JP3157453U - 靴紐留め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蝶結び本体を靴紐締付具に安定に固定することができ、外観を良好に保つことができる蝶結び付き留め装置を提供する。【解決手段】蝶結び本体2の中央部21寄りの内縁を貫通して各輪の中空部20を横切って繋ぐ可撓性/柔軟性の細い線材でなる第1の連結部材23と、フレーム12とを靴紐締留め具1の両端に設けられた第2の連結部材15によって連結する。この構造によって、蝶結び本体2を靴紐締留め具1のベース11に安定に定位させることができ、従来のようなフックの脱落、蝶結び本体の脱線などの問題がなく、外観を良好に保つことができる。【選択図】図2
Description
本考案は、紐などの帯状部材を締付けるのに用いられる留め装置に関し、特に、靴に蝶結びを配置し、靴紐を締付けて留めるための蝶結び付靴紐留め装置に関する。
従来、靴を足及び足首にしっかりと固定するために靴紐がよく使われており、靴のフラップに設けられた2列のはと目に靴紐の両端部を交差させて通しながら靴の履き口に最も近い一対のはと目の間に蝶結びで留めることが一般的であるが、靴を履いて動いている間に、結び目が自然に緩んだりほどけたりすることがある。そこで、従来より、その蝶結びを保持すると共に靴紐を留めるために、例えば図7、8に示す靴紐留め装置が提案されている。
図7、8は、従来の蝶結び付き留め装置7の一例を示す斜視図及び蝶結び付き留め装置7を用いて靴紐8を靴9に装着した状態を示す図である。この蝶結び付留め装置7は、ボウタイ形状をした蝶結び本体71と、該蝶結び本体71を取り付けて定位させる靴紐締付具72とからなり、蝶結び本体71として帯状物でほぼ中央に付いた結び目711を介して左、右側に輪712を形成してなり、結び目711から線713が引き出され、靴紐締付具72のベース体721に形成された貫通孔721aを介して留められると共に、輪712の結び目近くにフック714が設けられ、ベース体721の両側に取り付けられたフレーム722における外枠722aに引掛けて靴紐締付具72に定位される。靴紐締付具72の両側にあるフレーム722によって画成された通孔74はそれぞれ締め枠73によって、ベース体721に近い内側孔部741及びベース体721から離れた外側孔部742に仕切られる。図8に示されるように、靴9のはと目91に通された靴紐8の2つの先端部81がそれぞれ、下側から内側孔部741を通りながら締め枠73を上から回り込んで折り曲げて下向きに外側孔部742に通されると共に、締め枠73を外側に引き寄せて、フレーム722の外枠722aと一緒に外側孔部742に通された部分を挟持すると共に締め付け、通常先端にアグレットをつけた先端部を蝶の触角のようにして外部に残す。このように、この留め装置7を使って靴9の一対のはと目91の間に蝶結びを飾りとして靴紐8を留めることができる。
この従来の蝶結び付き靴紐留め装置7を用いると、靴紐8で蝶結びをしなくても靴9に蝶結びを付けて靴紐8を留めることができるが、複数のフック714を対応するフレーム722の外枠722aに引掛けようとして力を加えると、フック714のフック開口が広くなったり、フック714の蝶結び本体71からの脱落、蝶結び本体71の脱線等が発生したりすることがあり、蝶結びの外観が損なわれ、蝶結びの固定ができなくなるため、なおも改善すべきところがある。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、蝶結び本体が靴紐締付具に安定に固定されることができ、外観を良好に保つことができる蝶結び付き留め装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、靴の履き口に近いはと目の間に蝶結びを位置付けると共に、靴紐のはと目から出された先端部を留めるための蝶結び付き靴紐留め装置であって、蝶結びの結びを形成する中央部を挟んで両側にそれぞれ輪を形成し、各輪の中央部寄りの内縁を貫通して各中空部を横切って繋ぐ第1の連結部材が取り付けられた全体がボウタイ形状をしてなる蝶結び本体と、蝶結び本体を留めるベースと該ベースの両側にそれぞれ靴紐を通すホールを画成するように取り付けられたフレームとを有し、それぞれの締め枠が摺動自在に、フレームを跨って、各ホールを靴紐の入り口としてのインホール及び靴紐の出口としてのアウトホールに仕切ってなり、フレームと第1の連結部材とを連結する第2の連結部材が両端に設けられ、フレームと締め枠とにより、インホールを通って当接した締め枠を回り込みながらアウトホールから出た靴紐の先端部の一部が外部に残るように同先端部を締め付けて留める靴紐締留め具と、を備えたことを特徴とする蝶結び付き靴紐留め装置を提供する。
