JP3215529B2 - スラスト磁気軸受装置 - Google Patents

スラスト磁気軸受装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボ機械等の回転軸
を支持するスラスト磁気軸受装置に係り、特に回転軸に
回転ディスクを固着し、該回転ディスクから微小間隙を
隔てて起磁力を発生させる励磁コイルを備えた電磁石固
定子をケーシングに固定し、回転軸と電磁石固定子間の
相対変位を測定する変位センサを設け、該変位センサか
らの出力信号をもとに前記回転ディスクと電磁石固定子
間に磁気吸引力を作用させ、回転軸を電磁石固定子と離
隔した目標位置に支承するスラスト磁気軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のスラスト磁気軸受装置で
支持したターボ機械のスラスト磁気軸受部分について示
したものである。ターボ型空気圧縮機等の回転機械のス
ラスト磁気軸受は、回転機械を支持する回転軸6に固着
した磁性材料製の回転ディスク1と、その回転ディスク
1に微小間隔を隔てて対向する位置に磁極を配設した電
磁石固定子2A,2Bとから構成される。電磁石固定子
2A,2Bにはそれぞれコイル4が備えられ、励磁電流
を流すことによって、磁性材料製の回転ディスク1に磁
気吸引力を作用させ、回転ディスク1を電磁石固定子2
A,2B間の中心付近の目標位置に支承する。
【0003】回転軸6の軸方向の位置の制御は、スラス
ト変位センサ5で回転軸6の軸方向変位を検出し、目標
値とその変位信号との偏差をもとに補償回路8で補償し
た信号で電力増幅器9を駆動し、ケーシング13に固定
された電磁石固定子2A,2Bのコイル4に励磁電流を
流し、目標位置に制御している。
【0004】係るスラスト磁気軸受は、回転軸を磁気吸
引力により非接触で支持するため、機械的な接触部分が
無く、軸受の磨耗等の問題を生じない。又、制御性が良
いので、特に高回転のターボ機械等の軸受に好適であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スラスト磁気軸受装置で支持したターボ機械等の大型の
回転機械においては、回転機械の軸方向スラスト力が大
きく、これを制御するためには、スラスト磁気軸受が大
きくなり、このため電源も大型にならざるを得ないなど
の問題がある。
【0006】また、スラスト磁気軸受の磁気吸引力に不
具合が発生した場合には、まったく制御が効かなくな
り、回転ディスクが電磁石固定子に接触し破損する等の
問題が生じる場合があり、信頼性の面から改善が望まれ
ている。
【0007】本発明は係る従来技術の問題点を解決し、
より小型の、又電源もより小容量の、且つ信頼性の改善
されたスラスト磁気軸受装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスラスト磁気軸
受装置は、回転機械を支持する回転軸に固着した磁性材
料製の回転ディスクと、該回転ディスクから微小間隔を
隔ててケーシングに固定された電磁石固定子と、該回転
ディスクと電磁石固定子間の相対変位を測定する変位セ
ンサと、該変位センサからの出力信号をもとに、前記回
転ディスクと電磁石固定子間に作用する磁気吸引力を制
御する補償回路と電力増幅器を具備するスラスト磁気軸
受装置において、前記回転ディスクに対して高圧空気を
供給する空気圧路を設け、該空気圧路は制御弁を介して
高圧空気源に接続され、前記高圧空気の解放口を前記回
転子近傍に設け、前記制御弁は前記変位センサの信号に
より開閉されることで、前記回転ディスクの軸方向位置
を制御するスラスト磁気軸受装置を備えたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明は上記のように構成されるので、スラス
ト磁気軸受装置で支持したターボ機械等において、回転
機械の軸方向スラスト力が大きくても、これを制御する
流体スラスト制御機構を備えているので、空気圧等の流
体により回転軸の軸方向位置の制御が行える。このた
め、磁気吸引力(電磁力)による制御の負担が軽減し、
スラスト磁気軸受の電磁石固定子等を小型化することが
できる。従って、スラスト磁気軸受を駆動する電源も小
