JP3214630U - 電気コネクター・ハウジング・アッセンブリおよび電気コネクター - Google Patents
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Abstract
【課題】異なるタイプ構造のプラグを少なくとも2つ同時に使用できる電気コネクター・ハウジング・アッセンブリを提供する。【解決手段】差込み端子を配置するための幾つかの差込み用穴402を備えたハウジング401、ならびに、ハウジング401の後端であって差込み用穴402のカバー部分に対して取外し可能に設けられる後端キャップを有して成る電気コネクター・ハウジング・アッセンブリであって、隣接する差込み用穴402の間に穴壁404が設けられており、穴壁404の少なくとも一部にロック用スロット408が設けられており、全てのロック用スロット408が、差込み端子の接続ラインを受ける伝達長尺溝410を形成している。【選択図】図4
Description
本開示は、電気コネクターに一般に関する。より特には、本開示は、種々の差込み端子に適合する電気コネクターに関する。
電気コネクターの分野では、種々の(異なる)ライン・タイプの接続ラインは回路接続に通常使用されている。伝統的な電気コネクター・ソケットは、1つのライン・タイプの差込み端子への適合のみができるようになっている。異なるライン・タイプの差込み端子が同時に用いられる場合、種々のソケットの電気接続が1つの電気ボックスに取り付けられる必要があるので、構造が複雑となり、適合性が不十分となる。
本考案(発明)の目的は、上記の技術的な課題を解決すべく、異なるライン・タイプ構造のプラグを少なくとも2つ同時に使用し得る電気コネクター・ハウジング・アッセンブリおよび電気コネクターを提供することである。
本考案(発明)の1つの態様では、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ(electrical connector housing assembly)であって、
差込み端子(またはプラグ・フィットされる端子、plug-fitted terminal)を配置するための幾つかの差込み用穴(またはプラグ・フィットのための穴、plug-fitting hole)を備えたハウジング;ならびに
ハウジングの後端であって差込み用穴のカバー部分(または差込み用穴の全て)に対して取外し可能に設けられる後端キャップ(または後側の端部のためのキャップ、rear-end cap)
を有して成る電気コネクター・ハウジング・アッセンブリが提供される。
差込み端子(またはプラグ・フィットされる端子、plug-fitted terminal)を配置するための幾つかの差込み用穴(またはプラグ・フィットのための穴、plug-fitting hole)を備えたハウジング;ならびに
ハウジングの後端であって差込み用穴のカバー部分(または差込み用穴の全て)に対して取外し可能に設けられる後端キャップ(または後側の端部のためのキャップ、rear-end cap)
を有して成る電気コネクター・ハウジング・アッセンブリが提供される。
電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの好適な態様では、隣接する差込み用穴の間に穴壁(hole wall)が設けられており;穴壁の少なくとも一部にロック用スロット(locking slot)が設けられており、そして、全てのロック用スロットが、差込み端子の接続ラインを受ける伝達長尺溝(または伝達用細長い溝もしくは通信用長尺溝、communicative elongated groove)を形成している(または成している)。
電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの別の好適な態様では、隣接する差込み用穴の間に穴壁が設けられており;穴壁の少なくとも一部が、差込み端子の分岐した接続ラインを受けるために薄く(thin)されている。
電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの更に別の好適な態様では、後端キャップは、差込み端子の固定(または取付け)および支持のために、差込み用穴の外側をカバーする。好ましくは、後端キャップの内側には1つ以上のブロック(または塊部材もしくは角材状部材、block)が設けられており、該ブロックは、差込み用穴からの差込み端子の引抜きができないように差込み端子に当接する。より好ましくは、後端キャップには少なくとも1つの溝が設けられており、差込み端子の接続ラインは該溝を通る(または通過する)。
電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの別の態様では、後端キャップには固定用構造(または取付け構造、fixing structure)が設けられており、それによって、当該固定用構造はハウジングに設けられた対の固定用構造に適合し、後端キャップのハウジングへの固定化(または取付け)がなされる。好ましくは、ロック用レッグ(またはロック脚部、locking leg)が、後端キャップの両端(または2つの端部)にそれぞれ設けられており、ハウジングには保持用ブロック(または保持用塊部材もしくは保持用角材状部材、retaining block)が設けられており、後端キャップの外れ落ちを防止すべくロック用レッグと保持用ブロックとがスナップ・フィットされる。より好ましくは、ロック用レッグの強度を補強する(または補う)ための補強リブが、後端キャップの両端であってロック用レッグの内側に設けられている。
