JP3211397U - 防音扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の建具との干渉を抑制できる防音扉を提供する。【解決手段】側面部を有し、前記側面部に直交する方向から視た側面視において第1方向と第1方向に直交する第2方向とに延びる矩形状に形成され、端部を有する本体部21と、本体部21の前記第1方向における一端側に連結されて前記第1方向に延出する吊アーム31と、吊アーム31に回転可能に支持され外部レールと係合可能な車輪37とを有し、車輪37が前記外部レールと係合することにより、本体部21を第2方向に移動可能に懸垂する懸垂部と、側面部に敷設され、音を吸収する吸音部材7と、中空の管状に形成され、端部に沿って延出するように設けられたシール部材と、シール部材と接続し、シール部材内部の空気圧を調整することによってシール部材を膨張収縮可能とする調整部と、を備えた。【選択図】図2

Description

本考案は防音扉に関する。
従来技術として、周囲にシーリングを配した防音扉が知られている。
特開2006−225909号公報
従来の防音扉では、シーリングが周囲の建具等と干渉し、開閉しにくくなる虞があった。
上記課題解決の手段として、側面部を有し、前記側面部に直交する方向から視た側面視において第1方向と前記第1方向に直交する第2方向とに延びる矩形状に形成され、端部を有する本体部と、前記本体部の前記第1方向における一端側に連結されて前記第1方向に延出するアーム部と、前記アーム部に回転可能に支持され外部レールと係合可能な車輪とを有し、前記車輪が前記外部レールと係合することにより、前記本体部を前記第2方向に移動可能に懸垂する懸垂部と、前記側面部に敷設され、音を吸収する吸音部材と、中空の管状に形成され、前記端部に沿って延出するように設けられたシール部材と、前記シール部材と接続し、前記シール部材内部の空気圧を調整することによって前記シール部材を膨張収縮可能とする調整部と、を備えた防音扉を提供する。
前記懸垂部は、前記アーム部と前記車輪との前記第1方向における距離を調整可能な昇降部材をさらに備えることが好ましい。
前記昇降部材は伸縮可能な油圧ジャッキを有し、前記距離は前記油圧ジャッキが伸縮することによって調整されることが好ましい。
前記懸垂部は、片持ち構造によって前記本体部を懸垂することが好ましい。
前記本体部の前記第1方向における他端側に固定され、下方に開放したコの字型の断面形状を形成する係合部をさらに備えることが好ましい。
前記本体部は、前記本体部を前記第1方向と前記第2方向とに直交する直交方向に貫通する出入口を形成し、前記本体部に回動可能に支持され、前記出入口を開閉する出入扉をさらに備えることが好ましい。
前記出入扉は、前記出入扉を貫通する空気穴を形成し、前記空気穴を開閉可能とする弁を有することが好ましい。
前記本体部の前記第1方向他端側に設置され、前記第2方向に延出するシーリング材をさらに備えることが好ましい。
前記吸音部材は、直方体形状に形成され、基部側面部を有する基部と、前記基部側面部に配置され、前記基部側面部に近づくにしたがって拡幅する等脚台形角柱状に形成されたテーパー部と、を備え、前記基部と前記テーパー部とは、グラスウールによって一体に形成されることが好ましい。
上記構成によれば、開閉が容易な防音扉を提供できる。
本考案の実施形態による無響室の平面図。 本考案の実施形態による防音扉の断面図。 本考案の実施形態による防音扉の(a)正面図及び(b)背面図。 本考案の実施形態による防音扉の断面詳細図。なお、防音扉が上方位置にある場合の外形線を細線にて示す。 本考案の実施形態による懸垂部の詳細図。 本考案の実施形態による枠体、開口枠、及びインフラートシールの取り合いを示す図面であって、(a)インフラートシールが収縮した状態での断面図、(b)インフラートシールが膨張した状態での断面図及び(c)枠体を後方から見た背面図。 本考案の実施形態による防音扉の下部詳細図。 本考案の実施形態による防音扉の正面図であって、防音扉が閉鎖位置にある状態を示す図。 本考案の実施形態による出入扉の(a)断面詳細図及び(b)立面図。 本考案の実施形態による吸音楔の(a)側面図及び(b)正面図。
<無響室>
以下、本考案の実施形態及び変形例を添付図面を参照して説明する。
図1〜図10は実施形態を示すものあって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
