JP3211293U

JP3211293U - 防火設備定期検査報告書用印刷物

Info

Publication number: JP3211293U
Application number: JP2017000939U
Authority: JP
Inventors: 忠孝小木曽
Original assignee: 一般社団法人日本マンション協会
Priority date: 2017-03-03
Filing date: 2017-03-03
Publication date: 2017-07-06
Anticipated expiration: 2027-03-03

Abstract

【課題】建築基準法の規定による所定の書式に則りつつも被検査対象建築物の防火設備に関する検査結果の内容を一般的にも容易に把握させることができる防火設備定期検査報告書用印刷物を提供する。【解決手段】建築基準法により定められた書式に基づく定期検査報告書を含む建築物の防火設備定期検査報告書用印刷物であって、被検査対象建築物の防火設備に関する検査結果を報告するための定期検査報告書を表示する定期検査報告書表示欄と、検査結果に表された防火設備の状況を示す図面を表示する図面表示欄とを備え、少なくとも定期検査報告書表示欄が記載された紙及び図面表示欄が記載された紙を一冊の冊子状にまとめた。【選択図】図１

Description

この考案は、建築基準法により定められた書式に基づく建築物の防火設備定期検査報告書用印刷物に関する。

現在の建築基準法においては、同法第１２条第３項等において建築物等の防火設備について、損傷その他の劣化の状況の点検を定期的に行うことが義務付けられている。このような防火設備の定期検査の結果を特定行政庁に報告するためには、建築基準法により定められた定期検査報告書を提出する必要がある。

この種の検査報告書を作成するものとして、例えば構造物用検査装置が知られている（下記特許文献１参照）。この構造物用検査装置は、被検査対象物（構造物）の製図された図面データと、被検査対象物の所望の範囲を分割して撮像された分割画像データとを比較して位置関係を求め、被検査対象物に形成された欠陥の特徴からオブジェクトを作成してこのオブジェクトを表示した検査報告書に用いる構造物検査報告用のデータを作成する。そして、この構造物検査報告用のデータを用いて検査報告書を作成する。

特開２００４−３１８７９０号公報

しかしながら、上述した検査報告書の類は、その種の業務に精通した専門家が見れば検査結果により示される不具合箇所や欠陥の有無等の内容を直ぐに理解することはできるが、特に建築基準法第の規定による検査報告書のようなものでは、依然として一般的には検査結果の内容は把握し難いものが多いという問題がある。

この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、建築基準法の規定による所定の書式に則りつつも被検査対象建築物の防火設備に関する検査結果の内容を一般的にも容易に把握させることができる防火設備定期検査報告書用印刷物を提供することを目的とする。

本考案の一態様に係る防火設備定期検査報告書用印刷物は、建築基準法により定められた書式に基づく定期検査報告書を含む建築物の防火設備定期検査報告書用印刷物であって、被検査対象建築物の防火設備に関する検査結果を報告するための前記定期検査報告書を表示する定期検査報告書表示欄と、前記検査結果に表された前記防火設備の状況を示す図面を表示する図面表示欄とを備えたことを特徴とする。
なお、例えば前記図面は前記被検査対象建築物の図面中に防火設備の設置箇所及び検査結果を視認可能に示したものである。

本考案によれば、建築基準法の規定による所定の書式に則りつつも被検査対象建築物の防火設備に関する検査結果の内容を一般的にも容易に把握させることができる防火設備定期検査報告書用印刷物を提供することができる。

本考案の一実施形態に係る防火設備定期検査報告書用印刷物の構成を示す図である。防火設備の一例である随時閉鎖防火戸の検査結果の表示例を示す。防火設備の一例である随時閉鎖防火戸の検査結果の表示例を示す。特定建築設備における各種防火設備の設置個所とその検査結果を視認可能に示す図面の一例を示す。特定建築設備における各種防火設備の設置個所とその検査結果を視認可能に示す図面の一例を示す。特定建築設備における各種防火設備の設置個所とその検査結果を視認可能に示す図面の一例を示す。

