JP3213970B2 - 地下式貯槽の構築工法 - Google Patents

地下式貯槽の構築工法

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JP3213970B2
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剛 高橋
速実 畑中
雅彦 池内
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLNG等の低温液体を貯
蔵するための地下式貯槽の構築工法に係り、特にタンク
全体の工期短縮を目的とした地下式貯槽の構築工法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、LNG等の低温液体はその安全
性などの点から地下に構築された地下式貯槽に貯蔵され
ている。この地下式貯槽は図4に示すように、地下を掘
削して構築されたコンクリート製の有底円筒状をした槽
体aと、この槽体aの上部開口部を塞ぐように設けられ
たドーム状の屋根部bとから主に構成されている。ま
た、この槽体aと屋根部bの内面には外部入熱を防止す
るための保冷層cが設けられており、さらに槽体aの保
冷層cの内面には低温液体を実質的に収容すると共に、
熱収縮を許容するためのコルゲートが縦横に形成された
メンブレンパネルdが設けられている。また、屋根部b
の中心部には低温液体の払い出しを行うための払出し管
eが屋根部bの中心部を垂直に貫通すると共にその下端
が槽体aの底部まで延出して設けられており、さらに、
屋根部bの内面には、一端が払出し管eに係合し、他端
が屋根部bの周縁部に設けられたレール(図示せず)に
係合して払出し管eを回転軸として屋根部bの内面の周
方向に旋回自在な点検用足場fが設けられている。
【0003】この地下式貯槽の製造方法を簡単に説明す
ると、先ず、上述したように地下を掘削してコンクリー
ト製の有底円筒状をした槽体aを構築した後、この槽体
aの内底部に屋根板や屋根骨などの屋根部bの材料を搬
入し、回転架台等の組立用足場を利用して屋根部bを組
み立てた後、この屋根部bの内面に屋根部bからの外部
入熱を防止するための保冷層cと上記点検用足場fを取
り付ける。次に、この保冷層c及び点検用足場fを備え
て完成された屋根部bをエアーレイジング法等によって
槽体a内を垂直に上昇させて槽体aの上部開口部に据え
付けた後、槽体a内面に保冷層c及びメンブレンパネル
dを据え付けると共に、屋根部bに払出し管eを据え付
けることになる。そして、この地下式貯槽の完成までに
は約1年8ケ月ほどの工期が必要とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、屋根部保冷
層cの据え付け作業は上向き作業となる上に、高所作業
となるため、ある程度の熟練度を有する作業員によって
行われていた。しかしながら、作業員の手配の都合上や
近年の人出不足によって必要な数の作業員が集まらない
場合があり、屋根部保冷層cの据え付け工事は遅れがち
となっていた。そのため、その後の作業、すなわち槽体
aの内面の保冷材c及びメンブレンパネルdの据付工事
にも影響を及ぼして、全体の工期が伸びてしまうといっ
た問題点があった。
【0005】そこで、本発明はこの問題点を有効に解決
するために案出されたものであり、その目的は屋根部保
冷層の据付け工事と槽体内面の保冷材及びメンブレンパ
ネルの据付工事を同時に行えるようにして工期の短縮を
達成した地下式貯槽の構築工法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は地下を掘削して構築されたコンクリート製の
有底円筒状の槽体の上部開口部にドーム状の屋根部を備
えると共に、これら槽体及び屋根部の内面に保冷層を備
えた地下式貯槽の構築工法において、上記槽体を構築し
た後、該槽体の内底部で上記屋根部を組み立てると共
に、該屋根部の内面下部であって、その周方向に旋回自
在な旋回足場を取り付け、該屋根部をエアーレイジング
法などによって上記槽体の上部開口部に据え付け、しか
る後に該槽体の内面工事と、上記旋回足場を利用して上
記屋根部内面の保冷層据付工事を同時に行うものであ
る。
【0007】
【作用】本発明は上述したように、屋根部の内面に、そ
の周方向に旋回自在な旋回足場を取り付け、この旋回足
場を利用して屋根部の内面の保冷層据付工事が行えるよ
うにしたため、屋根部を槽体の上部開口部に据え付けつ
けた後に屋根部の内面の保冷層据付工事が可能となる、
従って、この屋根部の内面の保冷層据付工事と屋根部内
面の保冷層据付工事を同時に行うことが可能となり、従
来の工法に比較して屋根部の内面の保冷層据付工事の期
間だけ、タンク全体の工期が短縮されることになる
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0009】図1は本発明に係る地下式貯槽の一実施例
を示したものである。図示するように、この地下式貯槽
は地下を掘削して構築されたコンクリート製の有底円筒
状をした槽体1と、この槽体1の上部開口部を塞ぐよう
に設けられたドーム状の円形屋根部2とから主に構成さ
れている。また、この槽体1と屋根部2の内面には外部
入熱を防止するための保冷層3が設けられており、さら
に槽体1の保冷層3の内面には低温液体を実質的に収容
すると共に、熱収縮を許容するためのコルゲート4が縦
横に形成されたメンブレンパネル5が設けられている。
また、屋根部2の中心部には低温液体の払い出しを行う
ための払出し管6が屋根部2の中心部を垂直に貫通する
と共にその下端が槽体1の底部まで延出して設けられて
いる。この保冷層3はPUF(ポリウレタンフォーム)
等の断熱性に優れた保冷材からなり、予めブロック状に
分割された保冷材を順次多数、並べて構成されている。
また、メンブレンパネル5も同様に複数に分割された金
属製の分割パネルからなり予め分割された分割パネルを
