JP3216187U - 気泡発生装置および発泡ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】湯船に沈めて用いる、片面から気泡が生じる気泡発生装置および気泡発生ユニットを提供する。【解決手段】コンプレッサーから送られた気体により気泡を生じさせる発泡ユニット12であって、厚み方向に建通した連通孔46が形成され、コンプレッサーから送られた気体を連通孔46に供給する溝32a,32bが裏側に形成された多孔質板18と、多孔質板18が嵌め込まれるトレイ20と、を備え、トレイ20によって多孔質板18の側面と裏側が密閉される。【選択図】図2
Description
本考案は、湯船に気泡を発生させる気泡発生装置および発泡ユニットに関する。
浴槽の壁面や底面から気泡を出す気泡風呂が知られている。例えば、特許文献1には、浴槽の底に置かれる発泡盤と、当該発泡盤に対してホースを介して気体を供給するエアポンプと、を備える気泡発生装置が記載されている。
上記の気泡発生装置は発泡盤の全面から気泡を発生させる構造となっているが、湯船に沈めて用いる気泡発生装置にあっては、必ずしも全面から気泡を生じさせる必要がなく、全面から多数の気泡を生じさせようとすると、エアポンプから供給される気体の圧力を高める必要があるなどの非効率を招くおそれがある。
上記した課題に鑑み、本考案は、片面から気泡を生じさせる気泡発生装置および発泡ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案は、コンプレッサーから送られた気体により気泡を生じさせる発泡ユニットであって、厚み方向に貫通した複数の連通孔が形成された多孔質板と、前記多孔質板が嵌め込まれるトレイと、を備え、前記多孔質板は、その側面と裏側が前記トレイによって密閉されており、該裏側には、前記コンプレッサーから送られた気体を前記複数の連通孔に供給する凹みが形成されていることを特徴とする。
また、本考案の発泡ユニットは、前記多孔質板と前記トレイの間に介在し、前記コンプレッサーから送られた気体を前記凹みに出すノズルを備えることを特徴とする。
さらに、本考案の発泡ユニットは、前記凹みが前記多孔質板の中央に形成されていることを特徴とする。
さらにまた、本考案の発泡ユニットは、前記凹みが、前記多孔質板の中心を基点として同心円状に形成された複数の深溝と、前記深溝の各々を連通させる浅溝と、を含むことを特徴とする。
本考案に係る気泡発生装置は、コンプレッサーと、厚み方向に連通した複数の連通孔が形成された多孔質板と、前記多孔質板が嵌め込まれるトレイと、を備え、前記多孔質板は、その側面と裏側が前記トレイによって密閉されており、該裏側には、前記コンプレッサーから送られた気体を前記複数の連通孔に供給する凹みが形成されていることを特徴とする。
本考案は、多孔質板の側面および裏側がトレイによって密閉されているため、多孔質板の表面のみから気泡を発生させることができる。
以下、図面を参照しながら、気泡発生装置を例にして発泡ユニットの実施形態を説明する。
図1に示すように、気泡発生装置10は、湯船2に気泡4を発生させる装置であって、発泡ユニット12がホース14を介してコンプレッサー16に接続された構成となっている。当該発泡ユニット12は、浴槽6の底に載置された状態で用いられるユニットであり、図2に示すように、多孔質板18と、プラスチックトレイ20と、ノズル22と、ホースジョイント24と、を備えている。
多孔質板18は、円板形状に形成された焼き物であり、その全体にわたって多数の微細な孔が形成されている。当該孔は、粒径が60〜300メッシュの可燃性の粉粒体44を陶土に混練し、釉薬を塗布せずに焼成することで形成される。なお、本実施形態では、粉粒体44として、陶土の乾燥重量に対して10重量%程度のくるみ殻を混ぜることとしている。これにより、径が50μm〜250μmの孔が全体に亘って形成され、複数の孔同士が連通することで多孔質板18の厚み方向に貫通した多数の連通孔46が形成されている。
多孔質板18の表面26は平らに形成されており、裏側には、図2および図3に示すように、溝が形成されている。溝は、ノズル22に沿って形成されたノズル配設用の溝30と、ノズル22から出た気体を多孔質板18の裏側全域に供給する気体供給溝32と、を含む。ノズル配設用の溝30は、裏側の中心から外縁にかけて直線状に形成された溝であり、その深さはノズル22の太さ寸法よりも若干大きな寸法となっている。気体供給溝32は、裏側の中心を基点として同心円状に設けられた複数の深溝32aと、隣り合う深溝32a同士を連通させる浅溝32bと、を含む。深溝32aは上記のノズル配設用の溝30と同程度の深さに形成されており、浅溝32bは深溝32aよりも浅く(本実施形態では半分程度)形成されている。当該多孔質板18は、表面26のみが露出した状態でプラスチックトレイ20に収容される。
