JP3213338U - 挟持工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】非常に実用的な挟持工具を提供する。【解決手段】一対の半体1,2同士を回動自在に連結して成る挟持工具であって、半体1,2夫々の挟持部内面に合成樹脂製の挟持部材5,6が着脱自在に設けられ、この挟持部材5,6には、半体1,2夫々の挟持部側面に重合される側面部5c,6cが設けられ、前記挟持部側面には孔部が設けられ、また、側面部5c,6cには前記挟持部側面に重合させた際に前記孔部と合致する孔部5a,6aが設けられており、前記挟持部側面の孔部と側面部5c,6cの孔部5a,6aとの合致孔に止着部材7が着脱自在に貫挿止着されたものである。【選択図】図1
Description
本考案は、挟持工具に関するものである。
従来から、例えば特開2011−131375に開示されるような挟持工具(以下、従来例という)が提案されている。
この従来例は、一対の半体同士を回動自在に連結し、この半体同士の連結部の基端側に設けられる開閉操作部の開閉操作により先端側に設けられる挟持作業部を開閉させるように構成されたもので、半体夫々の挟持部内面に合成樹脂製の挟持部材が着脱自在に設けられている。
従って、従来例は、被挟持物に当接する部位が合成樹脂製である為、該被挟持物を傷つけずに挟持することができ、しかも、挟持部材は着脱自在である為、挟持部材が破損した場合など、取り換えも可能である。
ところで、この従来例における半体夫々の挟持部内面に対する挟持部材の取付けは、挟持部材に貫通形成された螺子穴に螺子を螺子頭が内方に位置する状態で螺着して取付ける構造である。
従って、従来例は、挟持部材の取付けに際し、螺子の螺着作業は必須となり、手間がかかることは勿論、螺子の螺子頭が挟持部材から突出しないように、挟持部材に形成した凹部に螺子頭を位置させなければならず(金属製の螺子頭を被挟持物に当接させないため)、それだけ挟持部材の強度が低下し、更に、この螺子の存在により被挟持物との当接面積が小さくなって挟持作用に障害が生じる。しかも、螺子や螺子穴が破損することで挟持部材の取り換えができなくなるという問題も生じる場合がある。
本考案は、前述した問題点を解消するもので、非常に実用的な挟持工具を提供する。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
一対の半体1,2同士を回動自在に連結し、この半体1,2同士の連結部の基端側に設けられる開閉操作部3の開閉操作により先端側に設けられる挟持作業部4を開閉させる挟持工具であって、前記半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに合成樹脂製の挟持部材5,6が着脱自在に設けられ、この挟持部材5,6には、前記半体1,2夫々の挟持部側面1b,2bに重合される側面部5c,6cが設けられ、前記挟持部側面1b,2bには孔部1c,2cが設けられ、また、前記側面部5c,6cには前記挟持部側面1b,2bに重合させた際に前記孔部1c,2cと合致する孔部5a,6aが設けられており、前記挟持部側面1b,2bの孔部1c,2cと前記側面部5c,6cの孔部5a,6aとの合致孔に止着部材7が着脱自在に貫挿止着されていることを特徴とする挟持工具に係るものである。
また、請求項1記載の挟持工具において、前記孔部1c,2cは、前記半体1,2夫々における左右の挟持部側面1b,2b間に貫通する貫通孔であることを特徴とする挟持工具に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の挟持工具において、前記止着部材7はスプリングピンであることを特徴とする挟持工具に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の挟持工具において、前記挟持部材5,6は、前記半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに重合される基板部5b,6bと、この基板部5b,6bの左右側部に立設され前記半体1,2夫々の挟持部側面1b,2bに重合される前記側面部5c,6cとで構成されていることを特徴とする挟持工具に係るものである。
本考案は上述のように構成したから、半体夫々の挟持部内面に対する挟持部材の着脱が簡易且つ迅速に行えることになるなど、非常に実用的な挟持工具となる。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに対する挟持部材5,6の取付けは、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに挟持部材5,6を配して半体1,2夫々の挟持部側面1b,2bに側面部5c,6cを重合し、挟持部側面1b,2bの孔部1c,2cと側面部5c,6cの孔部5a,6aとを合致させ、この合致孔に止着部材7を貫挿止着することで完了する。
従って、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに対する挟持部材5,6の着脱が簡易且つ迅速に行え、更に、側面部5c,6cの存在により、挟持部材5,6は適正位置にガタつくことなく設けられる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、一対の半体1,2同士を回動自在に連結し、この半体1,2同士の連結部の基端側に設けられる開閉操作部3の開閉操作により先端側に設けられる挟持作業部4を開閉させる挟持工具である。
具体的には、図1に図示したように適宜な金属製の一対の半体1,2(一の半体1,他の半体2)を設け、この一の半体1の先端寄りの部位に設けた回動軸部11に他の半体2の先端寄りの部位に設けた枢着孔部12を被嵌させて半体1,2同士を交叉重合連結し、この連結部よりも基端側の部位にグリップ3aを被覆して成る開閉操作部3が設けられ、一方、連結部よりも先端側の部位には平坦状の挟持部内面1a,2aを有する挟持作業部4が設けられる。
また、挟持部内面1a,2aには、該挟持部内面1a,2aの長さ方向と交差する方向に長さを有する凹条が並設された凹凸形状に設けられている。
尚、枢着孔部12は一対の円形孔を連設状態に設けた所謂ダルマ孔であり、この枢着孔部12に対して回動軸部11を移動させることで挟持作業部4(挟持部)の対向間隔を可変し得ることになる。
また、挟持部側面1b,2bには孔部1c,2cが設けられている。
この孔部1c,2cは、半体1,2夫々における左右の挟持部側面1b,2b間に貫通する貫通孔である。
また、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに合成樹脂製の挟持部材5,6が着脱自在に設けられている。
この挟持部材5,6は、図1〜3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で一体成形したものであり、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに重合される基板部5b,6bと、この基板部5b,6bの左右側部に立設され半体1,2夫々の挟持部側面1b,2bに重合される側面部5c,6cとで構成されている。
