JP3217349B2 - 二次封じ込め装置と方法 - Google Patents

二次封じ込め装置と方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は一次パイプ装置から漏洩し得る材料の逃げ
を防止する二次封じ込め装置に関し、特にパイプの短部
を収容するパイプソケットを有するパイプ継手により各
種の形態で結合されるパイプの一次パイプ継手装置用の
二次封じ込め装置と方法に関する。パイプは一次装置か
らの流体の漏洩を防止するための各種のソケットに取付
けられ密封される。
〔従来の技術〕
一次パイプ装置からの漏洩による汚染から環境を保護
することは今日では主要な問題となっており、産業と政
府の両方から益々関心を寄せられている。現存の流出物
の清掃化と既存の又は新しい封じ込め装置によるなおい
っそうの汚染防止の両方に益々関心と努力が払われてい
る。かかる流出物の結果はきわめて重大になっており、
清掃努力の経費も莫大になって、環境上と経済上の両方
で、危険な物質、代表的には化学および石油製品と、か
つ汚物をも含む危険な物質の漏洩を防止することが重要
になる。
現在合衆国における政府の法規は多くの新設備、例え
ば化学貯蔵装置上に二次封じ込め装置を配置することを
要求しており、数年内に多くの既存の装置にも二次封じ
込め装置が要求されることになる。現在でも、漏洩した
り漏洩の疑いがある一次パイプ装置があり、保護の二次
封じ込め装置の設備を必要としている。したがって実用
的かつ経済的な二次封じ込め装置が顕著に要求される. 幾つかの異なる提案がこの二次封じ込め問題に関して
提案されているが、比較的最近のものは米国特許第4,78
6,088号に記載されている。この特許は二重封じ込め熱
可塑性パイプ組立体を開示しているが、この組立体は比
較的複雑な抑制継手とパイプ継手により接合される封じ
込めパイプと受けパイプとを含み、幾つかのパイプが一
次パイプ継手のまわりに溶接されるように割り形となっ
ている。他の二重封じ込め提案は、幾つかの総体的に関
係する二重装置、接続具などについて、この特許の詳細
な説明で確認され論述されている。
二重封じ込め装置のもう一つの例は米国特許第4,374,
596号であり、これは一緒にパチンと嵌まる長手方向に
分割されたパイプ部分と、パイプ取付具を有する電気的
ダクト接続具を開示している。また、米国特許第3,752,
395号は略同様な割りエルボ継手を示している。他の代
表的な従来の二次封じ込めパイプ装置と要素は、米国特
許第3,721,270号、米国特許第3,802,456号、米国特許第
4,422,675号および米国特許第4,673,926号に示され、す
べて一次パイプと継手からの漏洩の封じ込めに関連して
いる。米国特許第4,673,926号はかかる装置の重要な補
助装置である二次封じ込め装置における漏洩探知器と信
号手段の設置を例示しているので、一次装置から二次装
置への漏洩を止める修正処理をすることができる。
なお、もう一つの提案はカリフォルニア州のロスアン
ジェルス氏その他のハリソン・インダストリアル・プラ
スチックス社によるもので、ポリ塩化ビニル(PVC)の
ような材料の標準的な熱可塑性パイプ取付具を使用し、
パイプ上に入子式に嵌合され、特大の二次封じ込め取付
具により、従来の一次パイプ継手上に接合される特大の
封じ込めパイプを有し、この取付具は一次パイプ継手の
まわりに、はまぐり貝殻状に再組立される二部片を有
し、通常は鋸で切断されている。その場合、これらの取
付具は鋸で切断されら縁部の熱間溶接などにより互いに
接着され、通常は密封セメントで二次パイプを適宜密封
する。半径方向に延びる指片をもつ円弧状のスペーサが
いろいろな大きさで提供され、二つのパイプ装置を同軸
状で隔置して維持する。
〔発明が解決しようとする課題〕
有効で実用的にして合理的な価格の二次封じ込め装置
を提供するための、上記した従来のあらゆる努力にも拘
らず、完全に満足できる装置は未だ存在しない。多くの
ものは製造、組立または設置に不当な複雑さとコストで
悩んでおり、大部分は旧型装置を改造して有効な二次封
じ込めを行うためには、現在の一次装置では実用的な適
用をすることができない。
この発明の主要な目的は、上記の必要性を満たし、設
置が簡単で経済的に行なわれ、元の設備の一部と現存の
一次パイプ装置を改造した装置の両方を用い、複雑な装
置を要しない迅速・容易に設備され、かつ組立中容易に
点検することができ、その後のこの装置の完全性を確保
するために完全な密封を行う二次封じ込め装置を提供す
ることにある。更にこの発明の装置の場合、一次装置に
おける漏洩の位置定めと、一次と二次装置の両方の修理
が容易に行うことができる。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的のために、この発明は、多数の継手部分、
好ましくは継手の分割線において比較的広幅の接合面を
もつ二つの継手部分によって形成される二次封じ込め割
り継手で、この接合面間に形成される内部密封路と、パ
イプソケットの内面の溝として形成されこのソケット内
のパイプの端部に重なる追加の内部密封路とを有する二
つの継手部分からなる二次継手を使用する。例示の実施
例の場合、パイプソケットの通路は接合面内の通路と連
通し、パイプ継手の内部のまわりに連続した接着シール
を形成する。
組立の際、二次継手部分は二次封じ込めパイプのまわ
りに互いに接合されて取付けられ、二次封じ込めパイプ
は一次パイプ上に置かれる。接着密封剤が二次封じ込め
装置の適所に設けられたポートからパイプソケットの通
路とそれに連通する二次継手の接合面内の通路とに注入
され、継手内部を完全に包囲する接着シールを形成し、
接着密封剤が硬化するまで継手部分の結合状態が維持さ
れる。二次継手の継手部分を互いに結合させるより好適
な方法は、二次継手の継手部分に横に突出するフランジ
を備え、それにより対向する広幅の接合面を形成し、こ
れらのフランジをクリップ型のクランプで互いに締付
け、クランプを少なくとも接着密封剤が硬化するまでそ
の位置に放置できるようにする方法である。また、フラ
ンジが接合表面間に、接着密封剤を密封するための通路
を構成する密封溝を夫々備える。この密封溝には密封溝
内への入口開口を除いて対向平面により包囲され、これ
ら平面は横に面する共働要素を有し、それにより補足接
合面を構成する。密封溝の外方縁部に沿って接着密封剤
の溢出空間が設けられ、この溢出空間が密封溝の外方縁