図1に無響室100を示す。無響室100は、工業製品の発生音測定等に用いる室であり、音響無反射の空間が必要であるため、室内での音の反響を極力小さく設計した室である。無響室100の内壁は、吸音部材である吸音楔7で覆われ、室内での音の反射が防止されている。また、無響室100では風洞実験などを行う場合があり、室内外で気圧差が生じることを想定した設計としている。
なお、本考案における「無響室」の定義は、床面に吸音楔7を敷設した室に限らず、床面に吸音楔7を敷設しない、いわゆる半無響室も含む。
無響室100は、図1に示すように、床109上に建設された直方体形状の無窓室であり、防音扉1、壁体108、及び不図示の天井を、主に備える。床109、壁体108、及び天井の室内側の面には、その面に沿って吸音楔7が縦横に敷設される。
壁体108は、無響室100の外壁を構成する。壁体108は、室内側と室外側に配置された二重の壁によって構成され、この二重の壁の間には、無響室100の主要な構造部である柱体106、107が設置される。壁体108のうち、前部に配置された部分は、無響室100内外を前後方向に連通する、矩形の開口108Bを形成する。
以下の説明において、図1に示すように無響室100の前後左右の方向を定める。また、無響室100の床面方向を下方向とし、天井方向を上方向として定義する。その他の部材、構成の方向に関しても、各図に示すように、無響室100に設置、配置された場合の位置および向きに基づいて方向を定義する。
床109上に敷設された吸音楔7のさらに上方には、試験体等を設置するための設置床105が設けられる。設置床105は、グレーチングなどの多数の孔を形成する部材で構成され、床面においても音の反射を少なくする機能を備える。
無響室100の前部において、図2に示すように、壁体108が垂れ壁状に形成され、壁体108の前側面においてレール支持体103が支持される。レール支持体103は、左右方向に延出するように設置されたH型鋼である。レール支持体103の上部には、1対のガイドレール101が水平方向且つ左右方向に延出するように敷設される。また、壁体108は、開口108Bの上部及び左右に配置され前面視で矩形の枠状に構成された開口枠108Aを備える(図4)。この開口108Bの前方に、開口108Bを開閉可能な防音扉1が設置される。
また、開口枠108A近傍の床109には、複数の縦穴109Aが、左右方向において所定間隔に並んで形成される。それぞれの縦穴109Aには、ガイドピン102を挿入し、設置することができる(図1及び図7)。ガイドピン102が設置されない場合は、それぞれの縦穴109Aは蓋で塞がれ、そのため床109の表面は、略平坦に維持される。
<防音扉>
防音扉1は、主に大扉部2、懸垂部3、駆動部4、シーリング部5、操作盤8、及び出入扉6を備える。
大扉部2は、図3に示すように、前面視及び後面視で矩形状に形成される。大扉部2は、本体部21と、枠体22と、ガスケット26と、係合部材27とを備える。大扉部2は、開口108Bを閉鎖する閉鎖位置と、開放する開放位置との間を左右に移動可能である(図8)。大扉部2は、主に、形鋼および鋼板によって構成される。
本体部21は、正面視及び後面視において上下方向と左右方向に延びる矩形状に形成された、直方体形状の部材である。本体部21の後側面部において、上下左右の辺部21Aには、枠体22が、上下左右の辺部21Aのそれぞれの延出方向に沿うように、かつ後方に突出するように(図4)固定される。枠体22は、側面視で矩形状に形成され、後面視においてロの字状に配置される。枠体22は、本体部21の上下左右の辺部21Aとともに、本体部21の端部2Aを構成する。枠体22の後端部は、大扉部2が閉鎖位置にあるとき、開口枠108Aと前後方向において正対する。
本体部21の後側面部には、吸音楔7が後側面部表面に沿って上下左右に敷設される。吸音楔7の詳細は後述する。
ガスケット26は、本体部21の下部において2つ平行に、また左右方向に延出するように固定される。ガスケット26は、主にエラストマによって形成される長尺状部材であり、大扉部2の気密を保持するシーリング材としての機能を有する。
係合部材27は、本体部21の下部に固定される。係合部材27は、断面視において、下方に開放したコの字形状を形成する(図7)。係合部材27は、床109に所定間隔に複数配置されたガイドピン102と係合し、大扉部2の移動時には、ガイドピン102の配列に沿って案内される。係合部材27がガイドピン102と係合することによって、大扉部2が前後方向、即ち面外方向に振れることが防止される。また、大扉部2の前方に配置されたガイドピン102は、開閉走行時、大扉部2が前後方向に振れることを防止する。また大扉部2が閉鎖位置に配置されるとき、無響室100内外において気圧差が生じた場合であっても、大扉部2による開口枠108Aとの気密性が保持される。
