JP3216018U - 留め具 - Google Patents

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朋子 藤田
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Abstract

【課題】衣類や袋物などの開口部分の係止に際しての問題点を改善し、係止部の任意の箇所を、縫合やカシメ等の加工を伴うことなく、着脱自在に、かつ確実に係止することのできる留め具を提供する。【解決手段】相互に着脱自在な着脱部を有する少なくとも一対の留め部材a,bからなり、該留め部材a,bのそれぞれが一面にピアス針2を設けた基板1と、ピアス針2の貫通する底面部材5と貫通したピアス針先端部を覆うための椀状体からなるピアスキャッチ3と、相互を着脱自在に係止する雄ホック8と雌ホック9からなる着脱部を具える。【選択図】図1

Description

本考案は、ピアスキャッチ付きピアス針を用いた衣類や袋物等の開口部分を自在に開閉するための留め具に関するものである。
従来から、特許文献1に記載されている取っ手が知られている。この取っ手は、摘み部の両端に二重にリングを設け、当該特許文献1の図25に示すように、このリングに所定の形に折り畳んだ風呂敷の端部を固定し、全体としてハンドバッグとして用いるものである。
特開2008−110196号公報
しかしながら、上記取っ手と風呂敷とを用いてハンドバッグを形成した場合、物を出し入れする開口部が開いたままになる。一方、通常の金具やファスナーを用いる場合、カシメ・縫合等の加工作業を必要とするので、大変面倒であるという問題点があった。
上記の問題点を解決するために、本考案の留め具は、
布等の面材を貫通させるピアス針を設けた一対の基板と、
前記一対の基板に対応して設けられ且つ前記ピアス針を挟持するピアスキャッチと、
前記一対の基板に設けられ且つ当該基板同士を着脱可能とすると共に着脱の際に必要となる力が、前記ピアスキャッチがピアス針を保持する力より小さくなるように設定された着脱手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記着脱手段は、一方の基板に設けた雄ホック及び他方の基板に設けた雌ホックから構成されるのが好ましい。
また、前記着脱手段は、一方の基板に設けたマグネットと、他方の基板に設けたマグネット又は磁性体とから構成されるのが好ましい。
前記一方の基板に凸部を設け、他方の基板に前記凸部に対応する凹部を設けても良い。
また、本考案の留め具は、布等の面材を貫通させるピアス針を設けた一対の基板と、
前記一対の基板に対応して設けられ且つ前記ピアス針を挟持するピアスキャッチと、
一方の基板に対応するピアスキャッチの外周に第一着脱片を設け、他方の基板に前記ピアスキャッチを囲む形状の第二着脱片を設け、第一着脱片及び第二着脱片がマグネット同士又はマグネットと磁性体との組み合わせから構成される着脱手段と、
を備えたことを特徴とする。
更に、本考案の留め具は、
布等の面材を貫通させるピアス針を設けた一対の基板と、
前記一対の基板に対応して設けられ且つ前記ピアス針を挟持するピアスキャッチと、
一方の基板に対応するピアスキャッチの外周に第一着脱片を設け、他方の基板に前記ピアスキャッチを囲む形状の第二着脱片を設け、第一着脱片及び第二着脱片の一方に設けた雄ホック及び他方に設けた雌ホックから構成される着脱手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、前記一方の基板に針金に係止するフックを設けるのが好ましい。
また、本考案の留め具は、布等の面材を貫通させるピアス針を設けた基板と、
前記基板に対応して設けられ且つ前記ピアス針を挟持するピアスキャッチと、
前記基板に設けたマグネットと、
を備えたことを特徴とする。
また、前記ピアスキャッチまたは基板に、アクセサリーの着脱手段を設けるのが好ましい。
また、前記ピアスキャッチにピアス針の着脱操作部分を少なくとも覆うキャップを設けるのが好ましい。
本考案の実施の形態1に係る留め具(Aタイプ)の構造を示す断面図である。 図1に示した留め具をハンドバッグ等の開口部に取り付けた状態を示す説明図である。 実施の形態2に係る留め具(Bタイプ)を示す部分破断側面図である。 図3に示した留め具の使用状態を説明図である。 本考案の実施の形態3に係る留め具(Cタイプ)の構造を示す部分破断側面図である。 図5に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 実施の形態4に係る留め具(Bタイプ)を示す部分破断側面図である。 図7に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 実施の形態5に係る留め具(Dタイプ)の構造を示す部分破断側面図である。 図9に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 実施の形態1〜3に係るピアスキャッチ3の構造を変更したピアスキャッチを示す部分破断側面図である。 