JP3212806B2 - 畑用施肥作業機 - Google Patents

畑用施肥作業機

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JP3212806B2
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清 松木
浩一 大島
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大島農機株式会社
生物系特定産業技術研究推進機構
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜畑作におけるマル
チフイルムで覆われた畝にて成育中の作物へ、液肥の追
肥を行う施肥作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成育中の畑作物に対する一般的な
追肥方法としては、該作物の近傍の土壌表面に粒状肥料
等を撒いたり、又、マルチフイルムで被覆した畝の作物
に対しては、粒状肥料等を畝間に撒き、マルチフイルム
の裾部をめくり上げ培土と共に畝上に土寄せしていた。
【0003】又、近年にはマルチフイルムを貫通し液肥
注入ノズルを土中に挿入して液肥を施す施肥作業機も開
発研究されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粒状肥料の場合は、水
分が無いと溶解して発現せず、施肥から有効化までのリ
ードタイムが長いという問題があり、定植から初期育成
を確保するには不適当であり、又、粒状肥料が溶解する
時に溶解熱が奪われ土温度を低下させ初期育成に不利で
ある。又、マルチフイルムで被覆されている場合は、一
度裾部をめくり上げ施肥作業後被覆し直すという、大変
な労力を要していた。
【0005】又、作物を育成する畝の形状、大きさは、
各地方及び作物の種類によって異なるので、従来のマル
チフイルムを貫通し液肥注入ノズルを土中に挿入して液
肥を施す施肥作業機では、液肥注入ノズルの取付位置が
一定のため多様な諸条件に対応できず最適な位置に的確
に施用できない場合がある。
【0006】畑作物の要諦は定植からの初期育成をいか
に計るかにある。初期育成を短期間に計り、基肥として
施用されている固形肥、有機質肥を充分に吸収できる作
物体にいかに早く到達させるかにある。
【0007】本発明は、前記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、特にマルチフイルムで被覆された畝で成育中の作物
に対し、初期育成を充分に確保するために、成育ステー
ジに合ったバランスの良い液肥を畝の形状、大きさに関
わらず最適な位置に的確に施用できる、畑用施肥作業機
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、走行車体にてリンク機構を介して
牽引される機枠に、液肥を土中に注入する複数個の液肥
注入ユニットを備えた畑用施肥作業機において、前記液
肥注入ユニットを、動力伝達系統の中間部に設けた多角
軸に、個別に左右移動調節可能に設けた移動ギヤケース
と、ポンプを駆動するカム及び注入ノズルを上下往復駆
動するクランクを回転駆動する駆動ケースとに分割し、
移動ギヤケースに対し駆動ケースを各ケース間を連結す
る中間軸の軸周りに回動、固定自在に構成することによ
り、複数固の液肥注入ユニットの配設位置を作業機の進
行方向に対して、個別に左右方向に移動調節可能にする
と共に、注入ノズルの打ち込み角度を左右方向に傾斜可
能にしたものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本発明に係る畑用施肥作業機の一部
断面の側面図であり、図2は同施肥作業機の平面図、図
3は同施肥作業機の後方視図であり、左側注入ノズルを
内側に傾けた場合を示す。
【0011】施肥作業機は、図1に示すように、走行車
体aの後部にトップリンク1と左右一対のロアリンク
2、2’とからなる3点ヒッチ式リンク機構を介して昇
降可能に連結されると共に、走行車体aのPTO軸3と
自在接手4を介して伝達される動力により駆動される。
【0012】施肥作業機の機枠は、前方下部中央に走行
車体aのPTO軸3と連結される入力軸6を前方に向け
て突出するように設けたギヤケース5と、該ギヤケース
