JP3214682U - ベルト用バックルおよびベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】バックル角部のベルト本体への食い込みに起因する摩損を抑制し、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に寄与するベルト用バックル及びベルトを提供する。【解決手段】ベルトは、ベルト用バックル1と、これに接続したベルト本体からなる。ベルト用バックル1は、ベルト本体の端部を接続可能なベルト接続部10、ベルト接続部10に取着され、ベルト接続部10との対向位置に、挿通されるベルト本体の表面が沿うと共に、ベルト本体表面に生じる応力を分散可能で、ベルト接続部側に形成した膨出曲面を含む第1応力分散構造又はベルト接続部側に形成され、着用状態で着用者側に向く裏面から表面に向けて傾斜する傾斜面を含む第2応力分散構造を有する沿接部110を設けた枠状のバックル本体部11と、バックル本体部11に挿通するベルト本体を係止可能な係止部12を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、ベルト用バックルおよびベルトに関する。更に詳しくは、従来のベルトにおいてみられたバックル角部のベルト本体への食い込みに起因する摩損を抑制し、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に寄与するベルト用バックルおよびベルトに関する。
一般的に、衣装用のベルトはベルト本体とバックルからなり、特にバックルは着用者の正面側に位置することから、ベルトの顔ともいえる部分である。バックルには様々な形状および構造のものがあるが、そのなかでも、例えば、下記非特許文献1に記載されたような角型のものが広く知られており、フォーマルシーンまたはカジュアルシーンを問わず使用可能な外観となっている。このようなバックルを備えたベルトの構成を図5に示している。
図5に示すベルト9はバックル90とベルト本体94を備え、バックル90は、ベルト本体94の基端を固定する固定部91、固定部91に取着された平面視コ字形の枠体であるバックル本体部92、固定部91に基端部が取着されたツク棒93を有し、固定部91と対向する位置にあるバックル本体部92の枠材の横断面形状は矩形である(図5(b)参照)。
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ところで、着用者がベルト9をややきつめに締めた場合、ツク棒93で固定された箇所を支点として、ベルト本体94に図5(b)に示す矢印A1方向への引っ張り力(換言すると、ベルト9の長手方向への引っ張り力)が発生し、これに起因して、矢印A2方向へ力が作用し、丸印95の箇所において、バックル本体の角部921にベルト本体の表面941が押し付けられる応力が発生する。
この応力が生じる沿接部位は、幅がごく狭い(以下「偏狭な」という)一条の線接触状態であって、狭い範囲に応力が集中するため、この状態が継続すると、ベルト本体の表面941にバックル本体の角部921が食い込んでベルトの幅方向へ亘る跡が付いたり、曲がったりすることになる。
また、前述の状態で着用者が動くと、沿接部位で摩擦が起き、その摩擦力によってベルト本体の表面941が徐々に摩耗し、摩損(いわゆる傷)が目立つ見栄が良くないベルトになってしまう。更に、摩損範囲が拡がり、かつ深くなることで表面下の組織が露出するが、この組織は、コーティング等の処理がなされたベルト本体の表面941よりも摩耗に弱いため、摩損が裂け目となって更に深く広いものとなり、最終的にはベルト本体94の破断に繋がるおそれがある。