実施の形態4および5に係るピアスキャッチの構造を変更したピアスキャッチを示す断面図である。 図12に示す留め具にアクセサリーを取り付けた状態を示す説明図である。 実施の形態7に係るピアスキャッチを示す断面図である。 実施の形態8に係る留め具を示す断面図である。 実施の形態9に係る留め具を示す断面図である 図16に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 実施の形態10に係る留め具を示す断面図である。 図18に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 実施の形態11に係る留め具を示す断面図である。 図20に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 実施の形態12に係る留め具を示す断面図である。 図22に示した留め具の使用状態を示す説明図である。 上記実施の形態1〜12に示した留め具の使用態様を示す説明図である。 トートバッグに留め具を適用した例を示す説明図である。 マフラーやストールに留め具を適用した例を示す説明図である。 留め具の留め部材を一つだけ使用する場合の例を示す説明図である。 図27に示した留め部材の使用状態を示す説明図である。 実施の形態10乃至12の使用方法を示す説明図である。
以下に、本考案の実施の形態を添付する図面を参照して、留め具の留め具部材の係合タイプ別に説明する。なお、各実施の形態ではタイプはA、B、CおよびDタイプのものについて説明したが、本考案の留め具はこれらに限定されるものでない。
図1は、本考案の留め具(Aタイプ)の構造を示す部分破断側面図である。留め具は一対の留め部材a,bからなる。これらの留め部材a,bは、裏面にピアス針2を具えた基板1と、ピアス針2を保持するピアスキャッチ3とをそれぞれ備える。ピアスキャッチ3は、前記ピアス針2の貫通孔4を有する底面部材5と、底面部材5から延伸し前記ピアス針2の先端部を挟持する挟持片7(キャッチ部材)と、底面部材5及び挟持片7を内部に収める筐体6とを有する。基板1は平面的なものが好ましい。布に取り付ける際に当該布をスナップピン3との間で保持するためである。係る観点で、ピアスキャッチ3の基板1側の面も平面的に形成するのが好ましい。
また、留め部材aの基板1の表面には、着脱部を構成する雌ホック9が設けられている。留め部材bの基板1の表面には、着脱部を構成する雄ホック8が設けられている。前記ピアスキャッチ3は、上記構成の他、公知の構造のものを採用できる。
図2は、図1に示した留め具をハンドバッグ等の開口部に取り付けた状態を示す説明図である。まず、それぞれの留め部材a,bの基板1に設けられたピアス針2をピアスキャッチ3から抜き取った状態にしておく。次いで、それぞれのピアス針2を前記開口部の係止しようとする箇所の対向する布地10に貫通させ、続いて当該貫通したピアス針2の先端部をピアスキャッチ3の貫通孔4を通し、留め部材a,bを布地10に固定させる。留め部材a,bは、前記開口部の布地10の対向面にそれぞれ設ける。そして、開口部で対向する留め部材a,bの雄ホック8および雌ホック9を嵌合させることで、当該開口部を閉じることができる。雄ホック8および雌ホック9を引き離すことで、開口部を開くことができる。
雌ホック9のばねの強さにより、雄ホック8および雌ホック9の嵌合の強さが異なるものとなる。雌ホック9のばねの強さが大きいと、雌ホック9から雄ホック8を取り外す際、雌ホック9と雄ホック8が外れる前にピアスキャッチ3がピアス針2から外れてしまう。即ち、ピアスキャッチ3を摘まんで引っ張った際、ピアスキャッチ3がピアス針2を保持する力より雌ホック9から雄ホック8を外す力のほうが大きいと、ピアスキャッチ3からピアス針2が抜けてしまい、開口部を開口できない。このため、本考案では、雌ホック9のばねの強さを、雄ホック8および雌ホック9の着脱の際に必要となる力が、ピアスキャッチ3がピアス針2を保持する力より小さくなるように、設定するものとする。
この留め具によれば、布又は革であれば何の加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。また、取り外しが自由なので使い回しができる。また、ピアス針による取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められる留め具付きのマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。
実施の形態2
図3は、実施の形態2に係る留め具(Bタイプ)を示す部分破断側面図である。図4は、図3に示した留め具の使用状態を説明図である。なお、実施の形態1に係る留め具と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。本実施の形態2に係る留め具は、図3に示される留め具の基板1自体をマグネットで形成した点に特徴がある。
