JP3212121U - カイロプラクティック治療用押圧装置 - Google Patents

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【課題】少ない力で治療に必要な押圧荷重を必要とする時間、継続して加えることが容易であり、また、最適な位置、角度で患者に必要な押圧荷重を加えることができ、さらに該押圧荷重の調整も任意かつ容易に行うことができ、経験の浅い施術者でも効果的な治療を行うことができるカイロプラクティック治療用押圧装置を提供すること。【解決手段】患者の所定の身体部位を押圧するカイロプラクティック治療用押圧装置10であって、患者を寝かせるための水平かつ平坦な寝台部11と、寝台部11に立設された複数の支柱12と、これら支柱12に架設された架設軸13と、架設軸13に対して回動可能かつ摺動可能に取り付けられた押圧軸取付部14と、一端側が押圧軸取付部14に着脱可能に取り付けられる押圧軸15とを備え、押圧軸15に、患者の所定の身体部位を押圧するための押圧部16を装備する。【選択図】図1

Description

本考案は、カイロプラクティック治療用押圧装置に関し、より詳細には、患者の脊柱周囲などの身体部位を押圧するのに好適なカイロプラクティック治療用押圧装置に関する。
カイロプラクティック療法は、骨格の歪み、特に骨盤と背骨の歪みを正すことによって神経への圧迫を取り除いて苦痛を和らげ、神経によって支配されている筋肉や内臓などの機能を活発に働かせるようにする治療法である。このような骨盤や背骨の歪みは、直接的には骨盤や脊柱に対して過度の負担を与える姿勢や運動などによって生じ、重症筋無力症、うつ病、生理不順など、様々な病態をもたらす原因の一つと考えられている。
本来、カイロプラクティック療法では、施術者(カイロプラクター)が自らの手指で触診を行い、歪み(ずれ)が生じている背骨などの構成骨への治療、すなわち手指で押圧力を加えることによる骨の整骨を行っている。より具体的には、背骨、すなわち脊柱を構成する椎骨等の部位に押圧力を加え、歪みを矯正するものである。このような脊柱を構成する椎骨等の歪みは、種々の人体の器官に影響を与えると考えられており、例えば、頚椎の歪みは頭部への血液供給に影響を与え、第1胸椎の歪みは前腕部や器官への影響を有している。
しかし、手技のみで骨の歪みを矯正する方法は経験が必要であり、習得に時間を要するという課題があった。このため、近年はドロップテーブルなどの機械を用いた治療が主体になってきている。しかしながら、脊柱を構成する椎骨等の部位の歪みを矯正するには、ある程度の長い期間をかけて、骨の周囲の筋肉を充分にほぐして、骨の可動範囲を広げ、骨の可動範囲を広げた状態で骨自体の歪みを矯正していく必要がある。前記ドロップテーブルなどの機械を用いた治療では、このような複雑な治療を行うことは困難であり、十分な治療効果を得ることが難しいという課題があった。
上記課題を解決するために、例えば、下記の特許文献1には、曲面部を有する椅子体と、該椅子体における患者の背骨当接部位に可動に取り付けられる背骨押圧体とからなる背骨矯正安楽椅子が提案されている。
また、下記の特許文献2には、ほぼ上半円柱状をした器具本体の少なくとも周面頂部に、突起からなる首筋押圧部を設け、患者の自重で首筋部位の押圧を行う、頚椎用健康器具が提案されている。
[考案が解決しようとする課題]
上記特許文献1および2で提案されている治療器具においては、患者の自重で治療部位を押圧するため、治療に必要な押圧荷重を加えることが難しいという課題があった。また、患者が自らの意思で治療器具を取り外すことができるため、治療に必要な時間、継続して荷重を加えることが難しく、十分な治療効果を得ることが難しいという課題もあった。
実開昭55−002376号公報 特開2000−102552号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本考案は上記課題に鑑みなされたものであって、少ない力で治療に必要な押圧荷重を必要とする時間、継続して加える操作が容易であり、また、最適な位置、角度で必要な押圧荷重を加えることができ、さらに該押圧荷重の調整も任意かつ容易に行うことができ、経験の浅い施術者でも優れた効果の得られる治療を行うことができるカイロプラクティック治療用押圧装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案に係るカイロプラクティック治療用押圧装置(1)は、患者の所定の身体部位を押圧するカイロプラクティック治療用押圧装置であって、
患者を寝かせるための水平かつ平坦な寝台部と、
