JP3213705U - 育苗用プランター - Google Patents
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Abstract
【課題】育苗箱に撓みがあったり、完全に水平に設置されていない場合でも、育苗箱全体に水や養液を一様に循環させることが可能であり、且つ、育苗箱の面積を有効に活用して植物を健全に成長させることができる育苗用プランターを提供する【解決手段】本考案に係る育苗用プランターは、育苗箱と、育苗箱の平面端部に設けられた養液注入手段と、育苗箱の異なる位置の平面端部に設けられた養液排出手段と、育苗箱の内面底部に設けられた複数の仕切りと、複数の種子それぞれを配置するための格子状に区切られた育苗マットとを有し、複数の仕切りと育苗箱の側壁により、養液注入手段が設けられた位置から、養液排出手段が設けられた位置に至る育苗箱の平面内に流路が形成されることを特徴とするものである。【選択図】図1
Description
本考案は、育苗用プランターに関するものであり、特に、育苗用プランター全体に養液を循環させることができる育苗用プランターに関するものである。
野菜等の栽培において、播種の際には、ポリウレタン等の育苗用マットに略均一間隔で種子を置き、その育苗用マットを硬質の樹脂や発泡スチロール製の育苗箱内に設置し、水や養液を与えることで、発芽から初期成長を行う。
育苗用マットが完全に漬かるまで水や養液を与えると、成長阻害が生じるため、水や養液は育苗箱の底部から数mm程度になるようにするのが一般的である。
しかし、育苗箱は経年劣化等により撓みを生じたり、また、完全に水平に設置できなかったりすることで、水や養液が十分に与えられない箇所が生じ、育苗用マット内で成長が不均一になるという問題があった。
しかし、育苗箱は経年劣化等により撓みを生じたり、また、完全に水平に設置できなかったりすることで、水や養液が十分に与えられない箇所が生じ、育苗用マット内で成長が不均一になるという問題があった。
このような問題を解決するため、育苗容器の内底部の全域にわたって容器周壁の嶺部より低い柱状凸部を複数配設するとともに前後の容器周壁には育苗用養液の溢流用の切欠部を形成し、左右の容器周壁の少なくとも一方の内側壁には、容器の内方に突出させた突出部をそれぞれ所要間隔を設けて形成してあることを特徴とする育苗容器が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、柱状凸部を複数配設するため、育苗用マットの柱状凸部の直上付近には播種することができず、育苗用マットの播種可能な面積が大きく減少するという問題点があった。さらに、育苗容器の側壁内には突出部が設けられていることで、育苗容器の側壁付近も利用することができず、育苗容器内の極めて限られた面積しか利用できなかった。
また、育苗箱が撓んでいたり、完全に水平に設置できていなかった場合には、水や養液が育苗箱全体に一様に流れず、成長阻害が生じるという問題点もあった。
また、育苗箱が撓んでいたり、完全に水平に設置できていなかった場合には、水や養液が育苗箱全体に一様に流れず、成長阻害が生じるという問題点もあった。
本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、育苗箱全体に渡り健全な成長を行うことができる育苗用プランターを提供するものである。
本考案の請求項1に係る育苗用プランターは、育苗箱と、当該育苗箱の平面端部に設けられた養液注入手段と、上記育苗箱の異なる位置の平面端部に設けられた養液排出手段と、上記育苗箱の内面底部に設けられた複数の仕切りと、複数の種子それぞれを配置するための格子状に区切られた育苗マットとを有し、上記複数の仕切りと上記育苗箱の側壁により、上記養液注入手段が設けられた位置から、上記養液排出手段が設けられた位置に至る上記育苗箱の平面内に流路が形成されることを特徴とする。
本考案の請求項2に係る育苗用プランターは、上記複数の仕切りが、上記育苗マットの格子状の区切り位置の略直下に設けられることを特徴とする。
本考案の請求項3に係る育苗用プランターは、上記複数の仕切りの高さが、4mm以上10mm以下であることを特徴とする。
本考案に係る育苗用プランターは上記のように構成されているので、育苗箱に撓みがあったり、完全に水平に設置されていない場合でも、育苗箱全体に水や養液を一様に循環させることが可能であり、且つ、育苗箱の面積を有効に活用して植物を健全に成長させることができる。
本考案に係る育苗用プランターの構成およびその使用方法等に関して、以下において、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本考案に関する良好な一例を開示するものであり、本考案が当該実施の形態に限定されるものではない。
なお、本考案に係る育苗用プランターは、植物の播種から初期成長を行うためのプランターであるが、植物の種類によっては、播種から収穫まで成長を行っても良い。
なお、本考案に係る育苗用プランターは、植物の播種から初期成長を行うためのプランターであるが、植物の種類によっては、播種から収穫まで成長を行っても良い。
実施の形態1.
