JP3211106U - カッター - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体、ロッキング構造、筐体に移動可能に装着される滑動デバイス、および滑動デバイスと接続される刃を有する使用に便利で安全なカッターを提供する。【解決手段】筐体は、下ベース11と、下ベースに対して移動可能な上ベース12と、上ベースと下ベースとの間に斜め接合部を形成するための傾斜制限構造13とを有する。ロッキング構造20は筐体の後端に装着され、基準点、第1、第2の駆動面を有する。駆動面のうちの1つは、上下ベースのうちの1つに当接する。第1の距離は基準点から第1の駆動面までの距離として画成され、第2の距離は基準点から第2の駆動面までの距離として画成される。第1の距離は第2の距離より長く、相対的な長さの差が形成される。駆動面のうちの1つがベースのうちの1つに当接する時、上下ベースは互いに対して移動し、上下ベースの前端は、傾斜制限構造により案内されて、互いに対して移動する。【選択図】図1

Description

本考案は、切断器具に関し、より詳細にはカッターに関する。
従来のカッター構造は特許文献1に開示されており、一対の上ベースおよび下ベース、ボルト、ばね、および刃を含む。案内用凹部、および案内用凹部に整合する案内用ブロックは、上ベースおよび下ベースの前端に置かれる。ボルトは上ベースの長さ方向に沿って上ベースから挿入され、下ベースと組み合わせられる。ばねは、ボルト周りに装着され、上ベースと下ベースとの間に当接する。滑動部は上ベースと下ベースとの間に移動可能に装着される。刃は滑動部によって留められる。
使用の際、ボルトは上ベースおよび下ベースを互いに対して移動させるように締め付けることまたは緩めることが可能である。ボルトが緩められる時、ばねは下ベースを押すことで上ベースおよび下ベースの前端が案内用凹部および案内用ブロックによって互いから遠ざかることが可能である。そして、滑動部は押されて刃を上ベースと下ベースとの間に移動させることが可能である。次いで、ボルトは締め付けられることで、上ベースおよび下ベースの前端が刃をしっかりと留めて固定された刃が移動しないようにする。従って、刃は物体を切断することができる。
しかしながら、従来のカッターには以下のように使用時の欠点がいくつかある。
1.不便な動作:ボルトを締めつけることおよび緩めることは両方とも両手を必要とする。刃を移動させるために、滑動部が移動可能であるように、ボルトは最初に緩ませなければならない。刃の位置が調節された後、ボルトは、従来のカッターが使用できるように、締め付けられなくてはならない。従って、従来のカッターを締め付けるプロセスは厄介であるため、従来のカッターは動作が不便である。
2.安全性への懸念:上ベースおよび下ベースが刃をしっかりと留めない時、滑動部が刃を固定しないため、滑動部が上ベースおよび下ベースの前端の方へ押されるため、刃は従来のカッターから容易に落下する場合がある。他方では、ユーザは、ボルトが緩められた状態にありかつ滑動部を移動させ、それによって、滑動部のみが移動するが刃は上ベースと下ベースとの間に依然留められていると誤って考えることがある。ユーザがボルトを緩める時、刃は従来のカッターから落下することになる。従って、従来のカッターには使用時の安全性への懸念がある。
中国実用新案登録第204749686号
本考案の主な目的は、動作させるのが不便な従来のカッターの問題を解決し、便利に動作させられるカッターを提供することである。
カッターは、筐体、ロッキング構造、滑動デバイス、および刃を有する。筐体は、前端を含む下ベースと、下ベースに対して移動可能であり、かつ前端を含む上ベースと、下ベースの前端および上ベースの前端に形成される傾斜制限構造であって、上ベースおよび下ベースの前端が傾斜制限構造によって互いに斜めに当接するようにする傾斜制限構造とを有する。
