例においては、導電性ステッカー1は、自動車10のバンパー14の両端側における裏面側に貼り付けられている。従って、導電性ステッカー1は、バンパー14の両端付近における空気流Aの剥離を抑制できる。なお、自動車10における導電性ステッカー1の貼付け箇所は特に限定されるものではなく、バンパー14の他、フロントガラスの端部、エンジンフード、天井などに貼付けてもよい。
次に、図4〜図7を参照して、導電性ステッカー1の更に詳細な構成について説明する。まず、図4を参照して、導電性シート2の外縁部の形状について説明する。ここでは、図4(a)に示す形状の導電性シート2を「導電性シート2A」とし、図4(b)に示す形状の導電性シート2を「導電性シート2B」とし、図4(c)に示す形状の導電性シート2を「導電性シート2C」とする。なお、導電性シート2Aのうち、グレースケールが付された領域は、スリットパターン50が形成される領域を示している。スリットパターン50として、図5(b)〜図7に示すいずれかのスリットパターンが形成される。
図4(a)に示すように、導電性シート2Aは、四方に外縁部2a,2b,2c,2dを有する。外縁部2a,2bは互いに対をなす長辺側の外縁部である。外縁部2c,2dは互いに対をなす短辺側の外縁部である。外縁部2a,2b,2c,2dは、直線を描くように構成されている。
図4(b),(c)に示すように、導電性シート2B,2Cの外縁部2a,2b,2c,2dのうち、少なくとも互いに対をなす外縁部は、角部Eを有する波形の形状をなしている。具体的には、図4(b)に示すように、導電性シート2Bの短辺をなす外縁部2c,2dは、角部Eを有する波形の形状をなしている。波形の形状は、外縁部2c,2dの全域にわたって形成されている。導電性シート2Bの長辺をなす外縁部2a,2bは、直線を描くように構成されている。図4(c)に示すように、導電性シート2Cの短辺をなす外縁部2c,2dは、角部Eを有する波形の形状をなしている。波形の形状は、外縁部2c,2dの全域にわたって形成されている。導電性シート2Cの長辺をなす外縁部2a,2bは、角部Eを有する波形の形状をなしている。波形の形状は、外縁部2a,2bの全域にわたって形成されている。角部Eを有する波形の形状は、複数の三角形状の突出部8を外縁部が延びる方向に連続的に並べることによって構成される。従って、波形の形状は、V字状の山部と谷部が連続した形状をなす。山部の頂部と谷部の底部が角部Eを構成する。
なお、図4(b),(c)に示す形態の他、外縁部2a,2bに波形の形状が形成され、外縁部2c,2dが直線を描いてもよい。また、波形形状は、外縁部2a,2b,2c,2dのうちの一部の領域に形成されてもよい。
次に、図5〜図7を参照してスリットパターン50について説明する。各スリットパターン50におけるスリット20は、複数の角部Eを有する形状をなす。ここでは、図5(a)に示す比較例に係るスリットパターン50を「スリットパターン50A」とする。本実施形態に係るスリットパターン50として、図5(b)に示すスリットパターン50を「スリットパターン50B」とし、図6(a)に示すスリットパターン50を「スリットパターン50C」とし、図6(b)に示すスリットパターン50を「スリットパターン50D」とし、図7(a)に示すスリットパターン50を「スリットパターン50E」とし、図7(b)に示すスリットパターン50を「スリットパターン50F」とする。なお、各スリットパターン50におけるスリット20の幅は、特に限定されないが、0.01〜1mmに設定される。
図5(b)に示すように、スリットパターン50Bにおいて、スリット20は、導電性シート2の長手方向(所定の方)向に沿って延びる本体部21と、本体部21に比して短く、当該本体部21と交差する交差部22と、を有する。本体部21は、長手方向と平行をなして直線状に延びる。交差部22は、本体部21と直交するように延びる。交差部22は、当該交差部22の中央位置にて本体部21と交差する。なお、スリット20のうち、短手方向において最も外側に配置されるスリット20では、交差部22は、本体部21よりも短手方向における外側へ突出しないように形成される。交差部22は、長手方向に当ピッチに形成される。また、一のスリット20の交差部22と、短手方向に隣り合うスリット20の交差部22とは、長手方向において同位置に配置される。本体部21の線分と交差部22の線分との間に一つの角部Eが形成される。従って、本体部21と交差部22とが交差する部分には、合計4つの角部Eが形成される。ただし、交差部22が本体部21から突出しないように交差する箇所や、交差部22が本体部21の端部と交差する箇所では、その分の角部Eの数は減少する。交差部22のピッチに対応する寸法L5は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。隣り合うスリット20同士の本体部21間の寸法L6は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。隣り合うスリット20同士の交差部22間の寸法L7は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。
