JP3216804U - 免震構造物用の外部足場 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部足場の組立て作業が安全に行えるとともに、地震時には、変形や破損を防止できる免震構造物用の外部足場を提供する。【解決手段】免震構造物1の外部に立設されるとともに免震構造物に連結される外部足場7であって、外部足場を構成する建枠8、9の下端に固設された支持板の下面側において、キャスタ30を備えたキャスタ取付板を支持板に分離可能に付設し、キャスタは、足場の組立時に車輪の回転を阻止し、足場の組立後に車輪の回転を可能にすることができるブレーキペダルを備える。【選択図】図1
Description
本考案は、免震構造物の構築、改装時に、免震構造物の外部に立設される外部足場に関する。
従来、免震構造物の外部足場として、その建枠の下端にねじ軸を介して、ボールベアリングを設け、該ねじ軸にプレートを螺着して昇降可能に設け、外部足場を地表に対し不動に固定する際には、プレートを下降するように回転して接地し、該プレートで荷重を支持してボールベアリングの移動を阻止し、また、外部足場を地表に対して移動可能にする場合には、プレートを上動するように回転して、ボールベアリングを接地させるようにしたものが知られている。
前記従来のものにおいては、前記プレートを作業者が手動で回転することから大きな労力が必要であるとともに、高価なボールベアリングを使用する問題がある。
そこで本考案は、前記の課題を解決する免震構造用の外部足場を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の考案は、免震構造物の外部に立設されるとともに該免震構造物に連結される外部足場であって、該外部足場を構成する建枠の下端に固設された支持板の下面側において、キャスタを備えたキャスタ取付板を前記支持板に分離可能に付設し、該キャスタは、足場の組立時にその車輪の回転を阻止し、足場の組立後に車輪の回転を可能にすることができるブレーキペダルを備えたことことを特徴とするものである。
本考案は、外部足場を免震構造物に連結するとともに、該外部足場の下端にブレーキ付きのキャスタを設け、ブレーキペダルによりキャスタにおける車輪の回転の阻止と、その解除を行えるようにしたことにより、外部足場の組立て作業時には、キャスタのブレーキペダルを踏み込んでブレーキをかけてキャスタの移動を阻止することにより、外部足場の組立て作業が安全に行える。
更に、外部足場の組立作業後は、ブレーキを外してキャスタの移動を可能にすることにより、地震時において、免震構造物が水平移動した場合には、この移動に追従してキャスタが水平移動し、外部足場の変形や破損を防止できる。
更に、キャスタの移動阻止と、その解除操作が、作業者の足踏み操作で楽に行える。
したがって、免震構造物用の外部足場として有効なものである。
したがって、免震構造物用の外部足場として有効なものである。
本考案の免震構造物用の外部足場の実施例を図に基づいて説明する。
[実施例1]
図1において、1は免震装置を有する建物等の免震構造物で、その地下空間部2内には、下部躯体である基礎3と、上部躯体である地中梁4間に位置して免震ゴム等からなる免震装置5が介在され、地中梁4上に1階スラブ6が設けられている。
[実施例1]
図1において、1は免震装置を有する建物等の免震構造物で、その地下空間部2内には、下部躯体である基礎3と、上部躯体である地中梁4間に位置して免震ゴム等からなる免震装置5が介在され、地中梁4上に1階スラブ6が設けられている。
免震構造物1は上記のように構成されているため、地震時において、水平方向への揺れが発生した場合には免震装置5を境として、下部躯体と1階スラブ6を含む上部躯体とが相対的に、反対方向に揺れ動き、免震機能を発揮する。
次に、外部足場7について説明する。
外部足場7は、図1に示すように、一対の建枠8,9を、建物1に対して前後に配置するとともに、これら相互を連結枠で連結して、枠組み足場として形成され、この外部足場7が連結部材10で建物等の免震構造物1に連結されて立設される。
前記各建枠8,9は、図1,図2に示すように、金属製のパイプよりなる脚柱11と、雄ねじからなるねじ軸12とで構成されている。
各建枠8,9は同一構造であるため、以下、一方の建枠8について説明する。
前記ねじ軸12の外周には、図2に示すように、該ねじ軸12に螺着する雌ねじを有する支承部材13が回転可能に設けられており、該支承部材13よりも上方へ突出するねじ軸12を、前記脚柱11の下部内に挿入し、前記脚柱11の下端部を前記支承部材13の上面に摺動可能に載置するようになっている。前記支承部材13には操作ハンドル14が固設されている。
したがって、操作ハンドル14により支承部材13を正逆回転して昇降することにより、脚柱11が昇降するジャッキ機構を構成している。
前記ねじ軸12の下端には、ねじ軸12、すなわち、建枠8を支承する支持板20が、ねじ軸12の軸芯と直交して固設されている。該支持板20は、図2〜図4に示すように平面形状が略正方形に形成され、その四隅部に位置して4個の無ねじ状のボルト挿通孔21が表裏方向に貫通して形成されている。
前記支持板20の下面側にはキャスタ取付板23が、支持板20に対して分離可能に取付けられるようになっている。
キャスタ取付板23には、図3,図4に示すように、該キャスタ取付板23上に前記支持板20を所定位置、すなわち、前記ねじ軸12の軸芯と、キャスタ取付板23の中心とを略同芯O1上に配置した状態において、前記支持板20のボルト挿通孔21に同軸状で対応する位置に、4個のボルト挿通孔24が上下方向に貫通形成されている。
