JP3213085U - シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤 - Google Patents

シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤 Download PDF

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崇志 神▲崎▼
崇志 神▲崎▼
雅彦 澤井
雅彦 澤井
伸一 五反
伸一 五反
健一 植田
健一 植田
一郎 櫻井
一郎 櫻井
幸祐 前田
幸祐 前田
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山九株式会社
株式会社筑豊製作所
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Abstract

【課題】吊り天秤の吊り上げ部にシャックルピンを自動で着脱できるシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤を提供する。【解決手段】吊り下げ手段11に吊り下げられる主フレームと、その両側に取付けられる第1、第2の副フレーム13、14とを有し、第1、第2の副フレーム13、14にはそれぞれ、長尺重量物17に掛けられる吊り具18の両端に設けられた第1、第2の掛止部19、20が収容される第1、第2の吊り上げ部21、22と、それぞれ第1、第2の吊り上げ部21、22に水平に挿入され、第1、第2の吊り上げ部21、22に収容された第1、第2の掛止部19、20を貫通し、第1、第2の吊り上げ部21、22に第1、第2の掛止部19、20をそれぞれ連結する第1、第2のシャックルピン23、24と、第1、第2のシャックルピン23、24のいずれか一方を自動で抜き差しするシャックルピン自動着脱装置25が設けられている。【選択図】図2

Description

本考案は、吊り天秤に設けた吊り上げ部に吊り具を連結するシャックルピンを自動で着脱するシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤に関する。
長尺重量物(例えば、長さが15〜60m、重量が10〜100t)を吊り上げて設置場所に据え付ける据付工事に、吊り天秤を使用することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような据付工事では、長尺重量物の長手方向両側部にそれぞれ掛けた吊り具の両端部をそれぞれ吊り天秤に取付けられたシャックルにシャックルピンを介して連結して長尺重量物を吊り上げ可能な状態とし、設置場所まで移動した長尺重量物の据え付けが完了すると、吊り具の両端部をそれぞれシャックルに連結しているシャックルピンの一方をシャックルから引き抜いて吊り具を吊り天秤に対して垂れ下げられた状態にして吊り天秤を長尺重量物から離している。
特開2002−154783号公報 特開2003−221182号公報
しかしながら、シャックルピンをシャックルから引き抜く作業は、高所作業車又はクレーン車(ゴンドラ)等を用いて人がシャックルに近づいて行っている。このため、人の移動に時間を要するため引き抜き作業の効率が低下し、高所作業車又はクレーン車等の特殊車両の調達と、高所作業に伴う安全確保のために要する種々の安全対策作業や資材の調達が必要になって据付工事コストが上昇するという問題が存在する。
そこで、シャックルピンのシャックルからの引き抜き作業に人の関与をなくし、引き抜き作業を効率的に行うことが可能な吊り天秤が求められている。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、吊り天秤に設けた吊り上げ部に吊り具を連結するシャックルピンを自動で着脱することが可能なシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤は、クレーンの吊り下げフックに吊り下げ手段を介して水平に吊り下げられた長尺の主フレームと、
前記主フレームの長手方向の両側にそれぞれ取付けられる第1、第2の副フレームとを有し、
前記第1、第2の副フレームにはそれぞれ、
長尺重量物に掛けられて該長尺重量物を支持する吊り具の両端に設けられた第1、第2の掛止部がそれぞれ収容される空間部を備えた第1、第2の吊り上げ部と、
それぞれ前記第1、第2の吊り上げ部に水平に挿入され、前記空間部に収容された前記第1、第2の掛止部を貫通し、該第1、第2の吊り上げ部に該第1、第2の掛止部をそれぞれ連結する第1、第2のシャックルピンと、
前記第1、第2のシャックルピンのいずれか一方となるシャックルピンAを自動で抜き差しするシャックルピン自動着脱装置が設けられている。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記主フレームは平行配置された対となる第1、第2の長辺部材と、該第1、第2の長辺部材の両端同士を連結する対となる第1、第2の短辺部材とを有し、
前記吊り下げ手段は、前記第1、第2の長辺部材の一側端部にそれぞれ取付けられる第1、第2の吊りワイヤと、前記第1、第2の長辺部材の他側端部にそれぞれ取付けられる第3、第4の吊りワイヤとを有し、該第3、第4の吊りワイヤにはそれぞれチェーンブロックが組み込まれていることが好ましい。
各チェーンブロックを操作することにより、第3、第4の吊りワイヤの長さをそれぞれ調節することができ、主フレーム(吊り天秤)の水平バランス取りが容易にできる。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記第1、第2の吊り上げ部のうち前記シャックルピンAが挿入された吊り上げ部Aは下側が下方に開口したU字状となって、前記シャックルピン自動着脱装置は、前記吊り上げ部Aの一側に設けられた支持部材に中央部が回動ピンを用いて回動可能に取付けられ、一端部が前記シャックルピンAの基側に長手方向を上下方向に向けて形成された長孔に第1の連結ピンを介して取付けられたレバー部材と、
