JP3214561U - 屋外設置用画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】家庭のベランダに容易に設置できて、雨水に対する防水性を有する屋外設置用画像表示装置を提供する。【解決手段】画像表示ユニット7は、前面開口部が透明なガラスパネルで塞がれる防水された密閉構造のキャビネットに収容されている。一端がベランダの手摺り20に固着されているワイヤは、他端にフックを備えて、フックをキャビネットに設けられている係止部に引っ掛けて係止させることで、画像表示ユニット7は、ワイヤで支持された状態でベランダに設置される。画像表示ユニット7は、SDメモリカードに格納している画像データによる画像をガラスパネル越しに表示する。【選択図】図1
Description
本考案は、屋外設置用画像表示装置に関し、特に住居のベランダに設置する画像表示装置に関する。
従来から屋外に設置される画像表示装置としては広告装置がある。この種の広告装置としては、広告内容に関する静止画像、文字情報及び音声情報を格納した格納手段と、所定の告知の時間帯で前記静止画像、文字情報及び音声情報を表示又は/及びアナウンスする情報告知手段と、格納手段及び情報告知手段を収納するケーシング又は/及びフレームからなる交通広告装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、屋外で使用されるノート型パソコンなどの携帯型情報処理装置の液晶ユニットを保持、保護するために、液晶ユニットを内蔵し保持および保護する筐体と、液晶ユニットの前方に所定の間隔を空けて配置される透明の保護パネルとを備えるとともに、液晶ユニットと筐体または保護パネル間に多孔質シール材を設けた構成の液晶表示装置も知られている(例えば、特許文献2を参照)。
近年、フルHDや4K,8Kによる画像の高画質化に伴い、風景や自然現象の画像を大画面の表示鑑賞するようになってきている。しかしながら、屋内においては、大型の画像表示パネルを使用しても恰もその場所に居合わせるような感覚はなかなか得られない。そこで、画像表示パネルを屋外に設置して、画像を現実の外の風景に溶け込ませれば、その場所に旅行したような感覚が得られる。
しかし、画像表示パネルを屋外に置くことは、設置の問題や雨に対する防水性の面であまり行われていない。特許文献1のような広告装置は業務用に使用するのに専用に開発されたものであって、一般家庭で使用されるものではない。
また、特許文献2は、ノート型パソコンなどの携帯型情報処理装置の屋外での使用を可能にするために、液晶ユニットの防水性を持たせるものであって、屋外への設置を意図したものではない。
上記点より、本考案は、一般の家庭でのベランダに容易に設置できて、しかも雨水に対する防水性を有する屋外設置用画像表示装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本考案は、建物から外側に張り出したベランダに設置される屋外設置用画像表示装置であって、前面開口部が透明パネルで塞がれる防水された密閉構造のキャビネットと、前記キャビネットを引っ掛けるフックと、前記ベランダの柵に固定されて前記フックを吊り下げるワイヤと、表示面が前記透明パネルに臨むよう前記キャビネットに収容される画像表示ユニットと、前記画像表示ユニットに装着される可搬型半導体メモリと、を備えて、前記画像表示ユニットは、可搬型の半導体メモリに格納された画像データに基づく画像を前記表示面に表示する。
ある実施形態では、前記キャビネットは、前記前面開口部を有して前記透明パネルを収容する前部筐体と、前記表示ユニットを収容する後部筐体とから構成されて、前記前部筐体と前記透明パネルとの間に第1の防水構造を設けると共に、前記透明パネルと前記後部筐体との間に第2の防水構造を設けている。これにより、キャビネットは高い防水密閉性を保持しながら透明パネルを保持する構成となる。
また、前記画像表示ユニットは、外部からのリモコン信号を受けて、画像表示のオン及びオフと輝度調整を制御する構成にするとよい。
さらに、前記半導体メモリは複数の画像データを格納しており、前記画像表示ユニットは、前記半導体メモリから順次前記静止画の画像データを繰り返し読み出して前記表示面に表示するとよい。また、前記半導体メモリは動画の画像データを格納しており、前記画像表示ユニットは、前記動画の画像データを繰り返し前記表示面に表示してもよい。
また、前記半導体メモリは、複数の画像データを格納しており、前記画像表示ユニットは、リモコン信号によって指定される前記画像データを前記半導体メモリから読み出して前記表示面に表示することもできる。
ある実施形態では、前記画像表示ユニットには太陽エネルギーを電力に変換する太陽光パネルによって電源が供給される。