該寝台部に立設された複数の支柱と、
これら支柱に架設された架設軸と、
該架設軸に対して回動可能かつ摺動可能に取り付けられた押圧軸取付部と、
一端側が前記押圧軸取付部に着脱可能に取り付けられる押圧軸とを備え、
該押圧軸に、前記患者の所定の身体部位を押圧するための押圧部が取り付けられていることを特徴としている。
上記カイロプラクティック治療用押圧装置(1)によれば、前記寝台部に立設された前記支柱に前記架設軸が架設され、該架設軸に前記押圧軸取付部が回動可能かつ摺動可能に取り付けられ、該押圧軸取付部に、前記押圧部を備えた前記押圧軸が取り付けられる。
したがって、前記押圧軸取付部が取り付けられた前記架設軸をてこの支点、前記押圧軸取付部に取り付けられた前記押圧軸の前記押圧部をてこの作用点、前記押圧軸の他端側をてこの力点として機能させることができる。該てこの作用により、前記押圧軸の他端側に少しの力(押下力)を加えることにより、前記押圧部に前記押下力よりも大きな押圧力を発生させることができる。これにより、前記押圧部で前記患者の所定の身体部位に、治療に必要な押圧荷重を必要とする時間、継続して加える操作が容易にでき、また、最適な位置、角度で必要な押圧荷重を加えることができ、さらに前記押圧荷重の調整も任意かつ容易に行うことができ、経験の浅い施術者でも優れた効果が得られるカイロプラクティック治療を行うことができる。
また本考案に係るカイロプラクティック治療用押圧装置(2)は、上記カイロプラクティック治療用押圧装置(1)において、
前記押圧部が、前記押圧軸に対して略垂直方向に延設された棒部材で構成され、
該棒部材の先端部にクッション部材が取り付けられていることを特徴としている。
上記カイロプラクティック治療用押圧装置(2)によれば、前記押圧部が、前記押圧軸に対して略垂直方向に延設された棒部材で構成されているので、前記てこの作用により、前記押圧部に、より大きな押圧力を発生させることができる。また、前記クッション部材により、前記患者の所定の身体部位に加わる押圧荷重の微調整が可能となり、治療に必要な荷重をジワーと時間をかけて加える操作を容易に行うことができる。
また本考案に係るカイロプラクティック治療用押圧装置(3)は、上記カイロプラクティック治療用押圧装置(1)又は(2)において、前記押圧軸の他端側に、施術者が把持する把持部が形成されていることを特徴としている。
上記カイロプラクティック治療用押圧装置(3)によれば、前記押圧軸の他端側に前記把持部が形成されているので、前記施術者は前記押圧軸の押下げ操作などをより簡単に行うことができ、また押下げ力の微調整も容易に行うことができる。
また本考案に係るカイロプラクティック治療用押圧装置(4)は、上記カイロプラクティック治療用押圧装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記複数の支柱が、前記寝台部の長辺端部に所定間隔を設けて立設され、
前記押圧軸が、前記寝台部の短辺より長く、重さが1.5kg〜3kgの部材で構成されていることを特徴としている。
上記カイロプラクティック治療用押圧装置(4)によれば、前記寝台部に寝かせた(うつ伏せにさせた)前記患者の脊柱周囲の筋肉を押圧するのに適した構造にすることができる。また、前記押圧軸の重さが1.5kg〜3kgであるので、前記押圧軸の自重を利用することで、前記押圧軸の他端側に加える押下力をより小さくすることができ、施術者の荷重操作負担をより軽減させることができる。
また本考案に係るカイロプラクティック治療用押圧装置(5)は、上記カイロプラクティック治療用押圧装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記架設軸の下方に設けられ、前記押圧軸取付部の回動を制限する回動制限部を備えていることを特徴としている。
上記カイロプラクティック治療用押圧装置(5)によれば、前記押圧軸取付部から前記押圧軸を取り外すと、前記押圧軸取付部は前記架設軸を中心にして下方に向けて回転することとなるが、前記回動制限部により、前記押圧軸取付部の回動を制限することができ、取り扱いやすい装置にすることができる。
本考案の実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置を示した斜視図である。 実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置を構成する押圧軸取付部から押圧軸を取り外した状態を示す斜視図である。 実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置の使用状態を示す正面図である。
