JP3213403U - 寝具類 - Google Patents

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Abstract

【課題】敷布団の座面の硬さを自由にコントロールでき、収納時にはコンパクトにでき、又軽量で手軽に持ち運び上げ下げすることのできるようにした寝具類を提供する。【解決手段】天然素材製の袋状外皮1が一辺のファスナーによって開閉可能な構造をなし、袋状外皮内には弾性芯材2が内蔵されており、弾性芯材は2枚の弾性板の周縁が相互に接着されて内部に空気を封入可能な気密構造となっており、空気の封入状態において袋状の外皮の立体形状に対応する袋状の立体形状をなす一方、弾性芯材には給排気チューブ6が気密的に結合されており、該給排気チューブは栓7によって密封可能な給排気口を有する。【選択図】図2

Description

本考案は寝具類に関し、特に布団、例えば敷布団の座面の硬さを自由にコントロールし、しかも重さを大幅に軽くした寝具類に関する。
従来より、敷布団の芯材には綿が主として用いられ、掛け布団の芯材には綿や羽毛等が使用されることが多い(特許文献1、特許文献2)。
特開2012−67429号公報 特開2014−217576号公報
しかし、従来の寝具類では夏期には涼しく、冬期には温かく保てるように、季節に応じて交換しなければならず、又冬期用の敷布団や掛け布団は嵩張って大きな収納場所を必要とするばかりでなく、重くて持ち運びや上げ下げがし難く、特に高齢者には持ち運びや上げ下げが過酷であった。
本考案はかかる問題点に鑑み、例えば敷布団の座面の硬さを自由にコントロールでき、収納時にはコンパクトにでき、又軽量で手軽に持ち運び上げ下げすることのできるようにした寝具類を提供することを課題とする。
そこで、本案に係る寝具類は、天然素材製の袋状外皮は一辺のファスナーによって開閉可能な構造をなし、袋状外皮内には弾性芯材が内蔵されており、該弾性芯材は2枚の弾性板の周縁が相互に接着されて内部に空気を封入可能な気密構造となっており、空気の封入状態において上記袋状の外皮の立体形状に対応する袋状の立体形状をなす一方、上記弾性芯材には給排気チューブが気密的に結合されており、該給排気チューブは栓によって密封可能な給排気口を有することを特徴とする。
本考案の特徴の主たる特徴は天然素材製の袋状外皮内に弾性芯材を出し入れ可能に内蔵し、弾性芯材に空気を供給排気して袋状外皮の立体形状に対応しかつ所望の硬さの立体形状に膨らませるようにした点にある。
これにより、袋状外皮は所望の立体形状となり、その硬さは弾性芯材によって決まる。したがって、袋状外皮の座面は弾性芯材への空気の供給排気によって使用者の所望の固さにコントロールできる。
しかも、弾性芯材内に空気を封入しているので、寝具類は全体として従来の寝具類に比較して軽量であり、例えば1/20程度の軽量化を図ることができ、持ち運びや上げ下げが容易になり、高齢者にとって快適に使用できることとなる。
また、弾性芯材の空気をすべて排気すると、袋状外皮は平坦な状態にすることができ、コンパクトになる。例えば、1/400程度のコンパクト化を実現できる。
さらに、袋状外皮を開いて弾性芯材を取り出すことによって、寝具類がよりコンパクトになり、小さなスペースに収納することができる。
また、外皮に対して弾性芯材を交換可能としているので、春夏秋冬の四季に応じて外皮の素材を変更することによって春夏秋冬の四季に応じた寝具類とすることができる。
暖かさが必要な時期には袋状外皮と弾性芯材の間に電気敷布等を差し入れ、暖かさを維持することができる。
また、本考案に係る寝具類はベッド構造にも適用できる。
ここで、袋状外皮及び弾性芯材は平坦な状態において平面視長方形状、正方形状、円形状、楕円形状、その他使用者の好みに応じて自由な形状を採用することができる。また、袋状外皮は天然素材であればよく、天然繊維の織布や不織布、動物性の毛の不織布などを採用することができる。さらに、弾性芯材は例えば軟質ビニールやゴムを用いることができる。
本考案は敷布団、掛け布団、枕に適用することができ、また曲げた膝の下側に置いて膝を休めるのに使用する枕、すなわち膝枕に適用することもできる。
