JP3214728U - 穂先竿 - Google Patents
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Abstract
【課題】デザイン性に優れ、かつ、耐久性があるコーティングがされた穂先竿を提供する。【解決手段】穂先竿1は、外力によりしなる性質を有する樹脂製の竿体2と、その竿体2を被覆する金属または金属化合物からなるイオンプレーティング層3とを備える。竿体2は、好ましくはガラス繊維強化プラスチック製、または、炭素繊維強化プラスチック製である。また、イオンプレーティング層3は、好ましくはチタン原子を含み、より好ましくは窒化チタンを含む。【選択図】図1
Description
本考案は、釣具の分野における穂先竿に関する。
一般に、釣竿の先端部は「穂先竿」と呼ばれる。穂先竿は、魚がかかったときに大きくしなり、かつ、大きくしなっても破損しづらいことが求められる。
例えば、特許文献1には、繊維強化樹脂製からなり、少なくとも先端側が中実構造の穂先竿が記載されている。
また、特許文献2には、軸方向に沿って延びる炭素繊維が集束されることにより筒状体に形成された、軽量且つ細径である中空構造の穂先竿が記載されている。
例えば、特許文献1には、繊維強化樹脂製からなり、少なくとも先端側が中実構造の穂先竿が記載されている。
また、特許文献2には、軸方向に沿って延びる炭素繊維が集束されることにより筒状体に形成された、軽量且つ細径である中空構造の穂先竿が記載されている。
釣具には、実用性もさることながら、趣味性、例えばデザインの良さなども強く求められる。
そのため、釣竿の本体(穂先以外の部分)や、リールなどについては、各種のコーティングを施すことで高級感を高めることがしばしば行われる。
しかし、穂先竿は、魚がかかったときに大きくしなる。よって、穂先竿に一般的なコーティングを施したとしても、はがれやすいなど、耐久性に問題点があった。
そのため、釣竿の本体(穂先以外の部分)や、リールなどについては、各種のコーティングを施すことで高級感を高めることがしばしば行われる。
しかし、穂先竿は、魚がかかったときに大きくしなる。よって、穂先竿に一般的なコーティングを施したとしても、はがれやすいなど、耐久性に問題点があった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものである。つまり、デザイン性に優れ、かつ、耐久性があるコーティングがされた穂先竿を提供することを本考案の目的の1つとする。
本考案者らは上記課題を達成するために鋭意検討し、本考案に到達した。
すなわち、本考案によれば、以下の穂先竿が提供される。
すなわち、本考案によれば、以下の穂先竿が提供される。
[1]
穂先竿であって、
外力によりしなる性質を有する樹脂製の竿体と、
前記竿体を被覆する、金属または金属化合物からなるイオンプレーティング層とを備えた穂先竿。
[2]
[1]に記載の穂先竿であって、
前記竿体が、ガラス繊維強化プラスチック製、または、炭素繊維強化プラスチック製である穂先竿。
[3]
[1]または[2]に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層が、チタン原子を含む穂先竿。
[4]
[1]〜[3]のいずれか1に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層が、窒化チタンを含む穂先竿。
[5]
[1]〜[4]のいずれか1に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層の膜厚が、0.5〜2.0μmである穂先竿。
[6]
[1]〜[5]のいずれか1に記載の穂先竿であって、
当該穂先竿の形状が、根元から先端にかけて丸棒状から扁平状に変化する形状である穂先竿。
穂先竿であって、
外力によりしなる性質を有する樹脂製の竿体と、
前記竿体を被覆する、金属または金属化合物からなるイオンプレーティング層とを備えた穂先竿。
[2]
[1]に記載の穂先竿であって、
前記竿体が、ガラス繊維強化プラスチック製、または、炭素繊維強化プラスチック製である穂先竿。
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前記イオンプレーティング層が、チタン原子を含む穂先竿。
[4]
[1]〜[3]のいずれか1に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層が、窒化チタンを含む穂先竿。
[5]
[1]〜[4]のいずれか1に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層の膜厚が、0.5〜2.0μmである穂先竿。