このように基板1自体をマグネットで形成することで、基板1同士を簡単に着脱できる。なお、基板1の一方をマグネットで形成し、他方を強磁性体で形成しても良い。また、前記マグネットは、基板1の全面または一部に設けても良い(図示省略)。
また、本考案の留め具を布地10に取り付けて使用する場合、基板1の厚さは、布地10と布地10との間に空間が生じないような厚さにすることが好ましい。さらに、基板1の平面形状は、円形、四角形、矩形など様々な形状であっても良い。また、基板1から延出するピアス針2の数も基板1の形状に依り、1個または複数個設けても良い。なお、複数個のピアス針2を用いる場合には、それぞれのピアス針2に対応した複数のピアスキャッチを用いるものとする。
この留め具によれば、上記同様、布又は革であれば何の加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。また、取り外しが自由なので使い回しができる。また、ピアス針による取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められる留め具付のマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。特に、マグネットにより着脱できるようにしたので、開閉が簡単である。マグネット力を変えることにより、用途に合わせて最適な開閉力を得ることもできる。
実施の形態3
図5は、本考案の実施の形態3に係る留め具(Cタイプ)の構造を示す部分破断側面図である。この留め具は、実施の形態2のBタイプの留め具の基板1の一方をマグネットから磁性材料に代えたものである。さらに、本実施の形態3では、基板1の着脱面の一方に凹部11、他方に前記凹部11に嵌合する凸部10を形成した点に特徴がある。
図6は、図5に示した留め具の使用状態を示す説明図である。この留め具では、実施の形態1と同様の手順で、ピアス針2およびピアスキャッチ3を使用して、衣類等の開口部の布地10に留め部材a,bの基板1を取り付ける。基板1がそれぞれマグネットおよび磁性体によって形成されているので相互の吸引作用によって確実に吸着し、前記開口部を閉じることができる。
また、基板1の凸部10と凹部11とが嵌合されるので、基板1同士が面方向にずれることなく正確に重なって吸着する。また、吸着した状態で基板1同士が面方向にずれるのを防止できるので、開口部にずれる力が働いた際に開いてしまうのを防止できる。なお、凸部10および凹部11の形状や数は状況に応じて任意に定めることができる。また、同実施の形態では、凸部10及び凹部11を基板1の中央に設けたが、これに限定されない。例えば、円形のドーナッツ状に凸部10及び凹部11を設け、中央は基板1の面同士がしっかり吸着するようにしても良い。また、基板1の周方向の任意の角度に凸部10及び凹部11を設けることで、基板1同士が回転しなくなり、しっかりと吸着される(いずれも変形例については図示省略)。
この留め具によれば、上記同様、布又は革であれば何の加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。また、取り外しが自由なので使い回しができる。また、ピアス針による取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められる留め具付のマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。特に、マグネットにより着脱できるようにしたので、開閉が簡単である。マグネット力を変えることにより、用途に合わせて最適な開閉力を得ることもできる。
実施の形態4
図7は、実施の形態4に係る留め具(Bタイプ)を示す部分破断側面図である。この留め具は、実施の形態2,3の留め具のピアスキャッチ3とは異なるボールキャッチ構造とした点に特徴がある。
この留め具のピアスキャッチ3は、底面部材5に前記ピアス針2を挿通する挿通口4を設けた筐体6と、筐体6の天井部分に貫通配置され且つ指で摘まんで軸方向に可動の摘み部材15と、筐体6に内設固定された筒状体18とから構成されている。筐体6は、内部の構造物を収納して保護すると共に外観デザインを美しく見せるための形状をしている。摘み部材15は、軸方向中央にピアス針2を通す貫通孔14を有する。また、摘み部材15の端部には、ワッシャ状の押圧部材16が設けられる。摘み部材15の他端には、フランジが形成されており、指で摘み易くなっている。前記押圧部材16と筐体6との間にはスプリング20が配置され、このスプリング20により押圧部材16が底面部材5方向に付勢される。前記筒状体18は、端部に天井方向(同図では右方向)に向かって径が拡大する円錐台形の傾斜壁19を有する。前記筒状体18は、筐体6と一体化しても良い。この傾斜壁19と前記押圧部材16との間には、ピアス針2を挟持するための球体17が複数配置されている。球体17は、2個以上とする。