ロッキング構造は、筐体の後端に装着され、基準点、第1の駆動面、および第2の駆動面を含む。第1の駆動面および第2の駆動面のうちの1つは、上ベースおよび下ベースのうちの1つに当接する。第1の距離は基準点から第1の駆動面までの距離として画成される。第2の距離は基準点から第2の駆動面までの距離として画成される。第1の距離は第2の距離より長く、それによって、第1の距離と第2の距離との間に相対的な長さの差が形成される。第1の駆動面および第2の駆動面のうちの1つが上ベースおよび下ベースのうちの1つに当接する時、上ベースおよび下ベースは互いに対して移動し、上ベースおよび下ベースの前端は、傾斜制限構造によって案内されて、傾斜制限構造に応じて互いに対して移動する。
滑動デバイスは筐体内に移動可能な状態で装着される。
刃は、上ベースと下ベースとの間に装着され、滑動デバイスと接続される。
上記の技術的特徴から、本考案は以下の利点を有する。上ベースおよび下ベースの前端は傾斜制限構造によって互いに当接する。ロッキング構造の第1の駆動面および第2の駆動面は、上ベースおよび下ベースのうちの1つに当接するように適用される。第1の距離と第2の距離との間に相対的な長さの差が形成されることで、上ベースおよび下ベースは互いに対して移動できる。さらに、上ベースおよび下ベースの前端は、傾斜制限構造によって案内され、傾斜制限構造に応じて互いに対して移動して、刃をしっかりと留め、または緩める。上ベースおよび下ベースの前端が刃をしっかりと留める時、カッターはロック状態にあり、刃は揺れないように固定される。上ベースおよび下ベースの前端が刃を緩める時、カッターはロック解除状態にあり、ユーザは刃を押すことが可能である。ロッキングブロックが第1の駆動面および第2の駆動面のうちの1つを上ベースおよび下ベースのうちの1つに当接させるように動かされることで、本考案のカッターは、ロック状態またはロック解除状態に調節でき、カッターの動作が便利になる。
本考案の他の目的、利点、および新規の特徴は、添付の図面と併せて参照することで、以下の詳細な説明からより明らかとなる。
ロック解除状態での本考案によるカッターの好ましい実施形態の斜視図である。 ロック状態での本考案によるカッターの好ましい実施形態の斜視図である。 図2におけるカッターの分解斜視図である。 ロック状態での図2におけるカッターの上面図である。 丸く囲まれたエリアが部分的に拡大されている、ロック解除状態での図4の線A−Aに沿ったカッターの側面図である。 丸く囲まれたエリアが部分的に拡大されている、ロック解除状態での図4の線B−Bに沿ったカッターの側面図である。 丸く囲まれたエリアが部分的に拡大されている、図4の線B−Bに沿った側面図である。 滑動デバイスが筐体の前端へ押される時の動作側面図である。 滑動デバイスが筐体の前端へ押され、刃が滑動デバイスから取り外される時の動作側面図である。 滑動デバイスが筐体の前端へ押され、刃が筐体から取り外される時の部分的区間の動作側面図である。
図1〜図3を参照する。本考案によるカッターの好ましい実施形態は、筐体10、ロッキング構造20、刃30、および滑動デバイス40を含む。
筐体10は、下ベース11、上ベース12、および傾斜制限構造13を含む。上ベース12および下ベース11は互いに対して移動できる。傾斜制限構造13は、下ベース11の前端および上ベース12の前端に形成され、それによって、上ベース12および下ベース11の前端は傾斜制限構造13によって互いに斜めに当接する。好ましくは、傾斜制限構造13は、筐体10の下部から筐体10の上部まで前方に傾斜される凹凸整合構造として実装される。
傾斜制限構造13は、下ベース11の前端の2つの側面にそれぞれ突出する2つの制限ブロック131を含み、上ベース12の前端の2つの側面にそれぞれくぼませる2つの制限凹部132を含む。制限ブロック131は制限凹部132に対応して斜めに埋め込まれ、それによって、上ベース12および下ベース11の前端は互いに埋め込み可能であり、下ベース11は上ベース12に対して前後に滑動できる。