前記レバー部材の他端部に第2の連結ピンを介して連結される出力軸を備え、前記レバー部材の回動を行って、前記シャックルピンAを進退する第1の電動駆動手段と、
前記シャックルピンAの基側に、該シャックルピンAの軸心を中心に回動可能に連結され、途中位置に切欠き部が形成された板状部材と、
前記板状部材の前記切欠き部に垂直方向から嵌入し、前記シャックルピンAのロック状態を保持するロックピンと、
前記吊り上げ部Aの一側に設けられ、前記出力軸、前記レバー部材、及び前記支持部材を収納し、前記出力軸、前記シャックルピンA、及び前記板状部材の一部が内側で進退するカバー枠と、
前記カバー枠に取付けられて、前記ロックピンを昇降する第2の電動駆動手段と、
前記第1、第2の副フレームの一方の副フレームAに取付けられ、前記第1、第2の電動駆動手段を駆動する制御盤と、
前記制御盤に制御信号を遠隔入力する遠隔操作手段とを有し、
非常時に、前記回動ピンを引き抜き、かつ前記板状部材を回転させて前記ロックピンを前記切欠き部から離脱させてロック状態を解除し、前記第1、第2の掛止部のうち前記シャックルピンAが貫通している掛止部Aから該シャックルピンAを引き抜き可能であることが好ましい。
吊り上げ部Aの一側に設けられた支持部材に中央部が回動ピンを用いて回動可能に取付けられ、一端部がシャックルピンAの基側に第1の連結ピンを介して、他端部が第1の電動駆動手段の出力軸に第2の連結ピンを介してそれぞれ取付けられたレバー部材を有するので、遠隔操作手段により第1の電動駆動手段を駆動させて出力軸を進退させると、レバー部材を介してシャックルピンAを出力軸の進退とは逆向きに進退させることができ、吊り上げ部Aと掛止部Aとの連結及び連結解除を自動で行うことができる。その結果、高所で行っていた吊り上げ部Aと掛止部Aとの連結作業及び連結解除作業から解放される。
また、吊り上げ部Aと掛止部AをシャックルピンAで連結した後、第1の電動駆動手段を停止させると、出力軸の移動抵抗によりシャックルピンAの引き抜きが防止されると共に、シャックルピンAの基側と連結する板状部材の途中位置の一側に形成した切欠き部にロックピンが嵌入してシャックルピンAのロック状態を保持するので、シャックルピンAの引き抜きを確実に阻止することができる(二重安全対策)。
更に、板状部材がシャックルピンAの基側に、シャックルピンAの軸心を中心に回動可能に連結されているので、板状部材を回転させることにより、切欠き部をロックピンから離すことができる。これにより、ロックピンによる板状部材の掛止状態を解除することができ、回動ピンを引き抜いてレバー部材と吊り上げ部Aとの連結を解除すると、シャックルピンAを掛止部Aから引き抜くことができる。その結果、第1、第2の電動駆動手段が作動しない非常時においても、吊り上げ部Aと掛止部Aとの連結解除を行うことができる。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記回動ピンの基端部には第1の取っ手が、該回動ピンの先側には該回動ピンを径方向に貫通する着脱可能な掛止ピンが、前記板状部材の先端部には第2の取っ手がそれぞれ設けられていることが好ましい。
これによって、回動ピンの引き抜けを常時防止することができ、回動ピンの引き抜きが必要な場合は、回動ピンの引き抜きを容易に行うことができる。また、板状部材の先端部に第2の取っ手が設けられている場合、回動ピンを引き抜いてレバー部材と吊り上げ部Aとの連結を解除すると、第2の取っ手を用いて板状部材と共にシャックルピンAを容易に引き抜くことができる。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記副フレームAには、前記制御盤に制御信号を手動入力する手動操作盤が取付けられ、前記遠隔操作手段は、前記副フレームAに取付けられ、前記制御盤に制御信号を入力する信号入力部と、該信号入力部に無線を介して制御信号を送信する外部操作部とを有していることが好ましい。
これによって、状況に応じて遠隔操作及び手動操作の中から最適な操作方法を選択して第1、第2の電動駆動手段を駆動させることができ、操作性が向上する。また、遠隔操作手段が故障した場合は、手動操作盤により第1、第2の電動駆動手段を駆動させることができ、作業の中断を防止できる。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記遠隔操作手段は更に、前記制御盤と操作ケーブルを介して接続し、該制御盤に制御信号を入力する外部操作部を有していることが好ましい。
これによって、信号入力部及び外部操作部のいずれか一方又は双方が故障した場合や制御信号が遮られて信号入力部で受信できない場合でも、第1、第2の電動駆動手段を遠隔操作で駆動させることができ、操作性が向上する。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記副フレームAには、前記制御盤に制御信号を手動入力する手動操作盤が設けられ、前記遠隔操作手段は、前記制御盤と操作ケーブルを介して接続し、該制御盤に制御信号を入力する外部操作部を有していることが好ましい。
これによって、遠隔操作により第1、第2の電動駆動手段を駆動させることができ、操作性が向上する。また、遠隔操作手段が故障した場合は、手動操作盤により第1、第2の電動駆動手段を駆動させることができ、作業の中断を防止できる。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記カバー枠には前記制御盤の動作状態を示す表示灯が設けられていることが好ましい。
これによって、遠隔操作時における誤操作を防止できる。
以上の構成とすることにより、本考案のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤は下記の特徴を有する。
(1)シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤では、吊り天秤が主フレームと第1、第2の副フレームに分解可能なので、搬送が容易となる。