[6]
[1]〜[5]のいずれか1に記載の穂先竿であって、
当該穂先竿の形状が、根元から先端にかけて丸棒状から扁平状に変化する形状である穂先竿。
本考案によれば、デザイン性に優れ、かつ、損傷しにくいコーティングがされた穂先竿が提供される。
以下、本考案の実施形態について、図面を用いて説明する。
すべての図面において、同様な構成要素には共通の符号を付し、適宜説明を省略する。
図面はあくまで説明用のものであり、実際の物品の寸法比率と必ずしも一致するものではない。
特に図2および図3では、図1と同様の要素について改めて明示ないし説明しない場合がある。
すべての図面において、同様な構成要素には共通の符号を付し、適宜説明を省略する。
図面はあくまで説明用のものであり、実際の物品の寸法比率と必ずしも一致するものではない。
特に図2および図3では、図1と同様の要素について改めて明示ないし説明しない場合がある。
文章中、数値範囲の説明における「a〜b」といった記載は、特に断りがない限り、a以上b以下を表す。例えば、1〜5cmとは、1cm以上5cm以下であることを表す。
以下では、本考案の実施形態として、第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の穂先竿(穂先竿1)を側面から見たときの模式図である。
穂先竿1は、根本部(図1の右側)から、先端部(図1の左側)に行くにつれて径が細くなっている。つまり、先端側が細径化されたテーパ形状となっている。
テーパ形状を適切に調整することで、しなり具合を調整することができる。
図1は、第1実施形態の穂先竿(穂先竿1)を側面から見たときの模式図である。
穂先竿1は、根本部(図1の右側)から、先端部(図1の左側)に行くにつれて径が細くなっている。つまり、先端側が細径化されたテーパ形状となっている。
テーパ形状を適切に調整することで、しなり具合を調整することができる。
穂先竿1の長さ(図1の右端から左端までの長さ)は、典型的には30〜80cm程度の範囲で適宜調整される。また、穂先竿1の根本部の太さ(直径)は、典型的には3〜20mm程度の範囲で適宜調整される。
図1の吹き出し部は、穂先竿1の断面の一部を拡大したものである。
穂先竿1は、竿体2と、その竿体2を被覆するイオンプレーティング層3とを備えている。
穂先竿1は、竿体2と、その竿体2を被覆するイオンプレーティング層3とを備えている。
竿体2は、樹脂製である。樹脂製とすることで、金属製の穂先竿に比べて加工性を高めることができ、細かいテーパ加工を施すなど、自由な設計が可能となる。
樹脂としては、外力によりしなる性質を有するものであれば特に限定されず、釣具の分野で知られている任意のものを採用することができる。例えば、ポリアミド樹脂、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ガラス繊維強化ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂;炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル等の合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグ等が挙げられる。
樹脂としては、外力によりしなる性質を有するものであれば特に限定されず、釣具の分野で知られている任意のものを採用することができる。例えば、ポリアミド樹脂、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ガラス繊維強化ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂;炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル等の合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグ等が挙げられる。
樹脂として好ましくは、ガラス繊維強化プラスチック、または、炭素繊維強化プラスチックである。これらを選択することで、ほどよくしなり、かつ、損傷しにくく耐久性がある穂先竿1とすることができる。
なお、本考案者らの知見によれば、従来のガラス繊維強化プラスチック製の穂先竿(イオンプレーティング層を有しないもの)は、柔軟性があり、魚が食いついた時の沈み込みが目視でわかりやすいが、一方で、釣人の手元に伝わる感度が低いという欠点があった。
しかし、ここで説明される穂先竿1のように、ガラス繊維強化プラスチック製の竿体2にイオンプレーティング層3が形成されることで、柔軟性を残しつつ、かつ、釣人の手元に伝わる感度を上げることができる。これは、イオンプレーティング層3が形成されることで、穂先竿1を全体として適度に「硬く」することができるためと考えられる。
