JP3086123U - 手 帖 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の収容物を同一カバーに収容し、一般的
な手帖機能と共に、季語に関する情報及び詠んだ歌詞等
の記録が容易であり、季節感のある絵で表紙を装飾し、
収容物が着脱可能な高実用性の手帖を提供すること。 【解決手段】 歌詞記録帖４、季語集９、カレンダー付
き手帖１２及び住所録１６を同一の透明カバー１内に収
容し、歌詞記録帖４の表紙には季節感のある絵等を印刷
した四季別の記録帖を具備し、季節毎に差し換える。ま
た、歌詞記録帖４は全頁に亘ってミシン目を施し、書き
終えた頁は容易に分離できるようにすることにより、常
に未記入の頁が最初になるため書き易く、季語集９から
適切な季語の情報を得て俳句等を詠み、それを記録可能
な携帯性の良い手帖を得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手帖に関し、具体的には複数の記録体を同一カバーに収容した手帖に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、手帖は単体方式が一般的であり、単体の手帖に月・日毎の記録部のほか 、住所録、電話番号及びその他の情報を情報別に集録されたものが多い。また、 上記のような手帖と共に、業務に必要な情報の収録部等を有してファイルされ、 衣服のポケットに収納可能なシステム手帖等も存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記したような一般的な手帖等は、記録部がメモ用も含めて規 格化された形式になっており、例えば、俳句や短歌等の趣味の愛好者等が、或る 情景等を見て俳句等を詠んだ際に手軽に記録したい場合、上記のような規格化さ れた通常の手帖ではこのような用途に向いていない。といって、俳句や短歌帖等 とダイヤリー帖等を別々にして携帯するのは非常に煩わしく、通常の手帖等のほ かに俳句等を記録できるような専用の記入欄等が設けられ、これらがセットにな って収容された携帯性の良いものは存在しない。

【０００４】 そこで本考案の目的は、一般的な手帖機能と共に、情報が得易く、記録が容易 であり、収容物の着脱が容易な高実用性を具備した手帖を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

即ち、本考案は、表カバー部の内面側に第１の袋部を有し、裏カバー部の内面 側に第２の袋部を有する透視性カバーと、互いに異なる所定の情報をそれぞれ記 録した少なくとも第１、第２及び第３の記録体からなり、 前記第１の記録体の表紙２に前記第２の記録体の表紙４が重ねられ、この状 態で前記重ねた表紙２及び表紙４が共に前記透視性カバーの前記第１の袋部に 着脱可能に挿入され、 前記第３の記録体の表紙３が前記透視性カバーの前記第２の袋部に着脱可能 に挿入され、 前記挿入状態で前記透視性カバー内に、少なくとも前記第１、第２及び第３の記 録体が収容され、少なくとも前記第１の記録体がその記録情報の種類に応じて差 し換えられるように構成した手帖に係るものである。

【０００６】 本考案の手帖によれば、透視性化カバーの内面に設けられた第１及び第２の袋 部に、少なくとも第１、第２及び第３の記録体の一方の表紙が挿入され、同一カ バーに着脱可能に収容されるので、収容した記録体に関する情報が透視性カバー によって外部からも識別可能であるため、記録体を識別して所定の記録体に差し 換える際は容易に差し換えることができると共に、携帯性が良く、所望の情報を 簡単に得ることができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

上記した本考案の手帖は、前記第１の記録体が歌詞の記録用であって、季節毎 に判別可能に施された印刷部分を有し、前記第２の記録体が季語の記録集であり 、前記第３の記録体がカレンダー付き手帖であるのが望ましく、更に、必要に応 じてこの第３の記録体とは別個に収容される第４の記録体が住所録であるのが望 ましい。

【０００８】 この場合、前記第１の記録体が、例えば俳句や短歌又は川柳などを詠んだ都度 、その記録がし易く、更にミシン目等を施して分離し易くしておくのが望ましい 。

【０００９】 また、この第１の記録体は、例えば四季別に用意しておき、表紙に四季感を表 現するのが好ましく、これ以外にも、写真、絵画、色彩又は書画を用いてもよい 。

【００１０】 また、カバーの材質としては透明又は半透明であればよく、ポリ塩化ビニル等 が好適に使用できる。

【００１１】 なお、本考案において、「表紙１、表紙２、表紙３、表紙４」とは、各記録体 の表側から、表側の表紙外面が表紙１、その裏面が表紙２、そしてこの反対側の 表紙の裏面が表紙３、その外面が表紙４であることを指している。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の実施例を説明する。なお、実施例の説明では、前記した表紙１ 及び表紙２を表表紙、表紙３及び表紙４を裏表紙と称して説明する。

