JP3212709U - ガス採取アダプター - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な容器に装着し、その容器をガス採取容器として使用可能な、安価で取り扱いの容易なガス採取アダプターを提供する。【解決手段】雌ねじ部1bが形成された円筒部1aを有し雌ねじ部1bによってガス採取容器10に螺着される装着部1と、装着部1に設けられガス採取容器10への給排気流路となるガス流路を有する通気部3b,3aと、ガス流路を開閉する開閉部5とを有している。【選択図】図2
Description
本考案は、ガス採取アダプターに関する。
ガス分析における試料ガス採取用の容器として、ガラス製の真空瓶やキャニスターと呼ばれる金属製の採取缶や、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂からなる樹脂製ガス採取バッグが用いられている。
例えば、特許文献1には、試料ガス採取バッグを用いて採取した試料ガスの分析方法が開示されている。
例えば、特許文献1には、試料ガス採取バッグを用いて採取した試料ガスの分析方法が開示されている。
従来使用されているガス採取容器のうち、ガラス製の真空瓶は壊れやすく取り扱いに注意が必要であるうえに、比較的高価であるという課題がある。金属製のキャニスターは強度的には強いが、やはり高価であるという課題がある。
ガス採取バッグは樹脂製の容器であり比較的安価であるが、ガス採取時には減圧箱を用いたガス採取処理が必要となる。すなわち、ガス採取時、ガス採取バッグを減圧箱に格納して減圧箱内部を減圧することにより、ガスをバック内に採取する作業が必要となる。従ってガス採取操作時の取り扱いが容易ではないという課題がある。
ガス採取バッグは樹脂製の容器であり比較的安価であるが、ガス採取時には減圧箱を用いたガス採取処理が必要となる。すなわち、ガス採取時、ガス採取バッグを減圧箱に格納して減圧箱内部を減圧することにより、ガスをバック内に採取する作業が必要となる。従ってガス採取操作時の取り扱いが容易ではないという課題がある。
本考案の一態様によると、ガス採取アダプターは、雌ねじ部が形成された円筒部を有し、前記雌ねじ部によってガス採取容器に螺着される装着部と、前記装着部に設けられ、前記ガス採取容器への給排気流路となるガス流路を有する通気部と、前記ガス流路を開閉する開閉部とを有している。
本考案によれば、広く普及している安価な容器に装着し、その容器をガス採取容器として使用可能な、安価で取り扱いの容易なガス採取アダプターを提供することができる。これにより、安価でかつ取り扱いの容易なガス採取用の容器システムを提供することができる。
以下、本考案のガス採取アダプターについて図面に基づき説明する。図1は、本考案のガス採取アダプターの一実施の形態を示す図である。図1(a)は、ガス採取アダプター100の上面図であり、図1(b)は、図1(a)中のAA線断面図である。
図1に示すように、ガス採取アダプター100は、円筒形状の円筒部1aを含む装着部1と、通気部の一例であるパイプ3a、3bと、開閉部の一例でありパイプ3a、3bの間に設けられた開閉コック5とを有する。
パイプ3bは、その一端が装着部1の一部を貫通するように、例えば接着または融着により装着部1に設けられ、その他端は開閉コック5に接続される。開閉コック5の他端にはパイプ3aが接続される。開閉コック5は、レバー6の回動操作により、パイプ3a、3bの中空部4aと中空部4bの間の気体流路を開成または閉成された状態に切り替え可能、すなわち開閉可能としている。
図1に示すように、ガス採取アダプター100は、円筒形状の円筒部1aを含む装着部1と、通気部の一例であるパイプ3a、3bと、開閉部の一例でありパイプ3a、3bの間に設けられた開閉コック5とを有する。
パイプ3bは、その一端が装着部1の一部を貫通するように、例えば接着または融着により装着部1に設けられ、その他端は開閉コック5に接続される。開閉コック5の他端にはパイプ3aが接続される。開閉コック5は、レバー6の回動操作により、パイプ3a、3bの中空部4aと中空部4bの間の気体流路を開成または閉成された状態に切り替え可能、すなわち開閉可能としている。
装着部1の円筒部1aの内側面の少なくとも一部には、雌ねじ部1bが形成される。