<構成>
図1は育苗用プランターの育苗用マットを設置する前の図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側面透過図である。また、図2は、育苗用マットを設置した際の図である。
育苗用プランターは、育苗箱1と、育苗箱1の平面端部に設けられた養液注入手段2と、
育苗箱1の異なる位置の平面端部に設けられた養液排出手段3と、育苗箱1の内面底部に設けられた複数の仕切り4a、4b、4cと、複数の種子それぞれを配置するための格子状に区切られた育苗マット5とを備えている。そして、複数の仕切り4a、4b、4cと育苗箱1の側壁により、養液注入手段2が設けられた位置から、養液排出手段3が設けられた位置に至る育苗箱1の平面内に流路が形成されることを特徴とするものである。
<構成>
図1は育苗用プランターの育苗用マットを設置する前の図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側面透過図である。また、図2は、育苗用マットを設置した際の図である。
育苗用プランターは、育苗箱1と、育苗箱1の平面端部に設けられた養液注入手段2と、
育苗箱1の異なる位置の平面端部に設けられた養液排出手段3と、育苗箱1の内面底部に設けられた複数の仕切り4a、4b、4cと、複数の種子それぞれを配置するための格子状に区切られた育苗マット5とを備えている。そして、複数の仕切り4a、4b、4cと育苗箱1の側壁により、養液注入手段2が設けられた位置から、養液排出手段3が設けられた位置に至る育苗箱1の平面内に流路が形成されることを特徴とするものである。
育苗箱1は硬質の樹脂や発泡スチロールで形成された箱体であり、上部が開口している。大きさは播種する植物の種類等により最適なものとすればよい。一般的な大きさとしては、例えば、縦300mm、横600mm、内部の深さが25mm程度である。
養液注入手段2は、育苗箱1の平面端部に設けられる。育苗箱1の側面に穴を開け、そこにホース等の配管を挿入しても良い。あるいは、育苗箱1の平面端部に上からホース等で水や養液を注入しても良い。
養液排出手段3は、育苗箱1の養液注入手段2とは異なる位置の平面端部に設けられる。たとえば、育苗箱1の側壁や平面端部近傍の底部に穴を開け、そこに配管を挿入する等により形成される。
複数の仕切り4a、4b、4cは、例えば、直方体であり、横が5mm、縦が45mm、高さが7mm程度のものである。樹脂、木材、軽金属等で良く、特に材質は問わない。
育苗マット5は、ポリウレタン等のスポンジ状の材料で形成されたものであり、例えば、縦横が各20mm、高さが30mm程度の直方体をひとつの播種単位とし、それが縦横に格子状に連結されたものである。各播種単位には、種子を設置しやすいように窪みや切込が設けられている。
なお、複数の仕切り4a、4b、4cは、育苗マット5の格子状の区切り位置の略直下に設けることが望ましい。こうすることで、育苗マット5の複数の仕切り4a、4b、4cの直上付近は、種子が置かれていない箇所となり、したがって、複数の仕切り4a、4b、4cが発芽や成長を妨害することがなく、育苗マット5の全体を有効に活用できる。
<実証実験>
図1および図2に示すような構成で、実証実験を行った。
ベビーリーフの種子を育苗マットの各播種単位に置き、この育苗マットを図1に示す育苗箱内に設置した。育苗マットは、播種単位が横に25個、縦に12個、合計300個が格子状に連結されたものである。複数の仕切りの高さは、2.5mm、4mm、10mm、12mmとした。
また、複数の仕切りを設けないで、育苗箱内の底面に同様の育苗マットを設置したものについても、ベビーリーフの成長状況を調べた。
図1および図2に示すような構成で、実証実験を行った。
ベビーリーフの種子を育苗マットの各播種単位に置き、この育苗マットを図1に示す育苗箱内に設置した。育苗マットは、播種単位が横に25個、縦に12個、合計300個が格子状に連結されたものである。複数の仕切りの高さは、2.5mm、4mm、10mm、12mmとした。
また、複数の仕切りを設けないで、育苗箱内の底面に同様の育苗マットを設置したものについても、ベビーリーフの成長状況を調べた。
播種2週間後、複数の仕切りを設けていないものにおいては、約70%が成長不良であった。
一方、複数の仕切りを設けたものでは、成長不良が大きく減少した。成長不良率は、仕切りの高さが2.5mm、4mm、10mm、12mmのそれぞれにおいて、15%、3%、3%、10%であった。
仕切りの高さが3mmの場合、育苗箱の端部で成長不良が見られ、養液深さが不十分なため、養液が十分に育苗マットに達していない箇所があることが成長不良の原因と考えられる。
また、仕切りの高さが12mmの場合、育苗箱の中央部でも成長不良が見られ、育苗マットが養液に漬かりすぎたために、成長不良が発生していると考えられる。
以上の結果より、仕切りの高さは4mm以上10mm以下が適切であることが分かった。
