JP3213310U - 水素マットの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】長時間にわたり少量の水素ガスを継続的に全身で浴び、これを吸入・吸収するための健康マットであり、貴重な水素ガスを有効に活用できて、より安全性が向上し、通常のマット以外にも、より多用途に利用可能な水素マットの構造を提供する。【解決手段】弾性を有する水素マット1の構造であるが、その本体部2内に、その各部に水素ガスを循環させて行き渡らすための水素ガス導管を設置する。外部の水素ガス発生機等から送られて水素ガス導管内を巡る水素ガスは、水素ガス導管を浸透して本体部2に放出される。水素ガスは本体部2内の微小隙間を漸次上昇して本体部2外に放出される。利用者は、水素マット1の広範囲から少量ずつ放出される水素ガスを時間をかけ身体全体で吸入吸収できる装置とした。なお、本構造は、その外形状を変更し、シートカバー・椅子・ぬいぐるみ等の素材としても利用できる。【選択図】図1

Description

本考案は、水素ガスの抗酸化作用による美容健康や心身リラックスの増進という観点から、水素ガスを簡便かつ効率的に吸入・吸収するための水素マットの構造に関する。
地球上で最も豊富な元素である水素(H)には、未来の持続可能なエネルギー源としての期待が寄せられている。
また、この水素は、エネルギー分野のみならず、美容や健康の分野でも大きな期待を集めている。即ち、人体内で様々な弊害を招く活性酸素(ヒドロキシラジカル等)に対する水素分子の還元作用への注目である。そして近年は、水素ガスを溶存させた水素水を始め、気体のままの水素ガスを体内に直接摂取する吸入装置や吸入サロンなど、水素関連の商品や役務が我々に身近なものとなっている。
更に、医療分野における水素の有効活用も提言され(非特許文献1、2、3)、これからの新たな産業分野として、より多様な展開が期待されるところである。
これらの状況を背景に、水の電気分解や化学反応により水素ガスや水素水を生成する機器類も数多く発案されて、既に実施もされている。また、これらにより発生させた水素ガスをベッド本体内部の空洞部に導入し、本体の上面部に設けた穴から放出させ、これを利用者に吸入・吸収させるための健康ベッド装置(特許文献1)も提案されている。
特開2017−86839号公報
辻直樹著「なぜ水素で細胞から若返るのか 抗酸化作用とアンチエイジング」株式会社PHP研究所 2016 深井有著「水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線」株式会社光文社 2017 東京都健康長寿医療センター研究所健康長寿新ガイドライン策定委員会編・著「健康長寿新ガイドラインエビデンスブック」株式会社社会保険出版社 2017
全身で水素ガスを浴びながら、利用者が水素ガスを吸入・吸収するための装置としては、前記の健康ベッド装置が発案されている。しかしながら、この健康ベッド装置(及び箱形容器)の用途は限定的で実用性にも欠けるように思われる。また、水素ガス発生装置等で発生させた水素ガスが、装置内の空洞部に高濃度で大量に滞留する危険性も拭えない。更には、軽量分子であるため大気中を上昇しようとする水素ガスが、装置上面部の穴から早期に抜けてしまうなど、水素ガス発生装置等で発生させた水素ガスの有効活用に関しても難点を有している。
本考案が解決しようとする課題は、前記の健康ベッド装置が有する難点を解決し、より気軽に使用できる実用的なマット類を実現することである。そして、より多用途に利用可能な構造で、安全性が向上し、少量の水素ガスでもこれを有効に活用ができる健康・医療のための装置を実現することである。併せて、仕事や余暇などで活動中又は睡眠中のいずれでも、長時間の使用が可能なもの、例えば身の回り品や寝具等にも使用可能なマット類の構造を提供することである。
大小や厚薄は様々であるが、基本的な外形状としては概ね平らなシート形状で弾性を持つ本体部を基礎とする構造である。ここで、この本体部とは、着座又は横臥する利用者の体重を受けるなどして、その身体を支えるものであるとともに、本考案に係る装置の全体形状をも保持する役割を担うものである。また、その外形状に関しては、必ずしも、その他の形状の選択を排除するものではない。用途に応じて、例えば、立方体状や球状のようなものとしても良い。
