JP3211520U - 自転車盗難防止デバイス - Google Patents

Abstract

【課題】小型で自転車の任意の場所に固定することができ、優れた機能性と省電力性を有する自転車盗難防止デバイスを提供する。【解決手段】ＧＰＳ受信機３、移動感知機４、通信モジュール６、電池８、警告音発信機１０、及び、これらの機器を格納し自転車に固定するための筐体を有する。指紋センサー１１、ＳＩＭカードスロットル又はｅ−ＳＩＭ７を配設することも可能である。停車中の警戒モード時に移動感知機４が一定時間揺れを検知すると警告音を発し、ＧＰＳ受信機３と通信モジュール６の電源が入る。ＧＰＳ受信機３が位置を検知し通信モジュール６が情報をクラウドに送付する。自転車所有者はスマートフォンにより位置情報を受信し追跡する。常時トラッキングをしないため節電が可能となる。【選択図】図３

Description

本考案は、自転車の盗難防止を目的とするデバイスに関する。

自転車の盗難防止を目的としたグッズとしては、鎖やＵ字型ロックのような固定型グッズのほか、一定の振動に反応してブザー音を発する警報型グッズが一般的であったが、近年、電波発信機器とスマートフォンの普及により、Bluetooth（登録商標）接続やＧＰＳを介して、盗難にあった自転車の位置をスマートフォンで検知する方式のデバイスが開発されている。

現在、実用化しているＧＰＳ利用デバイスとしては、停車時に自転車を固定物に繋止する鎖の両端を自転車側に設置したベースに嵌入する方式のグッズにおいて、当該ベース中にＧＰＳトラッカーと呼ばれるデバイスを内蔵させたものがある。鎖が切られた等したときに前記ベースに内蔵された電波発信器が電波を発信し、ＧＰＳによって特定された位置情報を手持ちのスマートフォンに知らせるという構成をとる。

特開２０１２-５６４３７号公報

前述した電波発信機とスマートフォンを使用した盗難防止グッズのうち、Bluetooth（登録商標）接続を使用したものについては、スマートフォンが自転車の近くにないと電波が取れないといった問題がある。また、ＧＰＳトラッカーについては、前述した盗難防止用鎖と組み合わせた製品があるが、ホイール横に配置される筐体のサイズは大きく、見栄えや重量バランスといった点で問題がある。さらに、同製品は、警戒モードの最中は常にトラッキングしているため、電力消費量が大きいといった問題もある。

特許文献１には、ＧＰＳを利用した自転車盗難防止システムの発明が開示されている。しかしながら、同文献には、自転車側の設置装置の具体的な形状やサイズの提案がなく、電力消費についての具体的な記載も見られないため、同発明の実施の可否は、はなはだ疑問である。実際、ＧＰＳを利用したデバイスは、筐体のサイズが大きくバランスよく自転車に固定しにくいことと、電力を多く消費する点が未解決となっているため、普及には至っていないのが現実である。

上述の問題を踏まえ、本考案においては、小型で自転車の任意の場所に固定することができ、優れた機能性と省電力性を有する自転車盗難防止デバイスを提供することを課題とする。

上記課題を解決するために、請求項１記載の自転車盗難防止デバイスは、ＧＰＳ受信機と、移動感知機と、通信モジュールと、電池と、警告音発信機と、これらの機器を格納し自転車に固定するための筐体と、を有し、前記自転車の位置及び動静についての情報を自転車所有者のスマートフォンに送信することを特徴とする。

請求項２記載の自転車盗難防止デバイスは、請求項１のデバイスに加え、前記筐体内に指紋センサーを有することを特徴とする。

請求項３記載の自転車盗難防止デバイスは、請求項１又は２のデバイスに加え、前記筐体内にＳＩＭカードスロットル又はｅ−ＳＩＭを有することを特徴とする。

停車中の警戒モード時に前記移動感知機が一定時間揺れを検知すると警告音を発し、前記ＧＰＳ受信機と前記通信モジュールの電源が入る。前記ＧＰＳ受信機が位置を検知し前記通信モジュールが情報をクラウドに送付する。自転車所有者はスマートフォンにより位置情報を受信し追跡する。常時トラッキングをしないシステムを有するため、節電が可能となる。

本考案に係る自転車盗難防止デバイスを使用することにより、自転車が盗まれても、手持ちのスマートフォンにより自転車の位置情報を取得することができるため、自転車の追跡が可能となる。