一方、複数の仕切りを設けたものでは、成長不良が大きく減少した。成長不良率は、仕切りの高さが2.5mm、4mm、10mm、12mmのそれぞれにおいて、15%、3%、3%、10%であった。
仕切りの高さが3mmの場合、育苗箱の端部で成長不良が見られ、養液深さが不十分なため、養液が十分に育苗マットに達していない箇所があることが成長不良の原因と考えられる。
また、仕切りの高さが12mmの場合、育苗箱の中央部でも成長不良が見られ、育苗マットが養液に漬かりすぎたために、成長不良が発生していると考えられる。
以上の結果より、仕切りの高さは4mm以上10mm以下が適切であることが分かった。
<その他の構成>
複数の仕切りは、育苗箱全体を流れる流路を形成できれば良く、例えば、図3および図4に示すように、仕切りを育苗箱の短手方向に設けても良い。この場合においても、図4に示すように、複数の仕切りは、育苗マットの格子状の区切り位置の略直下に設けることが望ましい。
複数の仕切りは、育苗箱全体を流れる流路を形成できれば良く、例えば、図3および図4に示すように、仕切りを育苗箱の短手方向に設けても良い。この場合においても、図4に示すように、複数の仕切りは、育苗マットの格子状の区切り位置の略直下に設けることが望ましい。
<本考案のまとめ>
農業の中でも、特に野菜栽培は生産コストの低減が大きな課題である。限られた面積を有効に活用し、且つ不良率を低減することが必要である。このような課題を解決するために有効な育苗用プランターを開発した。この育苗用プランターの特長を以下に列挙する。
農業の中でも、特に野菜栽培は生産コストの低減が大きな課題である。限られた面積を有効に活用し、且つ不良率を低減することが必要である。このような課題を解決するために有効な育苗用プランターを開発した。この育苗用プランターの特長を以下に列挙する。
第一に、育苗マットが水や養液に漬かりすぎず、適切な養液深さを実現できるので、植物の健全な成長を促進できる。
第二に、育苗箱に撓みがあったり、完全に水平に設置されていない場合でも、育苗箱全体に水や養液を一様に循環させることが可能であるため、不良率を減少することができる。
第三に、仕切りが邪魔になることなく、育苗箱全体を有効に活用できる。
第二に、育苗箱に撓みがあったり、完全に水平に設置されていない場合でも、育苗箱全体に水や養液を一様に循環させることが可能であるため、不良率を減少することができる。
第三に、仕切りが邪魔になることなく、育苗箱全体を有効に活用できる。
これらの特長を有することで、限られた面積を最大限に活用できるとともに、不良率を大きく減少させることができるため、一株当たりの生産コストを抑えることが可能となる。
1 育苗箱
2 養液注入手段
3 養液排出手段
4a、4b、4c 仕切り
5 育苗マット
2 養液注入手段
3 養液排出手段
4a、4b、4c 仕切り
5 育苗マット
Claims (3)
- 育苗箱と、
当該育苗箱の平面端部に設けられた養液注入手段と、
上記育苗箱の異なる位置の平面端部に設けられた養液排出手段と、
上記育苗箱の内面底部に設けられた複数の仕切りと、
複数の種子それぞれを配置するための格子状に区切られた育苗マットと、
を有し、
上記複数の仕切りと上記育苗箱の側壁により、上記養液注入手段が設けられた位置から、上記養液排出手段が設けられた位置に至る上記育苗箱の平面内に流路が形成される、
ことを特徴とする育苗用プランター。 - 上記複数の仕切りは、上記育苗マットの格子状の区切り線の略直下に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の育苗用プランター。 - 上記複数の仕切りの高さは、4mm以上10mm以下である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の育苗用プランター。
Priority Applications (1)
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JP2017004242U JP3213705U (ja) | 2017-09-14 | 2017-09-14 | 育苗用プランター |
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KR20200066002A (ko) * | 2018-11-30 | 2020-06-09 | 주식회사 대산정밀 | 수경 재배 베드 |
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- 2017-09-14 JP JP2017004242U patent/JP3213705U/ja not_active Expired - Fee Related
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