プラスチックトレイ20は、縁が浅く形成された円形のトレイであって、上記多孔質板18の表面26と同形状に広がる底部36と、当該底部36の周縁から多孔質板18の厚みと同程度の寸法で延出した縁部38と、から構成されている。なお、本実施形態ではプラスチック製のトレイを使用しているが、これに限定されず、多孔質板18の側面や裏側を密閉する材質であれば構わない。
上記プラスチックトレイ20の内方にはノズル22が設けられている。ノズル22は、プラスチックトレイ20の底部36の中央から縁部38にかけて直線状に延びる細長い筒であり、プラスチックトレイ20の縁部38に挿着されたホースジョイント24を介してホース14と連結されている。このノズル22が取り付けられたプラスチックトレイ20に対して上記の多孔質板18が嵌め込まれることで、発泡ユニット12が形成される。なお、多孔質板18の裏側に塗布された接着剤によって、多孔質板18とプラスチックトレイ20は互いに固定される。また、多孔質板18とプラスチックトレイ20の縁部38の間に生じた僅かな隙間を埋めるために、これらの間にはシール剤が充填されている。
上記発泡ユニット12に対して、コンプレッサー16(図1)からの気体がホース14を通じて供給される。供給された気体は、ノズル22を通じて多孔質板18の裏側中央に出される。当該気体は、多孔質板18に形成された気体供給溝32を通じて、多孔質板18の裏側全域に供給される。そして、気体は、多孔質板18に形成された多数の連通孔46を通じて、多孔質板18の表面26から噴出される。これにより、微細な気泡4が湯船2に生じることとなる。
本実施形態によれば、多孔質板18の側面および裏側はプラスチックトレイ20によって密閉されているため、多孔質板18の表面26のみから気泡4を発生させることが可能となっている。
また、コンプレッサー16から送られた気体は、ノズル22によって多孔質板18の裏側中心に導かれ、そこから出た気体が多孔質板18の裏側に広がるように供給されるため、多孔質板18の全面から発生した気泡4に、偏りやムラが生じ難い。
以上、本考案に係る気泡発生装置と発泡ユニットを実施形態に基づいて説明してきたが、本考案は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のような形態で実施されても構わない。
<変形例>
(1)上記の実施形態において、気体供給溝32は深溝32aと浅溝32bにより構成されていたが、当該態様に限定されない。例えば、気体供給溝32は多孔質板18の裏側に渦状に形成された溝であっても構わない。また、蜿蜒に形成された溝であっても構わない。また、多孔質板18の裏側中央から放射状に延出した溝で有っても構わない。また、多孔質板18の裏側に全体的に気体を供給する手段としては、溝に限られない。図4に示すように、多孔質板18の裏側に形成された凹みであれば良い。図4(a)は、多孔質板18aの裏側に全面的に凹み40aが形成されており、当該凹み40aの中ほどに複数の支持部42が形成された構成となっている。また、図4(b)は、多孔質板18bの中央部に凹み40bが形成された構成となっている。当該態様においては、多孔質板18cの表面26中央から多くの気泡4が発生することとなる。
(1)上記の実施形態において、気体供給溝32は深溝32aと浅溝32bにより構成されていたが、当該態様に限定されない。例えば、気体供給溝32は多孔質板18の裏側に渦状に形成された溝であっても構わない。また、蜿蜒に形成された溝であっても構わない。また、多孔質板18の裏側中央から放射状に延出した溝で有っても構わない。また、多孔質板18の裏側に全体的に気体を供給する手段としては、溝に限られない。図4に示すように、多孔質板18の裏側に形成された凹みであれば良い。図4(a)は、多孔質板18aの裏側に全面的に凹み40aが形成されており、当該凹み40aの中ほどに複数の支持部42が形成された構成となっている。また、図4(b)は、多孔質板18bの中央部に凹み40bが形成された構成となっている。当該態様においては、多孔質板18cの表面26中央から多くの気泡4が発生することとなる。