本考案は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、従来のベルトにおいてみられたバックル角部のベルト本体への食い込みに起因する摩損を抑制し、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に寄与することができるベルト用バックルおよびベルトを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本考案のベルト用バックルは、ベルト本体の端部を接続可能なベルト接続部と、ベルト接続部に取り付けられ、ベルト接続部との対向位置に、挿通されるベルト本体の表側の面が沿うと共に、ベルト本体の表側の面に生じる応力を分散可能な沿接部を有し、沿接部には、少なくともベルト接続部側に形成された膨出曲面を含む構造の第1応力分散構造、または、少なくともベルト接続部側に形成され、着用状態で着用者側に向く裏面から表面に向けて傾斜する傾斜面を含む構造の第2応力分散構造、のいずれか一つが設けられた、枠状のバックル本体部と、バックル本体部またはベルト接続部のいずれか一方に設けられ、バックル本体部に挿通されるベルト本体を係止可能な係止部とを備える。
ここで、本考案のベルト用バックルは、ベルト接続部がベルト本体の端部を接続できることによって、バックル付きのベルトを構成することができる。
そして、本考案のベルト用バックルは、バックル本体部が枠状であることよって、内側に挿通させたベルト本体を輪状にして保持することができる。
加えて、ベルト用バックルは、ベルト接続部との対向位置に、挿通されるベルト本体の表側の面(以下、「ベルト本体表面」という)が沿う沿接部を有し、この沿接部に、前述の第1応力分散構造または第2応力分散構造のいずれかが設けられていることによって、ベルト本体を接続してなるベルトを着用し、ベルト本体表面が沿った沿接状態で、ベルト本体表面に生じる応力を分散することができる。
これにより、本考案のベルト用バックルは、非特許文献1記載のバックルと比較して、バックル角部による偏狭な一条の線接触状態で生じていたベルト本体表面への応力を分散させることができ、ベルト本体表面へのバックル角部の食い込みに起因する摩損を抑制することができる。
更に、本考案のベルト用バックルは、係止部がバックル本体部に挿通するベルト本体を係止することができることによって、着用の際に、着用者のウエストに回し掛けたベルト本体を適当な位置で係止し、好適な締め心地を提供することができる。
このように、本考案のベルト用バックルによれば、前述の構成を備えることにより、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に寄与することができる。
また、第1応力分散構造が、円筒体、丸棒体、膨出曲面が沿接部の着用者側の全部に形成されたもの、または、膨出曲面が沿接部の着用者側の一部かつベルト接続部側に形成されたもの、のいずれか一つにより構成されたものである場合は、前述のいずれか一つから選択された第1応力分散構造によって、ベルト用バックルを接続してなるベルトの着用の際に、ベルト本体表面が沿った沿接状態で、非特許文献1記載のバックルでみられた偏狭な一条の線接触ではなく、第1応力分散構造の曲面に沿った比較的幅広な線接触あるいは面接触にすることができ、ベルト本体表面に生じる応力を分散することができる。
つまり、この第1応力分散構造によれば、着用者がベルトを締めた際に、ベルト本体表面が第1応力分散構造の曲面に沿って回し掛けられる態様となり、これによって、非特許文献1記載のバックルにおいてみられたベルト本体表面へのバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、ベルト本体表面との沿接部位の接触面積拡大により、加わる応力を分散することができる構造となっている。
なお、第1応力分散構造が、膨出曲面が沿接部の着用者側の全部に形成されたもの、または、膨出曲面が沿接部の着用者側の一部かつベルト接続部側に形成されたものである場合は、沿接部の着用者側と反対となる側(即ち、着用時において周りから見える側であり、「表面(おもてめん)」とも換言できる)を、例えばエッジの立った角形にしたり、装飾を施したりすること等が可能で、デザイン選択の自由度が高いものにすることができる。
また、第2応力分散構造が、傾斜面を含む複数の当接面からなり、少なくとも裏面と裏面に連続する当接面との間の内角が、120°〜170°に設定されたものである場合は、裏面と連続し表面側へ向かう傾斜した当接面の傾斜角が120°〜170°に構成され、これによって、非特許文献1記載のバックルでみられた偏狭な一条の線接触ではなく、応力が加わっていない状態において少なくとも二条の線接触となり、応力が加わった状態においては傾斜面である当接面に沿った面接触にすることができる。
