JP3211030U - 軽量インテリア仏壇 - Google Patents

Abstract

【課題】和室や床の間のない室内においても置き易く軽量でインテリア性に優れた簡易仏壇を提供する。【解決手段】底板１１、底中板（前台付）１２、裏板１３、前板１４、天板１５、外左板１６、外右板１７、扉押さえ１８、左扉１９、右扉２０、祭壇前板２１、祭壇２２、祭壇右板２３、祭壇左板２４、左扉つまみ２５、右扉つまみ２６の各種形状の構成部品から構成され、可動式である左扉１９、右扉２０以外の構成部品はすべて接合されて、構成される。軽量で十分な強度を有し工作性が良い強化ダンボールを構造材料として使用し、その表面に各種化粧紙等を接着して張り合わせ、装飾性を向上させ、それを複数の必要な構成部品の形にカット後、それらを接合して立体的な構造に組み上げ製作される。【選択図】図１

Description

本考案は、工作性が良い強化ダンボールを構造材に使用して作られたインテリア性に優れた軽量な簡易仏壇に関するものである。

従来から市販されている伝統的な仏壇は、構造材に木材を使用して組み立て、漆黒に仕上たり、金箔等で内装を施して製作された高価なものがほとんどである。また購入した場合は和室もしくは床の間等がないと置くことが困難なものが多い。近年は和室もしくは床の間がない住宅事情をかかえた人達が比較的購入しやすく配慮された小型で安価な簡易仏壇が市販されるようになっている。

実開平６−２４５ 実開平７−９１９１ 実用新案登録大３１１１５４９号

しかしながら、これらの簡易仏壇等は小型化、利便性向上、低価格化を主眼として製作されたものであり、必ずしも和室や床の間のない室内にどのように置くべきかや壁掛けが可能な軽量化が考慮された仏壇ではない等の課題がある。

本考案は、軽量で十分な強度を有し工作性が良い強化ダンボールを構造材料として使用、その表面に各種化粧紙等を接着して張り合わせ装飾性を向上させ、それを複数の必要な構成部品の形にカット後、それらを接合して立体的な構造に組み上げて製作するインテリア性に優れた極めて軽量な仏壇を提供することより、特別な場所を必要とせず、室内にインテリア感覚で任意に設置でき上記課題を解決するものである。

本考案にあっては、工作性が良い強化ダンボールを構造材料として使用することにより著しく軽量化かつ実用強度の確保に成功し、０．５Ｋｇから０．６Ｋｇの室内で壁掛けすることも可能な仏壇を製作することができた。また強化ダンボールに特殊な化粧紙等を張り合わせることにより、仏壇に必要とされる荘厳な任意の色、質感を達成することができ、インテリア性を重視して設計した仏壇を比較的安く、容易に製作することができる。

この考案の一実施形態を示す仏壇の分解斜視図 この考案の一実施形態を示す仏壇の外観斜視図 この考案の一実施形態を示す仏壇の外観正面図 この考案の一実施形態を示す構造材の切断断面図

考案の実施するための形態

この考案の一実施形態を図に基づいて説明する。図１は同実施形態の仏壇の分解斜視図である。底板１１、底中板（前台付）１２、裏板１３、前板１４、天板１５、外左板１６、外右板１７、扉押さえ１８、左扉１９、右扉２０、祭壇前板２１、祭壇２２、祭壇右板２３、祭壇左板２４、左扉つまみ２５、右扉つまみ２６の各種形状の構成部品から構成されている。可動式である左扉１９、右扉２０以外の構成部品はすべて接合されて立体構造を構成している。

図２は、この考案の一実施形態の仏壇の外観斜視図である。工作性がよい強化ダンボールに化粧紙を張り合わせた各構造部品の接合により全体がつくられている。正面入り口を円形として、内側に引き戸式の開閉扉（左扉１９，右扉２０）を設け、底中板（前台付）１２の上の正面に祭壇を設置した構造になっている。外観は黒色、内装は金色の各化粧紙が貼られており落着いた外観を維持しながらインテリア性にも考慮したデザインとなっている。

図３は同実施形態の仏壇の正面扉が閉められた状態の外観正面図である。利用時に前に倒して出された底中板（前台付）１２の前台を内側の上部方向に折り曲げて格納してから、左右の引き戸式の開閉扉（左扉１９，右扉２０）を閉めることができる。

実施形態の効果

以上説明したこの考案の仏壇は、比較的短時間で製作することができ、量産化も容易で、製作コストも安価な簡易仏壇である。特に、当該実施形態の仏壇（巾５３０×奥行２５０×高さ３５０）で総重量０．５〜０．６Ｋｇという軽量化に著しい効果があった。また任意のデザインに対応することが容易であり、インテリア性に優れる仏壇が製作できる。照明用のＬＥＤライト及びその配線以外はすべて紙材でできており、廃棄処理する場合においても有利である。

産業上の利用の可能性

インテリア性に優れたデザインの基本仏壇モデルを数点製作して、予め準備された色の特殊な化粧紙の中から任意の化粧紙を選択することにより、希望のカラーリングの仏壇を製作することも比較的容易である。基本構造材である工作性の良い強化ダンボールに準備された色の化粧紙をラミネートする。図４は実施形態を示す構造材の断面図である。強化ダンボール１に接着剤２を塗布して任意の化粧紙３をラミネートした構造になっている。つぎに指定した型式の仏壇の構成部品をＣＡＤ制御のカッターで切り出し、構成部品を作成できる。それを接合して組み立て目的の仏壇に仕上げることにより、顧客が選択した希望の仏壇を作成、提供することが可能である。

１ 強化ダンボール
２ 接着材
３ 化粧紙
１１ 底板
１２ 底中板
１３ 裏板
１４ 前板
１５ 天板
１６ 外左板
１７ 外右板
１８ 扉押さえ
１９ 左扉
２０ 右扉
２１ 祭壇前板
２２ 祭壇
２３ 祭壇右板
２４ 祭壇左板
２５ 左扉つまみ
２６ 右扉つまみ

Claims (3)

1. 工作性の良い強化ダンボールを構造材に使用して作成されたインテリア性に優れた軽量な簡易仏壇。
2. 重量が０．５ｋｇから３ｋｇの範囲の壁掛けが可能な請求項１記載の軽量な簡易仏壇。
3. 開閉扉に引き戸を使用した構造の請求１記載の軽量な簡易仏壇

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