装着部1、パイプ3a、4a、開閉コック5の材質は、軽量かつ低価格であってアウトガスの発生や各種ガスの透過性、吸着性が低い材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料を使用することが好ましい。ただし、いずれの部材もガス採取容器10に比較して小さな材料であるため、金属を用いても採取アダプターとガス採取容器の全体としての重量を軽量化することができる。
装着部1、パイプ3a、4a、開閉コック5の材質は、軽量かつ低価格であってアウトガスの発生や各種ガスの透過性、吸着性が低い材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂材料を使用することが好ましい。ただし、いずれの部材もガス採取容器10に比較して小さな材料であるため、金属を用いても採取アダプターとガス採取容器の全体としての重量を軽量化することができる。
なお、開閉部は、開閉コック5に限られるものではなく、例えばパイプ3a、4a間に樹脂等の弾性材料からなるチューブを設け、外部からこのチューブを圧漬することで、その内の中空部を開閉するものであっても良い。
また、通気部も、パイプ3a、3bに限られるものではなく、例えば、パイプ3aは、装着部1と一体に形成され装着部1を構成する部材の一部が延出したものであっても良い。同様に、パイプ3bは、開閉コック5と一体に形成され開閉コック5を構成する部材の一部が延出したものであっても良い。
また、通気部も、パイプ3a、3bに限られるものではなく、例えば、パイプ3aは、装着部1と一体に形成され装着部1を構成する部材の一部が延出したものであっても良い。同様に、パイプ3bは、開閉コック5と一体に形成され開閉コック5を構成する部材の一部が延出したものであっても良い。
図2は、本例のガス採取アダプター100の使用状態の一例を示す図である。
以下、図2(b)を用いてガス採取アダプター100の使用方法の一例を説明する。
図2(b)に示すガス採取容器10は、本例のガス採取アダプター100を構成するものではなく、ガス採取アダプター100と組み合わせて使用するのに好適なガス採取容器の一例である。
ガス採取容器10は円筒形状の被装着部10aを含み、被装着部10aの外側面には雄ねじ10bが形成されている。雄ねじ10bが形成された外側面を雄ねじ部と呼ぶことができる。ガス採取容器10としては、例えば飲料用の容器、特に飲料用容器として広く普及している、いわゆるPETボトルを使用することもできる。
以下、図2(b)を用いてガス採取アダプター100の使用方法の一例を説明する。
図2(b)に示すガス採取容器10は、本例のガス採取アダプター100を構成するものではなく、ガス採取アダプター100と組み合わせて使用するのに好適なガス採取容器の一例である。
ガス採取容器10は円筒形状の被装着部10aを含み、被装着部10aの外側面には雄ねじ10bが形成されている。雄ねじ10bが形成された外側面を雄ねじ部と呼ぶことができる。ガス採取容器10としては、例えば飲料用の容器、特に飲料用容器として広く普及している、いわゆるPETボトルを使用することもできる。
前述のとおり、ガス採取アダプター100の装着部1の円筒部1aの内側面の少なくとも一部には、雌ねじ部1bが形成されている。この雌ねじ部1bを、ガス採取容器10の一部である雄ねじ部10bが形成された被装着部10aにねじ込んで装着、すなわち螺着することができる。これにより、開閉コック5を閉位置に操作して閉成しておけば、ガス採取容器10の内部はガス採取アダプター100により密閉される。
そして、通気部の一例としてのパイプ3bおよび3aの中の中空部4b、4aをガス流路として、ガス採取容器10の内部へのガスの給排気を行うことができる。
そして、通気部の一例としてのパイプ3bおよび3aの中の中空部4b、4aをガス流路として、ガス採取容器10の内部へのガスの給排気を行うことができる。
図2(a)は、本例のガス採取アダプター100と組合せて使用して好適な減圧排気系を表す略図である。
ガス採取アダプター100を用いて試料ガスを採取するには、初めに図2(b)に示すように、ガス採取アダプター100にガス採取容器10を装着する。次に、パイプ3aの先端部に図2(a)に示した真空ポンプ20から延びる排気管21の端部22を接続し、開閉コック5を開成してガス流路となる中空部4a、4bを開成させ、ガス採取容器10内部の気体を排気する。