本考案による屋外設置用画像表示装置は、ベランダの柵にワイヤで吊って保持するために、薄型の画像表示装置であっても倒れることがなく確実に支持することができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。本考案の一実施形態である屋外設置用の画像表示装置1は、例えば、図1に示すように、建物から外側に張り出したベランダに設置される。
図2は図1のA−A´側断面図を示しており、画像表示装置1は、プラスチックによる前部筐体3と後部筐体4からなるキャビネット2に画像表示ユニット7を収容して構成されている。前部筐体3の前面開口部は、透明のガラスパネル5によって塞がれて、ガラスパネル5を通して、画像表示ユニット7の画像表示面が視認できるようになっている。前部筐体3は、前面開口部の中央に向けて折曲している折曲部3aによって、ガスケット6を介してガラスパネル5を押えている。ガスケット6は、前部筐体3の前面開口部の周縁を囲む枠で形成されている。よって、折曲部3aは、ガラスパネル5を支持および保護するベゼルを形成して、ベゼルとガラスパネル5と間に第1の防水構造が形成される。
後部筐体4は、前部筐体3と当接するフランジ4aを備えて、図示しないビスにより締結されている。そして、フランジ4aとガラスパネル5の背面にはガスケット8を介在させて、第2の防水構造を形成している。よって、キャビネット2は、この第1及び第2の防水構造で密閉されている。
画像表示ユニット7は、放熱性を高めるために熱伝導性の高い金属で構成されるフレーム9で支持されて、後部筐体4内に配置されている。画像表示ユニット7は、テレビ受像機であってもよいが、映像のコンテンツを後述のSDカードメモリ18に格納する構成であるため、特にテレビ受像機である必要はなく、その場合には、図3に示すように、表示パネル10と、表示パネル10の動作を制御するための制御部11とで成る簡易な構成となっている。
表示パネル10は、液晶や有機ELなどを用いた薄型の大型画面のパネルが使用される。そして、制御ユニット11は、赤外線受信部12と、画像格納部13と、表示制御部14とで構成される。
画像格納部13は、SDメモリカード18にフルHDや4K,8Kによる高画質の画像データが格納されている。好適には、数種類の静止画又は動画の画像データ、例えば、海や山の自然の風景、建造物や庭園、或いは自然現象などの複数の画像がファイル別に分類して格納されている。
本例においては、SDメモリカード18は、図4に示すように、後部筐体4の側部に形成した挿入口4aから画像表示ユニット7に設けた読取部18に挿し込まれる。挿入口4aは、周縁がシール材19で囲まれており、蓋体17とビスで締結されて密閉される。画像を記憶する媒体はSDカードに限らずUSBメモリ等の着脱自在に装着される可搬型半導体メモリであればよい。また、可搬型半導体メモリは、防水・防塵対策のものが好適である。
赤外線受信部12は、リモコン15から送信されてくる赤外線リモコン信号を受信する。リモコン15は、ユーザの操作で電源オン・オフ、輝度調整、画像選択の各操作が行われると、それぞれの操作によるユーザからの指示に応じたデータコードを含む赤外線リモコン信号を画像表示装置1へ送信する。
表示制御部14は、赤外線受信部12で赤外線リモコン信号を受信して処理を行う。このとき、表示パネル10の電源オン・オフのデータコードを含む赤外線リモコン信号が赤外線受信部12に送られてくると、表示パネル11での画像表示のオン又はオフを制御する。そして、電源オンが指定されると、画像格納部13に蓄積されている静止画又は動画の画像データを表示パネル11に表示するよう制御する。
また、表示制御部14は、ユーザが選択した画像を示すデータコードを含む赤外線リモコン信号がリモコン15から送信されてくると、当該画像データを画像格納部13から読み出して、表示パネル10に画像を表示する。このとき、表示制御部14は、次にユーザから表示する画像の変更が指示されない限り電源がオンの間は、静止画であれば同じ静止画像を継続して表示し、動画であれば同じ動画像を繰り返し表示する。
そして、表示制御部は、ユーザがリモコン15の操作で輝度を指定する赤外線リモコン信号が赤外線リモコン信号受信部12に送られてくると、それに応じて表示パネル11が表示する画像の輝度を調整する制御を行なう。
画像表示ユニット7には、キャビネット2の外部に引き出され電源コード16を屋外コンセントに接続するが、居住空間内に引き込んで屋内のコンセントに接続してもよい。また、図4に示すように、太陽エネルギーを電力に変換する太陽光パネル31と、家庭で使用できる交流に変換するパワーコンディショナ32と、蓄電池33とを備える太陽光発電システム30に電源コード16を接続して、画像表示ユニット7に動作電源を供給することもできる。