シーリング部5は、図3(b)に示すように、インフラートシール51とコンプレッサ52とを備える。インフラートシール51は、主にエラストマによって形成された中空の管状部材である。インフラートシール51は、図3(b)及び図6に示すように、上部及び左右に配置された枠体22の後端部に配置され、大扉部2が閉鎖位置にあるとき開口枠108Aに対向する。インフラートシール51は、大扉部2の気密性を保持するシーリングとしての機能を備え、本考案におけるシール部材に相当する。
コンプレッサ52は、図3に示すように、大扉部2の右側端部に配置され、インフラートシール51とチューブやホース等の管状部材を介して接続される。コンプレッサ52は、インフラートシール51へ空気を送出し、インフラートシール51内部の空気圧を調整する機能を備える。コンプレッサ52は、インフラートシール51内部の空気圧を調整することによって、図6(a)及び(b)に示すように、インフラートシール51を膨張収縮可能とする。コンプレッサ52は、本考案における調整部に相当する。
懸垂部3は、大扉部2の上端部において、略等間隔となるように左右方向に配置、固定される(図3)。懸垂部3は、図4及び図5に示すように、吊アーム31、連結部32、油圧ポンプ33、油圧ジャッキ34、支点部35、車輪36、車輪37及び支持体38を備える。懸垂部3は、ガイドレール101と係合して支持される。また懸垂部3は、その下部において大扉部2に固定され、片持ち構造で大扉部2を懸垂する。なお、各図において、懸垂部3の構造の詳細を明確にするため、懸垂部3を構成する各部材は、前後方向に透視した状態で図示されている。
吊アーム31は、大扉部2の上端部に、詳細には本体部21の上側の端部2Aに固定され、本体部21の上側の端部2Aから前方かつ上方に延出し、正面視及び後面視において略三角形状を形成する。また、吊アーム31は、左右側面視において略コの字状に形成され、片持ち構造によって本体部21を懸垂、吊下する。吊アーム31は、本考案におけるアーム部に相当する。
連結部32は、吊アーム31の上端部において固定され、後方に延出する。連結部32は、その中心軸が前後方向に延びた略円柱形状を有する。
支持体38は、前後方向の略中間部分において、連結部32に対して回動可能に係合する。支持体38は、左側下部において回動可能に支点部35と連結し、その右側下部は油圧ジャッキ34によって支持される。
支点部35は、前後方向に軸が伸びる略円柱形状に形成され、回動可能に支持体38と係合する。また、油圧ジャッキ34は、油圧ポンプ33とチューブやホース等の管状部材を介して接続され、油圧ポンプ33から油の供給を受けることによって、上下方向に伸縮可能である。油圧ジャッキ34が上下に伸縮することで、支持体38は、支点部35を中心に上下に回動し、上部で連結する連結部32を上下に移動させることができる。連結部32が上下に移動することに伴い、吊アーム31によって懸垂される大扉部2も、上方位置と下方位置との間で上下に移動する。なお、図4では、大扉部2が上方位置に配置された場合における外形線を、細線にて示している。
すなわち、油圧ジャッキ34は、てこの原理を用いて連結部32を上下方向に昇降させる。詳細には、油圧ジャッキ34が力学上の力点として支持体38に対して力を加え、支点部35が支点に対応する。そして、支持体38と連結部32との連結点は、作用点に相当する。油圧ジャッキ34は、てこの原理により、直接連結部32を昇降させた場合に比較して少ない力を用いて、連結部32を上下方向に昇降させる。
油圧ジャッキ34、支点部35及び支持体38は、下部において車輪36、車輪37によって、前後方向に延びる車軸を介して回転可能に支持される。車輪36と車輪37とは、左右方向に2組配置され、無響室100の備えるガイドレール101とそれぞれ係合する。車輪36、車輪37はガイドレール101上を回転しながら左右方向に移動することが可能である。車輪36、車輪37が移動することにより、懸垂部3及び大扉部2は左右方向に移動することが可能である。また、上記構成を換言すれば、車輪36及び車輪37は、連結部32、油圧ジャッキ34、支点部35及び支持体38を介して、吊アーム31によって回転可能に支持される。
駆動部4は、図8に示すように、モータ41、プーリ42、プーリ45、及びチェーン43を備える。駆動部4は、大扉部2を左右方向に駆動する機能を有する。モータ41は、大扉部2の左方に配置される。プーリ42は、左方において、回転可能に設けられる。また、プーリ45は大扉部2の右方において、回転可能に設けられる。チェーン43とプーリ45とには、金属製の鎖部材であるチェーン43が張架される。