【００１３】 図１は、本考案の手帖を示す斜視図であり、第１の記録体である歌詞記録帖、 第２の記録体である季語集、第３の記録体であるカレンダー付き手帖、第４の記 録体である住所録が透明カバーに収容され、これらの記録体の収容状態を示して いる。

【００１４】 即ち、図１（ａ）は上記各記録体を収容状態のカバー１の表側を示している。 この場合、歌詞記録帖４は春季に相応しく、表紙にはつくしの写真及び傍らに「 春を詠む」の文字が印刷され、この印刷面を外方にして表表紙５ａがカバー１に 挿入されている。

【００１５】 そして、図１（ｂ）に示すように、上記表紙をめくると季語の記録集である季 語集９が収容され、この裏表紙１０ｂが歌詞記録帖４の表表紙５ａに重ねられて 、透明カバー１の表カバー部１ａの袋部２ａに挿入されている。従って、季語集 ９が歌詞記録帖４の表表紙５ａの内側に挟まれる形で収容されている。

【００１６】 次いで、図１（ｃ）に示すように、歌詞記録帖４全部をめくると、この裏表紙 ５ｂにも印刷されたつくしの写真が現われ、これの対向面にカレンダー付き手帖 １２の表紙１３ａが現われている。

【００１７】 次いで、図１（ｄ）に示すように、カレンダー付き手帖１２の最後の頁をめく ると、住所録１６の表表紙１７ａが現われ、次に住所録１６最後の頁をめくると 、図１（ｅ）に示すように、住所録１６がカレンダー付き手帖１２の裏表紙１３ ｂの内側に位置し、住所録１６の裏表紙１７ｂがカレンダー付き手帖１２の裏表 紙１３ｂに重ね合わされ、共に透明カバー１の裏カバー部１ｂの袋部２ｂに挿入 されている。但し、カレンダー付き手帖に住所録が設けられている場合は、図示 した住所録は不要である。

【００１８】 図２は、図１のようにそれぞれを収容した状態を明示するために、歌詞記録帖 ４、季語集９、カレンダー付き手帖１２及び住所録１６のそれぞれを少し開いた 状態にして示した横断面図である。

【００１９】 図３〜図７は、上記のように収容された収容物及びカバー別の斜視図を示す。

【００２０】 まず、図３は、ポリ塩化ビニール製の透明カバー１を示し、表カバー部１ａの 内面に袋部２ａが、裏カバー部１ｂの内面に袋部２ｂが設けられ、それぞれの外 縁部をシーム熔接等によって接着されたものである。

【００２１】 図４（ａ）は歌詞記録帖４の表表紙５ａの外面を示し、図４（ｂ）はこの表表 紙５ａを開いて歌詞の記帳面を露出させた状態を示し、この記帳面には全て罫線 ７及びミシン目６が施されている。従って、記き終えた頁は容易に分離できるた め、常に未記入の頁が最初に現われる。そして、図４では春の季節感を表現した ものであるが、このほかに、夏、秋、冬用としてそれぞれの季節感のある写真を 印刷し、それぞれ、表紙の絵の傍らに、夏は「夏を詠む」秋は「秋を詠む」、冬 は「冬を詠む」の文字を印刷している。従って、年間を通して季節の変化を楽し みながら歌詞を詠み、書き込むことができる。

【００２２】 図５は、季語集９を示し、表表紙１０ａの外面には季語の文字が印刷され、各 頁には多数の季語が集録されており、俳句等を詠む場合に、この季語集を参考に 適切な季語を選択することができる。

【００２３】 図６は、カレンダー付き手帖１２を示し、表表紙１３ａの外面には手帖の文字 が印刷され、年間ダイヤリー（２年分）と罫線入り頁及び白紙（ミシン目入り） の頁が設けられている。更に、このカレンダー付き手帖１２の裏表紙１３ｂの外 面には、透明カバー１の裏表紙１ｂの袋部２ｂに挿入した際、外部から見えるよ うに、四季を詠むの文字と春夏秋冬用の歌詞記録帖４に印刷したのと同じ絵の縮 小版が印刷されている。

