JP3212793B2 - サイリスタ変換装置 - Google Patents

サイリスタ変換装置

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JP3212793B2
JP3212793B2 JP02020094A JP2020094A JP3212793B2 JP 3212793 B2 JP3212793 B2 JP 3212793B2 JP 02020094 A JP02020094 A JP 02020094A JP 2020094 A JP2020094 A JP 2020094A JP 3212793 B2 JP3212793 B2 JP 3212793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス遮断器をバイパス
スイッチに用いた直流送電設備等にて使用する光トリガ
サイリスタ(以下光サイリスタと記す)を用いたサイリ
スタ変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、直流送電、異周波数系統間直流
連系において、高電圧大容量のサイリスタ変換装置が採
用されている。この種のサイリスタ変換装置(以下単に
変換装置と記す)は一般に、多相構成もしくは高電圧化
のため、単位変換器(通常3相ブリッジ結線)を複数個
直列接続されている。この様な構成において、系統運用
上、全面的運転もしくは部分的運転が繰り返し実施され
ることがある。
【0003】又、単位変換器が故障した場合に、故障変
換器を系統より切り離し、健全変換器のみで部分的に運
転することも系統運転信頼性を向上する上で極めて重要
である。このように、全面的運転から部分的運転或いは
部分的運転から全工面的運転の切換えを可能にするため
に、各単位変換器の直流側にバイパススイッチを並列に
設置される。
【0004】バイパススイッチとして、遮断器等のメカ
ニカルスイッチもしくはサイリスタなどの半導体スイッ
チなどを使用することが出来る。現状では経済的理由に
よりメカニカルスイッチの空気遮断器が採用されてい
る。
【0005】メカニカルスイッチは原理的に直流遮断が
不可能であり、又開閉に際しアークの発生による接点摩
耗の問題があるため、メカニカルスイッチの開閉は無電
圧近傍で行なう必要がある。
【0006】このため、バイパススイッチを開閉する時
は常に、変換器をバイパスペア(3相ブリッジの点弧位
相が180°異なる2つのサイリスタバルブを同時に通
電する。)動作させ、バイパススイッチの極間電圧をほ
ぼ零に抑えている。
【0007】前記サイリスタバルブへの光ゲート信号
は、バスパスペア期間信号と、前記サイリスタバルブに
順電圧がかかることによって発生する順電圧信号とのア
ンド条件が成立した時に光ゲート信号を発生する。
【0008】この動作を、図4の一般的な直流送電の構
成図及び図5のバイパススイッチ開閉時のバイパスペア
バルブの従来の制御方式のタイムチャートを参照して説
明する。
【0009】図4において、11 〜14 は単位変換器
で、この例では2個直列の例で示している。21〜24
は、各変換器11 〜14 の交流入力又は出力用の変圧
器、31〜34 は、各変換器11 〜14 と並列に接続さ
れたバイパススイッチ、4は平滑用の直流リアクトルで
ある。51 〜56 は変換器11 のアームを構成するサイ
リスタバルブで他の変換器12 〜14 も同様に構成され
る。
【0010】かかる構成の直流送電において、A系統か
らB系統への電力の融通、或いはB系統からA系統への
電力の融通を行なう場合、例えば定格電力融通の時は全
変換器11 〜14 を運転する。この時、バイパススイッ
チ31 〜34 は全て“開”状態にある。一方、部分的運
転する場合、例えば、バイパススイッチ31 および33
のみを閉にして、変換器12 および14 を運転すれば、
定格の半分の電力融通が可能である。又、変換器11
しくは13 が故障した場合も、前記の部分的運転と同様
の運転が可能である。
【0011】これらの運転の切換えは当然のことなが
ら、交流入力、交流出力を解列しないで実行される。図