部に沿って、井戸状の包囲された空間からなる通路を形
成する。
接着密封剤は選択された個所で通路に開口するポート
を通して注入されるが、この場合フランジの通路との交
点に隣接するソケット溝内に注入されるので、接着密封
剤はこのポートから両方の通路に流入する。好適な二次
継手の材料は透明又は半透明であり、接着密封剤は好適
には白色のような継手材料と対照的な色に着色されてい
るので、通路に沿う接着密封剤の流れが外部から観察さ
れ、注入作業が制御されて完全かつ連続した接着シール
の形成が行われる。
二次継手部分を互いに結合する場合は継手部分の心を
合わせ、接着密封剤を通路に流入させ、密封溝の外方縁
部に沿って、井戸状の包囲された空間からなる流路に溢
出させる。この溢出空間は過剰の接着密封剤を受入れ、
継手からの接着密封剤の逃げを減らすために設けられて
いる。
同様にこの発明は長手方向に分割された二次封じ込め
パイプを使用し、このパイプは多数の、好適には二つの
細長いパイプ要素で構成され、縁部と縁部とが互いに接
合され、その突合せ縁部に互いに嵌合する組立体要素を
有し、パイプ要素が互いにラッチ式に嵌合されるように
なっている。また、二次封じ込めパイプのパイプ要素は
突合せ縁部に沿って延び、縁部を密封し結合する接着密
封剤で充填される内部密封通路が形成される。二つのパ
イプ要素が一つ以上の分割面の両側に配置され、一次パ
イプを包囲する時に互いに合わせられる。
加圧装置として用いられる場合の好適な実施例とし
て、パイプ要素の組立体要素がリブおよび溝の組立体要
素と内部フラップとを含み、前記組立体要素が継手の横
接合縁部に沿い、スナップ嵌合で互いに保合し、フラッ
プがパイプ要素の内面に一体に結合され、且つ、長手方
向の接合縁部に沿う前記パイプ要素の内面から隔離され
接着密封剤のための通路を形成する各パイプ要素の一方
の縁部上に配置される組立体要素のリブが拡大縁部分を
備え、他方のパイプ要素の接合縁部に配置される溝がス
ナップ施錠嵌合によりリブを収納し嵌合するようにし、
かつリブと溝との間に密封通路を形成する。接着密封剤
は各パイプ要素の長手方向に隔置された開口からこの密
封通路内に注入され、通路を満たしてフラップをパイプ
要素に接着するばかりでなく、リブと溝内に流入してこ
れら組立体要素を同様に接着し密封する。フラップは要
素の縁部に沿って内部リブによりパイプ要素の内壁から
離れないように保持され、これらのリブは要素が互いに
ラッチ式に嵌合される時に、組立体要素の壁面にフラッ
プの自由端部をかたく押し当てるように形成され配置さ
れている。パイプ要素はまた透明な材料で作られ、通路
に沿う有色の接着密封剤の流れが外部から観察され、各
接着シールの形成状態が完了したかどうかを確かめるこ
とができるようになっている。
この発明の方法は、継手部分とパイプ要素の両方の二
次封じ込め構成要素を設ける作業と、それらを一次パイ
プ装置の継手とパイプ構成要素のまわりに組立、それら
を機械的に仮に接合する作業と、接着密封剤を継手部分
に注入して継手内部を囲む完全な接着シールを形成する
とともに、パイプ要素に注入して側部接着シールを形成
する作業と、注入の進行につれて接着密封剤が接着シー
ルを形成するのが完了するのを外部から観察する作業
と、少なくとも接着密封剤が硬化するまで、二次封じ込
め装置の継手部分の結合状態を維持する作業とを含む。
好適には同様に実質的な硬化期間中、要素の機械的結合
を維持する手段を用いる作業を含む。実施態様として、
二次継手のフランジに押し付けられるC字形のクリップ
のようなクランプにより機械的結合が維持される。この
ような経済的な機械的結合手段は、接着された継手用の
補強材として残ることができる。
この発明の他の実施態様とそれがもたらす長所とは、
以下に添付図面と関連して行われる実施例の説明によっ
て、明らかになるであろう。
[実施例] 添付図面に示すように、この発明は一次パイプ装置11
のための符号10で総体的に示された二次封じ込め装置の
構成要素で具体化されており、一次パイプ装置11は三つ
の一次パイプ13を接合するT字形継手12を含む。この一
次構成要素は全く従来の構造のもので、この発明の部分
を何ら形成しないので、ここでは概略でしか示されてい
ない。
例示の二次封じ込め装置10の構成要素は、一次継手12
を囲むT字形継手14と、一次パイプ13を囲む三つの二次
封じ込めパイプ15とから構成される。これらのパイプは
長さを除いて同じ形状のものであり、それらが包囲する
一次パイプの長さによって、各パイプ15の長さが定めら
れる。二次封じ込め継手およびパイプの材料として、各
種の材料を使用することができるが、好適には熱可塑製
合成樹脂、例えばポリ塩化ビニル(PVC)が用いられ
る。
この実施例装置は、小さい方の一次装置の上に使用す
るようにされた4インチ径の二次封じ込め装置である。
ここに示された型の三つのパイプ接続具以外に、この
発明の装置はあらゆる一次パイプ装置の状態に適用する
ことができる。これらの状態は、直角継手と二つの一次
パイプの連結継手全般を含み、このような一次継手用の
エルボまたは曲り継手の形式の二次封じ込め継手は、本
願では第7図に示されている。またこの発明の実施例
は、二つの二次封じ込めパイプを心を合わせて縁部と縁
部とを突合せて結合するために、心を合わせた時に互い
に反対側に開口するソケットを持つ、簡単な形状のスリ
ーブと、45度に曲げられたエルボと、横またはY字状継
手、サイズの異なる継手、並びにトラップ、掃除口、キ
ャップその他の公知の要素を含むが、本願の明細書添付
の図面には、全てが図示されてはいない。次ぎの詳細な
説明から、この発明をこれらの実施状態に適用する方法
は、当業者には当為に明白となろう。
第2図に明示されるように、二次封じ込め装置10の好
適な実施例は二つの継手部分17、18を含み、これらの部
分は典型的には成形部品であり、1字継手のまわりに配
置され、縁部と縁部とを接合して一次継手12上に取り付
けられ、一次継手12を取り囲み、そして一次継手12内の
パイプソケットに重なる三つのパイプソケット19を形成
する。前述の米国特許第4,786,088号またはハリングト
ン装置の場合のような割りパイプ継手が過去に存在した
が、これらの割りパイプ継手は一次継手のまわりに組立
てるための、真に実用的、効果的方法に欠けていた。例
えば、言及された二つの継手は縁部を結合するのに熱間
溶接または突き合せ溶接を必要としていた。
