JP3215375B2 - 植物栽培における給液方法 - Google Patents

植物栽培における給液方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排液を利用するこ
とができる植物栽培における給液方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排液を利用することができる給液装置と
しては、図2に示したものが知られている。すなわち、
培養液の給液源である混合ユニット10、栽培ベッド1
1に接続され、栽培ベッド11において消費されなかっ
た培養液の排液が流入する排液管12、該排液管12に
接続された分岐管13から流入する排液を貯留する排液
貯留手段を構成する排液タンク14、混合ユニット10
と排液タンク14との間に配設される第1の培養液供給
管15、排液タンク14と栽培ベッド11との間に配設
される第2の培養液供給管16、第1の培養液供給管1
5を経由して排液タンク14内に流入した培養液及び排
液を第2の培養液供給管16を介して栽培ベッド11に
供給するためのポンプ17を有して構成されたものであ
る。
【0003】この装置によれば、まず、混合ユニット1
0に対し、原水を供給すると共に、いくつかの液肥タン
ク10a,10bから数種類の液肥を供給して、該混合
ユニット10内で混合し、所定の肥料バランス(組
成)、濃度の培養液を生成する。次に、弁18aを開弁
させて排液タンク14内に所定量に至るまで培養液を流
入させ、さらに、弁18bを開弁させ、ポンプ17を起
動して栽培ベッド11に培養液を供給する。栽培ベッド
11では植物による培養液の吸収、培地による培養液の
吸収、及びこれに伴う植物又は培地からの蒸散等によ
り、所定量の培養液が消費されるが、消費されなかった
培養液は排液として栽培ベッド11の下部に集液され
る。このとき、弁18cを開弁させ、弁18dを閉弁し
ておけば、集液された排液は、排液管12及び分岐管1
3を経由して排液タンク14に回収され貯留される。
【0004】排液タンク14内に貯まる排液量が少なけ
れば、混合ユニット10から新たな培養液が補給され、
排液タンク14内の液量が所定量を超えないように、液
位センサ14aにより液位を検出しつつ、これに基づ
き、弁18a〜18dの開閉を制御し、適宜のタイミン
グで栽培ベッド11に給液する。なお、排液タンク14
内の液量が所定量に至っている場合には、栽培ベッド1
1から排液が回収されても、排液タンク14へ貯留せず
に、弁18dを開弁させて排出するなどして、液量調整
がなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の、排液
を利用することができる給液装置は、混合ユニット10
からの培養液を一旦排液タンク14を経由させて、栽培
ベッド11に供給するものであり、弁18cを閉弁し続
けるように操作しない限りは、排液タンク14内に貯ま
る液体は培養液と排液との混合液である。しかしなが
ら、この混合液中の排液の肥料バランスや濃度は、栽培
ベッド11に供給された回数によって異なっている。植
物の成長度等によっては、例えば、栽培ベッド11に3
回供給された培養液は全く使用しないように制御したい
場合もあるが、このような場合に、従来の装置では排液
を利用回数ごとに厳密に制限することは不可能であっ
た。
【0006】また、通常の培養液と排液とを組み合わせ
て供給すると、すなわち、低濃度の培養液を供給する期
間と高濃度の排液を供給する期間とを交互に組み合わせ
ると、植物の栄養分の吸収能力が向上し、高品質の植物
を生産できることが知られている(「ハイパートニック
フィーディング効果」と呼ばれる)。しかしながら、従
来の装置では、一旦栽培を開始した後は、常に培養液と
排液との混合液が供給されることになるため、上記した
ように、通常の培養液を供給する期間と排液を供給する
期間とを適切に組み合わせることは困難であった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、排液を利用回数別に、すなわち、栽培ベッドへの供