次に、前記の本体部の各部に水素ガスを循環させて行き渡らすための水素ガス導管を、本体部の内部を巡らすように設置する。この水素ガス導管とは、水素ガスが浸透可能な素材からなる管、又は、水素ガスが浸透可能な構造からなる管、又は、この素材的及び構造的な2つの要素を兼ね備えた管、その一般的な形状としては細長い管である。
そして、外部の水素ガス発生装置などで発生させた水素ガスを、前記の本体部内の水素ガス導管に送り込んで循環させる。この時、水素ガスは、水素ガス導管中を巡りつつ、水素ガス導管の側壁を浸透して本体部側へと放出される。水素ガスは軽いため、本体部側に放出された後、その内部の微小な隙間をゆっくりと上昇して、やがては本体部の主に上面から外部に放出される。本装置の利用者は、このように時間を掛けて、本体部上面の広範囲から少量ずつ放出される水素ガスを、水素マット上に横たわるなどして、口や鼻などの呼吸器や全身の皮膚を通して身体全体で吸入し、吸収することができるものとした。
デスクワークや運転等の仕事時間、読書やテレビ視聴等の余暇時間、睡眠等の休息時間など様々な場面で、特段の意識をせずとも、気軽に長時間にわたり、水素ガスの吸入・吸収がしやすいものである。そして、大きさ・厚み・形状等を適宜に設計変更することで、多用途での活用が可能となる。更に、水素マットが利用者の体重等で適宜に変形して、適度に身体が包み込まれるような設計とすると、より効果的かつ快適に、水素ガスを吸入・吸収できるようにもなる。
また、水素マットの水素ガス導管内を循環しつつ、本体部の内部に水素ガスがゆっくりと浸透しながら放出されるため、一度に、又は、継続的に、大量の水素ガスを発生させる必要もない。そして、水素マットの広範囲から少量ずつ放出される水素ガスを時間を掛けて吸入・吸収することで、水素ガス発生装置等から直接的に大量の水素ガスを短時間に吸入・吸収する場合と同様の効果を得ることができる。
そのため、吸入・吸収されずに未活用のまま、短時間で装置外に放出されてしまう水素ガスも減少し、水素ガス発生装置などで発生させた水素ガスの効率的利用や安全性向上に対する効果も期待できる。
一部を巻いた状態の水素マットを示す斜視図である。 水素ガス導管の配置を示す平面図(透視)である。 水素マットの構造を示す断面図である。 配管構造の一例を示す斜視図である。 水素ガス遮断部を備える水素マットの構造を示す断面図である。 バランスボールとしての利用状態を示す斜視図(透視)である。 分離型水素マットの構造を示す断面図である。 波形接面の分離型水素マットを示す斜視図である。 波形接面の水素マット下部の水素ガス導管の配置を示す正面図(断面)である。 波形接面の分離型水素マットにおける水素ガス移動の概念図である。 充填型水素マットを示す斜視図である。 充填型水素マットの水素ガス導管の配置を示す斜視図(上部切断)である。 充填型水素マットの構造を示す断面図である。
以下、図に基づき本考案を説明する。
図1は、標準的な水素マット1の外観を示す斜視図である。水素マット1の右側を巻いて、左側を展開した状態を表している。なお、水素マット1の形状は一例であり、大きさ・厚み・形状は様々に考え得る。
この水素マット1は展開され、その上に利用者が座ったり横たわったりできるようなシート形状を有している。そして、本体部2は、利用者の体重を受けても大きくは潰れずに、水素マット1の本来的な全体形状をある程度保持するような強度と柔軟性とを併せ持つものである。
そして、水素マット1の端部には、外部の水素ガス発生装置などで発生させた水素ガスを送り込むための接続部となる水素ガス注入部3が設けられている。なお、図1の水素ガス注入部3が設置されている位置は一例である。また、その数を必ずしも1つに限るべきでもなく、水素ガスの注入や循環の効率性の観点から、水素ガス注入部3が複数設置されても良い。
図2は、水素マット1の平面図である。ただし、水素マット1の全体が分かりやすいように、その全長(縦方向長さ)を短めに表示してあり、図1の水素マット1の形状と厳密に対応するものではない。
本体部2の内部には、水素ガス発生装置などから供給される水素ガスを、本体部2の各部に広く行き渡らせるための水素ガス導管4が配置される。なお、この図2は、本体部2内部の水素ガス導管4の配置例をわかりやすく示すための透視図としてあり、水素マット1内の水素ガス導管4は必ずしも外部から視認可能なものではない。
次に図3は、水素マット1の一端の断面図である。なお、この図3も、図2の場合と同じく、図1の水素マット1の形状と厳密に対応するものではない。
