JP3214003U - 楽器支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで製造でき、かつ、楽器を安定的に支持することができる楽器支持具を提供する。【解決手段】楽器支持具1は、装着時に使用者の両肩にそれぞれ掛けられる一対の掛けバンド10,20と、その各々の一端部間を連結する第1の連結紐30と、第1の連結紐30に取り付けられるとともに、楽器を取り付け可能なフック部材40と、掛けバンド10,20の各々の他端部間を連結する第2の連結紐50と、第2の連結紐50の長さを調整可能な第2の連結紐調整部材60と、装着時の使用者の背中位置において掛けバンド10,20間を連結可能なバンド連結紐70とを備え、フック部材40は、環状の紐通し部41を備えており、第2の連結紐50は、その紐通し部41を介して一対の掛けバンド10,20の各々の他端部間を連結する構成とする。【選択図】図1
Description
本考案は、楽器支持具に関し、特に、使用者に装着され、サクソフォーン等の楽器を吊り下げ可能な楽器支持具に関する。
従来、この種の楽器支持具としては、例えば、下記の特許文献1に示すような首掛け式のものが知られている。この首掛け式の楽器支持具(楽器用ストラップ)は、楽器を首のみで支えることになるため首が疲れやすい、姿勢が悪くなるなどの欠点があった。
そこで、これらの欠点を改善すべく、例えば、下記の特許文献2に示すような肩掛け式の楽器支持具が考案されている。この肩掛け式の楽器支持具によれば、主に肩で楽器を支えることになるので、首掛け式の場合と比べて疲れにくい、姿勢が改善されるなどの利点がある。
しかしながら、前述した特許文献2に開示されている楽器支持具は、1本の掛けバンドをフック部材の取り付け位置においてV字状に折り返した構造等を有しており、この構造等に対応すべく、複雑な形状のフック部材を用いている。そのため、製造コストが高くなってしまうという欠点があった。
また、従来の肩掛け式の楽器支持具は、掛けバンドが肩から外れやすく、楽器を安定して支持することができなかった。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、低コストで製造でき、かつ、楽器を安定的に支持することができる楽器支持具を提供することにある。
本考案の楽器支持具は、使用者に装着され、楽器を吊り下げ可能な楽器支持具であって、装着時に使用者の両肩にそれぞれ掛けられる一対の掛けバンドと、前記一対の掛けバンドの各々の一端部間を連結する第1の連結紐と、前記第1の連結紐に取り付けられるとともに、楽器を取り付け可能なフック部材と、前記一対の掛けバンドの各々の他端部間を連結する第2の連結紐と、前記第2の連結紐の長さを調整可能な第2の連結紐調整部材と、装着時の使用者の背中位置において前記一対の掛けバンド間を連結可能なバンド連結紐とを備え、前記フック部材は、環状の紐通し部を備え、前記第2の連結紐は、前記紐通し部を介して前記一対の掛けバンドの各々の他端部間を連結することを特徴とする。
本考案の楽器支持具では、前記一対の掛けバンドの各々の一端部と前記フック部材との間の前記第1の連結紐の長さを調整可能な第1の連結紐調整部材を備えることが好ましい。
本考案によれば、低コストで製造でき、かつ、楽器を安定的に支持することができる。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示す第1の実施形態に係る楽器支持具1は、使用者に装着(装着方法については後述する)されるものであり、サクソフォーン等の楽器を吊り下げ可能なものである。この楽器支持具1は、図示するように、一対の掛けバンド10,20と、第1の連結紐30と、フック部材40と、第2の連結紐50と、第2の連結紐調整部材60と、バンド連結紐70とを備えている。
掛けバンド10,20は、使用者の両肩にそれぞれ掛けられるものである。この掛けバンド10,20は、それぞれ肩掛けに適した素材(例えば、可撓性を有する布、皮、軟質合成樹脂など)および形状(例えば、長板形状)で構成されている。この掛けバンド10,20の一端部には、それぞれ取付孔11,21が設けられている。例えば、この取付孔11,21は、それぞれ図示するように、円環状の金具がカシメ固定されることで形成される。同様に、掛けバンド10,20の他端部には、それぞれ取付孔12,22が設けられている。
第1の連結紐30は、具体的には、楽器の吊り下げに適した素材(例えば、綿、アクリル、ポリプロピレンなど)を用いた組み紐で構成されており、一端部が取付孔11を介して掛けバンド10に固定され、他端部が取付孔21を介して掛けバンド20に固定されている。これにより、第1の連結紐30は、掛けバンド10の一端部と掛けバンド20の一端部間を連結する。なお、第1の連結紐30は、フック部材40(具体的には、後述する紐通し部41)を介して掛けバンド10,20間を連結している。このように、第1の連結紐30にはフック部材40が取り付けられている。