この発明の主たる特徴として、二次封じ込め装置10の
二つの継手部分17、18は、継手の分割面、ここでは継手
のすべてのソケットの軸線を通る中央分割面上で横方向
に突出して比較的広い接合面を形成するフランジ20,21,
22を備えている。これらフランジは二つの継手部分の接
合縁部を厚くする効果を持ち、後述の方法で使用する容
易に締付けができる締付け部を備える。またこれらフラ
ンジは対向する接合面上に密封溝23、24、25が形成さ
れ、この溝は継手が組立てられた時に継手内の接合面間
で取り囲まれた密封通路を形成し、この密封通路は接着
密封剤27(第1図参照)で満たされて継手部分を結合し
かつ密封する。
さらに各継手部分17、18は、ソケット19の各半分の内
壁面に密封溝28を備え、この溝は第2図および第6図に
明示されるように、フランジをはさんで半ソケットの対
向側のまわりにも延びている。これらの密封溝はその端
部でフランジの密封溝23、24、25内に開口する。二次封
じ込めパイプ15の端部がソケットの一方に密に取付けら
れると、半ソケットの溝28は互いに整合されるととも
に、溝の開口側がパイプの表面によって閉じられること
によって、それによりパイプの端部を囲みフランジの溝
によって形成される通路と連通する密封通路を形成す
る。
パイプ15が各ソケットに取付けられ、ソケットのまわ
りおよびフランジ間の通路が接着密封剤27で満たされる
と、接着密封剤27は継手14の内部空間を全て囲む連続
の、中断されない接着シールを形成し、継手およびその
連結パイプの組立を完了する。
接着密封剤27に注入の前に、各種の手段が半継手部分
17、18を接合し固定するために使用することができる。
好適な手段としては、二つの接合されるフランジの重合
せた厚さより通常は僅かに小さい間隔に置かれた端部を
持つ、比較的硬い金属製のC字形帯片により形成され、
重合わされたフランジの側部から嵌め込み締付ける1組
の簡単な形状の金属クリップ29(第1,3,4および5図)
が挙げられる。フランジを接合した場合、クリップ29は
各フランジの端部上に部分的に押し込まれ、ハンマー
(図示せず)のような適当な工具により所定位置に打込
まれる。第1図および第3図に示されるように、クリッ
プは各フランジ21、22の各端部上に打込まれ、二つの追
加のクリップが継手の長い側部に沿って長い方のフラン
ジ20の中央部分上に打込まれる。従ってフランジは対向
する締付け面を形成することは勿論、厚くされた接合面
を提供する。外部リブ(図示せず)がフランジ上に形成
され締付け面となり、フランジからクランプが横に滑り
落ちないように保持することもできる。フランジが互い
に締付けられると、フランジ20、21と22との接合面は、
第5図に明示するように、フランジ間に形成される通路
を実質的に密封するこの通路を形成する溝23、24と25
は、第4図に示すように、ソケット内の溝28への入口30
の所を除き、対向する平面により包囲される。フランジ
の外辺部に沿い互いに嵌合されるリブと溝とが共働する
組立体要素31−32が形成され、継手部分に対する横の対
面接合する位置決め面を提供する。第4図に示すよう
に、下方継手部分が左方のフランジ21の外縁部に沿い上
方に延びる矩形リブ31と、右方フランジ20の外縁部に沿
う矩形溝32とを備え、上方継手部分はその逆の形態のリ
ブおよび溝を有する。左方溝32はリブ31を収容し、右方
リブ31は溝32内の下方に嵌合する。これらの要素の側部
は横に面する位置決め面となり、この面は二つの継手部
分の最適位置決めのため、三つのフランジ全てに沿って
延びている。
溢出空間が溝23、24および25によって形成された通路
の外辺に沿って設けられ、接着密封剤が通路まわりの接
合面の間を逃げる傾向を少なくする。フランジ通路内に
溢出空間が溝の外辺に沿う比較的深くて狭い流路33によ
って提供され、この場合この流路は四分の一以下と小さ
い溝幅しか構成しない。これらの流路により過剰の接着
密封剤は辺部のより深い井戸(Wells)状空間内に溢出
し、フランジの接合面間に入りこむ傾向を低減する。
少し違った実施例では、比較的浅い流出空間または溝
34がソケット中央のより深い溝28の両側に形成され、こ
の溝はパイプソケット19内の密封通路の本体となる。第
5図に明示したように、これらの空間により、接着密封
剤は主溝28からソケットの反対側端部まで流れることが
できるが、溝34は主溝28より浅いので、主流は中央溝28
に沿うことになる。浅い流出溝はパイプ15にかたく係合
するソケットの壁面35、37により区画され、パイプ15の
端部はソケットの内端面における内部肩部38(第5図)
に当接する。適当な大きさと接近する部分を形成するこ
とにより、これらの溝からの接着密封剤の逃げは最少に
される。
使用する材料と許容交差を含む特定の環境状況にした
がって、これら装置の寸法が変化することは理解される
であろう。現在の好適な実施例としては、適当な接着密
封剤が米国カリフォルニア州ガルデナ市インダストリア
ル・ポリケミカルサービス(IPS)社による「ウエルド
・オン」の商標名の「PVC用719」として販売されている
プラスチックパイプ用接着密封剤である。この製品は白
色の糊状流体として提供されている。より短い硬化時間
を長所とする他の適当な接着密封剤は「ウエルド・オン
10」としてIPS社が販売するような熱硬化性接着密封剤
である。これらの接着密封剤により、溝23、24と25によ
り形成される主通路の全厚さの最適な寸法は0.03インチ
(0.75ミリメートル)程度、各フランジにおいては0.01
5インチ(0.4ミリメートル)程度であり、また井戸状空
間よりなる流路33のための適当な深さは0.050インチ
(1.3ミリメートル)程度、各フランジでは0.025インチ
(0.7ミリメートル)程度である。ソケット19内の主溝2
8は約0.05インチ(1.3ミリメートル)程度でよく、浅い
流出部分34は約0.030インチ(0.75ミリメートル)程度
である。再言すれば、寸法は環境により変えることがで
き、夫々新しく設定される環境に対して、経験的に最適
値の寸法を定めることが望ましい。
二組の通路に接着密封剤を注入することは、通路を容
易に充填するのに適当な場所に置かれているポート41を
介して、第1図に示された手動ガンのような注入具40と
その他適当な工具によってなされる。このポート41は注
入具40と係合する拡大外端部42をもつのが好ましい。図
示のT字形継手において、このポートはパイプソケット
