JP3213100U - 単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター - Google Patents
単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター Download PDFInfo
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Abstract
【課題】単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッターを提供する。【解決手段】枢軸部材3を介して互いに枢動可能に接続された第1ブレードクランプ1及び第2ブレードクランプ2を含み、第1ブレードクランプは第1グリップ11並びに第1ブレード12を備え、第1ブレードは第1刃ユニット13を備え、第1刃ユニットは2つの段にそれぞれ第1側面刃14及び第1底面刃15を備え、及び第2ブレードクランプは第2グリップ21並びに第2ブレード22を備え、第2ブレードは第1刃ユニットに相対する第2刃ユニット23を備え、第1刃ユニット及び第2刃ユニットはU字溝形状を形成し、第2刃ユニットは2つの段にそれぞれ第2側面刃24及び第2底面刃25を備え、2つのグリップが相対して接近移動するとき、2つの側面刃がU字溝形状に置かれる被剪断物の両側面を剪断し、同時に2つの底面刃が被剪断物の底面を剪断することによって被剪断物の剪断過程で少なくとも3つの剪断点を形成して、剪断効率を向上させる。【選択図】図4
Description
本考案はワイヤーロープを切断する設備に関し、特に単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッターに関する。
従来のワイヤーロープカッター100’については中華民国実用新案第459957号を参照できるが、図1A及び図2Bに示すように、それには左杆体1’及び右杆体2’が含まれ、左杆体1’の上端にあご部11’が設けられ、右杆体2’の上端にあご部21’が設けられ、あご部11’及び21’の相互作用によって、被剪断物(ワイヤーロープなど)に対する剪断を行うものである。
中華民国実用新案第427723号を参照すると、図2A及び図2Bに示すように、そのワイヤーロープカッター200’(即ちケーブルカッター)には、第1切断刃体10’及び第2切断刃体20’が含まれ、第1切断刃体10’には、1つの第1杆体111並びに1つの第1グリップ部材12’が含まれ、そのうち第1杆体111には第1刃部111’が含まれており、第2切断刃体20’には、1つの第2杆体211並びに1つの第2グリップ部材22’が含まれ、そのうち第2杆体211には第2刃部211’が含まれており、第1刃部111’及び第2刃部211’の相互作用によって、被剪断物(ワイヤーロープなど)に対する剪断を行うものである。
上述した従来のワイヤーロープカッター100’及び200’のどちらも、2つのあご部11’、21’(図1A、1Bに示す)若しくは第1刃部111’、第2刃部211’(図2A、2Bに示す)だけを備えて、被剪断物の両側に対する加力並びに剪断を行うものであり、図1Bが示すように、2つのあご部11’、21’は被剪断物30’に対して2つの剪断点P1’及びP2’だけを形成しており、また図2Bが示すように、第1刃部111’、第2刃部211’は被剪断物30’に対して2つの剪断点P1’及びP2’だけを形成しており、使用者が加力するときに苦労する。
本考案は、単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッターを提供して、少なくとも3つの剪断点を構成することで、従来の2つの剪断点によるワイヤーロープカッターと比べて剪断加力を少なくとも8%〜13%節減させて、力の節減効果を達成する事を目的としている。
上述の目的を達成するために、本考案の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッターには、枢軸部材を介して互いに枢動できるように接続された第1ブレードクランプ及び第2ブレードクランプが含まれ、その特徴として、第1ブレードクランプは第1グリップ並びに第1ブレードを備え、第1ブレードは第2ブレードクランプに相対する側に第1刃ユニットを形成して、第1刃ユニットは2つの段にそれぞれ第1側面刃及び第1底面刃を備えており、第2ブレードクランプは第2グリップ並びに第2ブレードを備え、第2ブレードは第1ブレードクランプに相対する側に第1刃ユニットに相対する第2刃ユニットを形成して、第1刃ユニット及び第2刃ユニットはほぼU字溝形状を形成して、第2刃ユニットは2つの段にそれぞれ第2側面刃及び第2底面刃を備えており、そのうち第1グリップ及び第2グリップが相対して接近移動するとき、第1側面刃及び第2側面刃がその間に置かれた被剪断物を剪断して、同時に第1底面刃及び第2底面刃もまた被剪断物を剪断して、これにより被剪断物に対して少なくとも3つの剪断点を形成する。