本考案の傾斜制限構造13の構成は制限されない。傾斜制限構造13の制限ブロック131および制限凹部132は、上ベース12は下ベース11に対して前後に滑動できるように上ベース12の前端および下ベース11の前端にそれぞれ形成されるように交換可能である。代替的には、傾斜制限構造13は、上ベース12および下ベース11上にそれぞれ形成される複数の制限ブロック131を含んでよい。上ベース12および下ベース11が傾斜制限構造13によって互いに斜めに当接することで、上ベース12および下ベース11の前端は互いに対して前後に移動するように案内できる。
図3〜図5を参照する。筐体10は固定ユニット14をさらに含む。好ましくは、固定ユニット14はボルトとして実装される。
固定ユニット14は、下ベース11の後端に挿入され、筐体10の長さ方向に鉛直の方向に沿って上ベース12の後端と組み合わせられる。下ベース11は、下ベース11の後端に形成される装着凹部111、および下ベース11の後端に形成され、かつ装着凹部111と連通する上凹部112を含む。上ベース12は、上ベース12の後端で突出し、かつ上凹部112に挿入される下突出部121を含む。下突出部121の突出幅L1は、上凹部112の凹部幅L2より小さい。下突出部121の突出深さD1は上凹部112の凹部深さD2より大きい。
固定ユニット14は、上ベース12の下突出部121と組み合わせられ、ヘッド141を含む。ヘッド141は、下ベース11の装着凹部111に位置する。下突出部121の突出深さD1が上凹部112の凹部深さD2より大きいため、下突出部121は上凹部112から突出し、それによって、固定ユニット14が上ベース12と組み合わせられる時、固定ユニット14のヘッド141は下ベース11に接触しない。上ベース12および下ベース11が互いに対して移動する時、下突出部121は上凹部112において移動する。
固定ユニット14は上ベース12と共に移動することで、固定ユニット14のヘッド141は下ベース11の装着凹部111において移動できる。さらに、固定ユニット14のヘッド141は下ベース11に接触しないため、上ベース12および下ベース11は固定ユニット14によって互いに組み合わせ可能であるが、上ベース12と下ベース11との間の相対的な前後の移動関係は制限されることはない。
図1、図3、図4、および図6を参照する。ロッキング構造20は筐体10の後端に装着され、かつ、基準点25、第1の駆動面21、および第2の駆動面22を含む。
第1の駆動面21および第2の駆動面22のうちの1つは、上ベース12および下ベース11のうちの1つに当接する。好ましい実施形態では、ロッキング構造20は上ベース12に装着され、第1の駆動面21および第2の駆動面22のうちの1つは、下ベース11に当接して、カッターをロック状態またはロック解除状態に調節する。図3に示されるように上ベース12に装着されることの他に、ロッキング構造20は下ベース11に装着されてもよく、ロッキング構造20の第1の駆動面21および第2の駆動面22のうち1つは上ベース12に当接する。
第1の距離W1は基準点25から第1の駆動面21までの距離として画成される。第2の距離W2は基準点25から第2の駆動面22までの距離として画成される。第1の距離W1および第2の距離W2は、基準点25からそれぞれ第1の駆動面21および第2の駆動面22までの最も短い距離である。すなわち、第1の距離W1および第2の距離W2は、基準点25からそれぞれ第1の駆動面21および第2の駆動面22までの鉛直距離である。
また、第1の距離W1は第2の距離W2より長く、それによって、第1の距離W1と第2の距離W2との間に相対的な長さの差が形成される。凹部幅L2と突出幅L1との間に形成される長さの差は、第1の距離W1と第2の距離W2との間に形成される相対的な長さの差以上あり、すなわち、L2−L1≧W1−W2である。
第1の駆動面21および第2の駆動面22のうちの1つが、凹部幅L2と突出幅L1との間の長さの差によって、上ベース12および下ベース11のうちの1つに当接する時、上ベース12および下ベース11は上ベース12と下ベース11との間に変位空間をもたらすように固定ユニット14によって完全に固定されない。従って、上ベース12および下ベース11は互いに対して移動でき、上ベース12および下ベース11の前端は、傾斜制限構造13によって案内されて、傾斜制限構造13に応じて互いに対して移動する。