ガス採取アダプター100を用いて試料ガスを採取するには、初めに図2(b)に示すように、ガス採取アダプター100にガス採取容器10を装着する。次に、パイプ3aの先端部に図2(a)に示した真空ポンプ20から延びる排気管21の端部22を接続し、開閉コック5を開成してガス流路となる中空部4a、4bを開成させ、ガス採取容器10内部の気体を排気する。
ガス採取容器10内部の気体が十分に排気された後、開閉コック5を閉成し、排気管21をパイプ3aの端部から外す。
その後、ガス採取アダプター100が装着されたガス採取容器10をガス採取すべき場所に設置し、開閉コック5を開成させることで通気部であるパイプ3a、3bを通してガスをガス採取容器10の内部に採取する。ガス採取終了後は、再び開閉コック5を閉成する。
採取したガスを分析等の用途に使用する際には、パイプ3aの先端部に、不図示の分析装置等に繋がる配管を接続し、開閉コック5を開成させることで、ガス採取容器10に採取されたガスを分析装置等に取り出すことができる。
その後、ガス採取アダプター100が装着されたガス採取容器10をガス採取すべき場所に設置し、開閉コック5を開成させることで通気部であるパイプ3a、3bを通してガスをガス採取容器10の内部に採取する。ガス採取終了後は、再び開閉コック5を閉成する。
採取したガスを分析等の用途に使用する際には、パイプ3aの先端部に、不図示の分析装置等に繋がる配管を接続し、開閉コック5を開成させることで、ガス採取容器10に採取されたガスを分析装置等に取り出すことができる。
本考案の一実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
ガス採取アダプター100は、雌ねじ部1bが形成された円筒部1aを有し、雌ねじ部1bによってガス採取容器10に螺着される装着部1と、装着部1に設けられガス採取容器10への給排気流路となる中空部4b(ガス流路)を有するパイプ3b(通気部)と、中空部(ガス流路)4bを開閉する開閉コック(開閉部)5とを有している。
この構成により、容器として一般的に流通している雄ねじが形成された被装着部を有するガス採取容器10にガス採取アダプター100を螺着して装着するだけで、例えばPETボトルのようなガス採取容器10をガス採取用の容器として使用することが可能となる。これにより、安価でかつ取り扱いの容易なガス採取用の容器システムを提供することができる。
ガス採取アダプター100は、雌ねじ部1bが形成された円筒部1aを有し、雌ねじ部1bによってガス採取容器10に螺着される装着部1と、装着部1に設けられガス採取容器10への給排気流路となる中空部4b(ガス流路)を有するパイプ3b(通気部)と、中空部(ガス流路)4bを開閉する開閉コック(開閉部)5とを有している。
この構成により、容器として一般的に流通している雄ねじが形成された被装着部を有するガス採取容器10にガス採取アダプター100を螺着して装着するだけで、例えばPETボトルのようなガス採取容器10をガス採取用の容器として使用することが可能となる。これにより、安価でかつ取り扱いの容易なガス採取用の容器システムを提供することができる。
なお、ガス採取アダプター100とガス採取容器10との螺着時の密閉性をさらに高めるために、装着部1の一部にシール部材を設けることもできる。
このシール部材の一例として、ガス採取容器10にガス採取アダプター100を螺着した際にガス採取容器10の被装着部10aの端部に近接する装着部1の一部に、Oリングと同様なシール効果を奏する円環状凸部7を設けることができる。これにより、図2(b)に示すように、被装着部10aの端部との接触により円環状凸部7が弾性変形することにより、ガス採取アダプター100とガス採取容器10との螺着時の密閉性をさらに高めることができる。
このシール部材の一例として、ガス採取容器10にガス採取アダプター100を螺着した際にガス採取容器10の被装着部10aの端部に近接する装着部1の一部に、Oリングと同様なシール効果を奏する円環状凸部7を設けることができる。これにより、図2(b)に示すように、被装着部10aの端部との接触により円環状凸部7が弾性変形することにより、ガス採取アダプター100とガス採取容器10との螺着時の密閉性をさらに高めることができる。
円環状凸部7は装着部1と一体であっても良いし、別体であっても良い。別体の場合、Oリングを用いることができる。円環状凸部7は、例えば、相当する装着部1の表面に同心円上の凹凸構造を形成し、凹凸構造の一部が弾性変形することで密閉性を高めるものであっても良い。