以下、本考案に係るカイロプラクティック治療用押圧装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本考案は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態において開示される各構成部品の形状や構造等は、望ましい一例を示すに過ぎず、その他の形状や構造等も同様の作用を有する限り、本考案の技術的範囲に属する。
図1は、実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置を示した斜視図である。
実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置10は、患者の脊柱周囲の筋肉や脊柱を構成する骨を押圧するのに好適な装置であり、患者を、背中を上にして寝かせるための寝台部11と、寝台部11に立設された2本の支柱12と、2本の支柱12に架設された架設軸13と、架設軸13に取り付けられた押圧軸取付部14と、一端側が押圧軸取付部14に着脱可能に取り付けられる押圧軸15とを備えている。押圧軸15には、患者の脊柱周囲の筋肉や脊柱を構成する骨を押圧するための押圧部16が取り付けられている。また寝台部11とは別体の枕部19を装備してもよい。
寝台部11は、患者を寝かせた状態にできる大きさ、例えば、幅(短辺)600〜900mm程度、長さ(長辺)1600〜1800mm程度、厚さ50〜100mm程度の平坦な板状部材で構成することができる。寝台部11の上面11aには、カーペット部材や薄型弾性シート材などを敷いてもよい。また、寝台部11は、複数の板状部材で構成してもよい。なお、寝台部11の上面11aに凹凸や傾斜があると、背骨を構成する一つ一つの骨に対し、各々の骨や周囲の筋肉をそれぞれ適切な位置や角度で押圧することが困難になるので、寝台部11の上面11aは水平かつ平坦である必要がある。
2本の支柱12は、寝台部11の長辺端部に所定間隔、例えば、300〜1000mm程度の間隔を設けて立設されている。支柱12の高さは、寝台部11に患者をうつ伏せ状態、すなわち背中を上にして寝かせた状態にしたときの胴体部の厚さ(高さ)、架設軸13の設置(高さ)位置、押圧軸15に設けられた押圧部16の長さなどを考慮して設定される。例えば、500〜700mm程度に設定することできる。支柱12は、例えば、70mm角の木製の角材で構成することができるが、支柱12の材質等は、これに限定されない。また、2本の支柱12には、架設軸13を挿して架設するための架設孔12aが所定の高さ位置にそれぞれ形成されている。なお、支柱12の本数は2本以上であってもよく、支柱12の設置位置は寝台部11上であればよく、長辺端部に限定されるものではない。
架設軸13は、2本の支柱12にそれぞれ形成された架設孔12aに挿通されて、支柱12に架設される軸部材であり、例えば、鉄やステンレス鋼などの金属製の丸棒部材で構成することができ、2本の支柱12に架設される長さを有している。
図2は、カイロプラクティック治療用押圧装置10を構成する押圧軸取付部14から押圧軸15を取り外した状態を示す斜視図である。
押圧軸取付部14は、例えば、金属製の角筒部材で構成され、一端側に架設軸13が挿通される挿通孔14aが形成され、他端側に押圧軸15の一端側が装着(嵌着)される装着口14bが設けられている。押圧軸取付部14は、架設軸13に対して回動可能(矢印B‘方向)かつ摺動可能(矢印A方向)に取り付けられている。
また、架設軸13の下方には、押圧軸取付部14の回動を制限する回動制限部18が装備されている。回動制限部18は、支柱12間に巻き掛けられた太紐部材で構成することができるが、これに限定されない。押圧軸取付部14から押圧軸15を取り外したときに、押圧軸取付部14は架設軸13を中心にして下方に向けて回動する。回動制限部18は、この時に押圧軸取付部14が支柱12よりも後方側(寝台部11の長辺端部からはみ出す方向)に振れることを制限(抑止)できるものであればよい。回動制限部18を設けることにより、例えば、カイロプラクティック治療用押圧装置10を、壁際に沿って設置した場合、押圧軸取付部14から押圧軸15を取り外したときに、押圧軸取付部14が回動して、その先端部分(装着口14b)が壁に当たるのを防止することができる。
押圧軸15は、寝台部11の短辺よりも長く(例えば、100〜120cm程度)、重さが1.5kg〜3kgの部材、例えば、70mm角の木製(ヒノキなど)の角材などで構成されている。押圧軸15の一端側は、押圧軸取付部14の装着口14bに着脱可能に装着され、他端側には施術者が把持する把持部15aが形成されている。把持部15aは、施術者が把持して荷重操作しやすいように細棒形状に加工形成されている。
