JP3211560U7 - - Google Patents
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Description
本考案は、主に布などのシート状のものに係止するための留め具であって、そのシート状物に穴をあけずに、留めることができる留め具に関する。
服の生地などのシート状物に物品を係止するためには、安全ピンや虫ピンなどといった針を刺してとどめる方法が一般的に採用されている。この場合生地などに針を刺すことによって、幾分なりとも生地を傷つけることになる。
名札などのように毎日閉じ位置に安全ピンで取り付けていると、簡単に穴が大きくなってしまう。絹布などの弱い生地の場合、名札のように繰り返しでないにせよ、正札を一度取り付けただけで微細な傷がついてしまうと商品価値が一気に落ちてしまう。
このような問題を解決し、針を刺すことなく洋服に名札などを取り付けるものとして特許文献1、特許文献2で「留め具」が提案されている。これはそれ以前に提案されていた「バッジ」形態の留め具では実現できなかった「取り付けやすくて、外れにくい」という形態を実現せしめたものである。
しかしながら、近年は携帯電話やタブレット端末の普及で名札等よりもさらに重いものをシャツの好みの場所に取り付けたいという要望が高まってきた。また、アウトドアでキャンプ時にテントの布の希望するところにLEDランタンを取り付けたいという要望も出てきた。この質量は1.0kg以上、種類によってはより重たいものもある。
更には近年DIYの人気で電動ドライバーのようにより重いツール等も作業着の希望する位置に直接取り付けたいという要望も出てきた。この場合バッテリーを含めると2.3kg。モデルの依っては3kg以上になるモデルもある。
そこで特許文献1の留め具、商品名「開かずピンちゃん2」の挟持力を下記の方法で計測した。まず1辺30cmの正方形で、厚さが300μmの絹布の1辺を固定し、その中央部に上記留め具をセットする。
次いでボタン形状と棒が一体化したストッパーのボタン部分に穴を開け、そこにひもを通しそのひもにばねばかりをセットした。この状態で、絹布の固定端辺の直角の方向にばねばかりを引き挟持力を計測した。
その結果、上記絹布の固定端辺と留め具のストッパーの可動方向が直角となる様にセットして、ばねばかりで引いた場合は380g重の印加で留め具は絹布から外れた。
さらに、留め具のストッパーの移動方向を絹布の固定端辺に平行になる様にセットし、3.1kg重印加した時にストッパーが外れ、留め具は絹布からはずれた。この時直角と平行にセットした両方の場合において、絹布にほつれや破れは発生していなかった。
次いで特許文献2の留め具、商品名「開かずピンちゃん」の挟持力を同じ方法で計測した。ストッパーのボタにひもを通しそのひもにばねばかりをセットした。
嵌入部の可動方向が絹布の固定端辺と直角となる様にセットして、ばねばかりで引いた場合、4kg重の印加で留め具は絹布から外れた。この時、絹布にはほつれや少しの破れが発生した。
次に嵌入部の可動方向が絹布の固定端辺と平行となる様にセットして、ばねばかりで引いた場合は1.2kg重の印加で留め具は絹布から移動を初め、そのまま絹布の領域から出てしまった。この時絹布にはほつれや破れはまったく発生しなかった。
この結果から明らかように、従来の「留め具」では重量のある物品を衣服やシートの望む場所に確実に固定することができないという課題があった。
本考案は、携帯電話、タブレット端末、LEDランタンや電動ドライバーのような重量物を衣服やシートに穴をあけることなく、希望の位置にしっかりと取り付けることを可能にするものである。
本考案は、挟持部と開口部、開口部に連続するゲート、円板状ストッパーから構成される留め具に於いて、挟持部中央部から端部にかけてテーパー状に狭くなっている部分を有しているので、重量物をシート状物へ穴を開けずにしっかりと係止することができる。
上記のように、挟持部は中央部分から端部に向けてテーパー状に形成されており、ストッパーはシート状物を介して挟持部にしっかりと固定されるので重量物を係止することができる。
シート状物とストッパーは一体化して挟持されるので互いにこすれあうことは無い。その結果、強固に挟持されるのにもかかわらず、ストッパーによってシート状物に傷が付いたり穴の開くことが防止される。
ゲートは樹脂を曲げた時の反発力を利用して開閉を行う構成になっているので、ここでもテーパー形状を作ることができる。そこでゲート部でも挟持力が働くという効果も出てくる。その結果、留め具の設置の向きに自由度が増える効果も発生する。