の半円壁にあけられた皿穴として形成され、その一方の
ポート(第4図参照)は片側で分割面の上に、他方のポ
ートと角度的に離して配置され、他方のポートは円周の
他の側で分割面の下に配置されている。第4図に示すよ
うに、このポートはソケットの外側壁上の厚くなった小
凹部43に分割面から中心角10度ないし25度の角度の範囲
内の円周面上に明けられる。接着密封剤を効果的に流す
ために、現在判明した最も好ましい角度は約17度であ
る。一方の流れは隣接するフランジから離れ、ソケット
19のまわり流れ、他の流れは隣接するフランジに向い、
その中の通路に入り且つそれに沿って流れる。
第4図に示されるように各ソケットの反対側に形成さ
れる二つのポートは、ここで図示されたT字形継手内の
全通路をむらなく充填することが判明した。しかし明白
なように、通路区域内で流れが容易に達しない区域の該
壁に追加の穴をあけて結果的にポートを増やすようにし
てもよい。また接着密封剤が充填完了前に硬化する場
合、例えば作業が中断され、それから再開される場合、
追加のポートを充填されなかった区域に開けて追加の充
填を行うことができる。
溝23、24と25により形成された通路に沿う接着密封剤
の適当な流れは、それに先立って空気を通路から逃がす
必要がある。この通路は始めに他のポートにより通気さ
れ、空気が閉じ込められないようにする。他のポートが
全て閉鎖された時も、接着密封剤はなお充填すべき最終
区域に押し込まれるが、それは製作されたパイプ部分の
すきまを通して通路が幾分通気されるからである。この
部分間の接着シールは代表的には気密でなく、比較的厚
い接着密封剤を含むに足る程度密接するだけで、不都合
な接着密封剤の逃げのないようにしなければならない。
しかし幾分の漏洩がある場合でも、設置工事の終わりで
それらを払拭することができる。
第7図には異なる実施態様の継手を造るためになされ
る変更を、簡単に示すために、直角の二次封じ込め継手
の継手部分17′が示されている。二つの半ソケット19
は、第6図の二つの半ソケットと全く同様に、継手にお
いて90度離れた方向に開口するので、第7図の左下部の
フランジ21は第6図の左下部のフランジ21と同じにする
ことができるが、継手部分の反対側のフランジ20は円弧
状をなし、内部に円弧状溝23をもつ。他の全ての重要な
点において、この継ぎ手部分17′は第6図における継手
部分17と同じであり、対応部分は同じ参照数字で示され
ている。
各種の一次構成要素を分離せずに、一次パイプ装置の
まわりに二次封じ込め装置10を設置するために、二次封
じ込め装置のパイプ15は、中央分割面の両側に配置され
る多数の、好適には二つの細長いパイプ要素45により長
手方向に分割されていて、一次装置のパイプ13のまわり
で合せられる。パイプ要素上に厚くされた接合面を設け
る。そのパイプのための各種のフランジ付き継手を使用
することができるが、ソケットへの挿入のためフランジ
のない端部が必要であり、また長さ、製造コスト並びに
複雑さを含む他の実用性を考慮して、二次封じ込めパイ
プの設計と構成に関しては、継手部分の構成とは幾分異
なる方法をとることが望ましい。
この発明は以上の見地から、パイプ要素45は、その接
合縁部に沿ってこの要素を互いに機械的にラッチ施錠係
合する相互嵌合の組立体要素を形成し、かつパイプ要素
を結合し密封する接着密封剤を受け入れるための組立体
要素に沿って長手方向に延びる内部密封通路47を形成し
ている。第4図および第8図ないし第10図に示した最適
実施例の場合、このパイプ要素の組立体要素は、接合縁
部に沿ってリブ−溝からなる組立体要素48−49と内部フ
ラップ50とを含み、組立体要素が継手の横接合縁部に沿
い、スナップ嵌合で互いに保合し、フラップがパイプ要
素45の内面に一体に結合され、且つ、長手方向の接合縁
部に沿うパイプ要素の内面から隔離され接着密封剤27の
ための通路を形成するようにしている。このフラップは
接合する長手方向縁部に沿う内側パイプ面から隔てて配
置されていて、密封通路47を形成し、その自由縁部に隣
接する線51に沿い隣接するパイプ要素の内側面に当接す
る。相互に係合されるリブ、溝要素は拡大され、僅かに
横縁部から内方に偏倚された自由縁部をもつ。各パイプ
の片側の縁部上のリブ48と、このリブをラッチ嵌合して
収容するように成型され、位置づけされた他方のパイプ
要素45の接合縁部内の溝49とが含まれる。このためにこ
の溝はリブの自由縁部分より僅かに狭い入口側を有して
いて、相互に嵌合してリブを受入れる。パイプの二つの
リブはそれぞれ反対する方向に分割面を超えて延び、接
着密封剤とは関係なく機械的にパイプ要素を互いにラッ
チ嵌合により結合させる。
内部フラップ50は同様に分割面を横断して反対方向に
突出し、ここでは溝49とパイプ要素の同じ縁部に沿って
形成され、それらの側縁部から内方に偏倚されている。
ここで各フラップの自由縁部52はフラップの外側部上の
湾曲ビードの形状をもち、このビードを押圧してパイプ
面と堅固に密封係合させ、接着密封剤の漏洩を最小限に
抑える手段を備えるのが好ましい。好適な実施例ではこ
の押圧機能は、L字形横断面を有し、パイプ要素45の隣
接縁部に向かって開口し、パイプ要素が互いに押し合わ
される時にフラップ50の自由端部を受入れ、ビード52を
しっかりと内部パイプ面に押付けるように配置された、
内部樋54を形成する内部リブ53が内部パイプ面上に配置
される。
第8図ないし第10図に示すように、二つの注入ポート
55はパイプ要素に沿って互いに離れて配置され、パイプ
要素の側壁を通して内部密封通路内に開口する。これら
の開口は接着密封剤注入具と係合するための拡大された
外端部をもつ穿孔穴であり、実施状況により複数の穴が
互いに隔てて配置される。現在好適な実施例では、イン
ダストリアル・ポリケミカルサービス(IPS)社の接着
密封剤を使用し、0.25〜0.75インチの幅と0.15〜0.5イ
ンチの間隙または厚さをもつ通路の場合、ポートの好適
な長手方向の間隔は18インチ(44センチメートル)程度
である。パイプ継手の場合と同様に、パイプ要素の好適
な材料は透明なポリ塩化ビニル(PVC)であるので、通
路に沿う白色の接着密封剤の流れが外部から観察するこ
とができ、密封の完了を確かめることができる。
相互に係合するリブ−溝よりなる組立体要素48−49の
間のすきまは適度の注入圧力下で内部通路47内に注入さ
れる接着密封剤が、ポート間の通路に沿って流れるばか