モータ41は、滑車及びチェーンを介してプーリ42に駆動力を伝達し、プーリ42を回転駆動させる機能を有する。プーリ42及びプーリ45は、円盤状の部材であり、回転可能に壁体108に設置される。プーリ42及びプーリ45の周囲には、チェーン43が張架される。モータ41は、プーリ42を回転駆動することにより、チェーン43をプーリ42とプーリ45との間で周回駆動させることができる。
チェーン43の右端部は、右側に配置された懸垂部3に固定される。また、チェーン43の左端部は、左側に配置された懸垂部3に固定される(図5及び図8)。そのため、チェーン43が周回駆動された場合、懸垂部3及び大扉部2は左右方向に移動する。
本体部21には、図8及び図9に示すように、作業者等が無響室100に出入りするため、本体部21を前後方向に貫通する開口が右側と左側との2箇所に設けられる。出入扉6は、この開口を開閉するために設置される。出入扉6は、右側と左側とのそれぞれの開口において、室内側及び室外側の2箇所に設置され、間に開閉時の気圧調整室を形成する。出入扉6は、扉部61、ノブ62、係止部63、弁の一例であるボールバルブ64、連結体65、及びヒンジ66を、主に備える。
扉部61は、本体部21に対し、ヒンジ66によって回動可能に連結される。扉部61は鋼製扉であり、無響室100内外の気圧差によって生じる力に対して十分耐えうる強度を有する。
係止部63は、扉部61の上部、下部及びその略中間部に3つ配置され、それぞれ連結体67によって連結される。係止部63は、略円盤状の円盤部を備える。係止部63は、それぞれ扉部61に対して前後方向に延びる回動軸を中心に回動可能に設置される。係止部63は、円盤部から径方向外方に突起する突起部を備え、この突起部は、係止部63が回動することによって扉部61と係合することができる。この突起部が扉部61と係合することによって、扉部61は、本体部21に対して固定される。また、係合が解除されることによって、扉部61の本体部21に対する固定状態は解除される。
上下方向の略中間部に設けられた係止部63には、棒状のノブ62が固定される。作業者は、ノブ62を回動させることにより係止部63を回動軸を中心に回動させ、扉部61の固定操作及び固定解除操作を行うことができる。
扉部61には、扉部61を貫通する気圧調整用の空気穴61Aが形成される。また、空気穴61Aには、扉部61に対して回動可能にボールバルブ64が設置される。
ボールバルブ64は、扉部61に対して、空気穴61Aを閉塞する閉塞位置と、空気穴61Aを開放する閉塞解除位置との間で移動可能である。
操作盤8は、図8に示すように、電源ボタンや操作スイッチなどを備え、モータ41、コンプレッサ52及び油圧ポンプ33と電気的に接続する。操作盤8は、無響室100に設置され、駆動部4、シーリング部5及び懸垂部3の駆動を制御する機能を備える。
<吸音楔>
吸音楔7の詳細を図10を用いて述べる。吸音楔7は、基部71及びテーパー部72を有する本体部73と、本体部73を覆うコーディランクロス74とを備える。コーディランクロス74は、吸音楔7の吸音性能を低下させずにガラス繊維の飛散を防止する機能を有する。
本体部73は、グラスウールによって一体的に形成される。基部71は、壁体108及び防音扉1の室内側の面に固定される。本体部73は、テーパー部72が無響室100の内部に向くように配置される。また、吸音楔7は、図1などに示すように、テーパー部72の方向が、隣り合う吸音楔7との間では異なる方向となるように配置される。
図10に示すように、基部71は直方体形状を備え、基部71のひとつの側面上に3つのテーパー部72が配置される。テーパー部72は、楔状または等脚台形角柱の形状を有し、側面視及び断面視において等脚台形を形成する。側面視においてテーパー部72は、その台形形状の下底が基部71の側面に接続し、上底が基部71から離れて位置する。またテーパー部72は、基部71に近づくにしたがって拡幅する。換言すればテーパー部72は、基部71から突出し、突出する方向にしたがってテーパーが掛かり、幅が狭まるように形成される。このような形状を有することで、テーパー部72は、隣り合うテーパー部72との間で音の反射を抑え、減衰させながら吸音する機能を有する。なお、吸音楔7は、本考案における吸音部材に相当する。
<操作>