給回数別に管理することで、排液の利用(供給)回数を
容易に制限することができると共に、通常の培養液を供
給する期間と排液を供給する期間とを容易に組み合わせ
ることができる植物栽培における給液方法を提供するこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明の植物栽培における給液方法は、培養液を
給液源から栽培ベッドに供給した後、排出される培養液
の排液を排液貯留手段により貯留し、栽培ベッドに該排
液を再度供給する植物栽培における給液方法において、
前記排液貯留手段として、栽培ベッドへの供給回数別に
区分して排液を貯留し得る複数のタンクを備えたものを
用い、まず、給液源からの培養液を直接栽培ベッドに供
給し、その排液を所定量に至るまで一のタンクに貯留し
た後は、栽培ベッドへの供給回数のより少ない排液が貯
留されたタンク内の排液を、所定の消費量に至るまで優
先して栽培ベッドへ供給し、その後、該排液が貯留され
る次の供給回数に対応するタンク内の排液量が所定量に
至るまで、給液源からの培養液、又はタンク内の排液量
が所定量に至った、供給回数のより少ない排液を供給
し、 次の供給回数に対応するタンク内の排液量が所定量
に至ったならば該排液を供給することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施の形態に
基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本実施
の形態の植物栽培における給液方法に用いる植物栽培用
給液装置を示す構成図であり、培養液の給液源となる混
合ユニット1、排液貯留手段を構成する第1のタンク
2、第2のタンク3、第3のタンク4を備えて構成され
る。
【0010】混合ユニット1は、従来のものと同様、原
水供給源から送られてくる原水が流入し得ると共に、い
くつかの液肥タンク1a,1bから適宜の液肥が流入し
得る構成であり、原水と液肥とを所定の比率で混同する
ことにより、所望の培養液を生成する。混合ユニット1
には、給液対象である栽培ベッド8に対して培養液を直
接供給し得る給液管5が接続されている。給液管5を経
由した培養液を栽培ベッド8に供給する手段は任意であ
り、栽培ベッド8の上方に散布装置(図示せず)を設
け、この散布装置に給液管5を接続してもよいし、栽培
ベッド8を構成する培地上又は培地中に散布管(図示せ
ず)を配設し、この散布管に給液管5を接続してもよ
い。
【0011】栽培ベッド8には、適宜位置、通常、下部
に該栽培ベッド8の長手方向に沿ってドレン部(図示せ
ず)が設けられており、このドレン部において排液が集
まる箇所に排液管6の一端6aが接続される。排液管6
の他端6bは、排液を適宜の処理地に排出し得るよう設
けられている。
【0012】排液管6の中途部には、3つの分岐管2
a,3a,4aが接続されており、各分岐管2a,3
a,4aを経由して、排液貯留手段を構成する第1のタ
ンク2、第2のタンク3、第3のタンク4に排液を貯留
し得る構成となっている。また、各タンク2,3,4に
貯留された排液を栽培ベッド8に供給するため、各タン
ク2,3,4から給液管5の中途部に接続される、排液
の環流管2b,3b,4bが設けられている。該環流管
2b,3b,4bから給液管5を経由させて栽培ベッド
8に排液を供給するため、環流管2b,3b,4bに排
液を圧送するポンプ2c,3c,4cが各環流管2b,
3b,4bごとに設けられている。
【0013】なお、給液管5、排液管6、各分岐管2
a,3a,4a、各環流管2b,3b,4bには、それ
ぞれ、培養液又は排液の流れを制御する電磁弁7a〜7
hが設けられている。また、各タンク2,3,4には液
位センサ2d,3d,4dが設けられており、この液位
センサ2d,3d,4dの電気信号に基づき、各電磁弁
7a〜7h及びポンプ2c,3c,4cが自動制御され
る。
【0014】かかる構成によれば、まず、電磁弁7a,
7cが開弁し、他の電磁弁7b,7d〜7hが閉弁する
ように設定しておく。その結果、混合ユニット1から給
液管5を介して栽培ベッド8に培養液を供給すると、そ
の排液は、排液管6、分岐管2aを通じて第1のタンク