つまり、この第2応力分散構造によれば、着用者がベルトを締めた際に、傾斜角が120°〜170°に設定された緩斜面である前述の当接面に沿って回し掛けられる態様となり、これによって、従来のベルトにおいてみられたベルト本体表面に摩損を生じさせる程のバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、ベルト本体表面との沿接部位の接触面積拡大により、加わる応力を分散することができる構造となっている。加えて、前述の第2応力分散構造によれば、バックル本体部の表面を、例えばエッジの立った角形や装飾を施す等のデザイン選択の自由度が高いものとすることができる。
上記の目的を達成するために、本考案のベルトは、帯状のベルト本体と、ベルト本体の端部が接続されたベルト接続部、ベルト接続部に取り付けられ、ベルト接続部との対向位置に、挿通されるベルト本体の表側の面が沿うと共に、ベルト本体の表側の面に生じる応力を分散可能な沿接部を含み、沿接部には、少なくともベルト接続部側に形成された膨出曲面を含む構造の第1応力分散構造、または、少なくともベルト接続部側に形成され、着用状態で着用者側に向く裏面から表面に向けて傾斜する傾斜面を含む構造の第2応力分散構造、のいずれか一つが設けられた、枠状のバックル本体部、および、バックル本体部またはベルト接続部のいずれか一方に設けられ、バックル本体部に挿通するベルト本体を係止可能な係止部を有するベルト用バックルとを備える。
ここで、本考案のベルトは、ベルト用バックルのベルト接続部に、ベルト本体の端部を接続することによって、バックル付きのベルトを構成することができる。そして、本考案のベルトは、ベルト用バックルのバックル本体部が枠状であることよって、枠内へ挿通させたベルト本体を輪状にして保持することができる。
加えて、本考案のベルトは、ベルト用バックルが、ベルト接続部との対向位置に、挿通されるベルト本体のベルト本体表面が沿う沿接部を有し、この沿接部に、前述の第1応力分散構造または第2応力分散構造のいずれかが設けられていることによって、ベルトを着用し、ベルト本体表面が沿った沿接状態で、ベルト本体表面に生じる応力を分散することができる。これにより、本考案のベルトは、非特許文献1記載のベルトと比較して、バックル角部による偏狭な一条の線接触状態で生じていたベルト本体表面への応力を分散させることができ、ベルト本体表面へのバックル角部の食い込みに起因する摩損を抑制することができる。
そして、本考案のベルトは、ベルト用バックルの係止部がバックル本体部に挿通するベルト本体を係止することができることによって、着用の際に、着用者のウエストに回し掛けたベルト本体を適当な位置で係止し、好適な締め心地を提供することができる。
このように、本考案のベルトによれば、前述の構成を備えることにより、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に寄与することができる。
本考案に係るベルト用バックルおよびベルトによれば、従来のベルトにおいてみられたバックル角部のベルト本体への食い込みに起因する摩損を抑制し、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に寄与することができる。
本考案に係るベルト用バックルを説明するための基本構成を示す斜視概略図である。 本考案のベルト用バックルの第1実施形態を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)においてベルト用バックルとベルト本体を接続してなるベルトの要部を示し、ベルト本体を通して係止した状態の断面視説明図である。 本考案のベルト用バックルの第2実施形態を示し、(a)は上方からみた斜視図、(b)は下方からみた斜視図である。 本考案のベルト用バックルの第3〜7実施形態を示し、各ベルト用バックルの応力分散構造部の断面形状を実線で示すと共に、沿接するベルト本体を想像線で示しており、(a)は第3実施形態の概略図、(b)は第4実施形態の概略図、(c)は第5実施形態の概略図、(d)は第6実施形態の概略図、(e)は第7実施形態の概略図である。 非特許文献1記載の従来のベルト用バックルおよびベルトであり、(a)はベルト用バックルの斜視図、(b)は(a)のB−B断面図で、沿接したベルト本体を想像線で示した説明図である。