(2)シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤では、使用場所の制約や使用状況に応じて、無線又は有線の最適な遠隔操作方式を選択して、地上から操作を行うことができる。
(3)シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤は手動操作盤を有するので、自動着脱式シャックル装置を地上側で操作する場合、無線又は有線による遠隔操作と手動操作盤による操作を適宜選択して、あるいは組み合せて行うことができ、作業性及び作業効率を向上させることができる。
(4)シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤は手動操作盤を有するので、地上からの無線又は有線による遠隔操作不能の事態が発生した場合、高所作業となるが、手動操作盤による手動操作で対応することができる。
(5)シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤では、第1、第2の電動駆動手段が駆動しない場合、高所作業となるが、手動操作でシャックルピンを掛止部から引き抜くことができるので、非常事態にも対応可能になる。
本考案に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤では、地上からの遠隔操作により、高所に据え付けられた長尺重量物に掛けられている吊り具の掛止部を吊り上げ部に連結しているシャックルピンの一方を自動で引き抜くことができるので、地上と高所との間を人が往復移動するのに要する時間を削減することができ、引き抜き作業の効率向上が可能になる。
また、高所作業車やクレーン車等の特殊車両の調達と高所作業に伴う安全確保のために要する種々の安全対策作業や資材の調達がなくなるため、据付工事コストの低減を図ることが可能になる。
本考案の一実施の形態に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤の正面図である。 同シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤の左側面図である。 同シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤の平面図である。 同シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤の第1の副フレームの左側面図である。 同シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤の第1の副フレームの平面図である。 第1の副フレームの背面図である。 第1の副フレームの正面図である。 シャックルピン自動着脱装置の側面図である。 シャックルピン自動着脱装置の平面図である。 シャックルピン自動着脱装置の背面図である。 シャックルピン自動着脱装置の正面図である。 本考案の一実施の形態に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤に設けられたシャックルピン自動着脱装置の電力系統と駆動信号系統のブロック図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
図1、図2、図3に示すように、本考案の一実施の形態に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤10(以下、単に「吊り天秤10」ということもある)は、クレーンの吊り下げフック(図示せず)に吊り下げ手段11を介して水平に吊り下げられた長尺の主フレーム12と、主フレーム12の長手方向の両側にそれぞれ取付けられる第1、第2の副フレーム13、14とを有している。ここで、主フレーム12の底面には複数(図1では3つ)の仮置きスタンド15が、第1、第2の副フレーム13、14の底面には複数(図1では各2つ)の仮置きスタンド16がそれぞれ設けられている。
吊り天秤10は、主フレーム12と第1、第2の副フレーム13、14に分割することができるので、吊り天秤10の運搬が容易となる。例えば、主フレーム12の底面に複数(図1では3つ)の仮置きスタンド15を、第1、第2の副フレーム13、14の底面に複数(図1では各2つ)の仮置きスタンド16をそれぞれ設けることにより、図示しない運搬車両の荷台に主フレーム12を載置し、主フレーム12の上に第1、第2の副フレーム13、14をそれぞれ載置して運搬することができる。
図1、図2、図3、図4に示すように、第1、第2の副フレーム13、14にはそれぞれ、長尺重量物17に掛けられて長尺重量物17を支持するナイロンスリング18(吊り具の一例)の両端にそれぞれ取付けられた第1、第2の掛止部19、20がそれぞれ収容される空間部64を備えた第1、第2の吊り上げ部21、22と、それぞれ第1、第2の吊り上げ部21、22に水平に挿入され、空間部64に収容された第1、第2の掛止部19、20を貫通し、第1、第2の吊り上げ部21、22に第1、第2の掛止部19、20をそれぞれ連結する第1、第2のシャックルピン23、24と、第1のシャックルピン23(第1、第2のシャックルピン23、24のいずれか一方となるシャックルピンAの一例)を自動で抜き差しするシャックルピン自動着脱装置25、25aが設けられている。
なお、符号18aは長尺重量物17とナイロンスリング18の間に挿入する緩衝部材である。また、第1のシャックルピン23が挿入される第1の吊り上げ部21が吊り上げ部Aとなり、第1の吊り上げ部21に挿入される第1の掛止部19は掛止部Aとなる。
図3に示すように、主フレーム12は平行配置された対となる第1、第2の長辺部材26、27と、第1、第2の長辺部材26、27の両端部同士を連結する対となる第1、第2の短辺部材28、29と、第1、第2の長辺部材26、27の中央部同士を連結する第3の短辺部材30とを有している。そして、主フレーム12の長手方向の一側(第1、第2の長辺部材26、27の一側の端面及び第1の短辺部材28の一側の側面)には第1の副フレーム13を取付けるための取付けフランジ31が、主フレーム12の長手方向の他側(第1、第2の長辺部材26、27の他側の端面及び第2の短辺部材29の他側の側面)には第2の副フレーム14を取付けるための取付けフランジ32がそれぞれ設けられている。