図8は、図7に示した留め具の使用状態を示す説明図である。摘み部材15の端部のフランジを摘まんで引っ張ると、押圧部材16と傾斜壁19による球体17の拘束が解かれる。この状態で、ピアス針2を前記筐体6の挿通口4から差し込むと、当該ピアス針2が対向する球体17の間を通って摘み部材15の貫通孔14に挿入される。
次に、前記摘み部材15を手から離すと、スプリング20の作用で前記押圧部材16により球体17が押され、続いて当該球体17が傾斜壁19に沿って中心方向に押される。これにより、球体17がピアス針2に押し付けられ、当該球体17がピアス針2を挟持する。この状態で前記ピアス針2を抜こうとすると、球体17が前記傾斜壁19により当該ピアス針2をより挟持する方向に押されるので、ピアス針2が抜けることはない。
一方、ピアス針2を抜く場合、前記摘み部材15のフランジを摘まんで引っ張ると、球体17によるピアス針2の挟持が解かれ、当該ピアス針2を容易に引き抜くことができる。
以上のように、本実施の形態4に係る留め具は、球体17等によりピアス針2をしっかり挟持するので、開口部の開閉時にピアスキャッチ3が外れることない。このため、トートバッグ等のハードな使用においても布材からピアスキャッチ3が外れることがない。一方、摘み部材15を引っ張ることで簡単にピアスキャッチ3を取り外すことができる。
更に、この留め具によれば、上記同様、布又は革であれば何の加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。また、取り外しが自由なので使い回しができる。また、ピアス針による取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められる留め具付のマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。特に、マグネットにより着脱できるようにしたので、開閉が簡単である。マグネット力を変えることにより、用途に合わせて最適な開閉力を得ることもできる。
実施の形態5
図9は、実施の形態5に係る留め具(Dタイプ)の構造を示す部分破断側面図である。図10は、図9に示した留め具の使用状態を示す説明図である。この留め具の一方の留め部材aは、筐体6の外周中央付近にリング状マグネット22(第一着脱片)を前記貫通孔14の形成方向に対して垂直方向に設けると共に、基板1を平板状とし且つその中央からピアス針2を延出させた構造である。基板1は非磁性体でも磁性体でも良い。リング状マグネット22は、ドーナッツ形状であり径や厚さにより必要な磁力を得る。また、リング状マグネット22はカバー(図示省略)により被覆されていても良い。更に、筐体6の外周中央付近の形状を前記貫通孔14に対する垂直方向に張り出してその中に内蔵するようにしても良い(図示省略)。なお、後述するように、ドーナッツ状部材21によりピアスキャッチ3が隠れるようになればよいので、リング状マグネット22は筐体より大きければ良い。
前記ピアスキャッチ3の内部構造は実施の形態4に示したピアスキャッチ3と同様であるのでその説明を省略して同一構成要素には同一符号を付する。
他方、留め部材bは、平板状の基板1の表面にドーナッツ状部材21(第二着脱片)を設けた構成である。基板1の中央からはピアス針2が延出する。ピアス針2はピアスキャッチ3により挟持される。前記ドーナッツ状部材21は、磁性体の金属板から筒状に成形される。ドーナッツ状部材21は、中実でも良いし、中空でも良い(図示省略)。また、ドーナッツ状部材21の端面の形状や面積は、前記リング状マグネット22の形状や面積と略同一とするのが機能上も外観上も好ましい。ドーナッツ状部材21は、基板1と一体的に構成しても良い。更に、ドーナッツ状部材21の軸方向長さ(図中左右方向、ピアス針2の長さ方向)は、前記リング状マグネット22の端面から摘み部材15の他端のフランジまでの長さより大きいものとする。これにより、ドーナッツ状部材21によりピアスキャッチ3の筐体6を収納できる。更に、ドーナッツ状部材21は、筐体6を収納すること、リング状マグネット22に磁着することを満たせば、その形状は自由である。ドーナッツ状部材21の内側形状が筐体6の外形状と略同じであることがより好ましい。図10に示すように、筐体6がドーナッツ状部材21の内側に隙間なく挿入され、筐体6の端部にアールが設けられていることから、ドーナッツ状部材21を自然に筐体6に被せて最終的にリング状マグネット22に吸着できる。
この留め具の使用状態を説明する。留め部材bのドーナッツ状部材21を留め部材aの筐体6に被せるように、当該ドーナッツ状部材21をリング状マグネット22に吸着させる。リング状マグネット22は筐体6の外側に設けられることで、筐体6がリング状マグネット22の一方向側に突出し、前記吸着状態で、筐体6がドーナッツ状部材21の内部に入り込む。これにより、留め部材a,b同士が正確な位置で吸着するので、開口部が開いてしまうのを防止できると共に、吸着した状態でドーナッツ状部材21とリング状マグネット22とが面方向にずれるのを防止できる。