5は図4に実線、点線で図示の運転モード切換、即ち、
変換器12 ,14 のみの部分的運転(従って、32 ,3
4 は開、31 ,33 は閉、11 ,13 は運転停止)か
ら、全面運転(31 〜34 は開、11 〜14 は運転)に
切換え状態のタイムチャートを表わしている。
【0012】図5において、aはバイパススイッチ開極
指令、bはバイパスペア動作指令、cはバイパススイッ
チの接点の開閉状態、dはバイパススイッチ、例えば3
1 の極間電圧(アーク電圧)を示す。
【0013】この極間電圧(アーク電圧)がサイリスタ
バルブ11 に印加される。eはバイパスペアバルブ(例
えば53 と56 の直列アーム)に供給される光ゲート信
号で、これはバイパスペア期間であるという条件bとサ
イリスタバルブ順電圧が所定の電圧(順電圧信号の検出
レベル=LV2 )以上であるという条件とのアンド条件
にて発生する光ゲート信号である。バイパスペアバルブ
が点弧すれば順電圧が消滅するので、光ゲート信号は狭
幅のパルスとなる。
【0014】fはバイパススイッチ31 を流れる電流で
バイパススイッチ閉時の電流は直流電流Idに等しい。
gはバイパスペアに選択されたサイリスタバルブに流れ
る電流でバイパススイッチ31 から完全にバイパスバル
ブに電流が切換えられれば、直流電流Idに等しい。h
は通常運転時のバルブゲート指令でこの指令が“OF
F”から“ON”になるとバイパスペア動作指令bはロ
ックされると同時にサイリスタバルブは通常の運転に移
行する。
【0015】以上の図4と図5で、バイパススイッチの
“閉”→“開”の切換時における各部の動作を説明す
る。バイパススイッチ31 の開極指令aが“閉”→
“開”になった時(t=t1 )同時もしくは所定の遅れ
をもって、バイパスペア動作指令bが“OFF”→“O
N”状態になり、バイパスペア動作に入れる状態にな
る。t=t2 でバイパススイッチ31 の接点が開極し始
め、一定の時間後(t=t4 )正規の開極状態に達す
る。この過程(t=t2 〜t4 )でバイパススイッチ3
1 の極間電圧(アーク電圧)dは上昇する。このアーク
電圧はバイパススイッチ31 に流れる電流fとバイパス
スイッチの接点間の距離等に左右される。このバイパス
スイッチ31 のアーク電圧はサイリスタバルブ11 に印
加される。
【0016】サイリスタバルブ11 に加わる電圧がサイ
リスタバルブ11 の順電圧検出レベルLV2 を越えると
バイパスペアに選択されたサイリスタバルブ(53 と5
6 )はゲートパルスが与えられ、バイパススイッチ31
の電流がバイパスペアのバルブ(53 と56 )に移行す
る。その後、t=t5 にて、通常運転時のバルブゲート
指令により、バイパスペア動作指令bはロックされサイ
リスタバルブは通常の運転状態になる。即ち、変換装置
は全面運転に入ることになる。尚、サイリスタバルブ1
3 及びバイパススイッチ33 の動作も同様となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】サイリスタバルブの順
電圧検出は、通常各サイリスタ毎に、或いは直列接続し
て構成された数個のサイリスタを収納したモジュール単
位毎に検出している。又順電圧検出信号は、各サイリス
タに印加される順電圧が所定の値VF (LV2 に相当)
に達した時に出力されるように、例えば、各サイリスタ
或いは各モジュールに設けられる分圧回路から検出する
ようになっているため、各サイリスタに印加される順電
圧が所定の値VF に達しない場合は順電圧検出信号は出
力されないことになる。
【0018】このことから、サイリスタバルブをn個の
サイリスタを直列接続して構成した場合、サイリスタバ
ルブに印加される電圧が(n×VF )を越えた時点で順
電圧検出信号が出力されるが、サイリスタバルブに印加
される電圧が(n×VF )に達しない場合は、順電圧検
出信号は出力されないことになる。
【0019】従って、空気遮断器をバイパススイッチ3
1 に用いた場合バイパススイッチ開極時に発生するアー
ク電圧が、サイリスタバルブの順電圧検出レベルLV2