りでなく、溝49内へリブ48をまわって流入することを強
調するために、第9図はリブ−溝よりなる組立体要素間
のすきまが幾分誇張して示されている。これはこのすき
まに接着密封剤を注入し充填することで、パイプ要素45
の相互ラッチ係合を補強することとなり、接着密封剤が
硬化すると、パイプ要素を実質的に永久結合し、機能上
一体部分にする。
この発明のパイプ要素45は押出部品で造られ、一次パ
イプ装置11のパイプ13のまわりに容易に組立てられる有
効な二次封じ込めパイプ15を提供する。代表的な実施例
としては、このパイプは4インチパイプで、0.162イン
チ(4.11ミリメートル)程度の標準肉厚で製作され、よ
り大きなパイプではそれに対応して、より肉厚の材料で
製作される。
第8図および第9図において例示されるように、二次
封じ込め装置では基本的には従来のものである、内側パ
イプ13と同軸に外側パイプ15を支持する型のスペーサ57
が示されている。このスペーサは、方側に間隙を残す半
円よりは大きい円弧を描いて延びる弾性可撓材料からな
る内部円弧状体58と、この円弧状体58から外方に突出す
る多数の半径方向指片59とを含み、この指片の外端部は
共通の円周上に配置される。円弧状体58の内径は指定さ
れた大きさの一次パイプ、たとえば2インチパイプの外
径に嵌合する大きさのものであり、先端の共通の円周は
指定された大きさの二次パイプ、たとえば4インチパイ
プの内径に嵌合する大きさをもつ。パイプ要素を設置す
る場合、スペーサ本体は一次パイプ上に嵌合させるため
に撓められて円弧の間隔を開かれ、開放されて元の状態
に戻され、パイプのまわりに密接嵌合される。その場
合、二次封じ込めパイプは一次パイプのまわりで、二次
パイプの長さを支える適当な数のスペーサ上で組立てら
れ、指片59は二次パイプの内径に係合して、一次パイプ
のまわりの所定位置でそれを保持する。
説明するまでもなく明白なように、これらパイプとス
ペーサとの間には精密な嵌合は必要でなく、重要なこと
は二つのパイプ装置を総体的に同軸関係に支持すること
である。実際には予想されるように、二次封じ込め装置
は限られた数の大きさのものが使用され、スペーサは被
覆される一次パイプの寸法に従って、二次パイプの全て
に合致するようになっている。たとえば二つの大きさの
二次封じ込めパイプ(4インチと6インチ)には、一次
パイプが4インチ以下の全てのサイズのスペーサが共用
して適用される。6インチパイプの大きさの二次パイプ
に適用するスペーサは、製作コストが見合えば6インチ
より大きな二次パイプにも使用できるように製作され
る。
これらのパイプ装置は、支持体にかかる重量が問題で
あり、外部支持体の設計並びにスペーサ57の設計には、
荷重に注意を払わなければならない。スペーサの半径方
向指片59は、それが受ける負荷を支持するに足る、十分
の強度を持たなければならない。この実施例では円周で
三つに隔てて置かれた指片が示されているが、それより
多数の指片を設けて、より大きな負荷を支えるようにす
ることもできる。
パイプ要素の他の実施例が第11図ないし第13図に示さ
れる。第11図において、パイプ要素60の接合縁部は、相
互に施錠係合するリブ−溝要素からなる組立体要素61−
62にり係合され、リブ要素は拡大され丸められた自由縁
部分をもつリブ61であり、溝要素62はリブの丸められた
部分より狭く、制約された開放端部と、内部密封通路を
形成する拡大内方部分とをもつ溝62であり、この通路63
は内方に延びている。ポート64がパイプ要素60の側壁を
通って通路63に開口している。この側壁はパイプ要素の
内側で、接合縁部の近傍が図示のように対か材料により
肉厚65に形成されていることが好ましい。
このようなパイプ要素60の溝62と通路63が接着密封剤
で満たされると、この接着密封剤は確実に要素を結合
し、接合縁部を密封する。リブ61のまわりでパイプの縁
部間に加圧下で注入される接着密封剤は幾分漏洩するこ
とが予想される。これを防止する形態は、加圧装置に求
めるよりはむしろ、二次封じ込め装置の接着密封剤の流
出側で配置するのが好ましい。
加圧流体を取扱う一次装置の場合、二次パイプ要素60
の接合縁部の外側に、長手方向全体にわたり補強帯67を
接着して、第11図に示すパイプ要素60の接合縁部を、第
12図に示すように補強するのが好ましい。補強帯67は接
着密封剤が固まり硬化するにつれてパイプ要素と良く密
封結合するために、凹状に湾曲した内側面を備える。帯
67の外側面は必ずしも湾曲させる必要はないが、図示の
実施例では帯67全体が湾曲されてパイプ要素表面に接合
している。
第12図で示した補強帯67は、第13図に示すように、二
つの二次封じ込め装置69、70の間で延びている。帯67の
端部は、継手間のパイプ60を完全に補強するために、パ
イプを保持する二つの継手のソケット71、72の間に出来
るだけ嵌るように配置される。
この発明によるにに封じ込め装置10の組立方法は、前
期の詳細な説明から明白となるが、簡単な要約はこの発
明方法を完全に理解するのに有用となろう。今、この装
置が第1図および第2図に示す既存の一次装置11を改造
するものとして適用されると、一次および二次装置は、
必要があれば同時に組立てられると理解されるべきであ
る。
第1段階として、二次封じ込めパイプ継手と、パイプ
要素とは一次装置と対応した適当な大きさで、一次装置
の特性に従って適当な数と長さで一次装置の構成要素上
に嵌合するように配置される。スペーサ57は一次パイプ
13上で二次パイプ16内面に嵌合するように設けられ、二
次パイプを受入れるように一次パイプ13に沿って置かれ
る。二次パイプは代表的には標準長さで供給され、特殊
な条件に合うように必要な長さに切断することができ
る。
一次パイプ13上の所定位置に一組のスペーサを置い
て、二次パイプの要素45が、第2図に示すように一次パ
イプの上側と反対側とに置かれ、その端部は一次パイプ
の端部に隣接して置かれ、パイプ要素45は、リブ−溝か
らなる組立体要素48−49が係合してパイプ要素を相互に
保持するまで、一次パイプのまわりに共に押圧される。
その後与えられた一次継手のまわりの残りの二次パイプ
が同様に組立てられ、二次パイプは接着密封剤の注入を
待つばかりになる。これはすぐ行うこともでき、二次封
じ込め継手14が所定位置にある時、接着密封剤の注入作
業全体の一部として行うために、後に延ばすこともでき
る。継手14を設置するために、二つの継手部分17、18が