押圧軸取付部14の装着口14bに取り付けられた押圧軸15は、架設軸13を中心に矢印B方向(図1参照)に回動可能となっており、施術者が把持部15aを把持して回動操作を行うことが可能となっている。また、押圧軸15は、押圧軸取付部14とともに架設軸13に沿って矢印A方向(図1参照)に摺動可能となっており、架設軸13の軸方向に押圧部16の位置を調整することが可能となっている。さらには、押圧軸取付部14の装着口14bに挿入する押圧軸15の挿入長さを調整することによって、矢印A方向と垂直方向に押圧部16の位置を調整することが可能となっている。この二つの位置調整機構によって、水平な寝台部11上のX−Y軸の任意の位置に押圧部16を配置させることができ、寝台部11上の患者の背中の任意の位置に、押圧部16を位置させることができる。押圧軸取付部14の装着口14bから挿着孔14aまでの長さは、押圧軸15の挿入長さを調整する長さで決定され、300〜500mmとすることが好ましい。
押圧部16は、押圧軸15に対して略垂直方向に延設された棒部材で構成され、先端部にクッション部材17が取り付けられている。押圧部16は、てこの作用を高めるため、押圧軸15の一端側(押圧軸取付部14に取り付ける側)寄りに取り付けられていても良い。あるいは、押圧荷重の調整範囲を広げるため、押圧部16を異なる位置に取り付けた複数の押圧軸15を準備し、患者によって使い分けるようにしてもよい。
図3は、実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置10の使用状態を示す正面図である。図3では、寝台部11の略中央部に患者30がうつ伏せに寝た状態、すなわち背中を上にして寝ている状態を示しており、押圧部16で患者30の脊柱周囲の筋肉又は脊柱を構成する骨部分を押圧している状態を示している。この時、施術者が患者30の下部、すなわち患者30の顔の正面側と寝台部11の上面11aの間に適宜ひざなどを挿入し、患者30の背中の角度を任意に調整して、患者30の背中の部位ごとに最適な角度で押圧部16を患者の背中に当てることができる。上記角度調整を適正に行うためにも、寝台部11の上面11aは水平かつ平坦でなければならない。
押圧軸15が押圧軸取付部14に装着された使用状態において、架設軸13がてこの支点L、押圧軸15の把持部15aがてこの力点F、押圧部16の先端部がてこの作用点Eとして機能する。押圧軸15の把持部15a(力点F)に加える力と、押圧部16の先端部(作用点E)で得られる力との関係などを考慮して、押圧軸15の長さと押圧部16の取付位置が設定されている。
本実施の形態では、押圧部16により、寝台部11にうつ伏せに寝た患者30の脊柱周囲の筋肉や脊柱を構成する骨を押圧することができるように、押圧部16が寝台部11の短辺中央部付近に位置するように設定されている。また、てこの作用を利用して、押圧部16の先端部(作用点E)で得られる力を大きくするには、押圧軸15を長くするか、押圧部16を押圧軸15の一端側(押圧軸取付部14に取り付ける側)寄りに取り付けるようにすればよい。
すなわち、本実施の形態では、押圧軸15を、押圧軸取付部14とともに架設軸13に沿って矢印A方向(図1参照)に摺動させることと、押圧軸取付部14に挿入する押圧軸15の挿入長さを調整することによって、水平な寝台部11上のX−Y軸の任意の位置に押圧部16を配置させることができる。さらに施術者が患者30の下部と寝台部11の上面11aの間にひざなどを挿入し、患者30の背中の角度を任意に調整することが可能となる。加えて、押圧軸15の把持部15a(力点F)に加える力と押圧部16の位置(作用点E)を調整することで、患者30の背中を部位ごとに最適な位置、角度、荷重で押圧することが可能となる。
施術者は、まず、把持部15aを把持して押圧軸15を持ち上げて、押圧軸15を架設軸13の軸方向(矢印A方向)にスライドさせて、さらに押圧軸取付部14に挿入する押圧軸15の挿入長さを調整して、押圧部16を患者30の治療部位に載せる。次に、把持部15aを下方に押し下げながら、治療に必要な荷重をゆっくり加え、その状態を一定時間保つ。その後、把持部15aを把持して押圧軸15を持ち上げつつ、架設軸13の軸方向にスライドさせて、次の治療部位に押圧部16を載せる。次に上記同様に、把持部15aを下方に押し下げながら、治療に必要な荷重をゆっくり加え、その状態を一定時間保つ操作を繰り返しながら治療を行う。これによって、必要な荷重を必要な時間、加えることができる。また、必要であれば、押圧の初期は弱い荷重を加え、徐々に荷重を大きくするというように、押圧時間内に押圧荷重を自由に調整することができる。