図1〜図4を参照して、本考案の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。また、最初に、図1を参照して本考案に係るベルト用バックルの基本構成を説明し、続いて、図2〜図4を参照して第1〜7実施形態に係るベルト用バックルおよびベルトを説明する。
本考案のベルト用バックル1は、ベルト接続部10と、ベルト接続部10に取り付けられ、応力分散構造を含む沿接部110を有する枠状のバックル本体部11と、ベルト本体を係止可能な係止部12とを備える(図1参照)。そして、ベルト用バックル1とベルト本体を接続することで本考案のベルトが構成される(図示省略)。各部については、以下で詳述する。なお、各実施形態のベルト用バックルと組み合わされるベルト本体は、天然または人工の皮革により構成された帯体であり、中間部から先部側にかけて、厚み方向へ貫通した貫通孔(いわゆるベルト孔)が長手方向に所定間隔を空けて複数形成されており、基端部をベルト接続部10に接続することができる。
(ベルト接続部)
ベルト接続部10は、ベルト本体の端部を接続可能な構造である。
ベルト用バックル1において、ベルト接続部10は、基部側(図1において奥側)に開口部(図1では見えていないため、図2(b)、(c)を参照)が形成され、この開口部からベルト本体2の端部を挿入し、挟んで固定することで、ベルト用バックル1とベルト本体2が接続される構造である。また、ベルト接続部10は、基部側上面に門型のベルト通し部101が設けられている。このベルト通し部101は、係止部12で係止されたベルト本体の先部を通してベルト先部ないし中間部分が遊動しないように保持することができる。
(バックル本体部)
バックル本体部11は、ベルト接続部10との対向位置にある枠材の一部に、沿接部110が設けられた構造である。そして、沿接部110は、挿通されるベルト本体の表面が沿った沿接状態で、ベルト本体表面に生じる応力を分散可能な第1応力分散構造または第2応力分散構造のいずれかが設けられている。
第1応力分散構造は、少なくとも前記ベルト接続部側に形成された膨出曲面を含む構造を含む構造であり、第2応力分散構造は、少なくとも前記ベルト接続部方向を向いた側に形成され、着用状態で着用者側に向く裏面から表面に向けて傾斜する傾斜面を含む構造である。各応力分散構造については、後述する第1〜第7実施形態において具体的に例示する。なお、ここで「応力」は「荷重」「外力」とも換言可能である。
このバックル本体部11は、枠状であることよって、枠内へ挿通させたベルト本体2を輪状にして保持することができる。また、バックル本体部11は、前述の第1または第2応力分散構造を有する沿接部110を有することによって、ベルト本体を接続してなるベルトを着用し、ベルト本体表面が沿った沿接状態で、ベルト本体表面に生じる応力を分散することができる。
これにより、ベルト用バックル11は、非特許文献1記載のバックルと比較して、バックル角部による偏狭な一条の線接触状態で生じていたベルト本体表面への応力を分散させることができ、ベルト本体表面へのバックル角部の食い込みに起因する摩損を抑制することができる。
図1に示すベルト用バックル1において、バックル本体部11は、枠内がベルト本体を挿通可能な幅に形成された平面視コ字形の枠体である。そして、バックル本体部11は、その両基端がベルト接続部10の先部側に軸着されて、取付軸(図示省略)を中心としてベルト本体の厚み方向に揺動可能な構造である。なお、本考案におけるバックル本体部の形状は前述の通りであるが、これに限定するものではなく、例えば、平面視でU字形、オーバル形の枠体等、他の公知形状を除外するものではない。
(係止部)
係止部12は、バックル本体部11またはベルト接続部10のいずれか一方に設けられ、バックル本体部11に挿通するベルト本体を係止可能な構造である。係止部12は、前述の構造であることにより、着用の際に、着用者のウエストに回し掛けたベルト本体を適当な位置で係止し、好適な締め心地を提供することができる。