図1の水素ガス注入部3は、本体部2の内部に、図2や図3のように設けられた水素ガス導管4に繋がっている。そして、水素ガス注入部3には逆流防止やガス圧制御のための逆止弁等の水素ガス制御部を設けて、水素ガス注入部3や水素ガス導管4からの水素ガスの漏れや逆流、更には水素ガス圧の過剰な上昇を防ぐ水素ガス制御機能を持たせる仕組みとする。
この時、水素ガス注入部3と水素ガス導管4の途中、図2の場合では水素マット1の略中央部に、水素ガス分配器5を設けても良い。この水素ガス分配器5は、大量の水素ガスを貯留することを主たる目的とするものではない。水素ガス注入部3から水素ガス導管4に導入された水素ガスを本体部2の各部に行き渡らせるために、分岐する水素ガス導管4に水素ガスを送り出し、それを環流させる機能を果たす。
なお、この例の水素ガス導管4は、水素マット1の左右両面を別個に巡る2つの経路からなり、この2つの経路の両端部(始点・終点)がともに水素ガス分配器5となっている。
そして、水素ガス注入部3から水素ガス導管4に注入された水素ガスが、水素ガス分配器5を中心として本体部2の内部に広範囲にわたって配置された水素ガス導管4と、水素ガス分配器5とを循環可能な構造となっている。
ただし、水素ガス導管4の配置に工夫をすることで、水素ガス分配器5を省略することも可能である。
次に、図3の水素マット1の本体部2は、利用者の身体を快適に保持できる弾性を有し、同時に、過度に潰れることのない硬度や強度を有する素材からなる。その硬度は、本体部2の厚みや水素ガス導管4の設置位置により設定の変更が可能だが、利用者の重みによって水素ガス導管4が潰れて、水素ガスが循環不可能となる状態を避ける必要がある。本体部2の素材の一例としては、コスト低減や安全性の観点からは、難燃性のウレタンフォームのように、弾性や柔軟性を備え、水素透過性、即ち、水素ガスが内部に浸透して透過可能な通気性を併せ持ち、社会に広く普及して入手容易な素材の活用が想定される。
水素ガス導管4としては、水素ガスが透過可能な素材を用いるか、水素ガスが透過可能な構造とする加工が施されたものを用いる。なお、この素材的要件と構造的要件の両方を兼ね備えたものであっても良い。
水素ガスが透過可能な素材を用いたものの一例としては、編み目から水素ガスが漸次透過するようにガラス繊維等で細密に編まれたもの、水素ガス浸透性のあるシリコンゴムなどで形成されたものである。これらのうち、圧力によっても完全には潰れずに水素ガスの循環を阻害されないような強度を持たせたものが望ましい。
また、水素ガスが透過可能な構造とは、例えば、圧力によっても完全には潰れない強度を持つプラスチック管であって、それに水素ガスが通過できる極微小な貫通孔を多数設けたものなどが想定される。
この場合、水素ガス導管4全てを同じ水素ガス透過度とせず、水素ガス分配器5近傍の水素ガス導管4については水素ガス透過度を低め、本体部2の端部での透過度を高めるなどして、水素ガス導管4からの水素ガス透過量を全体的に調整することも有意義である。
また、これとは逆に、人体との接触部近傍での水素ガス透過度を意図的に高める設計とすることも有意義である。
また図4は、水素マット1から抜き出した状態の水素ガス導管4と水素ガス分配器5の組み合わせ部品の配管構造の例を示す斜視図である。
水素マット1の製造方法としては、本体部2を上下2つの分割部品とし、それぞれの分割部品の相対する面に図3の組み合わせ部品が確実に収まるような窪みを設け、その分割部品によって組み合わせ部品を挟み込むように一体化して成形する方法が考えられる。他に、図3の組み合わせ部品を包み込むように、本体部2の素材を型に流し込んで一体成形する方法も考えられる。
なお、水素ガス分配器5の素材としては、シリコンゴム等の弾性素材の利用が考えられる。しかし、これは水素ガス貯蔵部としての機能を果たすものではないため、薄く小さく造ることもでき、水素マット1の使用感に支障がなければ、硬質のプラスチック素材等を使用することも可能である。
この水素マット1の使用にあたっては、水の電気分解や水素ガス発生剤の化学反応等により水素ガスを生成する水素ガス発生装置などを用い、必要となる水素ガスを適時に適量発生させる。水素ガス発生装置は水素マット1の水素ガス注入部3に接続されて、本体部2の全面又はその一部に設置された水素ガス導管4に水素ガスが送り込まれる。なお、ここで一部としたのは、水素マット1の中央近傍など、その一部から水素ガスが放出されれば足りることもあり得るためである。また、水素ガス導管4を単一経路ではなく、図2のような複数経路とし、その経路の分岐点に切替弁を設けるなどして、水素ガスの循環部位を広狭に適宜切り替えて使用することを可能とすることも想定されるためである。