型にできる。
【0010】また、スラスト磁気軸受の磁気吸引力(電
磁力)に不具合が発生した場合にも、流体スラスト制御
機構が働くので、回転体を安全に制御できるか、たとえ
回転ディスクが電磁石固定子に接触しても、その変位が
検出され、流体制御機構により復元力が働くので、回転
体の損傷も小さくて済む。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基ずい
て説明する。
【0012】図1は本発明のスラスト磁気軸受装置の一
実施例を示す説明図である。スラスト磁気軸受は、磁性
材料製の回転ディスク1と微小間隔を隔ててケーシング
13に固定された電磁石固定子2A,2Bとから構成さ
れる。変位センサ5の信号により、センサアンプ7、補
償回路8、電力増幅器9を介して、電磁石固定子2A,
2B内の電磁石コイル4を駆動して、回転ディスク1に
磁気吸引力(電磁力)を作用させ、回転軸6の軸方向位
置を目標位置に制御している。ここ迄の構成は図2に示
す従来形のスラスト磁気軸受装置と同じである。
【0013】このスラスト磁気軸受装置は、変位センサ
5の信号により、回転ディスク1と電磁石固定子2A,
2B間の微小間隔の空隙部の空気圧を利用して軸方向の
位置制御を行う流体スラスト制御機構を備える。
【0014】即ち、回転ディスク1の両側に微小間隔の
空隙を隔てて対向する電磁石固定子2A,2Bに空気圧
路3A,3Bを設け、その解放口が回転ディスク1に向
いている。電磁石固定子2A,2Bと回転ディスク1で
囲まれる微小間隔に連通する空間には、回転ディスク1
の両側の空間に対応して空気取り口14A,14Bがそ
れぞれケーシング13に開いている。
【0015】空気圧路3A,3Bは、電磁弁11、レギ
ュレータ12等の制御弁を通して空気圧源につながって
おり、空気取出口14は電磁弁11等の制御弁を通して
低圧側につながっている。スラスト変位センサ5の信号
により、回転ディスク1が固着した回転軸6が所定の目
標位置に移動するように、流体スラスト制御コントロー
ラ10が電磁弁11、レギュレータ12を制御するよう
に接続されている。
【0016】次に、この流体制御機構の動作について説
明する。例えば、回転軸6が軸端の方に変位すれば、流
体スラスト制御コントローラ10は、スラスト変位セン
サ5の信号を判断して、軸端側の電磁石固定子2A内の
空気圧路3Aに、回転ディスク1の軸端側面に、空気圧
源からの高圧空気がかかるように、電磁弁11Aを作動
させる。同時に、同じ側の空気取出口14Aが電磁弁1
1Aで閉じ、反対側の空気取出口14Bが電磁弁11B
で低圧部につながるようにする。従って、回転ディスク
1は軸端側の電磁石固定子2A内の空気圧路3Aより、
高圧の空気圧を受けるため、軸端側からターボ機械側の
方向に移動する。
【0017】逆に、回転軸6がターボ機械側の方に変位
すれば、流体スラスト制御コントローラ10は、スラス
ト変位センサ5の信号を判断して、ターボ機械側の電磁
石固定子2B内の空気圧路3Bに、回転ディスク1のタ
ーボ機械側の側面に、空気圧源からの高圧空気がかかる
ように、電磁弁11Bを作動させる。同時に、同じ側の
空気取出口14Bが電磁弁11Bで閉じ、反対側の空気
取出口が電磁弁11Aで低圧部につながるようにする。
従って、回転ディスク1はターボ機械側の電磁石固定子
2B内の空気圧路3Bより、高圧の空気圧を受けるた
め、ターボ機械側から軸端側の方向に移動する。
【0018】又、流体スラスト制御コントローラ10
は、空気圧源側のレギュレータ12の開度を調整して、
適切な圧力がかかるように制御する。このように回転デ
ィスク1の両側に設けられた空気圧路3A、3B、を介
して、電磁弁11A、11Bにより駆動方向の制御を行
うことができ、レギュレータ12により空気圧力(駆動
力)の制御を行うことができる。
【0019】尚、空気圧路は、電磁石固定子2A,2B
内に設けるのでなく、空気取出口14A,14B近傍の
ケーシグ13に設けることもできる。回転ディスク1の
駆動に十分な空気圧を与えられる配置であればよいの
で、このような構成により、電磁石固定子内に空気圧路
を設ける必要が無くなり、空気圧路の構成が容易とな
る。
