JP3215532B2 - 溶融金属の重量測定方法 - Google Patents

溶融金属の重量測定方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐火物の容器に入れら
れた溶融金属の重量を測定する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼業その溶融金属を取扱う製造業に
おいて、耐火物の容器に入れられた溶融金属の重量を測
定するときには、一般に溶融金属が入れられた容器ごと
秤量機にかけて全体の重量を計量したのち、容器の重量
を差引いて溶融金属の重量を求めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述するような秤量機
による溶融金属の重量測定方法は、秤量機を設置するの
に大がかりな設備を必要とし、設備費用が嵩んでいた。
本発明は、耐火物の容器に入れられた溶融金属を簡単な
設備でもって測定することができる方法を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題の解決手段及び作用】本発明は、耐火物の容器に
入れられた溶融金属の湯面レベルをレーザーセンサーに
より測定し、その測定値と容器の内容積から溶融金属の
重量を求める溶融金属の重量測定方法において、レーザ
ーセンサーによる湯面レベルの測定が、湯面の複数カ所
で行われ、その平均値を用いて溶融金属の重量計算が行
われることを特徴とする。
【0005】レーザーセンサーにより容器内の溶融金属
の湯面レベルが求められると、予め求めておいた容器の
内容積より溶融金属の内容積、ついで溶融金属の密度
からその重量を求められるが、湯面レベルの測定を湯面
の複数カ所で行い、その平均値を採ることにより湯面レ
ベル測定の精度を上げることができる。すなわち、湯面
上にスラグが点在した状態にあると、レーザーセンサー
がスラグを含めた湯面レベルを測定し、測定値の中にス
ラグの厚みが含まれるおそれがある。そのため測定はス
ラグを掻き出して除去しておく必要があるが、スラグを
完全に除去することは困難である。本発明方法のように
湯面レベルを複数カ所で測定して、その平均値を採るよ
うにしたことにより、スラグの点在による測定誤差を少
なくし、面レベル測定の精度を上げることができる。
【0006】湯面の測定を複数カ所で行うには、レーザ
ーセンサーを移動させるか、或いはその角度を変えると
よい。なお、本発明により求めた溶融金属の重量は、好
ましくはモニター或いは重量表示装置に表示される。
【0007】本発明で用いられる溶融金属の湯面レベル
を測定するレーザーセンサーとしては、例えばレーザー
光の干渉を利用し、湯面レベルまでの干渉縞の数を読み
取るタイプのもの、パルスレーザー光の送信部と、湯面
からの反射光を集光検出する受信部からなり、パルスレ
ーザー光が反射するまでの往復時間を計測して湯面まで
の距離を求めるタイプのもの、変調されたレーザー光を
受信光とし、湯面からの受信光との位相比較から湯面ま
での距離を求めるタイプのもの、三角測距法の原理に基
づくもの、すなわち湯面にレーザー光を一定角度で照射
し、そのスポット光をCCDカメラで撮り込んで、その
画像より湯面までの距離を求めるタイプのものなどを用
いることができる。
【0008】別の発明は、耐火物の容器に入れられた溶
融金属の湯面レベルをレーザーセンサーにより測定し、
その測定値と容器の内容積から溶融金属の重量を求める
溶融金属の重量測定方法において、容器の内容積は、容
器の使用回数によって、予め求めておいた使用回数と耐
火物の溶損量との関係式に基づいて補正されることを特
徴とする
【0009】容器は耐火物の溶損により内容積が変化
し、測定誤差を招く。耐火物の溶損による測定誤差に対
しては、予め求めておいた容器の使用回数と、耐火物の
溶損量との関係式から、各回数における耐火物の溶損量
を算出し、それにより内容積を補正するとよい。
【0010】容器の使用回数と耐火物の溶損量との関係
は、次のようにして求めることができる。図1の実線
は、新品時の容器の内容積の寸法、点線は容器をm回使
用した時の溶損後の平均寸法で、容器の所定レベルまで
入れられた溶融金属の新品容器での内容積VN は、 VN =π・ r2・hとして表され、 容器をm回使用したときの平均内容積VE は、 VE =π・(r+Δr)2・(h+Δh) として表される。
【0011】これより容器をn回使用したときの平均内
容積Vn は、使用回数と溶損量が比例関係にあるとする
と、
【0012】
【数1】 として表される。
【0013】したがって溶融金属の全重量Wは、溶融金
属の密度をγとすると、
【0014】
【数2】 で求められる。
【0015】本発明方法を実施するための装置は、溶融
金属の湯面レベルを測定するレーザーセンサーと、レー
ザーセンサーによって測定された測定値から溶融金属の
重量を求めるためのプログラムを組込んだ演算装置とか
ら構成され、レーザーセンサーは上述する理由により、
好ましくは移動或いは角度が変えられるようにされ、溶
融金属の湯面レベルが複数カ所で測定できるようにされ
る。本装置にはまた、好ましくは求めた溶融金属の重量
を表示するためのモニター或いは重量表示装置が設けら
れる。
【0016】
【実施例】溶銑鍋1の上方には、溶銑鍋に入れられた溶
銑の湯面レベルを測定するためのレーザーセンサー2が
設けてある。レーザーセンサー2は、パルスレーザー光
の送信部と、湯面からの反射光を導光検出する受信部か
らなり、パルスレーザー光が反射するまでの往復時間を
計測するタイプのもので、計測値は、I/Oインターフ
ェイス4より演算装置を備えた制御装置3に送られ、制
御装置3は、その測定値とレーザー光の入射角から湯面
までの鉛直方向の距離を求め、ついで湯面レベルを求め