またゲートの先端が挟持部内壁と滑らかに接触するようなテーパー状にしたので、ストッパーはゲートと干渉しなくなり、ゲートが突然開いてしまうという問題は解決できた。
またシート状物厚さに応じてストッパーが上下に移動し、同じように挟持力が発生するのでさまざまな厚みのシート状物に対応できる.。
さらには挟持部とストッパーの両方にひもをつなぐことができるので、シート状物の両面に同時に重量物を保持することが可能になる。
留め具で係止した電動ドライバーホルダーに電動ドライバー入れた時にはあらゆる作業動作の邪魔にならず、しっくりと体になじんだ。また、自分の好みの場所に電動ドライバーホルダーを配置できるので、取り出しやすく作業がはかどった。
本考案は穴を開けることが認められない宇宙服、潜水服、防護服等に後から重量物を係止したい場合などに利用することができるという効果もある。
まずストッパーをシート状物でくるむようにつまみ、ストッパーの先端でゲートを押し倒しながら挟持部の内部に入れる。その後ゲートは自身のばね圧で戻るので、ゲートは閉じ、シート状物でくるまれたストッパーは挟持部に収まる。
ストッパーを解除する場合はゲートを指で押し開け、シート状物でくるまれたストッパーをセットしたときとは反対方向に引けば、解除することができる。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。図1は本考案の留め具の斜視図である。
1は薄い鉄板を加工して作成した挟持部。
2は指で折り曲げたときに発生するばね性を利用した、ゲートである。ゲート2の先端は、挟持部1の天井内壁にスムーズに接触するようにテーパー状に徐々に薄くなるように構成されている。
3は布などのシート材を挟持するためにアルミ材で作られたボタン形状のストッパー。端部に鋭角名部分があると絹布8を傷めやすいので、本実施例では一番絹布8を傷めにくい円形を選択した。
ストッパー3の形状は絹布8への圧力がかかった場合のダメージを考えると円形が最適であるがこれに限らず、多角形等でも良い。
またストッパー3の表裏の平面と周囲の枠面が交わる上下のエッジの角度は、何を優先するかによって選択することができる。
麻布や、化学繊維布等で挟持力を優先する場合は直角や鋭角が良いし、反対に絹布のように傷を避けることを優先するのであれば丸みを帯びていたほうがよい。本実施例では絹布を用いたのでストッパー3の外周を決めの細かいやすりでこすりエッジ部断面にかすかに丸みを帯びさせた。
31はストッパー3にひも、鎖等をつなぐためのボタン穴である。32はボタン穴31を通りストッパー3と圧着して固定され、直径0.2mmのピアノ線で出来た接続リングである。
4はゲート2を挟持部1に固定するための両面テープ。
5はシートの反対側でも重量物を係止するためにひもや鎖をつなぐ為の接続用開口である。
6は挟持部1の開口を示す。開口6とゲート2は連続しておりゲート2の開閉でストッパー3は挟持部1に出入り出来る構造になっている。
7aは接続リング32につないだひもである。
8は布の中でも傷つきやすくすべり性が良い絹布である。実施例で絹布を用いたのは、麻布や綿布や化学繊維等の布の中で一番傷つきやすく、滑りやすく、挟持力も小さいと思われ、留め具の検討用布として最適だからである。
図に於いて、等間隔の複数の垂直線で示すハッチング部分は絹布8に挟持部1をセットした際に挟持部1の外に出ている絹布8を示している。また等間隔の複数の右下がりの線で示すハッチング部分はストッパー3によって挟持部1の内部へ誘導された絹布8を示している。
図2に於いて開口6を詳しく説明する。6−1はストッパー3と挟持部1の天井内面の右側の縁が接する点である。6−2は同縁が徐々に挟持部1の底面に向かい、ついには挟持部1の底面と接触する点である。6−3は挟持部1の天井内面左側の縁が同じように挟持部1の底面と接する点である。6−4はストッパー3と挟持部1の天井内面の左側の縁が接する点である。6−1〜6−4が作る面で、等間隔の複数の右上がりの線で示すハッチング部分が開口6である。
図3は図1のA−A線断面図である。挟持部1とストッパー3が絹布8を係止する様子を示したた図である。
aは挟持部1の内幅、bはストッパー3の直径、cは挟持部1の内側端部から開口部までの距離、dは開口6の幅、eは反対側の内部端部から開口部までの距離、fは挟持部1の内部の挟持部内部高さである。