カイロプラクティック治療によって、脊柱を構成する椎骨の歪み(ずれ)を矯正するには、ある程度の長い期間(数カ月から数年)をかけて、骨の周囲の筋肉を十分にほぐして、骨の可動範囲を広げ、骨の可動範囲を広げた状態で骨自体の歪みを矯正していく必要がある。換言すると、骨自体の歪みを矯正するには、大きな荷重を一気に掛けるのではなく、筋肉をほぐしながら、骨の歪みを矯正する荷重を、ジワーと所定の時間(数十秒程度)をかけて骨とその周りの筋肉に掛けることが必要である。
実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置10によれば、架設軸13をてこの支点L、押圧軸取付部14に取り付けられた押圧軸15の押圧部16をてこの作用点E、押圧軸15の他端側の把持部15aをてこの力点Fとして機能させることができる。該てこの作用により、押圧軸15の他端側に少しの力(押下力)を加えることにより、押圧部16に前記押下力よりも大きな押圧力を発生させることができる。
したがって、押圧部16で患者30の脊柱周囲の筋肉や脊柱を構成する骨部分に、治療に最適な位置、角度で、かつ必要な押圧荷重を必要とする時間、継続して加える操作が容易で、また、前記押圧荷重の調整も容易に行うことができ、経験の浅い施術者でも優れた効果が得られるカイロプラクティック治療を行うことができる。
また、押圧軸15の重さが1.5kg〜3kgであるので、押圧軸15の自重を利用することで、押圧軸15の把持部15a(他端部)に加える押下力をより小さくすることができ、施術者の荷重操作負担をより軽減させることができる。
また、押圧軸15に把持部15aが形成されているので、施術者は押圧軸15の押下げ操作などをより簡単に行うことができ、また押下げ力の微調整も容易に行うことができる。
また、押圧部16に取り付けられたクッション部材17により、患者の所定の身体部位に加わる押圧荷重の微調整を容易に行うことが可能となり、必要な荷重をジワーと時間をかけて加える操作が一層容易になる。
なお、上記実施の形態に係るカイロプラクティック治療用押圧装置10では、患者の脊柱周囲の筋肉や脊柱を構成する骨部分を押圧するのに好適な装置としたが、他の身体部位を押圧できるように各部の配置形状等を適宜変更することができる。
10 カイロプラクティック治療用押圧装置
11 寝台部
12 支柱
12a 架設孔
13 架設軸
14 押圧軸取付部
14a 挿通孔
14b 装着口
15 押圧軸
15a 把持部
16 押圧部
17 クッション部材
18 回動制限部
19 枕部
L 支点
F 力点
E 作用点

Claims (5)

  1. 患者の所定の身体部位を押圧するカイロプラクティック治療用押圧装置であって、
    患者を寝かせるための水平かつ平坦な寝台部と、
    該寝台部に立設された複数の支柱と、
    これら支柱に架設された架設軸と、
    該架設軸に対して回動可能かつ摺動可能に取り付けられた押圧軸取付部と、
    一端側が前記押圧軸取付部に着脱可能に取り付けられる押圧軸とを備え、
    該押圧軸に、前記患者の所定の身体部位を押圧するための押圧部が取り付けられていることを特徴とするカイロプラクティック治療用押圧装置。
  2. 前記押圧部が、前記押圧軸に対して略垂直方向に延設された棒部材で構成され、
    該棒部材の先端部にクッション部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のカイロプラクティック治療用押圧装置。
  3. 前記押圧軸の他端側に、施術者が把持する把持部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカイロプラクティック治療用押圧装置。
  4. 前記複数の支柱が、前記寝台部の長辺端部に所定間隔を設けて立設され、
    前記押圧軸が、前記寝台部の短辺より長く、重さが1.5kg〜3kgの部材で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のカイロプラクティック治療用押圧装置。
  5. 前記架設軸の下方に設けられ、前記押圧軸取付部の回動を制限する回動制限部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載のカイロプラクティック治療用押圧装置。
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