を越えた時点でゲート制御装置より発生するゲート信号
にてサイリスタバルブを点弧させバイパスペア動作を行
うことができる。
【0020】最近、主回路の電圧定格が高い直流送電設
備の実用化が検討されており、この場合、空気遮断器の
代りにガス遮断器をバイパススイッチとして使用するこ
とが検討されている。しかし、ガス遮断器は開極時に発
生するアーク電圧は空気遮断器に比べてはるかに低く、
図5に示すサイリスタバルブの最小点弧可能電圧レベル
LV1 を越えるが、サイリスタバルブの順電圧検出レベ
ルLV2 を越えない場合があり、この為ゲート制御装置
によりゲート信号が発生せずにバイパスペア動作をこお
なうことができなくなる。
【0021】このため、スイッチ開極指令後サイリスタ
が点弧するまで無条件に連続的に広幅のゲート信号を発
生させればバイパススイッチ開極時に発生するアーク電
圧がサイリスタバルブの順電圧検出レベルLV2 を越え
ない場合においても、バイパスペア動作を行うことが可
能だが、光サイリスタを使用したサイリスタバルブの場
合、光サイリスタは点弧するタイミングにて集中的に大
容量の光エネルギのゲート信号を必要とする。この為前
記光サイリスタ点弧用発光ダイオードは、狭幅のパルス
状光ゲート信号を出力する構造となっており、前記バイ
パススイッチ開極指令後サイリスタが点弧するまで無条
件に連続的に広幅の光ゲート信号を発生させると、前記
光サイリスタ点弧用発光ダイオードの寿命を著しく低下
させることになる。
【0022】従って、本発明の目的は、前述の点に鑑み
なされたものであって、バイパススイッチにガス遮断器
を使用し、光サイリスタを使用した変換装置において、
光サイリスタ用発光ダイオードの寿命を低下させること
なく、バイパススイッチ開極時のアーク電圧がサイリス
タバルブの順電圧検出レベルより低い場合においても確
実に光ゲート信号を発生させる機能をもったサイリスタ
変換装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述目的を達成するため
に、請求項1の発明によるサイリスタ変換装置は、少く
とも複数個の直列接続された光トリガサイリスタから成
るサイリスタバルブをブリッジ接続して構成されるサイ
リスタ変換器と、該サイリスタ変換器の直流回路に並設
されるガス遮断器を使用したバイパススイッチを備えた
サイリスタ変換装置において、前記バイパススイッチの
開極指令と前記サイリスタ変換器のバイパスペア動作指
令のアンド条件成立時点から所定時間後或る一定の期間
断続パルスを発生する第1のパルス発生回路と、前記サ
イリスタバルブの通電指令と該サイリスタバルブの順電
圧信号とのアンド条件で通常運転時のゲートパルス信号
を発生する第2のパルス発生回路と、前記第1のパルス
発生回路の出力と前記第2のパルス発生回路の出力との
論理和により前記サイリスタ変換器を構成する光トリガ
サイリスタを点弧する光ゲート信号を発生する回路を具
備したことを特徴とするものである。
【0024】又、前述目的を達成するために、請求項2
の発明によるサイリスタ変換装置は、少くとも複数個の
直列接続された光トリガサイリスタから成るサイリスタ
バルブをブリッジ接続して構成されるサイリスタ変換器
と、該サイリスタ変換器の直流回路に並設されるガス遮
断器を使用したバイパススイッチを備えたサイリスタ変
換装置において、前記バイパススイッチの開極指令と前
記サイリスタ変換器のバイパスペア動作指令のアンド条
件成立時点から所定時間後或る一定の期間断続パルスを
発生する第1のパルス発生回路と、前記サイリスタバル
ブの通電指令と該サイリスタバルブの順電圧信号とのア
ンド条件で通常運転時のゲートパルス信号を発生する第
2のパルス発生回路と、前記第1のパルス発生回路の出
力により前記サイリスタ変換器を構成する光トリガサイ
リスタを点弧する光ゲート信号を発生する第1の光ゲー
ト信号回路と、前記第2のパルス発生回路により前記サ
イリスタ変換器を構成する光トリガサイリスタを点弧す
る光ゲート信号を発生する第2の光ゲート信号回路を具
備したことを特徴とするものである。
【0025】