水素ガスは水素ガス導管4内を循環しながら、その管壁をゆっくりと透過し、本体部2の内部に順次に放出される。そして、本体部2に放出された水素ガスは、本体部2内部の微小な隙間空間に時間を掛けて浸透しながら本体部2を透過する。単体分子として最軽量の水素ガスの多くは本体部2内を上昇し、利用者が横たわるなどした水素マット1の上面から漸次に放出されることになる。
また、本体部2の厚みを増し、体重で適度に沈み込むよう硬度を調整することで、水素マット1に横たわる利用者の背面に加え、その側面も水素マット1で包み込まれ、身体と水素マット1との接面が拡大され、水素ガスがより吸入・吸収されやすくなる。
このように、本考案の水素マット1により、様々な場面で、利用者は水素ガス吸入等につき特別な意識をせずに、寛いだ自然な状態でゆっくりと時間を掛けて、水素マット1の広範囲から暫時放出される水素ガスを、身体全体で吸入・吸収することができることとなる。
なお、この水素マット1の形状は、これまで図示したような、カーペットや寝具タイプの角形やシート形状のものに限らない。この水素マット1を利用した寝袋等も可能であるし、立方体状の枕やクッションなどとして用いることもできる。また、これをシートやソファーに適合するサイズと形状に加工して、それらのカバーとして用いることも想定される。このような使用法の場合、身体との接触が想定されず、水素ガスを透過させる必要がない側には、水素ガスの浸透による無駄な放出を妨げるために、例えば薄いアルミ箔などを蒸着するなどして、図5のような水素ガス遮蔽部6を設けても良い。
更には、本体部2の形状については、円柱や角柱などの腰掛け型や、図6のように球形のバランスボール型としても良い。また、これをぬいぐるみ形状として、利用者がそれを身近に置いて利用することも考えられる。なお、このように、バランスボールやぬいぐるみとして使用をする場合、水素ガス注入部3を格納式として、所定量の水素ガスを注入した後は、水素ガス注入部3を塞ぎ、邪魔にならないように本体部2の内部に格納してから使用するものにすれば良い。
また、水素マット1の利用分野については、水素ガスによる毛細血管のケア効果がある床ずれ防止マット等として医療・福祉分野で用いられるほか、例えば脚部などに巻き付け可能な疲労回復サポーターなど、スポーツ分野等での応用も可能と思われる。
そして、この水素マット1は、人間用のみならず、ペットなどの動物用や家庭菜園などでの植物用、更には、食品など物の保管時など多用途に利用可能である。例えば、ペット用ケージ内に水素マット1を敷いたり、植物の生育のためにプランターや農耕地内での地中設置としたり、食品の長期保管のためにストッカー内に設置するような利用法も想定される。
次に、図7乃至図10により、前記のベーシックな水素マット1とは構成が一部異なる水素マット7について説明する。
図7は、分離型の水素マット7の構造を示す端部の断面図である。
また、図8は、水素マット7の外観を示す斜視図である。ただし、図8は、水素マット下部8と水素マット上部9の接面が平面である図7の水素マット7とは異なり、上下の接面を波形としたものである。
このように、上下に分離可能な水素マット7は、その接面形状を平面形状に限定するものではないが、水素マット下部8と水素マット上部9という2つの大きな部品からなるものである。
また、図9は接面形状が波形である分離型水素マット7の水素マット下部8のみを正面方向から、即ち、図8の水素ガス注入部12側から見た断面図である。このように、水素マット下部8には、水素ガス注入部12や水素ガス導管13が設置されている。そして図9では、表示を簡素化して、水素ガス分配器14を表示しないが、これを水素マット下部8に設置するか否かは、ベーシックな水素マット1と同じく任意である。
この水素マット下部8には、これまで詳述した水素マット1のように、本体下部10に水素ガス注入部12が設けられ、内部に配置された水素ガス導管13と繋がっている。水素マット下部8の本体下部10と、水素マット上部9の本体上部11は、前記の水素マット1の本体部2と同じく、弾性と通気性を備える。
この分離型の水素マット7においては、本体上部11の硬度を柔らかめに設定する一方で、本体下部10を堅めの硬度に設定するなど、上下の設計を適宜変更することが容易である。即ち、水素マット上部9は利用者の身体を沈み込ませて包み込み、水素マット下部8は自らの形状を安定して保持し、水素ガス導管13の損傷も防ぐように調整することが可能となる。