前記蝶結び付き靴紐留め装置においては、第1の連結部材として、各輪の内縁に貫通して繋ぐ可撓性又は柔軟性を有する線材でなり、一例としては、線材によって、各輪の中空部を横切って同輪の内縁を貫通する2つのループ状に形成されており、他例としては、線材で、中央部を経て1つの∞の字形に交わってなるように線材の一端は一方の輪の中空部を横切って同輪の内縁を貫通すると共に線材の他端を他方の輪の内縁を貫通して同輪の中空部を横切って同輪の内縁を貫通するようにする。
前記蝶結び付き靴紐留め装置においては、蝶結び本体の中央部を挟持してベースに固定する第3の連結部材が取り付けられることが好ましい。
前記蝶結び付き靴紐留め装置においては、ベース及び蝶結び本体の中央部を取り囲むリングが取り付けられることが好ましい。
前記蝶結び付き靴紐留め装置においては、ベースの、蝶結び本体を取り付けてリングで取り囲まれた表面部と逆側の裏面部を遮へいする覆いが取り付けられることが好ましい。
上記の構成によれば、第1の連結部材を用いて、蝶結び本体の中央部寄りの内縁を貫通して繋ぎ、第2の連通部材を用いて、フレームと第1の連結部材を連結するので、蝶結び本体を靴紐締留め具のベースに安定に定位させることができ、従来例のようなフック714の脱落、蝶結び本体71の脱線などの問題がなく、外観を良好に保つことができる。
以下、添付の図面に基づいて本考案の蝶結び付き靴紐留め装置の一実施の形態を説明する。
図1は、本考案の蝶結び付き靴紐留め装置100を用いて靴紐8を靴9に取り付けた状態を示す斜視図、図2は、本考案の蝶結び付き靴紐留め装置100の一実施の形態を示す分解斜視図、図3は、同装置100における蝶結び本体2の第1の連結部材の他の例を示す図、図4は、同装置100におけるリング3を一部切り取って示す底面図、図5は、図4における線5−5の断面図である。この蝶結び付き靴紐留め装置100は、靴9の履き口90に近いはと目91の間に蝶結びを位置付けると共に、靴紐8のはと目91から出された先端部81を締め留めるための蝶結び付き靴紐留め装置100であって、全体がボウタイ形状をしてなる蝶結び本体2と、靴紐8の先端部81の一部が外部に残るように同先端部81を留める靴紐締留め具1とを備えている。
蝶結び本体2は、通常靴紐と同一の部材で蝶結びの結びを形成する中央部21を介して両側にそれぞれ輪22を形成し、各輪22の中央部21寄りの内縁を貫通して各輪22の中空部20を横切って繋ぐ第1の連結部材23が取り付けられている。
第1の連結部材23は、各輪22の内縁に貫通して繋ぐ可撓性又は柔軟性を有する線材でなる。この例では、各第1の連結部材23は、中央部21の近くで、線材によって、各輪22の中空部20を横切って同輪22の内縁を貫通するループ状に形成されているが、図3に示されるように、蝶結び本体2Aにおいては、この第1の連結部材23Aは、中央部21を経て1つの∞の字形になるように、線材の一端が、一方の輪22の中空部20を横切って同輪22の内縁を貫通すると共に、線材の他端が他方の輪22の内縁を貫通して同輪22の中空部20を横切って同輪22の内縁を貫通し、中央部21の近傍で結び目を形成して定位させるように設けられる。
靴紐締留め具1は、蝶結び本体2を留めるベース11と該ベース11の両側にそれぞれ靴紐8を通すホール13を画成するように取り付けられたフレーム12とを有し、それぞれ締め枠14が摺動自在に、フレーム12の相対する2つの外枠124、125を跨って、各ホール13を靴紐8の入り口としてのインホール131及び靴紐8の出口としてのアウトホール132に仕切ってなる。この例では、インホール131は、ベース11に近く、アウトホール132はベース11から離れて設けられているとする。
ベース11は、板材等でその両端部111、112を折り曲げて軸孔1110、1120を形成しており、図4に示すように、フレーム12は棒材などで口の字形に折り曲げられ、両端部121、122が折り合わされて、ベース11の両端側の軸孔1110、1120内に回転自在に収まる。
フレーム12と第1の連結部材23は、第2の連結部材15によって引掛けられて連結されている。この例では、第2の連結部材15は、金属板材等でその両端151、152をそれぞれフレーム12と第1の連結部材23とに引掛けるフック状に折り曲げている。