なお、このようなシール部材を設けない場合には、装着部1をガス採取容器10に螺着した際、被装着部10aの端部が装着部1に直接当接する構成とすればよい。
なお、このようなシール部材を設けない場合には、装着部1をガス採取容器10に螺着した際、被装着部10aの端部が装着部1に直接当接する構成とすればよい。
(変形例1)
ところで、本形態のガス採取アダプター100を用いてガス採取を行う場合、安価な、すなわち一般に広く普及したガス採取容器を利用することで、一層低価格なガス採集が可能となる。このために、ガス採取アダプター100の装着部1に形成する円筒部1aおよび雌ねじ1bの形状を、広く普及した容器の雄ねじが形成された被装着部に対して適切に装着できる形状とすることが好ましい。
広く普及する安価な容器の一例としては、いわゆるPETボトルと呼ばれる容器に代表される飲料用の容器がある。そして、飲料用容器の注ぎ口である被装着部およびそこに形成される雄ねじの形状に関する複数の規格は、民間規格団体であるInternational Society of Beverage Technologistsにより管理され、以下のURLで公開されている。
https://www.bevtech.org/threadspecs-downloads.asp
ところで、本形態のガス採取アダプター100を用いてガス採取を行う場合、安価な、すなわち一般に広く普及したガス採取容器を利用することで、一層低価格なガス採集が可能となる。このために、ガス採取アダプター100の装着部1に形成する円筒部1aおよび雌ねじ1bの形状を、広く普及した容器の雄ねじが形成された被装着部に対して適切に装着できる形状とすることが好ましい。
広く普及する安価な容器の一例としては、いわゆるPETボトルと呼ばれる容器に代表される飲料用の容器がある。そして、飲料用容器の注ぎ口である被装着部およびそこに形成される雄ねじの形状に関する複数の規格は、民間規格団体であるInternational Society of Beverage Technologistsにより管理され、以下のURLで公開されている。
https://www.bevtech.org/threadspecs-downloads.asp
よって、円筒部1aに形成される雌ねじ部1b形状を、上記規格のいずれか1つに定められた雄ねじに適合する雌ねじ形状としてもよい。
また、雌ねじ部1bの形状を、上記の規格の中で特にPETボトル等の飲料容器に広く採用されるAlcoa1716規格およびPCO1810規格に定められた雄ねじ部に適合する雌ねじ形状としてもよい。
また、雌ねじ部1bの形状を、上記の規格の中で特にPETボトル等の飲料容器に広く採用されるAlcoa1716規格およびPCO1810規格に定められた雄ねじ部に適合する雌ねじ形状としてもよい。
雌ねじ部1bの形状を、広く普及した飲料用容器の雄ねじ部に適合する雌ねじ形状としたガス採取アダプターの変形例1は、一般に広く使用される安価な飲料用容器に適合させることができる。これにより、より安価なガス採取用の容器システムを実現できる。
なお、上記の実施形態および変形例1のガス採取アダプターおよびガス採取容器は、ガス希釈用の容器として用いることもできる。
ガス希釈を行うには、上述のガス採取と同様に、ガス採取アダプター100をガス採取容器10に装着し、真空ポンプ20等によりガス採取容器10の内部を排気し、開閉コック5を閉成する。
次に、ガス採取アダプター100のパイプ3aを希釈すべき試料ガスの供給源に接続し、開閉コック5を開成させ、試料ガスをパイプ3a、3bを通してガス採取容器10内に所定量だけ給気し、開閉コック5を閉成する。
ガス希釈を行うには、上述のガス採取と同様に、ガス採取アダプター100をガス採取容器10に装着し、真空ポンプ20等によりガス採取容器10の内部を排気し、開閉コック5を閉成する。
次に、ガス採取アダプター100のパイプ3aを希釈すべき試料ガスの供給源に接続し、開閉コック5を開成させ、試料ガスをパイプ3a、3bを通してガス採取容器10内に所定量だけ給気し、開閉コック5を閉成する。
その後、ガス採取アダプター100のパイプ3aを希釈用ガスの供給源に接続し、開閉コック5を開成させ、希釈用ガスをパイプ3a、3bを通してガス採取容器10内に所定量だけ給気し、開閉コック5を閉成する。
なお、先に希釈用ガスを給気し、後から試料ガスを給気しても良い。
以上の操作により、ガス採取アダプターおよびガス採取容器を用いたガス希釈を行うことができる。