また、図8の分離型の水素マット7では、上下の2つの部品、即ち、水素マット下部8と水素マット上部9との接面形状は波形としてある。これを必ずしも波形に限定する必然性はないが、この図8のように、上下の2つの部材の接面に複数の高低差を設けた水素マット7では、横ずれ防止効果のほか、次のような構成上の利点も想定される。
図9は、図8の水素マット下部8を正面から見た断面図である。その略中央には、水素ガス注入部12がある。また、水素ガス導管13については、水素マット下部8上面の山部に沿って通す第一の経路と、谷部に沿って通す第二の経路という、高低差のある2系統の水素ガス導管13としている。
そして、それぞれの経路を弁の開閉などにより随時切り換えて、(1)第一経路のみ、(2)第二経路のみ、(3)両経路同時に、と水素ガスを循環させる経路を適宜に切り換えて使用できるようにする。これにより、水素マット下部8から上方の水素マット上部9に向けて放出される水素ガスの量、濃度を調整することが可能となる。
また、図10は水素マット下部8と水素マット上部9を組み合わせた場合の水素ガスの動きを簡略化して図示したものである。なお、説明の便宜上、水素マット下部8と水素マット上部9との隙間を誇張して図示しており、実際は、このように上下が離れて、大きな空間を形成しているものではない。
図10で、水素マット下部8の山部にある水素ガス導管13から本体下部10に浸透した水素ガスは、基本的にその多くがそのまま上方に移動する。一方、谷部にある水素ガス導管13からの水素ガスは、上方に移動した後、水素マット下部8と水素マット上部9の隙間空間を移動して、水素マット下部8と水素マット上部9の接面上部(下から見ての凸部上方)に集約される。
この波形の設計によっては、水素ガスの多方面への発散が防がれ、水素ガスの流れをコントロールすることで、水素マット上部9への水素ガス浸透をより効果的に促進することができる。なお、この時、水素マット上部9の凹部への水素ガスの集約効果を高めるため、水素マット上部9の凸部には、水素ガス遮断部としてアルミ箔等を蒸着させても良い。更には、水素マット下部8や水素マット上部9の側面にもアルミシート等の水素ガス遮断部を設け、水素ガスが水素マット7の側面から漏れずに、その上面から効率的に放出されるよう、水素ガスの動きを調整しても良い。
次に、図11乃至図13により、図1の水素マット1の本体部2の機能を一部代替するものとして、液体である水などの充填材17を用いる充填型の水素マット15について説明する。
これは、ウォーターベッド用のウォーターバッグの代用品ともなるもので、謂わば、水素水マットと言うこともできる。
図11のように、水素マット15の本体部16の一部に、通常のウォーターバッグと同様に水注入口18が設けられている。そして、この水注入口18と並んで、水素ガス制御機能を備えた水素ガス注入部19が設置されている。
本体部16は、その内部に水等の充填材17を注入可能な空間を有しており、本体部16の全面において、その内部に充填された水等を外部には浸透させない防水構造となっている。そして、少なくとも、その上面においては、水素ガスの透過性があるシリコンゴムや防水繊維等を併用するなどして触感等も向上させる一方で、内部の水等を遮断し、水素ガスは透過可能な仕組みとする。
また、水注入口18と水素ガス注入部19は、使用上の支障とならないように、本体部16の内側に格納可能となっている。ただし、これらの注入口を設置する位置等については、必要に応じて設計を変更することが可能である。
なお、充填材17として、水よりも流動性が低く、比熱等も異なるゲル状物質などを充填することも想定される。そして、この充填材17の選択によっては、水素マット15の硬度や触感、保温性能や水素ガスの浸透性などを変更できる利点を得られることとなる。
図12は、水素マット15の内部を満たす充填材17(平行斜線で表示している。)に水素ガスを溶存させるために、外部の水素ガス発生機から送り込む水素ガスを循環させる水素ガス導管20の配置例を示す斜視図である。
この図12では、その内部構造が分かりやすいように、便宜上、本体部16の上面を切り離して撤去した状態で示してある。また、図13は、水素マット15の構造を示すための一端部の断面図である。即ち、水素マット15の本体部16は、その内部に水等を充填可能な形状であり、水や水素ガスの注入口を除き、外部に閉じた箱状又は袋状のものである。