【0020】又、低圧側に接続した空気取出口は、特に
設けなくても動作上支障をきたさない場合には省略する
ことができる。
【0021】回転機械がターボ機械である場合には、回
転機械内の高圧部の高圧空気を利用して空気圧源とし、
回転機械内の低圧部の低圧空気を利用して低圧側とする
ことができる。係る構成により、スラスト流体制御機構
には、特に空気圧源及び低圧側を準備する必要がなくな
り、よりコンパクトな装置構成とすることができる。
【0022】尚、回転ディスク1の対向するケーシング
13は、漏れを少なくするためにディスクとの隙間を狭
くし、ラビリンスなどを設ける方が効果的である。ま
た、電磁石固定子2A,2Bと回転ディスク1のボス部
との空隙部にも、ラビリンスなどを設けると効果的であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明はスラス
ト磁気軸受装置に、変位センサの信号により、空気圧を
利用して軸方向の位置制御を行う流体制御機構を備えた
ものである。従って、流体圧力によるスラスト方向の制
御によって、磁気吸引力(電磁力)の負担が軽減する。
それ故、磁気軸受装置の形状を小型にすることができ、
その電源容量を小さくすることができ、且つ信頼性の高
いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスラスト磁気軸受装置の説
明図。
【図2】従来のスラスト磁気軸受装置の説明図。
【符号の説明】
1 回転ディスク 2A,2B 電磁石固定子 3A,3B 空気圧路 4 電磁石コイル 5 スラスト変位センサ 6 回転軸 7 センサアンプ 8 補償回路 9 電力増幅器 10 流体スラスト制御コントローラ 11A,11B 電磁弁 12 レギュレータ 13 ケーシング 14A,14B 空気取出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 32/04 F16C 32/00 F16C 32/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械を支持する回転軸に固着した磁
    性材料製の回転ディスクと、該回転ディスクから微小間
    隔を隔ててケーシングに固定された電磁石固定子と、該
    回転ディスクと電磁石固定子間の相対変位を測定する変
    位センサと、該変位センサからの出力信号をもとに、前
    記回転ディスクと電磁石固定子間に作用する磁気吸引力
    を制御する補償回路と電力増幅器を具備するスラスト磁
    気軸受装置において、 前記回転ディスクに対して高圧空気を供給する空気圧路
    を設け、該空気圧路は制御弁を介して高圧空気源に接続
    され、前記高圧空気の解放口を前記回転子近傍に設け、 前記制御弁は前記変位センサの信号により開閉されるこ
    とで、前記回転ディスクの軸方向位置を制御する ことを
    特徴とするスラスト磁気軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記空気圧源として前記回転機械内の高
    圧部を利用し、該高圧部を前記空気圧路に接続し、前記
    回転機械内の低圧部を前記ケーシングに設けた空気取出
    口に接続したことを特徴とする請求項記載のスラスト
    磁気軸受装置。
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DE102007028905B3 (de) * 2007-06-22 2008-12-11 Siemens Ag Lagereinrichtung zur berührungsfreien Lagerung eines Rotors gegen einen Stator
CN109058293A (zh) * 2018-08-14 2018-12-21 珠海格力电器股份有限公司 一种转轴轴承结构和电机
CN114017238B (zh) * 2021-11-09 2023-07-25 湖南远程电子有限公司 水轮发电机组及其推力瓦调整方法、负荷监测方法与系统

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