JP3216300U - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】手提げ機能を備えると共に、瓶状物(被包装物)の首部を支持する手段を備える包装箱を提供する。【解決手段】1枚の段ボール紙の展開板から形成され、箱本体部と、箱本体部の前後面部及び左右側面部を上方へ延設して三角屋根状に形成した箱上方体部3を備え、箱上方体部が、前面上方部31、内方折り込みとする左右側面上方部33b、及び前方へ折返す後面上方部32で形成し、後面上方部の折返し状態における適宜位置に把手孔38を設けると共に、把手孔下方の後面上方部の下方箇所に連結孔36を設け、連結孔と対応する前面上方部に差込舌片35を設け、連結孔36に差込舌片35を挿着して前後面上方部を連結、前面上方部の上部の切り倒しで形成し、先端縁341を後面上方部に設けた引掛け孔39に係止する瓶抑え部34を設けてなる。【選択図】図3
Description
本考案は、瓶形状の被包装物を収納すると共に手提げ機能を備える包装箱に関するものである。
瓶形状の被包装物(瓶状物)は、包装状態(箱収納状態)において安定性を確保する手段として、瓶状物の首部を支持する手段を包装箱に具備することが知られている。例えば特許文献1には、包装箱の側面板部に箱内方に折り込む舌片を設け、包装箱内方に折り込まれた舌片を収納した瓶状物の首部側方に位置させる包装箱が開示されている。また特許文献2には、上面フラップに瓶状物の首部を挿通する透孔を形成し、瓶状物を包装箱に収納した後に前記上面フラップを箱上部開口個所から押し込み、透孔に瓶状物の首部を挿通する構成が開示されている。
また手提げ機能を備えている包装箱は、特許文献3に示すように対向する一対の上面フラップの上方部分を持ち手部に形成すると共に当該持ち手部に把手孔を形成し、包装箱上面を閉塞すると共に持ち手部を折曲起立し、他方の対向上面フラップで、前記の起立状態が維持される構成としている。更に特許文献3には、箱側面を構成する側面板部のうち一対の対向側面板部(前後面部)を上方に延長して持ち手部に形成すると共に、当該前面部持ち手部に上方折返しの把手孔と後面部持ち手部に下方折返し(係止舌片)の把手孔を形成し、左右側面部は瓶状物の外周面に対応した保持孔を設けてなり、瓶状物の包装紙に際して、左右側面部を内方に折り込んで保持孔に瓶状物外周を嵌合し、前後面部の上部を重ね合わせて持ち手を形成すると共に、係止舌片を把手孔へ通し前面部の係止孔に挿通係止する構成が開示されている。
瓶状物の包装箱において、収納時の安定性確保のために、瓶状物の首部を支持する手段が知られているが、手提げ機能を備えていない。また手提げ機能を備えている包装箱においては、瓶状物の首部を支持する手段を備えていない。そこで本考案は、手提げ機能を備えると共に、瓶状物の首部を支持する手段を備える新規な包装箱を提案したものである。
本考案の請求項1記載に係る包装箱は、1枚の段ボール紙の展開板から形成される包装箱であって、底面部を形成する底面フラップを下辺に備えた前後面部及び左右側面部で形成した箱本体部と、前記前後面部及び左右側面部を上方へ延設して三角屋根状に形成した箱上方体部とを備え、前記箱上方体部が、前面上方部、前後中間を三角形の内方折り込みとする左右側面上方部、及び前記の折り込まれた左右側面上方部の頂部位置で前方へ折返す後面上方部で形成し、前記の後面上方部の前方へ折返し状態における適宜位置に把手孔を設けると共に、把手孔下方の後面上方部の下方箇所に連結孔を設け、前面上方部における前記連結孔と対応する位置に差込舌片を設け、連結孔に差込舌片を挿着して前後面上方部を連結すると共に、前面上方部の上部の切り倒しで形成し、先端縁を後面上方部に設けた引掛け孔に係止する瓶抑え板部を設けてなることを特徴とするものである。
而して前記包装箱は、底面フラップを組み合わせて箱本体部を組み立てた後、この箱本体部に被包装物(瓶状物)を収納し、左右側面上方部の前後中間を三角形として内方へ折り込み、瓶抑え部の先端縁を後面上方部の引掛け孔に差込係止し、同時に後面上方部を側面上方部の頂部位置で前方へ折返する。前方に折り返した後面上方部の連結孔に前面上方部の差込舌片を装着して前面上方部と後面上方部を連結して瓶状物を収納した包装箱が組み立てられることになり、折り返された後面上方部の前後面に形成された把手孔を使用することで、把手孔上方部分が持ち手となり手提げ携帯を可能としたものである。特に収納された瓶状物の首部に瓶抑え部が当接して携帯時における瓶状物の動揺を抑える。