趣味性が強い釣具の分野において、このような「柔軟性と、釣人の手元に伝わる感度との両立」は、釣人の購買意欲を惹起する優れた性能である。
しかし、ここで説明される穂先竿1のように、ガラス繊維強化プラスチック製の竿体2にイオンプレーティング層3が形成されることで、柔軟性を残しつつ、かつ、釣人の手元に伝わる感度を上げることができる。これは、イオンプレーティング層3が形成されることで、穂先竿1を全体として適度に「硬く」することができるためと考えられる。
趣味性が強い釣具の分野において、このような「柔軟性と、釣人の手元に伝わる感度との両立」は、釣人の購買意欲を惹起する優れた性能である。
樹脂がガラス繊維強化プラスチックである場合、ガラス繊維強化不飽和ポリエステル樹脂であることが好ましい。
また、竿体2を構成する樹脂は、例えば以下の物性を満たすことが好ましい。
・JIS K 7171に基づき測定される曲げ強さ:好ましくは200〜1500MPa、より好ましくは300〜1300MPa
・JIS K 7171に基づき測定される曲げ弾性率:好ましくは10〜150GPa、より好ましくは20〜120GPa
・比重:好ましくは1.1〜3.0、より好ましくは1.5〜2.5
・線膨張係数:好ましくは10−7〜10−4K−1、より好ましくは10−6〜10−5K−1
また、竿体2を構成する樹脂は、例えば以下の物性を満たすことが好ましい。
・JIS K 7171に基づき測定される曲げ強さ:好ましくは200〜1500MPa、より好ましくは300〜1300MPa
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竿体2を構成する樹脂の市販品としては、例えば、京セラ社製の引抜成形品を用いることができる。
穂先竿1が備えるイオンプレーティング層3は、典型的には、金属または金属化合物からなる層、つまり、金属原子を含む層である。イオンプレーティング層3が金属を含むことにより、十分な強度を得ることができる。そして、外傷をつきにくくすることができる。
また、イオンプレーティング層3は、竿体2と強く密着させることが可能である。すなわち、穂先竿1が大きくしなって曲がった場合でも、イオンプレーティング層3は剥がれづらい。つまり、耐久性の高いコーティングを得ることができる。
さらに、後述の製膜方法等によりイオンプレーティング層3を形成することで、竿体2の形状、ガイドやリールシートの有無などを問わず、均一なコーティングを得ることができる。
さらに、後述の製膜方法等によりイオンプレーティング層3を形成することで、竿体2の形状、ガイドやリールシートの有無などを問わず、均一なコーティングを得ることができる。
イオンプレーティング層3が含む金属は特に限定されない。金属の種類を変えることなどにより、金色、ブラウンなどに加飾することもできる。適切な色調に調整することで、従来は無かった「軽量で金属調」の穂先竿1を得ることができる。
金属の種類としては、チタン、銅、ニッケル、クロム等が挙げられる。なかでもチタンが、イオンプレーティング法による膜形成のしやすさや意匠性の観点から好ましい。
金属の種類としては、チタン、銅、ニッケル、クロム等が挙げられる。なかでもチタンが、イオンプレーティング法による膜形成のしやすさや意匠性の観点から好ましい。
イオンプレーティング層3は、酸化物や窒化物であってもよい。例えば、金属窒化物であってもよい。金属窒化物のなかでも、窒化チタンが、イオンプレーティング法による膜形成のしやすさや意匠性の観点から好ましい。
イオンプレーティング層3の厚みは、典型的には0.5〜2.0μm、好ましくは0.5〜1.5μm、より好ましくは0.6〜1.2μmである。
イオンプレーティング層3を薄くしすぎないことで、穂先竿1自体の強度を高めることができる。加えて、イオンプレーティング層3の耐久性を一層高めることができる。
また、イオンプレーティング層3を厚くしすぎないことで、穂先竿1の重量を抑えることができる。釣具は計量であることが重要視されることから、この点は重要である。穂先竿1は、竿体2が樹脂製であることから金属製の穂先竿に比べれば軽量だが、イオンプレーティング層3を厚くしすぎないことで、軽量という特徴が一層際立つこととなる。加えて、イオンプレーティング層3を厚くしすぎないことで、「しなり具合」を最適にすることもできる。
イオンプレーティング層3を薄くしすぎないことで、穂先竿1自体の強度を高めることができる。加えて、イオンプレーティング層3の耐久性を一層高めることができる。
