JP3216803U - 飲み物容器 - Google Patents

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章雄 大石
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Abstract

【課題】口をつける位置によって味わいを変えられるようにする飲み物容器を提供する。【解決手段】飲み物容器1は、底面2と、筒状をなす側面3と、飲み口となる開口縁部4とを有する。開口縁部4は、平面視において円形をなし、厚みの薄い部分と、厚みの厚い部分とを有し、最薄部分4aから最厚部分4bにかけて徐々に厚みが変化する。このように開口縁部4において厚みを変えることにより、口あたりを異ならせるようにした複数の部分を有することになる。【選択図】図1

Description

本考案は、コップ(カップやグラス)、湯のみ、お猪口などの飲み物容器に関する。
飲み物には、水、茶、コーヒー、清涼飲料水(果汁飲料や炭酸飲料など)、アルコール飲料(ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウィスキーなど)、多種多様なものが存在する。また、冷やして飲むもの、温めて飲むものもある。
飲み物容器としても、コップ(カップやグラス)、湯のみ、お猪口など、多種多様な形状や素材のものがあり、飲み物に合わせて使い分けている。一例として、特許文献1には、ブランデー、スピリッツ、リキュールなどの強いアルコール飲料の試飲グラスが開示されている。
特表2000−508188号公報
従来の飲み物容器では、飲み口となる開口縁部のどの位置に口をつけても味わいは同じであった。
本考案は上記のような点に鑑みてなされたものであり、口をつける位置によって味わいを変えられるようにする飲み物容器を提供することを目的とする。
本考案の飲み物容器は、飲み口となる開口縁部を有する飲み物容器であって、前記開口縁部は、口あたりを異ならせるようにした複数の部分を有することを特徴とする。
また、本考案の飲み物容器の他の特徴とするところは、前記開口縁部は、厚みの薄い部分と、厚みの厚い部分とを有する点にある。この場合、前記開口縁部は、最薄部分から最厚部分にかけて徐々に厚みが変化するようにしてもよい。
また、本考案の飲み物容器の他の特徴とするところは、前記開口縁部の一部が外側に巻き返すように形作られている点にある。
また、本考案の飲み物容器の他の特徴とするところは、前記開口縁部は、素材を異ならせた複数の部分を有する点にある。
本考案によれば、口をつける位置によって味わいを変えられるようにする飲み物容器を提供することができる。
第1の実施形態に係る飲み物容器を示す図であり、(a)が平面図、(b)が断面図である。 第2の実施形態に係る飲み物容器の断面図である。 第3の実施形態に係る飲み物容器の外観図である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る飲み物容器1を示す図であり、(a)が平面図、(b)が断面図である。
飲み物容器1は、例えばガラス製であり、底面2と、筒状をなす側面3と、飲み口となる開口縁部4とを有する。
図1(a)に示すように、開口縁部4は、平面視において円形をなし、厚みの薄い部分と、厚みの厚い部分とを有する。本実施形態では、開口縁部4は、最薄部分4aから最厚部分4bにかけて徐々に厚みが変化する。このように開口縁部4において厚みを変えることにより、口あたりを異ならせるようにした複数の部分を有することになる。最薄部分4aの厚みに対して、最厚部分4bの厚みは1倍より大きく、50倍以下程度の範囲で設定するのが好ましい。
本実施形態によれば、口をつける位置によって味わいを変えられるようにする飲み物容器を提供することができる。例えば同じ飲み物を飲むときでも、開口縁部4において口をつける位置を変えることにより、口あたりを変えて、味覚の変化が起き、多彩な味を味わうことができる。また、飲み物に応じて開口縁部4において口をつける位置を変えることにより、最適な口あたり、味わいで飲むことができる。例えばビールを飲むときは、薄い部分を使用することで、ビールの旨味やキレをダイレクトに楽しむことができた。一方、紅茶やコーヒーを飲むときは、厚い部分を使用することで、美味しいと感じられた。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る飲み物容器1の断面図である。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図2に示すように、開口縁部4の一部が外側に巻き返すように形作られた巻き返し部4cを有する。巻き返し部4cは、開口縁部4を、略円形の中空部4dを形成するように巻き返すことにより構成される。なお、略円形とは、厳密な意味での円(真円や楕円)であることを求めるものではなく、円に近い形を含む意味である。また、巻き返し部4cの先端が飲み物容器の側面3の外面に達していてもよいし、図2に示すように隙間が形成されていてもよい。第1の実施形態と同様、開口縁部4は、巻き返し部4cのない部分から、最も大きく巻き返すようにした巻き返し部(換言すれば、中空部4dが最大となる巻き返し部)にかけて徐々に巻き返しの度合いが変化する。このように開口縁部4において巻き返し部4cの有無や巻き返しの度合いを変えることにより、口あたりを異ならせるようにした複数の部分を有することになる。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態に係る飲み物容器1の外観図である。以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明し、第1の実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、開口縁部4において、素材を異ならせた複数の部分を有する。例えば飲み物容器1自体は陶器製とするが、少なくとも開口縁部4の一部を含む領域5をガラス製とする。このように開口縁部4において素材を異ならせた複数の部分を有することより、口あたりを異ならせるようにした複数の部分を有することになる。
以上、本考案を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本考案を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本考案はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。また、実施形態を適宜組み合わせてもよい。
例えば飲み物容器1の各部(飲み口を含む)の形状は、実施形態のものに限定されるものではない。
また、飲み物容器1の素材も、実施形態のものに限定されるものではなく、陶器、磁器、せっ器、合成樹脂、金属、木(竹なども含む)、紙などを用いることができる。
1:飲み物容器
2:底面
3:側面
4:開口縁部
4a:最薄部分
4b:最厚部分
4c:巻き返し部
4d:中空部
5:領域

Claims (5)

  1. 飲み口となる開口縁部を有する飲み物容器であって、
    前記開口縁部は、口あたりを異ならせるようにした複数の部分を有することを特徴とする飲み物容器。
  2. 前記開口縁部は、厚みの薄い部分と、厚みの厚い部分とを有することを特徴とする請求項1に記載の飲み物容器。
  3. 前記開口縁部は、最薄部分から最厚部分にかけて徐々に厚みが変化することを特徴とする請求項2に記載の飲み物容器。
  4. 前記開口縁部の一部が外側に巻き返すように形作られていることを特徴とする請求項1に記載の飲み物容器。
  5. 前記開口縁部は、素材を異ならせた複数の部分を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飲み物容器。
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