また、一方の留め部材aの基板1を平板状にすることで、ピアスキャッチ3が外方に突出する場合と比べ、物品や手指などが引っ掛る問題が生じ難くなる。さらに、この基板1に宝石などの装飾材23を容易に設けることもできる。なお、本実施の形態では、ピアスキャッチ3は、実施の形態4で示されるタイプが用いられたが、ピアスキャッチ3は、実施の形態1乃至3で示されたどのタイプを使用してもよい。また、ドーナッツ状部材21をマグネットで構成しても良い。また、リング状マグネット22は、ドーナッツ状部材21をマグネットにする場合、これを磁性体で構成する。
実施の形態6
図11は、実施の形態1〜3に係るピアスキャッチ3の構造を変更したピアスキャッチを示す部分破断側面図である。図12は、実施の形態4および5に係るピアスキャッチの構造を変更したピアスキャッチを示す断面図である。
図11に示すピアスキャッチ3には、底面部材5の下方に円筒体25が設けられ、その外周壁の端部付近にスナップピン溝21が設けられる。円筒体25には、中心が開口した円板状の止めリング24が設けられる。スナップピン26は、棒状の金属をC字形に曲げ成形したものであり、拡げることでスナップピン溝21に嵌め込むことができる。このスナップピン26により、止めリング24が円筒体25から脱落しないようになる。止めリング24と筐体6との間には、装飾材23を嵌持する間隔を形成する。
図12に示すピアスキャッチ3では、筐体6の外壁中間面にフランジ部が側方に張り出して形成され、且つ、その下方に円筒部位25が設けられる。円筒部位25の端部付近にはスナップピン溝21が設けられる。スナップピン26は、棒状の金属をC字形に曲げ成形したものであり、拡げることでスナップピン溝21に嵌め込むことができる。このスナップピン26により、止めリング24が円筒部位から脱落しないようになる。止めリング24とフランジ部との間には、装飾材23を嵌持する間隔を形成する。
図13は、図12に示す留め具にアクセサリーを取り付けた状態を示す説明図である。同図の例では、花の形の平面板からなるアクセサリー23を示す。このアクセサリー23の板厚は、フランジと止めリングとの間隔より小さいものとする。スナップピン26を外して止めリングを円筒部位から抜く。そして、中央に開口が形成されたアクセサリー23を挿入する。アクセサリー23の中央に設けた開口に前記円筒部位を挿入する。そして、止めリング24を円筒部位に取り付け、スナップピンをスナップピン溝21に嵌め込み、止めリング26とフランジでアクセサリー23を固定する。なお、アクセサリー23の形状は、円筒体又は円筒部位に挿入可能であればどのような形状でも良い。
なお、上記図11に示した留め具においても、上記同様の手順でアクセサリー23を取り付けることができる(図示省略)。まず、スナップピン26を外して止めリング24を円筒体25から抜き、中央に開口が形成されたアクセサリー23を挿入する。そして、この花の形状の中央に設けた開口に前記円筒体25を挿入し、止めリング24を円筒体25に取り付ける。最後に、スナップピン26をスナップピン溝21に嵌め込み、止めリング26と底面部材でアクセサリー23を固定する。
係る構造によれば、アクセサリー23を簡単にピアスキャッチ3に装着できる。また、前記円筒部材25を挿通できる穴を備えていれば多くのアクセサリー23を装着可能にできる。
実施の形態7
図14は、実施の形態7に係るピアスキャッチを示す断面図である。このピアスキャッチは、実施の形態4乃至6に示した留め具のピアスキャッチに誤動作防止のキャップ30を設けた点に特徴がある。ピアスキャッチの筐体の外側面には、ネジが形成される。キャップ30は、内側端部近傍に筐体のネジに対応するネジが形成され、ピアス針2の着脱操作部分である摘み部材を覆うように前記筐体に取り付け可能である。キャップ30の全体形状は、半球形状でも良いし、蝶形の摘み易い形状としても良い。これにより、前記摘み部材に不用意に接触してピアス針が解放されるのを防止できる。なお、キャップ30は摘み部材に不用意に接触しないためのものであるから、当該摘み部材の周囲を囲むことができれば、一部が開口していても良い。
実施の形態8
図15は、実施の形態8に係る留め具を示す断面図である。この留め具では、留め部材aの基板1の表面に凸部31を設け、留め部材bの基板1の表面に凹部32を設ける。凹部は、基板1に形成した突起部と、この突起部の周囲に嵌めた当該突起部より厚いドーナッツ状の磁石により構成される。基板1同士を吸着する際は、前記凸部31を凹部32に嵌め合わせる。なお、ピアスキャッチ3は、実施の形態4〜7に示したものと同じ構造であるが、実施の形態1乃至3に示したものでも良い(図示省略)。
実施の形態9
図16は、実施の形態9に係る留め具を示す断面図である。図17は、図16に示した留め具の使用状態を示す説明図である。この留め具は、一対の留め部材a,bからなる。これらの留め部材a,bは、裏面にピアス針2を具えた基板1と、ピアス針2を保持するピアスキャッチ3とをそれぞれ備える。ピアスキャッチ3は、実施の形態4に示したピアスキャッチ3と同様であるのでその説明を省略して同一構成要素には同一符号を付する。