なお、先に希釈用ガスを給気し、後から試料ガスを給気しても良い。
以上の操作により、ガス採取アダプターおよびガス採取容器を用いたガス希釈を行うことができる。
なお、ガス採取容器10として弾性材料からなる例えばPETボトル(ポリエチレンテレフタレート製のボトル)を使用すると、特に希釈用ガスの給気に際して、ガス採取容器10の固有形状への復元作用により、容器の規格容量に等しい体積のガスを簡単に給気できる利点がある。
ガス希釈用の用途では、特に希釈すべき試料ガスの給気量は、少量かつ正確性が求められる場合が多い。そのため、希釈すべき試料ガスの給気は、微小量の気体を正確に計量できる注射器(シリンジおよびシリンジ針)を用いて行うことが好ましい場合もある。
ガス希釈用の用途では、特に希釈すべき試料ガスの給気量は、少量かつ正確性が求められる場合が多い。そのため、希釈すべき試料ガスの給気は、微小量の気体を正確に計量できる注射器(シリンジおよびシリンジ針)を用いて行うことが好ましい場合もある。
(変形例2)
図3は、注射器、すなわちシリンジ針による試料ガスの給気に適合すべく、開閉部としてセプタム8を用いた変形例2のガス採取アダプター101を示す図である。
変形例1は、図1に示した実施形態の中の開閉コック5およびパイプ3aに代えて、セプタム8をパイプ3bの端部に設置している。ただし、それ以外の構成は図1の構成と同様であるので、説明を省略する。
図3は、注射器、すなわちシリンジ針による試料ガスの給気に適合すべく、開閉部としてセプタム8を用いた変形例2のガス採取アダプター101を示す図である。
変形例1は、図1に示した実施形態の中の開閉コック5およびパイプ3aに代えて、セプタム8をパイプ3bの端部に設置している。ただし、それ以外の構成は図1の構成と同様であるので、説明を省略する。
セプタム8により、パイプ3b内のガス流路である中空部4bはその端部で閉成される。しかし、セプタム8に外部からシリンジ針を刺すことで、シリンジ針自体の通気性によりガス流路を開成させることができる。そして、シリンジ針をセプタム8から抜けば、セプタム8の弾力性によりシリンジ針による孔は塞がりガス流路は再び閉成される。従って、セプタム8はガス流路4aを開閉する開閉部材である。
セプタム8は、開閉コック5に比べ構造が簡単で軽量であるので、ガス流路の開閉部としてセプタム8を用いることで、より安価で取り扱いが簡単なガス採取アダプターを実現できるという効果がある。また、シリンジを用いての微小量のガスの給気を行いやすいという効果もある。
(変形例3)
図4は、開閉部としてセプタム8と開閉コック5を共に用いたガス採取アダプター102の変形例3を示す図である。他の部材については、図1に示すガス採取アダプター100と同様であるので、説明を省略する。
この変形例3では、シリンジを用いての微小量のガスの給気は、開閉コック5を開成した状態で、セプタム8にシリンジ針を刺して行うことができる。一方、希釈用ガスの給気は、セプタム8を取り外し、パイプ3aの端部に希釈用ガスの供給源を接続することで、給気を行うことができる。
図4は、開閉部としてセプタム8と開閉コック5を共に用いたガス採取アダプター102の変形例3を示す図である。他の部材については、図1に示すガス採取アダプター100と同様であるので、説明を省略する。
この変形例3では、シリンジを用いての微小量のガスの給気は、開閉コック5を開成した状態で、セプタム8にシリンジ針を刺して行うことができる。一方、希釈用ガスの給気は、セプタム8を取り外し、パイプ3aの端部に希釈用ガスの供給源を接続することで、給気を行うことができる。
開閉コック5は、開成時により多くのガスを流すことができるため、ガス流路の開閉部として開閉コック5を用いることで、短時間でガス採取を行うことができるガス採取アダプターを実現できるという効果がある。
ところで、上述の実施の形態および変形例のガス採取アダプターは、飲料容器等に対して、いわゆるヘッドスペースサンプラーとして用いることもできる。
ところで、上述の実施の形態および変形例のガス採取アダプターは、飲料容器等に対して、いわゆるヘッドスペースサンプラーとして用いることもできる。
ヘッドスペースサンプラーとしての使用方法では、飲料水が充填されたPETボトル等の飲料容器の被装着部に装着された雌ねじの形成された蓋を外し、代わりにガス採取アダプターの装着部1を雌ねじ部1bを用いて被装着部に装着する。その後、飲料容器を常温で、あるいは加熱して一定時間放置した後、飲料容器の被装着部の近傍であるヘッドスペースの内部に溜まったガスを、ガス採取アダプターの通気部を介して分析装置に取り出し、ガス分析を行うことができる。