図6(a)に示すように、スリットパターン50Cは、スリットパターン50Bのスリット20に対して、交差部23を追加したパターンを有する。本体部21と交差部22とが交差する部分に対して交差部23が更に交差する。ここで、一の本体部及び一の交差部をそれぞれ一本のラインと見なす。この場合、スリット20は、ラインが三本交差する部分を有する。交差部23は、本体部21に対して、紙面の左側から右側へ向かって下側へ45°で傾斜するように交差する。本体部21の線分と交差部22,23の線分との間、及び交差部22の線分と交差部23の線分との間に、それぞれ一つの角部Eが形成される。従って、本体部21と交差部22と交差部23とが交差する部分には、合計6つの角部Eが形成される。ただし、交差部22,23が本体部21から突出しないように交差する箇所や、交差部22,23が本体部21の端部と交差する箇所では、その分の角部Eの数は減少する。隣り合うスリット20同士の交差部23間の斜め方向の寸法L10は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。
図6(b)に示すように、スリットパターン50Dは、スリットパターン50Cのスリット20に対して、交差部24を追加したパターンを有する。本体部21と交差部22,23とが交差する部分に対して交差部24が更に交差する。この場合、スリット20は、ラインが四本交差する部分を有する。交差部24は、本体部21に対して、紙面の左側から右側へ向かって上側へ45°で傾斜するように交差する。本体部21の線分と交差部23,24の線分との間、交差部22の線分と交差部23の線分との間、及び交差部22の線分と交差部24との線分との間に、それぞれ一つの角部Eが形成される。従って、本体部21と交差部22と交差部23と交差部24とが交差する部分には、合計8つの角部Eが形成される。ただし、交差部22,23,24が本体部21から突出しないように交差する箇所や、交差部22,23が本体部21の端部と交差する箇所では、その分の角部Eの数は減少する。隣り合うスリット20同士の交差部24間の斜め方向の寸法L12は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。
図7(a)に示すように、スリットパターン50Eは、スリットパターン50Eのスリット20に対して、交差部22を除いたパターンを有する。本体部21の同位置に対して交差部23,24が交差する。この場合、スリット20は、ラインが三本交差する部分を有する。また、一のスリット20において交差部23,24が交差する箇所と、隣のスリット20において交差部23,24が交差する箇所は、半ピッチ分だけ長手方向にずれている。本体部21の線分と交差部23,24の線分との間、及び交差部23の線分と交差部24の線分との間に、それぞれ一つの角部Eが形成される。従って、本体部21と交差部23と交差部24とが交差する部分には、合計6つの角部Eが形成される。ただし、交差部23,24が本体部21から突出しないように交差する箇所や、交差部23,24が本体部21の端部と交差する箇所では、その分の角部Eの数は減少する。一のスリット20において交差部23,24が交差する箇所と、隣のスリット20において交差部23,24が交差する箇所との間の寸法L13は、特に限定されないが、1〜10mmに設定されてよい。本体部21と交差部23,24との間の角度θ2は、特に限定されないが、60°前後の40〜80°に設定されてよい。