留め部材aは、ピアスキャッチ3の筐体6の軸方向(図中上下方向、貫通孔14の長さ方向)外周の略中央位置に鍔6aが形成される。この鍔6aの留め部材b側にリング材51が設けられる。リング材51の端面の一部が鍔6aに当接する。リング材51の内面には、スナップピン52を保持するスナップピン溝53が設けられる。スナップピン52は、棒状の金属をC字形に曲げ成形したものであり、拡げることでスナップピン溝53に嵌め込むことができる。リング材51の前記鍔6a側には、内側に向かって内鍔51aが形成され、前記筐体6の鍔6aに対して当接する。この内鍔51aが留め部材bの後述する筒状部材60の端面と当接して位置を規制する。
リング材51の外面は、同図では単純な円筒曲面となっているが、デザイン性を持たせた形状にしても良い。また、リング材51に対して固定板54が設けられる。固定板54は、円盤状であり中央は筐体6が嵌り込む穴55が形成され且つ筐体の鍔6aを保持する浅い環状凹部56が前記穴55の周囲に形成される。また、固定板54の端面は前記リング材51の端面と当接し、接着や溶接により接合される。リング材51に固定板54を取り付けることで前記環状凹部56に筐体6の鍔6aが嵌ると共にリング材51の内鍔51aで挟まれるので、筐体6はリング材51と固定板54により保持固定される。この状態で筐体6の挿通口4が固定板54から露出し、摘み部材15はリング材51の内部で露出状態となる。スナップピン52は、筐体6の天井付近に位置する。
一方、留め部材bの基板1には、前記ピアス針2とは反対側に筒状部材60が設けられる。筒状部材60は、基板1と一体成形しても良い。また、筒状部材60の軸方向長さ(図中上下方向、ピアス針2の長さ方向)及び直径は、留め部材aの筐体6及び摘み部材15を収容できる程度のものとする。また、筒状部材60の外径は、前記リング材51の内径より若干小さい。また、筒状部材60の厚さは、前記留め部材aのリング材51の内面と筐体6の外面との間隙に入り込める範囲とする。筒状部材60の外周には、スナップピン52と係合する突起部61が設けられる。突起部61は略半円形状となりスナップピン52と滑らかに接触して当該スナップピン52を押し拡げ易いようにしてある。突起部61がスナップピン52に係合した状態で筒状部材60の端縁がリング材51の内鍔51aに当接するように寸法を決定する。
図17に示すように、使用する際は、留め部材a及び留め部材bをそれぞれハンドバッグ等の開口部に取り付ける(図示省略)。ピアスキャッチ3の動作は上記実施の形態4と同様である。留め部材a,bにより開口を閉じるには、留め部材bの筒状部材60を留め部材aのリング材51の内側に挿入すると共に筐体6に被せるように、挿し込む。筒状部材60の突起部61がスナップピン52を押し拡げてこれを乗り越え、その端部が内鍔51aに当接する。この状態で筒状部材60は、内鍔51aとスナップピン52によりリング材51の内部に保持される。
また、筐体6は、筒状部材60の内部に入り込む。これにより、留め具の外観は、リング材51と筒状部材60とにより支配され内部構造は隠されるので、すっきりとした綺麗なものとなる。また、すっきりした外観で引っ掛かりがないので、ハンドバッグ等の内側に突出しても物が引っかかることがない。
また、一方の留め部材aの基板1を平板状にすることで、ピアスキャッチ3が外方に突出する場合と比べ、物品や手指などが引っ掛る問題が生じ難くなる。さらに、この基板1に宝石などの装飾材を容易に設けることもできる。なお、本実施の形態では、ピアスキャッチ3は、実施の形態4で示されるタイプが用いられたが、ピアスキャッチ3は、実施の形態1乃至3で示されたどのタイプを使用してもよい。
この留め具によれば、布又は革であれば大きな加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。また、取り外しが自由なので使い回しが容易である。また、ピアス針による取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められるマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。
実施の形態10
図18は、実施の形態10に係る留め具を示す断面図である。図19及び図29(a)は、図18に示した留め具の使用状態を示す説明図である。この留め具では、留め部材aの基板1の表面に凹部65を設け、留め部材bの基板1の表面に凸部66を設ける。
留め部材aの基板1には、中央に平面視で円形の突起部67が設けられる。この周囲には、当該突起部67より厚いドーナッツ状の磁石68が設けられる。この基板1と磁石68とは、カバー69により覆われている。カバー69は薄厚の素材からなり、基板1の外周から磁石68の外周並びに磁石68の留め部材b側の端面にかけて設けられ、更に磁石68の内側端部から内部にかけて斜めに設けられている。カバー69の端部は基板1の突起部67の角につながる。これにより、留め部材aの全体でその中央付近に凹部65が形成される。