2に貯留される。つまり、第1のタンク2には栽培ベッ
ド8に1回供給された培養液の排液のみが貯留される。
【0015】一方、第1のタンク2内の排液量が所定量
に至ったことが液位センサ2dにより検知されたなら
ば、電磁弁7a,7cを閉じ、電磁弁7d,7fを開弁
させると共に、ポンプ2cが起動するように設定してお
くと、第1のタンク2内の排液が環流管2b、給液管5
を通じて栽培ベッド8に供給される。栽培ベッド8に供
給されると、さらに余剰の排液が排液管6、分岐管3b
を通じて第2のタンク3に貯留される。つまり、第2の
タンク3には、栽培ベッド8に2回供給された培養液の
排液のみが貯留される。
【0016】さらに、第2のタンク3内の排液量が所定
量に至ったことが液位センサ3dにより検知されたなら
ば、電磁弁7d,7fを閉じ、電磁弁7e,7gを開弁
させ、ポンプ3cが起動するように設定しておくと、第
2のタンク3内の排液が環流管3b,給液管5を通じて
栽培ベッド8に供給され、さらに余剰の排液が排液管
6、分岐管4aを通じて第3のタンク4に貯留される。
この結果、第3のタンク4には、栽培ベッド8に3回供
給された培養液の排液のみが貯留される。
【0017】そして、さらに、第3のタンク4内の排液
量が所定量に至ったことが液位センサ4dにより検知さ
れたならば、電磁弁7e,7gを閉じ、電磁弁7h,7
bを開弁し、ポンプ4cを起動するようにすると、第3
のタンク4内の排液が栽培ベッド8に供給され、さらに
生じた排液、すなわち栽培ベッド8に4回供給されたこ
とになる培養液の排液は、排液管6の他端6bから外部
へ排出される。
【0018】以上のように、本実施の形態によれば、排
液貯留手段を構成する第1、第2及び第3のタンク2,
3,4に培養液の供給回数(利用回数)に応じて区分し
て排液を貯留することができる。従って、各タンク2,
3,4に貯留される排液の肥料バランス、濃度等は比較
的一定しており、植物の成長度等に合わせて、適切な肥
料バランス等を備えた排液を供給することができ、排液
をきわめて有効に利用することができる。また、栽培ベ
ッド8に所定回数供給されて生じた排液、本実施の形態
では、上記のように栽培ベッド8に4回も供給されて生
じた排液は全く利用しないように制限することができ
る。
【0019】但し、上記した説明は、本実施の形態にか
かる給液装置を利用した一の給液方法に過ぎないことは
もちろんである。栽培ベッド8への供給回数に応じて排
液を貯留し、供給回数を把握した上で、適切な排液を再
利用すればよく、第1のタンク2の排液を利用した後
は、混合ユニット1から直接供給される培養液を利用
し、次に、再び、第1のタンク2の排液を利用し、さら
に、その後、第2のタンク3の排液を利用するような給
液方法も可能である。また、植物の種類等によっては、
タンクが3つあっても、栽培ベッド8への供給回数を考
慮し、第3のタンク3には排液を回収しないような給液
方法を選択することもできる。この場合、もちろん、第
3のタンク3を設置しない構成とすることもできる。
【0020】次に、上記の植物栽培用給液装置を利用し
た給液方法の中で、低濃度の培養液を供給する期間と高
濃度の排液を供給する期間とを適宜に組み合わせ、栽培
植物に対し、いわゆるハイパートニックフィーディング
効果を期待するのに好適な給液方法の実施の形態につい
て図1に基づき説明する。なお、電磁弁7a〜7hの開
閉状態及びポンプ2c,3c,4cの動作状態は、利用
するタンク2,3,4の排液に応じ、上記実施の形態の
おける説明と全く同様であるので、理解のし易さを考慮
し、詳細な説明は一部省略する。
【0021】まず、混合ユニット1から直接培養液を栽
培ベッド8に対して供給する。この培養液の供給は、第
1のタンク2内の排液量が所定量に至るまで行う。第1
のタンク2内の排液量が所定量、例えば満杯に至ったな
らば、今度は、第1のタンク2の排液のみ栽培ベッド8
に供給する。第1のタンク2の排液が栽培ベッド8に供
給されて生じた排液は、上記した実施の形態で説明した
ような電磁弁の動作により、第2のタンク3に回収さ
れ、貯留されていく。しかしながら、栽培ベッド8では