この挟持部材5,6の内面部は、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aの凹凸形状に合致する形状に設けられている。
また、側面部5c,6cには、挟持部側面1b,2bに重合させた際に孔部1c,2cと合致する孔部5a,6aが設けられており、この孔部1c,2cと孔部5a,6aの合致孔に止着部材7が着脱自在に貫挿止着される。
この止着部材7は、図2に図示したように金属製の管材にスリット7aを設けて径縮方向への力に反発する抗縮弾性を生じるスプリングピンであり、前述した孔部1c,2cと孔部5a,6aの合致孔に圧入貫挿止着される。尚、止着部材7はスプリングピンに限らず合致孔に貫挿止着される抜け止め機能を備えた棒状の部材であれば良い。
挟持部材5,6を取り外す場合には、図5に図示したように止着部材7をペンチなどの挟持工具で引き抜き(若しくは、棒状部材で押し込み)、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aから挟持部材5,6を取り外すことになる。
本実施例は上述のように構成したから、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに対する挟持部材5,6の取付けは、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに挟持部材5,6を配して半体1,2夫々の挟持部側面1b,2bに側面部5c,6cを重合し、挟持部側面1b,2bの孔部1c,2cと側面部5c,6cの孔部5a,6aとを合致させ、この合致孔に止着部材7を貫挿止着することで完了する。
よって、本実施例によれば、前述した従来例のように螺子の螺着作業は不要であり、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに対する挟持部材5,6の着脱が簡易且つ迅速に行え、更に、側面部5c,6cの存在により、挟持部材5,6は適正位置にガタつくことなく設けられる。
また、本実施例は、前述した従来例のように螺子や該螺子を設けるための構造(螺子穴や螺子頭を配する凹部)が挟持部材5,6に設ける必要が無いから、それだけ挟持部材5,6の強度を確保することができ、更に、被挟持物との当接面積が小さくなって挟持作用に障害を生じさせることも防止される。また、螺子や螺子穴が破損することで生じる挟持部材の取り換え不能という問題も生じない。
また、従来例は、挟持部材を取付けるための螺子が使用を重ねることで緩んで螺子頭が凹部から突出した場合、被挟持物を傷つけてしまうことが懸念されるが、これに対し、本実施例は、そのような問題が生じることは一切なく、この点においても被挟持物を傷つけずに挟持するという本来の目的がより確実に達成されることになる。
また、本実施例の止着部材7はスプリングピンであるから、このスプリングピンを抜かない限り挟持部材5,6が外れることはなく、しかも、止着部材7には作業時に加わる力がないから止着部材7が破損することもない。
また、本実施例は、挟持部材5,6は、半体1,2夫々の挟持部内面1a,2aに重合される基板部5b,6bと、この基板部5b,6bの左右側部に立設され半体1,2夫々の挟持部側面1b,2bに重合される側面部5c,6cとで構成されているから、この点においても挟持作業部4に対する挟持部材5,6の取付強度が飛躍的に向上することになる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 半体
1a 挟持部内面
1b 挟持部側面
1c 孔部
2 半体
2a 挟持部内面
2b 挟持部側面
2c 孔部
3 開閉操作部
4 挟持作業部
5 挟持部材
5a 孔部
5b 基板部
5c 側面部
6 挟持部材
6a 孔部
6b 基板部
6c 側面部
7 止着部材
1a 挟持部内面
1b 挟持部側面
1c 孔部
2 半体
2a 挟持部内面
2b 挟持部側面
2c 孔部
3 開閉操作部
4 挟持作業部
5 挟持部材
5a 孔部
5b 基板部
5c 側面部
6 挟持部材
6a 孔部
6b 基板部
6c 側面部
7 止着部材
Claims (4)
- 一対の半体同士を回動自在に連結し、この半体同士の連結部の基端側に設けられる開閉操作部の開閉操作により先端側に設けられる挟持作業部を開閉させる挟持工具であって、前記半体夫々の挟持部内面に合成樹脂製の挟持部材が着脱自在に設けられ、この挟持部材には、前記半体夫々の挟持部側面に重合される側面部が設けられ、前記挟持部側面には孔部が設けられ、また、前記側面部には前記挟持部側面に重合させた際に前記孔部と合致する孔部が設けられており、前記挟持部側面の孔部と前記側面部の孔部との合致孔に止着部材が着脱自在に貫挿止着されていることを特徴とする挟持工具。
- 請求項1記載の挟持工具において、前記孔部は、前記半体夫々における左右の挟持部側面間に貫通する貫通孔であることを特徴とする挟持工具。
- 請求項1,2いずれか1項に記載の挟持工具において、前記止着部材はスプリングピンであることを特徴とする挟持工具。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の挟持工具において、前記挟持部材は、前記半体夫々の挟持部内面に重合される基板部と、この基板部の左右側部に立設され前記半体夫々の挟持部側面に重合される前記側面部とで構成されていることを特徴とする挟持工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003862U JP3213338U (ja) | 2017-08-23 | 2017-08-23 | 挟持工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017003862U JP3213338U (ja) | 2017-08-23 | 2017-08-23 | 挟持工具 |
Publications (1)
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JP3213338U true JP3213338U (ja) | 2017-11-02 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2017003862U Active JP3213338U (ja) | 2017-08-23 | 2017-08-23 | 挟持工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3213338U (ja) |
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2017
- 2017-08-23 JP JP2017003862U patent/JP3213338U/ja active Active
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