5の両側に装着された筒状のサポートフレーム10、1
1により構成される下部フレーム12と、該下部フレー
ム12の左右端部側方に設けたサイドフレーム13、1
4と、該左右のサイドフレーム13、14の上部を連結
するように固設された四角筒状の移動ガイドフレーム1
5と、液肥注入ユニットbを囲むように設けた後方ガー
ドフレーム16とにより構成されている。
【0013】液肥注入ユニットbは図5に示す通り、移
動ギヤケース21、支持アーム22、連結メタル24、
駆動ケース32、連結パイプ33、及び注入ノズル4
5、ポンプ50等を一体的に構成してある。本実施例に
おいては液肥注入ユニットbは2組設けているが、3組
設けても良いし又、ユニット本体の両側に注入ノズル4
5を設けるようにしても良い。
【0014】そして、図4に示すように入力軸6に伝達
された動力は、ギヤケース5内部のベベルギヤ7、8を
介して左側サポートフレーム10内部に設けた動力軸9
に伝達される。該動力軸9は左側サイドフレーム13の
外側に設けたチェンケース17内部に貫入され、先端部
にはスプロケット18が固着されていて、動力はチェン
19、スプロケット18’を介してチェンケース17の
上部と右側サイドフレーム14との間に回転可能に架設
された多角軸20に伝達される。なお、本実施例におい
ては六角軸を用いたが他の多角軸はもちろん、丸軸にス
プライン加工あるいはキー溝加工を施して用いても良
い。
【0015】図6は液肥注入ユニットbの動力伝達部内
部を示す断面図であり、移動ギヤケース21内部の移動
ベベルギヤ28は前記多角軸20に回転不能かつ軸方向
に移動可能に嵌装されている。29はギヤケース内部で
の移動ベベルギヤ28の位置を決めるカラー部材であ
る。
【0016】したがって、移動ギヤケース21は多角軸
20の軸方向に移動自在であり、移動ギヤケース21に
固定された支持アーム22の先端コ部は移動ガイドフレ
ーム15を挟み込むように設けられていて、移動固定レ
バー23により、該移動ガイドフレーム15に左右方向
任意の位置に締め付け固定される。
【0017】又、図6、図7に示すように移動ギヤケー
ス21と後方に設けた駆動ケース32とは、移動ギヤケ
ース21に固定される連結メタル24に駆動ケース32
に固定されている連結パイプ33先端部を嵌合させ、連
結固定メタル25を六角ねじ26及び先端にねじ部を有
する連結固定レバー27で締め付け、嵌合部分を固定す
るように構成されているので、駆動ケース32は移動ギ
ヤケース21に対して中間軸31の軸周りに回転、固定
自在である。
【0018】又、多角軸20に伝達された動力は、更に
移動ベベルギヤ28、ベベルギヤ30、中間軸31を介
して後方に設けた駆動ケース32内のベベルギヤ34、
35に伝達されて、ポンプ50を駆動するカム36と、
注入ノズル45を昇降作動するクランクアーム37とを
固着した、駆動軸38に伝えられる。
【0019】そして、クランクアーム37の先端部には
連結アーム39の上端部を回動自在に連結し、連結アー
ム39下端部には注入ノズル45を下方に向けて連結す
ると共に、連結パイプ33に固設されたブラケット40
に、一端を揺動自在に連結された、揺動アーム41の先
端部と連結されているので、クランクアーム37を回転
させることにより、注入ノズル45先端部は所定の軌跡
を描きながら上下に往復運動を行う。42はブラケット
40と揺動アーム41との間に設けたスプリングであ
る。
【0020】又、ポンプ50は駆動ケース32の後方部
に組付けられて駆動ケース32内のカム36の回転によ
り作動アーム51を介して作動される。液肥は走行車体
aに取り付けられたタンク52より吸入ホース53を介
してポンプ50に吸入され、更に排出ホース54を介し
て注入ノズル45に送り込まれる。なお、タンク52は
本実施例によらず施肥作業機の機枠上部に載置するよう
にしても良い。
【0021】又、液肥は注入ノズル45の上下動軌跡の
下死点付近でタイミング良く注入ノズル45先端より吐
出するように、クランクアーム37及びカム36は駆動
軸38に一定の角度で固定されている。
【0022】上記のように構成された本発明の施肥作業
機を実際に使用する場合について説明する。
【0023】施肥する畝の形状、作物の形態に合わせ
て、移動固定レバー23を緩め、液肥注入ユニットbの