図1に示すベルト用バックル1において、係止部12は、基端がベルト接続部10の先部側に軸着された棒体(いわゆる、ツク棒)であり、基端を軸に図1で示す上下方向に回動可能で、先端が沿接部110に当たって下方への回動が止まる構造(いわゆるピンバックル構造)である。なお、本考案における係止部は、前述の構造を採用しているが、これに限定するものではなく、例えば、ツク棒が2本のダブルピンバックル構造その他の公知手段を除外するものではない。
このように、本考案のベルト用バックル1によれば、前述の構成を備えることにより、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に貢献することができる。
〔第1実施形態〕
図2を参照して、第1実施形態のベルト用バックル1a(ベルト3)について説明する。なお、本実施形態において、ベルト接続部と係止部は、前述したベルト用バックル1のベルト接続部10および係止部12と同様の構造であるため、共通部分の構造および作用効果の説明は省略し、図1に示すベルト用バックル1と同じ符号を付している。
バックル本体部11aは、ベルト長手方向に沿って配置される枠構成材112aおよび枠構成材113aと、枠構成材112aおよび枠構成材113aの先端に架け渡すように取り付けられた沿接部110aからなり、枠内がベルト本体2を挿通可能な幅に形成された平面視コ字形の枠体である。そして、バックル本体部11aは、枠構成材112aおよび枠構成材113aの基端がベルト接続部10の先部側に軸着されて、取付軸103(図2(b)参照)を中心としてベルト本体2の厚み方向に揺動可能な構造である。
ベルト用バックル1aにおいて、ベルト接続部10は、基部側に開口部102(図2(b)参照)が形成され、この開口部102からベルト本体2の端部を挿入し、挟んで固定することで、ベルト用バックル1aとベルト本体2が接続される構造である。(図2(c)参照)
バックル本体部11aの沿接部110aは、表面が滑らかな断面円形の丸棒体により構成され、応力分散構造111a(前述の第1応力分散構造に相当する)を有している。なお、沿接部110aは、回転しないように取り付けられている。
このバックル本体部11aは、応力分散構造部111aが曲面であるため、着用者がベルト3を締め、ベルト本体表面21との沿接部位22が曲面に沿って回し掛けられる態様となった際に、ベルト本体表面21との沿接部位22を、非特許文献1記載のベルトでみられた偏狭な一条の線接触ではなく、応力分散構造111aの曲面に沿った比較的幅広な線接触あるいは面接触にすることができる。これによって、非特許文献1記載のベルトにおいてみられたベルト本体表面へのバックル角部の食い込みが起きることがなく(図2(c)参照)、また、ベルト本体表面21との沿接部位22の接触面積拡大により応力を分散させることができる。
〔第2実施形態〕
図3を参照して、第2実施形態のベルト用バックル1bについて説明する。なお、本実施形態において、ベルト接続部と係止部は、前述したベルト用バックル1のベルト接続部10および係止部12と同様の構造であるため、共通部分の構造および作用効果の説明は省略し、図1〜2に示すベルト用バックル1、1aと同じ符号を付している。
バックル本体部11bは、枠構成材112a、枠構成材113a、枠構成材112aと枠構成材113aの先端に架け渡すように取り付けられた沿接部110bからなり、枠内がベルト本体2を挿通可能な幅に形成された平面視コ字形の枠体である。なお、枠構成材112aと枠構成材113aについては第1実施形態と同じ構造、作用効果であるため、説明を省略する。
バックル本体部11bの沿接部110bは、中央部分が最も径大で、両端に向かって徐々に細くなるテーパ状の丸棒体により構成され、長手方向中央の外周面に円周方向に亘り溝114が形成される共に、応力分散構造111b(前述の第1応力分散構造に相当する)を有している。
このバックル本体部11bは、応力分散構造111bが曲面であるため、着用者がベルトを締め、ベルト本体表面との沿接部位が曲面に沿って回し掛けられる態様となった際に、ベルト本体表面との沿接部位を、非特許文献1記載のベルトでみられた偏狭な一条の線接触ではなく、応力分散構造111bの曲面に沿った比較的幅広な線接触あるいは面接触にすることができる。これによって、非特許文献1記載のベルトにおいてみられたベルト本体表面へのバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、ベルト本体表面との沿接部位の接触面積拡大により応力を分散させることができる。