以下に、添付の図面を参照して、この考案に係る防火設備定期検査報告書用印刷物の実施の形態を詳細に説明する。

図１は、本考案の一実施形態に係る防火設備定期検査報告書用印刷物の構成を示す図である。図１（ａ）に示すように、防火設備定期検査報告書用印刷物（以下、単に「印刷物」と呼ぶ。）１００は、建築基準法第１２条第３項に規定されている被検査対象建築物（例えば、ビルや学校等）の防火設備（例えば、避難ハッチ、避難ハシゴ、常閉防火設備、煙感連動自閉式防火設備、排煙窓、非常照明等）の定期検査における検査結果を報告するために、同法により規定されているＡ４用紙サイズの定期検査報告書を表示するための定期検査報告書表示欄を備える。

また、印刷物１００は、検査結果に表された防火設備の状況（現況）を示す図面を表示するための図面表示欄を備える。

そして、印刷物１００は、これら定期検査報告書表示欄、及び図面表示欄をファイルホルダなどにいわゆる平綴じなどの方法により一冊の冊子状にまとめた構造からなる。このため、印刷物１００は、通常の本の構造と同じく背部１０１や表紙部１１０、裏表紙部１１１などを有して構成されている。

図１（ｂ）に示すように、印刷物１００の表紙部１１０には、被検査対象建築物の名称等の情報を示す対象物件名表示欄１０２と、定期検査を実施した実施者の名称等の情報を示す検査実施者名表示欄１０３と、定期検査報告書表示欄、及び図面表示欄の印刷物１００内における所在頁等の情報を示す内容表示欄１０４とが設けられている。

なお、対象物件名表示欄１０２は表紙部１１０における天部の近傍の中央位置に設けられ、検査実施者名表示欄１０３は表紙部１１０における地部の近傍の向かって右隅付近に設けられている。また、内容表示欄１０４は、対象物件名表示欄１０２と検査実施者名表示欄１０３との間の表紙部１１０における中央位置に設けられている。この図示の位置配置はあくまでも一例である。

まず、定期検査報告書表示欄に表示される定期検査報告書は、上記建築基準法及び政令によりその書式、記載項目及び記載内容が定められたものである。この定期検査報告書には、例えば被検査対象建築物の概要を示す建築物概要書、防火設備の検査結果を表や計算式に基づいて示す検査結果などが含まれる。

図２及び図３は、この防火設備の一例である随時閉鎖防火戸の検査結果の表示例を示す。図２はの表示例では、随時閉鎖防火戸の検査項目、及び検査対象の随時閉鎖防火戸の性状（設置場所、感知器の種類、ドアの大きさ、閉鎖時間、ドアの移動距離、ドアの単位面積当たりの重さなど）が記載される。更に、各検査項目についての計算式、その計算結果、及びその計算結果に基づく検査結果（合格又は不合格）が、検査実行時の写真と共に記載される。
図３は、複数の随時閉鎖防火戸についての検査結果を示す一覧表の例である。更に、図示は省略するが、この定期検査報告書には、不良個所（不合格の箇所）に関する見積書も含まれ得る。

図４〜図６は、特定建築設備における各種防火設備の設置個所とその検査結果を視認可能に示す図面の一例である。図４は、当該特定建築設備の１階部分を、図５は２階部分を、図６は３階以上を示している。防火設備の種類は、凡例において異なる記号により示されている。そして、防火設備の検査結果は、その記号と共に文字により視認可能に示されている。

以上述べたように、本実施形態に係る防火設備定期検査報告書用印刷物１００によれば、建築基準法による所定の書式に則りつつも、専門家以外の一般人にも被検査対象建築物の防火設備に関する定期検査の検査結果の内容を容易に把握させることが可能となる。

以上、考案の実施の形態を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれるとともに、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。

１００・・・防火設備定期検査報告書用印刷物
１０１・・・背部
１０２・・・対象物件名表示欄
１０３・・・検査実施者名表示欄
１０４・・・内容表示欄
１１０・・・表紙部
１１１・・・裏表紙部

Claims

建築基準法により定められた書式に基づく定期検査報告書を含む建築物の防火設備定期検査報告書用印刷物であって、
被検査対象建築物の防火設備に関する検査結果を報告するための前記定期検査報告書を表示する定期検査報告書表示欄と、
前記検査結果に表された前記防火設備の状況を示す図面を表示する図面表示欄とを備えた
ことを特徴とする防火設備定期検査報告書用印刷物。
前記図面は前記被検査対象建築物の図面中に前記防火設備の設置箇所及び検査結果を視認可能に示したものである
ことを特徴とする請求項１記載の防火設備定期検査報告書用印刷物。