図7(b)に示すように、スリットパターン50Fにおいて、スリット20の本体部29は、角部Eを有する波形の形状をなして導電性シート2の長手方向(所定の方向)に沿って延びる。波形の形状は、V字状の山部と谷部が連続した形状をなす。本体部29は、図7(b)において紙面の左側から右側へ向かって上側へ傾斜する直線部29aと、下側へ傾斜する直線部29bと、を有する。直線部29aと直線部29bとが交差することで、紙面の上側へ向かって凸となる部分に一つの角部Eが形成される。また、直線部29aと直線部29bとが交差することで、紙面の下側へ向かって凸となる部分に一つの角部Eが形成される。なお、一の本体部29の角部Eと、短手方向に隣り合う本体部29の角部Eとは、長手方向において同位置に配置される。隣り合う本体部29同士の直線部29a間の寸法L1は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。隣り合う本体部29同士の直線部29b間の寸法L2は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定されてよい。一本の直線部29bの寸法L3は、特に限定されないが、1〜10mmに設定されてよい。一本の直線部29aの寸法L4は、特に限定されないが、1〜10mmに設定されてよい。直線部29aと直線部29bとの間の角部Eの角度θ1は、90°前後の50〜130°に設定されてよい。
スリットパターン50Fは、上述の本体部29に対して、交差部26,27を追加したパターンを有する。交差部26は、紙面の左側から右側へ向かって下側へ傾斜して、直線部29aに対して直交するように交差する。一つの直線部29aに対して、二つの交差部26が等ピッチで交差する。交差部27は、紙面の左側から右側へ向かって上側へ傾斜して、直線部29bに対して直交するように交差する。一つの直線部29bに対して、二つの交差部27が等ピッチで交差する。直線部29aと交差部26とが交差する部分には、合計4つの角部Eが形成される。直線部29bと交差部27とが交差する部分には、合計4つの角部Eが形成される。交差部26,27の長さの寸法L17は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定される。交差部26,27のピッチの寸法L16は、特に限定されないが、0.5〜5mmに設定される。
上述のように、導電性シート2中には、複数の角部Eが形成される。導電性シート2の複数のスリット20には、複数の角部Eが形成される。また、図4(b),(c)の導電性シート2には、突出部8によって形成される波形のパターンにおいて、山部に角部Eが形成され、且つ、谷部に角部Eが形成される。導電性ステッカー1の線長は、スリット20の長さ及び導電性シート2の外縁部2a,2b,2c,2dの長さの合計によって定められる。図6(b)のようにスリット20が本体部21と交差部22,23,24を有する場合、スリット20の線長には、本体部21の全長に加え、交差部22,23,24の全長が含まれる。外縁部2a,2b,2c,2dの少なくともいずれかに突出部8による波形のパターンが形成される場合、該当箇所の線長は、突出部8の外縁部の線長の合計となる。
上述のように定義された線長に対する、導電性シート2中の角部Eの合計の個数の割合(以下、単に「割合」と称する場合がある)は、0.5(個数/mm)以上に設定されてよい。また、割合は、0.8(個数/mm)以上であってよい。なお、これらの数値は、有効数値一桁で示される数値である。
次に、本実施形態に係る導電性ステッカー1の作用・効果について説明する。
本考案の実施形態に係る導電性ステッカー1は、導電性シート2と、導電性シート2の一方の面に形成され、対象物と接合する接合層3と、を備える導電性ステッカー1であって、導電性シート2には、複数のスリット20が形成され、スリット20は、複数の角部Eを有する形状をなし、スリット20の長さ及び導電性シート2の外縁部2a,2b,2c,2dの長さの合計によって定められる線長に対する、導電性シート2中の角部Eの合計の個数の割合は、0.5(個数/mm)以上である。
本実施形態に係る導電性ステッカー1には複数のスリット20が形成され、当該スリット20は、複数の角部Eを有する形状をなしている。スリット20の長さ及び導電性シート2の外縁部2a,2b,2c,2dの長さの合計によって定められる線長に対する、導電性シート2中の角部Eの合計の個数の割合は、0.5(個数/mm)以上である。ここで、導電性ステッカー1内において、自己放電は導電性ステッカー1内に形成された角部Eにて特に発生する。従って、本実施形態に係る導電性ステッカー1のように、導電性シート2の線長に対する角部の合計の個数の割合を高くすることにより、高い自己放電性能を得ることができる。以上により、導電性ステッカーの自己放電性能を向上することができる。
割合は、0.8(個数/mm)以上であってよい。この場合、導電性ステッカーの自己放電性能を更に向上できる。