それぞれの部位のサイズを以下にまとめて示す。挟持部1は厚さ0.6mm。長さは32.3mm、外幅22.4mm、内幅aは21.2mm。ゲート2は厚さ0.9mm、幅が15.5mm、可動部分の長さが11.1mm、ストッパー3の直径bは18.0mm、厚さ0.33mm、挟持部1の内側端部から開口部までの距離cは5.95mm、開口6の幅dは9.3mm、長さは19.5mmである。反対側の内部端部から開口部までの距離eは5.95mmである、挟持部内部の高さfは7.3mmである。絹布8の厚さは300μmである。
図4は図3に於いて、ひも7をいろいろな方向から引いた時のストッパー3の動きを表した一例の図である。図3で開示した値から図3に示す距離Dを求めると16.9mmとなり、直径bが18.0mmのストッパー3は挟持部1の開口部から外に出ることはできないことがわかる。つまり留め具は絹布8から外れる事はないことを示している。
図5は図1のB−B線断面図である。一枚の絹布8はストッパー3を包む部分とそれ以外の部分の2箇所に分かれて表示されている。
図に於いて挟持部1は中央部分から下に向かうにつれて狭くなるように設計されている。このように挟持部1の少なくとも一部もしくは複数部分、更には全周を端部に向けてテーパー状にすることもできる。
上記のような構成なので、ストッパー3は力が加わると絹布8を介して挟持部1にしっかりと固定される。この時、絹布8とストッパー3は一体化して挟持されるので互いにこすれあうことは無い。したがって、強固に挟持されるのにもかかわらず、ストッパー3が絹布8に傷を付けたり穴を開けたりすることは無い。
図6は図1のC−C線断面図である。絹布8と挟持部1、ストッパー3と接続リング32とそれに結び付けられるひも7との関係が開示されている。
図7はゲート2の先端が角ばった場合を示す。点線の2cは開いたゲートを示す。この場合、ストッパー3の先端が挟持部1の内部でゲート2の角と干渉し、ゲート2が開きストッパー3が挟持部1の外に出てしまう問題が発生した。
そこで図6に示すようにゲートの先端が挟持部1内壁と滑らかに接触する向きのテーパー状に加工した。すると、ひも7を図7に示すように上側に引いた場合でも、ストッパー3はゲート2の先端と干渉しなくなった。
そこで、ゲートを開く方向には力が加わらなくなり、ゲートを閉じる方向に加わるようになった。その結果、ゲート2が突然開いてしまう問題を解決することができた。
ところでゲート2も挟持部1の中央部から端部に向けて狭くなるテーパー形状に構成されているので、ひも7を上側に引いても、ストッパー3と絹布8は楔効果でゲート2に挟持される方向に力が加わる。
これは樹脂を曲げた時の反発力を利用してゲート2の開閉を行う構成になっているので、結果的にテーパー形状になるからである。そこでゲート部でも挟持力が働くという効果も出てくる。その結果、留め具の設置の向きに自由度が増える効果も発生する。
図8はより厚い絹布8に留め具をセットした場合の図1に於けるB−B線断面図である。図からも明らかなように、より厚い絹布8の場合はストッパー3が図4の薄い絹布8の点線で示すストッパー3aの位置に比べ上方に移動することで挟持部1はしっかりと厚い絹布8を挟持することができる。
その結果、楔効果も同様に発生することが図からも明らかである。より薄い布の場合はストッパー3の位置が逆に下がり、同じ理屈で強固な挟持力で係止することが説明できる。
図9において、9aはストッパー3を挟持部1へ挿入する方向、9bはゲート2の移動方向、9cはストッパー3の挟持部1からの解除方向を示している。
まず右手親指と人差し指でストッパ3を絹布8でくるむようにつまむ。この状態で方向9aの向きに、絹布8でくるんだストッパ3の先端部分でゲート2を倒しながら挟持部1の中に挿入する。
その後ゲート2は自身のばね圧で戻るので、ゲート2は閉じて、絹布8に包まれたストッパ3は挟持部1に収まり、挟持部1の外には戻れなくなる。
ストッパー3を解除する場合は方向9bの向きに左手の指でゲート2を図中の波線で示す位置まで押し倒す。次いで、ストッパー3をくるんだ絹布8を右手の指でつまんだ状態で、開いたゲート2から9cの方向に引けば、挟持部1から絹布8でくるまれたストッパー3を簡単に解除することができる。
図では接続リング32の場合で説明しているが、ボタン穴31のタイプのストッパー3でも同じ方法で挿入と解除ができる。
更に図では接続リング32にひも7が付いているが、ひも7が無くとも接続リング32やボタン穴31つきのストッパー3でも同じ方法で挿入と解除ができる。
さらにセットされた挟持部1に於いて、図のひも7a、7bの両方を使えばテント等の布の表裏の両面に同時に重量物を保持することが可能になる。
次に本考案の留め具の挟持力を「課題」の項と同じ方法で測定し、商品名「開かずピンちゃん」の挟持力と比較した。