前記支持板20のボルト挿通孔21と前記キャスタ取付板23のボルト挿通孔24には、図4に示すように頭部付ボルト26が共通して挿通され、該頭部付ボルト26にナット27を締付けることにより、両板20,23を分離可能に連結できるようになっている。
該頭部付ボルト26としては、例えば図3,図4に示すような、雄ねじ部26aと、該雄ねじ部26aより大径の頭部26bを有する頭部付ボルトを用いるもので、図の実施例では大径頭部と環状部を有するアイボルトを使用した。
前記キャスタ取付板23は方形の板で形成され、その四隅の下面には、図3〜図5に示すように、ブレーキ付キャスタ30が取付られている。
該キャスタ30は、その取付基部31が、図4に示す垂直方向の軸芯X1を中心として回転するように前記キャスタ取付板23に取付けられ、かつ、該取付基部31から腕部32が下方へ突出するとともに、その下方の先端部に、前記軸芯X1と偏心し、かつ、軸芯X1と直交する水平方向の軸芯Y1を回転中心として回転するように車輪33が備えられている。これにより、各車輪33は、平面上において全方向に回転移動するようになっている。
前記各車輪33の回転軸34には、ブレーキ35とブレーキペダル36が備えられており、車輪33を地表に設置した状態でブレーキペダル36の一方のペダル部36aを作業者の足で踏み込むことにより、ブレーキがかかり車輪33のX1及びY1の軸を中心とする回転を阻止し、また、他方のペダル部36bを足で踏み込むことにより、ブレーキが解除されて車輪33が回転できるようになっている。
以上の構成において、外部足場7の組立て時には、図3,図4に示すように、支持板20をキャスタ取付板23上に載置するとともに、両ボルト挿通孔21,24を通じて両板20,23を頭部付ボルト26とナット27により挟持固着し、キャスタ30を支持板20に固着する。
そして、キャスタ30を、外部足場7の設置位置に配置し、ブレーキペダル36の一方のペダル部36aを踏み込んで、ブレーキをかけ、車輪33の回転を阻止する。この状態で外部足場7を、免震構造物1の外部に沿って組立てるとともに、連結部材10で建物1に連結する。
これにより、外部足場7の組立て作業中において、外部足場7の水平移動が阻止され、組立て作業が安全に行える。
次に、外部足場7の組立て終了後、前記ブレーキペダル36の他方のペダル部35bを踏み込んでブレーキ35を解除してキャスタ30の水平方向における全方向の移動を可能にすることにより、地震時における免震構造物1の水平移動に追従して外部足場7を水平移動させることができる。
以上のようであるから、本考案によれば地震時における免震構造物の水平移動に追従して外部足場も水平移動し、外部足場の変形、破損を防止できる。
更に、ブレーキの固定操作及びその解除操作は、使用者が足で行え、手動で行うものと比べて楽に行える。
1 免震構造物
7 外部足場
8,9 建枠
20 支持板
23 キャスタ取付板
30 キャスタ
35 ブレーキ
36 ブレーキペダル
7 外部足場
8,9 建枠
20 支持板
23 キャスタ取付板
30 キャスタ
35 ブレーキ
36 ブレーキペダル
Claims (1)
- 免震構造物の外部に立設されるとともに該免震構造物に連結される外部足場であって、該外部足場を構成する建枠の下端に固設された支持板の下面側において、キャスタを備えたキャスタ取付板を前記支持板に分離可能に付設し、該キャスタは、足場の組立時にその車輪の回転を阻止し、足場の組立後に車輪の回転を可能にすることができるブレーキペダルを備えたことを特徴とする免震構造物用の外部足場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001376U JP3216804U (ja) | 2018-04-13 | 2018-04-13 | 免震構造物用の外部足場 |
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JP2018001376U JP3216804U (ja) | 2018-04-13 | 2018-04-13 | 免震構造物用の外部足場 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3216804U true JP3216804U (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62623076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018001376U Active JP3216804U (ja) | 2018-04-13 | 2018-04-13 | 免震構造物用の外部足場 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3216804U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111485707A (zh) * | 2019-01-25 | 2020-08-04 | 宁波建工建乐工程有限公司 | 自制轨道移动脚手架搭建大空间曲面顶部的使用方法 |
JPWO2021210077A1 (ja) * | 2020-04-14 | 2021-10-21 |
-
2018
- 2018-04-13 JP JP2018001376U patent/JP3216804U/ja active Active
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JP7453351B2 (ja) | 2020-04-14 | 2024-03-19 | 株式会社Fuji | 介助装置 |
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