図1、図3に示すように、吊り下げ手段11は、第1、第2の長辺部材26、27の一側端部にそれぞれ取付けられる第1、第2の吊りワイヤ33、34と、第1、第2の長辺部材26、27の他側端部にそれぞれ取付けられる第3、第4の吊りワイヤ35、36とを有している。ここで、第3、第4の吊りワイヤ35、36はそれぞれ、長さが一定の定尺ワイヤ37とチェーンブロック38を有している。
このような構成とすることにより、チェーンブロック38を操作することにより、第3、第4の吊りワイヤ35、36の長さをそれぞれ調節することができ、クレーンの吊り下げフックに吊り下げ手段11を介して吊り下げられた主フレーム12(吊り天秤10)の水平バランス取りが容易にできる。なお、図1では、第3、第4の吊りワイヤ35、36を構成する定尺ワイヤ37を吊り下げフック側に、チェーンブロック38を主フレーム12側にそれぞれ配置したが、定尺ワイヤ37を主フレーム12側に、チェーンブロック38を吊り下げフック側にそれぞれ配置することもできる。
図5、図6、図7に示すように、第1の副フレーム13(第2の副フレーム14)は、主フレーム12の一側(他側)に設けられた取付けフランジ31(取付けフランジ32)と対になって、取付けフランジ31(32)に当接し締結部材(図示せず)を介して主フレーム12の両側にそれぞれ固定される接続フランジ39を有している。更に、第1の副フレーム13、14は、接続フランジ39の裏面(取付けフランジ31、32に当接しない側の面)に連接して配置された連結部材40の長手方向両側に第1、第2の梁部材41、42の基側がそれぞれ軸心を接続フランジ39の裏面に対して直交するように連接して設けられた平面視してコ字状の中間支持部43と、中間支持部43(第1、第2の梁部材41、42)の先端に長手方向に沿った軸心が第1、第2の梁部材41、42の軸心と直交するように取付けられた第3の梁部材44とを有している。
中間支持部43の第1、第2の梁部材41、42の長手方向の中間部同士は第1の連絡部材45で接続されている。また、第1の連絡部材45の長手方向中央部と第3の梁部材44の長手方向中央部を連結する第2の連絡部材46が第1、第2の梁部材41、42と平行に設けられ、第2の連絡部材46の幅方向両側には第1、第2の梁部材41、42と平行に両端部がそれぞれ第1の連絡部材45と第3の梁部材44で支持された第3、第4の連絡部材47、48が設けられている。そして、第3、第4の連絡部材47、48にはそれぞれ、断面視して下方に向けて凸状に曲げ変形させたゴム板49の両端部が締結部材50(例えば、ボルトとナット)を用いて固定されている。
図4、図5、図6、図7、図8に示すように、第3の梁部材44の長手方向の一側端面には、取付けフランジ51が設けられている。ここで、第1の吊り上げ部21は下側が下方に開口したU字状となっており、第1の吊り上げ部21の他側端面には、取付けフランジ51と対となる接続フランジ52が、第1の吊り上げ部21の先側が接続フランジ52の下端より下方に突出するように設けられている。このため、第3の梁部材44の取付けフランジ51に接続フランジ52を当接させて締結部材53を介して固定すると、第3の梁部材44の底面より第1の吊り上げ部21の先側が突出するように、第1の吊り上げ部21を第3の梁部材44の長手方向の一側に取付けることができる。
第3の梁部材44の長手方向の他側端面には、取付けフランジ54が設けられている。ここで、第2の吊り上げ部22は第3の梁部材44の長手方向に突出する平行配置された2枚の平板から構成され、上下及び他方側に開口しており、第2の吊り上げ部22の一側には、取付けフランジ54と対となる接続フランジ55が設けられている。このため、第3の梁部材44の取付けフランジ54に接続フランジ55を当接させて締結部材56を介して固定すると、第2の吊り上げ部22を第3の梁部材44の長手方向の他側に取付けることができる。
第2の吊り上げ部22に挿入される第2の掛止部20は、第2の吊り上げ部22に掛止される第2のシャックルピン24が貫通可能な挿通孔57が一定間隔で長手方向に沿って並べて形成された板部材58と、ナイロンスリング18の端部に固着され、軸心を上下方向に向けて配置した板部材58の下端側の挿通孔57に取付けピン59を介して取付けられる接続部材60とを有している。なお、第1の掛止部19は、調節機能を無くし、ナイロンスリングス18の片方のアイ部とすることができる。
このような構成とすることにより、長尺重量物17の両側で断面形状が異なっても、長尺重量物17の両側に配置される第2の吊り上げ部22に掛止される第2のシャックルピン24を貫通させる挿通孔57の位置を選択することで第2の吊り上げ部22に対する板部材58の上下方向位置を調節することができ、ナイロンスリング18を交換しなくても、吊り天秤10に対して長尺重量物17を略平行に吊下げることができる。
続いて、第1、第2の副フレーム13、14にそれぞれ設けられた第1のシャックルピン23を自動で抜き差しするシャックルピン自動着脱装置25、25aについて説明する。
図8に示すように、第1のシャックルピン23は、円柱形状のピン本体部61と、ピン本体部61の基端部に取付けられたピン基部62(直径はピン本体部61の直径と同値)とを有している。ここで、ピン本体部61の軸心の位置とピン基部62の中心軸の位置は一致している。そして、第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63に挿入されている第1のシャックルピン23の先側が第1の吊り上げ部21の他側に向けて移動すると、第1のシャックルピン23の中間部は空間部64に収容された第1の掛止部19を貫通し、第1のシャックルピン23の先側は第1の吊り上げ部21の他側に形成された他側貫通孔65に挿入されて支持される。