フック部材40は、具体的には、楽器の吊り下げに耐え得る強度の素材(例えば、金属、硬質合成樹脂など)で構成されており、第1の連結紐30が挿通されることで第1の連結紐30に取り付けられるとともに、後述する第2の連結紐50も挿通される環状の紐通し部41と、この紐通し部41の下方に回動自在に嵌合され、楽器の取り付けが可能なフック部42とを有している。なお、フック部42は、引掛けた楽器の外れを防止する外れ止め機構(具体的には、バネなどを用いて手動でフック部分を開閉自在な構造)を有している。これにより、楽器が外れてしまうことを防止することができる。ここで、本実施形態のフック部材40は、一般的な市販品であり、紐通し部41は、そのうちの、通常、紐状部材などが取り付けられる取り付け部分に該当する。
第2の連結紐50は、具体的には、掛けバンド10,20の締め付けに適した素材(例えば、綿、アクリル、ポリプロピレンなど)を用いた組み紐で構成(本実施形態では、第1の連結紐30と同様の構成としている)されており、一端部が取付孔12を介して掛けバンド10に固定され、他端部が取付孔22を介して掛けバンド20に固定されている。これにより、第2の連結紐50は、掛けバンド10の他端部と掛けバンド20の他端部間を連結する。なお、第2の連結紐50は、フック部材40(具体的には、前述した紐通し部41)および第2の連結紐調整部材60を介して掛けバンド10,20間を連結している。このように、第2の連結紐50にはフック部材40および第2の連結紐調整部材60が取り付けられている。
第2の連結紐調整部材60は、具体的には、掛けバンド10,20の締め付けに適した素材(例えば、金属、硬質合成樹脂など)および形状(図示した例では、円盤状)で構成されており、その盤面に三角状に配置された3つの挿通孔61,62,63を有している。この挿通孔61〜63には、それぞれ第2の連結紐50が挿通され、これにより、第2の連結紐50の他端部が掛けバンド20に取り付けられるとともに、第2の連結紐50の長さを調整可能に構成されている。
バンド連結紐70は、掛けバンド10,20間を、装着時の使用者の背中位置において連結可能とするものである。具体的には、バンド連結紐70は、背中の締め付けに好適なように帯状のゴム紐で構成されている。このようにゴム紐で構成することで、掛けバンド10,20間の長さ調整部材を不要とすることができる。バンド連結紐70の両端部は、それぞれ環状に形成されており、各環状の端部に掛けバンド10,20をそれぞれ通すことでバンド連結紐70は、掛けバンド10,20の長手方向に沿ってスライド可能に構成されている。これにより、掛けバンド10,20が肩から外れない最適な位置にバンド連結紐70を調整することができる。なお、強度を高めるためにこの両端部を布製などで構成してもよい。
ここで、本実施形態での第1の連結紐30の取り付け手順の一例について詳述する。まず、図2に示すように、第1の連結紐30の一端部を掛けバンド10の取付孔11に通して止め具31で止める。これにより、第1の連結紐30の一端部を掛けバンド10の一端部に取り付ける。次に、第1の連結紐30の他端部をフック部材40の紐通し部41に挿通させて折り返し、一端部と同様に掛けバンド20の取付孔21に通して止め具32で止める。これにより、第1の連結紐30の他端部を掛けバンド20の一端部に取り付ける。なお、止め具31,32を用いず取付孔11,21に直接結んでもよいし、結んだうえで止め具31,32を用いてさらに固定してもよい。後者の場合には、強度を高めることができる。取り付け方法は、特にこれらに限定されるものではなく、例えば、直接縫い付けたり、接着させたりするものであってもよい。以上のように取り付けることで楽器をフック部材40に取り付けた際に、フック部材40が第1の連結紐30に沿ってスライド可能な構成となる。具体的には、楽器の重みによって第1の連結紐30が撓み、その中央部にフック部材40が位置するようになる。
次に、本実施形態での第2の連結紐50の取り付け手順の一例について詳述する。まず、第2の連結紐50の一端部を掛けバンド10の取付孔12に通して止め具51で止める。これにより、第2の連結紐50の一端部を掛けバンド10の他端部に取り付ける。次に、第2の連結紐50の他端部をフック部材40の紐通し部41に挿通させる。そして、第2の連結紐調整部材60の挿通孔61に裏側(図2に示す第2の連結紐調整部材60の裏側)から通して,挿通孔62に表側から通した後、掛けバンド20の取付孔22に通して折り返し、第2の連結紐調整部材60の挿通孔63に裏側から挿通させた後、挿通孔61,62間の第2の連結紐50の下(第2の連結紐50と第2の連結紐調整部材60とで挟まれる状態)に通し、最後に結び目を施すことなどによって抜け防止を施す。これにより、掛けバンド10の他端部と掛けバンド20の他端部間を連結するとともに、第2の連結紐50の長さ調整が可能な構成とする。このように、第2の連結紐調整部材60は、3つの挿通孔61〜63によって長さ調整を可能とすることができるので、4つの挿通孔を用いる場合などと比較して、第2の連結紐調整部材60を小型化かつ軽量化することができる。