留め部材bの凸部66を設けた面と反対面には、図中(a)に示すように、フック70が設けられている。フック70は、金属製の成形体であり一端71が基板1に溶着され、中央で基板1の面から離れて外側に湾曲すると共に再び基板1の面に当接し、他端が反り返った形状となっている。これにより、安全ピンPの針金を反り返りの他端72から挿し込んでフック70の内部に入れることができる。図中(b)は、フック70の代わりに通し穴を設けた例を示す。通し穴73は、半筒部材74の両端を基板1に溶着することで形成する。安全ピンPの針金は、通し穴73に挿通される。
この留め具は、図29(a)に示すように、留め部材bをバッグBやマフラーSの一部に着けた安全ピンPに係止する。安全ピンPは、例えばハンドバッグの開口の一部に取り付けられたものであり、その際に裏面に出た針金P1に前記フック70を挿し込んで当該留め部材bを係止する。留め部材aは、ハンドバッグの前記一部に対応する位置にピアス針2を刺してその裏面からピアスキャッチ3を装着することで当該位置に固定される。続いて、留め部材aの凹部65を留め部材bの凸部66に嵌合して磁石68の磁力により基板1と基板1とを吸着する。これにより、ハンドバッグの開口を開閉可能とすることができる。
この留め具によれば、布又は革であれば大きな加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。特に、安全ピンPを用いて取り付けが可能であるため、より汎用性が高まる。更に、取り外しが自由なので使い回しが容易である。また、ピアス針2や安全ピンPによる取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められるマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。また、アクセサリー付安全ピンを用いると、アクセサリー付開閉留め具にすることができる。
実施の形態11
図20は、実施の形態11に係る留め具を示す断面図である。図21及び図29(b)は、図20に示した留め具の使用状態を示す説明図である。この留め具の留め部材aは、基板1にリング材80が設けられる。リング材80の内面には、スナップピン52を保持するスナップピン溝53が設けられる。スナップピン52は、棒状の金属をC字形に曲げ成形したものであり、拡げることでスナップピン溝53に嵌め込むことができる。リング材80の外面は、同図では単純な円筒曲面となっているが、デザイン性を持たせた形状にしても良い。
一方、留め部材bの基板1には、筒状部材60が設けられる。筒状部材60は、基板1と一体成形しても良い。また、筒状部材60の軸方向長さ(図中上下方向)はリング材80の軸方向長さ(図中上下方向)と略同じである。また、筒状部材60の外径は、前記リング材80の内径より若干小さい。筒状部材60の外周には、スナップピン52と係合する突起部61が設けられる。突起部61は略半円形状となりスナップピン52と滑らかに接触して当該スナップピン52を押し拡げ易いようにしてある。突起部61がスナップピン52に係合した状態で筒状部材60の端縁が留め部材aの基板1の面に当接するように各寸法を決定する。
図21及び図29(b)に示すように、使用する際は、例えば留め部材aをハンドバッグBの開口部に取り付ける(図示省略)。ピアスキャッチ3の動作は上記実施の形態4と同様である。また、留め部材bを安全ピンPに係止する。安全ピンPは、前記ハンドバッグの開口部の対応位置に取り付けられたものであり、その際に裏面に出た針金P1に前記フック70を挿し込んで当該留め部材bを係止する。そして、留め部材a,bにより開口を閉じるには、留め部材bの筒状部材60を留め部材aのリング材80の内側に挿し込む。筒状部材60の突起部61がスナップピン52を押し拡げてこれを乗り越え、その端部が基板1に当接する。この状態で筒状部材60は、スナップピン52によりリング材80の内部に保持される。
留め具の外観は、図21に示すように、リング材80と筒状部材60とがぴったりと嵌合して、すっきりとした綺麗なものとなる。また、すっきりした外観で引っ掛かりがないので、ハンドバッグ等の内側に突出しても物が引っかかることがない。なお、本実施の形態では、ピアスキャッチ3は、実施の形態4で示されるタイプが用いられたが、ピアスキャッチ3は、実施の形態1乃至3で示されたどのタイプを使用してもよい。
この留め具によれば、布又は革であれば大きな加工をすることなく、どこにでも取り付けが可能である。また、取り外しが自由なので使い回しが容易である。また、ピアス針2及び安全ピンPによる取付であるため、布に殆ど跡が残らない。そして、留め具を既存の商品に取り付けることで、単なる布が首の前で止められるマフラー、スカーフ、マント等になる。更に、どのような位置にでも簡単に取り付けることができるので、例えばトートバックの閉じたい任意の位置で開閉可能にできる。また、複数の留め具を用いることで、綴じ位置を複数設定できる。また、アクセサリー付安全ピンを用いると、アクセサリー付開閉留め具にすることができる。