図8、図10、図11に示すように、第1の吊り上げ部21の一側上部には支持部材66が設けられ、支持部材66には回動ピン67を用いてレバー部材68の中央部が回動可能に取付けられている。また、レバー部材68の一端部は、ピン基部62に長手方向を上下方向に向けて形成された長孔69に第1の連結ピン70を介して取付けられている。第1の吊り上げ部21の上部には、第1の吊り上げ部21の上部他側に設けられた取付け台73に固定された連結部材(図示せず)に第1の電動シリンダ74(第1の電動駆動手段の一例であって、トラニオン型シリンダ)の基側が固定ピン75を用いて傾動可能に取付けられており、第1の電動シリンダ74のピストンロッド76(出力軸の一例)はレバー部材68の他端部と第2の連結ピン77を介して連結されている。
このような構成とすることで、第1の電動シリンダ74のピストンロッド76を進退させてレバー部材68を回動させると、レバー部材68の回動に応じて第1の連結ピン70を長孔69の内面に当接させた状態で長孔69内で上下移動させることができ、レバー部材68と連結している第1のシャックルピン23を水平方向に進退させることができる。
図8に示すように、第1のシャックルピン23のピン基部62の中央部には連結部80が設けられ、連結部80には長手方向の中間位置に切欠き部81が形成され、先端部には第2の取っ手82が設けられた板状部材83が第1のシャックルピン23の軸心を中心に回動可能に連結されている。
ここで、符号78は、第1の吊り上げ部21の上部に取付けられて、第1の吊り上げ部21の上部に配置された第1の電動シリンダ74を覆うカバー枠である。また、符号79は、第1の吊り上げ部21の一側に設けられ、第1の電動シリンダ74のピストンロッド76、レバー部材68、及び支持部材66を収納し、ピストンロッド76及び第1のシャックルピン23のピン基部62に連結されている板状部材83の一部が内側で進退するカバー枠である。
図10に示すように、回動ピン67はカバー枠79を貫通し、回動ピン67の基端部には第1の取っ手71が、カバー枠79から突出した回動ピン67の先側には回動ピン67を径方向に貫通する掛止ピン72が着脱可能に設けられている。
また、カバー枠79の第1の吊り上げ部21に対向する側部の内面側には、取付け部材84、85を用いて、ピストンロッド86が上下方向に進退する第2の電動シリンダ87(第2の電動駆動手段の一例)が配置され、ピストンロッド86の先部にはロックピン88が取付けられている。
カバー枠79の第1の吊り上げ部21に対向する側部には、第1のシャックルピン23の軸心を中心とし、第2の取っ手82が挿通可能な貫通孔89が設けられており、図9に示すように、板状部材83の先側は貫通孔89から外部に突出している。
このような構成とすることにより、第1の吊り上げ部21と第1の掛止部19を第1のシャックルピン23を介して連結した際に、第2の電動シリンダ87を操作してロックピン88を板状部材83の切欠き部81に垂直上方向から嵌入させることができ、第1のシャックルピン23のロック状態を保持することができる。
図3に示すように、第1の副フレーム13(第1、第2の副フレームの一方である副フレームAの一例)の第1の梁部材41には、シャックルピン自動着脱装置25、25aの第1、第2の電動シリンダ74、87を駆動する制御信号を出力する制御盤90が設けられ、第1の副フレーム13の第2の梁部材42にはシャックルピン自動着脱装置25、25aの第1、第2の電動シリンダ74、87を駆動する電力を供給するバッテリ91が設けられている。更に、第1の副フレーム13の第1の梁部材41にはシャックルピン自動着脱装置25の第1、第2の電動シリンダ74、87用の制御信号を制御盤90に手動入力する機側操作盤92(手動操作盤の一例)が、第2の副フレーム14にはシャックルピン自動着脱装置25aの第1、第2の電動シリンダ74、87用の制御信号を制御盤90に手動入力する機側操作盤93(手動操作盤の一例)が取付けられている。
カバー枠79の上面には回転灯ガード94が取付けられ、回転灯ガード94内には制御盤90の動作状態を示す積層式表示灯95(表示灯の一例)が、回転灯ガード94の上部には第1、第2の電動シリンダ74、87が駆動可能な状態である(電力供給状態である)か否かを示す主電源灯96が取付けられている。ここで、積層式表示灯95は、上下方向に複数色の発光部(例えば、緑、赤、黄)を備えており、制御盤90の動作状態に応じて各発光部の点灯状況が変化する。
ここで、図12に示すように、シャックルピン自動着脱装置25、25aの機側操作盤92、93は、制御盤90を経由する接続ケーブル97で連結され、例えば、シャックルピン自動着脱装置25を親機、シャックルピン自動着脱装置25aを子機としている。
シャックルピン自動着脱装置25は遠隔操作手段98を有し、遠隔操作手段98は操作員に所持され、制御信号を無線で送信する無線送信機99(外部操作部の一例)と、無線送信機99から送信された制御信号を受信アンテナ100(シャックルピン自動着脱装置25のカバー枠79に取付けられている)を介して受信し、受信した制御信号を制御盤90に入力する受信機101(信号入力部の一例)とを有している。
更に、遠隔操作手段98は、制御盤90と操作ケーブル103を介して接続し、制御盤90に制御信号を有線で送信(入力)する有線送信機104(外部操作部の一例)を有している。有線送信機104を設けることで、受信機101が制御信号を受信し難い(例えば、無線で送信された制御信号が途中に存在する構造物等で遮られる)状況下でもシャックルピン自動着脱装置25を安定して操作することができる。
なお、符号105は、バッテリ91の充電を行う充電器である。
ここで、無線送信機99及び有線送信機104にはそれぞれ、例えば、第1電動シリンダ74のピストンロッド76を進退させる操作ボタン(図示せず)、第2の電動シリンダ87のピストンロッド86を進退させる操作ボタン(図示せず)がそれぞれ設けられている。そして、遠隔操作手段98による操作が不能な場合、シャックルピン自動着脱装置25、25aの機側操作盤92、93から制御信号を入力することにより、第1、第2の電動シリンダ74、87を駆動することができる。
続いて、本考案の一実施の形態に係るシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤10の使用方法について説明する。