なお、この場合には、ガス採取アダプターからのガスの取り出しを、ガスタイトシリンジを用いて行うのが好ましく、よって、開閉部としてシリンジ8を用いる上述の変形例2または変形例3のガス採取アダプターを用いるのが好ましい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本考案はこれらの内容に限定されるものではない。本考案の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本考案の範囲内に含まれる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本考案はこれらの内容に限定されるものではない。本考案の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本考案の範囲内に含まれる。
100 ガス採取アダプター
1 装着部
1a 円筒部
1b 雌ねじ部
3a、3b パイプ(通気部)
4a、4b 中空部
5 開閉コック(開閉部)
7 円環状凸部(シール部材)
8 セプタム
10 ガス採取容器
10a 被装着部
10b 雄ねじ部
1 装着部
1a 円筒部
1b 雌ねじ部
3a、3b パイプ(通気部)
4a、4b 中空部
5 開閉コック(開閉部)
7 円環状凸部(シール部材)
8 セプタム
10 ガス採取容器
10a 被装着部
10b 雄ねじ部
Claims (6)
- 雌ねじ部が形成された円筒部を有し、前記雌ねじ部によってガス採取容器に螺着される装着部と、
前記装着部に設けられ、前記ガス採取容器への給排気流路となるガス流路を有する通気部と、
前記ガス流路を開閉する開閉部とを有する、ガス採取アダプター。 - 請求項1に記載のガス採取アダプターにおいて、
前記装着部は、前記ガス採取容器の内部を密閉するシール部材を有する、ガス採取アダプター。 - 請求項1または2に記載のガス採取アダプターにおいて、
前記円筒部に形成された雌ねじ部は、International Society of Beverage Technologistsの規格のいずれか1つに定められた雄ねじ部に適合する雌ねじ形状である、ガス採取アダプター。 - 請求項3に記載のガス採取アダプターにおいて、
前記円筒部に形成された雌ねじ部は、Alcoa1716規格又はPCO1810規格に定められた雄ねじ部に適合する雌ねじ形状である、ガス採取アダプター。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載のガス採取アダプターにおいて、
前記通気部はパイプである、ガス採取アダプター。 - 請求項1から5までのいずれか一項に記載のガス採取アダプターにおいて、
前記開閉部は開閉コックまたはセプタムである、ガス採取アダプター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003225U JP3212709U (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | ガス採取アダプター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017003225U JP3212709U (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | ガス採取アダプター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017003225U Active JP3212709U (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | ガス採取アダプター |
Country Status (1)
Country | Link |
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2017
- 2017-07-14 JP JP2017003225U patent/JP3212709U/ja active Active
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