第1の駆動面21が上ベース12および下ベース11のうちの1つに当接する時、第2の駆動面22は筐体10に当接せず、上ベース12および下ベース11の前端は比較的互いに近くなる。代替的には、第2の駆動面22が上ベース12および下ベース11のうちの1つに当接する時、第1の駆動面21は筐体10に当接せず、上ベース12および下ベース11の前端は互いから分離されるように案内される。上ベース12と下ベース11との間の相対的な移動距離は、第1の距離W1と第2の距離W2との間の相対的な長さの差に等しい。
好ましくは、ロッキング構造20は、筐体10の上ベース12に枢動可能に接続されるロッキングブロック23を含む。ロッキングブロック23は、シャフト231によって上ベース12に枢動可能に接続される。基準点25、第1の駆動面21、および第2の駆動面22は、ロッキングブロック23上に形成される。基準点25はシャフト231の中央に位置する。第1の距離W1はシャフト231の中央から第1の駆動面21までであり、第2の距離W2はシャフト231の中央から第2の駆動面22までである。
第1の距離W1は第2の距離W2より長いことで、ロッキングブロック23はカム構造として実装される。好ましくは、ロッキング構造20は、上ベース12と下ベース11との間に装着されるばね24をさらに含む。ロッキングブロック23の第1の駆動面21が下ベース11に当接する時、カッターはロック状態にあり、ばね24は圧縮される。ロッキングブロック23の第2の駆動面22が下ベース11に当接する時、カッターはロック解除状態にあり、ばね24は解放される。
本考案のロッキング構造20の装着位置は制限されない。図3に示されるように上ベース12に枢動可能に接続されることの他にロッキングブロック23は下ベース11に枢動可能に接続されてもよい。
図3を参照する。ロッキングブロック23が上ベース12に枢動可能に接続される時、第1の駆動面21および第2の駆動面22のうちの1つは、下ベース11に当接して、カッターをロック状態またはロック解除状態に調節できる。代替的には、ロッキングブロック23が下ベース11に枢動可能に接続される時、第1の駆動面21および第2の駆動面22のうちの1つは、上ベース12に当接して、カッターをロック状態またはロック解除状態に調節できる。
図6に示されるように筐体10に対して垂直に90度で枢動されることの他に、ロッキングブロック23は、筐体10に対して水平に90度で枢動させてよい。代替的には、ロッキングブロック23は、筐体10に枢動可能に接続されなくてよいが、筐体10に移動可能に装着されてよい。代替的には、ばね24は省略可能である。
第1の距離W1が第2の距離W2よりも長いことで、上ベース12および下ベース11は、第1の駆動面21および第2の駆動面22のうちの1つが上ベース12および下ベース11のうちの1つに当接する時、互いに対して移動するように動かされ得る。従って、第1の駆動面21が筐体10に当接する時、カッターはロック状態にあり、第2の駆動面22が筐体10に当接する時、カッターはロック解除状態にある。
図3を参照する。滑動デバイス40は筐体10内に移動可能に装着され、駆動体41、および駆動体41に接続される刃接続プレート42を含む。刃30は、上ベース12と下ベース11との間に装着され、滑動デバイス40の刃接続プレート42と接続される。筐体10は、上ベース12上に形成され、かつ縦方向に配置される複数のロッキング歯15をさらに含む。
駆動体41は、本体ベース411、ロック用弾性つまみ412、および押圧部413を含む。ロック用弾性つまみ412は、本体ベース411に装着され、ロッキング歯15の1つを選択的に係合する。押圧部413は本体ベース411に組み合わせられ、ロック用弾性つまみ412を圧迫する。滑動デバイス40の駆動体41、および筐体10のロッキング歯15は、従来通りのものであり得るため、この詳細な説明は省略される。
