JP3217406B2 - 複合材料で作られている伝動軸を製造する方法 - Google Patents

複合材料で作られている伝動軸を製造する方法

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ルーヨ ミシェル
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、複合材料で作られている伝動軸
を製造する方法であって、熱硬化性樹脂を含浸させられ
ている強化用繊維からなる外層を形成する、少なくとも
1つの工程を具備しているタイプのものに関する。
【0002】例えば自動車産業で使用される、チューブ
状の伝動軸の製作を特に可能にする、そのタイプの種々
の製造方法が、知られている。
【0003】美しい外観を伝動軸に与えるべく、他方、
耐老化性、特に湿潤老化と呼ばれている現象に対する耐
性を向上させるべく、そのような方法によって製造され
る伝動軸の外側表面の状態を、実質的に連続的な樹脂層
を形成することにより、可能な限り均一にするというこ
とは、望ましいとされてきている。過剰な含浸樹脂を除
去し得ることも、望ましい。
【0004】これらの目的を達成すべく、上述のタイプ
の製造方法であって、編物で作られている周辺シース
を、熱重合サイクルにおいて樹脂を硬化させる前に、外
層上に取り付けることを特徴としているものを、本発明
は、提案する。
【0005】本発明の他の特徴によると、−シースは、
熱可塑性樹脂の糸を用いて編まれており、その熱可塑性
樹脂の糸は、熱重合サイクルの間の樹脂の温度の変化に
実質的に対応する温度変化にさらされると収縮する能力
を有しており、−シースにおける軸方向の引張力は、シ
ースが外層の周りで半径方向に収縮することを引き起こ
すような態様で、維持され、−編物で作られているシー
スは、外層上へのその取り付けの前に、その直径を増大
させるべく、弾性的に変形させられ、−取り付け工程
は、伝動軸の外層の周りで、シースを丸編みすることを
備えている。
【0006】チューブ状の伝動軸が製作される場合に
は、外層を形成する工程は、特に、熱硬化性樹脂を含浸
させられている強化用繊維を、円形断面のコアの上に載
置することからなっている。
【0007】また、本発明の主題は、上述の方法によっ
て製造される、伝動軸、特にチューブ状の伝動軸であ
る。
【0008】繊維で強化されている合成樹脂で作られて
いるチューブ状の伝動軸は、既知の種々の方法によって
製造され得、これらの方法においては、少なくとも1つ
の層が、硬化性合成樹脂を含浸させられている強化用繊
維(例えば炭素繊維)で形成され、これらの強化用繊維
は、例えば、巻繊マンドレル又は巻繊コアの周りに所定
の巻繊角で巻き付けられ、次いで、組立体は、例えば8
0〜150℃の、比較的高い温度まで加熱されることに
より、熱の作用の下で硬化させられる。この加熱工程の
後、組立体は、周囲温度まで冷却される。
【0009】編物で作られている周辺シースを、上述の
ようにして形成された外層の上に、樹脂を硬化させる作
業の前に、取り付けることにより、上述のような製造方
法を申し分のないものにすることを、本発明は、提案す
る。
【0010】本発明に言う意味での、編物は、編物産業
において使用されている技法に従って、それ自体で相互
に絡まされている1本の糸により又は共同で相互に絡ま
されている数本の糸により、製造される製品を意味し、
その技法においては、糸は、規則的なループの形態で、
それら自体の上に折り返され、そして、それらのループ
は、相互に結び付けられており、編目と呼ばれている。
【0011】従って、用語「編目」は、対称的に配置さ
れている2つのS字形の形態を概ね有している糸のルー
プを意味し、その形態は、糸の4つの湾曲部に結び付け
られている他のループの助けによって維持される。
【0012】糸は、編目において直線状に配列されてお
らず、何回も湾曲させられているので、この編目組立体
(編地とも呼ばれる)は、あらゆる方向に容易に伸張させ
られ、そして、糸の弾性は、その編目組立体が元の形状
に戻ることを引き起こすのに寄与し、上述のようにして
製作された編み製品を弾性にする。
【0013】弾性は、編地又は編物の最も重要な特徴で
ある。
【0014】従って、本発明は、例えば丸編みの、シー
スを用いることを提案し、そのシースは、ソックス及び
ストッキングのような、衣料分野において使用されてい
る編地で作られている物品と同種のものである。
【0015】本発明は、例えばポリアミド糸のような、
熱可塑性樹脂の糸で作られている編みシースを使用する
ことを提案し、その熱可塑性樹脂の糸は、重合サイクル
の間の樹脂の温度に対応する温度の範囲内の温度にさら
されると収縮する能力を有するように選択される。
【0016】この特徴は、シースを外層上へ取り付ける
ことを通して、編地構造に起因する「弾性」作用と、糸
を構成する熱可塑性材料の熱収縮現象に起因する「弾
性」作用とを結び付けることを可能にし、もって、樹脂
を含浸させられている繊維で作られている外層上への半
径方向の圧力の作用が、樹脂がシースを含浸し且つ樹脂
がシースを少なくとも部分的に通過することを引き起こ