なお、沿接部110bは、枠構成材112aと枠構成材113aの間において、軸回転するように取り付けられていてもよいし、軸回転しないように取り付けられていてもよい。軸回転するように取り付けられている場合は、着用者の動きに伴ってベルトの長手方向への引っ張り力が発生したとしても、沿接部110bの回転により、ベルトが長手方向に滑って沿接部位となる箇所が連続的に移動するので、応力分散構造111bが応力の一点集中を緩和することができる。なお、この場合、係止部12の先端が溝114に沿って滑り、沿接部110bの回転を阻害しないようになっている。
〔第3実施形態〕
図4(a)を参照して、第3実施形態のベルト用バックル11cについて説明する。なお、本実施形態において、ベルト用バックル11cは、応力分散構造111cを除き、前述したベルト用バックル1と同様の構造であるため、共通部分の図示、構造および作用効果の説明は省略している。
バックル本体部11cは、ベルト接続部に接続されたベルト本体2を挿通可能な平面視コ字形の枠体で、ベルト本体2を締めた締着状態におけるベルト本体表面21と沿接可能な沿接部110cに、ベルト本体表面21に加わる応力を分散可能な応力分散構造111c(前述の第1応力分散構造に相当する)を有する構造である。
応力分散構造111cは、沿接部110cの着用者側(図4(a)で下方側)から係止部12側(図4(a)で左側)にかけて形成された、断面視4分の1円弧状の膨出曲面により構成されており、これにより、着用者がベルトを締めた際に、ベルト本体表面21との沿接部位22が膨出曲面に沿って回し掛けられる態様となる。
この結果、非特許文献1記載のベルトにおいてみられたベルト本体表面へのバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、応力分散構造111cとベルト本体表面21との沿接部位22の接触面積拡大により応力を分散させることができ、ひいては、食い込みに起因する摩損を抑制することができる。一方、バックル本体部111cは、着用者側と反対となる側(表面「おもてめん」)からはエッジの立った角形のバックルに見えるので、シャープな印象のバックルとすることができる。
〔第4実施形態〕
図4(b)を参照して、第4実施形態のベルト用バックル11dについて説明する。なお、本実施形態において、ベルト用バックル11dは、応力分散構造111dを除き、前述したベルト用バックル1と同様の構造であるため、共通部分の図示、構造および作用効果の説明は省略している。
バックル本体部11dは、ベルト接続部に接続されたベルト本体2を挿通可能な平面視コ字形の枠体で、沿接部110dに、ベルト本体表面21に加わる応力を分散可能な応力分散構造111d(前述の第1応力分散構造に相当する)を有する構造である。
応力分散構造部111dは、沿接部110dの着用者側(図4(b)で下方側)から係止部12側(図4(b)で左側)にかけて形成された、断面視4分の1円弧状で図4(b)において左上方側となる角部を丸くした膨出曲面により構成されており、これにより、着用者がベルトを締めた際に、ベルト本体表面21との沿接部位22が膨出曲面に沿って回し掛けられる態様となる。
この結果、非特許文献1記載のベルトにおいてみられたベルト本体表面へのバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、応力分散構造111dとベルト本体表面21との沿接部位22の接触面積拡大により応力を分散させることができ、ひいては、食い込みに起因する摩損を抑制することができる。
〔第5実施形態〕
図4(c)を参照して、第5実施形態のベルト用バックル11eについて説明する。なお、本実施形態において、ベルト用バックル11eは、応力分散構造111eを除き、前述したベルト用バックル1と同様の構造であるため、共通部分の図示、構造および作用効果の説明は省略している。