実施の形態12
図22は、実施の形態12に係る留め具を示す断面図である。図23は、図22に示した留め具の使用状態を示す説明図である。同図に示すように、留め部材bの基板1の周縁に筒状部材60を設けるようにしても良い。その他は、実施の形態11に示す留め部材bと同じ構造であるため同一構成要素に同一符号を付する。また、筒状部材60の外周には、スナップピン52と係合する突起部61が設けられる。
留め部材aは、実施の形態9に示す留め部材bと同じ構造であるため同一構成要素に同一符号を付する。
留め具の外観は、図23に示すように、リング材と筒状部材60とがぴったりと嵌合して、すっきりとしたより綺麗なものとなる。また、基板1にフランジ状の構造がなく、すっきりした外観で引っ掛かりがないので、ハンドバッグ等の内側に突出しても物が引っかかることがない。なお、本実施の形態では、ピアスキャッチ3は、実施の形態4で示されるタイプが用いられたが、ピアスキャッチ3は、実施の形態1乃至3で示されたどのタイプを使用してもよい。
以上、実施の形態1〜12に示したように、本考案の留め具は、衣類や袋物の開口部を釦や金具などの縫合やカシメ加工を施すことなく、ピアス針2を開口部の両側の任意の箇所に貫通させた後、付属するピアスキャッチによって固定させることができるので、着脱が容易である。また、ピアス針2の先端がピアスキャッチ3により包含されているので、取り扱いに際して刺し傷の発生などを起こすことがなく安全である。また、着脱自在でかつポータブルであるので、手持ちの風呂敷などを折り畳んで簡易バックとして使用する際の開口部の係止のための留め具として使用することが出来るので即応性も高い。これは安全ピンP式の場合でも同様である。
(使用態様の例)
図24は、上記実施の形態1〜11に示した留め具の使用態様を示す説明図である。この留め具は、取っ手の両側に設けた二重のリングに風呂敷を固定し、ハンドバッグBを形成する。そして、図24(a)に示すように、このハンドバッグBの開口部に留め部材a,bを取り付ける。取付方法は、上記実施の形態1〜11に示した通りである。続いて、図24(b)に示すように、留め部材a,b同士を留合わせて開口部を閉じる。
図25は、トートバッグに留め具を適用した例を示す説明図である。同様に、トートバッグTの開口部に留め部材a,bを取り付け、留め部材a,b同士を留合わせて開口部を閉じる。
図26は、マフラーやストールに留め具を適用した例を示す説明図である。例えば、図26(a)に示すように、マフラーSの2か所に留め部材a,bを取り付け、マフラーSを首に巻いて留め部材a,b同士を留め合わせる。これにより、マフラーSを簡単に首回りに固定できる。また、図26(b)に示すように、ストールSの2か所に留め部材a,bを取り付け、ストールSを頭にかぶり留め部材a,b同士を留め合わせる。これにより、ストールSを簡単にかぶることができる。
図27は、留め具の留め部材を一つだけ使用する場合の例を示す説明図である。図28は、図27に示した留め部材の使用状態を示す説明図である。この留め部材aは、基板1の表面にマグネット1aを設けた構成である。この留め部材aをハンドバッグB等の開口部に上記同様の方法により取り付ける。また、この留め部材aに対向する位置に磁性体のクリップ50を挟む。このクリップ50は、磁性体であるため前記留め部材のマグネット1aに吸着する。このクリップ50の一面には、アクセサリー51を装着するようにしても良い。なお、クリップ50の形状は、前記マグネット1aが吸着できる面を有するものであれば、図27に示したものに限定されない。
1 基板
2 ピアス針
3 ピアスキャッチ
4 貫通孔
5 底面部材
6 筐体
7 挟持片

Claims (2)

  1. 布等の面材を貫通させるピアス針を設けた一対の基板と、
    前記一対の基板に対応して設けられ且つ前記ピアス針を挟持するピアスキャッチと、
    前記一対の基板に設けられ且つ当該基板同士を着脱可能とすると共に着脱の際に必要となる力が、前記ピアスキャッチがピアス針を保持する力より小さくなるように設定された着脱手段と、
    を備えたことを特徴とする留め具。
  2. 布等の面材を貫通させるピアス針を設けた一対の基板と、
    前記一対の基板に対応して設けられ且つ前記ピアス針を挟持するピアスキャッチと、
    前記一対の基板に設けられ且つ当該基板同士を着脱可能とすると共に着脱の際に必要となる力が、前記ピアスキャッチがピアス針を保持する力より小さくなるように設定された着脱手段と、
    を備え、
    前記着脱手段は、一方の基板自体を平面形状のマグネットとし、他方の基板自体を平面形状のマグネット又は磁性体として構成され、
    更に、前記一方の基板に凸部を設け、他方の基板に前記凸部に対応する凹部を設けたことを特徴とする留め具。
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