以上のように構成されている楽器支持具1は、以下のようにして使用される。まず、第2の連結紐調整部材60により第2の連結紐50を緩めた状態において、フック部材40が使用者の身体の前側に位置するように一対の掛けバンド10,20をそれぞれ両肩に掛ける。この際、バンド連結紐70は、使用者の背中部分に位置するように調整しておく。なお、第2の連結紐50は、使用者の胸下辺りを通る位置となるようにし、第2の連結紐調整部材60を用いて第2の連結紐50とともに掛けバンド10,20の締め付けを行う。次に、フック部材40(具体的には、フック部42)に楽器を取り付け楽器支持具1の装着を完了する。装着をやめる際には、楽器をフック部材40から外し、第2の連結紐調整部材60を用いて第2の連結紐50を緩めてから掛けバンド10,20をそれぞれ両肩から外す。
以上説明したように、本考案の実施の形態に係る楽器支持具1によれば、フック部材40の紐通し部41は、第1の連結紐30および第2の連結紐50を挿通可能な環状の構造を有するものであればよいため、フック部材40として一般的な既製品を流用し、そのフック部材40における、通常、紐状部材などが取り付けられる取り付け部分を紐通し部41とすることができる。また、掛けバンド10,20は、それぞれシンプルな構造(具体的には、帯状)であるため、V字状に折り返す構造である場合などと比較して、容易に形成することができる。したがって、楽器支持具1は、低コストで製造することができる。
また、楽器支持具1は、バンド連結紐70によって装着時の使用者の背中位置において一対の掛けバンド10,20間を連結可能なため、第2の連結紐50で使用者の身体の前部(具体的には、胸下部分)を押さえ、バンド連結紐70で身体の後部(具体的には、背中部分)を押さえることができる。このように身体の前後から締め付けることができるので、上半身を激しく動かしたりしたような場合であっても掛けバンド10,20が肩から外れてしまうことを防止でき、楽器を安定的に支持することができる。さらに、フック部材40の紐通し部41に第2の連結紐50を挿通させているので、第2の連結紐調整部材60を締め付けることで、フック部材40に取り付けた楽器の揺動を防止して安定的に支持することができる。
また、前述した掛けバンド10,20に加え、バンド連結紐70もシンプルな構造(具体的には、帯状)であり、第2の連結紐調整部材60も小型化されている。そして、各部材を紐状部材(第1の連結紐30および第2の連結紐50)で接続する構造となっている。これにより、楽器支持具1は、軽量かつ小さく折りたたむことができるので、従来の肩掛け式の楽器支持具と比較して携帯性を向上させることができる。
勿論、楽器支持具1は、一対の掛けバンド10,20をそれぞれ両肩に掛ける構造を有しており、主に肩で楽器を支えることになるので、首掛け式の場合と比べて疲れにくくすることができ、また、姿勢を改善させることができる。特に、バンド連結部70を有するため、上半身全体で楽器を支えることができるので、非常に楽に楽器を支持することができる。
次に、図3を参照して、本考案の第2の実施形態について説明する。なお、前述した実施形態と同様の構成には同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。図3に示すように、本実施形態に係る楽器支持具1Aは、第2の連結紐調整部材60Aと、バンド連結紐70Aとが第1の実施形態に係る楽器支持具1と相違する。また、この楽器支持具1Aは、第1の連結紐調整部材80を備えている点においても楽器支持具1とは相違する。以下、それぞれについて説明する。
第2の連結紐調整部材60Aは、パーカーのフード用の紐の端部などに取り付けられているものと同様の係止具(所謂コードストッパー)である。具体的には、図4に示すように、第2の連結紐50を挿通させる挿通孔を有する本体部64と、本体部64に挿通された第2の連結紐50を任意の位置で係止可能な係止部65とを有している。なお、係止部65は、押釦状に構成されており、押した状態では、本体部64に挿通された第2の連結紐50が自由にスライドし、押した状態を解除した場合には、第2の連結紐50が係止される構造を有している。このように構成することで、片手で容易に締め付けを緩めることができるなど、簡便に長さ調整を行うことができる。また、第2の連結紐調整部材60Aは、市販品のコードストッパーを流用することができるので、小型、軽量化かつ安価に実現することができる。