バックル本体部11eは、ベルト接続部に接続されたベルト本体2を挿通可能な平面視コ字形の枠体で、沿接部110eに、ベルト本体表面21に加わる応力を分散可能な応力分散構造111e(前述の第1応力分散構造に相当する)を有する構造である。
応力分散構造111eは、沿接部110eの着用者側(図4(c)で下方側。着用者側の全部)に向けて膨らんだ断面視半円弧状の膨出曲面により構成されており、これにより、着用者がベルトを締めた際に、ベルト本体表面21との沿接部位22が膨出曲面に沿って回し掛けられる態様となる。
この結果、非特許文献1記載のベルトにおいてみられたベルト本体表面へのバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、応力分散構造111eとベルト本体表面21との沿接部位22の接触面積拡大により応力を分散させることができ、ひいては、食い込みに起因する摩損を抑制することができる。一方、バックル本体部111eの表面からはエッジの立った角形のバックルに見えるので、シャープな印象のバックルとすることができる。
〔第6実施形態〕
図4(d)を参照して、第6実施形態のベルト用バックル11fについて説明する。なお、本実施形態において、ベルト用バックル11fは、応力分散構造111fを除き、前述したベルト用バックル1と同様の構造であるため、共通部分の図示、構造および作用効果の説明は省略している。
バックル本体部11fは、ベルト接続部に接続されたベルト本体2を挿通可能な平面視コ字形の枠体で、沿接部110fに、ベルト本体表面21に加わる応力を分散可能な応力分散構造111f(前述の第2応力分散構造に相当する)を有する構造である。
応力分散構造部111fは、沿接部110fのベルト接続部側に向いた面(図4(d)で沿接部110の左側)に、大面かつ角面の面取り処理による傾斜した当接面(符号省略)が形成された構成であり、これにより、非特許文献1記載のベルトでみられた偏狭な一条の線接触ではなく、応力が加わっていない状態において少なくとも二条の線接触となり、応力が加わった状態においては応力分散構造111fに形成された当接面に沿った面接触にすることができ、着用者がベルトを締めた際に、前述の当接面に沿ってベルト本体表面21が回し掛けられ、ベルト本体表面21との沿接部位22が応力分散構造111fに沿う態様となる。
この応力分散構造111fによれば、非特許文献1記載のベルトにおいてみられたベルト本体表面に摩損を生ぜしめる程のバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、ベルト本体表面21との沿接部位22の接触面積拡大により応力を分散させることができる。一方、バックル本体部111fの表面からはエッジの立った角形のバックルに見えるので、シャープな印象のバックルとすることができる。
なお、当接面の傾斜角は、食い込み防止の観点から、断面視で両側の内角のいずれもが120°〜170°の範囲内の鈍角に設定されることが好ましく、130°〜160℃の範囲内の鈍角であることが、より好ましい。
〔第7実施形態〕
図4(e)を参照して、第7実施形態のベルト用バックル11gについて説明する。なお、本実施形態において、ベルト用バックル11gは、応力分散構造111gを除き、前述したベルト用バックル1と同様の構造であるため、共通部分の図示、構造および作用効果の説明は省略している。
バックル本体部11gは、ベルト接続部に接続されたベルト本体2を挿通可能な平面視コ字形の枠体で、沿接部110gに、ベルト本体表面21に加わる応力を分散可能な応力分散構造111g(前述の第2応力分散構造に相当する)を有する構造である。
応力分散構造部111gは、沿接部110gのベルト接続部側に向いた面(図4(e)で沿接部110gの左側)に、表面(図4(e)で上方側)に向かって傾斜する大面かつ船型面の面取り処理による傾斜した当接面が形成された構成であり、これにより、従来のベルトでみられた偏狭な一条の線接触ではなく、応力分散構造部111gに形成された当接面に沿った面接触にすることができ、着用者がベルトを締めた際に、前述の当接面に沿ってベルト本体表面21が回し掛けられ、ベルト本体表面21との沿接部位22が応力分散構造111gに沿う態様となる。