【作用】前述のように構成された、請求項1の発明によ
るサイリスタ変換装置によれば、バイパススイッチに開
極指令を与えると同時にバイパスペア動作指令を与えれ
ば、バイパススイッチは開極し始め、アーク電圧がサイ
リスタバルブの最小点弧可能電圧レベルに達した頃、第
1のパルス発生回路によって、光トリガサイリスタを点
弧する光ゲート信号を発生する回路が駆動され、バイパ
スペア動作指令が解除された後は、前記サイリスタバル
ブの通電指令と該サイリスタバルブの順電圧信号とのア
ンド条件で通常運転時のゲートパルス信号を発生する第
2のパルス発生回路によって前記光トリガサイリスタを
点弧する光ゲート信号を発生する回路が駆動されるた
め、光ゲート信号は、幅の広い光ゲート信号ではなく、
幅の狭いパルス状であるため、光ゲート信号を発生する
発光ダイオードの寿命の低下を防止できる。
【0026】又、前述のように構成された、請求項2の
発明によるサイリスタ変換装置によれば、バイパススイ
ッチに開極指令を与えると同時にバイパスペア動作指令
を与えれば、バイパススイッチは開極し始め、アーク電
圧がサイリスタバルブの最小点弧可能電圧レベルに達し
た頃、第1のパルス発生回路によって、光トリガサイリ
スタを点弧する第1の光ゲート信号発生回路が駆動さ
れ、バイパスペア動作指令が解除された後は、前記サイ
リスタバルブの通電指令と該サイリスタバルブの順電圧
信号とのアンド条件で通常運転時のゲートパルス信号を
発生する第2のパルス発生回路によって、光トリガサイ
リスタを点弧する第2の光ゲート信号発生回路が駆動さ
れるため、光ゲート信号は、幅の広い光ゲート信号では
なく、幅の狭いパルス状であり、且つ第1の光ゲート信
号を発生する発光ダイオードと、第2の光ゲート信号を
発生する発光ダイオードとをそれぞれ独立して設けてい
るのでより一層、発光ダイオードの寿命の低下を防止す
ることができる。
【0027】
【実施例】図1は本発明のサイリスタ変換装置の一実施
例を示す構成図、図2は本発明の動作を説明するための
タイムチャートである。図1はバイパススイッチ開極時
のサイリスタ変換装置の一部を、即ち、図4における変
換器11 とバイパススイッチ31 の例で示している。
【0028】図1において、63 はサイリスタバルブ5
3 を制御するゲート制御装置で、サイリスタバルブ5
1 ,52 ,54 ,55 ,56 を制御する図示しないゲー
ト制御装置61 ,62 ,64 ,65 ,66 も、63 と同
様に構成されている。又、ゲート制御装置61 と64
2 と65 、63 と66 は、バイパスペア運転時選択さ
れたいずれかが対になって、バイパススイッチを制御す
る主制御装置7によって制御される。20はバイパスス
イッチ操作回路で、主制御装置7からバイパススイッチ
開極指令aを受けて、バイパススイッチ用操作信号vを
出力し、バイパススイッチ31 を操作する。ゲート制御
装置63 は主制御装置7からのバイパススイッチ開極指
令a、バイパスペア動作指令b、及び通常時のバルブゲ
ート指令hとサイリスタバルブからの順電圧信号mとで
動作する。
【0029】バイパススイッチ開極指令a及びバイパス
ペア動作指令bが印加されるアンド回路13と、アンド
回路13の出力信号iが印加されるオンディレイ回路1
4(遅延時間TD )と、オンディレイ回路14の出力信
号jが印加され或る一定の期間(発振期間TP )断続パ
ルスを発生する発振回路15と、発振回路15の出力パ
ルスkをパルス幅TW1に整形するモノマルチ回路16で
第1のパルス発生回路を構成する。
【0030】サイリスタバルブからの順電圧信号mは順
電圧検出回路21に入力され、その出力nはゲート信号
発生決定回路17に入力される。一般にサイリスタバル
ブと順電圧検出回路21は光ファイバーケーブルにて接
続されている。又、通常運転時のバルブゲート指令hも
ゲート信号発生決定回路17に入力され、その出力sは
モノマルチ回路18(パルス幅TW2)に入力され、ゲー
ト信号発生決定回路17とモノマルチ回路18で第2の
パルス発生回路を構成している。ここでゲート信号発生
決定回路17はアンド回路から成る回路で、通常時のバ