また、イオンプレーティング層3を厚くしすぎないことで、穂先竿1の重量を抑えることができる。釣具は計量であることが重要視されることから、この点は重要である。穂先竿1は、竿体2が樹脂製であることから金属製の穂先竿に比べれば軽量だが、イオンプレーティング層3を厚くしすぎないことで、軽量という特徴が一層際立つこととなる。加えて、イオンプレーティング層3を厚くしすぎないことで、「しなり具合」を最適にすることもできる。
なお、イオンプレーティング層3は、竿体2の表面全体に形成されていてもよいし、竿体2にの表面の一部にのみ形成されていてもよい。本考案の効果を最大限得る観点では、好ましくは、イオンプレーティング層3は、竿体2の表面積の50%以上に形成されていることが好ましく、75%以上に形成されていることがより好ましい。
また、穂先竿1は、イオンプレーティング層3以外の層を備えていてもよい。例えば、イオンプレーティング層3を保護するように、透明または半透明の保護層があってもよい(図1には示していない)。
穂先竿1の製造方法、特にイオンプレーティング層3を設ける方法(成膜方法)について補足する。
本考案の特徴の1つは、竿体2へのコーティングをイオンプレーティング法により行い、イオンプレーティング層3を形成したことにある。
イオンプレーティング法は、他の類似するコーティング法(例えば真空蒸着法やスパッタリング法)に比べて、低温での処理が可能であり、かつ、低温であっても十分な強度のコーティング層を形成できる。よって、高温処理に適さない(高温で処理すると溶融してしまう)樹脂製の竿体2にコーティングを形成するに際し、望ましい方法である。
本考案の特徴の1つは、竿体2へのコーティングをイオンプレーティング法により行い、イオンプレーティング層3を形成したことにある。
イオンプレーティング法は、他の類似するコーティング法(例えば真空蒸着法やスパッタリング法)に比べて、低温での処理が可能であり、かつ、低温であっても十分な強度のコーティング層を形成できる。よって、高温処理に適さない(高温で処理すると溶融してしまう)樹脂製の竿体2にコーティングを形成するに際し、望ましい方法である。
イオンプレーティング技術の詳細については、例えば、光学 第9巻第6号(1980年12月)の338〜341頁や、日本金属学会誌 第58巻第6号(1994年)642〜647号なども参照されたい。
<第2実施形態>
第2実施形態の穂先竿(穂先竿1A)について、図2に基づき説明する。
図2の穂先竿1Aは、基本的には、3つのガイド15が追加されている以外は、第1実施形態の穂先竿1と同様の構成である。明示はしていないが、穂先竿1Aは、第1実施形態の穂先竿1と同様に、樹脂製の竿体の表面にイオンプレーティング層が形成されたものである。
第2実施形態の穂先竿(穂先竿1A)について、図2に基づき説明する。
図2の穂先竿1Aは、基本的には、3つのガイド15が追加されている以外は、第1実施形態の穂先竿1と同様の構成である。明示はしていないが、穂先竿1Aは、第1実施形態の穂先竿1と同様に、樹脂製の竿体の表面にイオンプレーティング層が形成されたものである。
ガイド15については、イオンプレーティングが施されていてもよいし、施されていなくてもよい。別の言い方としては、樹脂製の竿体の表面にイオンプレーティング層を形成する際、ガイド15を竿体に取り付けたうえでイオンプレーティング層を形成してもよいし、または、まずは樹脂製の竿体のみにイオンプレーティング層を形成し、その後にガイド15を取り付けてもよい。
<第3実施形態>
第3実施形態の穂先竿(穂先竿1B)について、図3に基づき説明する。
図3(a)は、穂先竿1Bの模式的な側面図、図3(b)は、穂先竿1Bの模式的な上面図、図3(c)は、穂先竿1Bを俯瞰したときの模式図である。これら図に示されるように、穂先竿1Bは、根本(図の右側)から先端(図の左側)にかけて、丸棒状から扁平状に変化する形状となっている。このような扁平状にすることで、一層しなやかに曲がる穂先竿とすることができる。
第3実施形態の穂先竿(穂先竿1B)について、図3に基づき説明する。
図3(a)は、穂先竿1Bの模式的な側面図、図3(b)は、穂先竿1Bの模式的な上面図、図3(c)は、穂先竿1Bを俯瞰したときの模式図である。これら図に示されるように、穂先竿1Bは、根本(図の右側)から先端(図の左側)にかけて、丸棒状から扁平状に変化する形状となっている。このような扁平状にすることで、一層しなやかに曲がる穂先竿とすることができる。
図3に明示はしていないが、穂先竿1Bは、第1実施形態の穂先竿1と同様に、樹脂製の竿体の表面にイオンプレーティング層が形成されたものである。
穂先竿1Bにおける竿体に用いることが可能な樹脂や、イオンプレーティング層の詳細については、第1実施形態と同様である。
穂先竿1Bにおける竿体に用いることが可能な樹脂や、イオンプレーティング層の詳細については、第1実施形態と同様である。