本考案を敷布団に適用した実施形態を示す全体構造図である。 図1のI−I線断面図及びその給排気チューブを示す図である。 上記実施形態における弾性芯材の平面図である。 敷布団の他の実施形態における弾性芯材の平面図である。 図4のII−II線断面図である。 本案を掛け布団に適用した実施形態における弾性芯材を示す平面図である。 図6のIII−III線断面図である 本考案を枕に適用した実施形態を示す全体構造図である。 図8のIV−IV線断面図である。 枕の実施形態における弾性芯材を示す平面図である。 本考案を膝枕に適用した実施形態の使用例を示す図である。 膝枕の実施形態を示す全体構造図である。 図12のV−V線断面図である。 膝枕の実施形態における弾性芯材を示す平面図である。
以下、本考案を図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図3は本考案に係る寝具類の好ましい実施形態を示し、これは敷布団に適用した例である。図において、敷布団は袋状外皮1と袋状外皮1に内蔵された弾性芯材2から構成されている。
袋状外皮1にはユーザーの肌に接して安全かつ快適な天然素材、例えば天然繊維の織布(バスタオル生地が好ましい)が用いられ、平面視で長方形状で、中央が少し膨らみ外周にマチを有する立体形状に製作され、袋状外皮1の一辺にはファスナー3が設けられ、開閉可能になっている。
他方、弾性芯材2は厚さ1〜2mmの長方形の弾性ビニール板4の周縁5を高周波溶着して気密構造の袋体に製作され、弾性芯材2は空気を供給して膨らませることによって袋状外皮1の立体形状に対応する立体形状になるように製作されている。
弾性板4はユーザーの好みに応じた所定の弾性を有し、又弾性芯材2には空気の給排気チューブ6が気密的に接着され、給排気チューブ6には例えば口径4〜5mmの給排気口が設けられ、給排気口は栓7によって密封可能となっている。
本案の敷布団を使用する場合、袋状外皮1のファスナー3を開き、給排気チューブ6より空気を供給し、弾性芯材2を所望の硬さに膨らませる。弾性芯材2が所望の硬さになると、空気の供給を停止し、給排気口を栓7で閉栓すると、弾性芯材2を所望の膨らみに安定に保持できるので、給排気チューブ6を袋状外皮1内に収納し、ファスナー3を閉じればよい。
図4及び図5は本考案を敷布団に適用した他の実施形態を示す。本例では弾性芯材2を等間隔で例えば8つに仕切り、仕切った箇所を高周波溶着によって固着し、仕切った空間ごとに空気の給排気チューブ6を設けており、弾性芯材2の部分ごとに硬さをコントロールできるようになっている。
図6及び図7は本考案を敷布団に適用した実施形態を示し、図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では弾性心材2が敷布団に比較して厚みが薄くなっている。
図8ないし図10は本考案を枕に適用した実施形態を示し、図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では袋状外皮1及び弾性芯材2が断面菱形に製作されている。
図11ないし図14は本考案を膝枕に適用した実施形態を示し、図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では袋状外皮1及び弾性芯材2が断面円形に製作され、曲げた状態の膝の下側に置いて膝を載せ、膝を楽な状態に保てるようになっている。
1 袋状外皮
2 弾性心材
3 ファスナー
4 弾性板
6 給排気チューブ
7 栓

Claims (2)

  1. 天然素材製の袋状外皮(1)が一辺のファスナー(3)によって開閉可能な構造をなし、袋状外皮(1)内には弾性芯材(2)が内蔵されており、
    該弾性芯材(2)は2枚の弾性板(4)の周縁が相互に接着されて内部に空気を封入可能な気密構造となっており、空気の封入状態において上記袋状の外皮(1)の立体形状に対応する袋状の立体形状をなす一方、
    上記弾性芯材(2)には給排気チューブ(6)が気密的に結合されており、該給排気チューブ(6)は栓(7)によって密封可能な給排気口を有することを特徴とする寝具類。
  2. 敷布団、掛け布団、枕又は膝置き用の膝枕に使用されるようになっている請求項1記載の寝具類。
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