図3に示すバンド連結紐70Aは、前述したバンド連結紐70と同様、掛けバンド10,20間を、装着時の使用者の背中位置において連結可能とするものである。具体的には、バンド連結紐70Aは、紐部71とバックル部72とを有している。紐部71は、背中の締め付けに好適な素材(例えば、可撓性を有する布、皮、軟質合成樹脂など)および形状(例えば、長板形状)で構成されている。また、バックル部72は、掛けバンド10,20間の紐部71に取り付けられ、掛けバンド10,20間の紐部71の長さを調整可能な構造を有している。なお、この紐部71の長さを調整可能とする構造は、種々のベルトやバンドの長さ調整のためのものを採用することができる。このように長さ調整可能な構造を設けることで、掛けバンド10,20間の紐部71の長さを使用者の体格に合わせた最適な長さに調整することができる。
第1の連結紐調整部材80は、掛けバンド10,20の各々の一端部とフック部材40との間の第1の連結紐30の長さを調整可能にするものである。なお、楽器をバランスよく吊り下げるため、通常は、掛けバンド10の一端部とフック部材40間と、掛けバンド20の一端部とフック部材40間とが等しい長さとなるようにして使用されることになる。この第1の連結紐調整部材80は、具体的には、楽器の吊り下げに耐え得る強度の素材(例えば、金属、硬質合成樹脂など)で構成されており、平面視で略五角形(より具体的には、ホームベース状)の薄板形状を有している。そして、その5つの頂点に沿って平面上に形成された5つの挿通孔81,82,83,84,85を有している。この各挿通孔81〜85には、それぞれ第1の連結紐30が挿通(詳細は後述する)されており、これにより、前述した長さ調整が可能となっている。このように、本実施形態では、第1の連結紐調整部材80は、5つの挿通孔81〜85のみが形成されているため、第1の連結紐調整部材80を小型化かつ軽量化することができる。
ここで、本実施形態での第1の連結紐30の取り付け手順の一例について詳述する。まず、図4に示すように、第1の実施形態と同様に、第1の連結紐30の一端部を掛けバンド10の一端部に取り付ける。次に、第1の連結紐30の他端部を第1の連結紐調整部材80の挿通孔81に裏側(図4に示す第1の連結紐調整部材80の裏側)から通して、挿通孔82に表側から通した後、フック部材40の紐通し部41に表側から挿通させて折り返す。そして、折り返した他端部を折り返し元の第1の連結紐30の上側を通るようにクロスさせ、第1の連結紐調整部材80の挿通孔83に裏側から通して折り返した後、折り返し元の第1の連結紐30の下側を通るようにクロスさせてから第1の連結紐調整部材80の挿通孔83に表側から通す。そして、その他端部を先ほどのクロスさせた部分の上側を通した後、フック部材40の紐通し部41に裏側から通して折り返し、折り返し元の下側を通るようにクロスさせて第1の連結紐調整部材80の挿通孔84に裏側から通した後、表側から挿通孔85に通す。その他端部を第1の実施形態と同様に、掛けバンド20の一端部に取り付ける。これにより、前述した長さ調整が可能な構成とする。
次に、本実施形態での第2の連結紐50の取り付け手順の一例について詳述する。まず、先ほどと同様に、第2の連結紐50の一端部を掛けバンド10の他端部に取り付ける。次に、第2の連結紐50の他端部をフック部材40の紐通し部41に挿通させる。そして、掛けバンド20の取付孔22に挿通させた後、第2の連結紐調整部材60Aの本体部64に挿通させ、結び目を施すことなどにより、抜け防止を施す。これにより、掛けバンド10の他端部と掛けバンド20の他端部間を連結するとともに、第2の連結紐50の長さ調整が可能な構成とする。
以上のように構成されている楽器支持具1Aは、以下のようにして使用される。まず、第2の連結紐調整部材60Aにより第2の連結紐50を緩めた状態において、フック部材40が使用者の身体の前側に位置するように一対の掛けバンド10,20をそれぞれ両肩に掛ける。この際、バンド連結紐70Aは、バックル部72を用いて紐部71を使用者の体格に合う長さに調整しておくとともに、使用者の背中部分に位置するように調整しておく。また、前述した第1の実施形態と同様、第2の連結紐50は、使用者の胸下辺りを通る位置となるようにし、第2の連結紐調整部材60Aを用いて第2の連結紐50とともに掛けバンド10,20の締め付けを行う。そして、第1の連結紐調整部材80を用いて、掛けバンド10,20とフック部材40との間の距離を適切な長さに調整する。次に、フック部材40(具体的には、フック部42)に楽器を取り付け楽器支持具1Aの装着を完了する。なお、楽器を取り付けた後に第1の連結紐調整部材80を用いて長さ調整を行ってもよい。装着をやめる際には、楽器をフック部材40から外し、第2の連結紐調整部材60Aを用いて第2の連結紐50を緩めてから掛けバンド10,20をそれぞれ両肩から外す。
