JP3214010U - 運動器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 足の不自由な人やお年寄り等であっても安全に手足の運動が行える運動器具の提供。【解決手段】 基台1と、基台1上に立設した支柱2に軸支した左右の手漕ぎ棒3a,3bと、基台1上に前後方向に移動可能に設けた左右の足載せ部4a,4bと、基台1上に設けた座部5とを備え、左右の手漕ぎ棒3a,3bと左右の足載せ部4a,4bとがそれぞれ連動するように連結してある【選択図】 図1

Description

本考案は、運動器具に関する。
従来より、手で握るレバーと足を載せる板とが連動し、クロスカントリースキーのような運動が行える運動器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような運動器具は、不安定な板の上に足を載せて立って運動するものなので、足の不自由な人やお年寄り等が使用するには危険である。
実用新案登録第3063422号公報
本考案は以上に述べた実情に鑑み、足の不自由な人やお年寄り等であっても安全に運動が行える運動器具の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の考案による運動器具は、基台と、基台上に立設した支柱に軸支した左右の手漕ぎ棒と、基台上に前後方向に移動可能に設けた左右の足載せ部と、基台上に設けた座部とを備え、左右の手漕ぎ棒と左右の足載せ部とがそれぞれ連動するように連結してあることを特徴とする。
請求項2記載の考案による運動器具は、請求項1記載の考案の構成に加え、手漕ぎ棒の下部側に重りが取付けてあり、重りの取付位置を手漕ぎ棒の長手方向に沿って変更自在であることを特徴とする。
請求項3記載の考案による運動器具は、請求項1又は2記載の考案の構成に加え、座部は前後方向にスライド可能であることを特徴とする。
請求項1記載の考案による運動器具は、座部に腰かけて手漕ぎ棒を手で握り、足載せ部に足を載せ、手漕ぎ棒を手前に引けば足載せ部が前方にスライドするので、足の不自由な人やお年寄り等であっても安全に手足の運動が行える。
請求項2記載の考案による運動器具は、手漕ぎ棒の下部側に重りが取付けてあることで、手漕ぎ棒及び足載せ部の動きに対して適度な負荷をかけることができ、重りの取付位置を手漕ぎ棒の長手方向に沿って変更することで、負荷の強さを調節できる。
請求項3記載の考案による運動器具は、座部は前後方向にスライド可能であるため、手足の長さに応じて座部の前後位置を調節できる。また、左右の手漕ぎ棒を両方とも手前に引き、お尻(座部)を前後にスライドさせることで、ボート漕ぎのような運動を行うこともできる。
本考案の一実施形態に係る運動器具の側面図である。 同運動器具の平面図である。 同運動器具の正面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 (a)は手漕ぎ棒への重りの取付部を示す側面図、(b)はC−C断面図である。 同運動器具の使用状態を示す側面図である。 同運動器具の別の使用状態を示す側面図である。 同運動器具のさらに別の使用状態を示す側面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜6は、本考案に係る運動器具の一実施形態を示している。本運動器具は、図1〜3に示すように、基台1と、基台1上の前部に立設した支柱2に軸支した左右の手漕ぎ棒3a,3bと、基台1上に前後方向に移動可能に設けた左右の足載せ部4a,4bと、基台1上に設けた座部5とを備えている。さらに本運動器具は、乗り降りを容易にするために手摺7が設けてある。
手漕ぎ棒3a,3bは、図1に示すように、上下方向の中間部を支柱2の上端部に左右方向の軸8で軸支してあり、軸8を支点として回動自在となっている。手漕ぎ棒3a,3bの上部には、手で握るための握り部9が設けてある。手漕ぎ棒3a,3bの軸8よりも下部側には、重り6が取付けてある。重り6は、図6に示すように、手漕ぎ棒3a,3bの長手方向に沿って移動させることができ、移動した位置でボルト10により固定できるようになっている。
足載せ部4a,4bは、図1,2に示すように、長方形の板状のスライド板11上に上面が開放した足箱12を取付けて構成してある。スライド板11は、図4,5に示すように、下面に複数のキャスター13とガイドバー14が取付けてあり、ガイドバー14は左右両側からベアリング15で保持してあり、これらのキャスター13とベアリング15の働きにより、スライド板11は前後に滑らかにスライドするようになっている。基台1上面の左右縁部には固定ガイド16,16が取付けてあり、基台1上面の前後縁部にはスライド板11用のストッパー17a,17bが取付けてある。スライド板11の下面と後側のストッパー17bとの間には、バネ18が取付けてある。足箱12は、足を差し入れるための箱であり、内部につま先と踵用の引っ掛かり部19a,19bが設けてある。