本考案の実施形態に係る導電性ステッカー1は、導電性シート2と、導電性シート2の一方の面に形成された接合層3と、を備える導電性ステッカー1であって、導電性シート2には、複数のスリット20が形成される。そして、図5(b)に示すスリット20は、長手方向に沿って延びる本体部21と、本体部21に比して短く、当該本体部21と交差する交差部22と、を有する。図6(a)に示すスリット20は、長手方向に沿って延びる本体部21と、本体部21に比して短く、当該本体部21と交差する交差部22,23と、を有する。図6(b)に示すスリット20は、長手方向に沿って延びる本体部21と、本体部21に比して短く、当該本体部21と交差する交差部22,23,24と、を有する。図7(a)に示すスリット20は、長手方向に沿って延びる本体部21と、本体部21に比して短く、当該本体部21と交差する交差部23,24と、を有する。図7(b)に示すスリット20は、長手方向に沿って延びる本体部29と、本体部29に比して短く、当該本体部29と交差する交差部26,27と、を有する。
ここで、導電性ステッカー1内において、自己放電は導電性ステッカー1内に形成された角部Eにて特に発生する。本実施形態に係る導電性ステッカー1には複数のスリット20が形成される。これに対し、本体部21に交差する交差部22,23,24及び本体部29に交差する交差部26,27を形成することで、スリット20中における角部Eの数を増やすことができる。以上により、導電性ステッカー1の自己放電性能を向上することができる。
一の本体部及び一の交差部をそれぞれ一本のラインとした場合、スリット20は、ラインが三本以上交差する部分を有する。例えば、図6(a)では、本体部21と交差部22,23が交差することで、スリット20は三本のラインが交差する部分を有する。図6(b)では、本体部21と交差部22,23,24が交差することで、スリット20は四本のラインが交差する部分を有する。図7(a)では、本体部21と交差部23,24が交差することで、スリット20は三本のラインが交差する部分を有する。このように、三本以上のラインが交差することで、角部Eの数を増やすことができる。
図7(b)に示すように、スリット20は、角部Eを有する波形の形状をなして長手方向に沿って延びてよい。これにより、本体部29においても、長手方向に沿って複数の角部Eを形成することができる。
導電性シート2の外縁部のうち、少なくとも互いに対をなす外縁部2a,2b及び外縁部2c,2dは、角部Eを有する波形の形状をなしてよい。この場合、スリット20のみならず、外縁部にも複数の角部Eを形成することができる。
上述の導電性ステッカー1は、自動車10に貼り付けられる。これにより、導電性ステッカー1は、自動車10の貼付箇所において自己放電を行うことで、当該箇所における空気流Aの剥離を抑制し、空気流Aの乱れを低減することができる。従って、自動車10の空気抵抗を低減させ、かつ空気流Aの乱れに起因する自動車10の振動を抑制して自動車10の操縦安定性を向上させることができる。
本考案は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、本考案の趣旨から逸脱しない範囲で、導電性シート2の形状、及びスリット20の形状や個数を適宜変更してよい。また、上述の実施形態では、一枚の導電性シート2の中には一種類のスリットパターンが形成されていたが、一枚の導電性シートの中に、複数種類のスリットパターンが形成されていてもよい。
[実施例]
次に、本考案の実施例について説明する。ただし、本考案は、以下の実施例に限定されるものではない。
次に、本考案の実施例について説明する。ただし、本考案は、以下の実施例に限定されるものではない。
接触抵抗が0.01Ω/25x25mm2のアルミ箔導電性テープに対しスリット加工を施す。図8に示すように、図5に示すスリットパターン50Aが採用され、導電性シート2の形状として図4(a)の導電性シート2Aの形状が採用された導電性ステッカー1を比較例とした。スリットパターン50Aは、スリットパターン50Fから交差部26,27を除いた構成を有する。また、図5(b)に示すスリットパターン50Bが採用されたものを実施例1−1,1−2,1−3とした。図6(a)に示すスリットパターン50Cが採用されたものを実施例2−1,2−2,2−3とした。図6(b)に示すスリットパターン50Dが採用されたものを実施例3−1,3−2,3−3とした。図7(a)に示すスリットパターン50Eが採用されたものを実施例4−1,4−2,4−3とした。図7(b)に示すスリットパターン50Fが採用されたものを実施例5−1,5−2,5−3とした。また、実施例1−1の導電性シート2の形状として図4(a)に示す導電性シート2Aを採用した。実施例1−2の導電性シート2の形状として図4(b)に示す導電性シート2Bを採用した。実施例1−3の導電性シート2の形状として図4(c)に示す導電性シート2Cを採用した。他の実施例の導電性シート2の形状についても、実施例1−1,1−2,1−3と同趣旨の組み合わせを採用した。