先ず、主電源灯96が点灯状態であるかを確認し、次いで、シャックルピン自動着脱装置25、25aの第1の電動シリンダ74のピストンロッド76が第1の電動シリンダ74内に収容されているか、第2の電動シリンダ87のピストンロッド86が第2の電動シリンダ87内に収容されているかを、積層式表示灯95の点灯状況からそれぞれ確認する。
第2の電動シリンダ87のピストンロッド86が第2の電動シリンダ87内に収容されていない場合は、地上において遠隔操作手段98の無線送信機99から第2の電動シリンダ87を駆動する制御信号を送信して、第2の電動シリンダ87のピストンロッド86を第2の電動シリンダ87内に収容する。これにより、板状部材83の切欠き部81に垂直上方向から嵌入しているロックピン88を上方に引き上げて、ロックピン88による板状部材83の掛止状態、即ち、第1のシャックルピン23の掛止状態を解除する。第1のシャックルピン23の掛止状態が解除されたことは、積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。
なお、シャックルピン自動着脱装置25、25aに対しては、有線送信機104を用いて同様の操作を行うこともできる。更に、シャックルピン自動着脱装置25、25aは地上側にあるため、機側操作盤92、93を用いて同様の操作を行うこともできる。
第1の電動シリンダ74のピストンロッド76が第1の電動シリンダ74内に収容されていない場合は、無線送信機99から第1の電動シリンダ74を駆動する制御信号を送信して、第1の電動シリンダ74のピストンロッド76を第1の電動シリンダ74内に収容する。これにより、第1の吊り上げ部21の一側に設けられた支持部材66に回動ピン67を用いて中央部が回動可能に取付けたレバー部材68を、レバー部材68の一端側が第1の吊り上げ部21の一側から離れるように回動させることができ、レバー部材68の回動に伴って、第1のシャックルピン23の先側を、他側貫通孔65内から空間部64を通過させて、第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63内に後退させることができる。第1のシャックルピン23の先側が第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63内に進入したことは、積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。これにより、第1の吊り上げ部21の空間部64に第1の掛止部19を収容することができる。
なお、シャックルピン自動着脱装置25、25aに対しては、有線送信機104を用いて同様の操作を行うこともできる。更に、シャックルピン自動着脱装置25、25aは地上側にあるため、機側操作盤92、93を用いて同様の操作を行うこともできる。
第1の吊り上げ部21の空間部64に第1の掛止部19が収容されると、無線送信機99から第1の電動シリンダ74を駆動する制御信号を送信して、第1の電動シリンダ74のピストンロッド76を第1の電動シリンダ74内から突出させる。これにより、支持部材66に取付けたレバー部材68は、レバー部材68の一端側が第1の吊り上げ部21の一側に接近するように回動して、レバー部材68の回動に伴って、第1のシャックルピン23の先側は、一側貫通孔63内から空間部64に収容された第1の掛止部19を貫通して、第1の吊り上げ部21の他側貫通孔65内に挿入する。その結果、第1の吊り上げ部21と第1の掛止部19が、第1のシャックルピン23を介して連結する。
第1のシャックルピン23の先側が第1の吊り上げ部21の他側貫通孔65内に挿入したことは、積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。そして、第1のシャックルピン23の先側を第1の吊り上げ部21の他側貫通孔65内に挿入した後、第1の電動シリンダ74を停止させると(電源オフ状態にすると)、ピストンロッド76の移動抵抗により第1のシャックルピン23の引き抜きが防止される(即ち、第1のシャックルピン23はロック状態となる)。
なお、シャックルピン自動着脱装置25、25aに対しては、有線送信機104を用いて同様の操作を行うこともできる。更に、シャックルピン自動着脱装置25、25aは地上側にあるため、機側操作盤92、93を用いて同様の操作を行うこともできる。
第1のシャックルピン23の先側が、第1の吊り上げ部21の他側に向けて移動することに伴って、第1のシャックルピン23の基側に連結された板状部材83の基側はカバー枠79内に進入し、第1のシャックルピン23の先側が第1の吊り上げ部21の他側貫通孔65内に挿入された状態では、板状部材83は、板状部材83の先側を除いてカバー枠79内に収容される。そこで、無線送信機99から第2の電動シリンダ87を駆動する制御信号を送信して、第2の電動シリンダ87のピストンロッド86を第2の電動シリンダ87内から突出させる。これにより、板状部材83に形成された切欠き部81に上方からロックピン88が嵌入され、ロックピン88で板状部材83が掛止される。その結果、第1のシャックルピン23のロック状態を保持することができ、第1のシャックルピン23の引き抜きを確実に阻止することができる。ロックピン88の先側が切欠き部81に嵌入されたことは、積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。
なお、シャックルピン自動着脱装置25、25aに対しては、有線送信機104を用いて同様の操作を行うこともできる。更に、シャックルピン自動着脱装置25、25aは地上側にあるため、機側操作盤92、93を用いて同様の操作を行うこともできる。
第1の吊り上げ部21と第1の掛止部19の連結状態を解除する場合は、先ず、地上側において無線送信機99から第2の電動シリンダ87を駆動する制御信号を送信して、第2の電動シリンダ87のピストンロッド86を第2の電動シリンダ87内に収容することで、板状部材83の切欠き部81に嵌入されているロックピン88を引き上げる。これにより、ロックピン88による板状部材83の掛止状態が解除される。ロックピン88による板状部材83の掛止状態が解除されたことは、積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。