供給された排液がある程度消費されるため、新たに生じ
た排液、すなわち、栽培ベッド8に2回供給された培養
液の排液の量は、第1のタンク2から供給された排液量
よりも少ない。
【0022】ここで、第1のタンク2と第2のタンク3
の容量が同じだとすると、第1のタンク2内の排液を所
定量消費しても、第2のタンク3内に貯留される排液量
は所定量(例えば、満杯)に至らない。すなわち、第2
のタンク3内に貯留される排液量が、第2のタンク3内
の排液の供給を開始する所定量に至っていない。従っ
て、液位センサ3dにより所定量に至ることが検出され
るまでは、第2のタンク3からの排液が供給されないた
め、電磁弁7f,7dを閉じる一方、電磁弁7a,7c
を開弁して、混合ユニット1から培養液を供給する。そ
して、栽培ベッド8を通過して生じた排液は、1回目の
排液として、第1のタンク2に貯留されていく。混合ユ
ニット1からは第1のタンク2内の排液量が所定量に至
るまで、培養液が供給される。
【0023】第1のタンク2内の排液量が所定量に至っ
たならば、電磁弁7a,7cを閉じ、電磁弁7f,7d
を開弁して、再び、第1のタンク2内の排液を栽培ベッ
ド8に供給し、さらに生じた排液を第2のタンク3に貯
留していく。第2のタンク3内には、先にある程度排液
が貯留されているが、これにより、排液の貯留量はさら
に増加する。第1のタンク2内の排液を全て消費して
も、第2のタンク3内の排液量が所定量に至らない場合
には、上記のように混合ユニット1から培養液を供給
し、その排液を第1のタンク2に貯留し、第1のタンク
2内の排液量が所定量に至ったら、第1のタンク2内の
排液を栽培ベッド8に供給して第2のタンク3に貯留す
ることを繰り返す。すなわち、栽培ベッド8への供給回
数のより少ない排液が貯留されたタンク(ここでは、第
1のタンク2)内の排液を、所定の消費量に至るまで優
先して栽培ベッドへ供給し、その後、該排液が貯留され
る次の供給回数に対応するタンク(ここでは、第2のタ
ンク3)内の排液量が所定量に至るまで、給液源(混合
ユニット1)からの培養液又はタンク(ここでは、第1
のタンク2)内の排液量が所定量に至った、供給回数の
より少ない排液が供給されることになる。
【0024】そして、第2のタンク3内の排液量が所定
量に至ったならば、電磁弁7g,7eを開弁し、第2の
タンク3内の排液を栽培ベッド8に供給する。第2のタ
ンク3内の排液を所定量(例えば、貯留している量の全
て)消費しても、上記と同様、第3のタンク4内に貯留
される排液量は所定量(例えば、満杯)に至らない。す
なわち、第3のタンク4内に貯留される排液量が、第3
のタンク4内の排液の供給を開始する所定量(例えば、
満杯)に至っていない。従って、液位センサ4dにより
所定量に至ることが検出されるまでは、第3のタンク4
からは排液が供給されない。
【0025】このため、電磁弁7g,7eを閉じ、電磁
弁7a,7cを開弁し、再度、混合ユニット1から直接
培養液を供給して、第1のタンク2内に栽培ベッド8に
対して1回供給されただけの培養液の排液を該第1のタ
ンク2内の排液量が所定量に至るまで貯留していく。第
1のタンク2内の排液量が所定量に至ったならば、その
後は、上記と同様の動作を繰り返す。すなわち、第2の
タンク3内の排液量が所定量に至るまで、第1のタンク
2の排液又は混合ユニット1からの培養液が栽培ベッド
8に供給され、第2のタンク3内の排液量が所定量に至
ったならば、第3のタンク4内の排液量が所定量に至る
まで、第2のタンク3の排液、混合ユニット1からの培
養液又は第1のタンク2の排液が、上記条件の下、すな
わち、栽培ベッド8への供給回数のより少ない排液が貯
留されたタンク内の排液を、所定の消費量に至るまで優
先して栽培ベッドへ供給し、その後、該排液が貯留され
る次の供給回数に対応するタンク内の排液量が所定量に
至るまで、給液源からの培養液又はタンク内の排液量が
所定量に至った、供給回数のより少ない排液が供給され
るという条件の下に供給され、やがて、第3のタンク4
内の排液量が所定量(例えば、満杯)に至る。第3のタ
ンク4内の排液量が液位センサ4dにより所定量に至っ
たことが検出されたならば、第3のタンク4内の排液が