るようになっており、湯面に当てられるスポット光は、
制御装置3からI/Oインターフェイス4を通して出力
される制御信号により動作する駆動装置5によって、レ
ーザーセンサー2の向きを一定量づゝ変えることによ
り、湯面上を一定の間隔で変えられるようになってい
る。
【0017】制御装置3には、駆動装置5を一定量づゝ
回作動するためのプログラムと共に、レーザー光が反
射するまでの往復時間と、レーザー光の入射角から湯面
までの距離を求め、更にレーザーセンサー2の取付位置
から湯面レベルを求めるプログラム及び湯面レベルの
回の測定値からその平均値を求め、ついでこれより、前
述の数1及び数2式に基づいて溶融金属の重量Wを求め
るプログラムが組込まれ、またキーボード6よりI/O
インターフェイス4を介して新品時の鍋1の内径r、m
回使用したときの平均溶損量Δr、Δh、溶融金属の密
度γなど各種データが入力されるほか、図示省略した測
定開始ポタンから測定開始信号、使用回数リセットボタ
ンからリセット信号がそれぞれ入力され、また鍋1に溶
銑が注がれる都度、押しボタンによる入力でその回数が
モニター8に表示されるようにしてある。
【0018】測定時において、鍋の使用回数が初回目の
ときには、キーボード6の使用回数リセットボタンを押
したのち、測定開始ボタンを押す。すると、制御装置3
からの制御信号により、駆動装置5が動作してレーザー
センサー2を一定角度づゝ回動し、点の湯面レベルを
取る。そしてその平均値を出し、重量計算してモニター
8及び重量表示装置9に表示する。鍋の使用回数が初回
目以外のときには、測定ボタンのみを押す。これにより
前述の数1式に基づいてn回使用したときの鍋1の内容
積Vn が求められ、ついで数2式により溶融金属の重量
Wが求められる。
【0019】次に上記装置を用いた測定方法の一例を図
3のフローチャートに基づいて説明する。測定に当たっ
ては先ず、鍋1の使用回数を確認し、初回目のときには
キーボード6の使用回数リセットボタンを押し、使用回
数を0に設定する。初回目でないときには、モニター8
に表示された使用回数が正しいかどうかを確認し、正し
くないときには、押しボタン操作で使用回数の補正をす
る。
【0020】次に溶銑鍋1に溶銑の注入が完了したかど
うかを確認し、完了したときには測定開始ボタンを押す
と、制御装置3からの制御信号により駆動装置5が駆動
され、レーザーセンサー2の向きを一定角度づゝ変え
る。レーザーセンサー2は、向きが変わるごとに湯面レ
ベルに照射されて反射するレーザー光の往復時間を計測
し、その計測値を制御装置3に送信する。制御装置3は
受信ごとに、計測値から湯面レベルを算出し、回の測
定が完了した時点で、湯面レベルの平均値を算出する。
ついでその算出値を前述の数1式に入れて内容積Vn を
算出し、更に数2式より溶融金属の重量Wを算出する。
算出された重量は、モニター8及び重量表示装置9に表
示される。
【0021】
【発明の効果】本発明の測定方法によれば、最小限レー
ザーセンサーと、演算装置で溶融金属の重量を求めるこ
とができるため、測定のために必要な設備をコンパクト
で簡単なものとすることができ、したがって設備に要す
るコストを比較的安く、また秤量機が取付けられなかっ
た場所にも取付けることができること、レーザーセンサ
ーや演算装置は、容器から離すことができるため、溶融
金属が容器から飛び散ったり、溢れたときでも破損しな
いようにすることができ、またメンテナンスも操業中に
行うことができること湯面レベルの測定を複数カ所で
行い、その平均値を取るようにしたことにより、湯面上
に点在するスラグによる湯面レベルの測定誤差を少なく
することができることなどの効果を有する。
【0022】また、別の発明においては、容器の使用回
数によって容器の内容積を補正するようにしたことによ
、溶損による測定誤差を少なくすることができる。ま
た求めた重量をモニター或いは重量表示装置に表示すれ
ば、一目で重量を知ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容器の内容積を補正するための説明図。
【図2】 本発明に係る測定装置の模式図。
【図3】 本発明方法に係るフローチャート。
【符号の説明】
1・・・溶銑鍋 2・・・レーザーセンサー 3・・・制御装置 5・・・駆動装置 6・・・キーボード 8・・・モニター 9・・・重量表示装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火物の容器に入れられた溶融金属の湯面
    レベルをレーザーセンサーにより測定し、その測定値と
    容器の内容積から溶融金属の重量を求める溶融金属の重
    量測定方法において、レーザーセンサーによる湯面レベ
    ルの測定が、湯面の複数カ所で行われ、その平均値を用
    いて溶融金属の重量計算が行われることを特徴とする
    融金属の重量測定方法。
  2. 【請求項2】耐火物の容器に入れられた溶融金属の湯面
    レベルをレーザーセンサーにより測定し、その測定値と
    容器の内容積から溶融金属の重量を求める溶融金属の重
    量測定方法において、容器の内容積は、容器の使用回数
    によって、予め求めておいた使用回数と耐火物の溶損量
    との関係式に基づいて補正されることを特徴とする溶融
    金属の重量測定方法。
  3. 【請求項3】レーザーセンサー移動或いは角度
    て湯面レベルの測定を行う請求項1又は2記載の溶融金
    属の重量測定方法
  4. 【請求項4】求められた溶融金属の重量は、モニター或
    いは重量表示装置に表示される請求項1又は2記載の溶
    融金属の重量測定方法
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