一辺を固定した30cm角の絹布の固定端辺に対し、留め具のストッパー3の開口6内可動方向が直角となりゲート2が固定短辺に近くなる様にセットして、挟持部1のストッパー3の接続リング32にひも7を通し、ばねばかりで引いた。
その結果、8.5kg重でアルミのストッパー3が突然折れ曲がり挟持部1から外れ、留め具は絹布から外れた。この時、絹布を確認したが、ほつれや破れはまったくなく、変化は認められなかった。
もし8.5kg重以上の力に耐えたい場合には、布の種類を麻布や化学繊維布等に代えたり、ストッパー3の厚みをより厚くしたり、ストッパー3のエッジの角度を鋭くしたりすることで対応は可能である。これは以下に示すほかの方向からひも7を引いた場合も、同様のことが言える。
次いで上記とは逆にゲート2が固定端辺から遠くなる向きでひも7をばねばかりで引いたところ6.3kg重で、同じようにストッパー3が突然折れ曲がり挟持部1から外れ、留め具は絹布から外れた。この時も、絹布を確認したが、ほつれや破れはまったくなく、変化は認められなかった。
更に30cm角の絹布の固定端辺に対し、挟持部1の長手方向が平行になる様にセットしてひも7をばねばかりで引いた所、5.5kg重で、同じようにストッパー3が突然折れ曲がり挟持部1から外れ、留め具は絹布から外れた。この時も、絹布を確認したが、ほつれや破れはまったくなく、変化は認められなかった。
これは図4に示したようにストッパー3の両端に力が集中したためだと考えられる。したがって、この部分を更に急峻なテーパー状にすれば、狭くなる分、挟持部1の内部でのストッパー3の移動のし易さが犠牲になるが、より強い挟持力を得ることができる。その結果、ストッパー3が変形するには更に大きな力が必要となる。
以上のことから、本実施例は、従来例に比べどの方向から力が加わっても、重量物をシート状物にしっかりと固定できることがわかった。言い換えれば、留め具の設置の向きの自由度が高いともいえる。
図10はひも7をストッパー3のボタン穴31にひも7を直接つないだ場合の説明図である。
この場合は接続リング32にひも7をつなぐ場合より挟持力はやや低下するが、普通の服のボタンにも留め具を直接セットすることができることを表している。
図11はその他の実施例である。2aと2bはゲート。4aと4bはそれらを挟持部1に固定する両面テープである。図に於いてゲートが2つあるのでストッパー3を上側と下側の両方から入れることができる。更にゲートの数を増やすことも可能である。
更にゲート2aとゲート2bは両方とも挟持部1の中央部から端部に向けて狭くなるテーパー形状に構成されているので、ひも7を上側、下側に引いても、ストッパー3と絹布8は楔効果でゲート2a、2bに挟持される。
図12は本実施例を作業服に利用した場合を示す図である。10は電動ドライバー。11は電動ドライバーホルダーを表す。図に於いて電動ドライバー10の質量は2.3kgであった。挟持部1の挟持力は8.5kg重なので、ひとつでも十分ではあるが体への安定性も考慮して3個使用して電動ドライバーホルダーを作業服に固定した。
実際に上記の条件で作業したところ、電動ドライバーを使わない時は電動ドライバーホルダーに入れたのであらゆる作業動作の邪魔にならず、しっくりと体になじんだ。また、電動ドライバー10を使用する時は自分の好みの場所に電動ドライバーホルダー11を配置できるので、非常に取り出しやすく作業がはかどった。
本実施例では材料として鉄やアルミ、ポリプロピレンを使用し、曲げや切削加工等の方法で留め具を作成したが、材料や作成手段は上記に限らず、木やセラミクス、真鍮等他の金属、可撓性を有する樹脂、たとえばポリオキシエチレンやポリアミドなどのエンジニアリングプラスチックスやABS樹脂等の材料を使い、型成型や射出成型等の方法で製造しても良い。
本実施例ではすべて傷が付きやすく、滑りやすい絹布で行ったが、対象とする布は絹布に限らず、綿や化繊、麻布等でも良いことは言うまでも無い。これらの場合は絹布よりより強く挟持されることが期待され、より重い重量物を挟持することが可能になる。
更には本考案は重量物のみならず、従来の名札やアクセサリー等も挟持できることは明確である。
本考案は重量物を衣服に穴を開けずに係止することができるので絶対に穴を開けることが認められない宇宙服、潜水服、また放射線やウイルス、化学兵器のための防護服等に後から重量物を係止したい産業分野などに利用することができる。
1 挟持部
2 ゲート
3 ストッパー
4 両面テープ
5 接続用開口
6 開口
7 ひも
8 絹布
10 電動ドライバー
11 電動ドライバーホルダー
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