一次継手12の対向する側で組立てられた二次パイプ15の
端部と重ねた関係に位置づけされ、一次継手上で二次パ
イプのまわりに共に配置される。相互に嵌合するリブ−
溝からなる組立体要素31−32とは嵌合されるときに継手
部分の整合を助長する。
次にクリップ29が第1図および第3図に示すように、
継手部分のフランジ20、21、22に当てられる。二対以上
のロッキングプライアー(図示せず)のような仮のクラ
ンプを掛け、クリップを当てる時に継手部分を互いに保
持し、継手を係合指せた時にプライアーを取外すことが
好ましい場合もある。二次パイプはこの工程中に継手の
ソケット19に適宜据付ける必要がある。
二次封じ込め継手14と関連するパイプ15とを所定の位
置に継合し、相互にラッチ施錠係合した後、接着密封剤
をポート41から注入して継手内の溝23、24、25、28およ
びパイプ内の通路47とにより形成される密封通路を、パ
イプ要素のリブ−溝からなる組立体要素48−49内のすき
まと共に充填する。一つのポート41に挿入した充填具40
によって、接着密封剤はソケット溝28内に注入され、ソ
ケットのまわりで両方向に流れ、隣接するフランジ通路
内を、それに沿って最も近い他のポートの方に略中途ま
で流入する。通路に沿う接着密封剤の進行は、この工程
中に外部から観察することができ、注入圧力を変化させ
て接着密封剤の流量を変えることができる。一つのポー
トから充填すべき区域が充填されてしまうと注入具40は
継のポートに移され、また次のポートと移動して、ソケ
ット内でフランジ間の全通路が充填される。
クリップ29は少なくとも接着密封剤が硬化するまで、
好ましくは少なくとも接着密封剤の特性が定める追加硬
化期間中、所定の位置に放置する必要がある。PVCパイ
プ接着密封剤は数時間で相当量の強度を得るが、一切の
実質的な負荷が加えられる前に、少なくとも48時間の硬
化期間が置かれることが好ましい。
同様に二次封じ込めパイプ15の通路内の接着密封剤の
進行は外部から観察し、完全な連続した接着シールが形
成されていることを確認することができる。また同様に
パイプに負荷を掛ける前に、固化と硬化時間が設けられ
る必要がある。
このようにして一次パイプ装置における継手と連続す
るパイプは、二次封じ込め装置が所定の位置に収まるま
で、二次封じ込め要素内に継続的に包囲される。この段
階は、この発明の各種の実施例について実質的に同じで
あり、相違は構成要素の細部構造にだけ存在する。
[発明の効果] 以上に述べたことから明白なように、この発明は提案
されている従来装置に比べて構成要素に優れ、顕著に改
良された新規な二次封じ込め装置と方法を提供する。設
置が比較的簡単に行われ、接着密封剤の流入状況を外部
から目視観察することにより、継手の完全、かつ有効な
密封を容易に確認できる機能的に有効な二次封じ込め装
置を提供する。構成要件は標準材料と生産工程を使用し
て、合理的なコストで生産でき、その結果は同様に経済
的で極めて有効な二次封じ込め装置が得られる。さらに
漏洩の位置が目視で確認でき、自動漏洩検知装置(図示
せず)による割れ目監視も行うことができる。必要の際
は一次パイプ装置とともに二次封じ込め装置の修理も比
較的容易に行うことができる。
以上好適な実施例と、代替実施例が例示され詳細に説
明されたが、この発明の精神と特許請求範囲から逸脱す
ることなく、各種の変形と変更を行うことができ、この
発明は特許請求範囲とその権利に値する均等の範囲によ
ってのみ制限される。
【図面の簡単な説明】
第1図 一次パイプ装置の構成要素の対応する部分上に
設置される工程を示した、この発明による二次封じ込め
装置の構成要素を示した斜視図であり、例示の継手はT
字形継手である。 第2図 一次パイプ装置から分離される二次封じ込め装
置の構成要素を展開して示す。 第3図 第1図の構成要素の拡大部分平面図。 第4図 第3図の矢印方向で、線4−4に沿って切断さ
れた、部分横断面図。 第5図 一次パイプ装置の構成要素を取去って示した、
第3図の線5−5に沿って切断された、部分横断面図。 第6図 第4図の線6−6に沿って切断された、部分横
断面図。 第7図 第6図と同じであるが、エルボ取付具を示す。 第8図 同軸に二つのパイプを保持するスペーサを有
し、一次パイプ装置のパイプと共に組立てられる二次封
じ込めパイプの拡大部分斜視図。 第9図 第8図の線9−9に沿って切断された、拡大横
断面図。 第10図 二つのパイプ要素を分離した場合の第8図の二
次封じ込めパイプの部分分解斜視図。 第11図 この発明のたの実施例を示す拡大部分横断面
図。 第12図 もう一つの代替実施例を示す。 第13図 二つの二次封じ込めパイプ継手間に延び、第12
図の二次封じ込めパイプの部分側面図である。 5.符号の説明 10……二次封じ込め装置 11……一次パイプ装置 14……継手 15……二次封じ込めパイプ 17、18……継手部分 19……ソケット 20、21、22……フランジ 23、24、25……接合面密封溝 27……接着密封剤 28……密封溝 29……クリップ 31−32……組立体要素 45……パイプ要素 47……密封通路 48、61……リブ 49、62……溝 48−49……組立体要素 50……内部フラップ 61−62……組立体要素 67……補強帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨージフ マイケル ホーガン アメリカ合衆国、91351 カリフォルニ ア、キャニオン カントリー、リンドセ イ キャニオン ドライブ 30715 (72)発明者 トーマス エー.ジョーンズ アメリカ合衆国、91351 カリフォルニ ア、キャニオン カントリー、チャック ワゴン プレイス 26847 (56)参考文献 特開 昭58−124893(JP,A) 特開 昭60−151498(JP,A) 実開 昭60−116495(JP,U) 実開 昭61−186893(JP,U) 実開 昭64−36793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 55/16 - 55/179

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次パイプ装置を通して運ばれる流体の漏
    洩を防止するため水を保持する二次封じ込め装置であっ
    て: 少なくとも一つの一次継手(12)により連結される一次