左右位置を調節し、固定する。更に必要があれば連結固
定レバー27を緩めて駆動ケース32を傾け、注入ノズ
ル45を所望の角度に設定して再度連結固定レバー27
を締め付けて固定する。
【0024】そして、注入ノズル45の先端部が、上下
往復動軌跡の下死点付近で畝の土中に充分挿入されるよ
う、走行車体aの油圧装置により施肥作業機本体の上下
位置を適宜に調整する。
【0025】また、注入ノズル45の打ち込み間隔を、
作物の植え付け間隔に略一致させるため、走行車体aの
走行速度を適宜に選択する。つまり、作物の植え付け間
隔が狭い時は走行速度を遅く、逆に植え付け間隔が広い
時は作物の無い所に無駄な液肥を注入することの無いよ
う走行速度を早くする。
【0026】
【発明の効果】本発明による畑用施肥作業機は、以上の
ように構成されているので、畑のマルチフイルムで被覆
された畝で成育中の作物に、マルチフイルムを貫通して
初期育成に適した液肥を施用でき、従来の施肥作業に比
べ大幅に労力の軽減を図ることができる。
【0027】又、畝幅及び作物の大きさに合わせて、液
肥注入ユニットの左右位置及び注入ノズルの打ち込み角
度を自在に調整し、作物の株元に向かうようにできるの
で、十字花、葉采類等、葉が大きくなる作物に対して
も、葉を損傷せずに株元に近く施肥できるので肥効効率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る畑用施肥作業機の一部断面の側面
図である。
【図2】同施肥作業機の平面図である。
【図3】同施肥作業機の後方視図で左側注入ノズルを内
側に傾けた場合を示す。
【図4】動力伝達系統図である。
【図5】液肥注入ユニットの説明図である。
【図6】液肥注入ユニットの動力伝達部内部を示す断面
図である。
【図7】移動ギヤケースと駆動ケースとの連結状態を説
明する、図5A−A部の断面図である。
【符号の説明】
a 走行車体 b 液肥注入ユニット 1 トップリンク 2、2’ ロアリンク 3 PTO軸 4 自在接手 5 ギヤケース 6 入力軸 7、8 ベベルギヤ 9 動力軸 10、11 サポートフレーム 12 下部フレーム 13、14 サイドフレーム 15 移動ガイドフレーム 16 後方ガードフレーム 17 チェンケース 18、18’ スプロケット 19 チェン 20 多角軸 21 移動ギヤケース 22 支持アーム 23 移動固定レバー 24 連結メタル 25 連結固定金具 26 ねじ 27 連結固定レバー 28 移動ベベルギヤ 29 カラー部材 30 べベルギヤ 31 中間軸 32 駆動ケース 33 連結パイプ 34、35 ベベルギヤ 36 カム 37 クランクアーム 38 駆動軸 39 連結アーム 40 ブラケット 41 揺動アーム 42 スプリング 45 注入ノズル 50 ポンプ 51 作動アーム 52 タンク 53 吸入ホース 54 排出ホース
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 23/00 - 23/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体にてリンク機構を介して牽引さ
    れる機枠に、液肥を土中に注入する複数個の液肥注入ユ
    ニットを備えた畑用施肥作業機において、前記液肥注入
    ユニットを、動力伝達系統の中間部に設けた多角軸に、
    個別に左右移動調節可能に設けた移動ギヤケースと、ポ
    ンプを駆動するカム及び注入ノズルを上下往復駆動する
    クランクを回転駆動する駆動ケースとに分割し、移動ギ
    ヤケースに対し駆動ケースを各ケース間を連結する中間
    軸の軸周りに回動、固定自在に構成することにより、複
    数固の液肥注入ユニットの配設位置を作業機の進行方向
    に対して、個別に左右方向に移動調節可能にすると共
    に、注入ノズルの打ち込み角度を左右方向に傾斜可能に
    したことを特徴とする畑用施肥作業機。
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CN115349313B (zh) * 2022-09-21 2024-07-02 湖南福格森装备科技有限公司 一种具有起垄夯实功能的起垄机

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