比較例及び各実施例のテープ幅及びテープ長として図8に示す値を採用した。また、図5〜図7に示される寸法として次の値を採用した。すなわち、寸法L1を2mmとし、寸法L2を2mmとし、寸法L3を5mmとし、寸法L4を5mmとし、角度θ1を90°とした。また、寸法L5を3.5mmとし、寸法L6を3.5mmとし、寸法L7を1.5mmとした。寸法L10を1.5mmとし、寸法L12を1.5mmとした。寸法L13を3mmとし、角度θ2を60°とした。寸法L16を2mmとし、寸法L17を2mmとした。また、図4に示す1つあたりの突出部8の大きさを3mmとした。図5〜図6及び図7(b)に示す各スリットパターン50A〜50D,50Fのスリット20を8本とした。図7(a)に示すスリットパターン50Eのスリット20を10本とした。
上述のような構成を有する比較例及び各実施例について、線長(mm)の合計を測定し、角部Eの個数をカウントした。結果を図8に示す。また、線長(mm)の合計に対する角部Eの合計の個数の割合を計算し、図8の「割合」の欄に示す。ただし、当該「割合」の欄には、「[個数(個)/線長(mm)]×100」という式によって求められるパーセンテージを示した。なお、実施例4−1〜4−3の結果を「個数(個)/線長(mm)」の単位で示し、且つ、有効数値一桁で示した場合、いずれの結果も「0.5(個数/mm)」となる。
1…導電性ステッカー、2…導電性シート、3…接合層、20…スリット、21,29…本体部、22,23,24,26,27…交差部、10…自動車。
Claims (7)
- 導電性シートと、
前記導電性シートの一方の面に形成され、対象物と接合する接合層と、
を備える導電性ステッカーであって、
前記導電性シートには、複数のスリットが形成され、
前記スリットは、複数の角部を有する形状をなし、
前記スリットの長さ及び前記導電性シートの外縁部の長さの合計によって定められる線長に対する、前記導電性シート中の前記角部の合計の個数の割合は、0.5(個数/mm)以上である、導電性ステッカー。 - 前記割合は、0.8(個数/mm)以上である、請求項1に記載の導電性ステッカー。
- 導電性シートと、
前記導電性シートの一方の面に形成され、対象物と接合する接合層と、
を備える導電性ステッカーであって、
前記導電性シートには、複数のスリットが形成され、
前記スリットは、所定の方向に沿って延びる本体部と、前記本体部に比して短く、当該本体部と交差する交差部と、を有する、導電性ステッカー。 - 一の前記本体部及び一の前記交差部をそれぞれ一本のラインとした場合、前記スリットは、前記ラインが三本以上交差する部分を有する、請求項3に記載の導電性ステッカー。
- 前記スリットは、角部を有する波形の形状をなして前記所定の方向に沿って延びる、請求項3又は4に記載の導電性ステッカー。
- 前記導電性シートの外縁部のうち、少なくとも互いに対をなす外縁部は、角部を有する波形の形状をなしている、請求項3〜5の何れか一項に記載の導電性ステッカー。
- 自動車に貼り付けられる、請求項1〜6の何れか一項に記載の導電性ステッカー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2018002013U JP3217483U (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 導電性ステッカー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023126133A (ja) * | 2022-02-28 | 2023-09-07 | 一般社団法人日本アーシング協会 | 静電気除去システム |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018002013U patent/JP3217483U/ja active Active
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