図5は画像表示装置1をベランダへの設置を具体的に示すもので、ベランダの柵の手摺り20を上下のステー21a,21bで挟持し、一対のネジ22a,22bで固定する。下側のステー21bの端部には金属のワイヤ23が装着されており、ワイヤ23にはフック25を備える調整金具24が通されている。フック25は、後部筐体4の上部に設けた係止部28と係合する。
調整金具24は、図6に示すように、固定部26と、固定部26に螺合する可動部27とで構成される。固定部26は、ワイヤ23が通される貫通孔と、円筒形状の凹部とを有している。可動部27は、固定部26の凹部に挿入される軸部27aの外周にオネジが形成されており、凹部の内周に形成されているメネジと螺合して、軸部27aの回転方向にしたがって図の左右方向に移動する。そして、軸部27aは、右方向に移動しその先端でワイヤ23と当接したとき、凹部の底部とでワイヤ23を締め付けて固定する。
フック25は固定部26に装着されており、後部筐体4の上面に設けた係止部28に係合する。よって、画像表示装置1をベランダへ設置する際、先ず画像表示装置1をベランダの床面に脚部で立設させた状態でフック25を係止部26に係止させる。そして、調整金具24とステー21bとの間のワイヤ23が弛緩しない長さとなるよう、調整金具24をワイヤ23の長さ方向に沿って移動させて、ワイヤ23の締付位置が決まると、可動部27を回転させて固定部26に捻じ込み或いはワイヤ23を締め付けて固定する。これにより、画像表示装置1のベランダへの設置が完了する。
上記構成の屋外設置用画像表示装置1をベランダに設置することで、室内からベランダを眺めたとき、表示面に表示される画像はベランダ越しに見える空を背景にして映し出されることで画像がリアルとなり、ユーザはその画像が撮影された場所に居るような感覚を体験できる。あるいは、名園の画像を表示すれば、あたかもユーザ自身の庭を眺望している感覚が得られる。
1 屋内設置用画像表示装置
2 キャビネット
3 前部筐体
4 後部筐体
5 ガラスパネル(透明パネル)
6 ガスケット(第1の防水構造)
7 画像表示ユニット
8 ガスケット(第2の防水構造)
18 SDメモリカード(可搬型半導体メモリ)
23 ワイヤ
25 フック
31 太陽光パネル
2 キャビネット
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8 ガスケット(第2の防水構造)
18 SDメモリカード(可搬型半導体メモリ)
23 ワイヤ
25 フック
31 太陽光パネル
Claims (7)
- 建物から外側に張り出したベランダに設置される屋外設置用画像表示装置であって、
前面開口部が透明パネルで塞がれる防水された密閉構造のキャビネットと、
前記キャビネットを引っ掛けるフックと、
前記ベランダの柵に固定されて前記フックを吊り下げるワイヤと、
表示面が前記透明パネルに臨むよう前記キャビネットに収容される画像表示ユニットと、
前記画像表示ユニットに装着される可搬型半導体メモリと、
を備えて、
前記画像表示ユニットは、可搬型の半導体メモリに格納された画像データに基づく画像を前記表示面に表示する屋外設置用画像表示装置。 - 前記キャビネットは、前記前面開口部を有して前記透明パネルを収容する前部筐体と、前記表示ユニットを収容する後部筐体とから構成されて、前記前部筐体と前記透明パネルとの間に第1の防水構造が設けられ、前記透明パネルと前記後部筐体との間に第2の防水構造が設けられる請求項1に記載の屋外設置用画像表示装置。
- 前記画像表示ユニットは、外部からのリモコン信号を受けて、画像表示のオン及びオフと輝度調整を制御する請求項1に記載の屋外設置用画像表示装置。
- 前記半導体メモリは複数の画像データを格納しており、前記画像表示ユニットは、前記半導体メモリから順次前記静止画の画像データを繰り返し読み出して前記表示面に表示する請求項1に記載の屋外設置用画像表示装置。
- 前記半導体メモリは動画の画像データを格納しており、前記画像表示ユニットは、前記動画の画像データを繰り返し前記表示面に表示する請求項1に記載の屋外設置用画像表示装置。
- 前記半導体メモリは、複数の画像データを格納しており、前記画像表示ユニットは、リモコン信号によって指定される前記画像データを前記半導体メモリから読み出して前記表示面に表示する請求項1に記載の屋外設置用画像表示装置。
- 前記画像表示ユニットには太陽エネルギーを電力に変換する太陽光パネルによって電源が供給される請求項1に記載の画像表示装置。
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