刃接続プレート42は、弾力性を有し、細長く、駆動体41の前端に接続される。刃接続プレート42は、刃係合点421、ブロック突出部422、および傾斜案内面423を含む。刃係合点421は刃30の後端に組み合わせられることで、滑動デバイス40が筐体10内で移動する時、刃30は滑動デバイス40と共に前後に移動する。
ブロック突出部422は刃接続プレート42上で突出し、刃係合点421と、駆動体41の本体ベース411との間に位置する。傾斜案内面423は、刃接続プレート42の前端に形成され、上ベース12に対して後から前へ上方に延在する傾斜面として実装される。筐体10の上ベース12は、上ベース12の前端を通して形成され、かつ上ベース12に対して後から前へ延在する案内路122をさらに含む。傾斜案内面423は形状が案内路122に整合する。
使用時に、図2、図5、および図7を参照する。ロッキングブロック23はシャフト231によって上ベース12と枢動可能に接続され、かつ、上ベース12および下ベース11の前端は傾斜制限構造13によって互いに斜めに埋め込み可能である。このため、ロッキングブロック23が回転されて第1の駆動面21を下ベース11に当接させる時、第1の駆動面21は、第1の距離W1が第2の距離W2より長いため、下ベース11を前方に移動可能であり、上凹部112の凹部幅L2と下突出部121の突出幅L1との間の長さの差は、第1の距離W1と第2の距離W2との間の相対的な長さの差以上ある。従って、傾斜制限構造13の制限ブロック131は、制限凹部132に斜めに埋め込み可能であり、筐体10の上ベース12および下ベース11の前端は、カッターがロック位置になるように、刃30をしっかりと留めるために閉じられる。刃30は揺れないようにして安定した使用を可能にする。
図1、図5、および図6を参照する。ロッキングブロック23は、第2の駆動面22を前方に向けさせるために回転させられる。第2の距離W2は第1の距離W1より短いため、相対的な長さの差に等しい、上ベース12と下ベース11との間の相対的な移動距離が形成される。傾斜制限構造13の制限ブロック131は制限凹部132からわずかに離されている。筐体10の前端は、刃30をしっかりと留めずに開放され、カッターはロック解除状態にある。この時、滑動デバイス40は動かされて刃30の位置を調節可能である。刃30は筐体10内に格納可能であり、また、筐体10から突出可能である。
刃30の調節が完了される時、ロッキングブロック23がカッターをロックするために再び回転させられ、刃30は筐体10によって再びしっかりと留められ得る。さらに、カッターをロック解除するためにロッキングブロック23が第2の駆動面22を下ベース11に当接させるために回転させられる時、ばね24は上ベース12および下ベース11をさらに押すことが可能であることで、上ベース12および下ベース11が互いからさらに分離可能とする。従って、刃30の位置は、刃30を押すように滑動デバイス40を補助するためにより容易に調節可能である。
図8〜図10を参照する。上ベース12の案内路122および滑動デバイス40の刃接続プレート42は、刃取り替え構造をさらに形成する。ロッキングブロック23が第2の駆動面22を前方に向けるために回転させられる時、滑動デバイス40は押されて筐体10の前端に移動可能とすることで、刃接続プレート42の傾斜案内面423は、刃係合点421を上げるために案内路122に沿って上昇できる。
刃30は刃係合点421から取り外し可能であり、ユーザは刃30を取り替え可能である。新しい刃が上ベース12と下ベース11との間に挿入される時、新しい刃はまず、刃接続プレート42のブロック突出部422に当接し、滑動デバイス40を押して後方に移動させることになる。滑動デバイス40が後方に移動する時、刃係合点421は傾斜案内面423と共に落下し、新しい刃を固定して刃の取り替えを終了する。