次いで、無線送信機99から第1の電動シリンダ74を駆動する制御信号を送信して、第1の電動シリンダ74のピストンロッド76を第1の電動シリンダ74内に収容する。これにより、支持部材66に取付けたレバー部材68は、レバー部材68の一端側が第1の吊り上げ部21の一側から離れるように回動して、レバー部材68の回動に伴って、第1のシャックルピン23の先側は、他側貫通孔65内から空間部64に収容された第1の掛止部19を通過して、第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63内に後退する。これにより、第1の吊り上げ部21と第1の掛止部19との第1のシャックルピン23を介した連結が解除される。第1のシャックルピン23の先側が第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63内に後退したことは、積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。
なお、シャックルピン自動着脱装置25、25aに対しては、有線送信機104を用いて同様の操作を行うこともできる。
ここで、第1の吊り上げ部21と第1の掛止部19の連結状態の解除を遠隔操作手段98を用いて行うことができない場合(例えば、無線送信機99及び受信機101のいずれか一方又は双方が故障した場合、あるいは有線送信機104が故障した場合)は、高所にある機側操作盤92、93の場所まで操作員が登り、機側操作盤92、93から第1、第2の電動シリンダ74、87の操作を行う。なお、機側操作盤92、93による操作で、ロックピン88による板状部材83の掛止状態が解除されたこと、第1のシャックルピン23の先側が第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63内に後退したことは、それぞれ積層式表示灯95の点灯状況から確認できる。
一方、非常時、例えば、バッテリ91の充電量低下や故障により、遠隔操作手段98を用いて第1、第2の電動シリンダ74、87を駆動することができない場合や、第1、第2の電動シリンダ74、87が故障した場合では、高所にある第1の吊り上げ部21の場所まで操作員が登り、先ず、掛止ピン72を回動ピン67から引き抜き、第1の取っ手71を把持して回動ピン67を引き抜く。次いで、第2の取っ手82を把持して板状部材83を回転させ、ロックピン88と切欠き部81とを離脱させる。ロックピン88と切欠き部81とを離脱させることにより、ロックピン88によるロック状態を解除する。そこで、第2の取っ手82を把持して板状部材83をカバー枠79内から引き出すと、板状部材83の移動に伴って第1のシャックルピン23が移動する。
このとき、第1の電動シリンダ74の基部は固定ピン75を介して第1の吊り上げ部21の取付け台73に傾動可能に取付けられているので、第1の電動シリンダ74はレバー部材68を介して第1のシャックルピン23の移動に伴ってピストンロッド76の先側を上方に向けて傾動することができる。このため、第1のシャックルピン23は、板状部材83の移動に伴って水平方向に移動することができ、第1のシャックルピン23の先側は、他側貫通孔65内から空間部64に収容された第1の掛止部19を通過して、第1の吊り上げ部21の一側貫通孔63内に後退する。その結果、シャックルピンが第1の掛止部19から引き抜かれることにより、第1の吊り上げ部21と第1の掛止部19の連結状態が解除される。
以上、本考案を、実施の形態を参照して説明してきたが、本考案は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、
遠隔操作手段として、無線送信機及び受信機と操作ケーブル及び有線送信機をそれぞれ設けたが、無線送信機及び受信機のみを、あるいは操作ケーブル及び有線送信機のみを設けることもできる。
10:シャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤、11:吊り下げ手段、12:主フレーム、13:第1の副フレーム、14:第2の副フレーム、15、16:仮置きスタンド、17:長尺重量物、18:ナイロンスリング、18a:緩衝部材、19:第1の掛止部、20:第2の掛止部、21:第1の吊り上げ部、22:第2の吊り上げ部、23:第1のシャックルピン、24:第2のシャックルピン、25、25a:シャックルピン自動着脱装置、26:第1の長辺部材、27:第2の長辺部材、28:第1の短辺部材、29:第2の短辺部材、30:第3の短辺部材、31、32:取付けフランジ、33:第1の吊りワイヤ、34:第2の吊りワイヤ、35:第3の吊りワイヤ、36:第4の吊りワイヤ、37:定尺ワイヤ、38:チェーンブロック、39:接続フランジ、40:連結部材、41:第1の梁部材、42:第2の梁部材、43:中間支持部、44:第3の梁部材、45:第1の連絡部材、46:第2の連絡部材、47:第3の連絡部材、48:第4の連絡部材、49:ゴム板、50:締結部材、51:取付けフランジ、52:接続フランジ、53:締結部材、54:取付けフランジ、55:接続フランジ、56:締結部材、57:挿通孔、58:板部材、59:取付けけピン、60:接続部材、61:ピン本体部、62:ピン基部、63:一側貫通孔、64:空間部、65:他側貫通孔、66:支持部材、67:回動ピン、68:レバー部材、69:長孔、70:第1の連結ピン、71:第1の取っ手、72:掛止ピン、73:取付け台、74:第1の電動シリンダ、75:固定ピン、76:ピストンロッド、77:第2の連結ピン、78、79:カバー枠、80:連結部、81:切欠き部、82:第2の取っ手、83:板状部材、84、85:取付け部材、86:ピストンロッド、87:第2の電動シリンダ、88:ロックピン、89:貫通孔、90:制御盤、91:バッテリ、92、93:機側操作盤、94:回転灯ガード、95:積層式表示灯、96:主電源灯、97:接続ケーブル、98:遠隔操作手段、99:無線送信機、100:受信アンテナ、101:受信機、103:操作ケーブル、104:有線送信機、105:充電器