この応力分散構造111gによれば、従来のベルトにおいてみられたベルト本体表面に摩損を生ぜしめる程のバックル角部の食い込みが起きることがなく、また、ベルト本体表面21との沿接部位22の接触面積拡大により応力を分散させることができる。一方、バックル本体部111gの表面からはエッジの立った角形のバックルに見えるので、シャープな印象のバックルとすることができる。そして、当接面の傾斜角は、第6実施形態と同様の数値範囲で設定されることが好ましい。
以上のように、本考案を適用したベルト用バックルおよびベルトは、従来のベルトにおいてみられたバックル角部のベルト本体への食い込みに起因する摩損を抑制し、ベルトの長寿命化と見栄えの維持に貢献することができるものとなっている。
なお、本明細書及び実用新案登録請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び実用新案登録請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本考案の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。また、第一、第二などの言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。
1 ベルト用バックル
10 ベルト接続部
101 ベルト通し部
102 開口部
11、11a、11b、11c、11d、11e、11f、11g バックル本体部
110a、110b、110c、110d、110e、110f、110g 沿接部
111a、111b、111c、111d、111e、111f、111g 応力分散構造
12 係止部
112a 枠構成材
113a 枠構成材
114 溝
2 ベルト本体
21 ベルト本体表面
22 沿接部位
3 ベルト
9 ベルト
90 バックル
91 固定部
92 バックル本体部
921 バックル本体の角部
93 ツク棒
94 ベルト本体
941 ベルト本体の表面
95 丸印
A1 矢印
A2 矢印

Claims (4)

  1. ベルト本体の端部を接続可能なベルト接続部と、
    該ベルト接続部に取り付けられ、前記ベルト接続部との対向位置に、挿通されるベルト本体の表側の面が沿うと共に、前記ベルト本体の表側の面に生じる応力を分散可能な沿接部を有し、該沿接部には、少なくとも前記ベルト接続部側に形成された膨出曲面を含む構造の第1応力分散構造、または、少なくとも前記ベルト接続部側に形成され、着用状態で着用者側に向く裏面から表面に向けて傾斜する傾斜面を含む構造の第2応力分散構造、のいずれか一つが設けられた、枠状のバックル本体部と、
    該バックル本体部または前記ベルト接続部のいずれか一方に設けられ、同バックル本体部に挿通される同ベルト本体を係止可能な係止部とを備える
    ベルト用バックル。
  2. 前記第1応力分散構造が、円筒体、丸棒体、膨出曲面が前記沿接部の着用者側の全部に形成されたもの、または、膨出曲面が前記沿接部の着用者側の一部かつ前記ベルト接続部側に形成されたもの、のいずれか一つにより構成されたものである
    請求項1に記載のベルト用バックル。
  3. 前記第2応力分散構造が、前記傾斜面を含む複数の当接面からなり、少なくとも前記裏面と同裏面に連続する前記当接面との間の内角が、120°〜170°に設定されたものである
    請求項1に記載のベルト用バックル。
  4. 帯状のベルト本体と、
    該ベルト本体の端部が接続されたベルト接続部、該ベルト接続部に取り付けられ、前記ベルト接続部との対向位置に、挿通されるベルト本体の表側の面が沿うと共に、前記ベルト本体の表側の面に生じる応力を分散可能な沿接部を含み、該沿接部には、少なくとも前記ベルト接続部側に形成された膨出曲面を含む構造の第1応力分散構造、または、少なくとも前記ベルト接続部側に形成され、着用状態で着用者側に向く裏面から表面に向けて傾斜する傾斜面を含む構造の第2応力分散構造、のいずれか一つが設けられた、枠状のバックル本体部、および、該バックル本体部または前記ベルト接続部のいずれか一方に設けられ、同バックル本体部に挿通する同ベルト本体を係止可能な係止部を有するベルト用バックルとを備える
    ベルト。
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