上述の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの幾つかの態様では、同じ接続部(または接続部分、connecting portion)を有する差込み端子を受けるため同じ構造を備えた複数の差込み用穴が設けられている。
また、本考案(発明)の別の態様では、上述の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ、ならびに、差込み用穴に差し込まれる(またはプラグ・フィットされる、plug-fitted)差込み端子を有して成る、電気コネクターも更に提供される。
電気コネクターの好適な態様では、差込み端子は、接続ラインを有して成る。好ましくは、接続ラインは、幅広フラットなライン・ボディ(または広い幅寸法の平らなラインボディ、wide-flat line body)を有する。より好ましくは、隣接する差込み用穴の間に穴壁が設けられており;ロック用スロットは、穴壁の少なくとも一部に設けられ、全てのロック用スロットが伝達長尺溝を形成しており、ならびに、接続ラインは、伝達長尺溝に設けられる前端を有している。更により好ましくは、接続ラインがFFCワイヤである。
電気コネクターの別の好適な態様では、接続ラインが円筒形状のライン・ボディを有する。好ましくは、後端キャップには少なくとも1つ溝が設けられており、接続ラインがロック用スロットを通るようになっている。
電気コネクターの更に別の好適な態様では、差込み端子には接続部が設けられており、該接続部が同一となっている。好ましくは、差込み端子は、第1接続ラインおよび第2接続ラインを有して成り、第1接続ラインが幅広フラットなライン・ボディを有し、第2接続ラインが円筒形状のライン・ボディを有する。より好ましくは、隣接する差込み用穴の間に穴壁が設けられており;ロック用スロットは、穴壁の少なくとも一部に設けられ、全てのロック用スロットが伝達長尺溝を形成しており、ならびに、第1接続ラインは、伝達長尺溝に設けられる前端を有している。
電気コネクターの別のより好適な態様では、後端キャップには少なくとも1つ溝が設けられており、および、第2接続ラインがロック用スロットを通る。
本開示の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリに従えば、以下の事項によって、かかる電気コネクター・ハウジング・アッセンブリおよび電気コネクターが、種々の(異なる)ライン・ボディ構造の3つの差込み端子に同時適合されることが可能となる:
・差込み用穴の列の間の穴壁にロック用スロットが供されている(全てのロック用スロットが伝達長尺溝を形成し、その伝達長尺溝が、前端にて枝分かれしていない幅広フラットなライン・ボディの差込み端子を受容し得る);
・差込み用穴の間の穴壁が薄くアレンジされており、それによって、前端にて枝分かれした幅広フラットなライン・ボディの差込み端子を受容する;
・円筒形状のライン・ボディ構造の差込み端子を単一の差込み用穴に差し込む;
・幅広フラットなライン・ボディの差込み端子が挿入される構成を有する列を成す差込み用穴が設けられている。
・差込み用穴の列の間の穴壁にロック用スロットが供されている(全てのロック用スロットが伝達長尺溝を形成し、その伝達長尺溝が、前端にて枝分かれしていない幅広フラットなライン・ボディの差込み端子を受容し得る);
・差込み用穴の間の穴壁が薄くアレンジされており、それによって、前端にて枝分かれした幅広フラットなライン・ボディの差込み端子を受容する;
・円筒形状のライン・ボディ構造の差込み端子を単一の差込み用穴に差し込む;
・幅広フラットなライン・ボディの差込み端子が挿入される構成を有する列を成す差込み用穴が設けられている。
好適な態様の詳細な説明
明細書の一部を構成する添付図面を参照して、本開示の種々の具体的な態様について説明する。本開示の種々の例示的構造のパーツおよび要素が、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」および「右」などの方向を示す用語を用いて説明されているものの、本明細書で用いられる用語は、例示のために便宜上で用いているにすぎず、図面に示される例示的な向きに基づいて決定されることに留意されたい。本明細書で開示される態様は異なる方向に従って配置され得るので、方向を示す上記用語は単に例示であり、限定的なものとしてみなされるべきではない。想定ケースでは、本開示では同じまたは同様の参照番号が同じ要素に対して用いられている。
明細書の一部を構成する添付図面を参照して、本開示の種々の具体的な態様について説明する。本開示の種々の例示的構造のパーツおよび要素が、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」および「右」などの方向を示す用語を用いて説明されているものの、本明細書で用いられる用語は、例示のために便宜上で用いているにすぎず、図面に示される例示的な向きに基づいて決定されることに留意されたい。本明細書で開示される態様は異なる方向に従って配置され得るので、方向を示す上記用語は単に例示であり、限定的なものとしてみなされるべきではない。想定ケースでは、本開示では同じまたは同様の参照番号が同じ要素に対して用いられている。
図1Aおよび1Bは、第1の幅広フラットなライン・ボディ構造および円筒形状のライン・ボディ構造の差込み端子の構造図である。幅広フラットなライン・ボディ構造および円筒形状のライン・ボディ構造には本開示の電気コネクターが適合される。図1Cは、別の幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子の構造図である。かかる別の幅広フラットなライン・ボディ構造には本開示の電気コネクターが適合される。