Claims (8)

  1. クレーンの吊り下げフックに吊り下げ手段を介して水平に吊り下げられた長尺の主フレームと、
    前記主フレームの長手方向の両側にそれぞれ取付けられる第1、第2の副フレームとを有し、
    前記第1、第2の副フレームにはそれぞれ、
    長尺重量物に掛けられて該長尺重量物を支持する吊り具の両端に設けられた第1、第2の掛止部がそれぞれ収容される空間部を備えた第1、第2の吊り上げ部と、
    それぞれ前記第1、第2の吊り上げ部に水平に挿入され、前記空間部に収容された前記第1、第2の掛止部を貫通し、該第1、第2の吊り上げ部に該第1、第2の掛止部をそれぞれ連結する第1、第2のシャックルピンと、
    前記第1、第2のシャックルピンのいずれか一方となるシャックルピンAを自動で抜き差しするシャックルピン自動着脱装置が設けられていることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  2. 請求項1記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記主フレームは平行配置された対となる第1、第2の長辺部材と、該第1、第2の長辺部材の両端同士を連結する対となる第1、第2の短辺部材とを有し、
    前記吊り下げ手段は、前記第1、第2の長辺部材の一側端部にそれぞれ取付けられる第1、第2の吊りワイヤと、前記第1、第2の長辺部材の他側端部にそれぞれ取付けられる第3、第4の吊りワイヤとを有し、該第3、第4の吊りワイヤにはそれぞれチェーンブロックが組み込まれていることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  3. 請求項1又は2記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記第1、第2の吊り上げ部のうち前記シャックルピンAが挿入された吊り上げ部Aは下側が下方に開口したU字状となって、前記シャックルピン自動着脱装置は、前記吊り上げ部Aの一側に設けられた支持部材に中央部が回動ピンを用いて回動可能に取付けられ、一端部が前記シャックルピンAの基側に長手方向を上下方向に向けて形成された長孔に第1の連結ピンを介して取付けられたレバー部材と、
    前記レバー部材の他端部に第2の連結ピンを介して連結される出力軸を備え、前記レバー部材の回動を行って、前記シャックルピンAを進退する第1の電動駆動手段と、
    前記シャックルピンAの基側に、該シャックルピンAの軸心を中心に回動可能に連結され、途中位置に切欠き部が形成された板状部材と、
    前記板状部材の前記切欠き部に垂直方向から嵌入し、前記シャックルピンAのロック状態を保持するロックピンと、
    前記吊り上げ部Aの一側に設けられ、前記出力軸、前記レバー部材、及び前記支持部材を収納し、前記出力軸、前記シャックルピンA、及び前記板状部材の一部が内側で進退するカバー枠と、
    前記カバー枠に取付けられて、前記ロックピンを昇降する第2の電動駆動手段と、
    前記第1、第2の副フレームの一方の副フレームAに取付けられ、前記第1、第2の電動駆動手段を駆動する制御盤と、
    前記制御盤に制御信号を遠隔入力する遠隔操作手段とを有し、
    非常時に、前記回動ピンを引き抜き、かつ前記板状部材を回転させて前記ロックピンを前記切欠き部から離脱させてロック状態を解除し、前記第1、第2の掛止部のうち前記シャックルピンAが貫通している掛止部Aから該シャックルピンAを引き抜き可能であることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  4. 請求項3記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記回動ピンの基端部には第1の取っ手が、該回動ピンの先側には該回動ピンを径方向に貫通する着脱可能な掛止ピンが、前記板状部材の先端部には第2の取っ手がそれぞれ設けられていることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  5. 請求項3又は4記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記副フレームAには、前記制御盤に制御信号を手動入力する手動操作盤が取付けられ、前記遠隔操作手段は、前記副フレームAに取付けられ、前記制御盤に制御信号を入力する信号入力部と、該信号入力部に無線を介して制御信号を送信する外部操作部とを有していることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  6. 請求項5記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記遠隔操作手段は更に、前記制御盤と操作ケーブルを介して接続し、該制御盤に制御信号を入力する外部操作部を有していることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  7. 請求項3又は4記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記副フレームAには、前記制御盤に制御信号を手動入力する手動操作盤が設けられ、前記遠隔操作手段は、前記制御盤と操作ケーブルを介して接続し、該制御盤に制御信号を入力する外部操作部を有していることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載のシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤において、前記カバー枠には前記制御盤の動作状態を示す表示灯が設けられていることを特徴とするシャックルピン自動着脱装置付き吊り天秤。
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