本考案では、刃30は、上ベース12と下ベース11との間に位置し、滑動デバイス40の刃係合点421によって固定される。ロッキングブロック23は、回転させられて第1の駆動面21または第2の駆動面22を下ベース11に当接可能とすることで、上ベース12および下ベース11の前端が傾斜制限構造13によって閉じられ、または分離されるように案内できる。
上ベース12および下ベース11の前端が分離される時、カッターはロック解除状態にある。そして、滑動デバイス40は刃30を筐体10内で滑動させることが可能である。上ベース12および下ベース11の前端が閉じられる時、カッターはロック状態にある。上ベース12および下ベース11は刃30をしっかりと留めることが可能であり、刃30は揺れないようにして安定した使用を可能にする。
また、ユーザが刃30の取り替えを望む時、ロッキングブロック23が回転させられて、第2の駆動面22を下ベース11に当接させてカッターをロック解除し、次いで、滑動デバイス40が筐体10の前端に移動するように押されることで、滑動デバイス40の傾斜案内面423は案内路122に沿って上昇できる。刃30は刃係合点421から係合解除可能であり、それによって、刃30は滑動デバイス40から取り外しでき、新しい刃は滑動デバイス40に挿入される。その後、新しい刃はまず、ブロック突出部422に当接し、滑動デバイス40を押して後方に移動させることになり、刃係合点421は新しい刃と係合され、かつ新しい刃を固定することになる。この刃の取り替えは便利である。従って、本考案のカッターは、刃30をしっかりと留めることが可能であるため、刃30は使用時に揺れないようにして正確な切断を達成できる。さらに、ロッキング構造20は、動作させるためにユーザの両手を必要としないため、このカッターの動作は便利である。滑動デバイス40が筐体10の前端へ押されることで、刃30は取り替え可能であり、迅速な刃の取り替えが可能である。
カッターがロック解除状態にある時、ユーザが刃30の取り替えを望まなければ、滑動デバイス40が刃係合点421によって刃30と係合されるため、刃30は、筐体10の前端へ押される時筐体10から容易に取り外されない。また、滑動デバイス40は刃係合点421によって刃30と係合され、ロック状態の刃30は筐体10によってしっかりと留められるため、カッターがロック解除状態にあるとユーザが誤って考えるとしても、滑動デバイス40は移動されない。ユーザは、誤った動作によって刃30を滑動デバイス40から取り外しできないため、本考案のカッターは使用の際安全である。
本考案の多数の特性および利点が、本考案の構造および機能の詳細と共に前述の説明で示されるが、本開示は例示のみであり、特に、添付の実用新案登録請求の範囲が述べられる用語の広い一般的な意味によって示される限り、本考案の原理の範囲内の部品の形状、サイズ、および配置構成の事項において、詳細な変更が行われてよい。

Claims (12)

  1. 前端を含む下ベース、前記下ベースに対して移動可能であり、かつ前端を含む上ベース、および、前記下ベースの前記前端および前記上ベースの前記前端に形成される傾斜制限構造であって、前記上ベースおよび前記下ベースの前記前端が前記傾斜制限構造によって互いに斜めに当接するようにする傾斜制限構造を含む、筐体と、
    前記筐体の後端に装着され、基準点、第1の駆動面、および第2の駆動面を含むロッキング構造であって、前記第1の駆動面および前記第2の駆動面のうちの1つは、前記上ベースおよび前記下ベースのうちの1つに当接し、第1の距離は前記基準点から前記第1の駆動面までの距離として画成され、第2の距離は前記基準点から前記第2の駆動面までの距離として画成され、前記第1の距離は前記第2の距離より長く、それによって、前記第1の距離と前記第2の距離との間に相対的な長さの差が形成され、前記第1の駆動面および前記第2の駆動面のうちの1つが前記上ベースおよび前記下ベースのうちの1つに当接する時、前記上ベースおよび前記下ベースは互いに対して移動し、前記上ベースおよび前記下ベースの前記前端は、前記傾斜制限構造によって案内されて、前記傾斜制限構造に応じて互いに対して移動する、ロッキング構造と、