図1Aに示すように、幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子100は、接続部分111.1および111.2ならびに接続ライン101を有している。図示される例では、接続ライン101は、幅広いライン・ボディを有している。本開示の好適な態様では、接続ライン101はフレキシブルなフラットケーブル(FFC)またはフレキシブルな印刷回路版(FPC)である。接続ライン101は、一体的にプレス(加圧処理)された複数のワイヤ(図1Aに示される2つのストランド)(かかるワイヤの束)から構成された幅広フラットなライン・ボディ構造である。図1Aは、1つのライン・ボディが接続ライン101の前端で枝分かれした接続部111.1および111.2によって2つのプラグ102および103とそれぞれ接続されている。実際には、複数のストランドのワイヤを一体的にプレスすることによって、複数のプラグが同時に接続され得る。これらプラグは、電気コネクター内に同時にプラグされる(または差し込まれるもしくは詰められる/埋められる)ことが必要である。
図1Bの差込み端子120は、接続部123および接続ライン121を有している。図示される例では、接続ライン121は円筒形状のライン・ボディ構造であり、各プラグに対して単一の接続ライン121のみが設けられている。
図1Cの差込み端子130は、幅広フラットなライン・ボディ構造を有しており、接続ライン131の前方端の接続部132が複数のプラグ133.1,133.2などと接続される際に枝分かれせず、その一方で接続部132の端部から出るように突出するリードがプラグに直接的に接続される一体的な構造を形成しているといったこと以外では、
接続ライン131は差込み端子100のものと同一となっている。
接続ライン131は差込み端子100のものと同一となっている。
図2Aは、円筒形状のライン・ボディ構造の差込み端子に適用可能な既存の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの構造図である。図2Bは、差込み端子とアッセンブリされた図2Aの電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの組合せ図である。
図2Aに示すように、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ220は、受けキャビティと共に形成されたハウジング201を有して成り、差込み用穴221の上方列および差込み用穴221の下方列がハウジング201の一方のサイドに形成されている。図1Bの差込み端子120のプラグ122は、その複数が差込み用穴221内へとそれぞれ差し込まれ得る。すなわち、図2Bに示すように差し込まれる。差込み用穴221は2列で供されている。その各々の列が6つの差込み用穴を有しているところ、1つの差込み端子が各々の差込み用穴に差し込まれるようになっている。これにより、全部で12個の差込み端子が差込み用穴の2つの列にそれぞれ差し込まれる。
図3Aは、幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子に適合できる既存の電気コネクターの構造図である。図3Bは、差込み端子とアッセンブリされた図3Aの電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの組合せ図(アッセンブリされた図)である。
図3Aおよび図3Bに示すように、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ300は、図1Cに示すような幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子130に適用でき、図示する電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ300は、2つの3ピン差込み端子130を挿入するために利用することができる。電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ300の差込み用穴は、差込み端子100,130の幅広フラットなライン・ボディ構造のライン・ボディ131に適用可能な伝達構造(または通信用構造もしくは伝達・通信のための構造、communicative structure)を有している。実際には、図1Aに示す幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子130が差し込まれ得る。
しかしながら、図2Aおよび2Bに示される電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ220は、幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子100および130に適用できない。図3Aおよび3Bに示される電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ300は、円筒形状のライン・ボディ構造の差込み端子120に適用できない。3つ(または2つ)の異なる差込み端子が同時に差し込みされる場合、新規な電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ(図4に示すような電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ)を供することが必要である。
図4は、本開示の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの構造立体図である。