すような態様で、得られ、これにより、樹脂の連続的な
外層が、伝動チューブの外側部に得られると共に、余分
な樹脂が、外側部に向かって移動させられる。
【0017】半径方向の圧力の作用を強めるべく、シー
スの軸方向の収縮作用に抗するような態様で、重合サイ
クルの間のシースにおける軸方向の引張力を維持するこ
とは、可能であり、これにより、シースは、半径方向に
収縮させられ、即ち、シースは、縮径させられ、もっ
て、外層は、圧縮される。
【0018】変形例によると、外層上への編みシースの
取り付けの前に、その直径を大きくすべく、最初に編み
シースを半径方向に弾性的に変形させることが、可能で
あり、これにより、外層上への半径方向の圧力の作用か
ら一層多くの利益を得ることが、可能になる。
【0019】外層上への編みシースの取り付けの前に、
編みシースは、縫合により若しくは縫合によらずに、製
作され得、又は、変形例によると、編みシースは、丸編
機であって伝動軸がこの丸編機を通過するものの助けに
より、現場において、伝動軸の外層の周りで丸編みされ
得る。
【0020】シースがその取り付けの前に編まれている
場合においては、伝動軸と同軸であり且つより大きな直
径のものである外側のチューブの助けによって又は線形
変位ハンドリング装置の助けによってシースを運ぶこと
により、それを外層上に取り付けることが、可能であ
る。
【0021】本発明に係る方法は、中実の複合構造を有
する伝動軸又はチューブ状の伝動軸であって、両方の場
合とも、要求されている品質の表面状態を所有している
外側表面を有しているものを製作することが、可能であ
る。
【0022】シースを構成している糸は、好適に、樹脂
が殆ど流動性になる温度において、即ち、重合サイクル
の、ゲル化部分と呼ばれている、第1の部分の間に、収
縮作用が起こるような態様で、選択される。
【0023】本発明は、円筒形の軸であって、均一の、
円形の断面を有しているものの製造に限定されず、軸で
あって、その長さ全体に亘って変化し得る、円形でない
断面を有しているものにも適用され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 3/02 B29C 63/40 B60B 35/12 B60K 17/22 B29L 31:06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合材料で作られている伝動軸を製造す
    る方法であって、 熱硬化性樹脂を含浸させられている強化用繊維の層を形
    成する工程と、 相互に絡まされている、糸のループからなる伸縮性の編
    物である周辺シースを、熱硬化性樹脂を含浸させられて
    いる強化用繊維の層の上に、熱硬化性樹脂を硬化させる
    前に、取り付ける工程であって、前記周辺シースの編み
    構造は、前記周辺シースに弾性及び伸縮性を与え、糸
    は、熱硬化性樹脂の重合温度範囲内の温度にさらされる
    と収縮する能力を有する材料のものである、ものと、 前記熱硬化性樹脂を含浸させられている強化用繊維の層
    と前記周辺シースとの組立体を、前記熱硬化性樹脂の重
    合温度範囲内の温度にする工程と、 を具備し、 前記熱硬化性樹脂は、前記周辺シースを含浸すると共
    に、前記周辺シースの弾性及び収縮によって生成される
    半径方向の圧力の作用により、前記周辺シースを少なく
    とも部分的に通過し、前記熱硬化性樹脂は、連続的な外
    側樹脂層を画成し、前記熱硬化性樹脂は、硬化させら
    れ、前記周辺シース及び前記外側樹脂層は、前記熱硬化
    性樹脂が硬化させられた後にも維持され、もって、前記
    周辺シース及び前記外側樹脂層が、前記伝動軸の最外側
    層を構成する、方法。
  2. 【請求項2】 前記周辺シースを前記強化用繊維の上に
    取り付ける前に、前記周辺シースの直径を増大させるべ
    く、前記周辺シースを半径方向に弾性的に変形させると
    共に、重合の間、前記周辺シースにおける軸方向の引張
    力を維持する工程を更に具備する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 編物で作られている前記周辺シースが、
    前記熱硬化性樹脂を含浸させられている強化用繊維の上
    にそれが取り付けられる前に、その直径を増大させるべ
    く、弾性的に変形させられる請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記周辺シースを取り付ける工程が、伝
    動軸の前記熱硬化性樹脂を含浸させられている強化用繊
    維の周りで、周辺シースを丸編みする工程を備えている
    請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記熱硬化性樹脂を含浸させられている
    強化用繊維の層を形成する工程が、熱硬化性樹脂を含浸
    させられている強化用繊維を、コアの周りに載置するこ
    とを含む請求項1の方法。
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