或る実施例では、第1側面刃及び第1底面刃が合わさる第1角度は75〜90度であり、第2側面刃及び第2底面刃が合わさる第2角度は75〜90度であり、第1角度は第2角度と等しい。
或る実施例では、第1側面刃、第1底面刃、第2側面刃及び第2底面刃の斜め切断面の傾斜角度は90度より小さい。
或る実施例では、第1側面刃、第1底面刃、第2側面刃及び第2底面刃の斜め切断面の傾斜角度は75〜89度である。
或る実施例では、第1側面刃及び第2側面刃は、枢軸部材において工具軸線とは異なる側に形成される。
或る実施例では、第1側面刃及び第2側面刃は、枢軸部材において工具軸線と同一の側に形成される。
或る実施例では、第1側面刃と第1底面刃は相互接続されず、第2側面刃と第2底面刃は相互接続されない。
或る実施例では、第1側面刃と第2側面刃とが開くときに、第1底面刃と第2底面刃とが重なり合った後の長さは、第1側面刃及び第2側面刃の間の間隔以上である。
[実施例]
図3〜7が示すように、本考案の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター100は、第1ブレードクランプ1及び第2ブレードクランプ2を含むことができる。そのうち第1ブレードクランプ1及び第2ブレードクランプ2は枢軸部材3(ボルト軸など)を介して互いに枢動できるように接続することができる。
図3〜7が示すように、本考案の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター100は、第1ブレードクランプ1及び第2ブレードクランプ2を含むことができる。そのうち第1ブレードクランプ1及び第2ブレードクランプ2は枢軸部材3(ボルト軸など)を介して互いに枢動できるように接続することができる。
第1ブレードクランプ1は、第1グリップ11並びに第1ブレード12を備えることができる。第1ブレード12は第2ブレードクランプ2に相対する側に第1刃ユニット13を形成して、第1刃ユニット13は2つの段にそれぞれ第1側面刃14及び第1底面刃15を備えることができる。第1側面刃14は第1底面刃15と相互接続してもよく、或いは相互接続されなくてもよい。
第2ブレードクランプ2は、第2グリップ21並びに第2ブレード22を備えることができる。第2ブレード22は第1ブレードクランプ1に相対する側に第1刃ユニット13に相対する第2刃ユニット23を形成する。
第1刃ユニット13及び第2刃ユニット23は、剪断前はほぼU字溝形状を形成して、第2刃ユニット23は2つの段にそれぞれ第2側面刃24及び第2底面刃25を備えることができる。第2側面刃24は第2底面刃25と相互接続してもよく、或いは相互接続されなくてもよい。
第1刃ユニット13及び第2刃ユニット23は、剪断前はほぼU字溝形状を形成して、第2刃ユニット23は2つの段にそれぞれ第2側面刃24及び第2底面刃25を備えることができる。第2側面刃24は第2底面刃25と相互接続してもよく、或いは相互接続されなくてもよい。
第1グリップ11及び第2グリップ21の間のスペースには弾性部材5を接続して、それにより第1グリップ11と第2グリップ21を相対する作用の後に復位させることができる。
そのうち第1側面刃14及び第1底面刃15が合わさる第1角度は75〜90度でよく、第2側面刃24及び第2底面刃25が合わさる第2角度は75〜90度でよく、且つ第1角度は第2角度と等しい。さらに、第1側面刃14、第1底面刃15、第2側面刃24及び第2底面刃25の斜め切断面の傾斜角度は90度より小さく、好ましくは、その斜め切断面の傾斜角度Bは75〜89度とすることができる。
また、第1側面刃14及び第2側面刃24は枢軸部材3において工具軸線Xとは異なる側(図5が示すように)か或いは同一の側(図7が示すように)に形成することができる。
図5、6が示すように(図3、4を参照)、第1グリップ11と第2グリップ21とが相対して接近移動するとき、第1側面刃14及び第2側面刃24が、U字溝形状中に置かれた被剪断物200(ワイヤーロープなど)の両側面を剪断することができ、同時に、第1底面刃15及び第2底面刃25が被剪断物200の底側を剪断することができる。これにより被剪断物200に対して少なくとも3つの剪断点を形成する。
即ち、第1角度及び第2角度が75度である場合、おそらくは少なくとも3つの剪断点を形成することができ、それには第1側面刃14及び第2側面刃24から生じる2つの剪断点P1、P2、また第1底面刃15と第2底面刃25が形成する少なくとも1つの剪断点P3が含まれるが、被剪断物200の体径が大きい場合には、第1底面刃15と第2底面刃25が2つ以上の剪断点(本実施例では見えない)を形成する。若しくは第1角度及び第2角度が90度である場合、おそらくは4つの剪断点を形成することができ、それには第1側面刃14、第2側面刃24、第1底面刃15及び第2底面刃25が1つずつ形成する剪断点が含まれる。