図4に示すように、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400は、受けキャビティ(または受容用の空間、receiving cavity)を有するように形成されたハウジング401を有して成る。差込み用穴402の列はハウジング401のサイド(または側方)に設けられている。かかる差込み用穴402の列は、上述の差込み端子120および130を差し込むためのものである。差込み端子(120および130)は、受けキャビティの内側に回路と共に相互に差し込まれることになるように、差込み用穴402から受けキャビティ内へと差し込まれる。
複数の差込み用穴402は互いに隣接している。隣り合う差込み用穴402の間に穴壁404が設けられている。円筒形状のライン・ボディー構造の1つの差込み端子120は、各々の差込み用穴に差し込まれ得るものの、穴壁404のブロックに起因して、幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子100は差し込むことができない。それゆえ、ロック用スロット408が、同じ列にて同じ高さで穴壁404に設けられており、全てのロック用スロット408が、伝達長尺溝410を形成し、かかるポイントで幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子130が差込み用穴402内に差し込まれ得、差込み端子130の幅広フラットなライン・ボディ131を伝達長尺溝410がちょうど受け得ることになる。異なる構造の2つの差込み端子120および130は、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400内へと同時に差し込まれ得る。具体的な状況は図5に示されている。
付加的に、差込み用穴402が、図1Aの幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子100と共に差し込まれることが必要な場合、差込み端子100は枝分かれの接続部111.1と111.2とを有するので、その枝分かれの接続部と接触している同じ列の穴壁404の領域のみが薄くされる必要があり、前端で枝分かれした差込み端子100が、差込み用穴402内へと差し込まれ得る。例示説明の便宜のため、かかる設計は、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400の上方部分の両サイド(2つの側方)に設けられた差込み用穴410に示されている。図面においては、隣接する差込み用穴410の間において穴壁411の中間部で薄くされた壁が設けられており、差込み端子100の接続部分111.1,111.2が差し込まれるのを助力する。
差込み用穴420の薄くされた穴壁の設計は、前端で枝分かれした幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子100に適応しており、長尺溝410と共に供されている差込み用穴402は、枝分かれしていない幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子130に適応しており、そして、単一の差込み用穴420.1は、円筒形状のライン・ボディー構造の差込み端子120を差し込むのに適応している、といったことが理解できる事項である。実際には、図7Cに示すように、前端で枝分かれした幅広フラットなライン・ボディ構造の差込み端子100を適合することになるように、薄くされた穴と共に差込み用穴402が供されていてよい。
図5は、本開示の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの構造立体図であり、異なるライン・タイプの3つの差込み端子が差し込まれた状態(後端キャップは取り付けられていない状態)を示した構造立体図である。
図5に示すように、幅広フラットなライン・ボディ構造の複数の差込み端子130は、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400の差込み用穴402内に差し込まれる。円筒形状のライン・ボディー構造の差込み端子120は、図面にて左下コーナーの差込み用穴402.1に差し込まれ、それによって、異なるライン・タイプの差込み端子の同時差し込みが可能となる。幅広フラットなライン・ボディ構造の2つの差込み端子100は、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400の右上コーナーの差込み用穴420に差し込まれる。
図6Aおよび図6Bは、それぞれ、本開示の電気コネクターの後端キャップの前方および後方の構造立体図である。
電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400は、後端キャップ600を更に有して成る。差込み端子120,130が電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400に差し込まれた後、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400が封入される必要があり、その間にて(またはその一方で)、差込み端子120が電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400に固定される。本開示は、図6Aおよび図6Bに示すような後端キャップ600を更に供する。図6Aおよび図6Bは、後端キャップの前方および後方の立体図を示している。
後端キャップは、差込み用穴402が設けられたハウジング401のサイド(または側方)をカバーしており、差込み端子120,130が補強されるようになっている。
