JP3212211U - ノート兼用紙袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面や裏面が平坦な形状の紙袋をノートのように使用できるように構成することで、これまでにないユニークな使用が可能になるノート兼用紙袋を提供する。【解決手段】表紙体10と袋体20とで構成する。表紙体10の表表紙11と裏表紙12との間に背表紙13を設ける。袋体20を平坦な紙袋とする。紙袋の平坦な表面及び裏面を筆記面21として設ける。複数枚の袋体20を重ねる。重ねた袋体20の片側を背表紙13に着脱自在に接着する。ノート状に設けた袋体20を背表紙13から取り外し自在に構成する。【選択図】 図4
Description
本考案は、重ねて綴じた複数の紙袋をノートとして使用すると共に、各紙袋を切り離して個別の収納袋として使用することができるノート兼用紙袋に関する。
従来、収納袋を綴じて記録ノートと併用する構成は、特許文献1乃至特許文献3にて提案されている。
特許文献1の記録ノートは、左端に設けられたとじ穴をリング又は紐でとじられた多数の台紙状のもので、各台紙は、台紙の左半分にメモ欄部を設け、右半分に透明のプラスチック製袋部を貼り付けている。そして、メモ欄部を薬の記録ノートとし、プラスチック製袋部に薬の空き袋を収納するように構成したものである。
一方、特許文献2の袋付きノートは、ノートの左半分に配置する透明な収納袋と、右半分に配置する筆記部分とを中央部で重ねて綴じ合わせたものである。そして、左の透明な袋に領収書等を収納し、右の筆記部分に必要事項を記入するように構成している。
更に、特許文献3の控書付封筒の組合せ構造では、封筒の開口した上部を重ねて綴じ合わせ、封筒の上部に切れ目線を設け、この切れ目線から封筒を切り離して使用するものである。この際、切れ目線を介して残る側の余白部と切り離す側の封筒とに、夫々同じ内容の記載をすることで、控えと封筒とへの記載忘れがなくなるという構成である。
ところが、いずれの構成も、収納袋をノートとして同時に使用することはできない構成であった。すなわち、特許文献1や特許文献2の袋付きノートでは、収納袋とノートとが予め左右に分離しているので、収納袋とノートは別々に使用することに限られており、収納袋をノートとして使用することはできない構成である。
また、特許文献3の組合せ構造では、上部が綴じられている複数の封筒を、使用ごとに一枚ずつ切り離して使用する構成であり、発信者の控えと受信者の控えが一致するように設けられたものである。すなわち、切れ目線を介した余白部に発信者の控えを記入し、封筒側に受信者が同じ内容の控えを記入することで、内容の確認や控えの記載忘れを防止するものである。したがって、この封筒をノートとして自由に使用することはできない。
しかも、この封筒の構造は、底部を折り返して裏面に貼り付けた袋が使用されている。そのため、この封筒を何枚も重ねると、底部の貼り付け部分が重なって大きな段差になるため、この段差がノートして使用する際の妨げにならざるを得ない。
一方、収納袋の中でも二方袋や三方袋と称する構造の紙袋は、まるで2枚の紙が重なったような平らな紙袋になる。すなわち、同じ紙袋でも特許文献3に記載の封筒や、合掌袋、ガゼット袋と称する紙袋のように、のり代部分が段差となって袋の表面や裏面から突出する構造ではない。そのため、二方袋や三方袋のように、袋の表面や裏面が平坦な形状を成す紙袋は、ノートとして使用するのに最適な形状を成すといえる。ところが、このように平坦な形状の紙袋をノートとして使用することは、これまで全く提案されていない。
そこで本考案は、表面や裏面が平坦な形状の紙袋をノートのように使用できるように構成することで、これまでにないユニークな使用が可能になるノート兼用紙袋の提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本考案における第1の手段は、表表紙11と裏表紙12との間に背表紙13を備えた表紙体10と、紙袋の平坦な表面及び裏面を筆記面21として設けた袋体20とを備え、複数枚の袋体20を重ねると共に、重ねた袋体20の片側を背表紙13に着脱自在に接着してノート状に設け、該背表紙13から各袋体20を取り外し自在に構成したことにある。
第2の手段において、前記袋体20は、二方袋又は三方袋の構造を成した紙袋が使用されるものである。
第3の手段において、前記袋体20は、開口する上部側縁22側の表側の一部に切欠口部23が形成されたものである。
本考案の請求項1によると、複数枚の袋体20を重ねると共に、重ねた袋体20の片側を背表紙13に着脱自在に接着してノート状に設け、該背表紙13から各袋体20を取り外し自在に構成したことにより、袋体20の表面や裏面をノートのように自由に使用できると共に、袋体20を取り外して単体でも使用することが可能になった。この結果、使用する者の目的や使用方法により従来にないユニークな使用が可能になる。
請求項2のごとく、袋体20として、二方袋又は三方袋の構造を成した紙袋を使用することで、袋体20の前後面を平坦にすることができ、筆記面21を設けるのに適した袋体20を形成することができる。また、複数枚の袋体20を重ねたときも平坦に重ねることができるので、極めてノートに近い状態で使用することが可能である。
請求項3のように、袋体20に切欠口部23を形成したことで、袋体20をノートのように重ねていても、袋体20を重ねて使用していることが一目でわかるので、使用者に袋体20の構造をわかり易く示すことができると共に、ノート状の袋体20に対する興味を惹くことも可能になる。しかも、この切欠口部23は、袋体20に収納物Pを収納する際に便利である。
このように本考案によると、ノートのように使用できる収納袋により、これまでにないユニークな使用ができるなどといった当初の目的を達成した。
以下、本考案の実施例を説明する。本考案は、ノートとして使用可能な紙袋を提供するもので、表紙体10の間に複数の袋体20を綴じたものである。