即ち、第1角度及び第2角度が75度である場合、おそらくは少なくとも3つの剪断点を形成することができ、それには第1側面刃14及び第2側面刃24から生じる2つの剪断点P1、P2、また第1底面刃15と第2底面刃25が形成する少なくとも1つの剪断点P3が含まれるが、被剪断物200の体径が大きい場合には、第1底面刃15と第2底面刃25が2つ以上の剪断点(本実施例では見えない)を形成する。若しくは第1角度及び第2角度が90度である場合、おそらくは4つの剪断点を形成することができ、それには第1側面刃14、第2側面刃24、第1底面刃15及び第2底面刃25が1つずつ形成する剪断点が含まれる。
下記の表1は本考案の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター100と従来のワイヤーロープカッター(型番:HWC6)との剪断加力の比較を示している(単位:kgf)。
上記の表1の平均値から分かるように、Ψ0.33x19x6の剪断加力は8%節減できており、即ち(50.5−46.6)/46.6=0.08であった。Ψ0.26x19x6の剪断加力は13%節減できており、即ち(32.2−28.5)/28.5=0.13であった。Ψ0.32x7x6の剪断加力は12%節減できており、即ち(21.9−19.6)/19.6=0.12であった。
つまり、本考案の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター100は従来のワイヤーロープカッター(型番:HWC6)と比べて剪断加力を少なくとも8%〜13%節減することができることを意味する。
つまり、本考案の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター100は従来のワイヤーロープカッター(型番:HWC6)と比べて剪断加力を少なくとも8%〜13%節減することができることを意味する。
要約すると、第1側面刃14と第2側面刃24が2つの剪断点を形成するほかに、第1底面刃15と第2底面刃25とが上述の2つの剪断点とは異なる少なくとも1つの剪断点を形成することで、少なくとも3つの剪断点を構成して、従来の2つの剪断点によるワイヤーロープカッターと比べて剪断加力を少なくとも8%〜13%節減させることで、力の節減効果を達成している。
さらに第1側面刃14と第2側面刃24とが相互に接近して剪断する過程において、図6が示すように、第1側面刃14及び第2側面刃24の先端が速やかに接近して、U字溝形状が徐々に小さくなり、被剪断物200の2つの剪断点P1、P2が被剪断物200の上半部へ徐々に移動して、被剪断物200に対する下方向の圧力F1を生み出し、第1底面刃15及び第2底面刃25に押し当てる。相対する第1底面刃15と第2底面刃25とが形成する剪断点は、被剪断物200に対する上向きの抗力F2を生み出し、被剪断物200を第1側面刃14及び第2側面刃24に確実に押し当てて、被剪断物200を上述の第1側面刃14、第2側面刃24、第1底面刃15、及び第2底面刃25に確実に密着させて剪断することができ、剪断効率を向上させる目的が達成される。
さらに、図5が示すように、第1側面刃14と第2側面刃24との間の間隔Dにおいて、U字溝形状が開いて最大開口度を形成するとき、第1底面刃15と第2底面刃25とが重なり合った後の長さLは、上述の最大開口度における間隔D以上であり、被剪断物200がU字溝形状に置かれたならすぐ確実に剪断させることができ、剪断効率を向上させる目的が達成される。
100’ ワイヤーロープカッター
1’ 左杆体
2’ 右杆体
11’ あご部
21’ あご部
200’ ワイヤーロープカッター
10’ 第1切断刃体
111 第1杆体
111’ 第1刃部
12’ 第1グリップ部材
20’ 第2切断刃体
211 第2杆体
211’ 第2刃部
22’ 第2グリップ部材
30’ 被剪断物
P1’、P2’ 剪断点
100 単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター
1 第1ブレードクランプ
11 第1グリップ
12 第1ブレード
13 第1刃ユニット
14 第1側面刃
15 第1底面刃
2 第2ブレードクランプ
21 第2グリップ
22 第2ブレード
23 第2刃ユニット
24 第2側面刃
25 第2底面刃
3 枢軸部材
5 弾性部材
B 切り込み傾斜角度
D 間隔
L 長さ
X 工具軸線
200 被剪断物
P1〜P3 剪断点
1’ 左杆体
2’ 右杆体