【００２４】 図７は、住所録１６を示し、この表表紙１７ａの外面に住所録の文字が印刷さ れ、住所、氏名、電話番号等を記録できるようになっている。

【００２５】 これらの記録体、即ち、歌詞記録帖４、季語集９、カレンダー付き手帖１２、 住所録１６が透明カバー１に収容される。

【００２６】 本考案の実施例によれば、歌詞記録帖４、季語集９、カレンダー付き手帖１２ 及び住所録１６（但し、カレンダー付き手帖に住所録が設けられている場合には 不要。）が同一の透明カバー１内に着脱可能に収容され、歌詞記録帖４が四季別 に作製され、各季節毎に季節感のあるものに差し換え可能であり、常に携帯しな がら、季語を参考にして手軽に詠んだ歌詞を記録でき、書き終えた頁はミシン目 によって容易に分離できるため、常に新しい歌詞を記録するページが最初に現わ れて書き易い。また、ダイヤリーや友人等の住所録も同一カバーに収容されてい るので見易い。従って、従来のように俳句帖等とダイヤリー等を別々に持ち歩く 必要がなく、従来の煩わしさを解消することができる。

【００２７】 上記した実施例は、本考案の技術的思想に基づいて変形することができる。

【００２８】 例えば、透明カバー１に収容する収容物は、歌詞記録帖４、季語集９、カレン ダー付き手帖１２及び住所録１６に限らず、これらのいずれかを省いてもよく、 反対にこれ以外の必要な収容物を増やしてもよく、上記収容物のいずれかを他の 収容物に変更する等、適宜に実施することができる。

【００２９】 また、歌詞記録帖４に表示する絵等は実施例以外の適宜の絵、模様又は色彩等 を表示してもよい。

【００３０】 また、各収容物の形状や構成等も任意に行うことができる。

【００３１】

【考案の作用効果】

上述した如く、本考案の手帖は、透視性化カバーの内面に設けられた第１及び 第２の袋部に、少なくとも第１、第２及び第３の記録体の一方の表紙が挿入され 、同一カバーに着脱可能に収容されるので、収容した記録体に関する情報が透視 性カバーによって外部からも識別可能であるため、記録体を識別して所定の記録 体に差し換える際は容易に差し換えることができると共に、携帯性が良く、所望 の情報を簡単に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による手帖における各記録体の
収容状態を示す斜視図である。

【図２】同、実施例による手帖の断面図である。

【図３】同、手帖を構成する透明カバーを示す斜視図で
ある。

【図４】同、手帖を構成する歌詞記録帖を示す斜視図で
ある。

【図５】同、手帖を構成する季語集を示す斜視図であ
る。

【図６】同、手帖を構成するカレンダー付き手帖を示す
斜視図である。

【図７】同、手帖を構成する住所録を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１・・・透明カバー １ａ・・・表カバー １ｂ・・・裏カバー ２ａ、２ｂ・・・袋部 ４・・・歌詞記録帖 ５ａ、１０ａ、１３ａ、１７ａ・・・表表紙 ５ｂ、１０ｂ、１３ｂ、１７ｂ・・・裏表紙 ６・・・ミシン目 ７・・・罫線 ９・・・季語集 １２・・・カレンダー付き手帖 １６・・・住所録

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表カバー部の内面側に第１の袋部を有
   し、裏カバー部の内面側に第２の袋部を有する透視性カ
   バーと、互いに異なる所定の情報をそれぞれ記録した少
   なくとも第１、第２及び第３の記録体からなり、 前記第１の記録体の表紙２に前記第２の記録体の表紙４
   が重ねられ、この状態で前記重ねた表紙２及び表紙４が
   共に前記透視性カバーの前記第１の袋部に着脱可能に挿
   入され、 前記第３の記録体の表紙３が前記透視性カバーの前記第
   ２の袋部に着脱可能に挿入され、前記挿入状態で前記透
   視性カバー内に、少なくとも前記第１、第２及び第３の
   記録体が収容され、少なくとも前記第１の記録体がその
   記録情報の種類に応じて差し換えられるように構成した
   手帖。
2. 【請求項２】 前記第１の記録体が歌詞の記録用であっ
   て、季節毎に判別可能に施された印刷部分を有し、前記
   第２の記録体が季語の記録集であり、前記第３の記録体
   がカレンダー付き手帖であり、更に、必要に応じてこの
   第３の記録体とは別個に収容される第４の記録体が住所
   録である、請求項１に記載した手帖。