    パイプ(13)と、 対応する一次パイプ(13)を包囲し、一次継手(12)の
    まわりに配置され縁部と縁部とを合わせて接合されるよ
    うにした二つの継手部分(17、18)からなる二次継手
    (14)と、 該二次継手により連結され、該二次継手の各端部に形成
    されたパイプソケット(19)に、端部が夫々収容される
    二次封じ込めパイプ(15)と、 前記二次継手を接合した後の継手内に二つの継手部分
    (17,18)の接合表面間に設けられる密封溝(23,24,2
    5)であって接着密封剤(27)が充填される時に前記継
    手部分を接着し前記密封溝を密封する、接着密封剤用通
    路と、 各パイプソケット(19)の内側壁内に前記二次封じ込め
    パイプ(15)の端部を取り巻くように設けられ、前記密
    封溝(23,24,25)内に開口する密封溝(28)とからな
    り、 該通路が前記二次封じ込めパイプ(15)の端部を取り巻
    き、前記接着密封剤で満たされ、該接着密封剤が前記二
    次継手内で中断されない連続した接着シールを形成し、
    該接着シールが二次継手(14)内に造られる内部空間を
    完全に包囲し、それにより継手パイプ組立体が完成され
    るようにした、二次封じ込め装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置であって、二次継手
    (14)の継手部分(17、18)が横に突出するフランジ
    (20、21,22)を備え、二つの継手部分の接合表面を増
    加するとともに、前記フランジが前記接合表面間に、前
    記接着密封剤(27)を密封するための通路を構成する密
    封溝(23,24,25)を夫々備えるようにした、二次封じ込
    め装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の装置であって、前記密封溝
    (23,24,25)は密封溝(28)内への入口開口(30)を除
    いて対向平面により包囲され、これら平面は横に面する
    共働する組立体要素(31−32)を有し、それにより補足
    接合面を構成するようにした、二次封じ込め装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし4の内1項記載の装置であ
    って、接着密封剤を注入する前に二次継手(14)の継手
    部分(17、18)を互いに一次継手上に取り付ける取付手
    段を設けた、二次封じ込め装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の装置であって、前記取付手
    段がクリップ(29)型のクランプからなる、二次封じ込
    め装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の内1項記載の装置であ
    って、前記密封溝(23,24,25)の外方縁部に沿って接着
    密封剤の溢出空間が設けられた、二次封じ込め装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の内1項記載の装置であ
    って、前記溢出空間が前記密封溝(23,24,25)の外方縁
    部に沿って配置され、井戸状の包囲された空間からなる
    流路(33)により形成される、二次封じ込め装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の内1項記載の装置であ
    って、前記密封溝(28)の両側に、前記密封溝(28)か
    らソケット(19)の反対側端部に向かう接着密封剤の溢
    出を確保する溝(34)を形成した、二次封じ込め装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8の内1項記載の装置であ
    って、前記パイプソケット(19)内に接着密封剤の注入
    を行うためのポート(41)を設けた、二次封じ込め装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の内1項記載の装置で
    あって、前記接着密封剤を熱硬化性プラスチックパイプ
    用接着剤によりり構成する、二次封じ込め装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10の内1項記載の装置で
    あって、二次封じ込めパイプ(15)が、一つ以上の分割
    面の両側に配置され、一次パイプ(13)を包囲する時に
    互いに合わせられる、長手方向に分割された多数の細長
    いパイプ要素(45)からなる、二次封じ込め装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の装置であって、前記パイ
    プ要素(45)がその分割面の接合縁部に沿い互いに接合
    する組立体要素と、前記分割面上に長手方向に伸びる密
    封通路(47)とを備え、一方ではその機械的運動を確保
    し、他方では前記密封通路が前記パイプ要素の取付密封
    とを確保する接着密封剤で満たされるようにする、二次
    封じ込め装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の装置であって、前記パイ
    プ要素(45)の組立体要素がリブ−溝からなる組立体要
    素(48−49)と内部フラップ(50)とを含み、前記組立
    体要素が継手の横接合縁部に沿い、スナップ嵌合で互い
    に保合し、前記フラップが前記パイプ要素(45)の内面
    に一体に結合され、かつ、長手方向の接合縁部に沿う前
    記パイプ要素の内面から隔離され接着密封剤(27)のた
    めの通路を形成するようにした、二次封じ込め装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の装置であって、各パイプ
    要素(45)の一方の縁部上に配置されるリブ−溝からな
    る組立体要素(48−49)の前記リブ(48)が拡大縁部分
    を備え、他方のパイプ要素(45)の接合縁部に配置され
    る溝(49)がスナップ施錠嵌合により前記リブ(48)を
    収納し嵌合するようにした、二次封じ込め装置.