また本考案の請求項2記載に係る包装箱は、特に上記の瓶抑え部を、箱内部への切り倒し位置と係止位置の間において、前後中間が下方で折返しとなるV状に形成すると共に、折返しで前後間隔が縮められる挟圧縁を設けてなるもので、三角屋根状の箱上方体部を形成する際に、収納された瓶状物の首部に対して、瓶抑え部のV状の角度が徐々に小さくなり対向する挟圧縁が接近して近接すると同時に瓶状物の首部を下方へ抑え込むことになり、収納物(瓶状物)の動揺の抑え込みがより確実になされる。
また本考案の請求項2,3に記載されている包装箱は、上記包装箱に別体(別の段ボール紙)で形成した台座体を組み込んでなるもので、台座体は、下面部と縦面部と上面部で構成して三角状に折曲すると共に、上面部に瓶嵌合孔を設けてなるものであり、更に前記上面部を縦面部と反対縁で下方に折り返す二重構造として、上面部の上部に積層状態で位置する下方面にも瓶収納孔を設けてなるものである。
上記台座体は、箱本体部が形成された後に箱本体部の底方に設置され、非包装物(瓶状物)を箱状本体に収納する際に、瓶状物の底部を瓶収納孔に嵌合して瓶の動揺を抑止するものである。
本考案の構成は上記のとおり瓶状物の包装箱であって、手提げ機能を備えると共に、瓶状物の首部を支持する手段を備えてなり、手持ち携帯における収納物である瓶状物の動揺を抑えて携帯機能を高めたものである。
次に本考案の実施形態について説明する。図1乃至6に示した実施形態は、2本入りの包装箱の例を示したもので、それぞれ1枚の段ボール紙から形成される包装箱本体Aと台座体Bからなり、包装箱本体Aは、箱本体部1と底面部2と箱上方体部3で構成される。
包装箱本体Aの展開板A0は図1に示したとおりで、箱本体部1を形成する前面部11と後面部12と前面部11と後面部12の間に配置される側面部13a,13bを並列して折れ線アで連設し、側縁に糊代部14を設けている。
前記箱本体部1を構成する前面部11、後面部12、側面部13a,13bの各底辺には折れ線イを介して底面部2を形成する底面フラップ21,22,23a,23bが連設されており、底面フラップ21,22,23a,23bは適宜組み合わせることで包装箱本体Aの底面部2を形成する公知の形状に形成してなる。
箱上方体部3を形成する前面上方部31と、後面上方部32と側面上方部33a,33bは、それぞれ折れ線アの延長及び折れ線ウを介して前面部11、後面部12、側面部13a,13bの上辺に、箱上方体部3の形成高さを基準(基準高さ)として所定の長さ延設したものである。
前記の前面上方部31は、前記基準高さに設けると共に、上縁中央を適宜幅で切断線aを設け、当該切断線aの上方延長部分が基準高さ以上に突出する範囲で瓶抑え部34とし、前記瓶抑え部34は、上縁に適宜幅の先端縁341を突出させ、中間部分に折れ線エを設けておく。更に瓶抑え部34の両側縁箇所を抉り、抉り箇所の上下に挟圧縁342を設ける。この瓶抑え部34は、後述する非包装物たる瓶状物Cの収納包装に際して瓶状物Cの首部と当接する位置及び形状に形成したものである。
また瓶抑え部34の底辺となる位置に折れ線オを設けると共に、前記折れ線オの上下に渡る偏平逆U状の切断線bを設けて、上方部が蟻形状となる差込舌片35を形成する。
前記の後面上方部32は、基準高さ位置において前面側に折り返す折れ線カを介して差込舌片35の高さ位置(折れ線オの位置)と対応する長さ上方に突出した折返し面部32aと、折れ線キを介して適宜長の折返し舌片32bを備え、折れ線キの位置に連結孔36を切り抜き、且つ前記連結孔36の下方への切断線cで連結孔36に突出する抑え舌片37を設けてなる。
更に折れ線カを挟んで、後面上方部32及び折返し面部32aの対象位置に、それぞれ把手孔38を形成する切断線dを設ける。また後面上方部32には、把手孔38の形成位置の下方に、引掛け孔39を刳り貫き形成する。