ルブゲート指令hと順電圧検出信号nとのアンド条件に
て信号sを出力する回路である。
【0031】モノマルチ回路16とモノマルチ回路18
の出力lとuはオア回路19に入力され、その出力pは
スイッチング素子111 が動作することによって、発光
ダイオード用直流電源121 から抵抗101 を通って発
光ダイオード91 に電流qが流れ、発光ダイオード91
から光ゲート信号eが出力される。
【0032】出力された光ゲート信号eは光ファイバー
ケーブル83 を通ってサイリスタバルブ53 に与えられ
る。ここで遅延時間TD は、バイパススイッチ開極指令
を受けてから、光サイリスタが点弧するのに必要な最小
点弧電圧レベル以上にアーク電圧が達するまでの時間に
基づいて決定し、通常数mS〜数十mS程度となる。
又、発振期間TP はバイパススイッチ開極指令を受けて
から実際にバイパススイッチが動作を始めるまでのバラ
ツキ時間に基づいて決定し、通常数mS程度となる。
又、パルス幅TW1は、光サイリスタが前記最小点弧電圧
レベルで点弧した時、継続的に導通状態を維持する為に
必要な電流が流れるまでの時間に基づいて決定し、通常
100μs程度となる。又、パルス幅TW2は通常運転時
のゲート幅であり通常50μs程度となる。
【0033】次に、前述のように構成された図1のサイ
リスタ変換装置において、バイパススイッチ31 が閉じ
ていて、電流f(=Id )が流れている状態にて、変換
装置が部分的運転から全面的運転に移行する際の本発明
の作用を図2を参照して説明する。尚、サイリスタバル
ブ56 は53 と対になって同一のタイミングで制御され
るので、サイリスタバルブ56 側の動作説明はここでは
省略する。
【0034】t=t1 にて、バイパススイッチ開極指令
aが0→1に変化すると、バイパススイッチ操作回路2
0より出力されるバイパススイッチ用操作信号vが1と
なり所定の遅れTB をもってt=t2 からバイパススイ
ッチ31 が開極を始める。それに伴ないアーク電圧dが
発生し、t=t2 ´で光サイリスタが点弧するのに必要
な最小点弧電圧レベルLV1 に達する。一方、前記バイ
パススイッチ開極指令aが0→1に変化し、バイパスペ
ア動作指令bが0→1に変ると、アンド回路13の出力
iが0→1に変り、オンディレイ回路14からt1 から
t2 ´までの時間幅TD の遅れをもった信号jが出力さ
れる。その信号jは発振回路15とモノマルチ回路16
にて、TW1の幅をもちTP の期間継続的に発振されるパ
ルス信号lとなってオア回路19に入力され、信号pと
なってスイッチング素子111 に与えられる。入力信号
pにより、スイッチング素子111 が動作し、発光ダイ
オード91 よりt=t2 ´のタイミングにて、TW1の幅
をもった光ゲート信号eがTpの期間発生し、光ファイ
バーケーブル83 を通してサイリスタバルブ53 に与え
られる。この時、TW1は光サイリスタが最小点弧電圧レ
ベルで点弧した時、継続的に導通状態を維持する為に必
要な電流が流れるまでのゲート幅であることから確実に
光サイノスタを点弧させることができる。又、バイパス
スイッチ開極指令aを受けてから実際にバイパススイッ
チ31 が開極を始めるまでの時間TBのバラツキによ
り、例えば、図2のTB より遅れて開極を始めれば、t
=t2 ´のタイミングで出力された光ゲート信号では、
光サイリスタにかかる電圧が最小点弧電圧に達していな
い為に、光サイリスタを点弧することができないが、前
記TW1の幅の光ゲート信号eをバイパススイッチ開極指
令aを受けてから実際にバイパススイッチ31 が開極を
始めるまでの時間TB のバラツキの幅に応じて設定され
る期間TP の間発生させることによって確実に点弧させ
ることができる。これにより、必要最小限の光ゲート信
号で、発光ダイオード91 の寿命を著しく低下させるこ
となくバイパススイッチ開極時に発生するアーク電圧が
サイリスタバルブの順電圧検出レベルより低い場合にお
いても、確実に光ゲート信号を発生させ、バイパスペア
バルブを点弧することができる。
【0035】ところで、図1及び図2で説明した実施例