以上、本考案の実施形態について述べたが、これらは本考案の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
参考のため、実施例により本考案の実施形態を説明する。もちろん、本考案はこの実施例に限定解釈されるものではない。
まず、棒状の竿体として、京セラ社製のガラス繊維強化プラスチック(樹脂:不飽和ポリエステル樹脂)を準備した。そしてこれを、根元から先端にかけて扁平状となるように研磨した。
研磨した竿体をイオンプレーティング装置に入れて処理し、竿体の表面に窒化チタンのイオンプレーティング層を形成した。このとき、竿体が熱で損傷しないよう、竿体の温度を監視し、製膜条件を制御した。
形成された窒化チタンの薄膜の厚さは、1.0μmだった。
研磨した竿体をイオンプレーティング装置に入れて処理し、竿体の表面に窒化チタンのイオンプレーティング層を形成した。このとき、竿体が熱で損傷しないよう、竿体の温度を監視し、製膜条件を制御した。
形成された窒化チタンの薄膜の厚さは、1.0μmだった。
上記工程により得られた穂先竿は、金属調の外観を有し、デザイン性に優れ、釣人の購買意欲を惹起するものであった。
また、得られた穂先竿のイオンプレーティング層の耐久性を確認すべく、断続的に力を加えて穂先竿を曲げる試験を行ったが、イオンプレーティング層が剥がれることはなかった。すなわち、耐久性は良好であった。
また、得られた穂先竿のイオンプレーティング層の耐久性を確認すべく、断続的に力を加えて穂先竿を曲げる試験を行ったが、イオンプレーティング層が剥がれることはなかった。すなわち、耐久性は良好であった。
さらに、得られた穂先竿を、一般の釣人(ユーザー)に試してもらったところ、柔軟性と、手元に伝わる感度の両方が良好であり、従来の穂先竿に比べて優れているとの回答が得られた。
1、1A、1B 穂先竿
2 竿体
3 イオンプレーティング層
15 ガイド
2 竿体
3 イオンプレーティング層
15 ガイド
Claims (6)
- 穂先竿であって、
外力によりしなる性質を有する樹脂製の竿体と、
前記竿体を被覆する、金属または金属化合物からなるイオンプレーティング層とを備えた穂先竿。 - 請求項1に記載の穂先竿であって、
前記竿体が、ガラス繊維強化プラスチック製、または、炭素繊維強化プラスチック製である穂先竿。 - 請求項1または2に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層が、チタン原子を含む穂先竿。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層が、窒化チタンを含む穂先竿。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の穂先竿であって、
前記イオンプレーティング層の膜厚が、0.5〜2.0μmである穂先竿。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の穂先竿であって、
当該穂先竿の形状が、根元から先端にかけて丸棒状から扁平状に変化する形状である穂先竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005262U JP3214728U (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 穂先竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005262U JP3214728U (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 穂先竿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3214728U true JP3214728U (ja) | 2018-02-01 |
Family
ID=61067024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017005262U Active JP3214728U (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 穂先竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3214728U (ja) |
-
2017
- 2017-11-17 JP JP2017005262U patent/JP3214728U/ja active Active
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