側面上方部33a,33bは、折れ線ウを底辺とした三角形が形成される折れ線クを設けておくもので、上縁は基準高さ(折れ線カの高さ)から中間が低くなるように形成したものであり、糊代部14の延長上に糊代部33cを設けてなる。
台座体Bは、縦面部4を中心に上面部5と下面部6を二重に折返して重ね合わせて形成されるもので、その展開板B0は図2に示す通り、適宜幅(組立後の高さ)の縦面部4の左右に背面切込みeを設けると共に、中央に係止孔41を刳り貫き形成し、上面部5と下面部6は、中間に背面切込みeに平行な折返し用の背面切込みf,gを設けると共に、各々端縁に係止孔41と対応する嵌合突縁51,61を形成し、更に上面部5には、二列4個の瓶収納孔52を刳り貫き形成したものである。
而して前記の展開板A0,B0を適宜折曲して包装箱を組み上げるもので、最初に糊代部14,33cを側面部13b及び側面上方部33bに接着剤で接着して箱本体部1及び箱上方体部3を各筒状に形成する。次に底面フラップ21,22,23a,23bは適宜組み合わせることで包装箱本体Aの底面部2を形成する。
次に台座体Bを組み立てるもので、上面部5及び下面部6を背面切込みf,gでそれぞれ折返し、更に縦面部4の両側の背面切込みeで折り曲げて上下面部5,6を対面させて側面三角形状とする。特に前記の上下面部5,6の対面に際しては嵌合突縁51,61を係止孔41に嵌め込み全体の一体化を図る。
組み立てた台座体Bは、組立途中の包装箱本体A内の内底面に配置する(図3)。そして被包装物(瓶状物)Cを2本包装箱本体Aの上方開口個所から差し入れ、瓶抑え部34を箱内方に折り曲げて、2本の瓶状物Cの間に位置させると共に、先端縁341を引掛け孔39に差し入れる。
前記状態で側面上方部33a,33bを、前面上方部31及び後面上方部32を閉じるように中間部分(側面形状)が三角形となるように箱内方に折り込む。左右側面上方部33a,33bを内方に折り込むと、瓶抑え部34がV状に折り曲げられ、前後の挟圧縁342が接近し、瓶状物Cの首部を下方へ抑え込む。
更に後面上方部32を箱内方に折り込まれた側面上方部33a,33bの頂部位置で前方へ折返し、前方に折り返した折返し面部32aの下方に位置することなった折返し舌片32bを箱内方に折り曲げる。このとき前面上方部31に設けた差込舌片35は箱外方へ突き出しておき、折返し舌片32bを箱内方に折り曲げた状態で蟻形状の差込舌片35を連結孔36に挿着する。
更に切断線dで囲繞された箇所を押し込み、把手孔38を形成すると、被包装物(瓶状物)Cを収納した状態で、携帯可能となるものである。
また本考案は上記した2本包装に限定されるものではなく、横列3本包装や、前後2列の4本包装も可能であり、単に包装箱本体の大きさ及び台座体の大きさを変更すると共に、特に瓶抑え部を所定の形状に形成すれば良いものである。
例えば横列3本の展開板A1,B1を示すと図7,8のとおりで、前後面部110,120、底面フラップ210,220、前面上方部310、後面上方部320、折返し面部320a、折返し舌片320bを所定(3本対応)の幅に形成し、特に瓶抑え部340において、2本用包装箱と同様に側縁に挟圧縁342を備えるように抉り形状とし、中間に挟圧縁342と同様に機能する挟圧孔345を形成することで3本収納の包装箱を実現できる。勿論台座体Bにおいても、縦面部4a,上面部5a,下面部6aを幅広に形成し、瓶収納孔52を3個形成することで対応できるものである。
A 包装箱本体
B 台座体
A0,B0 展開板
C 被包装物(瓶状物)
1 箱本体部
11 前面部
12 後面部
13a,13b 側面部
14 糊代部
2 底面部
21,22,23a,23b 底面フラップ
3 箱上方体部
31 前面上方部
32 後面上方部
32a 折返し面部
32b 折返し舌片
33a,33b 側面上方部
33c 糊代部
34 瓶抑え部
341 先端縁
342 挟圧縁
35 差込舌片
36 連結孔
37 抑え舌片
38 把手孔
39 引掛け孔
4 縦面部
41 係止孔
5 上面部
51 嵌合突縁
52 瓶収納孔
6 下面部
61 嵌合突縁
ア,イ,ウ,エ,オ,カ,キ,ク 折れ線
a,b,c,d 切断線
e,f,g 背面切込み
B 台座体
A0,B0 展開板
C 被包装物(瓶状物)