栽培ベッド8に供給されるが、その後生じた排液は、電
磁弁7bを開弁させて排出する。
【0026】本実施の形態によれば、栽培ベッド8に未
供給の低濃度の培養液、すなわち、混合ユニット1から
直接供給される低濃度の培養液から、栽培ベッド8に1
回供給された混合ユニット1からの培養液よりも高濃度
の培養液、栽培ベッド8に2回供給されたより高濃度の
培養液、栽培ベッド8に3回供給されたさらに高濃度培
養液までを、所定期間ずつ区別して、低濃度培養液の供
給期間を織り交ぜながら供給することが可能であり、い
わゆるハイパートニックフィーディング効果を期待する
のに適している。
【0027】また、使用するタンク数を制限するだけ
で、排液の再利用回数を制限することができ、排液の廃
棄時期等についての厳密な管理を不要とすることができ
る。
【0028】さらに、上記実施の形態では、各タンク
2,3,4の容量を一定にしているが、植物の種類や成
長度等に応じて、容量を変えることで、各タンク2,
3,4内の排液の利用タイミングを調整することも可能
である。例えば、第2のタンク3や第3のタンク4の容
量を第1のタンク2の容量よりも大きくすれば、第2の
タンク3及び第3のタンク4内の排液の利用回数が減
り、混合ユニット1からの培養液や第1のタンク2内の
排液の利用回数を増やすことができる。
【0029】
【発明の効果】本発明の植物栽培における給液方法によ
れば、複数のタンクから構成される排液貯留手段を有し
ているため、排液を利用回数別に、すなわち、栽培ベッ
ドへの供給回数別に管理することができ、排液の利用
(供給)回数を容易に制限することができる。また、通
常の未利用の培養液を供給する期間と排液を供給する期
間とを容易に組み合わせることができるため、すなわ
ち、低濃度の培養液を供給する期間と高濃度の排液を供
給する期間とを交互に組み合わせることができるため、
いわゆるハイパートニックフィーディング効果を期待す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施の形態の植物栽培に
おける給液方法に用いる植物栽培用給液装置を示す概略
構成図である。
【図2】図2は、従来の植物栽培用給液装置を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 混合ユニット 2 第1の排液タンク 3 第2の排液タンク 4 第3の排液タンク 5 給液管 6 排液管 7a〜7h 電磁弁 8 栽培ベッド
フロントページの続き (72)発明者 野村 保明 栃木県下都賀郡国分寺町柴262−10 株 式会社誠和小金井工場内 審査官 坂田 誠 (56)参考文献 特開 平7−194260(JP,A) 実開 昭60−151355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 31/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培養液を給液源から栽培ベッドに供給し
    た後、排出される培養液の排液を排液貯留手段により貯
    留し、栽培ベッドに該排液を再度供給する植物栽培にお
    ける給液方法において、 前記排液貯留手段として、栽培ベッドへの供給回数別に
    区分して排液を貯留し得る複数のタンクを備えたものを
    用い、まず、給液源からの培養液を直接栽培ベッドに供
    給し、その排液を所定量に至るまで一のタンクに貯留し
    た後は、栽培ベッドへの供給回数のより少ない排液が貯
    留されたタンク内の排液を、所定の消費量に至るまで優
    先して栽培ベッドへ供給し、その後、該排液が貯留され
    る次の供給回数に対応するタンク内の排液量が所定量に
    至るまで、給液源からの培養液、又はタンク内の排液量
    が所定量に至った、供給回数のより少ない排液を供給
    し、次の供給回数に対応するタンク内の排液量が所定量
    に至ったならば該排液を供給することを特徴とする給液
    方法
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