以上説明したように、本考案の実施の形態に係る楽器支持具1Aによれば、前述した第1の実施形態の楽器支持具1と同様の作用効果を奏することができる。また、第1の連結紐調整部材80により、掛けバンド10,20とフック部材40との間の第1の連結紐30の長さを調整することができるので、楽器の吊り下げ位置が演奏に適切な位置となるように容易に調整することができる。
本考案は、前述した実施の形態で説明したものに限らず、例えば、フック部材40、第2の連結紐調整部材60,60A、バンド連結紐70,70Aおよび第1の連結紐調整部材80の構造は、各役割を果たすものであれば、特に前述したものに限定するものではない。また、第1の連結紐30へのフック部材40および第1の連結紐調整部材80の取り付けや、第2の連結紐50へのフック部材40および第2の連結紐調整部材60,60Aの取り付け(結び方等)についても、前述したものに限定されるものではなく、各役割を果たすものであればよい。さらに、楽器支持具1,1Aは、前述したように使用者の左側に第2の連結紐調整部材60,60Aが位置するように装着するだけでなく、右側に位置するような構成であってもよい。例えば、楽器支持具1,1Aをそれぞれリバーシブル構造とし、掛けバンド10,20を図示したものとは裏表反対に肩に掛け、使用者の右側に第2の連結紐調整部材60,60Aがそれぞれ位置するように装着できるように構成してもよい。これにより、第2の連結紐調整部材60,60Aを操作する手を使用者が選択することができるようになる。
1,1A 楽器支持具
10,20 掛けバンド
11,12 取付孔
21,22 取付孔
30 第1の連結紐
31,32 止め具
40 フック部材
41 紐通し部
42 フック部
50 第2の連結紐
51 止め具
60,60A 第2の連結紐調整部材
61,62,63 挿通孔
64 本体部
65 係止部
70,70A バンド連結紐
71 紐部
72 バックル部
80 第1の連結紐調整部材
81,82,83,84,85 挿通孔
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50 第2の連結紐
51 止め具
60,60A 第2の連結紐調整部材
61,62,63 挿通孔
64 本体部
65 係止部
70,70A バンド連結紐
71 紐部
72 バックル部
80 第1の連結紐調整部材
81,82,83,84,85 挿通孔
Claims (2)
- 使用者に装着され、楽器を吊り下げ可能な楽器支持具であって、
装着時に使用者の両肩にそれぞれ掛けられる一対の掛けバンドと、
前記一対の掛けバンドの各々の一端部間を連結する第1の連結紐と、
前記第1の連結紐に取り付けられるとともに、楽器を取り付け可能なフック部材と、
前記一対の掛けバンドの各々の他端部間を連結する第2の連結紐と、
前記第2の連結紐の長さを調整可能な第2の連結紐調整部材と、
装着時の使用者の背中位置において前記一対の掛けバンド間を連結可能なバンド連結紐と
を備え、
前記フック部材は、環状の紐通し部を備え、
前記第2の連結紐は、前記紐通し部を介して前記一対の掛けバンドの各々の他端部間を連結する
ことを特徴とする楽器支持具。 - 請求項1に記載の楽器支持具であって、
前記一対の掛けバンドの各々の一端部と前記フック部材との間の前記第1の連結紐の長さを調整可能な第1の連結紐調整部材を備える
ことを特徴とする楽器支持具。
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
CN116391520A (zh) * | 2023-06-08 | 2023-07-07 | 四川省农业机械研究设计院 | 一种桑树修整剪 |
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2017
- 2017-09-29 JP JP2017004475U patent/JP3214003U/ja active Active
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CN116391520A (zh) * | 2023-06-08 | 2023-07-07 | 四川省农业机械研究设计院 | 一种桑树修整剪 |
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