の場合、バイパススイッチ31 からバイパスペアバルブ
(53 と56 の直列アーム)に電流を切換える運転時に
出力される光ゲート信号と通常運転時の光ゲート信号と
を、同じ発光ダイオード91から出力しており、バイパ
ススイッチ31 が閉じていてバイパススイッチ31 に電
流が流れている状態からバイパスペアバルブ(53 と5
6 の直列アーム)へ電流を切換える運転は通常運転に比
較して極短い時間であることから通常運時に出力される
狭幅光ゲート信号のみを出力した場合の発光ダイオード
1 の寿命に対して、前記バイパススイッチ31 からバ
イパスペアバルブ(53 と56 の直列アーム)に電流を
切換える運転時に出力する光ゲートパルスを出力するこ
とによる発光ダイオード91 の寿命の低下は問題になら
ない値ではあるが、発光ダイオードの寿命の低下が全く
無いわけではない。この場合、図3に示す本発明の他の
実施例が有効である。
【0036】図1で説明したバイパススイッチ開極時に
バイパスペアバルブ(53 と56 の直列アーム)に与え
るTW1の幅をもつ光ゲート信号を発生させる回路13,
14,15,16と、とから成る第1野パルス発生回路
と、前記の光ゲート信号のみを出力する発光ダイオード
2 ,抵抗102 ,スイッチング素子112 ,発光ダイ
オード用直流電源122 からなる第1の光ゲート信号発
生回路を設け、ゲート信号発生決定回路17と、TW2
幅のパルス信号を出力するモノマルチ回路18から成る
第2のパルス発生回路と、発光ダイオード91 、抵抗1
1 、スイッチング素子111 、発光ダイオード用直流
電源121 からなる通常運転時にバルブゲート指令hと
サイリスタバルブに順電圧がかかるタイミングにて光ゲ
ート信号を出す第2の光ゲート信号発生回路63 の発光
ダイオード91 と、前記第1の光ゲート信号発生回路の
発光ダイオード92 を入力2分岐の光ファイバーケーブ
ル233 の入力側に接続し、出力側を光サイリスタバル
ブ53 に接続する。通常運転時に光ゲート信号を出力す
る発光ダイオード91 と、バイパススイッチからバイパ
スペアバルブに電流を切換える運転時に光ゲート信号を
出力する発光ダイオード92 を別にすることにより、発
光ダイオード91 の寿命を更に低下させることなくバイ
パススイッチ開極時に発生するアーク電圧がサイリスタ
バルブの順電圧検出レベルより低い場合においても確実
に光ゲート信号を発生させ、バイパスペアバルブを点弧
することができる。尚、図3に示す223 は1アーム分
のバイパスペア用ゲート制御装置であり、他のアームに
も同様なバイパスペア用ゲート制御装置が必要である。
【0037】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
れば、バイパススイッチの開極指令とサイリスタ変換器
のバイパスペア動作指令のアンド条件成立時点から所定
時間後或る一定の期間断続パルスを発生する第1のパル
ス発生回路で、サイリスタ変換器を構成する光トリガサ
イリスタを点弧する光ゲート信号発生回路を駆動するこ
とによって、バイパススイッチ開極時に発生するアーク
電圧がサイリスタバルブの順電圧検出レベルより低い場
合においても確実に断続的な光ゲート信号を発生させ、
バイパスペアバルブを点弧することができるので、光ゲ
ート信号を発生する発光ダイオードの寿命の低下を防止
できる。
【0038】また、請求項2の発明によれば、バイパス
スイッチの開極指令とサイリスタ変換器のバイパスペア
動作指令のアンド条件成立時点から所定時間後或る一定
の期間断続パルスを発生する第1のパルス発生回路で、
第1の光ゲート信号発生回路を駆動し、サイリスタバル
ブの通電指令とサイリスタバルブの順電圧信号とのアン
ド条件で通常運転時のゲートパルス信号を発生する第2
のパルス発生回路で、第2の光ゲート信号発生回路を駆
動しているため、バイパススイッチ開極時に発生するア
ーク電圧がサイリスタバルブの順電圧検出レベルより低
い場合においても確実に断続的な光ゲート信号を発生さ
せ、バイパスペアバルブを点弧することができると共