後端キャップ600の内側の形状が、差込み端子が差し込まれた後にて差込み用穴402の形状に適合できるようになっており、ブロック601の2つの列は後端キャップ600の内側に設けられており、そして、ブロック601は、差込み端子120,130が差込み用穴402に差し込まれた後に残された隙間に差し込まれ、それにより、差込み端子120,130が差込み用穴402から緩まないようになっている、といったことが図6Aから理解できる。
後端キャップ600の両端(2つの端)には、ロック用レッグ604およびロック用レッグ605がそれぞれ設けられている。補強リブ607および608が、後端キャップ600の両端のロック用レッグ604およびロック用レッグ605の内側に設けられており、ロック用レッグ604およびロック用レッグ605の強度が補強されるようになっている。
図6Bに示すように、後端キャップ600には、円筒形状のライン・ボディー構造の差込み端子120の位置に基づいた溝602が更に設けられており、それによって、円筒形状のライン・ボディー構造の差込み端子120の円筒形状ライン・ボディ121が溝602を通るようになっている。
図7Aは、本開示の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの部分展開立体図であり、異なるライン・タイプの3つの差込み端子が差し込まれた状態を示している。図7Bは、図7Aの種々の要素が完成にアッセンブリされた状態を示す構造立体図である。
図7Aに示すように、電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400のハウジング401の両サイド(一方のサイドのみで他方のサイドは示されていない)に保持用ブロック701がそれぞれ設けられている。後端キャップの外れ落ち(または抜け落ちもしくは離れ落ち)が防止されるように、後端キャップ600のロック用レッグ604および605は保持用ブロック701にスナップ・フィットされ得、それによって、後端キャップがハウジング401にしっかりと固定される。
図7Aおよび図7Bに示すように、後端キャップ600によってカバーされる位置は、差込み端子120および差込み端子130がハウジング401の一方のサイドに差し込まれた後に残される空間である。後端キャップ600は、フラットなライン・ボディの接続ライン131,121へのサポートを供し、それによって、接続ラインに対して垂直な主たる面での接続ライン131および121のスイング、すなわち、図面にて垂直方向に沿ったスイング(swing)に際して引き起こされる端子102,103の接続信号の一時的な中断を防止したり、101の過度なスイングに起因した信号伝達における端子120,130への影響(または衝撃)を回避したりされる。
例えば、本開示において、円筒形状のライン・ボディを有する第2接続ライン121の差込み端子120のみが電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400の左下コーナーに差し込まれ、後端キャップ600の溝602が、差込み端子120のワイヤが導出される場所に対応するように配置される。実際には、円筒形状のライン・ボディー構造の差込み端子120は、ニーズに応じて差込み用穴402の異なる位置にて設計されていてもよく、その数は1つに限らない。さらには、後端キャップ600における溝602の数および位置もまた適合されるものであってよい。
図7Cは、図7Bの電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400の差込み用穴402に差込み端子100が差し込まれた後の断面図(線A−Aに沿って切り取った断面図)である。図7Cは、図7Bの電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ400の差込み用穴402へと差込み端子130が差し込まれた後の断面図(線A−Aに沿って切り取った断面図)である。
差込み用穴402には、薄くされた穴壁411が設けられており、差込み端子100の接続部111.1,111.2が枝分かれしており、それによって、薄くされた穴壁411が、接続部111.1,111.2の枝に正確に差し込まれる、といったことが図7Cから理解される。
図7Cにおいて、差込み用穴402の穴壁411には、伝達長尺溝410を形成するロック用スロット408が設けられており、差込み端子130の前端部132が細長溝410に全体的に差し込まれる。
図7Eは、図7Bの電気コネクター・ハウジング・アッセンブリの断面図(線B−Bに沿って切り取った断面図)である。
図7Eの断面図では、差込み端子130が差込み用穴402に差し込まれた後に残る隙間に後端キャップ600のブロック601が差し込まれ、それによって、差込み端子130が差込み用穴402から緩まないようになっている。
図面で示される特定の態様を参照して本開示を説明してきたが、本開示の電気コネクターは、本開示の思想、範囲およびバックグランドから逸脱することなく、種々の改変態様(例えば、円筒形状のライン・ボディー構造および幅広フラットなライン・ボディ構造などの差込み端子を配置するための位置などの改変態様)を有し得ることを理解されたい。また、当業者であれば、本開示によって示されている態様のパラメータは、種々に変更してよく、それらが全て添付の実用新案登録請求の範囲および本開示の概念および範囲内とな成り得ることを理解されるであろう。
Claims (21)
- 電気コネクター・ハウジング・アッセンブリであって、
差込み端子(100,122)を配置するための幾つかの差込み用穴(402)を備えたハウジング(401);ならびに
ハウジング(401)の後端であって差込み用穴(402)のカバー部分に対して取外し可能に設けられる後端キャップ(600)
を有して成る電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。 - 隣接する差込み用穴(402)の間に穴壁(404)が設けられており;