防音扉1の操作について説明する。まず、防音扉1の操作の内、大扉部2を閉鎖位置から開放位置に移動させる操作について説明する。大扉部2が閉鎖位置にあり、開口108Bを閉鎖した状態にある場合(図8)、本体部21は、下方位置に配置される。本体部21が下方位置に配置されるとき、ガスケット26は、床109と接触し、上下方向に圧縮された状態に保持される。ガスケット26が床109と枠体22との間に圧縮され、双方に対して密着することにより、大扉部2下部における扉内外の気密性が保持される。また、大扉部2が開口108Bを閉鎖した状態にある場合、インフラートシール51は膨張した状態にある。インフラートシール51は、膨張した状態となることによって開口枠108Aに密着すると共に押圧し、大扉部2の上部及び側部における扉内外の気密性を保持する(図4)。
気密性が保持されることにより、大扉部2は、無響室100内外の気圧差を保持し、また外部との音の伝達を遮断、抑制することができる。
作業者が操作盤8を操作して、大扉部2を閉鎖位置から開放位置に移動させる場合、最初に本体部21の気密性が解除される。
詳細には、コンプレッサ52が稼働してインフラートシール51内部の気圧を減少させる。これにより、インフラートシール51は収縮した状態となる。インフラートシール51は開口枠108Aから離間した状態となる(図6(a))。
次に、大扉部2が上方位置へと移動する。懸垂部3が稼働することにより、大扉部2は上方位置へと移動する。具体的には、油圧ポンプ33から油が送出され、油圧ジャッキ34が伸長した状態となる。油圧ジャッキ34が伸長することにより、図4細線で示すように、懸垂部3に懸垂される本体部21は、上方位置へと移動する。
大扉部2が上方位置に移動すると、ガスケット26と床109との接触が解除され、互いに離間した状態となる。
次に、大扉部2を右方向に移動させる操作が行われる。詳細には、モータ41が駆動することにより、車輪36と車輪37は、ガイドレール101に沿って転動しつつ移動する。これにより大扉部2は、図8に示すように、右方向へと移動し、開口108Bを開放する開放位置に移動する。その際、係合部材27は床109に設置されたガイドピン102と係合しながら移動するため、大扉部2の前後方向への揺動が抑えられる。移動時において、大扉部2は、壁体108、開口枠108A及び床109等の周辺部材から離間している。そのため、移動時に大扉部2と周辺部材との干渉、衝突や摩擦等が生じず、移動が容易である。
開口枠108Aが開放された後は、作業者は、ガイドピン102を撤去できる。作業者がガイドピン102を撤去し、縦穴に蓋をすることにより、床109の表面は略平坦になる。床109の表面が平坦であることにより、作業者は、台車やエアパレット等を用いて、荷物の搬出入を容易に行うことができる。そのため、大型の荷物の搬出入を行う大型、大荷重の扉とする必要がある場合でも、上記の如く開閉が容易であり、荷物の搬出入が容易な防音扉2とすることができる。
なお、大扉部2を開放位置から閉鎖位置へ移動し、さらに気密性を保持した状態に戻すには、上記と逆の操作を行えばよい。
すなわち、作業者は床109にガイドピン102を設置し、その後開放位置にある大扉部2を左方の閉鎖位置に移動し、さらに大扉部2を下方位置へ下げる。具体的には、モータ41が駆動して大扉部2を左方へ移動させる。その後油圧ジャッキ34が収縮することによって、大扉部2は下方位置へ移動する。
大扉部2が下方位置に移動すると、ガスケット26が床109と枠体22との間で上下に圧縮され、大扉部2の下部での気密性が保持される。次に、インフラートシール51が膨張して開口枠108Aに密着することにより、大扉部2の上部及び左右側部における気密性が保持される。大扉部2の周囲の気密性が保持されることにより、無響室100は高い吸音性能、防音性能及び気密性能を得ることができる。
無響室100の室内外で気圧差が生じている場合でも、作業者は出入扉6を介して無響室100に出入りすることができる。ボールバルブ64が閉塞解除位置に移動することに伴って、気圧調整用の空気穴61Aが開放されることにより、出入扉6の内外気圧差を減少させ、扉部61の開閉を容易としている。また、ボールバルブ64が閉塞位置に移動することに伴って空気穴61Aが閉塞可能であることにより、簡易な操作によって、無響室100の気密性能、防音性能、及び吸音性能を確保している。
<変形例>
以上、本考案を実施例に基づいて説明したが、本考案は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