  15. 【請求項15】請求項13または14の内1項記載の装置で
    あって、前記内部フラップ(50)が前記溝(49)とパイ
    プ要素の同じ横縁部に沿って形成され、前記横縁部から
    内方に偏倚され、前記内部フラップの外側部上の湾曲ビ
    ードとして形成される自由縁部(52)をもつ、二次封じ
    込め装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の装置であって、パイプ要
    素(45)の表面上に前記湾曲ビードの自由縁部(52)を
    当てて密封する密封手段が設けられている、二次封じ込
    め装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の装置であって、前記密封
    手段がL字形横断面の内部リブ(53)からなり、前記パ
    イプ要素(45)の隣接縁部に向かって開口し、前記パイ
    プ要素が互いに押圧される場合、前記内部フラップ(5
    0)の自由縁部(52)を収容するための内部樋(54)が
    互いに隣接した前記パイプ要素の内面に形成される、二
    次封じ込め装置。
  18. 【請求項18】請求項1ないし17の内1項記載の装置で
    あって、複数の二次封じ込めパイプのパイプ要素(60、
    60)が、掛金により保持されるリブおよび溝の組立体要
    素(61−62)の作動により接合縁部で互いに結合され、
    前記溝(62)が接着密封剤のための通路を構成する拡大
    下方部を有し、前記溝と前記通路とが、前記接合縁部を
    保持し密封するための接着密封剤で満たされるようにな
    っている、二次封じ込め装置。
  19. 【請求項19】請求項1ないし18の内1項記載の装置で
    あって、二次封じ込めパイプのパイプ要素(60)が接合
    縁部間の長手方向の継ぎ目に沿って前記パイプ要素の外
    側部に取付られる補強帯(67)により補強される、二次
    封じ込め装置。
  20. 【請求項20】少なくとも二つの一次パイプを連結する
    一次継手装置を有する一次パイプ装置のまわりに二次封
    じ込め装置を形成する方法であって、 一次継手(12)のまわりに縁部と縁部とを互いに合わせ
    るように構成される二つの継手部分(17,18)を含み、
    二次封じ込めパイプ(15)を収容するための少なくとも
    二つのパイプソケット(18,19)を有する二次封じ込め
    パイプ用の長手方向に分割された二次継手(14)を設け
    る作業と、 前記二次継手部分の接合縁部間に接着密封剤用第1内部
    通路(23,24、25)を形成する作業と、 二次封じ込めパイプ(15)を一次パイプ(13)のまわり
    に形成し、それらを互いに施錠結合するパイプ要素(4
    5)をスペーサ(57)により配置する作業と、 一次継手(12)のまわりに二次継手部分(17,18)を、
    一次パイプ(23)のまわりに二次封じ込めパイプ(15)
    を配置し、継手部分を互いに接合させる作業と、ソケッ
    トの内側にしまり嵌めされる二次封じ込めパイプ(15)
    のまわりに接着密封剤用第2内部通路(28)を形成する
    作業と、 液体状の接着密封剤(27)を第1および第2内部密封通
    路内に注入し、外通路を前記接着密封剤で満たし、接合
    済み縁部間で各パイプソケットのまわりに接着シールを
    形成する作業と、 機械的装置により、少なくとも前記接着密封剤(27)が
    硬化するまで二次継手部分(17,18)の結合状態を維持
    する作業とを含む、二次封じ込め装置を形成する方法。
  21. 【請求項21】請求項20記載の方法であって、前記第1
    および第2内部密封通路を形成する作業後、該通路が互
    いに連通し連軸する通路と密封装置を形成し、前記密封
    剤を注入する密封作業が密封剤用第1および第2内部密
    封通路の両方で実質的に同時に行われるようにする、二
    次封じ込め装置を形成する方法。
  22. 【請求項22】請求項20または21の内1項記載の方法で
    あって、一次パイプ(13)のまわりで縁部と縁部とを合
    せて接合することができ、それらの接合縁部に沿う結合
    手段を含み前期パイプ要素を機械的に互いに施錠結合
    し、且つ結合手段に沿って伸びる接着密封剤用内部通路
    を形成する、長手方向に分割された二次封じ込めパイプ
    (15)を有する二次封じ込め装置を形成する方法であっ
    て、 前記結合手段の支えにより、一次パイプ(12)のまわり
    にパイプ要素(45)を互いに施錠結合して二次封じ込め
    パイプ(15)を形成する作業と、 接着密封剤を前記内部通路(47)内に注入して該通路を
    接着密封剤で満たしてパイプ要素(45)間に接着シール
    を形成する作業とを含む、二次封じ込め装置を形成する
    方法。
  23. 【請求項23】請求項22記載の方法であって、注入作業
    が接着密封剤をすきま内でリブ−溝からなる組立体要素
    (48−49,61−62)から構成される結合手段のまわりに
    注入させパイプ要素(45)を互いに結合させることを含
    む、二次封じ込め装置を形成する方法。
  24. 【請求項24】少なくとも二つのパイプ要素(45,45)
    間、または二次封じ込めパイプ(15)と接着密封剤によ
    り互いに結合される二次継手(14)との間に形成される
    密封通路内の接着シールの形成を制御する方法であっ
    て、 前記パイプ要素および二次継手が透明又は半透明材料で
    形成され、これと対照的に着色された液体状の接着密封
    剤を用い、前記着色された接着密封剤の流れが外部から
    観察され、注入作業が制御されて完全かつ連続した接着
    シールの形成が行われるようにした、二次封じ込め装置
    を形成する方法。
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