また、ここで水素ガス導管20と水素ガス注入部19を水素ガスや水等が逆流して漏洩しないため、そして、水素ガス導管20内の水素ガス圧の過剰な上昇を防ぐため、水素ガス注入部19には電磁弁等で水素ガス制御機能を持たせることも重要である。
ウォーターベッド用として、水素マット15を用いる場合、その内部は水で満たされて、通常のウォーターベッドと同様に、水漏れ防止用のセーフティーライナーやベッド全体を支えるベッドフレームなどとともに用いられる。
ただし、十分な強度や安定度に考慮しつつ、この充填型の水素マット15を製造することで、これ単独での使用も可能である。
充填材17を水とする充填型の水素マット15を使用する場合、まず始めに、水注入口18から注入された水によって、水素マット15の内部は満たされる。
水で満たされた本体部16の内部には、その水に水素ガスを放出して溶け込ませるための水素ガス導管20が配置されている。水素ガス発生装置から、水素ガス注入部19を経由して水素ガス導管20に送られた水素ガスは、水中の水素ガス導管20及び水素ガス分配器21を循環する。
水素ガス導管20には水素ガスが浸透可能な素材が用いられたり、浸透可能な構造とされていることで、水素ガス導管20の内部を巡る水素ガスは、順次、水中に放出されて、水素マット15内の水は水素ガスが溶存した水素水となる。
この状態で、利用者は水素マット15の上部に、例えば、仰向けに横たわる。
充填材17に溶存した水素ガスは、充填材17から本体部16を浸透・透過して時間をかけて漸次放出される。そのため、利用者は、水素マット15から長時間にわたり少しずつ放出される水素ガスを、心身ともにリラックスした状態で、身体全体で吸入・吸収できることとなる。
1 水素マット(基本型)
2 本体部
3 水素ガス注入部
4 水素ガス導管
5 水素ガス分配器
6 水素ガス遮蔽部
7 水素マット(分離型)
8 水素マット下部
9 水素マット上部
10 本体下部
11 本体上部
12 水素ガス注入部
13 水素ガス導管
14 水素ガス分配器
15 水素マット(充填型)
16 本体部
17 充填材
18 水注入口
19 水素ガス注入部
20 水素ガス導管
21 水素ガス分配器

Claims (4)

  1. 弾性及び水素ガス透過性を持つ本体部と、その本体部内に設置され、水素ガス透過性を持つ水素ガス導管と、その水素ガス導管に繋がり、水素ガス制御機能を持つ水素ガス注入部とを備え、その水素ガス注入部から前記水素ガス導管内に注入された水素ガスが、前記水素ガス導管及び前記本体部を透過して、前記本体部の表面から漸次放出される水素マットの構造。
  2. いずれも弾性及び水素ガス透過性を持つ、本体下部と本体上部とに分離可能な本体部と、前記本体下部内に設置され、水素ガス透過性を持つ水素ガス導管と、その水素ガス導管に繋がり、水素ガス制御機能を持つ水素ガス注入部とを備え、前記水素ガス注入部から前記水素ガス導管内に注入された水素ガスが、前記水素ガス導管及び前記本体部を透過して、前記本体上部の表面から漸次放出される水素マットの構造。
  3. 弾性及び水素ガス透過性を持ち、流動性及び水素ガス透過性を持つ充填材を内部に注入可能な本体部と、その本体部内に設置され、水素ガス透過性を持つ水素ガス導管と、その水素ガス導管に繋がり、水素ガス制御機能を持つ水素ガス注入部とを備え、その水素ガス注入部から前記水素ガス導管内に注入された水素ガスが、前記水素ガス導管、前記充填材、前記本体部を透過して、前記本体部の表面から漸次放出される水素マットの構造。
  4. 前記本体部が難燃性素材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水素マットの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019047906A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 忠人 瀬戸山 水素分散提供具

Cited By (1)

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JP2019047906A (ja) * 2017-09-08 2019-03-28 忠人 瀬戸山 水素分散提供具

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