ベース11のほぼ中央に3つの小穴115が所定の間隔をおいて形成されており、3本のピン161を持ったフォーク状第3の連結部材16が、蝶結び本体2の中央部21を挟持して各小穴115に挿入され、係止されることによって、蝶結び本体2を靴紐締留め具1に安定に定位させることができる。
ベース11及び蝶結び本体2の中央部21は、リング3で取り囲んで取り付けられ、覆い17で、リング3で取り囲まれたベース11の、蝶結び本体2を取り付けた表面部と逆側の裏面部を遮へいしている。
次に、本実施の形態にかかる蝶結び付き靴紐留め装置100の動作を説明する。図5は、この蝶結び付き靴紐留め装置100を用いて靴紐8を締付けた状態を示す断面図、図6は、この装置100による靴紐8の締付けを解除した状態を示す断面図である。
この蝶結び付き靴紐留め装置100を用いて靴を履くとき、第2の連結部材15を用いて第1の連結部材23とフレーム12の外枠123を引掛けて連結し、第3の連結部材16で蝶結び本体2の中央部21に留めて定位させ、リング3と覆い17を用いて蝶結び本体2を安定に靴紐締留め具1に固定することができる。靴紐8を靴9の2列のはと目91に交差挿通した後、靴紐8のはと目91から出た先端部81を下からインホール131に挿入し、締め枠14を上から回り込んでアウトホール132を挿通して該先端部81の一部を蝶結びの触角のようにして残す。そして、着用者の足が靴9の中に入っている状態において靴9内に入っている足で靴9のフラップに対して突っ張っているとはと目91を挿通した靴紐8を押し突けながら該先端部81を引張ると、締め枠14が外側に滑り移動してフレーム12の外枠と一緒に該先端部81をきつく挟持して留めることができる。
次いで、靴9を脱ごうとするとき、図6に示されるように、蝶結び本体2の各輪22を上へ引張ると、フレーム12の外枠123を回転自在に引掛けた第2の連結部材15が上側に揺動して、はと目91に挿通した靴紐8による引っ張り力により締め枠14がベース11側に滑り移動することができる。このようにして、締め枠14とフレーム12の外枠123による靴紐8に対する挟持を緩めることができる。
従って、以上の操作により、靴の着脱を簡単に行うことができ、使い勝手がよい。
以上により、本考案の蝶結び付き靴紐留め装置によれば、以下の効果を奏することができる。
即ち、
一、線材でなる第1の連結部材23を蝶結び本体2に直接貫通して連結するので、靴9を脱ごうとするとき、蝶結び本体2の構造を損なうことなく蝶結び本体2の各輪22を引張ることができる。
一、線材でなる第1の連結部材23を蝶結び本体2に直接貫通して連結するので、靴9を脱ごうとするとき、蝶結び本体2の構造を損なうことなく蝶結び本体2の各輪22を引張ることができる。
二、第2の連結部材15によって第1の連結部材23及びフレーム12に引掛けて連結されているので、蝶結び本体2を靴紐締留め具1に強固に連結させることができ、蝶結びが付いている靴9の外観を良好に保つことができる。
本考案の蝶結び付き靴紐留め装置は、蝶結びをつける靴やパッケージなどに有用である。
100 蝶結び付き靴紐留め装置
1 靴紐締留め具
11 ベース
111、112 端部
1110、1120 軸孔
115 小穴
12 フレーム
121、122 端部
123、124、125 外枠
13 ホール
131 インホール
132 アウトホール
14 締め枠
15 第2の連結部材
151、152 端
16 第3の連結部材
161 ピン
17 覆い
2、2A 蝶結び本体
20 中空部
21 中央部
22 輪
23 第1の連結部材
3 リング
8 靴紐
81 先端部
9 靴
90 履き口
91 はと目
1 靴紐締留め具
11 ベース
111、112 端部
1110、1120 軸孔
115 小穴
12 フレーム
121、122 端部
123、124、125 外枠
13 ホール
131 インホール
132 アウトホール
14 締め枠
15 第2の連結部材
151、152 端
16 第3の連結部材
161 ピン
17 覆い
2、2A 蝶結び本体
20 中空部
21 中央部
22 輪
23 第1の連結部材
3 リング
8 靴紐
81 先端部
9 靴
90 履き口
91 はと目
Claims (7)
- 靴の履き口に近いはと目の間に蝶結びを位置付けると共に、靴紐の前記はと目から出された先端部を留めるための蝶結び付き靴紐留め装置であって、
前記蝶結びの結びを形成する中央部を挟んで両側にそれぞれ輪を形成し、各前記輪の前記中央部寄りの内縁を貫通して各前記輪の中空部を横切って繋ぐ第1の連結部材が取り付けられた全体がボウタイ形状をしてなる蝶結び本体と、