に、より一層、発光ダイオードの寿命の低下を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイリスタ変換装置の一実施例を示す
構成図。
【図2】本発明のサイリスタ変換装置の動作を説明する
ためのタイムチャート。
【図3】本発明のサイリスタ変換装置の他の実施例を示
す構成図。
【図4】本発明が適用されるサイリスタ変換装置を用い
た直流送電系統の構成図。
【図5】従来方式によるバイパススイッチとサイリスタ
バルブとの切換時の動作を説明するタイムチャート。
【符号の説明】
1 〜14 …変換器 21 〜24
変圧器 31 〜34 …バイパススイッチ 4 …
直流リアクトル 51 〜54 …バルブ 63
ゲート制御装置 7 …主制御装置 83 ,86
光ファイバーケーブル 91 ,92 …発光ダイオード 101 ,102
抵抗器 111 ,112 …スイッチング素子 121 ,122
直流電源 13 …アンド回路 14 …
オンディレイ回路 15 …発振回路 16,18 …
モノマルチ回路 17 …ゲート信号発生決定回路 19 …
オア回路 20 …バイパススイッチ操作回路 21 …
順電圧検出回路 223 …バイパスペア用ゲート制御装置 233 …2分岐光ファイバーケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−344707(JP,A) 特開 平6−21795(JP,A) 実開 平1−134983(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/19 H02M 1/08 301 H02M 1/08 341 H02M 7/155

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも複数個の直列接続された光ト
    リガサイリスタから成るサイリスタバルブをブリッジ接
    続して構成されるサイリスタ変換器と、該サイリスタ変
    換器の直流回路に並設されるガス遮断器を使用したバイ
    パススイッチを備えたサイリスタ変換装置において、前
    記バイパススイッチの開極指令と前記サイリスタ変換器
    のバイパスペア動作指令のアンド条件成立時点から所定
    時間後或る一定の期間断続パルスを発生する第1のパル
    ス発生回路と、前記サイリスタバルブの通電指令と該サ
    イリスタバルブの順電圧信号とのアンド条件で通常運転
    時のゲートパルス信号を発生する第2のパルス発生回路
    と、前記第1のパルス発生回路の出力と前記第2のパル
    ス発生回路の出力との論理和により前記サイリスタ変換
    器を構成する光トリガサイリスタを点弧する光ゲート信
    号を発生する回路を具備したことを特徴とするサイリス
    タ変換装置。
  2. 【請求項2】 少くとも複数個の直列接続された光ト
    リガサイリスタから成るサイリスタバルブをブリッジ接
    続して構成されるサイリスタ変換器と、該サイリスタ変
    換器の直流回路に並設されるガス遮断器を使用したバイ
    パススイッチを備えたサイリスタ変換装置において、前
    記バイパススイッチの開極指令と前記サイリスタ変換器
    のバイパスペア動作指令のアンド条件成立時点から所定
    時間後或る一定の期間断続パルスを発生する第1のパル
    ス発生回路と、前記サイリスタバルブの通電指令と該サ
    イリスタバルブの順電圧信号とのアンド条件で通常運転
    時のゲートパルス信号を発生する第2のパルス発生回路
    と、前記第1のパルス発生回路の出力により前記サイリ
    スタ変換器を構成する光トリガサイリスタを点弧する光
    ゲート信号を発生する第1の光ゲート信号回路と、前記
    第2のパルス発生回路により前記サイリスタ変換器を構
    成する光トリガサイリスタを点弧する光ゲート信号を発
    生する第2の光ゲート信号回路を具備したことを特徴と
    するサイリスタ変換装置。
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