    前記筐体内に移動可能に装着される滑動デバイスと、
    前記上ベースと前記下ベースとの間に装着され、前記滑動デバイスと接続される刃と、を含む、
    カッター。
  2. 前記筐体は固定ユニットをさらに含み、前記下ベースは、前記下ベースに形成される上凹部を含み、前記上ベースは、前記上ベース上で突出し、かつ前記上凹部に挿入される下突出部を含み、前記下突出部の突出幅は前記上凹部の凹部幅より小さく、前記固定ユニットは前記下突出部と組み合わせられ、前記凹部幅と前記突出幅との間に形成される長さの差は、前記第1の距離と前記第2の距離との間に形成される相対的な長さの差以上あることを特徴とする、請求項1に記載のカッター。
  3. 前記下ベースは、前記下ベースに形成され、かつ、前記上凹部と連通する装着凹部をさらに含み、前記固定ユニットは前記装着凹部に位置するヘッドを含み、前記下突出部の突出深さは前記上凹部の凹部深さより大きいことを特徴とする、請求項2に記載のカッター。
  4. 前記ロッキング構造は、シャフトによって前記筐体に枢動可能に接続されるロッキングブロックを含み、前記基準点、前記第1の駆動面、および前記第2の駆動面は、前記ロッキングブロック上に形成され、前記基準点は前記シャフトの中央に位置し、前記第1の距離は前記シャフトの前記中央から前記第1の駆動面までであり、前記第2の距離は前記シャフトの前記中央から前記第2の駆動面までであることを特徴とする、請求項1に記載のカッター。
  5. 前記ロッキングブロックは前記筐体に対して垂直にまたは水平に枢動されることを特徴とする、請求項4に記載のカッター。
  6. 前記ロッキングブロックは前記筐体に移動可能に装着されることを特徴とする、請求項4に記載のカッター。
  7. 前記ロッキング構造は前記上ベースと前記下ベースとの間に装着されるばねを含み、前記ロッキングブロックの前記第1の駆動面が前記上ベースおよび前記下ベースのうちの1つに当接する時、前記ばねは圧縮され、前記ロッキングブロックの前記第2の駆動面は前記上ベースおよび前記下ベースのうちの1つに当接する時、前記ばねは解放されることを特徴とする、請求項4に記載のカッター。
  8. 前記ロッキングブロックは前記シャフトによって前記上ベースと枢動可能に接続され、前記第1の駆動面および前記第2の駆動面のうちの1つは前記下ベースに当接することを特徴とする、請求項4に記載のカッター。
  9. 前記ロッキングブロックは前記シャフトによって前記下ベースと枢動可能に接続され、前記第1の駆動面および前記第2の駆動面のうちの1つは前記上ベースに当接することを特徴とする、請求項4に記載のカッター。
  10. 前記滑動デバイスは、駆動体、および前記駆動体に接続される刃接続プレートをさらに含み、前記刃接続プレートは、弾力性を有し、細長く、刃係合点およびブロック突出部を含み、前記刃は前記刃接続プレートの前記刃係合点と接続され、前記ブロック突出部は前記刃接続プレート上で突出し、かつ、前記係合点と前記駆動体との間に位置することを特徴とする、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載のカッター。
  11. 前記刃接続プレートは、前記刃接続プレートの前端に形成され、かつ前記筐体に対して後から前へ上方に延在する傾斜案内面を含み、前記筐体は、前記筐体の前端を通して形成され、かつ前記筐体に対して後から前へ延在する案内路をさらに含み、前記傾斜案内面は形状が前記案内路に整合することを特徴とする、請求項10に記載のカッター。
  12. 前記傾斜制限構造は、前記下ベースの前記前端の少なくとも1側面に突出する制限ブロックと、前記上ベースの前記前端の少なくとも1側面にくぼませる制限凹部と、を含み、前記制限ブロックは前記制限凹部に埋め込まれることを特徴とする、請求項11に記載のカッター。
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