前記蝶結び本体を留めるベースと該ベースの両側にそれぞれ前記靴紐を通すホールを画成するように取り付けられたフレームとを有し、それぞれの締め枠が摺動自在に前記フレームを跨って、各前記ホールを前記靴紐の入り口としてのインホール及び前記靴紐の出口としてのアウトホールに仕切ってなり、前記フレームと前記第1の連結部材とを連結する第2の連結部材が両端に設けられ、前記フレームと前記締め枠とにより、前記インホールを通って当接した前記締め枠を回り込みながら前記アウトホールから出た靴紐の先端部の一部が外部に残るように同先端部を締め付けて留める靴紐締留め具と、
を備えたことを特徴とする蝶結び付き靴紐留め装置。 - 前記第1の連結部材は、各前記輪の内縁に貫通して繋ぐ可撓性又は柔軟性を有する線材であることを特徴とする請求項1に記載の蝶結び付き靴紐留め装置。
- 前記第1の連結部材は、前記線材によって、各前記輪の中空部を横切って同輪の内縁を貫通する2つのループ状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の蝶結び付き靴紐留め装置。
- 前記第1の連結部材は、前記線材で、前記中央部を経て1つの∞の字形に交わってなるように線材の一端は一方の輪の中空部を横切って同輪の内縁を貫通すると共に前記線材の他端を他方の輪の内縁を貫通して同輪の中空部を横切って同輪の内縁を貫通することを特徴とする請求項2に記載の蝶結び付き靴紐留め装置。
- 前記蝶結び本体の中央部を挟持して前記ベースに固定する第3の連結部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の蝶結び付き靴紐留め装置。
- 前記ベース及び前記蝶結び本体の中央部を取り囲むリングが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の蝶結び付き靴紐留め装置。
- 前記ベースの、前記蝶結び本体を取り付けて前記リングで取り囲まれた表面部と逆側の裏面部を遮へいする覆いが取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の蝶結び付き靴紐留め装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW98126086A TW201105269A (en) | 2009-08-03 | 2009-08-03 | Rope-fastening device having release unit |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3157453U true JP3157453U (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=44813960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009008567U Expired - Fee Related JP3157453U (ja) | 2009-08-03 | 2009-12-02 | 靴紐留め装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157453U (ja) |
TW (1) | TW201105269A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017509468A (ja) * | 2015-01-21 | 2017-04-06 | ギョンド シーオー., エルティーディー.Kyoungdo Co., Ltd. | 靴紐結束装置 |
-
2009
- 2009-08-03 TW TW98126086A patent/TW201105269A/zh unknown
- 2009-12-02 JP JP2009008567U patent/JP3157453U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017509468A (ja) * | 2015-01-21 | 2017-04-06 | ギョンド シーオー., エルティーディー.Kyoungdo Co., Ltd. | 靴紐結束装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW201105269A (en) | 2011-02-16 |
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