(2)本考案においてノズル22は必須の構成要素ではなく、当該ノズル22を省略した態様でも構わない。当該態様では、ホースジョイント24の内側口から気体が出され、当該気体が気体供給溝32(凹み)によって多孔質板18の裏側全体に供給されることとなる。
(3)多孔質板18やプラスチックトレイ20は円形状に限られず、方形などの角形状であっても構わない。
(4)プラスチックトレイ20の縁部38には、その外周面に取っ手が取り付けられても良い。これにより発泡ユニット12の持ち運びが容易となる。
本考案は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10 … 気泡発生装置
12 … 発泡ユニット
14 … ホース
16 … コンプレッサー
18 … 多孔質板
20 … プラスチックトレイ(トレイ)
22 … ノズル
32 … 気体供給溝(凹み)
32a … 深溝
32b … 浅溝
40a,40b … 凹み
46 … 連通孔
12 … 発泡ユニット
14 … ホース
16 … コンプレッサー
18 … 多孔質板
20 … プラスチックトレイ(トレイ)
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32 … 気体供給溝(凹み)
32a … 深溝
32b … 浅溝
40a,40b … 凹み
46 … 連通孔
Claims (5)
- コンプレッサーから送られた気体により気泡を生じさせる発泡ユニットであって、
厚み方向に貫通した複数の連通孔が形成された多孔質板と、
前記多孔質板が嵌め込まれるトレイと、
を備え、
前記多孔質板は、その側面と裏側が前記トレイによって密閉されており、該裏側には、前記コンプレッサーから送られた気体を前記複数の連通孔に供給する凹みが形成されていることを特徴とする発泡ユニット。 - 前記多孔質板と前記トレイの間に介在し、前記コンプレッサーから送られた気体を前記凹みに出すノズルを備える請求項1に記載の発泡ユニット。
- 前記凹みは前記多孔質板の中央に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発泡ユニット。
- 前記凹みは、
前記多孔質板の中心を基点として同心円状に形成された複数の深溝と、
前記深溝の各々を連通させる浅溝と、
を含む請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発泡ユニット。 - コンプレッサーと、
厚み方向に連通した複数の連通孔が形成された多孔質板と、
前記多孔質板が嵌め込まれるトレイと、
を備え、
前記多孔質板は、その側面と裏側が前記トレイによって密閉されており、該裏側には、前記コンプレッサーから送られた気体を前記複数の連通孔に供給する凹みが形成されていることを特徴とする気泡発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000727U JP3216187U (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 気泡発生装置および発泡ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018000727U JP3216187U (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 気泡発生装置および発泡ユニット |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=62143622
Family Applications (1)
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JP2018000727U Active JP3216187U (ja) | 2018-02-28 | 2018-02-28 | 気泡発生装置および発泡ユニット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3216187U (ja) |
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2018
- 2018-02-28 JP JP2018000727U patent/JP3216187U/ja active Active
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