上記の実施形態において、枠体22の後方への突出量は任意のものであり、壁体108または開口枠108Aの形状に応じて調整されるものである。また、本体部21の端部2Aは必ずしも枠体22を必要とするものではなく、本体部21の左右辺部または上下辺部に、インフラートシール51及びガスケット26を配置し、開口枠108Aまたは壁体108、及び床109にそれぞれ接触させるような構成としても良い。例えば、本体部21または枠体22の左外側面部、右外側面部及び上外側面部にインフラートシール51を配置する構成であっても良い。
また、本考案の吸音部材は、吸音楔7に限定されるものではない。吸音部材の形状として、直方体形状など条件に応じた任意の形状が採用され得る。また、吸音部材の材料は必ずしもグラスウールに限定される必要はなく、ポリエステル、ロックウールなど任意の防音素材、吸音素材が採用され得る。
ボールバルブ64は、弁の一例であり、開口を閉塞し、また開放することが可能な弁であれば、任意のバルブ、弁等によって代替することが可能である。
上記の無響室100では、床109に吸音楔7を敷設したが、必ずしもそのような形態に限定されない。床109に吸音楔7を敷設せず、無響室100を半無響室とすることも可能である。
1 防音扉
2 第
2 大扉部
3 懸垂部
4 駆動部
5 シーリング部
6 出入扉
7 吸音楔
8 操作盤
21 本体部
22 枠体
26 ガスケット
27 係合部材
100 無響室
101 ガイドレール
103 レール支持体

Claims (9)

  1. 側面部を有し、前記側面部に直交する方向から視た側面視において第1方向と前記第1方向に直交する第2方向とに延びる矩形状に形成され、端部を有する本体部と、
    前記本体部の前記第1方向における一端側に連結されて前記第1方向に延出するアーム部と、前記アーム部に回転可能に支持され外部レールと係合可能な車輪とを有し、前記車輪が前記外部レールと係合することにより、前記本体部を前記第2方向に移動可能に懸垂する懸垂部と、
    前記側面部に敷設され、音を吸収する吸音部材と、
    中空の管状に形成され、前記端部に沿って延出するように設けられたシール部材と、
    前記シール部材と接続し、前記シール部材内部の空気圧を調整することによって前記シール部材を膨張収縮可能とする調整部と、を備えた防音扉。
  2. 前記懸垂部は、前記アーム部と前記車輪との前記第1方向における距離を調整可能な昇降部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の防音扉。
  3. 前記昇降部材は伸縮可能な油圧ジャッキを有し、
    前記距離は、前記油圧ジャッキが伸縮することによって調整されることを特徴とする請求項2に記載の防音扉。
  4. 前記懸垂部は、片持ち構造によって前記本体部を懸垂することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防音扉。
  5. 前記本体部の前記第1方向における他端側に固定され、下方に開放したコの字型の断面形状を形成する係合部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防音扉。
  6. 前記本体部は、前記本体部を前記第1方向と前記第2方向とに直交する直交方向に貫通する出入口を形成し、
    前記本体部に回動可能に支持され、前記出入口を開閉する出入扉をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の防音扉。
  7. 前記出入扉は、前記出入扉を貫通する空気穴を形成し、前記空気穴を開閉可能とする弁を有することを特徴とする請求項6に記載の防音扉。
  8. 前記本体部の前記第1方向他端側に設置され、前記第2方向に延出する長尺状のシーリング材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の防音扉。
  9. 前記吸音部材は、
    直方体形状に形成され、基部側面部を有する基部と、
    前記基部側面部に配置され、前記基部側面部に近づくにしたがって拡幅する等脚台形角柱状に形成されたテーパー部と、を備え、
    前記基部と前記テーパー部とは、グラスウールによって一体に形成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の防音扉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110965914A (zh) * 2020-01-15 2020-04-07 台州市椒江预提自动化设备有限公司 一种便于紧急逃生的隔音窗

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