順次多数、繋ぎ合わせて構成されている。また、この屋
根部2の内面には、払出し管6を回転軸として屋根部2
の内面周方向に旋回自在の旋回足場7が設けられてい
る。
【0010】この旋回足場7は図2及び図3に示すよう
に、一端が払出し管6に設けられた内周リングレール8
に係合し、他端が屋根部2の外縁部に沿って設けられた
外周リングレール9に吊り下げられるように係合された
略アーチ状の足場基部10に、その幅方向に拡張された
拡張足場11と、この拡張足場11の外縁部に設けられ
た手摺12及び落下防止網13と、この足場基部10を
払出し管6を回転軸として屋根部2の内面周方向に旋回
自在に移動するための電動トロリ14を備えて構成した
ものである。
【0011】すなわち、この足場基部10は上述したよ
うにタンク内部を点検するために従来から備えられてい
た点検用旋回足場fであり、本発明はこの点検用旋回足
場fに上述した拡張足場11などを備えて作業を行い易
くしたものである。尚、図1中2は屋根骨及び屋根板か
らなる屋根フレーム部であり、図3中15は作業員が旋
回足場7に出入りするための梯子である。
【0012】次に、本発明の製造方法を説明する。
【0013】図1に示すように、先ず地面を掘削して有
底円筒形状のコンクリート製の槽体1を構築し、この槽
体1の内底面に屋根骨や屋根板等の屋根材(図示せず)
を搬入し、ここで屋根部2の屋根フレーム部2aを構築
した後、この屋根フレーム部2aの中央部に上記払出し
管6の上端部を設けると共に、この払出し管6に上記内
周リングレール8を設け、さらに屋根フレーム部2aの
内面外縁部付近に外周リングレール9を設けて、この内
周リングレール8と外周リングレール9間を掛け渡すよ
うに上記旋回足場7を架設する。次に、旋回足場7を備
えた屋根フレーム部2aをエアーレイジング法等によっ
て槽体1内を上昇させ、その外縁部を槽体1の上部開口
部に予め設けられたナックルプレート1aに接続するこ
とで屋根フレーム部2aを槽体1の上部開口部に据え付
ける。その後、槽体内面の保冷層据付工事やメンブレン
パネル据付工事といった槽体1の内面工事を行うと同時
に旋回足場7を利用して屋根部2の保冷層据付工事を行
うことになる。例えば、屋根部2の保冷層据付工事を行
う作業員は槽体1に降りることなくタンク外部より梯子
15を介して直接、旋回足場7に乗り、この旋回足場7
上で旋回足場7の範囲に沿って保冷材ブロックを屋根部
2の内面に据え付けることになる。そして、旋回足場7
の範囲の保冷層据付工事が終了したならば、電動トロリ
14を駆動して旋回足場7を屋根部2の内面の周方向に
移動させ、次の範囲の保冷層据付工事を行うことにな
る。尚、本発明による屋根部2の保冷層据付工事は高所
作業となるが、旋回足場7は拡張足場11より充分な作
業スペースを有すると共に、この旋回足場7には手摺1
2や落下物防止網13等が備えられているため、作業員
の安全性を損なう虞はない。
【0014】このように、本発明では屋根部2に保冷層
据付工事を行うための旋回足場7を備えたことにより、
屋根部2の保冷層据付工事と槽体1の内面工事が同時
に、或いは屋根部2の保冷層据付工事の進行状況に関わ
らず槽体1の内面工事を別に行うことが可能となるた
め、工期の遅れを防止すると共に、工期の短縮が達成さ
れる。また、屋根部2の保冷層据付工事は屋根部2の周
方向に沿って行われるため、管理者による保冷層据付作
業の進行状況の把握が容易となる。
【0015】
【発明の効果】以上、要するに本発明によれば工期の遅
れを防止すると共に、工期の短縮が可能となる上に、人
出不足や作業員の手配の問題等を解消することができる
といった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】地下式貯槽の一実施例を示す概略図である。
【図2】旋回足場を示す平面図である。
【図3】旋回足場を示す側面図である。
【図4】従来の地下式貯槽を示す概略図である。
【符号の説明】
1 槽体 2 屋根部 3 保冷層 7 旋回足場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池内 雅彦 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)発明者 有村 敬 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (56)参考文献 特開 昭52−32110(JP,A) 特開 昭56−160491(JP,A) 特開 昭61−21381(JP,A) 特開 昭56−160492(JP,A) 特開 昭53−22612(JP,A) 実開 平2−2953(JP,U) 実開 昭63−4498(JP,U) 実開 昭60−79098(JP,U) 実開 昭58−130546(JP,U) 実開 昭57−90997(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F17C 3/00 - 3/10 F17C 13/00 - 13/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下を掘削して構築されたコンクリート
    製の有底円筒状の槽体の上部開口部にドーム状の屋根部
    を備えると共に、これら槽体及び屋根部の内面に保冷層
    を備えた地下式貯槽の構築工法において、上記槽体を構
    築した後、該槽体の内底部で上記屋根部を組み立てると
    共に、該屋根部の内面下部であって、その周方向に旋回
    自在な旋回足場を取り付け、該屋根部をエアーレイジン
    グ法などによって上記槽体の上部開口部に据え付け、し
    かる後に該槽体の内面工事と、上記旋回足場を利用して
    上記屋根部内面の保冷層据付工事を同時に行うことを特
    徴とする地下式貯槽の構築工法。
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