1 箱本体部
11 前面部
12 後面部
13a,13b 側面部
14 糊代部
2 底面部
21,22,23a,23b 底面フラップ
3 箱上方体部
31 前面上方部
32 後面上方部
32a 折返し面部
32b 折返し舌片
33a,33b 側面上方部
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35 差込舌片
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4 縦面部
41 係止孔
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ア,イ,ウ,エ,オ,カ,キ,ク 折れ線
a,b,c,d 切断線
e,f,g 背面切込み
Claims (4)
1枚の段ボール紙の展開板から形成される包装箱であって、底面部を形成する底面フラップを下辺に備えた前後面部及び左右側面部で形成した箱本体部と、前記前後面部及び左右側面部を上方へ延設して三角屋根状に形成した箱上方体部とを備え、前記箱上方体部が、前面上方部、前後中間を三角形の内方折り込みとする左右上方側面部、及び前記の折り込まれた左右上方側面部の頂部位置で前方へ折返す後面上方部で形成し、前記の後面上方部の前方へ折返し状態における適宜位置に把手孔を設けると共に、把手孔下方の後面上方部の下方箇所に連結孔を設け、前面上方部における前記連結孔と対応する位置に差込舌片を設け、連結孔に差込舌片を挿着して前後面上方部を連結すると共に、前面上方部の上部の切り倒しで形成し、先端縁を後面上方部に設けた引掛け孔に係止する瓶抑え板部を設けてなることを特徴とする包装箱。
瓶抑え部を、箱内部への切り倒し位置と係止位置の間において、前後中間が下方で折返しとなるV状に形成すると共に、折返しで前後間隔が縮められる挟圧縁を設けてなる請求項1記載の包装箱。
請求項1又は2記載の包装箱に、下面部と縦面部と上面部で構成して三角状に折曲すると共に、上面部に瓶収納孔を設けてなる台座体を内置してなる包装箱。
上面部を縦面部と反対縁で下方に折り返す二重構造として、上面部の上部に積層状態で位置する下方面にも瓶収納孔を設けてなる請求項3記載の包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000827U JP3216300U (ja) | 2018-03-07 | 2018-03-07 | 包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018000827U JP3216300U (ja) | 2018-03-07 | 2018-03-07 | 包装箱 |
Publications (1)
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JP3216300U true JP3216300U (ja) | 2018-05-24 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3216300U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021008318A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-01-28 | 株式会社コーセー | 包装用仕切り板 |
-
2018
- 2018-03-07 JP JP2018000827U patent/JP3216300U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021008318A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-01-28 | 株式会社コーセー | 包装用仕切り板 |
JP7372771B2 (ja) | 2019-07-03 | 2023-11-01 | 株式会社コーセー | 包装用仕切り板 |
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