本考案に係る自転車盗難防止デバイスはサイズが小さく、フレームの任意の場所に設置することができるため、常時自転車に固定しておくことができる。

本考案に係る自転車盗難防止デバイスは、省電力システムを有するため、充電式のものについては、毎日充電する必要がない。

本実施形態の自転車盗難防止デバイスの設置場所を示す写真である。 本実施形態の自転車盗難防止デバイスの、（Ａ）正面図、（Ｂ）側面図である。 本実施形態の自転車盗難防止デバイスの、（Ａ）正面図、（Ｂ）筐体内各機器の第１面の配置図、（Ｃ）筐体内各機器の第２面の配置図である。

以下、本実施形態に係る自転車盗難防止デバイス（以後、単に「本デバイス」という。）は、請求項３に記載のデバイスである。

まず、本デバイスの外形及び設置場所について説明する。
本デバイス１は図２（Ａ）及び（Ｂ）に示すように長さ１５ｃｍほどの薄厚の略直方体の筐体２を有し、自転車への取付けは、サドル下の本体フレーム１４に設けられたボトルゲージ１３設置用の２つの穴を利用する。このため、筐体２は直径６ｍｍのねじ用の穴が６１〜６４ｍｍ間隔で２つ配設されている。図１は本デバイス１の自転車への取付位置を示す。図２（Ｂ）は前記取付位置の拡大図であり、ボトルゲージ１３とともに本デバイス１を取り付けたときのイメージを示す。

次に、筐体２内に配置されている機器及び機能について説明する。
本デバイス１は、図３（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）に示すように、指紋センサー１１、通信モジュール６、ＳＩＭカードスロットル７、充電池８、充電用端子９、警告音発信機１０、ＧＰＳ受信機３、移動感知機として加速度センサー４及び気圧センサー５を有する。ＳＩＭカードスロットル７は固定のｅ−ＳＩＭとしてもよいし、また、加速度センサー４は角速度の計測が可能なジャイロセンサーへの代替が可能である。さらに、充電池８は充電式でない通常の電池としてもよい。その場合は、充電用端子９は不要となる。

本デバイスの機能は以下のとおりである。
スマートフォンからのBluetooth（登録商標）接続が解除されるとデバイス１は警戒モードに移行する。警戒モードでは、加速度センサー（ジャイロセンサー）４が揺れを検知するが、５秒以上の揺れを検知すると非常事態モードへ移行し、警告音発信機１０からブザー音が発せられる。同時に、ＧＰＳ受信機３と通信モジュール６の電源が入り、１分毎にＧＰＳ座標がクラウドに送付され、所有者はスマートフォンにより該情報を受信する。

非常事態モードで５秒以上揺れを検知せず、直近３回のＧＰＳ座標が変化していない場合、警戒モードへ移行し、通信モジュール６を停止する。

警戒モードを解除するには、指紋センサー１１で認証する。指紋がうまく反応しない場合には、スマートフォンからのBluetooth（登録商標）接続をオンにしてアプリで自動認証を行う。

警戒モード中は６０分に１回、位置情報をクラウドにあげる。また、電池の残量が２０％になった場合、クラウドに情報が上がる構成になっている。

１ デバイス
２ 機器格納筐体
３ ＧＰＳ受信機
４ 加速度センサー又はジャイロセンサー
５ 気圧センサー
６ 通信モジュール
７ ＳＩＭカードスロットル又はｅ−ＳＩＭ
８ 電池
９ 充電用端子
１０ 警告音発信機
１１ 指紋センサー
１２ 取付け穴
１３ ボトルゲージ
１４ 自転車本体フレーム

Claims (3)

1. 自転車に固定する自転車盗難防止デバイスあって、
   ＧＰＳ受信機と、移動感知機と、通信モジュールと、電池と、警告音発信機と、これらの機器を格納し自転車に固定するための筐体と、
   を有し、前記自転車の位置及び動静についての情報を自転車所有者のスマートフォンに送信することを特徴とする自転車盗難防止デバイス。
2. 前記デバイスは、前記筐体内に指紋センサーを有することを特徴とする請求項１記載の自転車盗難防止デバイス。
3. 前記デバイスは、前記筐体内にＳＩＭカードスロットル又はｅ−ＳＩＭを有することを特徴とする請求項１又は２記載の自転車盗難防止デバイス。