図1,4に示すように、手漕ぎ棒3a,3bの下端部には棒状の繋ぎ材20の一端部が蝶番21aで取付けてあり、繋ぎ材20の他端部は足箱12の側面に設けた取付部22に蝶番21bで取付けてある。これにより、手漕ぎ棒3a,3bと足載せ部4a,4bとがそれぞれ連動するように連結されている。
座部5は、図1,2に示すように、座板23と背もたれ24と脚部25と横板30を備えている。脚部25にはキャスター26が取付けてあり、図5に示すように、固定ガイド16,16の外側にベアリング27,27を介してガイドしてある。したがって座部5は、基台1上を前後方向にスムーズに移動できるようになっている。座部5には、図2,4に示すように、落し棒28を用いたストッパー機構29が設けてあり、落し棒28の下端部を基台1上面に設けた穴に落し込むことで、座部5を固定できるようになっている。落し棒28を落し込むための穴は、前後方向に間隔をおいて複数設けてあり、手足の長さに応じて座部5の位置を前後に調節できる。
次に、本運動器具の使用方法を説明する。まず、座部5の前後位置を調節してから座部5に腰かけ、左右の足を左右の足載せ部4a,4bの足箱12,12に入れ、左右の手で手漕ぎ棒3a,3bの握り部9を握る。次に、図7(a)に示すように、片方(図では左)の手漕ぎ棒3aを手前に引く。すると、その手漕ぎ棒3aと連結された足載せ部(左)4aが前方にスライドし、片方の足が前に出る。このとき、手漕ぎ棒3aの下部に取付けた重り6が上に上がり、同時にバネ18が引っ張られるため、片方の手足に負荷がかかる。片方の手漕ぎ棒3aの手前に引く力を弱めると、手漕ぎ棒3aと足載せ部4aは重り6とバネ18の働きにより元の位置に戻る。次に、図7(b)に示すように、もう片方(図では右)の手漕ぎ棒3bを手前に引く。すると、その手漕ぎ棒3bと連結された足載せ部(右)4bが前方にスライドし、もう片方の足が前に出る。このように左右の手漕ぎ棒3a,3bを交互に手前に引き、それに伴って足載せ部4a,4bがスライドして足が交互に前に出る。
図8は、本運動器具の使用方法の他の例を示している。この例では、手を手漕ぎ棒3a,3bから離して座部5の横板30上に置き、左右の足だけを交互に前後にスライドさせる。
図9は、本運動器具の使用方法のさらに別の例を示している。この場合は、座部5のストッパー機構29をあらかじめ解除しておき、図9(a)に示すように、左右の手漕ぎ棒3a,3bを同時に手前に引き、その後、図9(b)に示すように、膝を曲げながらお尻で座部5を前方にスライドさせる。
以上に述べたように本運動器具は、座部5に腰かけて手漕ぎ棒3a,3bを手で握り、足載せ部4a,4bに足を載せ、手漕ぎ棒3a,3bを手前に引けば足載せ部4a,4bが前方にスライドするので、足の不自由な人やお年寄り等であっても安全に手足の運動が行え、障害、高齢等により外出があまりできない人の運動不足解消を助ける。特に、図7に示す使用方法によれば、生まれつきの障害や交通事故等により足が全く動かせない人でも、足を前に出す感覚を掴むことができ、運動機能の改善に期待が持てる。本運動器具により、手、足、体全体の運動を行うことで、脳の働きを活性化できる。また本運動器具は、上記のような運動を行うことで、腕・足・股・腰等の筋肉の衰えを防止できる。
さらに本運動器具は、手漕ぎ棒3a,3bの下部側に重り6が取付けてあることで、手漕ぎ棒3a,3b及び足載せ部4a,4bの動きに対して適度な負荷をかけることができ、重り6の取付位置を手漕ぎ棒4a,4bの長手方向に沿って変更することで、負荷の強さを調節できる。本運動器具は、電気を使用しないので、設置するのに場所を選ばず、且つ経済的である。
さらに本運動器具は、座部5が前後方向にスライド可能であるため、手足の長さに応じて座部5の前後位置を調節できる。また、左右の手漕ぎ棒3a,3bを両方とも手前に引き、お尻(座部5)を前後にスライドさせることで、ボート漕ぎのような運動を行うこともできる。
本考案は以上に述べた実施形態に限定されない。手漕ぎ棒や足載せ部、座部の形状、材質等は、適宜変更することができる。足載せ部を前後にスライドさせる機構、手漕ぎ棒と足載せ部を連動させる機構等は、適宜変更することができる。
1 基台
2 支柱
3a,3b 手漕ぎ棒
4a,4b 足載せ部
5 座部
6 重り

Claims (3)

  1. 基台と、基台上に立設した支柱に軸支した左右の手漕ぎ棒と、基台上に前後方向に移動可能に設けた左右の足載せ部と、基台上に設けた座部とを備え、左右の手漕ぎ棒と左右の足載せ部とがそれぞれ連動するように連結してあることを特徴とする運動器具。
  2. 手漕ぎ棒の下部側に重りが取付けてあり、重りの取付位置を手漕ぎ棒の長手方向に沿って変更自在であることを特徴とする請求項1記載の運動器具。
  3. 座部は前後方向にスライド可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の運動器具。
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