表紙体10は、表表紙11と裏表紙12との間に背表紙13を備えたもので、紙材、合成樹脂材、布材等任意の材質にて形成されるものである。
袋体20は、特に、平坦な紙袋を使用するもので、例えば、二方袋又は三方袋の構造を成した紙袋が使用される。そして、この袋体20の平坦な表面及び裏面を筆記面21として設けている。図示の筆記面21は、白紙の状態であるが、この筆記面21に任意の罫線や図柄等を記載しておくことも可能である。また、袋体20のサイズや形状、紙材の厚みや紙質の選択等も任意に選択することができる。
また、図示の袋体20は、開口する上部側縁22側の表側の一部に半円状の切欠口部23が形成されている(図1参照)。この切欠口部23は、袋体20の口部を開ける際の手掛かりとする一般的な形状であるが、袋体20をノートとして使用している場合に、袋体20を利用していることを一目で知らせることができる目印しての機能も有する。尤も、この切欠口部23の位置や形状、あるいは切欠口部23の有無等は任意に選択することが可能である(図5参照)。
図5は、袋体20の他の実施例を示し、切欠口部23の他の形状や有無を示している。すなわち、(イ)は、袋体20の表側に、帯状に切り欠いた切欠口部23を形成している。また、(ロ)は、袋体20の裏側と表側とで段差が生じるように、表側を一直線状に切り欠いた切欠口部23を形成したものである。更に(ハ)のように、切欠口部23を形成しない袋体20を設けることも可能である。
そして、複数枚の袋体20を重ねると共に、重ねた袋体20の片側を背表紙13に接着剤14にて着脱自在に接着してノート状に設ける。この接着剤14は、重ねた袋体20を背表紙13に接着すると共に、袋体20を1枚ずつ背表紙13から取り外し可能に接着するものである。
このようにノートを兼用した構成の袋体20により、通常は袋の表面をノートの筆記部分として自由に書き込むことができるようになる。しかも、この書込みに関連のある品物を収納物Pとして書込みのある袋体20に直接収納することも可能になる。
この結果、例えば袋体20の筆記面21に日記や絵日記を記録すると共に、関連するチケットやレシートなどを袋体20に収納すると、文字による記憶とチケットやレシートなどのリアルな記憶とが一体化したユニークな使用が可能になる。
また、袋体20を取り外すことで、お菓子などを人に渡す際の小分け袋や薬飲み忘れ防止用の小分け袋、あるいは小物整理用の小分け袋などとしての使用も可能になる。
更に、袋体20の使用は使用する者の目的や使用方法により次のような使用も可能になる。
・レシート保管や整理(家計簿)
・カード類の保管や整理
・写真やチェキの保管や整理
・写真プレゼント用
・スクラップブック
・CDやDVDを整理、保管するノート
・観光施設のチケットなどを入れて日記帳
・連絡帳
・切符を入れて観光先のスタンプを押すスタンプ帳
・スケジュール帳(カレンダー印刷入り)
・お薬手帳
・寄せ書きブック
・レシート保管や整理(家計簿)
・カード類の保管や整理
・写真やチェキの保管や整理
・写真プレゼント用
・スクラップブック
・CDやDVDを整理、保管するノート
・観光施設のチケットなどを入れて日記帳
・連絡帳
・切符を入れて観光先のスタンプを押すスタンプ帳
・スケジュール帳(カレンダー印刷入り)
・お薬手帳
・寄せ書きブック
尚、本考案は、図示例に限定されるものではなく、本考案の表紙体10や袋体20の形状や材質等は、本考案の要旨を変更しない範囲において自由に変更できるものである。
P 収納物
Q 書き込み
10 表紙体
11 表表紙
12 裏表紙
13 背表紙
14 接着剤
20 袋体
21 筆記面
22 上部側縁
23 切欠口部
Q 書き込み
10 表紙体
11 表表紙
12 裏表紙
13 背表紙
14 接着剤
20 袋体
21 筆記面
22 上部側縁
23 切欠口部
Claims (3)
- 表表紙と裏表紙との間に背表紙を備えた表紙体と、紙袋の平坦な表面及び裏面を筆記面として設けた袋体とを備え、複数枚の袋体を重ねると共に、重ねた袋体の片側を背表紙に着脱自在に接着してノート状に設け、該背表紙から各袋体を取り外し自在に構成したことを特徴とするノート兼用紙袋。
- 前記袋体は、二方袋又は三方袋の構造を成した紙袋が使用される請求項1記載のノート兼用紙袋。
- 前記袋体は、開口する上部側縁側の表側の一部に切欠口部が形成された請求項1記載のノート兼用紙袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017002701U JP3212211U (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | ノート兼用紙袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017002701U JP3212211U (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | ノート兼用紙袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3212211U true JP3212211U (ja) | 2017-08-31 |
Family
ID=59721983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017002701U Active JP3212211U (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | ノート兼用紙袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3212211U (ja) |
-
2017
- 2017-06-16 JP JP2017002701U patent/JP3212211U/ja active Active
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