穴壁(404)の少なくとも一部にロック用スロット(408)が設けられており、
全てのロック用スロット(408)が、差込み端子(100)の接続ライン(101)を受ける伝達長尺溝(410)を形成している、請求項1に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。 - 隣接する差込み用穴(402)の間に穴壁(404)が設けられており;
穴壁(404)の少なくとも一部が、差込み端子(100)の分岐した接続ライン(131,132)を受けるために薄くされている、請求項1に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。 - 後端キャップ(600)は、差込み端子(100,120)の固定および支持のために、差込み用穴(402)の外側をカバーする、請求項1に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。
- 後端キャップ(600)の内側には1つ以上のブロック(601)が設けられており、該ブロックは、差込み用穴(402)から差込み端子(100,120)の引抜きができないように差込み端子(100,120)に対して当接する、請求項4に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。
- 後端キャップ(600)には少なくとも1つの溝(602)が設けられており、差込み端子(120)の接続ライン(121)が該溝(602)を通る、請求項4に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。
- 後端キャップ(600)のハウジング(400)への固定化のために、後端キャップ(600)には固定用構造(604,605)が設けられており、
前記固定用構造(604,605)は、ハウジング(400)に設けられた該固定用構造(604,605)と対になる固定用構造(701,702)に適合するようになっている、請求項1に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。 - ロック用レッグ(604,605)が、後端キャップ(600)の両端にそれぞれ設けられており、
ハウジング(401)には、保持用ブロック(701,702)が設けられており、
後端キャップ(600)の外れ落ちを防止すべくロック用レッグ(604,605)は保持用ブロック(701,702)にスナップ・フィットされる、請求項7に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。 - ロック用レッグ(604,605)の強度を補強するための補強リブ(607,608)が、後端キャップ(600)の両端であってロック用レッグ(604,605)の内側に設けられている、請求項8に記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。
- 同じ接続部を有する差込み端子(100,120)を受けるため同じ構造を備えた複数の差込み用穴(402)が設けられている、請求項1〜9のいずれかに記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ。
- 電気コネクターであって、
請求項1、4、5および7〜9のいずれかに記載の電気コネクター・ハウジング・アッセンブリ、ならびに
差込み用穴(402)に差し込まれる差込み端子(100,120)
を有して成る、電気コネクター。 - 差込み端子(100,120)は、接続ライン(101,121)を有して成る、請求項11に記載の電気コネクター。
- 接続ライン(101)は、幅広フラットなライン・ボディを有する、請求項12に記載の電気コネクター。
- 隣接する差込み用穴(402)の間に穴壁(404)が設けられており;
ロック用スロット(408)が、穴壁の少なくとも一部に形成され、伝達長尺溝(410)を形成しており、ならびに
接続ライン(101)は、伝達長尺溝(410)に設けられる前端(301)を有している、請求項13に記載の電気コネクター。 - 接続ライン(121)がFFCワイヤである、請求項13に記載の電気コネクター。
- 接続ライン(121)が円筒形状のライン・ボディを有する、請求項12に記載の電気コネクター。
- 後端キャップ(600)に少なくとも1つ溝(602)が設けられており、接続ライン(121)がロック用スロットを通る、請求項14に記載の電気コネクター。
- 差込み端子(100,120)には接続部(102,103,122)が設けられており、該接続部(102,103,122)が同一となっている、請求項11に記載の電気コネクター。
- 差込み端子(100,120)は、第1接続ライン(101)および第2接続ライン(121)を有して成り、
第1接続ライン(101)が幅広フラットなライン・ボディを有し、第2接続ライン(121)が円筒形状のライン・ボディを有する、請求項18に記載の電気コネクター。 - 隣接する差込み用穴(402)の間に穴壁(404)が設けられており;
ロック用スロット(408)が、穴壁の少なくとも一部に形成され、伝達長尺溝(410)を形成しており、ならびに
第1接続ライン(101)は、伝達長尺溝に設けられる前端(301)を有している、請求項19に記載の電気コネクター。 - 後端キャップ(600)には少なくとも1つ溝(602)が設けられており、および
第2接続ライン(121)がロック用スロットを通る、請求項20に記載の電気コネクター。
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