11’ あご部
21’ あご部
200’ ワイヤーロープカッター
10’ 第1切断刃体
111 第1杆体
111’ 第1刃部
12’ 第1グリップ部材
20’ 第2切断刃体
211 第2杆体
211’ 第2刃部
22’ 第2グリップ部材
30’ 被剪断物
P1’、P2’ 剪断点
100 単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター
1 第1ブレードクランプ
11 第1グリップ
12 第1ブレード
13 第1刃ユニット
14 第1側面刃
15 第1底面刃
2 第2ブレードクランプ
21 第2グリップ
22 第2ブレード
23 第2刃ユニット
24 第2側面刃
25 第2底面刃
3 枢軸部材
5 弾性部材
B 切り込み傾斜角度
D 間隔
L 長さ
X 工具軸線
200 被剪断物
P1〜P3 剪断点
Claims (8)
- 単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッターであって、枢軸部材を介して互いに枢動できるように接続された第1ブレードクランプ及び第2ブレードクランプが含まれ、
前記第1ブレードクランプは第1グリップ並びに第1ブレードを備え、前記第1ブレードは前記第2ブレードクランプに相対する側に第1刃ユニットを形成して、前記第1刃ユニットは2つの段にそれぞれ第1側面刃及び第1底面刃を備えており、
前記第2ブレードクランプは第2グリップ並びに第2ブレードを備え、前記第2ブレードは前記第1ブレードクランプに相対する側に前記第1刃ユニットに相対する第2刃ユニットを形成して、前記第2刃ユニットは2つの段にそれぞれ第2側面刃及び第2底面刃を備えており、
そのうち前記第1グリップ及び前記第2グリップが相対して接近移動するとき、前記第1側面刃及び前記第2側面刃がその間に置かれた被剪断物を剪断して、同時に前記第1底面刃及び前記第2底面刃もまた前記被剪断物を剪断して、これにより前記被剪断物に対して少なくとも3つの剪断点を形成することを特徴とする、
単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。 - 前記第1側面刃及び前記第1底面刃が合わさる第1角度は75〜90度であり、前記第2側面刃及び前記第2底面刃が合わさる第2角度は75〜90度であることを特徴とする、請求項1に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
- 前記第1側面刃、前記第1底面刃、前記第2側面刃及び前記第2底面刃の斜め切断面の傾斜角度は90度より小さいことを特徴とする、請求項2に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
- 前記第1側面刃、前記第1底面刃、前記第2側面刃及び前記第2底面刃の斜め切断面の傾斜角度は75〜89度であることを特徴とする、請求項3に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
- 前記第1側面刃及び前記第2側面刃は、前記枢軸部材において工具軸線とは異なる側に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
- 前記第1側面刃及び前記第2側面刃は、前記枢軸部材において工具軸線と同一の側に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
- 前記第1側面刃と前記第1底面刃は相互接続されず、前記第2側面刃と前記第2底面刃は相互接続されないことを特徴とする、請求項1に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
- 前記第1側面刃と前記第2側面刃とが開くときに、前記第1底面刃と前記第2底面刃とが重なり合った後の長さは、前記第1側面刃及び前記第2側面刃の間の間隔以上であることを特徴とする、請求項1に記載の単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター。
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TW105215888 | 2016-10-19 |
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JP2017003623U Expired - Fee Related JP3213100U (ja) | 2016-10-19 | 2017-08-07 | 単一のブレードに2枚刃を備えた高剪断力ワイヤーロープカッター |
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